2018年も終わりに近づき、価格.comの方で「価格.comプロダクトアワード2018」が発表されました。
本記事ではパソコンパーツ部門のグラフィックボード・ビデオカードを通して、2018年ユーザーに支持されたGPUを見ていきたいと思います。
掲載されている価格は2018年12月14日頃時点の価格.com最安値。
ベンチマークスコア(3DMark)はUL Benchmarksなどを参考にした目安の値。
価格.comプロダクトアワードとは?
価格.comプロダクトアワードとは、価格比較サイトである「価格.com」が同サイト内でその年にユーザーにもっとも支持された製品を選出・発表する企画で、毎年行われています。
選出の材料は同サイト内に投稿されたレビューで、前年の11月から同年の10月いっぱいまでのものが対象となります。
その選考方法から、人気製品でも、語りつくされたレビュー数の少ない【対象レビューの時期が発売時期から外れている昨年以前に発売された製品】については選ばれにくい傾向があるため、年内に発売された最先端の製品が受賞しやすいです。そのため技術の進歩を追うのとかにはうってつけともいえます。
参考ページ
最高コスパGPUのドスパラ格安モデル金賞GeForce GTX 1060 6GB ドスパラWeb限定モデル(Palit Microsystems)

3DMark:約12900
TDP:120W
メモリー:GDDR5/6GB
価格:約29,000円
見事金賞に輝いたのはドスパラWeb限定モデルの「GTX 1060 6GB」でした。
メーカーはさておき「GTX 1060」が金賞はもう確定事項レベルでしたね。コスパが圧倒的すぎます。
約3万円という価格ながら、ハイエンド下位かミドルクラス最上位レベルの性能を持っている驚きのコスパです。重いゲームも高設定じゃなければ普通に出来るという破格のコスパ。TDPも120Wに抑えられていてPC初級者にも扱い易いGPUです。
このPlit MicrosystemsのドスパラWeb限定モデルはシングルファン仕様ですが、発熱トラブルも見受けられず、そこでもGPUの優秀さが垣間見えます。ぶっちゃけこの製品が1位になったのは「GTX 1060 6GBのグラボの中で一番安いから」という点に尽きると思います。コスパは正義ですね。
最高コスパGPUのダブルファンモデル銀賞 GTX 1060 6GB GALAKURO(玄人志向)

3DMark:約12900
TDP:120W
メモリー:GDDR5/6GB
価格:約32,000円
銀賞に選出されたのも、金賞に引き続き「GTX 1060 6GB」でした。やはり「GTX 1060」は圧倒的すぎました。
約3万円という価格で重いゲームも高設定じゃなければこなせる破格のコスパGPU製品です。
同じGPUを利用していれば性能に大きな差ありませんが、こちらはダブルファン仕様になっており冷却面を重視しています。
価格も金賞の格安モデルと比べれば若干高いですが、格安モデルへ不安がある人の人気がこちらに集まった感じでしょうか。
兎にも角にも、「GTX 1060」の偉大を更に教えてくれた銀賞の結果でした。
1万円未満の安さで高コスパ&省電力銅賞 GT 310 ドスパラWeb限定(Palit Microsystems)

3DMark:約3600
TDP:30W
メモリー:2GB
価格:約8,800円
銅賞に選ばれたのはドスパラWeb限定モデルの「GT 310」でした。約1万円という安さでTDP30Wの低消費電力&低発熱GPUです。
性能自体は軽めのゲームを快適にプレイ出来る程度のもので、重いゲームは最低設定ならなんとか動くかもといったところです。価格の安さからコスパは良いものの、性能自体は増設用のグラボとしては低いです。
そのため正直GPU単体ではそこまで満足度が高くなるような製品ではない気もしますが、内蔵GPUのないRyzenの流行で「とりあえず用」に購入する人が多かったという背景があるかもしれません。それで、思ったよりやるじゃん的な評価が多かったとか(適当)。
また、実は金賞とは評価ポイントが6倍以上の差があり、ぶっちゃけ消去法的な感じのランクインです。
良いグラボ(GPU)ではありますが、満足度3位としての評価はちょっと怪しい感はありました。
総評・まとめ
総評
順当すぎて正直特に語る事がないです。前年に引き続き「GTX 1060」の独壇場ですね。
約3万円(安いものは3万円を切る)という価格で重いゲームまでそれなりに快適に楽しめるのはでかすぎます。しかもTDP120Wでシングルファンでも問題無く動くって、現在の他のGPUじゃコスパで太刀打ち出来ないのは必然ですね。
2017年からこの2018年にかけてPCゲームが日本でも爆発的に流行しましたが、その陰には「GTX 1060」の貢献もかなりあったのは間違いないと思います。素晴らしいGPUです。
ただ、グラボはとにかく上の性能を求める人も多いので、5万円以上クラスのハイエンド製品がランクインしなかったのは少し意外でした。
低価格の方が販売数が稼げますし、一般層の数が予想以上に多かったからでしょうか。やはり安さとコスパに勝るものは無いんだなと改めて実感しました。
簡易比較表
最後に、受賞GPUおよび候補となったであろうGPU群を簡易比較表にして残しておきたいと思います。
CPU名称 |
3DMark
|
メモリー容量 |
TDP
|
価格
|
コスパ |
---|---|---|---|---|---|
GTX 1060 6GB(金,銀) | 12900 | 6GB | 120W | 29,000円 | 0.445 |
GT 1030(銅) | 3600 | 2GB | 30W | 8,800円 | 0.409 |
GTX 1080 Ti | 27800 | 11GB | 250W | 100,000円 | 0.278 |
GTX 1080 | 22000 | 8GB | 180W | 63,000円 | 0.349 |
GTX 1070 Ti | 19900 | 8GB | 180W | 53,000円 | 0.375 |
GTX 1070 | 18000 | 8GB | 150W | 46,000円 | 0.391 |
GTX 1060 3GB | 12300 | 3GB | 120W | 26,000円 | 0.473 |
GTX 1050 Ti | 7700 | 4GB | 75W | 18,000円 | 0.428 |
RX 570 8GB | 12400 | 8GB | 150W | 24,000円 | 0.517 |
それでは記事はここまです。ご覧いただきありがとうございました。