ノートパソコン選びの要点まとめ【ざっくり解説・2020年版】

ノートパソコンを選ぶ際の要点を出来るだけ絞ってまとめています。かなりざっくりめの解説です。

形状

形状についてです。使い勝手が大きく変わる部分なので、始めに固定しておきたい部分です。

形状について

主なノートパソコンタイプ
  • クラムシェル型(一般的なタイプ)
    「ノートパソコン」と聞いて真っ先に思い浮かぶであろうタイプの普通のノートパソコン。処理性能比のコスパが良く、タッチは非対応の製品が多い。
  • 2in1(コンバーチブル:キーボード部がくるっと回るタイプ)
    一見普通のノートパソコンだが、タッチパネル搭載でキーボード部が360度くるっと回るようになっている。普通のノートパソコンとしての機能を備えつつ、タブレットのようにも使えるのが魅力。ただし、タブレット端末としてメイン運用するには重いため、基本はノートPCとして利用しつつ必要に応じてタブレットとして使う感じになる。
  • 2in1(セパレート:キーボードが脱着可能なタイプ)
    Surface Proシリーズが代表製品。ノートパソコンというよりは「タブレットPC+脱着可能キーボード」という形のPC。タブレットとしての使用時にもコンバーチブルタイプのように重いということが無いのが魅力。ただし、脱着可能キーボードは安定性にやや欠けていて、タイピング時にややたわみを感じる。タイピングを頻繁に行う人はやや不満を感じるかもしれない。画面サイズは他のノートパソコンよりやや小さめの場合が多い。また、基本的に処理性能の割には高価。
ノートPCのタイプ別特徴まとめ
タイプ 性能コスパ タッチ機能 主な画面サイズ帯
クラムシェル型:一般的なタイプ 良い ×
(ほとんどない)
13.3~15.6 インチ
2in1:コンバーチブル 悪くはない 13.3~15.6 インチ
2in1:セパレート 悪い 10.1~12.5 インチ

クラムシェル型:普通のタイプ

引用:Lenovoのクラムシェル型のノートパソコン Yoga S740(14)

良い点

  • 画面が大きい
  • 性能が幅広い
  • コスパが良い

悪い点

  • 頻繁に持ち運ぶ用としては大きめで重い(軽量化に特化したものもあるけど)

クラムシェル型は、オーソドックスなタイプのノートパソコンです。画面サイズは13.3インチ~15.6インチ程度が主流です。15.6インチより大きい17インチなどのものもあり、大きいタイプはゲーミングノートなどによく採用されます。余談ですが、クラムシェル型という呼び方はあまり浸透はしていない気がします。

軽量化に特化したモバイルノートもありますが、ノートパソコンの中では平均サイズが最も大きく重量も重いので、基本的に頻繁に持ち運ぶ用としてはやや不便さが残ります。タッチ機能もほとんどの製品で搭載していません。ただし、処理性能比のコスパは良くて幅広い性能の製品が揃っている点が魅力です。インターフェース類も充実している事が多く、モバイル性を考慮しないなら使い勝手は凄く良いので、主に据え置きで使う人におすすめです。


2in1:コンバーチブル

HPのコンバーチブルタイプの2 in 1 PC ENVY x360 13

良い点

  • タッチパネル搭載でタブレットとしても使える
  • 普通の小型タブレットより性能が高い

悪い点

  • 価格がやや高い
  • タブレットとして使うには重い

2 in 1 PCとは、ノートパソコンとタブレットPCの両方の機能を備えたPCのことを指します。ヒンジが360°回転しキーボードがくるっと回転するタイプは、コンバーチブルタイプと呼ばれます。

キーボードを外す事ができないので、タブレットとしてはかさばるし重量も重いため、メインは通常のノートパソコンとして使用し、場合によってタブレットとして使う形を想定した方が良いタイプです。


2in1:セパレート

Microsoft のセパレートタイプの2 in 1 PC Surface Pro 7

良い点

  • ノートパソコン・タブレットどちらとしても使える
  • 非常に軽量

悪い点

  • 価格が高い
  • 価格の割には性能が低い
  • キーボード使用時にたわむ

2 in 1 PCとは、ノートパソコンとタブレットPCの両方の機能を備えたPCのことを指します。このキーボードが着脱可能なタイプは、ピュアタブレットもしくはセパレートタイプなどと呼ばれます。Surface Proシリーズなどが代表的です。画面サイズは10~12.5インチ程度が主流です。物理キーボードが脱着可能な以外は、普通のタブレットとの違いは基本的にありません。価格は全体的に高価な上、価格の割には処理性能が低いのでコスパ的にはやや悪いです。

キーボードを外すと通常のタブレットとして、キーボードを装着するとノートPCとして利用する事ができます。非常に軽量で持ち運びも楽な点もありますし、非常に高い汎用性が魅力です。ただし、キーボード利用時にはややたわみを感じます。頻繁にタイピングをする人はやや不満が出るかもしれないので注意です。

モバイル性能

モバイル性能についてです。

モバイル性能の要点

モバイル性に関わる主な仕様
  • 画面サイズ
    小さい方が軽くて持ち運びに適している。ただし、文字なども小さくなるので見にくくなる(同じ解像度の場合)。
  • 重量
    軽い方が持ち運びに適していますが、軽い製品ほど画面サイズも小さい傾向がある点は留意しておく必要がある。
  • タッチ機能(2in1)
    タッチ機能があるとマウスが無くても操作できるので、特に持ち運びをする際に便利。2in1と呼ばれる、タブレットのような使い方も出来るタイプのノートPCを中心に搭載されています。
  • バッテリー持続時間
    当然長いほど良いが、メーカー仕様表などの公称値は計測環境が違っていて単純比較出来ない場合も多いので注意。
用途と欲しいモバイル仕様の早見表
要求 画面サイズ 重量 タッチ機能
(2in1)
気軽に持ち運びたい 13.3インチ以下 1.3kg 以下 あるとかなり便利
持ち運びもしたいけど、頻度は少なめ 13.3~14.0インチ 1.5kg 以下 あると便利
基本的に据え置きで使用 15.6インチ 何でも 無くても良い

画面サイズ

デスクトップPCと違いノートPCのディスプレイはずっと付き合っていくことになります。特にサイズは後からどうする事も出来ないので、しっかり考えて選んだ方が良いです。

画面サイズについて
画面サイズ 寸法(16:9) 面積 身近な近い面積のもの
13.3インチ 29.44×16.56 cm 670.89 ㎠ B5用紙(182×257mm)
14インチ 30.99×17.43 cm 540.33 ㎠
15.6インチ 34.54×19.43 cm 487.64 ㎠ A4用紙(210×297mm)
メリット デメリット
13.3インチ 以下 凄く軽い 価格がやや高い事が多い
テンキーが無い
画面が小さくてやや見にくい
14インチ 軽い テンキーが無い
画面が小さくてやや見にくい
15.6インチ コスパが良い
画面が見易い
テンキーがある
重くて大きい
タッチ対応製品が少ない

小さい方が軽くて持ち運びに向いていますが、文字なども小さくなるので見にくくなります。また、15.6インチ未満の画面サイズのPCは基本的にテンキーがありません。テンキーは外付け品も安価で簡単に導入できますが、持ち運び先で使うとなると持ち運び品が増える事になるので注意しましょう。

持ち運びを頻繁に行いたい人は13.3インチ以下、基本据え置きは15.6インチ以上というのが一般的でしたが、最近では14.0インチの製品が非常に増えており、万能な中間サイズという位置付けで人気となっています。


重量

軽い方が持ち運びに適しています。当然ながら、画面サイズが大きいほど本体サイズも大きくなり重くなる傾向があります。

画面サイズと重量

画面サイズ
(インチ)
重量の目安
15.6 1.922 kg(グラボ無)
2.158 kg(グラボ有)
14.0 1.484 kg
13.3 1.238 kg

※重量は2020年8月19日時点の価格.comでの売れ筋ランキング上位から10製品の平均

15.6インチと14.0インチでは重量に大きな差があるため、軽量PCが欲しいなら14インチ以下から探すと良いです。15.6インチモデルも軽量化が進んでおり一昔前よりは大分軽くはなりましたが、未だに14インチ以下よりは大分重めです。ただし、かなり高価ながら14インチ以下と比べても遜色ないレベルの軽量さの15.6インチ製品もあるので、予算に余裕がある方はそちらも検討するのも良いです。

また、外部GPU(グラフィックボード)を搭載したPCは搭載パーツが増える訳なので、おおよそ200g前後ほど重くなります(ゲーミングノートと銘打っている製品は大体グラフィックボードを搭載しています)。グラフィックボード搭載製品は消費電力も増えてバッテリー持続時間も短くなるので、モバイル性能的には著しく低下してしまう点は留意しておきましょう。


タッチ機能

タッチ機能があるとマウスが無くても操作が出来るので、持ち運びをする場合に便利です。頻繁に持ち運びをする場合には使い勝手がかなり違うので、出来ればあった方が良いと思います。

とはいえ、マウス操作と比べると操作の速さや精度的には基本劣るので、主に据え置きで利用する場合には無くても良い部分だと思います。

処理性能

処理性能の要点

処理性能に関わる主な仕様
  • CPU
    PCの頭脳と表現されるパーツ。CPUの性能がPCの全体的なパフォーマンスに影響するので非常に重要。
  • メモリ(RAM)
    CPUの作業スペースと表現されるパーツ。
  • GPU
    画像処理をほぼ専門に担当するプロセッサ。グラフィック関連処理に関してはGPU性能の方がCPUよりも重要。重いゲームをしたいならグラボはほぼ必須。
要求 CPU GPU メモリ
軽作業のみ
(文書作成、Web閲覧、動画視聴、etc.)
最新世代のものなら大体OK 内蔵GPUで十分 8GB 以上
多数のソフトを同時に起動
高画質ではない(FHD以下)動画の編集
低性能でないCPU推奨
(最新の Core i5, Ryzen 5 以上)
内蔵GPUでも可だが、
高めの性能のものを推奨
16GB 以上推奨
重いゲーム
高画質な動画編集等
高性能モデル推奨
(最新のCore i7,Ryzen 7 以上)
グラボは必須レベル 16GB 以上推奨

CPU

CPUはPCの頭脳とよく表現される重要なパーツです。CPUの性能はPCの全体的なパフォーマンスに影響するので非常に重要です。

CPU性能の目安(2020年8月時点)

用途 CPU 要点
重いソフトの常用
重いゲーム
データ量の多い動画編集 等
Core i9
Core i7
Ryzen 9
Ryzen 7(4000)
Ryzen 5(4000)
出来るだけ高い処理性能が望ましい
重いソフトの使用(頻度少)
多数のソフトの同時起動
高画質ではない動画編集 等
Core i5
Core i3
Ryzen 7(3000以下)
Ryzen 5(3000以下)
Ryzen 3(4000)
4コア(4スレッド)以上の
低性能でないCPUが望ましい
軽作業のみ Pentium
Celeron
Ryzen 3(3000以下)
Athlon
新しめのCPUなら何でも

※グラフィック関連処理は基本的にCPUではなくGPU主導の処理なので、CPUの性能が高いだけでは意味がないので注意。
※2020年8月時点での筆者の主観的評価です。


※Ryzenシリーズは4000番台から性能が爆発的に向上し、3000未満のシリーズとの性能差が大きくなったので注意です。

しかし、最近では安価なCPUでも一昔前よりは遥かに性能が上がっているので、文書作成、Web閲覧、動画視聴、などの軽作業しか行わないのであれば、新しめのCPUなら大体どれでも大丈夫です。

逆に、多数のソフトを同時に起動したり重めの作業をよく行ったりする場合には、コア数の多い高性能なCPUがあった方が良いです。中でも、重いゲームや動画や画像などのクリエイティブな用途を含む場合には、性能は高いに越したことはなく、Core i7やRyzen 7以上等の高性能モデルが推奨されます。

ちなみに、重いゲームや画像関連処理に関してメインの処理を行うのは基本的にGPUという事に注意です。CPUの性能もソフト自体の動作を快適にするためや、GPUの性能を最大限引き出すために重要ですが、どんなにCPUが高性能でもGPUが低性能では重いグラフィック処理は不可能です。

CPU性能をより詳しく知りたいなら、ベンチマークソフトというものを用いて性能を数値化したベンチマークスコアというものを参考にすると良いです。

CPU:性能の参考

恐縮ですが、本サイトにもCPUの性能参考ページがあるので良ければご覧ください。

CPU性能比較表(ノートパソコン・タブレットPC)【2020年最新版】

GPU

GPUは画像処理をほぼ専門に担当するプロセッサです。CPUの画像処理特化版というと分かり易いと思います。

GPU性能の目安(2020年8月時点)

用途 概要 GPU目安
(赤字はグラボ,それ以外は内蔵GPU)
重いゲーム
データ量の多い動画編集 等
グラフィックボード搭載必須 GeForce (末尾M以外)
Radeon 5000シリーズ
Quadro シリーズ
軽めのゲーム
軽い動画(FHD以下)の編集 等
内蔵GPUでも可だけど
低い性能のものは避けた方が良いかも
Intel Iris Graphics
Radeon RX Vega 5~
GeForce (末尾M)
Intel Xe (予定)
動画視聴
簡単な画像加工 等
内蔵GPUでも十分
特に気にしなくてもOK
Intel UHD Graphics
Radeon RX Vega 3以下

※2020年8月時点での筆者の主観的評価です。


※グラボ搭載製品の性能の高さは魅力的ですが、価格・重量・バッテリー持続時間といった面は悪化するので注意です。

多くのノートPCのGPUは、CPUに内蔵されているいわゆる内蔵GPUというものを利用しています。この内蔵GPUでも重いグラフィック処理をしないなら十分な性能を持っています。最近のCPUの内蔵GPUの性能は向上しているので、ちょっと高画質な動画を観たり軽いゲームをするくらいだったら、大体の内蔵GPUでもこなせます

ただし、重いゲームやデータ量の多い動画・画像編集をするには内蔵GPUでは厳しいです。高負荷なグラフィック処理を前提とするならグラフィックボード(単体のGPU)がほぼ必須となっています。また、グラフィックボードを搭載すると消費電力が大幅に増加するのでバッテリー持続時間は短くなり、グラフィックボード分の重量も加算されるので重くなってしまい、モバイル性は低下してしまう点は留意しておきましょう。

GPUの性能をより詳しく知りたいなら、ベンチマークソフトというものを用いて性能を数値化したベンチマークスコアというものを参考にすると良いです。

GPU:性能の参考

恐縮ですが、本サイトにもGPUの性能(主にゲーム向け)参考ページがあるので良ければご覧ください。

GPU(グラフィックボード)性能比較表【2020年最新版】

メモリ(RAM)

メモリはCPUの作業スペースとよく表現されるパーツです。作業スペースなので、容量(広さ)は出来るだけ多い方が良いですが、容量が多いと価格も上がるので予算との兼ね合いになります。

メモリー容量の目安(2020年8月時点)

容量 概要
4GB 軽作業のみならこなせる
8GB 軽作業や一般的な用途一通りをする際に困らない。最低でもこれくらいは欲しい。
16GB 以上 重いソフトや多数のソフトを同時に使用する場合はこれ以上は欲しい。最近は全体的に扱うデータ量が増えてきているので、今は必要無くても将来性を考えて16GB以上導入しておくのも悪くない。

※2020年8月時点での筆者の主観的評価です。

CPUに高負荷な処理を頻繁に要求したり多数のソフトを常に起動させるような使い方をする人は特にメモリ容量は意識した方が良く、16GB以上あると嬉しいです。軽作業しか行わない場合は、4GBなどでも大丈夫かとは思いますが、個人的にはそのような場合でも最低8GBはあった方が良いと思っています。

速度も出来るだけ速いものの方が良いですが、新しめのCPUであればメモリの規格も新しいものに限定されており、速度も一定以上が実質保証されているので、よほどのこだわりが無ければ特に気にしなくても大丈夫です。

ちょこっと余談ですが、同じメモリ速度・容量でもデュアルチャネルというものを利用できると転送速度が効率化されCPUのパフォーマンスが僅かに向上します(大体5%~10%くらいらしい)。パフォーマンスの向上率は僅かなので特別気にする必要は無いですが、同規格・同容量のメモリを2枚同時に挿すだけで簡単に利用できます。たとえば、メモリの空きスロットが2つあるPCで8GBメモリ1枚だけ使用している場合に、後から同規格の8GBメモリを1枚買い足して挿すだけでデュアルチャネル仕様にする事ができたりします(出来れば全く同じメモリが望ましいですが、規格と容量さえ合っていれば大体大丈夫)。ちなみに、始めからデュアルチャネル利用になっているPCも珍しくはないです。

2020年現在の主流規格はDDR4

2020年8月時点での、ノートパソコン用のメモリの主流規格は「DDR4」です。ちなみに、同じDDR4でも形状(モジュール)が2つあり、ノートパソコン用のものは「SO-DIMM」というものなので、増設などを検討する際には注意しましょう(デスクトップ用は「DIMM」)。

また、ノートパソコン用では「LPDDR4」や「LPDDR4X」といった規格のものが採用されている事があります。これはノートパソコン用の低消費電力メモリの規格で、バッテリー持続時間の延長化が期待できて非常に魅力的ですが、価格はやや高価なので搭載PCは全体的に高いです。また、上述の「SO-DIMM」等の形状の話からすると例外にあたり、基本的に増設や交換も不可能なので、購入時点で十分な容量を備えておく必要がある点も注意です。

ストレージ

ストレージについてです。ストレージはデータを保存する記録媒体です。HDDとSSDの2種類が主流です。SSDの方が単価が高いですが高速です。2020年現在では新しい製品のほとんどはSSD搭載となっています。また、ノートPCでの採用例はさほど多くないですがeMMcというストレージもあります。

ストレージについて
種類 単価 速度 速度の目安[MB/s]
HDD 安い 低速 110~140
SSD(SATA) 高い 高速 550
SSD(NVMe) 高い 非常に高速 1500~3000
eMMc 高い やや低速 150~300

HDDは単価安いものの速度が低速です。SSDは単価がHDDよりは高いものの高速です。基本的に、ストレージがHDDのみは避けた方が良いという点だけ注意しておけば、後は基本的に容量にさえ気を付ければ大丈夫です。

また、SSDの中でもSATA接続NVMe接続(PCI Express)の2種類があり、NVMe接続の方が圧倒的に高速です。ただし、2020年現在では新しい製品のほとんどがNVMe接続のSSDとなっているので、覚える重要性は薄めです。それに、SATA接続のSSDでも十分に高速なので、よほど大容量のデータ移動を頻繁に行わない限りは不便はほとんど無いと思います。また、NVMe接続のSSDは速い分温度が上昇しやすいという弱点?がありますが、これもよほど大容量のデータ移動を頻繁に行わない限りは気にするほどではありません。

ちなみに、同じSSDでもQLCやTLCといったレベルセルという仕様項目があります。速度や寿命などに関わる中々重要な仕様ではあるものの、ほとんどのユーザーにとっては特別気にする必要は薄い部分だと思うので、興味のある方だけ調べてみると良いと思います。

ディスプレイ

サイズについては上述したので、それ以外の部分です。サイズについてはこちらから。


パネル種類

ノートパソコンのディスプレイはほぼ全てが液晶ですが、パネルにはいくつか種類があります。

液晶パネルの種類と特徴
パネル 視野角 コスト その他
IPS 広い 高い 応答速度を速くしにくい
TN 狭い 低い 応答速度を速くしやすい
VA やや広い
(IPSよりは狭い)
やや低い 黒の再現性が高い

ほとんどのユーザーにとっては、使用感はIPSパネルが一番良いはずです。実際の製品も最近ではほとんどがIPSパネル採用です。

TNパネルは低コストという魅力的なメリットはあるものの、IPSパネルと見比べてみると視認性が明らかに劣っているのが一目瞭然なレベルの差があります。特に視野角の差は非常に大きいです。最近では採用例が多くはないですが、非常に安価な製品はTNパネルかどうかは一応確認しておいた方が良いです。

ただし、TNパネルには応答速度を早くしやすいというメリットもあるため、高リフレッシュレート(FPS)に対応したディスプレイではTNパネルが採用される事が現在でも多いです。ゲーミングノートなどの場合には注意しておきましょう。IPSパネルは応答速度を速くしにくいという特性はあるものの、最近ではIPSパネルでも高リフレッシュレートの製品が増えてきています。

有機EL(OLED)ディスプレイ

また、上述の液晶ディスプレイとは別に有機EL(OLED)ディスプレイも高級機で採用が僅かに見られます。最近のスマホなどでよく見られるディスプレイですね。

有機EL(OLED)は素子自体が発光するため、液晶の欠点である見る角度によって見え方が違うという欠点が解消されている他、消費電力も少なく薄型化し易いなどのメリットがあります。その代わり、製造コストが高い、劣化が早い、焼き付きの発生もある、などのデメリットがあります。特に、劣化の早さや焼き付きのリスクが長期的な利用を考えると致命的なので、高級なノートPCでは積極的には採用されないという状況があります。有機ELと液晶のディスプレイの違いは、下記の記事でざっくり解説しているので、良ければご覧ください。

有機EL(OLED)のメリット・デメリット【ざっくり解説】

解像度

ディスプレイの解像度は描写可能な画素数を表します。高いほどより繊細な描写が可能になります。

2020年現在の主流は「1920×1080(FHD)」です。これ以上の解像度は、正直一般人では言われなければわからない程度の差しかないです(モバイル端末のような小さなディスプレイだと尚更)。繊細な描写が必要な画像・動画編集等のクリエイティブな作業をしない場合は、「1920×1080(FHD)」でも十分です。

解像度が高いほどコストも高くなるので、「1920×1080(FHD)」以上の解像度の製品はやや高価になります。ちなみに、SurfaceやMacBook等の有名メーカーの高級機では解像度が高めになっている事が多く、そのためかクリエイティブ作業をする人はそういう製品を利用している人が多い印象です。とはいえ、その差を活かせている人は正直ほとんど居ないのではないかとも思います。


色域

色域は簡単にいうと、PC上で表現できる色を実際にどれだけ表示できるかという感じのディスプレイ性能です。色の鮮やかさや傾向に関わります。色域も基本的に、繊細な描写が必要な画像・動画編集等のクリエイティブな作業をしない場合は特に気にしなくても良い部分だと思います。

色域については規格などもやや複雑なので、ここでは詳しくは触れません。興味のある方は申し訳ないですが各自でお調べくださいませ。

その他

その他の仕様についてざっとまとめています。


通信機能

Wi-FiやBluetooth等の通信機能についてです。

Wi-Fi

言わずと知れた無線LAN通信の主流規格(正確には認証)です。Wi-Fiを利用してルーターを介してネットに接続します。2020年8月現在での主流規格はWi-Fi 5(11ac)ですが、最新規格はWi-Fi 6(11ax)で、対応製品も増え普及が進められようとしています。

Wi-Fi 6で良くなったところ
  • 通信速度の向上
    実効スループットの一般的上限値(要するに実際の通信速度)がWi-Fi 5の2割以上向上すると言われています。
  • 2.4GHz帯と5.0GHz帯両方に対応
    Wi-Fi 5では5GHz帯しか対応していませんでしたが、Wi-Fi 6では5GHzと2.4GHz帯両方に対応しています。
  • MU-MIMOの最大接続台数増加
    MU-MIMO(後述)の最大接続数がWi-Fi 5の4台から8台へと増加しました。
  • OFMDA方式になり複数台接続時の遅延が減少
    従来のOFMD方式では1台ずつ順番に通信しているような状況で、接続台数が増えると遅くなる傾向がありました。OFMDA方式は一度に複数台分の電波を送れるような感じになり、遅延が軽減されるらしいです。
  • 子機の電力消費を抑える技術追加(TWT)
    Wi-Fi 6では、スマホやPCなどの子機の待機時に通信機能をスリープ状態に移行させて、消費電力を抑える技術「TWT(Target Wake Time)」というものが採用されています。モバイル端末等では、バッテリー消費の軽減が期待できます。

Wi-Fi 6(11ax)は、従来規格より通信速度の向上以外にも良くなった部分が多いので、長く使う前提なら出来ればWi-Fi 6(11ax)対応機種の方が良いと思います。ただし、2020年8月現在では対応機種の価格はやや高めとなっています。

Bluetooth

Bluetoothは、主にイヤホンやヘッドホンなどのオーディオ機器やマウス等の入力機器で使用される無線通信規格です。ほぼ全てのノートPCは対応しているので、正直機能の有無については気にする必要はありません。

2020年8月時点での最新規格はBlutooth 5.1です。新しいほど転送速度が速くなったり範囲が広くなったりしますが、Bluetoothデバイスは端末のすぐ傍で利用するものが多いので、省電力接続時の通信速度が大幅に向上した4.2以降は体感でその差がわかる人はほとんど居ないと思います。

有線LAN

LANポートを備えていれば、LANケーブルを接続して有線LANでインターネットを利用する事ができます。有線LANは電波干渉を受けにくかったり通信が安定するなどのメリットがあります。最近では有線LANポートを備えていない製品が多いので、有線LANをメインで利用したいなら事前に確認しておく必要があります。

後からUSB接続の有線LANアダプターを使用するという手もありますが、ノートPCではただでさえ心許ないUSBポートを埋めてしまうので、出来れば標準装備している方が望ましいと思います。ちなみに、ゲーミングノートでは基本的に標準搭載されているので気にする必要はありません。


筐体の材質

筐体の材質によって特性が異なります。考慮しながら探す人は少ないと思いますが、意外と重要です。

アルミ プラスチック
高コスト 低コスト
排熱性能が良い 断熱性が高い
傷がつきにくい 傷がつきやすい
着色しにくい 着色が容易
硬くて丈夫 衝撃で破損する可能性有

基本的にアルミ製の方が良いです。プラスチック特有のカラーや質感が好きという人以外は、アルミ製の方が利点は多いと思います。ただし、アルミ製のPCは高級機が中心で安価な製品での採用は少なめです。


インターフェース(USB 等)

USB端子など、外部機器と接続するインターフェース(端子)類についてです。

ノートPCの主なインターフェース(2020年8月時点)

規格・形状 概要
USB Type-A 長方形の大きめの形状のUSB。
長く使われており昔はUSBといえばこれという感じだったので、単にUSBとだけ書かれていることも多い。
USBメモリーなど様々なデバイスで幅広く使われる。
USB Type-C スマホの主流インターフェースでもある楕円系(角が丸まっている小さめ)のUSB。
単なるUSBデータ通信だけでなく、スマホと同じように充電ができるUSB PDや超高速な通信ができるThunderboltに対応しているものがある。
HDMI 1本のケーブルで映像と音声をまとめて送信できる規格。
SDカードスロット SDカードを読み取れるスロット。スマホやカメラのデータを簡単に移動させることが出来るので便利。

ノートPCの本体サイズが小さいほど端子類の総数は少なくなってしまう点は注意しておきましょう。各バージョンによる違いについては細かい話になるので、申し訳ないですが気になる方は各自でお調べになってくださいませ。

USB PDとThunderbolt

USB Type-Cには通常のUSB通信だけでなく以下のような付加機能がついている場合があります。

  • USB PD(USB Power Delivery)
    USB Type-Cで充電することができる機能。ACアダプターを使わずに、スマホと同じように充電することができる。
  • Thunderbolt
    USB Type-Cで超高速なデータ通信を利用できる仕組み。eGPU(外付けのGPUボックス)を利用したい場合などにほぼ必須となる。

※上記の機能利用時には、PC本体・ケーブル・アダプターなどの利用する全てのものが対応している必要があるので注意

Thunderboltに関しては活用できる人はかなり限られていると思いますが、USB PDは誰でもあると嬉しい機能だと思います。


光学ドライブ

光学ドライブはDVDなどの光学ディスクを読み取れる装置です。ノートPCに内蔵すると軽量薄型化の妨げになるため、最近では搭載製品は少なくなっています。

USBの外付けタイプのものを安価に手に入れる事ができますので、無くても対応する事は簡単です。


本記事の内容は以上になります。また何かあれば随時加筆修正したいと思います。

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