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【比較】「Coffee Lake」VS「第2世代Ryzen」【Ryzen 7 2700X他】

遂に満を持して登場した第2世代 Ryzen。
競合製品の Intel の Coffee Lake 製品との比較を行いながらその性能を見ていきます。

簡易比較表

まずは、簡易比較表からです。各CPUの主要スペックを表にまとめました。
CPU名称
Ryzen 7 2700X
 Ryzen 7 2700
Core i7 8700K
Core i7 8700
Ryzen 5 2600X
Ryzen 5 2600
Core i5 8400
コア/スレッド数
8/16
8/16 6/12 6/12 6/12 6/12 6/6
定格クロック
3.7GHz 3.2GHz 3.7GHz 3.2GHz 3.6GHz 3.4GHz 2.8GHz
TB時クロック(最大)
4.3GHz 4.1GHz 4.7GHz 4.6GHz 4.2GHz 3.9GHz 4.0GHz
TDP(消費電力) 105W 65W 95W 65W 95W 65W 65W
ベンチマーク 17300 15900 16100 15300 15400 13300 11700
内蔵GPU × × UHD 630 UHD 630 × × UHD 630
CPUクーラー付属 ×
参考価格 41,000円 39,000円 40,000円 34,500円 28,000円 25,000円 21,000円

※ベンチマークは、PassMarkのスコアを参考にしたおおよその値。

※参考価格は2018年4月時点での価格.comの最安値。
初代Ryzen は、末尾XのモデルにはCPUクーラーが付属しませんでしたが、第2世代では今のところ全モデルで付属しています。
Core i7 8700Kは付属していないので、コスパ面で明確な差が出来ました。
ベンチマークスコアに関しては、「Ryzen 7 2700X」が主要CPUの中では、トップの性能となりました。
ただ、TDPが105Wと少し高めになっているので、ワットパフォーマンスとしては他モデルと同じか少し劣る程度になっています。
第2世代Ryzenの中のコスパ面では「Ryzen 5 2600X」が頭一つ抜けたものを持っており、「Core i5 8400」と並ぶ様な形となっています。
参考サイト

https://www.cpubenchmark.net/

CPU性能

CPU性能について、今回はCinebench R15 のスコアを基に見ていきます。
Cinebench R15 は、CPUに静止画のレンダリングをさせ、その完了に掛かった時間などでスコアを決定するベンチマークソフトです。
マルチスレッド性能はもちろん、シングルコア性能の算出にも対応しています。
参考サイト

https://www.pcgamer.com/amd-ryzen-7-2700x-is-better-than-its-predecessors-in-every-way/
Cinebench R15 シングルスレッド
CPU名称
スコア
Core i7 8700K
191
Ryzen 7 2700X
179
Ryzen 5 2600X 176
Core i5 8400 176
Ryzen 5 1600X 164
Ryzen 7 1800X 164
Ryzen 7 1700 147
まずはシングルスレッド性能からです。この性能が高いと、軽度な処理速度が速くなる他、マルチスレッド(マルチコア)に対しての最適化が足りていない場合の処理速度が速くなります。
第2世代のRyzenは、シングルスレッド性能において初代Ryzenよりも向上が確認できました。
それぞれの最高モデルの「Ryzen 7 2700X」と「Ryzen 7 1800X」の比較では、約8.4%の向上が見られました。
ただ、IntelのCoffee Lake との比較では「Core i7 8700K」に大きく離されており、Core i5 8400」と良い勝負といったところでした。
シングルスレッド性能では、まだIntel側が優勢です。
Cinebench R15 マルチスレッド
CPU名称
スコア
Ryzen 7 2700X
1768
Ryzen 7 1800X
1647
Ryzen 7 1700 1436
Core i7 8700K 1428
Ryzen 5 2600X 1366
Ryzen 5 1600X 1252
Core i5 8400 974
次にマルチスレッド性能を見ていきます。この性能が高いと、マルチタスクの処理やエンコードの速度が速くなります。
マルチスレッド性能でも、第2世代Ryzenは初代Ryzenよりも性能の向上が確認できました。
初代の時点でマルチスレッド性能は素晴らしいものを持っていたRyzenですが、第2世代ではそこを更に伸ばし、最新のCore i7を大きく離しています。
「Ryzen 7 2700X」は、約4万円でこのマルチスレッド性能は驚異的です。マルチスレッド性能コスパは歴代最強CPUです。
「Ryzen 5 2600X」も、約28,000円ながら約4万円の「Core i7 8700K」に近い性能を発揮しており驚異的なコスパです。
マルチスレッド性能は、Ryzen側の圧勝と言っても良いでしょう。

グラフィック性能(ゲーミング性能)

ゲームをする際のフレームレート数の多さで比較するゲーミング性能を見ていきます。ゲーミング性能は、該当CPUとグラフィックボード(ビデオカード)との同時使用で見ます。
しかし、実はRyzenには、Intel製のCPUよりグラフィックボードの性能を十分に発揮出来ないといった問題が確認されています。
シングルスレッド性能の低さや最適化不足が問題と言われていますが、詳しい原因は判明していません。
この問題があるせいで、Ryzenは高いマルチスレッド性能を持っていながらもまだCore i7安定と言われてしまっていました。
第2世代Ryzenではどのようになったのでしょうか。
今回はハイエンドGPUの「Geforce GTX 180 Ti」と併せての使用で行われたテストを基に見ていきます。
その他詳しいテスト環境は、参考サイトに記載されています。
参考サイト

https://www.pcgamer.com/amd-ryzen-7-2700x-is-better-than-its-predecessors-in-every-way/
PUBG[PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS]
まずは、大人気ゲームの通称「PUBG」の平均フレームレート(FPS)を見ていきます。
CPU名称
平均FPS
Core i5 8400
137.2
Core i7 8700K
136.0
Ryzen 5 2600X 128.9
Ryzen 7 2700X 126.3
Ryzen 7 1800X 122.8
Ryzen 5 1600X 115.5
Ryzen 7 1700 108.7
第2世代Ryzenは、初代に比べ向上はしているものの、まだIntel製CPUに後れを取っている事が確認できます。おおむねシングルスレッド性能順となっています。
ただ、6コア6スレッドの「Core i5 8400」が非常に高い数値を出している点を見ると、マルチスレッド処理に対しての最適化不足の影響は大きいと考えられます。

総合ゲーミング性能レート
20種のゲームでのフレームレート数の確認テストを行った結果から、平均FPSを算出したものを見ていきます。
これで、総合的なゲーミング性能の良し悪しの比較ができます。
CPU名称
平均FPS
Core i7 8700K
110.1
Core i5 8400
108.1
Ryzen 7 2700X 100.3
Ryzen 5 2600X 97.8
Ryzen 7 1800X 95.1
Ryzen 5 1600X 92.7
Ryzen 7 1700 90.9
やはり、RyzenはIntel製CPUに大きく引き離されています。
Ryzen側は初代から向上はしていますが、CPUの性能アップ分といった感じで、Ryzen自体が抱えるゲーミング性能に対する問題はあまり改善されていない様に感じます。
ゲーミング用途ならIntel製CPU安定という状況は未だ変わらないようです。

第2世代Ryzenまとめ(長所・短所)

長所

・高いマルチスレッド性能
・高いコスパ
・多コアによるマルチタスク処理性能の高さ
CPU全体の処理性能は非常に高いものを持っています。また、価格も性能からすると比較的リーズナブルでコスパも光ります。
また、今回は具体的には見ていきませんでしたが、8コアはマルチタスク処理に対して高い対応力を持っているはずなのでその点も期待できます。

短所

・シングルスレッド性能はCore i7に劣る
・ゲーミング性能がIntel製CPUより低い
シングルスレッド性能とゲーミング性能が以前Core i7に劣っている点がやはり最大の欠点。
ゲーム用途ならIntel製CPUが安定という状況は変わりません。
第2世代Ryzen要点まとめ
高いコスパ
高いマルチスレッド性能
ゲーミング用途ならCore i7優勢
シングルスレッド性能はCore i7優勢
初代からは順当に性能を上げてはきたものの、長所・短所の項目はほぼ変わらずといった感じになりました。
ただ、性能・コスパに関しては初代よりも良くなっており、短所は変わらずですが長所は伸びています。

総評

圧倒的なマルチスレッド性能を持つ高コスパCPU
第2世代Ryzenの、シングルスレッド・ゲーミング性能の低さは今の流行的にも痛い欠点です。
しかし、それを補うほどの圧倒的なマルチスレッド性能・コスパを持っている魅力的なCPUです。
PCゲームの流行は確かですが、同時に配信や動画投稿なども現在の流行としてあります。
ゲームをしながらの配信(ゲーム配信)や動画エンコードしながらの作業などには、多コアでかつマルチスレッド性能の高いRyzenが優位と言えます。
ゲーミング用途にしても、最新Core i7と比較すれば劣っていますが、プレイ自体に大きな影響が出るほどの差ではないため、無視しても良いと見る人も居ます。
上記の点から、第2世代Ryzenの個人的な評価は高いです。欠点を補って余りある長所があります。
ただ、安定という意味で見ればCore i7という意見もごもっともなので、そこは正直好みというのが結論です。
それでは、記事はここまでです。ご覧いただきありがとうございました。

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