おすすめ主要GPU(グラボ)性能比較表【2024年12月最新版】

2024年12月時点での主要GPU性能一覧表です(ゲーム向け,DirectX用)新しめの主要GPUのみを掲載しています。そのため、主にこれからPC購入を考えている人向けの比較表になります。

注意
本記事の内容は記事更新時点のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
総合評価
筆者が主観で判断した評価です。コスパと電力効率を重視しています。
性能スコア
ベンチマークテスト「3DMark Time Spy」の Graphics Scoreです。DirectX 12の1440p(2560×1440)のゲーミング性能です。
TDP
TDPはThermal Design Powerの略で熱設計電力のこと。これくらいの熱量が出ますよというのを表した値で、消費電力のおおよその目安となる指標です。最近では実際にユニットが使う電力を示した「TBP(Typical Board Power)」や「TGP(Total Graphics Power)」と呼ばれる表記をされたりしますが、時期や製品によって異なる表記をするのが同一の表では難しいので、総じてTDPとして扱っています。要するに、表記の数値を大体の最大消費電力と思って頂いて構わないです。
コスパ
1円あたりの性能スコアです。
電力効率
1Wあたりの性能スコアです。
参考価格
記事更新時点でのおおよその市場最安値価格です(筆者調べ)。
メモリ帯域幅
VRAMのバス帯域幅です。メモリが1秒間に転送できるデータ量を表します。

デスクトップ向け主要GPU性能比較表

デスクトップPC向けの主要GPU性能比較表です。同じGPU名でも各仕様はモデルによって多少異なる場合もあるので注意。GPU名はAmazonへの商品リンクとなっています。
内蔵GPUは表を分けて掲載しています。
参考:3DMark
内蔵GPU
GPU名称
評価
性能スコア
搭載CPU(例)
Radeon 780M
3,357
Ryzen 7 8700G
Radeon 760M
2,698
Ryzen 5 8600G
Intel Graphics(Core Ultra 200S)
2,231
Core Ultra 200Sシリーズ
Radeon 740M
1,899
Ryzen 5 8500G
Radeon RX Vega 8(Ryzen 5000)
1,570
Ryzen 7 5700G,Ryzen 7 PRO 5750G
Radeon RX Vega 7(Ryzen 5000)
1,403
Ryzen 5 5600G,Ryzen 5 PRO 5650G
Radeon RX Vega 8(Ryzen 4000)
1,402
Ryzen 7 PRO 4750G
Radeon RX Vega 7(Ryzen 4000)
1,288
Ryzen 5 PRO 4650G
Radeon RX Vega 11(Ryzen 2,3000)
1,193
Ryzen 5 2400G,3400G
Radeon RX Vega 6(Ryzen 4,5000)
1,110
Ryzen 3 4300G,Ryzen 3 PRO 4350G
Radeon RX Vega 8(Ryzen 2,3000)
931
Ryzen 3 2200G,3200G
Intel UHD Graphics 770
759
第12,13世代Coreシリーズ
Radeon Graphics (Ryzen 7000,2CU) 
722
Ryzen 7000シリーズ(末尾G以外)
Intel UHD Graphics 750
663
第11世代Coreシリーズ
Intel UHD Graphics 730 (第12世代Core)
643
Core i5-12400 等
Intel UHD Graphics 730 (第11世代Core)
561
Core i5-11400 等
Intel UHD Graphics 630
433
第8~10世代Coreシリーズ
Intel HD Graphics 630
393
第7世代Coreシリーズ

ノートPC・タブレット向け主要GPU性能比較表

ノートPC・タブレット等のモバイル端末向けの主要GPU性能比較表です。同じGPU名でも各仕様はモデルにより多少異なることもあるので注意。モバイル版の単体のGPUはTDPを一定幅からベンダー側が設定することが可能となっており、製品により大きく異なります。スコアとTDPの値が一致しているとは限らないので注意してください。
また、モバイル端末向けのGPUはデスクトップ向けと同じ名前でも性能が低下しているのが基本なため注意してください(主にTDPやクロック低下などの影響)。代わりに、発熱や消費電力はデスクトップ用のものよりも削減されています。
内蔵GPUは表を分けて掲載しているため、注意してください。
主要なモバイル端末向けGPU(ビデオカード
GPU名称
性能 スコア
メモリ 容量
TDP/TGP等 ※一部は予測値
GeForce RTX 4090
21,523
16GB80W – 150W
Radeon RX 7900M
19,434
16GB160W – 180W
GeForce RTX 4080
18,696
12GB60W – 150W
GeForce RTX 3080 Ti
12,384
16GB80W – 150W+
GeForce RTX 4070
12,106
8GB35W – 115W
GeForce RTX 3080
11,758
8GB / 16GB80W – 150W
Radeon RX 6800M
11,719
12GB?W – 145W
GeForce RTX 3070 Ti
11,271
8GB80W – 125W
GeForce RTX 3070
10,464
8GB80W – 125W
GeForce RTX 4060
10,299
8GB35W – 115W
Radeon RX 7700S
10,206
8GB75W – 100W
GeForce RTX 2080
9,947
8GB150W
Radeon RX 7600M XT
9,443
8GB75W – 120W
Radeon RX 6700M
9,316
10GB?W – 135W
Radeon RX 7600S
9,217
8GB50W – 75W
Radeon RX 6800S
8,788
8GB100W
Intel Arc A730M
8,677
12GB80W – 120W
GeForce RTX 2080 Super Max-Q
8,539
8GB80W
GeForce RTX 4050
8,536
6GB35W – 115W
GeForce RTX 3060
8,260
6GB60W – 115W
Radeon RX 6600M
8,158
8GB50W – 100W
GeForce RTX 2080 Max-Q
7,947
8GB80W
Radeon RX 6700S
7,878
10GB80W
GeForce RTX 2070
7,563
8GB115W
GeForce RTX 2070 Super Max-Q
7,554
8GB80W
GeForce RTX 2070 Max-Q
6,911
8GB80W
GeForce GTX 1080 Max-Q
6,039
8GB90W – 110W
GeForce RTX 2060
5,963
6GB80W
GeForce GTX 1660 Ti
5,610
6GB80W
GeForce RTX 2060 Max-Q
5,649
6GB65W
GeForce RTX 3050 6GB
5,345
6GB35W – 80W
GeForce RTX 3050 Ti
5,120
4GB35W – 80W
GeForce GTX 1660 Ti Max-Q
4,986
6GB60W
GeForce GTX 1070 Max-Q
4,872
8GB80W
GeForce RTX 3050 4GB
4,839
4GB35W – 80W
Intel Arc A550M
4,803
8GB60W – 80W
Radeon RX 5500M
4,285
4GB85W
GeForce GTX 1060
3,704
6GB80W
GeForce GTX 1650 Ti
3,679
4GB50W
GeForce GTX 1060 Max-Q
3,469
6GB60W – 70W
GeForce GTX 1650
3,453
4GB50W
Intel Arc A370M
3,451
4GB35W – 50W
Radeon Pro 5500M 4GB
3,426
4GB50W
Radeon RX 5300M
3,553
3GB65W
GeForce GTX 1650 Ti Max-Q
3,140
4GB35W
Intel Arc A350M
2,964
4GB25W – 35W
GeForce GTX 1650 Max-Q
2,930
4GB35W
GeForce GTX 1050 Ti Max-Q
2,382
4GB40W
GeForce GTX 1050 Ti
2,347
4GB75W
GeForce GTX 1050 Max-Q
2,232
2GB40W
GeForce GTX 1050
2,111
2GB75W
GeForce MX 450 (25W)
1,897
2GB25W
Radeon RX 560X
1,864
4GB60W – 80W
GeForce MX 450 (12W)
1,682
2GB12W
Radeon Pro 560X
1,614
4GB35W
GeForce MX 350 (25W)
1,326
2GB25W
GeForce MX 250 (25W)
1,096
2GB25W
Radeon Pro 555
1,078
2GB25W
参考:3DMark
内蔵GPU
GPU名称
性能 スコア
搭載CPUやPC(例)
Intel Arc 140V
4,118
Core Ultra 7 200V
Radeon 890M
3,581
Ryzen AI 9 HX 370
Intel Arc 8コア GPU
3,412
Core Ultra 5 135H / Core Ultra 7 155H
Radeon 880M
3,190
Ryzen AI 9 365
Intel Arc 7コア GPU
3,109
Core Ultra 5 125H
Radeon 780M
2,779
Ryzen 7 8840U,7840U
Radeon 680M
2,400
Ryzen 7 6800U,6800H / Ryzen 9 6900HS
Radeon 760M
2,116
Ryzen 5 8640U,7640U
Intel Graphics 4コア(Arc)
1,865
Core Ultra 7 165U / Core Ultra 5 125U
Iris Xe Graphics G7(96EU)
1,581
Core i7-1360P,1355U,1260P,1255U
Radeon 660M
1,558
Ryzen 5 6600U,6600H
Radeon 740M
1,534
Ryzen 5 8540U,7540U
Radeon RX Vega 8 (Ryzen 4,5000)
1,173
Ryzen 7 4800U,5700U
Iris Xe Graphics G7(80EU)
1,131
Core i5-1135G7
Radeon RX Vega 7 (Ryzen 4,5000)
1,045
Ryzen 7 4700U/Ryzen 5 5500U
Radeon RX Vega 6 (Ryzen 4,5000)
854
Ryzen 5 4500U/Ryzen 3 5300U
Radeon RX Vega 5 (Ryzen 4,5000)
844
Ryzen 3 4300U
Iris Plus Graphics G7
789
Core i7-1065G7
Radeon RX Vega 10 (Ryzen 2,3000)
761
Ryzen 7 2700U/3700U
Radeon RX Vega 8 (Ryzen 2,3000)
716
Ryzen 5 2500U/3500U
Radeon RX Vega 6 (Ryzen 2,3000)
662
Ryzen 3 2300U/3300U
Iris Plus Graphics G4
646
Core i5-1035G4
Iris Plus Graphics 655
632
MacBook Pro 13.3 touch bar(2019)
Iris Plus Graphics 645
550
MacBook Pro 13.3(2019)
Iris Plus Graphics 650
548
MacBook Pro 13.3 touch bar(2017)
Iris Plus Graphics 640
526
MacBook Pro 13.3(2017)
Radeon 610M
515
Ryzen 5 7520U,Ryzen 3 7320U
UHD Graphics G1
446
Core i3-1005G1
Radeon RX Vega 3 (Ryzen 2,3000)
397
Ryzen 3 2200U/3200U
Intel UHD Graphics 630
394
Intel第8~10世代Core(末尾H)
Intel UHD Graphics 620
356
Intel第8~10世代Core
Intel HD Graphics 620
329
Intel第7世代Core
Intel UHD Graphics 617
293
Core i5-8210Y,Core i7-10510Y
Intel UHD Graphics 615
272
Intel第8~10世代CPU(末尾Y)
Intel HD Graphics 615
261
Intel第7世代CPU(Y)
Intel HD Graphics 610
196
Intel第7~8世代頃のCeleron,Pentium(末尾U)
Intel HD Graphics 510
154
Intel第6世代頃のCPU
Intel UHD Graphics 605
125
Pentium Silver N5000シリーズ
Intel UHD Graphics 600
110
Celeron 4000シリーズ(末尾N,J)
Intel HD Graphics 505
101
Intel HD Graphics 500
94
Celeron 3000シリーズ(末尾N,J)

GPUのざっくり性能目安表

この記事で紹介しているGPUの「性能スコア」についての簡単目安表です(3DMarkのTime Spyのグラフィックスコア)。用途に足り得る性能かどうかの参考程度にはなるかもしれません。
性能スコア用途・説明
30,000~ハイエンドの中でもごく一部の上位帯です。4Kやレイトレーシングでも高い性能を発揮することができる非常に高い性能を持ちます。VRAMも大容量のものしかない(20GB以上が基本)ので、生成AIやメタバースなど、VRAMが非常に重量な用途でも優れた性能を発揮します。
ただし、ゲームのフルHDや1440pなどの場合では、ゲームやモニターのリフレッシュレートやフレームレート上限がネックになることも多い他、CPUがボトルネックとなってしまうケースも多く、他のパーツや周辺機器によって高すぎる性能を最大限発揮活かせない可能性がある点に注意。
その上にものすごく高価なので中々選びにくい選択肢ですが、これから重要になってきそうな用途はVRAM容量が非常に重要なものが多そうですし。将来性を考えるなら魅力的な選択肢です。
20,000~いわゆるハイエンドと呼ばれる超高性能帯です。フルHDなら重量級のゲームや高設定でも非常に高いパフォーマンスを発揮することが可能で、1440pでも大体のタイトルで平均144fpsは出せるくらい高性能です。
VRAM容量も最低で12GBくらいで基本大容量になっているので、大きなネックになることがなく、高解像度や次世代技術への対応もある程度期待することができるのも強みです。
19,999
17,000~
高性能帯です。最新のハイエンドGPUには劣るものの、一つ前の世代のハイエンド帯にあたるため、性能は十分に高性能です。1080pなら重量級のゲームや高設定でも高いパフォーマンスを発揮することが可能で、軽めのタイトルなら240fpsにも到達できます。
VRAM容量が12GB以上が基本となってくる点も大きく、高解像度や次世代技術への対応もある程度期待することができるのも強みです。
16,999
13,000~
アッパーミドルなどと呼ばれることがある、ミドルレンジ上位(中の上)くらいの性能帯です。フルHDなら快適にプレイすることができ、負荷や設定次第では144fpsも十分期待できる性能を持ちます。ただし、下位モデルや一部の重量級ゲームではやや低めのfpsになることもあります。
ただし、VRAM仕様は上位クラスよりも容量や帯域幅が削減されていることが多い点に注意が必要です。特に気を付けたいのは、メモリ容量が8GBと少なめのモデルも多い点です。生成AIやメタバースなど、これから需要が増しそうな用途はVRAM容量が重要そうなものが多いので、出来れば12GB以上は備えておきたいです。
12,999
8,000~
ミドルレンジの中の中から中の下くらいの性能帯です。フルHDなら100fps超えも期待できる性能帯です。 高解像度でも軽いゲームなら使えますが、fpsは低くなることが多いので、動けばOKくらいの運用になると思います。
7,999
3,500~
ミドルレンジ下位~エントリークラスくらいの性能帯です。このくらいの性能でも軽いゲームのフルHDなら基本快適な性能があります。重めの3DゲームもフルHD以下なら動作させることは基本可能ですが、fpsは低くなることが多いので注意。重めのゲームで30fps~60fps、軽めのゲームで60fps~100fpsくらい出れば良いという人向けです。
3,499
2,000~
軽めのゲームが快適にプレイでき、重めのゲームも一応動作できれば良いという人なら許容できる性能です。 近年は内蔵GPUの性能向上が凄まじく、2024年時点では上位の内蔵GPUはこのクラスに食い込んできています。
1,999
1000~
旧世代のエントリークラスGPUや、新しめの内蔵GPUが中心の性能帯です。性能は低いですが、軽めのゲームなら割と普通にプレイできたりします。
999
500~
古いGPUや内蔵GPUが中心の性能帯です。軽いゲームならそこそこ動かせる程度の性能です。
500未満軽いゲームならプレイ可能といった性能帯です。内蔵GPUも含め、古いGPUが中心です。今ではこの性能帯のGPUは、下位グレードのCPUの内蔵GPUくらいでしか追加がありません。


35 COMMENTS

ゆき

Radeon R9 M290Xはどれくらいのせいのうでしょうか?

とねりん:管理人

返信遅くなりました。

「Radeon R9 M290X」は古いGPUなので今だとローエンドに分類されるレベルで、単体GPUの場合は本記事でいうと「RX 550」と「RX 560」の中間くらいですね。
内蔵GPUだとRyzen 5000シリーズ以降の「Radeon RX Vega 7/8」あたりの性能です。

ポン

intel r iris r xe graphics はどのあたりのpcなのでしょうか?

とねりん:管理人

Intel Iris Xe GraphicsはIntelのCPUで採用される内蔵GPUですが、搭載されるCPUによって性能に差があるので、出来ればCPUの名前を教えていただけると幸いです。

ポン

返信ありがとうございます。11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-1165G7 @ 2.80GHzとかいてありました。

とねりん:管理人

それですと、Iris Xe Graphics G7(96EU)というものになります。この記事だと後ろの方の「ノートPC・タブレット向け主要GPU性能比較表」の内蔵GPUの表のところにあります。

とねりん:管理人

本記事のGPUにおけるゲーム性能はWindows(とMicrosoft製品)向けのDirectXというAPI向けのベンチマークスコアになりますが、Apple M1などのAppleシリコンはDirectXにネイティブ対応していない上、アーキテクチャやOSといった他のシステム面も全て異なるため、残念ながら単純比較することは不可能です。

一応他のベンチマークを基に参考程度にざっくりとで答えるなら、メモリ64GBはどう影響が出るかわからないので無視するとして、32GPU版は恐らくRTX 3070(モバイル版)に近い性能ということになるのかなと思います。

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