Intelの第8世代CPU(Coffee Lake)の実力は?【デスクトップ用】

先日発売された、Intelの第8世代Coreプロセッサ(Coffee Lake)のCore i7/i5/i3(デスクトップ用)についての記事です。最終更新:2017/11/2

簡易比較表(Core i7)

まずは簡易比較表を見ていきます。第8世代(Coffee Lake)のCore i7/5/3と第7世代(Kady Lake)のCore i7/5/3をそれぞれ表にまとめました。まずは、Core i7から。
Core i7 8700K Core i7 8700 Core i7 7700K Core i7 7700
コア数 6 6 4 4
スレッド数 12 12 8 8
定格クロック 3.7GHz 3.2GHz 4.2GHz 3.6GHz
ターボブースト時(最大) 4.7GHz 4.6GHz 4.5GHz 4.2GHz
TDP 95W 65W 95W 65W
内蔵GPU Intel UHD Graphics630 Intel UHD Graphics630 Intel HD Graphics630 Intel HD Graphics630
ベンチマークスコア 16500 15500 12100 10800
価格 約48000円 約41000円 約36000円 約33000円

※ベンチマークスコアはPASSMARKのベンチマークスコアを参考にしたおおよその値。

ついにメインストリーム(主流)のCore iシリーズでもコア数6が登場しました。コア数の増加に伴う性能スコアの上昇が如実ですね。凄いの一言に尽きます。K付きでないi7 8700ですら15500という驚異的なスコアを出しています。また、これだけのスコアの向上を見込めるコアを2つ増やしたのにも関わらずTDPが変わらないのは驚きです。現状を考えればこの性能でこの価格は十分に良いものですが、価格はまだ発売したばかりとあって少し高くなっていると考えられるので、これから少し下がるものと予測されます。

簡易比較表(Core i5)

第8世代(Coffee Lake)のCore i5と第7世代(Kady Lake)のCore i5の簡易比較表です。
Core i5 8600K Core i5 8400 Core i5 7600K Core i7 7600
コア数 6 6 4 4
スレッド数 6 6 4 4
定格クロック 3.6GHz 2.8GHz 3.8GHz 3.0GHz
ターボブースト時(最大) 4.3GHz 4.0GHz 4.2GHz 3.5GHz
TDP 95W 65W 95W 65W
内蔵GPU Intel UHD Graphics630 Intel UHD Graphics630 Intel HD Graphics630 Intel HD Graphics630
ベンチマークスコア 12800 11300 9200 8900
価格 約33500円 約23500円 約27500円 約25500円
※ベンチマークスコアはPASSMARKのベンチマークスコアを参考にしたおおよその値。

Core i7と同様に、Core i5も6コアに到達しました。性能は、最近第7世代のCPUを購入した人は目を疑いたくなる程高水準です。なんと第7世代のCore i7に匹敵するどころか上回るスコアを出しています。スレッド数がCore i7の方が多いのでマルチタスク等ではCore i7の優位は変わりませんが、目を見張る向上率です。

価格は8600Kが非常に高く、今までのCore i7無印レベルの高さです。コスパ的には8400の方が圧倒的に良いですね。Core i5 8400は今までと変わらない価格で、ハイエンド級の性能を持っています。コスパが今まででは考えられないくらい良いです。

簡易比較表(Core i3)

第8世代(Coffee Lake)のCore i3と第7世代(Kady Lake)のCore i3の簡易比較表です。
Core i3 8350K Core i3 8100 Core i3 7350K Core i3 7100
コア数 4 4 2 2
スレッド数 4 4 4 4
定格クロック 4.0GHz 3.6GHz 4.2GHz 3.9GHz
ターボブースト時(最大)
TDP 91W 65W 60W 51W
内蔵GPU Intel UHD Graphics630 Intel UHD Graphics630 Intel HD Graphics630 Intel HD Graphics630
ベンチマークスコア 9600 7800 6700 5800
価格 約24000円 約15000円 約18000円 約14000円

※ベンチマークスコアはPASSMARKのベンチマークスコアを参考にしたおおよその値。

Core i3はスレッド数をそのままにコア数が増えました。そして、その影響か消費電力が増加しています。コア数が増えた事による性能の向上はさすがですが、8350Kについては価格も高く、しかもターボブースト機能が無いCore i3で4コア91Wは正直扱いが難しそうです。

マルチスレッド性能はハイエンドには届かないし、消費電力の高さとコスパを犠牲にする程の魅力は正直感じません。8350Kを使うならCore i5以上を使う方が良いでしょう。

ただし、Core i3 8100についてはコスパはかなり良いです。約15000円の内蔵GPU有CPUでこの性能は驚異的です。もはやCore i3という3,4番手の立ち位置のCPUが持っていてはダメな性能では?というのが正直な感想です。ただ、仕様と性能のみを見ると第7世代(1個前)のCore i5と似たような感じ。コスパは間違いなく良いので消費者側としては問題ないですが、印象操作のような意図があるとも読み取れます。

考察・総評

第8世代intelCPU(Coffee Lake)について見てきました。今回の最大のポイントは、i7/5/3それぞれコア数を二つ増やし、性能が大幅に向上した点です。その引き換えにコスパが悪くなるどころかコスパも良くなっています。正直CPU市場にとっては革命的なレベルと言っても過言では無いほどです。他のCPUがほぼ全て淘汰されるのも時間の問題ではないかと思います。
ただ、Intelの唯一の対抗馬のAMDも、RyzenシリーズのAPU化をするようなので要注目です。また他にも、今回coffee lakeから読み取れる事が主に2つあります。
一つ目は、Intelの多コアCPUに対する技術の向上で、二つ目は、コア自体の性能の頭打ちの問題です。

Intelの多数コアCPUに対する技術の向上

CPUというのは設計の仕様上、コア数を増やせばCPU全体の性能は向上するが、1コア辺りの性能が落ちてしまうという問題点があります。1コア辺りの性能の高さというのも、PCにとっては重要な項目だし、コア数を増やすと発熱や消費電力アップ等の問題もあります。
その辺を考慮してか、Intelはメインストリーム(主流)CPUモデルで安易にコア数を増やす事をしませんでした。
また、4コアまでがIntelの技術で大きく1コア辺りの性能を大きく落とす事なく実現できる限界のCPUという背景もありました。(XeonやCore X等の企業向けモデルの性能を見ると判る)
しかし、今回のcoffe lakeを見ると6コアになっても1コア辺りの性能は少ししか落ちていません。
また、消費電力もほとんど変わらないという事をやってのけています。
これはintelの多コアCPUに対する技術が向上したと考えるのが妥当です。
一部では、AMDのRyzenのアーキテクチャを流用したとかいう噂もありますが詳しくは不明です。

コア自体の性能の頭打ち

二つ目は、やはりコア自体の性能は現在の技術では頭打ちの可能性が高いという事です。
散々言われてきた事ではありますね。
今回のCoffee Lakeでも1コアの性能の向上はほぼ見られませんでした。
そして、遂にintelがCore iシリーズでコア数を増やす事による性能の向上に踏み切った事もポイントです。
これは実質コア自体の性能の向上は諦めたとも取れる内容です。
AMDはもう結構前からCPUの性能向上を多コアCPUへとシフトしていますので、CPU大手2社がどちらもコア自体の性能向上をほぼ諦めたという状況ですね。
ということはコア自体の性能が本当にほぼ頭打ちなのかという点は置いておいても力を入れる企業がほぼ全滅なので、
これからはコアを増やす事によるデメリットをどれだけ減らすかというところに力が注がれていきそうです。

まとめ

今年は、今回のCoffee Lakeも含め、技術の進歩がもう終わったと思われたCPU業界に希望をもたらす製品の登場が相次ぎました
1人のPC好きの人間として嬉しいですし、これからもどんどん盛り上がっていって欲しいですね。
今回のCoffee Lakeを見て、AMDも負けていられないと思うはずですから、次に出ると予想されるRyzenのAPUバージョンにも期待したいですね。
記事はここまでです。ここまでご覧いただきありがとうございました。

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