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今選ぶCPUランキング【コスパ重視・2023年9月最新版】

今(2023年9月時点)おすすめのCPUをランキング形式で紹介しています。デスクトップ向けです。基本的にはコスパ重視で選定しています。以前は総合部門とゲーム部門で分けて紹介していましたが、統合しました。

注意

本記事の内容は記事更新時点のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

記事内の価格は主に価格.comやAmazonなどを参考にした大体の市場最安値価格です。


 今選ぶCPUランキング

簡易比較表

本記事でランキング入りしているCPUをまとめた簡易比較表です。CPU名を押すと記事内の紹介部へ移動します。

CPU 参考価格 マルチ
スレッド
ゲーミング
消費電力
発熱
価格
マルチ
スレッド
シングル
スレッド
コア スレッド
TDP
PL1/PBP
TDP
PL2
内蔵
GPU
Core i7-13700K(F)
16コア24スレッド
61,000円~
4.5
4.75
2.0
2.5
31062 2126
16
(8P+8E)
24 125W 253W
K:UHD 770
KF:無し
Core i7-13700(F)
16コア24スレッド
57,250円~
4.25
4.75
2.5
2.5
24770 2106
16
(8P+8E)
24 65W 219W
無印:UHD 770
F:無し
Core i5-13400(F)
10コア16スレッド
31,940円~
3.5
4.25
3.5
4.0
15890 1749
10
(6P+4E)
16 65W 154W
F:148W
無印:UHD 730
F:無し
Ryzen 5 7600
6コア12スレッド
35,800円~
3.5
4.5
3.5
4.0
14540 1868
6
12 65W 88W
Radeon Graphics
RDNA 2(2CU)
Core i5-13500
14コア20スレッド
37,730円~
4.0
4.5
3.25
3.75
21135 1880
14
(6P+8E)
20 65W 154W
UHD 770
Core i5-13600K(F)
14コア20スレッド
45,340円~
4.25
4.75
3.0
3.0
24525 2026
14
(6P+8E)
20 125W 181W
K:UHD 770
KF:無し
Core i9-13900K(F)
24コア32スレッド
86,700円~
5.0
4.75
1.5
1.5
39556 2271
24
(8P+16E)
32 125W 253W
K:UHD 770
KF:無し
Ryzen 9 7950X3D
16コア32スレッド
114,800円~
4.75
4.75
3.25
1.0
35769 2043 16 32 120W 162W
Radeon Graphics
RDNA 2(2CU)

  • PコアとEコア:Intelの一部のCPUではPコアとEコアという2種類のコアが混在しています。Pコアが高性能コアを表し、Eコアは高効率コアを表します。基本的にPコアがメインのコアで、EコアはPコアよりも低性能な代わりに低消費電力で省スペース性に特化したコアとなっています。
  • マルチ性能:CPUの全コアを用いた処理性能。主に高負荷な処理や複数ソフト起動時のパフォーマンスなどに関わる性能です。マルチスレッド性能やマルチコア性能などとも呼びます。表の数値はCinebench R23 におけるマルチスレッド性能スコアです。
  • シングル性能:CPUの1コアでの処理性能です。高いと低負荷な処理におけるレスポンスが良くなる他、マルチスレッド処理でも有利なので、基本的にどの処理でも有効に働きます。表の数値はCinebench R20 におけるシングルスレッド性能スコアです。
  • TDP:CPUのおおまかな消費電力や発熱を表す指標です。表ではTDP PL2がおおよその最大消費電力となります。低い方の数値は、PL1もしくはPBPの低い方を参照しています。
  • コスパ:(マルチスレッド性能スコア / 価格)の値。
  • 電力効率:(マルチスレッド性能スコア / TDP)の値。

CPUランキング

CPUの「性能・価格・実用性・消費電力」などを総合的に評価してランキングしています。筆者の主観なので参考程度にご覧ください。
※ゲーミング性能の評価は、高性能なグラフィックボードと併用した場合の評価です。内蔵GPU性能の評価ではないので注意。


1位

Core i7-13700K(F)

ざっくり評価
コスパ
(4.0)
マルチスレッド
(4.5)
シングルスレッド
(4.5)
ゲーミング
(5.0)
発熱・消費電力
(1.5)

スペック表
CPU名称 Core i7-13700K(F)
PassMarkスコア 約 47,000
動作クロック Pコア:3.4GHz-5.4GHz
Eコア:2.5GHz-4.2GHz
コア/スレッド
16コア/ 24スレッド
(8P+8E)
TDP 125W – 253W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 770
※末尾Fは無し
価格 K:約65,200円
KF:約61,060円
※2023年9月1日時点
購入ページ
AmazonF

16コアで前世代のCore i9レベルの超高性能CPU

第13世代のCore i7のK付きモデルです。16コア(8P+8E)による非常に高いマルチスレッド性能を持っており、ゲームでも高い性能を発揮します。

最上位クラスの最新Core i9やRyzen 9が8~10万円程度と頭一つ抜けて高価なため、それよりも大幅に安い6万円程度で買えるハイエンドCPUとして競争力があります。価格は従来のCore i7よりは格段に高くなってしまったものの、前世代のCore i9よりも若干優れた性能を発揮しつつわずかに安いので、コスパは優れています。

ただし、Eコアの増量により、消費電力も前世代のCore i7よりも大幅に増えてしまった点は要注意です。最大ターボ電力は253Wとなっており、前世代のCore i9並みです。前世代では高負荷でも空冷運用が可能なレベルでしたが、第13世代では高負荷運用なら水冷が推奨レベルになってしまっています。

とはいえ、効率自体は前世代から若干向上していますし、高性能なクーラーを用意できない場合には、電力設定値を少し下げて安心度重視の運用というのも全然ありかと思います。


2位

Core i7-13700(F)

ざっくり評価
コスパ
(4.5)
マルチスレッド
(4.5)
シングルスレッド
(4.5)
ゲーミング
(5.0)
発熱・消費電力
(2.0)

スペック表
CPU名称 Core i7-13700(F)
PassMarkスコア 約42,700
動作クロック Pコア:2.1GHz-5.2GHz
Eコア:1.5GHz-4.1GHz
コア/スレッド
16コア/ 24スレッド
(8P+8E)
TDP 65W – 219W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 770
※末尾Fは無し
価格 無印:約61,400円
F:約57,250円
※2023年9月1日時点
購入ページ
AmazonF

5万円台で16コアの高コスパCPU。
電力制限を調整すればK付きとも大差ない性能

第13世代のCore i7のK無しモデルです。16コア(8P+8E)による非常に高いマルチスレッド性能を持っており、ゲームでも高い性能を発揮します。

前世代のCore i9と同じコア構成の16コアながら価格は5万円台とやや安くなっており、コスパが非常に良いです。高性能高コスパCPUとして強力で無難な選択肢です。

標準設定だとベース電力およびTDP PL1が65Wと低くなっており、性能に制限があるため、K付きと性能差が大きめになっていますが、設定で電力制限を調整することでK付きと大差ない性能まで性能を引き上げることも出来るため、高性能なクーラーを導入できる場合には設定しておくのがおすすめです。

ただし、K無しとはいえ、最大ターボ電力は219Wとなっており、最大消費電力は非常に多い点は注意です。標準設定で使うにしても低性能なクーラーでは一時的に制限が掛かってしまう可能性があるため、安定性・性能の最大化を求めるならある程度は高性能なクーラーが必要となります。


3位

Core i5-13400(F)

ざっくり評価
コスパ
(4.5)
マルチスレッド
(3.5)
シングルスレッド
(4.0)
ゲーミング
(4.0)
発熱・消費電力
(3.5)

スペック表
CPU名称 Core i5-13400(F)
PassMarkスコア 約26,300
動作クロック Pコア:2.5GHz-4.6GHz
Eコア:1.8GHz-3.3GHz
コア/スレッド
10/16
(6P+4E)
TDP 65W – 148/154W(F/無印)
内蔵GPU Intel UHD Graphics 730
※末尾Fは無し
価格 無印:約36,070円
F:約31,940円
※2023年9月1日時点
購入ページ
AmazonF

10コアで約3万円台の、低価格PCで定番の高コスパCPU

第13世代Core i5のK無しの下位モデルです。3万円台前半からという安価さながら、コア数は合計10コア(6P+4E)となっておりコスパが良いです。安さ&コスパ特化のPCにおいて非常に強力なCPUです。低消費電力&低発熱で非常に扱いやすいのも良いです。

ただし、第13世代にラインナップされていますが、実は前世代「Alder Lake」のコア仕様を引き継いでいるため、ハイエンドGPU使用時には他の最新世代CPUよりはゲーム性能が劣るのが弱点なのは注意。とはいえ、この価格帯のCPUでは10万円超えのハイエンドGPUと組み合わせられることはほぼ無いため、実際に問題となるケースはほぼないと思います。むしろ、恐らくその仕様のおかげで安さが実現しているので、実はプラスなのかもしれません。

先代からの性能向上(Eコア追加)と引き換えに、価格も少し高くなった点は残念ですが、ハイエンド用途でも使えないことはないレベルまでマルチスレッド性能が上がったことは大きいです。高くなっても十分競争力のある価格ですし、非常に優秀な電力面とコスパを発揮する格安超高コスパCPUです。


4位

Ryzen 5 7600

ざっくり評価
コスパ
(4.5)
マルチスレッド
(3.5)
シングルスレッド
(4.0)
ゲーミング
(4.5)
発熱・消費電力
(3.5)

スペック表
CPU名称 Ryzen 5 7600
PassMarkスコア 約28,000
動作クロック 3.8GHz-5.1GHz
コア/スレッド
6/12
TDP 65W – 88W
内蔵GPU Radeon Graphics
(RDNA 2 / 2CU)
価格 約35,800円
※2023年9月1日時点
購入ページ

値下がりし、Core i5-13400に匹敵する格安高コスパCPUになったRyzen 5

Ryzen 7000シリーズの下位モデルの「Ryzen 5 7600」です。末尾X版も性能と価格はあまり変わらないので、安い方でOKです。

発売からしばらくは「Core i5-13400(F)」より5,000円くらい高価だったのでコスパで劣る印象が強かったですが、値下がりが進んだことで安価なゲーミングCPUとして魅力的になりました。

シンプルな6コアCPUなので10コアの「Core i5-13400」に不利にも見えますが、13400は前世代のコア仕様を引き継いでおりコア性能が最新CPUよりも低いため、マルチスレッド性能は実は同レベルです。むしろ、旧世代を引き継ぐCore i5-13400系よりも新しいアーキテクチャのおかげで、ゲーミング性能では少し勝ります。

更に、ソケット面でも「Ryzen 5 7600」のソケットAM5は最低でも2025年までのサポートが名言されており、第13世代Coreよりも長期サポートとなることがほぼ確実なので、後にCPU交換を検討したい人にはその点でもやや有利です。

このように、発売から大分時間は経ちましたが、「Core i5-13400(F)」に遜色ないコスパのCPUとなったので、、安価なゲーミングPCを検討する際には有力な選択肢になると思います。

とはいえ、性能の差は小さいですし、ソケットの面もほとんどの人は気にしない部分な上、初動価格の高さのせいでBTOパソコンショップでは高めの価格設定になっていることも多く、Core i5の方がお得な製品を探し易かったりするので、結局のところは「Core i5-13400(F)」の方が人気なのは変わらない気もします。


5位

Core i5-13600K(F)

ざっくり評価
コスパ
(4.5)
マルチスレッド
(4.0)
シングルスレッド
(4.5)
ゲーミング
(5.0)
発熱・消費電力
(3.0)

スペック表
CPU名称 Core i5-13600K(F)
PassMarkスコア 約 38,000
動作クロック Pコア:3.5GHz-5.1GHz
Eコア:2.6GHz-3.9GHz
コア/スレッド
14コア/20スレッド
(6P+8E)
TDP 125W – 181W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 770
※末尾Fは無し
価格 K:約49,480円
KF:約45,340円
※2023年9月1日時点
購入ページ
AmazonF

14コア搭載で4万円台の、前世代のCore i7を上回る高性能高コスパCPU

第13世代のCore i5のK付きモデルです。4万円台中盤~という価格で14コア(6P+8E)を搭載し、各方面で前世代のCore i7より少し良い性能を発揮するコスパが魅力のミドルレンジ最上位クラスCPUです。Core i5という冠は無視した方が良い高性能CPUです。

第13世代では、Core i7が従来のCore i9に近い価格と消費電力・発熱になってしまったため、従来のCore i7機のような価格やコスパを望むならこの「Core i5-13600K(F)」が最適な選択肢となります。性能自体は前世代のCore i7以上で、価格は同等なのでコスパは良いです。

ただし、前世代からの性能の向上に伴い消費電力も上昇している点は注意です(最大181W)。幸い水冷推奨というレベルまでは至っていないですが、高負荷運用で空冷クーラーなら高性能なものが必要となる点は注意が必要です。


6位

Core i5-13500

ざっくり評価
コスパ
(5.0)
マルチスレッド
(4.0)
シングルスレッド
(4.0)
ゲーミング
(4.5)
発熱・消費電力
(3.5)

スペック表
CPU名称 Core i5-13500
PassMarkスコア
約 32,500
動作クロック Pコア:2.5GHz-4.8GHz
Eコア:1.8GHz-3.5GHz
コア/スレッド
14コア/20スレッド
(6P+8E)
TDP 65W – 154W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 770
価格 無印:約37,730円
※2023年9月1日時点
購入ページ

14コアで3万円台の高コスパCPUだけど、ほぼ自作専用

14コアながら3万円台中盤という価格でコア単価が非常に安く、マルチスレッド性能コスパが非常に良いCore i5です。第13世代Core i5の中位モデル。

低消費電力動作と小型化に特化したEコアを8個含むものの、6P+8Eの14コアで3万円台中盤という安さのCPUです(2023年8月時点)。コア仕様については第12世代(前世代)を引き継いでいる点は注意ですが、16コア(8P+8E)「Core i7-13700F」が5万円台ですから、14コアで3万円台というのは破格です。当然マルチスレッド性能コスパも非常に優れており、比較的安価な価格で前世代のCore i7に匹敵する性能を持つ超高コスパCPUとなっています。

TDPの最大値も性能の割には低めな154Wとなっているため、高負荷時にも空冷で対応できるレベルで扱いやすく、予算も気にする場合の高コスパCPUとしては非常に優れた選択肢となっています。

ただし、このCore i5の500番台というのは従来ほぼ自作専用に近い立ち位置のCPUとなっており、BTOや既製品PCで標準採用となることは皆無な上、カスタマイズでも選べないことが多いです。そのため、CPU自体のコスパ評価は1位を十分取れるレベルですが、ほとんどの人にとって可用性が非常に低い点を考慮してやや低めの評価にしています。

また、コスパは間違いなく良いですが、K無しモデルのためオーバークロックは出来ない上に、電力制限も強めなので、性能の伸びしろは小さくなっています。上位のK付きCPUなら単純に性能が上な事に加え、クーラーやマザーボードに高性能なものを用意すれば性能の底上げが期待出来る点を考慮すれば、高性能PCを求めるユーザーにとってはあまり魅力的でない仕様とも言えるため、これ一択というレベルのCPUでもない点も一応評価を下げる要素の一つです(強いて挙げるならですが)。

とはいえ、自作用のコスパ特化のCPUとしては現状真っ先におすすめできる、超高コスパCPUです。


7位

Core i9-13900K(F)

ざっくり評価
コスパ
(3.0)
マルチスレッド
(5.0)
シングルスレッド
(5.0)
ゲーミング
(5.0)
発熱・消費電力
(1.0)

スペック表
CPU名称 Core i9-13900K(F)
PassMarkスコア
約 60,000
動作クロック Pコア:3.0GHz-5.8GHz
Eコア:2.2GHz-4.3GHz
コア/スレッド
24コア/32スレッド
(8P+16E)
TDP 125W – 253W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 770
※末尾Fは無し
価格 K:約89,800円
KF:約86,700円
※2023年9月1日時点
購入ページ
AmazonF

どの方面でもトップクラス性能のハイエンドCPU
だけど、消費電力と発熱も凄まじい

第13世代のCore i9のK付きモデルです。Eコアを16個も搭載し、合計24コア(8P+16E)による驚異的なマルチスレッド性能を実現した超ハイエンドCPUです。

コア数だけでなく最大クロックも従来よりも引き上げられており、シングルスレッド性能およびゲーミング性能でもトップクラスの性能です(2023年9月時点)。どの方面から見てもトップクラスの性能を発揮するCPUです。

しかし、その高性能さと引き換えに消費電力および発熱がめちゃくちゃ多い点は要注意です。前世代でも物凄く多い消費電力と発熱が問題視されていましたが、それが更に悪化しており、電源とクーラーは非常に高性能なものが必須となっています。

また、価格が8万円台と非常に高価なのももちろんネックです。

あらゆる面でトップの性能は非常に魅力的ですが、非常に高価な上、電力面でもかなり扱いにくいので、性能重視でも真っ先におすすめできるかは微妙なCPUです。効率と最大消費電力では「Ryzen 9 7950系」の方がやや有利なので、高負荷な処理を頻繁にやる前提であれば、そちらに見劣りする点は気になるところです。


8位

Ryzen 9 7950X3D

ざっくり評価
コスパ
(2.5)
マルチスレッド
(5.0)
シングルスレッド
(4.5)
ゲーミング
(5.0)
発熱・消費電力
(3.5)

スペック表
CPU名称 Ryzen 9 7950X
PassMarkスコア
約 63,900
動作クロック 4.2GHz-5.7GHz
コア/スレッド
16/32
TDP 120W – 162W
内蔵GPU Radeon Graphics
(RDNA 2 / 2CU)
価格 約114,800円
※2023年9月1日時点
購入ページ

驚異的な性能と電力効率が魅力のハイエンドCPU。
ただし、価格が10万円超えで高すぎる

この「Ryzen 9 7950X3D」は、「Ryzen 9 7950X」を基に一つのCCDに「3D V-Cache」を搭載したことにより、L3キャシュ合計が驚異の128MBとなりゲーミング性能が大幅に強化されたCPUです。

7950Xでは第13世代Core i9に少し劣っていたゲーミング性能が「Core i9-13900K」に匹敵するレベルにまで押し上げられており、競合モデルに対する弱点を克服しています。また、TDPの標準は120W~162Wと少しマイルドになっており、このクラスのハイエンドCPUの割には消費電力が少なく、電力効率が非常に優れている点も高負荷な処理を頻繁に行うことが前提のハイエンドCPUにとっては物凄く魅力的です。

「3D V-Cache」により電力やクロックがやや制限を受けるため、最終的なマルチスレッド性能だけ見れば元の7950Xや「Core i9-13900K」に若干劣るものの、実用性に差が出るほどではないです。そのため、どの性能もトップクラスの高性能ながら電力効率も非常に優れており、総合的な性能ではトップのゲーミングCPUと評しても良いレベルの優秀なCPUに仕上がっています。

しかし、ネックはやはり価格です。10万円を超える約11.5万円(2023年9月時点)という価格はハイエンドCPUの中でも高価で、8万台クラスの「Core i9-13900K(F)」や「Ryzen 9 7950X」よりも3万円も高価という大きな差があります。

効率の良さが魅力ではあるものの、本体価格差がこれだけあると費用面での優位性は見出しにくいですし、効率は他のCPUでも電力制限を強めればある程度改善することが可能だったりもします。

そのため、CPU自体は素晴らしいので、高負荷な処理をよく行う予算が潤沢な人には非常におすすめできますが、ある程度予算も気にするのであれば「Core i9-13900K」か「Ryzen 9 7950X」の方が節約は出来ると思います。


性能スコアなどの参考

雑感

Ryzen 7000シリーズが発売から全体的に価格が下がりました。

それ込みでも純粋な処理性能コスパは第13世代Coreの方がまだ基本有利だとは思いますが、差は縮まりましたし、電力効率やソケットAM5の長期サポートの点を考えれば総合的にはRyzen 7000シリーズの魅力は強くなったと思います。

ただ、初動価格の高さのせいか、BTOパソコンショップではRyzen 7000シリーズが第13世代Coreよりもまだ少し高いことが基本の印象なので、結局は自作やフルカスタマイズ以外では選ばれる確率が上がることはあまりないという気もしますね。

それでは、記事はここまです。ご覧いただきありがとうございました。

25 COMMENTS

ぴょー

こんにちは
自分は動画編集をメインで考えています。
OEM専用の5800、5900無印が25000円差ではどちらがおすすめでしょうか。
ちなみにDaVinci Resolve使用予定です。

返信する
とねりん:管理人

処理性能的には要求をどちらも十分満たせると思うので、単純に予算次第になるのかなと思います。
CPUのみで25,000円差ならRyzen 7 5800の方がコスパは良いと思いますが、マルチスレッド性能と電力効率は恐らくRyzen 9 5900の方が大きく上だと思うので、頻繁に運用するならRyzen 9 5900の方が向いてはいると思います。

返信する
ぴょー

返信ありがとうございます。
割引込みで2万円差でした。Ryzen 9 5900で検討していきます。

返信する

I9は性能というよりAMDに対抗するために意地で出しているだけなんだろうな

返信する
うみ

こんにちは
只今CPUの買い替えを検討しているのですが、おすすめのCPUはありますか?
今使っているCPUはryzen5 2600で使っているマザボは3000番台に対応したB450M Pro4です。

返信する
とねりん:管理人

最低でも用途と予算がわからないと具体的なことは言えないですが、B450M Pro4はRyzen 5000シリーズにも対応しているので(BIOS更新は必要)、Ryzen 5000シリーズが性能とコスパ的にはおすすめです。
ただ、メーカーPCでOEM版のWindowsを使用している場合には認証が通らなくなる可能性があるため注意してください。

返信する
pc初心者

こんばんわ
マザーボードMSI H110M-S01を使っていて現在corei56400で変えようとおもってるのですがなるべく予算を抑えて対応しているものならどれがおすすめですか?

返信する
とねりん:管理人

こんばんは。
同じマザーボードでCPUだけ交換したいという事なら、H110は古いチップセットになりますので残念ながら最新CPUは使えないです。またCPUの交換は、メーカー製PCだとWindowsライセンスの認証問題も出てくる可能性もあります。
一般的にCPUを新調したい場合は、自作の場合を除き新しくPCを購入するのが基本になります。

返信する
匿名

ゲーム用にpcを買い換える予定なのですが、i710700とi910700ならどちらがおすすめなのでしょうか? グラボは3080です

返信する
とねりん:管理人

その2つでコスパ重視ならCore i7の方がおすすめですが、正直なところ今ならRyzen 5000シリーズの方を個人的にはおすすめしたいです。

返信する
匿名

返信のほどありがとうございます。やっぱりK付きでなくてもi9って爆熱なんですね。

返信する
とねりん:管理人

いえ、Core i9-10900なら発熱は爆熱というほどでもないと思いますが、第10世代のCore i9とCore i7はゲーミング性能が少ししか変わらない上、単純に価格とマルチスレッド性能比のコスパもCore i7の方が優秀のため、おすすめしました。
そのため、マルチスレッド性能を少しでも高くしたいとか、予算を全く気にしないという場合でなければCore i7の方が優先順位は高くなると思います。

返信する
匿名

こんにちは
私はゲーム目的にPCを買いかえようと思っているのですが、第10世代CPUが出た今、Core i5-9400Fを搭載したPCを購入しても後悔しないだろうか心配です。オンラインゲームをするだけならCore i5-9400Fでも問題ないですよね?

返信する
とねりん:管理人

コメントありがとうございます。
可能か不可能かでいえば、Core i5-9400Fでも可能です。問題は無いです。安いモデルが販売されているのであれば、それは価格が安い分の性能の低さという事で割り切れるなら他に問題は無いと思います。
ただし、Core i5のゲーミング性能は10世代で大きく向上していますし、今のコスパでいえば第10世代の「Core i5-10400」の方が良いと思います。Core i5→Core i7ほどの価格差も無いと思いますし、「後悔するかも」と思うなら「Core i5-10400」を選択した方が個人的には良いんじゃないかと思います。

返信する
匿名

このサイトいつも愛用してます!
良かったらRyzen5 1600AFも加えてくれると嬉しいです

返信する
とねりん:管理人

ありがとうございます。励みになります。

1600AFも総合の方で候補ではあったのですが、同価格帯だとRyzen 3 3300XやRyzen 5 3500の方が若干有利かなという事で外させていただきました。ただ、1万円台前半で6コア12スレッドのCPUは貴重なので、スレッド数が重要になる処理では悪くないと思います。

返信する
匿名

巷で噂の絶えないコスパがすごいとされるRyzen 3 3300Xと3100の解説もお時間あったらお願いします!

返信する
とねりん:管理人

コメントありがとうございます。

Ryzen 3 3300Xと3100は存在は確認していまして、性能も概ね把握しています。発売がまだなので保留していましたが、もうすぐ発売ですし検討してみます。

返信する
ぬぬ

Amazonにてi9 9900が42000程で売られているのですが、コスパ的にどうなのでしょうか。

返信する
とねりん:管理人

ゲーミング用途なら悪くないと思いますが、Core i7-10700(F)でも性能とコスパは同じくらいだと思うので、お得って訳でもないと思います。
急いでいるなら止めませんが、かなり期待されているRyzen 5000シリーズが来月5日に出るので、CPUの購入はそちらの性能を見てからでも良いかなと思います(ただ、供給不足で品薄気味になるかもしれません)。

返信する
TOKUMEI

こんにちは
今使っているcpuではゲームをするのに物足りず、買い換えようと思っているのですが、どれを買おうか迷っています。
予算4万円(マザボとcpu合計)でいいcpuはないでしょうか?
ちなみにグラボは6600xtを買う予定です
ゲームはApexやValorantなどオンラインゲームをしようと思っています

返信する
とねりん:管理人

マザーボードと合わせて4万円だと、今なら「Core i5-12400(F)」が一番無難な選択肢になると思います。
RX 6600 XTなら、Valorantは非常に軽いゲームなので十分だと思いますし、Apexでも1080pなら144fpsは余裕で超えるスペックになると思います。

ただし、Core i5-12400(F)は6コアとなっていて、他の最新の上位CPUと比べるとコア数が少なくマルチスレッド性能が低いので、ゲーム以外にも同時に重めのソフトを動作させる場合には動作がやや不安定になったりパフォーマンスが大きめに低下する可能性がある点には注意です。その場合には、もう少し予算をプラスして「Core i5-12600K(F)」や「Core i7-12700(F)」の方が快適にはなると思います(+15,000~20,000円くらいになってしまいますが…)。

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