2018年最も支持されたCPUは?【価格.comプロダクトアワード2018】

2018年も終わりに近づき、価格.comの方で「価格.comプロダクトアワード2018」が発表されました。
本記事ではパソコンパーツ部門のCPUを通して、2018年ユーザーに支持されたCPUを見ていきたいと思います。
掲載されている価格は2018年12月12日頃時点の価格.com最安値。
ベンチマークスコアはPASSMARKを参考にした目安の値。

価格.comプロダクトアワードとは?

価格.comプロダクトアワードとは、価格比較サイトである「価格.com」が同サイト内でその年にユーザーにもっとも支持された製品を選出・発表する企画で、毎年行われています。
選出の材料は同サイト内に投稿されたレビューで、前年の11月から同年の10月いっぱいまでのものが対象となります。
その選考方法から、人気製品でも、語りつくされたレビュー数の少ない【対象レビューの時期が発売時期から外れている昨年以前に発売された製品】については選ばれにくい傾向があるため、年内に発売された最先端の製品が受賞しやすいです。そのため技術の進歩を追うのとかにはうってつけともいえます。

圧倒的なマルチスレッド性能と高いコスパ金賞 Ryzen 7 2700X

ベンチマーク:約17100
クロック(最大):3.7GHz(4.3GHz)
TDP:95W
コア/スレッド:8/16
価格:約38,000円
見事金賞に輝いたのは「Ryzen 7 2700X」でした。対抗製品である「Core i7 8700K」を上回るマルチスレッド性能を持ちながら、価格はこちらの方が安く、更にそこそこ性能の良いCPUクーラーが付属しているというコスパの良さ。
現在(2018年12月時点)の38,000円でも十分コスパは良いですが、一時期は3万円台前半の時もあり、特にその時期に圧倒的なコスパで人気だった製品です。内蔵GPUがありませんが、この性能帯ならデメリットとも言えないレベルなので障害にはほぼなりません。
対抗の第8世代のCore i7と比べてゲーミング性能が若干低いという弱点もありましたが、性能自体が悪い訳ではないし、コスパ面の良さを考えると全然許せるレベル。
総合的に見て非常に良いCPUで、個人的な金賞候補の一つでもありました。納得の金賞。

高性能内蔵GPU搭載でライトユーザーに抜群のコスパ銀賞 Ryzen 5 2400G

ベンチマーク:約9400
クロック(最大):3.6GHz(3.9GHz)
TDP:65W
コア/スレッド:4/8
価格:約20,000円
銀賞に選ばれたのは高性能なGPUを搭載した「Ryzen 5 2400G」でした。
この「Ryzen 5 2400G」はCPU単体としての処理性能は実はそこまで高性能ではないのですが(とはいってもアッパーミドルクラスはある)、高性能な内蔵GPUを搭載している点が魅力です。
約1万円前後の増設用のグラボ(グラフィックボード)より少し劣るくらいのグラフィック性能を兼ね備えており、軽めのゲームならグラボなしでも動かせるという代物。ライトユーザー向けとターゲットは絞られるものの、ターゲット層には抜群のコスパとなる製品です。
もし「Ryzen 5 2400G」と同程度の性能のCPUとグラボをそれぞれ揃えようとしたら、倍以上の値段が掛かる上に消費電力も上がります。
ヘビーユーザーやPC上級者にはあまり注目されないためあまり語られないものの、需要のある製品です。

リーズナブルな価格で高性能良コスパ銅賞 Ryzen 5 2600

ベンチマーク:約13500
クロック(最大):3.4GHz(3.9GHz)
TDP:65W
コア/スレッド:6/12
価格:約24,000円
銅賞に選ばれたのは「Ryzen 5 2600」でした。
2万円台前半という価格ながら、ハイエンド級のマルチスレッド性能を発揮する良コスパCPUです。
一時期は約20,000円で購入する事ができ「このままなら金賞間違ないなしか?」と思っていたのですが、少し値上がりしてしまいました。
そのため評価は少し落としましたが、約24,000円となった今(2018年12月時点)でもコスパは抜群で、性能も高いです。
銅賞の理由は、Ryzenのゲーミング性能がCore iシリーズより若干低いという点から、少しでも高い性能をいうことでRyzen 7に評価が集中してしまったと思われる?

総評・まとめ

総評

受賞製品全てが「Ryzen」という結構驚きの結果でした。少なくとも「Core i5 8400」は間違いなく入ってくるだろうと思ったいたのですが…。受賞製品は全て良製品なのは間違ないので、納得はできますが、やはり意外でした。
Ryzenの強みがコスパの良さと単純な値段の安さなので、価格.comユーザーはそこを重視しているという事でしょうか。
価格.com自体がPC関連製品の専門サイトではないので、ユーザーはPC初級者も多そうですもんね。
それに現在(2018年12月)約28,000円の「Core i5 8400」もそこまで高価でなくコスパは良いものの、対抗製品の「Ryzen 5 2600」の方が4000円安い上にマルチスレッド性能(ベンチマークスコア)比のコスパも上ですからね。PC上級者だったとしても簡単には甲乙は付け難いです。
という訳で、2018年価格.comプロダクトアワード(CPU)の内容は意外ではあったものの、納得は出来る内容でした。

簡易比較表

最後に、受賞製品および候補となったであろう製品群を簡易比較表にして残しておきたいと思います。
CPU名称
ベンチマーク
定格クロック
(TB時最大)
コア/スレッド
TDP
価格
コスパ
Ryzen 7 2700X(金) 17100 3.7GHz(4.0GHz) 8/16 95W 38,000円 0.45
Ryzen 5 2400G(銀) 9400 3.6GHz(3.9GHz) 4/8 65W 20,000円
0.47
Ryzen 5 2600(銅) 13500 3.4GHz(3.9GHz) 6/12 65W 24,000円 0.563
Core i7 8700K 16100 3.7GHz(4.7GHz) 6/12 95W 48,000円 0.335
Core i7 8700 15250 3.2GHz(4.6GHz) 6/12 65W 44,000円 0.347
Core i5 8400 11700 2.8GHz(4.0GHz) 4/8 65W 28,000円 0.418
それでは記事はここまです。ご覧いただきありがとうございました。

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