Microsoft Surfaceシリーズの最新モデルの仕様や特徴のまとめ記事です。種類が増えすぎてどれを選べば分からない人も多そうなので作ってみました。
- 本記事の内容は記事更新時点のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
- 掲載しているモデルは記事更新時点での最新モデルのみです。また、掲載の価格は公式のMicrosoft Storeにて記事更新時に確認したものとなります。他ショップやキャンペーン・セール中にはもっとお得に購入出来る事も多いので、参考までにご覧ください。
全モデルの簡易比較表
Surfaceシリーズの最新モデルの簡易比較表です(※2020年10月21日時点)。また、表には記載しませんが、全モデル「Microsoft Office Home and Business 2019」を標準付属しています(法人・教育機関モデルでは無くなります)。
Surface Pro 7 | Surface Laptop Go | Surface Go 2 | Surface Laptop 3 13.5 | Surface Laptop 3 15 | Surface Book 3 13.5 | Surface Book 3 15 | Surface Pro X | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2in1タイプ | セパレート | クラムシェル | セパレート | クラムシェル | クラムシェル | セパレート& コンバーチブル |
セパレート& コンバーチブル |
セパレート |
価格 | ¥295,680~ ¥109,780 |
¥126,280~ ¥84,480 |
¥107,580~ ¥65,780 |
¥308,880~ ¥139,480 |
¥336,380~ ¥150,480 |
¥341,880~ ¥209,880 |
¥374,880~ ¥292,380 |
¥241,780~ ¥142,780 |
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G4 Core i3-1005G1 |
Core i5-1035G1 | Core i3-8100Y Pentium Gold 4425Y |
Core i7-1065G7 Core i5-1035G7 |
Ryzen 7 3780U Ryzen 5 3580U |
Core i7-1065G7 Core i5-1035G7 |
Core i7-1065G7 | Microsoft SQ2 Microsoft SQ1 |
メモリ | 4GB LPDDR4X 8GB LPDDR4X 16GB LPDDR4X |
4GB LPDDR4X 8GB LPDDR4X |
4GB 8GB |
8GB LPDDR4X 16GB LPDDR4X |
8GB LPDDR4X 16GB LPDDR4X 32GB LPDDR4X |
8GB LPDDR4X 16GB LPDDR4X 32GB LPDDR4X |
16GB LPDDR4X 32GB LPDDR4X |
8GB LPDDR4X 16GB LPDDR4X |
ストレージ (SSD) |
1TB 512GB 256GB 128GB |
256GB 128GB eMMC:64GB |
128GB eMMC:64GB |
1TB 512GB 256GB 128GB |
1TB 512GB 256GB 128GB |
1TB 512GB 256GB |
1TB 512GB 256GB |
512GB 256GB 128GB |
GPU | CPU内蔵 (Iris Plus G7 Iris Plus G4 UHD G1) |
CPU内蔵 (UHD G1) |
CPU内蔵 (UHD 615) |
CPU内蔵 (Iris Plus G7) |
CPU内蔵 (Radeon RX Vega 9 Radeon RX Vega 11) |
CPU内蔵 (Iris Plus G7) GTX 1650 Max-Q |
GTX 1660Ti Max-Q Quadro RTX 3000※ (※法人のみ) |
SoC内蔵 (Adreno 685 Adreno 690) |
画面 | 12.3インチ 2736×1824 タッチ対応 |
12.4インチ 1536×1024 タッチ対応 |
10.5インチ 1920×1280 タッチ対応 |
13.5インチ 2256×1504 タッチ対応 |
15インチ 2496×1664 タッチ対応 |
13.5インチ 3000×2000 タッチ対応 |
15インチ 3240×2160 タッチ対応 |
13インチ 2880×1920 タッチ対応 |
無線 | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 6 LTE Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 5 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 5 LTE Bluetooth 5.0 |
重量 | i3、i5:775g i7:790g |
1,110g | Wi-Fi:544g LTE:553g |
1,265g~1,288g | 1,542g | Core i5:1,534g Core i7:1,642g ※キーボード込 |
Core i7:1,905g ※キーボード込 |
774g ※キーボード除 |
※価格は2020年10月21日時点のMicrosoft Storeのもの。他ショップやキャンペーン・セール中にはもっとお得に購入できる場合も多いので参考までにご覧ください。
上述の仕様まとめを見れば分かることではありますが、Surfaceシリーズでは、他PCでは当たり前ではない共通の仕様がいくつかあります。一応分けて触れておきます。Surfaceシリーズは全体的に高価で、CPUやメモリ等の基本仕様から見たコスパは悪く見えますが、下記のような仕様が用途と合っている場合には意外とコスパが良いこともあります。
全モデルタッチパネル搭載
Surfaceシリーズは、全モデルがタッチパネルを搭載しています。操作にマウスやタッチパッドが必須ではありません。他PCではタッチパネル採用率の低いクラムシェル型(普通のノートパソコン)でもタッチパネルが搭載されています。
Microsoft Officeが標準で付属
Surfaceシリーズでは、全モデルでMicrosoft Office Home and Business が標準で付属しています。同じメーカーのソフトなので、実質的なコストは0で導入している形です。ただし、当然その分価格はやや加算されている印象です。
また、一般の方は基本的に購入できませんが、Surfaceには法人・教育機関向けモデルがあり、こちらではOfficeが付属されません。包括ライセンス契約などをしている法人や教育機関では、該当機関に所属する人は無料でOfficeを利用できる場合があるためです。その分価格が少し安くなっています。また、法人・教育機関向けモデルではOSもHome版からPro版へと変更されています。余談ですが、個人事業主なら法人モデルを購入できるという話もあるので、気になる方は調べて見ると良いかもしれません。
ディスプレイがやや縦長で品質が良い
Surfaceシリーズのディスプレイのアスペクト比(縦横比)は、「3:2」となっています。2020年現在、一般的なノートPCやタブレットの縦横比(アスペクト比)は「16:9」なので、Surfaceの方がやや縦長です。使用の仕方にもよると思いますが、文書やWebページ等は縦長の方が一度に見える領域が広いことが多いため、それを意識したものと思われます。
また、解像度も一般的なノートPCやタブレットより全体的に高めになっているため繊細な描写が可能な上、色域も広いです。ディスプレイの品質は低価格モデルも含め全モデル高くこだわりが見られます。
Surfaceには「学生優待プログラム」というものがあり、3歳から大学生までの方が正規販売店でSurfaceを購入すると、購入モデルに応じたキャックバックが受けられます。詳細は下記URLより。
最低でも3,000円以上のキャッシュバックとなっており、特に人気の「Surface Pro7」なら最低1万円のキャッシュバックを受けられるので、該当の方は是非利用しましょう。
各モデルの特徴解説
Surface Pro 7
12.3インチの2in1タブレット
Surface Pro 7は12.3インチサイズのタブレットPCです。本体には無段階調整のキックスタンドが付いており自立させる事ができます。また、別売りのタイプカバーを装着することでキーボードを利用する事ができ、2in1PCとしても運用できます。Surfaceシリーズの中でも特に人気が高いモデルです。
スペック表 | |||
価格 | 109,780円 – 295,680円 (税込) | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G4 Core i3-1005G1 |
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RAM | 4GB / 8GB / 16GB (LPDDR4X) |
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SSD | 1TB / 512GB / 256GB / 128GB | ||
GPU | 内蔵 (Iris Plus G4,G7 / UHD G1) |
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画面 | 12.3インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 2736×1824 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:10.5時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac / ax (Wi-Fi 6対応) Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 292x201x8.5 mm | ||
重量 | Core i3,i5:約775kg Core i7:約790kg |
||
インターフェース | USB Type-Cx1,USB Type-Ax1,SDカードスロット | ||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 | Core i7モデル以外はファンレス キックスタンド付き |
処理性能(CPU)
CPUにはIntelの第10世代プロセッサ(Ice Lake)が採用されています。タブレット端末としては高い処理性能です。コア数がCore i3モデルが2、Core i5とCore i7モデルが4となっており、Core i3モデルはマルチスレッド性能が大幅に低いです(メモリ容量も少ない)。Core i3モデルでも簡単な事務作業やWeb閲覧は問題なく行えますが、処理性能を重視するならCore i5以上をおすすめします。
また、Core i3,i5モデルはファンレスで、Core i7モデルのみファン付です。重い処理を頻繁にさせるなら、Core i7モデルを選ぶのをおすすめします。
ディスプレイ
ディスプレイは、タッチ対応の12.3インチの液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は2736×1824と非常に高く、繊細な画像表示が可能です。色域も広く、品質の非常に高いディスプレイです。画面サイズは大きくないですが、イラスト制作等の用途でも十分使える性能だと思います。ただし、表面は光沢ありなので好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
GPUは全モデルCPU内蔵です。データ量の少ない簡単な動画編集等なら大丈夫だと思いますが、データ量の多い動画・画像編集をするのは性能不足感が否めません。Core i5、Core i7モデルではIris Plus Graphics採用で内蔵にしてはやや高めの処理性能を示すものの、GeForce GTXやRTX等の単体のビデオカードと比べると性能は圧倒的に低いです。
またCPUと同様、重い処理を頻繁にさせるなら、ファン付のCore i7モデルを選ぶのをおすすめします。
モバイル性能
タブレット本体が約775g~790gで、タイプカバーは単体で約310gです。タイプカバー装着時は約1,085g~1,100gです。タイプカバー込みでも十分持ち運べる重量だと思います。
バッテリー容量は43Whです。駆動時間は、一般的な使用方法を意識した測定でメーカー公表値10.5時間です。12.3インチのディスプレイ機の駆動時間としては平均かやや良いくらいだと思います。また、USB PDに対応しており、USB Type-Cで充電する事が可能なので、ACアダプターの持ち歩きが必須ではありません。
ストレージ
ストレージはSSD(PCIe接続)となっており非常に高速です。最低の128GBだとやや物足りない感はありますが、micro SDカードに対応しているので、保存用データはSDカードで対応できます。挿入口はスタンドの内側にあって挿入時に出っ張って邪魔になったりする事もないので、挿しっぱなしでの運用でも困ることはないと思います。ただし、速度はSSDよりも大幅に低速なので注意しましょう。
Surface Laptop Go
リーズナブルな12.4インチモバイルノート
Surface Laptop Goは12.4インチのクラムシェル型ノートPCです。2020年に新登場したモデルです。
価格は8万円台からとリーズナブルで、ポイントやセール価格などを考慮すると実質7万円台以下で購入出来るケースも多いです。その価格の割には特にディスプレイ品質は高く、更にオフィス標準搭載も考慮するとコスパは悪くないと思います。画面がくるっと回転したりしないクラムシェル型ですが、タッチパネル搭載で使い勝手は良いです。コンパクトで軽いので持ち運びも苦になりません。
ただし、SDカードスロットは標準搭載していないので注意。また、最安値モデルでは64GBのストレージがeMMCで低速な上、指紋認証も搭載されない点も注意です。出来れば最安値モデルは避けた方が結果的にはお得だと思います。
高品質かつ低価格でコスパも悪くないモバイルノートとして、有力な選択肢になると思います。
スペック表 | |||
価格 | 84,480円 – 126,280円 (税込) | ||
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OS | Windows 10 Home(Sモード) | ||
CPU | Core i5-1035G1 | ||
RAM | 4GB / 8GB (LPDDR4X) |
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ストレージ | eMMC:64GB SSD:128GB / 256GB |
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GPU | 内蔵 (UHD G1) |
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画面 | 12.4インチ タッチ対応 |
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表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 1536×1024 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:13時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac / ax (Wi-Fi 6対応) Bluetooth 5.0 |
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その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 278.18×205.67×15.69 mm | ||
重量 | 約1.11kg | ||
インターフェース | USB Type-Cx1,USB Type-Ax1 | ||
生体認証 | 指紋認証(電源ボタン) ※最安値モデルでは搭載無し |
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備考 |
処理性能(CPU)
CPUは「Core i5-1035G1」の一種類のみです。4コア(8スレッド)で、処理性能は低くはないです。オフィス作業やWeb閲覧は十分快適に行えますし、やや重めの処理でもある程度対応できます。ただし、高性能なCPUとは言い辛いので、重めの処理を前提とするのはあまり向かないと思います。
ディスプレイ
ディスプレイは、タッチ対応の12.4インチのIPS液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は1536×1024とやや低いです。ただし、色域と視野角は広いです。また、クラムシェル型PCながらタッチパネルを搭載しているので、マウスやタッチパッド操作が必須ではないです。モバイルPCとしては嬉しいです。表面は光沢仕様なので好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
GPUはCore i5-1035G1に内蔵の「Intel UHD Graphics G1」です。性能は高くありません。データ量の少ない簡単な動画編集等なら大丈夫だと思いますが、データ量の多い動画・画像編集をするのは性能不足感が否めないので、GeForce GTXやRTX等の単体のビデオカードを搭載した機種の検討をおすすめします。
モバイル性能
重量は1,110gです。厚みも15.69mmと薄くコンパクトなので、持ち運びも苦にならないと思います。
バッテリー容量は39.7Whです。メーカー公表値では駆動時間は最大13時間と長いですが、バッテリー容量は12.4インチ画面のPCとしてはやや少なめな印象なので、駆動時間は長くないと思います。ただし、USB PDに対応しており、USB Type-Cで充電する事が可能なので、ACアダプターの持ち歩きが必須ではなくモバイルバッテリーでの充電も可能なので、大きな問題にはならないと思います。
ストレージ
64GBモデルではSSDより低速なeMMCが採用されているので注意が必要です。64GBではOS分も考慮するとやや厳しめなので、128GB以上のモデルをおすすめします。128GB以上のモデルはPCIe SSDが採用されているので速度は高速です。また、SDカードスロットは標準搭載しておらず、補助的に利用することが出来ない点も注意です。
Surface Go 2
小型軽量な10.5インチタブレット
Surface Go 2は10.5インチサイズのタブレットPCです。本体には無段階調整のキックスタンドが付いており自立させる事ができます。また、別売りのタイプカバーを装着することでキーボードを利用する事ができ、2in1PCとしても運用できます。
価格は公式だと6万円台中盤からですが、他ショップやセール・キャンペーン中には実質約5万円ほどから購入できるため結構リーズナブルです(2020年10月21日時点)。ただし、最安値モデルでは64GBのストレージがeMMCで低速なので、出来れば最安値モデルは避けた方が結果的にはお得だと思います。
ただし、CPUの処理性能は低いため、重い処理には向きません。また、バッテリー容量も少なく駆動時間は短めな点も注意が必要です。
スペック表 | |||
価格 | 65,780円 – 107,580円 (税込) | ||
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OS | Windows 10 Home(Sモード) | ||
CPU | Core m3-8100Y Pentium Gold 4425Y |
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RAM | 4GB / 8GB | ||
SSD | eMMC:64GB SSD:128GB / 256GB |
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GPU | 内蔵 (UHD 615) |
||
画面 | 10.5インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 1920×1280 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:10時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac / ax (Wi-Fi 6対応) LTE Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 245x175x8.3 mm | ||
重量 | 約544kg | ||
インターフェース | USB Type-C×1,SDカードスロット nano SIM×1(LTE対応モデルのみ) |
||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 | キックスタンド付き |
処理性能(CPU)
CPUは「Pentium Gold 4425Y」もしくは「Core m3-8100Y」です。どちらも2コア4スレッドの超省電力CPUなので、処理性能は低めです。Web閲覧やオフィス作業をするには困らないレベルの性能だと思いますが、重めのソフトを使用したり複数のソフトを同時に使用したりしようとすると動作がモタつく事があるかもしれません。重い処理を頻繁にさせるには厳しい性能です。
Core m3モデルの方がPentiumモデルよりは処理性能は高いですが、Core m3でも性能自体は高いとは言えないレベルです。元々重い処理をさせるための端末ではないですし、予算を抑えたいなら4425Yで良いと思います。ただし、LTEモデルだとCore m3モデルしかないです。
ディスプレイ
ディスプレイは、10.5インチの液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は1920×1280とフルHDより少し縦長です。色域も広く、品質の高いディスプレイです。低価格モデルながらディスプレイ性能は素晴らしいです。表面は光沢があるので好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
GPUはCPU内蔵の「Intel UHD Graphics 615」です。Iris GraphicsやRadeon Vegaと比べると性能は低いです。動画視聴や簡単な画像編集くらいなら可能だと思いますが、その他の高いグラフィック性能を要求するような処理は厳しいです。CPUと同じように、重い処理を要求するには向かないです。
モバイル性能
重量はWi-Fiモデルだと544g、LTEモデルだと553gです。サイズが小さいので軽いです(このサイズのタブレットPCとしては平均的)。専用のタイプカバーは243g程度なので、タイプカバー込みでも800g未満と軽いです。
バッテリー容量は約28Wh程度なようです(要確認)。サイズが小さいことを考慮しても少なめの容量です。駆動時間は、同サイズ帯のタブレットとしては短めになると思います。USB PDに対応しており、USB Type-Cで充電する事が可能なので、ACアダプターの持ち歩きが必須ではありません。
また、LTE対応モデルがあり、モバイル回線を使用可能です。ただし、LTE対応はCore m3モデルしかなく、価格は高くなってしまうので注意が必要です。
ストレージ
64GBモデルではSSDより大幅に低速なeMMCが採用されているので注意が必要です。OSインストール分も考慮すると、64GBでは容量的にもやや厳しめなので、128GB以上のモデルをおすすめします。128GB以上のモデルはPCIe SSDが採用されているので速度は高速です。
Surface Laptop 3 13.5インチ
薄くて優れた機体性能の13.5インチノート
Surface Laptop 3 13.5インチモデルは、13.5インチのノートPC(クラムシェル型)です。タッチパネル搭載機ながら14.5mmという薄さでスリムな点が特に魅力です。その他のディスプレイ等の機体性能も優れています。キーボード部にはファブリック素材を選択可能です。
優れたディスプレイ品質に薄い筐体など魅力的な点はありますが、SDカードスロットを標準搭載していない点は要注意。また、価格も高くネックですが、最近では値下げされているケースも結構見掛けます。SDカードを利用しない方なら価格と予算によっては良い選択肢となる可能性はあると思います。
スペック表 | |||
価格 | 139,480円 – 308,880円 (税込) | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G7 |
||
RAM | 8GB / 16GB (LPDDR4X) |
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SSD | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | ||
GPU | 内蔵 (Iris Plus G7) |
||
画面 | 13.5インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 2256×1504 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:11.5時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac / ax (Wi-Fi 6対応) Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 308x223x14.5 mm | ||
重量 | ファブリック素材仕様:約1,288kg メタルボディ仕様:約1,265kg |
||
インターフェース | USB Type-Cx1,USB Type-Ax1 | ||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 | キーボード面にファブリック素材を選べる |
処理性能(CPU)
CPUには「Core i5-1035G7」と「Core i7-1065G7」の二種類です。どちらも4コア8スレッドです。オフィス作業やWeb閲覧は快適に行えますし、やや重めの処理にもある程度対応できます。モバイル端末のCPUとしては高めの処理性能ですが、省電力モデルのCPUで筐体も薄型なので、重い処理を頻繁にさせるのは向かないかもしれません。
ディスプレイ
ディスプレイは、タッチ対応の13.5インチの液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は2256×1504と高いです。色域も広く、品質の高いディスプレイです。表面は光沢ありなので、好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
GPUはCPU内蔵で、「Core i5-1035G7」「Core i7-1065G7」どちらとも「Intel Iris Plus Graphics G7」です。内蔵にしては高いグラフィック性能なので、データ量の少ない簡単な動画編集等なら快適に行えると思いますが、データ量の多い動画・画像編集をするには性能不足感が否めないので、GeForce GTXやRTX等の単体のビデオカードを搭載した機種の検討をおすすめします。
モバイル性能
メタル仕様のものは1,265g、ファブリック仕様のものは1,288gです。画面サイズからすると平均的で、持ち運びも十分できると思います。ただし、14.5mmという薄さの割には思ったより軽くないです。
バッテリー容量は45Wh程度です(要確認)。一般的な容量だと思います。また、USB PDに対応しており、USB Type-Cで充電する事が可能なので、ACアダプターの持ち歩きが必須ではありません。
ストレージ
ストレージはSSD(PCIe接続)となっており非常に高速です。最低の128GBだとやや物足りない感があります。
また、割と致命的な気がするのが、SDカードスロットを標準搭載していない点です。128GBモデルで補助容量としてSDカードを使えないのも残念ですし、ディスプレイ性能が非常に高く、CPUも内蔵にしては高いグラフィック性能でクリエイティブ用途にも使えそうなのに、SDカードが標準で使えないのは痛いです。
Surface Laptop 3 15インチ
薄くて軽量な15インチノート
Surface Laptop 3 15インチモデルは、15インチのノートPCです(クラムシェル型)。タッチパネル搭載の15インチ機ながら、14.69mmという薄さかつ約1.542kgと軽量です。大きめのノートPCを持ち歩きたい方に適しています。その他のディスプレイ等の機体性能も優れています。
ただし、13.5インチモデル同様にSDカードスロットを標準搭載していない点は要注意。また、2020年10月時点ではSurfaceシリーズで唯一「Wi-Fi 6」に未対応です。価格も高く最大のネックですが、最近では値下げされているケースも結構見掛けます。SDカードを利用しない方なら、価格と予算によって良い選択肢となる可能性もあると思います。
スペック表 | |||
価格 | 150,480円 – 336,380円 (税込) | ||
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OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Ryzen 7 3780U Ryzen 5 3580U |
||
RAM | 8GB / 16GB / 32GB (LPDDR4X) |
||
SSD | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | ||
GPU | 内蔵 (Radeon RX Vega 9,11) |
||
画面 | 15インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 2496×1664 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:11.5時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 339.5x244x14.69 mm | ||
重量 | 約1,542kg | ||
インターフェース | USB Type-Cx1,USB Type-Ax1 | ||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 |
処理性能(CPU)
CPUは「Ryzen 5 3580U」と「Ryzen 7 3780U」の二種類です。どちらも4コア8スレッドです。オフィス作業やWeb閲覧は快適に行えますし、やや重めの処理にもある程度対応できます。モバイル端末のCPUとしては高めの処理性能です。ただし、省電力モデルのCPUで筐体も薄型なので、重い処理を頻繁にさせるのは向かないかもしれません。
ディスプレイ
ディスプレイは、タッチ対応の15インチ液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は2496×1664と高く、繊細な画像表示が可能です。色域も広く、品質の高いディスプレイです。15インチで解像度も高くキレイなディスプレイで、アスペクト比が3:2でやや縦長で見易いです。表面は光沢ありなので、好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
GPUはCPU内蔵です。Ryzen 5 3580Uは「Raden RX Vega 9」、Ryzen 7 3780Uは「Radeon RX Vega 11」となっています。内蔵にしては高いグラフィック性能なので、データ量の少ない簡単な動画編集等なら快適だと思いますが、データ量の多い動画・画像編集をするには性能不足感が否めないので、GeForce GTXやRTX等の単体のビデオカードを搭載した機種の検討をおすすめします。
モバイル性能
重量は約1,542gです。15インチディスプレイのタッチパネル搭載機としては軽めの重量だと思います。大きめの画面サイズで持ち運びたい人には適していると思います。
バッテリー容量は45Whです(要確認)。一般的な容量だと思います。ただし、15インチディスプレイで解像度が高いため、使用状況によってやや短い駆動時間となる可能性があります。また、USB PDに対応しており、USB Type-Cで充電する事が可能なので、ACアダプターの持ち歩きが必須ではありません。
ストレージ
ストレージはSSD(PCIe接続)となっており非常に高速です。最低の128GBだとやや物足りない感があります。
また、割と致命的な気がするのが、13.5インチモデルと同様にSDカードスロットを標準搭載していない点です。128GBモデルで補助容量としてSDカードを使えないのも残念ですし、ディスプレイ性能が非常に高く、CPUも内蔵にしては高いグラフィック性能でクリエイティブ用途にも使えそうなのに、SDカードが標準で使えないのは痛いです。
Surface Book 3 13.5インチ
グラボ搭載で万能な13.5インチ2in1PC
Surface Book 3は13.5インチサイズの2in1PCです。画面部は取り外してタブレットとして使用することもできます。また、ヒンジは最大130度程までしか開きませんが、画面部を裏返して装着することで、コンバーチブルタイプの2in1のような使い方もできます。
グラボ搭載モデルもあるため、動画編集などの高いグラフィック性能を要求する作業に対応することもできます。グラボ搭載でセパレートタイプの2in1仕様のPCは非常に珍しいです。さまざまな用途へ対応した万能PCです。グラボを搭載しない内蔵グラフィックス利用モデルもありますが、どうせSurface Book 3を選ぶならグラボ搭載モデルの方がおすすめです(高いけど)。
しかし、価格は非常に高価です。また、グラボ搭載モデルでもCPUには省電力モデル採用されるため、CPU性能はゲーミングノートPCには基本的に劣ります。グラボ搭載でかつタブレットとしても使える、このようなタイプのPCは他にまずないので魅力的ですが、コスパは正直良くはないです。
スペック表 | |||
価格 | 209,880円 – 341,880円 (税込) | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G7 |
||
RAM | 8GB / 16GB / 32GB (LPDDR4X) |
||
SSD | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | ||
GPU | 内蔵(Iris Plus G7) GeForce GTX 1650 Max-Q |
||
画面 | 13.5インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 3000×2000 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:15.5時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac / ax (Wi-Fi 6対応) Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | Core i5:約 312x232x13-23 mm Core i7:約 312x232x15-23 mm |
||
重量 | Core i5:約1,534kg Core i7:約1,642kg |
||
インターフェース | USB Type-Cx1,USB Type-Ax2,SDカードスロット | ||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 |
処理性能(CPU)
CPUは「Core i5-1035G7」「Core i7-1065G7」の二種類です。どちらも4コア8スレッドです。オフィス作業やWeb閲覧は快適に行えますし、やや重めの処理にもある程度対応できます。
また、タブレットとしても利用できるようにするために、CPUはディスプレイ側に存在します。そのため、省電力モデルのCPUを採用せざる得ないため、グラボ搭載モデルでも、一般的な外部グラフィックス搭載PCよりもCPUの性能は低いです。このため、グラボ利用時にはCPUがややボトルネックとなってしまって、そのグラボ本来の性能を最大限発揮できない可能性があります。とはいえ、内蔵グラフィックスよりは遥かに高速です。
ディスプレイ
ディスプレイは、13.5インチ液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は3000×2000と非常に高く、繊細な画像表示が可能です。色域も広く、非常に品質の高いディスプレイです。イラスト制作等の用途でも十分使える性能だと思います。表面は光沢ありなので、好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
GPUは、Core i5モデルでは「内蔵(Iris Plus G7)」、Core i7モデルでは「内蔵(Iris Plus G7)」と「GeForce GTX 1650 Max-Q」の両方を使用します。
「GeForce GTX 1650 Max-Q」搭載モデルでも、単体のGPUがキーボード部にあるため、ディスプレイ部を取り外している際には内蔵グラフィックス動作となる事に注意です。
内蔵のIris Plus G7は、内蔵にしては高いグラフィック性能なので、データ量の少ない簡単な動画編集等なら快適だと思いますが、データ量の多い動画・画像編集をするには性能不足感が否めないので、「GeForce GTX 1650 Max-Q」搭載モデルの選択をおすすめします。
「GeForce GTX 1650 Max-Q」は単体のGPUの中では高性能とはいえないですが、内蔵グラフィックスよりは遥かに性能が高いです。データ量の多い動画・画像編集でも基本的に使えると思います。
モバイル性能
キーボード込みで、Core i5モデルだと約1,534g、Core i7モデルだと約1,642gです。13.5インチのPCとしてはやや重めですが、Core i7モデルはグラボ搭載にしては軽い方だと思います。
バッテリーはタブレット部とキーボード部の両方に存在します。タブレット部のみのバッテリーは容量が非常に少ないので(約22Wh?)、タブレットとして利用時の駆動時間は非常に短いので注意が必要です。また、タブレット部のバッテリーの充電はキーボード部と接続する事でしか出来ないため、持ち歩く際にもキーボード部は実質必須となります。
ただし、キーボード部+タブレットの合計バッテリー容量は多く、駆動時間は長めです。メーカー公表値は15.5時間です。また、キーボード部との接続時にはUSB Type-Cでの充電(USB PD)する事は可能なようですが、公式では記載がされていないため念のため注意してください。
ストレージ
ストレージはSSD(PCIe接続)となっており非常に高速です。一番少ないモデルでも256GBなので、最低限は満たしていると思います。また、micro SDカードに対応しているので、保存用データはSDカードで対応できます。速度はSSDには劣りますが、SDカードスロットの性能が良いようで、割と高速なようです。
Surface Book 3 15インチ
グラボ搭載で万能な13.5インチ2in1PC
Surface Book 3は15インチサイズの2in1PCです。画面部は取り外してタブレットとして使用することもできます。また、ヒンジは最大130度程までしか開きませんが、画面部を裏返して装着することで、コンバーチブルタイプの2in1のような使い方もできます。
全モデルグラボを搭載しているため、動画編集などの高いグラフィック性能を要求する作業に対応することもできます。グラボ搭載でセパレートタイプの2in1仕様のPCは非常に珍しいです。さまざまな用途へ対応した万能PCです。
しかし、価格は約29万円~と非常に高価です。グラボ搭載ながらCPUには省電力モデルが採用されているので、CPU性能はゲーミングノートPCには基本的に劣ります。また、重量は約1.9kgでグラボ搭載機としては軽めの部類だと思いますが、モバイルノートPCとしては重めです。
グラボ搭載でかつタブレットとしても使える、このようなタイプのPCは他にまずないので魅力的ですが、コスパは正直良くはないです。
スペック表 | |||
価格 | 292,380円 – 374,880円 (税込) | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Core i7-1065G7 | ||
RAM | 16GB / 32GB (LPDDR4X) |
||
SSD | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | ||
GPU | GeForce GTX 1660Ti Max-Q Quadro RTX 3000(法人のみ) |
||
画面 | 15インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 3240×2160 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:17.5時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac / ax (Wi-Fi 6対応) Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 343x251x15-23 mm | ||
重量 | 約1,905kg | ||
インターフェース | USB Type-Cx1,USB Type-Ax2,SDカードスロット | ||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 |
処理性能(CPU)
CPUは「Core i7-1065G7」です。タブレット端末としては高い処理性能です。どちらも4コア8スレッドです。オフィス作業やWeb閲覧は快適に行えますし、やや重めの処理にもある程度対応できます。
また、タブレットとしても利用できるようにするために、CPUはディスプレイ側に存在します。そのため、省電力モデルのCPUを採用せざる得ないため、グラボ搭載モデルでも、一般的な外部グラフィックス搭載PCよりもCPUの性能は低いです。このため、グラボ利用時にはCPUがややボトルネックとなってしまって、そのグラボ本来の性能を最大限発揮できない可能性があります。とはいえ、内蔵グラフィックスよりは遥かに高速です。
ディスプレイ
ディスプレイは、タッチ対応の12.3インチのIPS液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は2736×1824と高く、広い領域で繊細な画像表示が可能です。色域も広く、品質の高いディスプレイです。画面サイズは大きくないですが、イラスト制作等の用途でも十分使える性能だと思います。
ただし、表面に光沢があるところは好みが分かれるとは思います。
処理性能(GPU)
キーボード部から取り外してタブレットとして利用する際には「内蔵(Iris Plus G7)」、キーボード部と接続して利用する際には「GeForce GTX 1660Ti Max-Q」を使用します。「GeForce GTX 1660 Max-Q」がキーボード部にあるため、ディスプレイ部を取り外している際には内蔵グラフィックス動作となる事に注意です。
「GeForce GTX 1660Ti Max-Q」はモバイル端末向けの単体のGPUの中では高めの処理性能を持ち、内蔵グラフィックスよりは遥かに性能が高いです。データ量の多い動画・画像編集でも十分に使う事ができ、重めのゲームにも対応できるレベルの性能です。ただし、ゲームをする場合にはディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなため、最大60FPSまでしか表示できません。競技性の高いゲームでは最大60FPSでは不利になってしまうので、そういうゲームを意識するなら高いリフレッシュレートのディスプレイを搭載したゲーミングノートPCを選んだ方が良いです。
モバイル性能
キーボード込みで約1,905gです。グラボ搭載の15インチのPCとしてはやや軽い部類ですが、モバイルノートPCとして見るならやや重いです。
バッテリーはタブレット部とキーボード部の両方に存在します。バッテリー容量は、タブレット部が約22Wh、キーボード部が約60Whです(要確認)。タブレット部の容量が非常に少なく、駆動時間は非常に短いので注意が必要です。また、タブレット部のバッテリーの充電はキーボード部と接続する事でしか出来ないため、持ち歩く際にもキーボード部は実質必須となります。
ただし、キーボード部+タブレットの合計バッテリー容量は約82Whと多く、駆動時間は長めです。メーカー公表値は17.5時間です。モバイルノートPCとしては重いと上述しましたが、これだけのバッテリー容量を持っている上にグラボ搭載機種としては軽いです。また、キーボード部との接続時にはUSB Type-Cでの充電(USB PD)する事は可能なようですが、公式では記載がされていないため念のため注意してください。
ストレージ
ストレージはSSD(PCIe接続)となっており非常に高速です。一番少ないモデルでも256GBなので、最低限は満たしていると思います。また、micro SDカードに対応しているので、保存用データはSDカードで対応できます。速度はSSDには劣りますが、SDカードスロットの性能が良いようで、割と高速なようです。
Surface Pro X
薄型軽量なLTE対応の2in1タブレット
Surface Pro Xは13インチサイズのLTE対応のタブレットPCです。本体には無段階調整のキックスタンドが付いており自立させる事ができます。
プロセッサに一般的なWindows機ものとは異なる、スマホ等に採用されるタイプのArmアーキテクチャのSoCが採用されています。このSoCの設計の関係で一部のアプリケーションが利用できません(x64系アプリ)。x64系アプリは現在のWindowsでは主流なので、使えるアプリはかなり制限されます。また、処理性能も価格の割には低く、重い処理は厳しめです。全ての作業をブラウザ上やOfficeソフトでカバーできる人のみに適している仕様だと思います。
ただし、SoCが省電力性に非常に優れるため、バッテリー容量は少なめながら駆動時間は長めです。重量も約774gと13インチタブレットとしては軽く、厚さも7.3mmと薄いので、非常に薄型軽量です。
スペック表 | |||
価格 | 142,780円 – 241,780円 (税込) | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home(Arm) | ||
CPU | Microsoft SQ1 Microsoft SQ2 |
||
RAM | 8GB / 16GB (LPDDR4X) |
||
SSD | 128GB / 256GB / 512GB | ||
GPU | 内蔵 (Adreno 685,690) |
||
画面 | 13インチ タッチ対応 |
||
表面 | グレア(光沢あり) | ||
解像度 | 2880×1920 | ||
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 | ||
バッテリー持続時間 | メーカー公表値:15時間 | ||
無線機能 | IEEE 802.11 b / g / n / ac LTE Bluetooth 5.0 |
||
その他機能 | カメラ | ||
サイズ | 約 287x208x7.3 mm | ||
重量 | 約774kg(タイプカバー除く) | ||
インターフェース | USB Type-Cx2,nano SIM×1 | ||
生体認証 | 顔認証 | ||
備考 |
処理性能(CPU)
SoC(CPUはSoCの一部)は、旧モデルでは「Microsoft SQ1」、リニューアルモデルでは「Microsoft SQ2」が採用されています。二つの違いは明らかにはされていませんが、処理性能的にはクロックの違いだけのようです。劇的な性能差はないようです。主にスマホ用として採用されるSoCの「Snapdragon」で有名なQualcomm(クアルコム)とMicrosoftが共同で開発したSoCです。有名な一般的なWindows機に採用されるCPUとは異なるArmアーキテクチャベースのものとなります。
少し複雑なので始めにまとめて処理性能について要約しておくと、処理性能は価格の割には低く、軽作業であればこなせる性能はありますが、重い処理は厳しめです。
設計の関係で、x64(Windows向けの64ビット)アプリは動作させることができません(追記:2020年末のアップデートにてエミュレーション動作が可能になるようです。ただし、エミュレーション動作のためパフォーマンスは低下します)。x32(Windows向けの32ビット)アプリは動作させることができますが、Windowsのエミュレーション動作となるため、パフォーマンスが低下します。ARM系の64ビットアプリは本来の性能で動作しますが、Windowsでの対応アプリは現状では非常に少ないです。
処理性能については、x86系アプリ(Windows向けの32ビットアプリ)はエミュレーション動作となるためパフォーマンスが低下します。その影響もあり、x86での処理性能は「Core m3-8100Y」より少し上くらいで、価格の割にはかなり低いです。オフィス作業やWeb閲覧程度はこなせますが、重い処理は厳しめです。
ARM系の64ビットアプリでは本来の性能を発揮できますが、それでも最新のCore i5(TDP15W)未満の性能なので、性能自体は価格の割には低いです。また、現在のWindows 10では対応アプリは非常に少ないため、活用できる場面は少ないです。
ディスプレイ
ディスプレイは、タッチ対応の13インチの液晶です(アスペクト比3:2)。解像度は2880×1920と非常に高く、繊細な画像表示が可能です。色域も広く、品質の高いディスプレイです。
イラスト制作等の用途でも十分使える性能だと思いますが、SoC設計の関係で使えるソフトに制限があるので、専門的なソフトを使う用途ではシステム的におすすめし辛いです。また、表面は光沢ありなので好みが分かれると思います。
処理性能(GPU)
SoCに搭載されているGPUを利用します。SQ1だと「Adreno 685」、SQ2だと「Adreno 690」です。二つの違いは明らかにはされていませんが、690だと少しクロックが上がっているだけという推測が有力っぽいです。そのため、性能に劇的な違いはありません。
どちらも性能は非常に低く、非常に軽いゲームや動画視聴程度なら問題なく行えると思いますが、少しでも重いグラフィック処理となると厳しくなってくると思います。
モバイル性能
タブレット本体が約774gです。13インチながら12.3インチのSurface Pro 7とほぼ同じ重量で、軽量です。厚さも7.3mmと薄く見た目もスリムでかっこいいです。
バッテリー容量は約38Whと少なめですが、省電力なSoCのおかげでバッテリー駆動時間は結構長いです。また、USB PDに対応しており、USB Type-Cで充電する事が可能なので、ACアダプターの持ち歩きが必須ではありません。
ストレージ
ストレージはSSD(PCIe接続)となっており高速です。最低の128GBだとやや物足りない感があります。
ほぼOfficeやブラウザ上での作業しかしない(というかできない)と思われるので、困ることは少ないと思いますが、SDカードスロットを標準搭載していないので注意してください。最低の128GBモデルで補助容量としてSDカードを使うことはできません。
記事は以上になります。最新モデルが出る度に更新していきたいと思います。