ノートパソコン選びの要点まとめ【ざっくり解説・2023年版】

ノートパソコンを選ぶ際の要点をざっくりとまとめています。

STEP.1

ノートパソコンのタイプ(形状)

まずは、ノートPCのタイプ・形状についてです。注目なのは、最近ではスタンダードなノートPCだけでなく、タッチ機能を搭載し、タブレットのようにも使える2in1タイプのPCが増えてきている点です。タッチ機能があるとマウスの重要性が減るため、外出先で使う場合などに特に便利ですし、より直観的な操作が可能になったりするので、PCに詳しく無い方でも使いやすくなります。また、ペンなどを用意すればイラスト制作などにも使えるなど、汎用性が高まり、用途の幅が広まるのがメリットです。ただし、機能が増える分少し高価になる傾向があるため、用途に応じて選択しましょう。

主なノートパソコンタイプ
  • クラムシェル型(一般的なタイプ)
    「ノートパソコン」と聞いて真っ先に思い浮かぶであろうタイプの普通のノートパソコンです。ヒンジが360℃回転することもなく、キーボード部とディスプレイ部が分離することもないタイプです。他のタイプと比べ、価格の割にはCPU性能やその他の機体性能が高いことが多く、性能コスパが良いのが魅力です。
  • 2in1(コンバーチブル:ヒンジがくるっと回るタイプ)
    一見普通のノートパソコンですが、ヒンジが360度くるっと回るようになっており、タッチパネルを搭載しているタイプです。普通のノートパソコンとしての機能を備えつつ、タブレットのようにも使えるのが魅力です。ただし、タブレット端末としてメイン運用するには重いため、基本はノートPCとして利用しつつ、必要に応じてタブレットとして使う感じになります。
  • 2in1(セパレート:キーボードが脱着可能なタイプ)
    セパレートタイプの2in1は、「タブレットPC+脱着可能キーボード」という形のPCです。Surface Proシリーズが有名です。キーボードが着脱できるため、普通のタブレットのように使うことができ、一般的なノートパソコンよりも軽量で手軽に持ち運び易いのが魅力です。ただし、着脱式のキーボードはやや安定性に欠けるのが基本で、タイピング時にややたわみを感じるため、タイピングを頻繁に行う人にはやや不向きです。また、全体的に処理性能の割には高価な点もデメリットです。
ノートPCのタイプ別特徴まとめ
タイプ 性能コスパ タッチ機能 主な画面サイズ帯
クラムシェル 良い
(少ない)
13.3~15.6 インチ
2in1:コンバーチブル 悪くはない 13.3~15.6 インチ
2in1:セパレート・タブレット やや悪め 10.1~12.5 インチ

クラムシェル型:普通のタイプ

Lenovoのクラムシェル型のノートパソコン Yoga S740(14)

良い点

  • 画面が大きいものが多い
  • 性能が幅広い
  • コスパが良い
  • キーボードが付属

注意点

  • タッチ機能付きの製品が少ない
  • タッチ機能が無い大型の製品が多いので、モバイル性能は低め※軽量化に特化したものもある

クラムシェル型は、オーソドックスなタイプのノートパソコンです。ヒンジがくるっと回らず、キーボード部の着脱もできないタイプのノートパソコンを指します。画面サイズは13.3インチ~16インチ程度が主流で、他のタイプと比べて大型の製品が多いです。

2 in 1タイプと比べて製造コストが低いため、性能コスパに優れた製品が多いのが魅力です。また、2 in 1タイプと比べると機械的な機構が少なくて済むため、キーボード付きのPCとしては軽量化に特化しやすいのもメリットです。

また、2 in 1 PCでは15.6インチ以上のPCの製品数が少ないためテンキーを搭載したモデルが少ないですが、クラムシェル型では15.6インチ以上のテンキーを搭載した製品も多いので、テンキーが欲しい人などは選択肢が多くて選び易いです。

ただし、デメリットとしては、タッチ機能付きの2 in 1 PCが一般的になってきている現在では、モバイル性は最も低いタイプのノートPCになっていると思われる点があります。

クラムシェル型ではタッチ対応製品が少ないのが大きいです。クラムシェルタイプでもタッチパッドは使えるので対応は可能ではあるものの、特にPC初級者やライトユーザーはタッチパッドでの利用に不便を感じる人が多いと思うため、直観的なタッチ操作に対応した2 in 1 PCにモバイル性は一段劣る印象です。

一応、クラムシェル型でもタッチ対応製品はあるものの、ヒンジが360℃回転するコンバーチブルタイプやキーボードが着脱できるセパレートタイプと比べると利便性はやや劣ります。

上記のように、クラムシェル型はモバイル性を最も重視するならやや優先度は落ちるものの、性能コスパは優れていて大型の製品が多いのがメリットです。そのため、主に据え置きやたまにしか持ち運ばない人におすすめのタイプです。

2in1:コンバーチブル

HPのコンバーチブルタイプの2 in 1 PC ENVY x360 13

良い点

  • タッチパネル搭載で、マウス無しで直観的な操作が可能
  • ヒンジが360℃回るので、タブレットのようにも使える
  • 一般的な小型タブレットより性能が高い

注意点

  • クラムシェル型よりもやや高価
  • タブレットとして使うには重い

2 in 1 PCとは、ノートパソコンとタブレットPCの両方の機能を備えたPCのことを指します。そして、このヒンジが360°回転しキーボードがくるっと回転するタイプは、コンバーチブルタイプと呼ばれます。

タッチ対応のおかげでマウス無しでも直観的な操作が可能となり、マウスの必要性が減るのが特に魅力です。また、タブレットのようにも使えるようにすることで、イラスト制作や文字書きにも使うことができます。

デメリットとしては、クラムシェル型と比べると価格と重量が若干増加してしまう点があります。そのため、ほとんど移動をせずにマウス操作がメインの場合には、クラムシェル型の方が実用コスパが高いことが多いです。

また、デメリットというか注意点ですが、タブレットのような形で利用することが可能ではあるものの、キーボードが着脱できないため一般的なタブレットと比べると非常に重いため、手で持ちながらの利用は基本できない点があります。モバイル性能や手軽さでは、やはり一般的なタブレットには大きく劣ります。

上記のことから、2 in 1(コンバーチブル)は、メインはタッチ機能付きの通常のノートパソコンとして使用し、場合によってタブレットとして使うというPCです。

2in1:タブレット・セパレート

Microsoft のセパレートタイプの2 in 1 PC Surface Pro 7

良い点

  • ノートパソコン・タブレットどちらとしても使える
  • 非常に軽量
  • 静音性が高い

悪い点

  • 価格が高い
  • 価格の割には性能が低い
  • キーボード使用時にたわむ

2 in 1 PCとは、ノートパソコンとタブレットPCの両方の機能を備えたPCのことを指します。このキーボードが着脱可能なタイプは、2 in 1タブレットもしくはセパレートタイプの2 in 1 PCなどと呼ばれます。Surface Proシリーズなどが代表的です。画面サイズは10.2~13インチ程度が主流です。

物理キーボードが脱着可能な以外は、普通のタブレットとの違いは基本的にありません。キーボードを外すと通常のタブレットとして、キーボードを装着するとノートPCとして利用する事ができます。

このタイプの魅力はやはり、非常に高いモバイル性能による汎用性の高さです。キーボード部が着脱可能なため、本体部の重さは上述のノートPCと比べると圧倒的に軽いため、サイズによっては手で持ちながらの利用も可能ですし、ちょっとした移動も苦になりません。また、キーボード部も簡素な造りのものが多いので、キーボード込みでも上述のノートPCよりは基本的に軽いです。

2023年現在では性能も以前よりはかなり向上しているため、重いゲームや動画編集を想定しない一般的な用途なら十分な性能を得ることができます。好きな場所で好きな体勢で利用でき、時にはキーボードを装着してPCのようにも使える、マルチな使い方に対応できる非常に汎用性に優れたタイプと言えます。

優れた汎用性が魅力で一択にも思えますが、デメリットとして、主に価格の高さ性能の低さなどがある点は注意が必要です。

やはり大きいのは価格面で、2 in 1 タブレットは一般的なノートPCよりも価格が大幅に高価な傾向があります。同じ性能のCPUを搭載していたとしても、キーボード込みで数万円高いのが普通なレベルなので、処理性能コスパは非常に悪いです。

次に、単純に性能も一般的なノートPCと比べると低いのも弱点です。これは、処理系統をディスプレイ部に集中させる必要があるため、使えるスペースが狭いことと、排熱性が低いのが主な原因です。冷却用のファンが搭載するにしても超薄型のものになるので、搭載できるプロセッサは発熱が非常に少ないものに限られてしまい、性能を高くすることが難しいという感じです。

また、使えるスペースに限りがある点は、特に発熱の多い外部GPU(ビデオカード)を搭載することが困難な点にも繋がるため、2 in 1タブレットでは重いゲームや動画編集は2023年現在では難しいのが現状です(※一応、外部GPU搭載の2 in 1 タブレットを実現した製品もあるけど、他製品よりは厚みがあり重いし、非常に高価なので、2 in 1 タブレットのメリットが大分薄れている)。

更に、脱着可能キーボードは一般的に利用時にはややたわみを感じるため、頻繁にタイピングをする人はやや不満が出るかもしれない点も注意が必要です。

このように、2 in 1 タブレットは、非常に優れた汎用性を持ちますが、価格の高さや性能の低さがデメリットになるタイプのPCです。

ただし逆に言えば、予算に余裕があり、性能も高いものが要らないという場合には、最も失敗を感じにくいタイプとも言えると思います。

STEP.2

モバイル性能の要点

モバイル性能に関する項目の要点です。サイズ重量タッチ機能の有無バッテリー持続性能などが主です。

モバイル性に関わる主な仕様
  • 画面サイズ
    小さい方が軽くて持ち運びに適していますが、文字なども小さくなり見にくくなるため、据え置きのメイン機には向かなくなります。用途に応じて選択する必要があります。
  • 重量
    軽い方が持ち運びに適しています。
  • タッチ機能(2in1)
    タッチ機能があるとマウスが無くても直観的に操作できる他、メモを書いたりイラスト制作にも使えたりなど、用途の幅が大きく広がり便利です。2in1と呼ばれる、タブレットのような使い方も出来るタイプのノートPCを中心に搭載されています。
  • バッテリー持続時間
    当然長いほど良いですが、処理性能を維持したまま軽量化するにはコストが掛かるため、高価になります。
用途と欲しいモバイル仕様の早見表
要求 画面サイズ 重量 タッチ機能
(2in1)
気軽に持ち運びたい 13.3インチ以下 1.3kg 以下 あるとかなり便利
持ち運びもしたいけど、頻度は少なめ 13.3~14.0インチ 1.5kg 以下 あると便利
基本的に据え置きで使用 15.6インチ あると便利

画面サイズ

デスクトップPCと違い、ノートPCのディスプレイはずっと付き合っていくことになります。メインディスプレイは後からどうする事も出来ないので、しっかり考えて選びましょう。

下記に主流なサイズの比較を載せているので、参考にしてみてください。

画面サイズについて


画面サイズ 寸法(16:9) 面積 近い面積の身近なもの
13.3インチ 29.44×16.56 cm 487.53 ㎠ B5用紙(182×257mm)
14インチ 30.99×17.43 cm 540.16 ㎠
15.6インチ 34.54×19.43 cm 671.11 ㎠ A4用紙(210×297mm)
メリット デメリット
13.3インチ 以下 凄く軽い 価格がやや高い事が多い
テンキーが無い
画面が小さくてやや見にくい
14インチ 軽い テンキーが無い
画面が小さくてやや見にくい
15.6インチ コスパが良い
画面が見易い
テンキーがある
重くて大きい
タッチ対応製品が少ない

小さい方が軽くて持ち運びに向いていますが、文字なども小さくなるので見にくくなります。また、15.6インチ未満の画面サイズのPCは基本的にテンキーがありません。テンキーは外付け品も安価で簡単に導入できますが、持ち運び先で使うとなると持ち運び品が増える事になるので注意しましょう。

持ち運びを頻繁に行いたい人は13.3インチ以下、基本据え置きは15.6インチ以上というのが一般的でしたが、最近では14.0インチの製品が非常に増えており、万能な中間サイズという位置付けで人気となっています。

また、モバイル性能に直接関係はありませんが、アスペクト比(縦幅と横幅の比率)について、従来は1920×1080のような「16:9」が主流でしたが、近年では少し縦幅が大きくなっている「16:10」や「3:2」のディスプレイが増えています。ウィンドウを縦分割で複数使う場合や、縦スクロールの長いページを見る際などには便利なので、動画やゲームよりもWebページで文字を見る場合や作業メインの場合には、そちらも意識すると良いです。

重量

軽い方が持ち運びに適しています。画面サイズが大きいほど本体サイズも大きくなり重くなる傾向があります。

画面サイズと重量の目安
画面サイズ
(インチ)
重量の目安
(グラボ無)
15.6 1.748 kg
14.0 1.460 kg
13.3 1.068 kg

※重量は2023年3月27日時点の価格.comでの売れ筋ランキング上位から10製品の平均

一段サイズが小さくなるごとに重量も大きく下がります。軽量PCが欲しいなら14インチ以下から探すと良いです。15.6インチモデルも軽量化が進んでおり一昔前よりは大分軽くはなりましたが、未だに14インチ以下よりは大分重めです。ただし、かなり高価ながら14インチ以下と比べても遜色ないレベルの軽量さの15.6インチ製品もあるので、予算に余裕がある方はそちらも検討するのも良いです。

また、外部GPU(グラフィックボード)を搭載したPCは搭載パーツが増える訳なので、おおよそ200g前後ほど重くなります(ゲーミングノートと銘打っている製品は大体グラフィックボードを搭載しています)。冷却性能を重視した機体の場合にはもっと重くなるものもあります。グラフィックボード搭載製品は消費電力も増えてバッテリー持続時間も短くなるため、モバイル性能は著しく低下してしまう点は留意しておきましょう。

タッチ機能

タッチ機能があるとマウスが無くても直観的な操作が出来るので、持ち運びをする場合に便利です。頻繁に持ち運びをする場合には使い勝手がかなり違うので、対応していると非常に助かる機能です。

とはいえ、マウス操作と比べると操作の速さや精度的には基本劣るので、主に据え置きで利用する場合には無くても良い部分だと思います。

バッテリー駆動時間

軽視されがちですが、特に処理性能重視ではない場合にはかなり重要になるのがバッテリーの持続時間です。

バッテリー容量の多さが直結するのはもちろんですが、他にもディスプレイ(パネルの質や解像度)、CPUの効率の良さや設定、通信モジュールの消費電力など、様々な要素が絡んでくるため、重要だけどスペック表の情報だけで把握するのが正直難しい部分です。

大体の機種はJEITA 2.0などの標準化された測定方法での時間が記載されており、今挙げたJEITAが最も記載率が高いと思いますが、これはかなり低負荷な場合のものなので、正直あまり参考にならなかったりします。

出来れば、実機で測定したレビューなどを探して確認するのが望ましいと思います。

STEP.3

処理性能の要点

処理性能に関わる主な仕様
  • CPU
    PCの頭脳と表現されるパーツ。CPUの性能がPCの全体的なパフォーマンスに影響するので非常に重要。
  • メモリ(RAM)
    CPUの作業スペースと表現されるパーツ。
  • GPU
    画像処理をほぼ専門に担当するプロセッサ。グラフィック関連処理に関してはGPU性能の方がCPUよりも重要。重いゲームをしたいならグラボはほぼ必須。
要求 CPU GPU メモリ
軽作業のみ
(文書作成、Web閲覧、
動画視聴、etc.)
最新世代のものなら大体OK 内蔵GPUで十分 8GB 以上
複数ソフトの同時起動
動画(高画質ではない)の編集
低性能でないCPU推奨
(最新の Core i5, Ryzen 5 以上)
内蔵GPUでも可だが、
高めの性能のものを推奨
16GB 以上推奨
重いゲーム
高画質な動画編集等
高性能モデル推奨
(最新のCore i7,Ryzen 7 以上)
グラボは必須レベル 16GB 以上推奨

CPU

CPUはPCの頭脳とよく表現される重要なパーツです。CPUの性能はPCの全体的なパフォーマンスに影響するので非常に重要です。用途や目安について下記の載せています。

CPU性能の目安

CPU性能の目安(2023年3月時点)

用途 CPU 要点
重いソフトの常用
重いゲーム
データ量の多い動画編集 等
Core i9
Core i7(6コア↑)
Core i5(6コア↑)
Ryzen 9
Ryzen 7
Ryzen 5(6コア↑)
出来るだけ高い処理性能が望ましい
重いソフトの使用(頻度少)
多数のソフトの同時起動
高画質ではない動画編集 等
Core i7
Core i5
Core i3
Ryzen 5
Ryzen 3
4コア以上の
低性能でないCPUが望ましい
軽作業のみ Pentium
Celeron
Ryzen 3
Athlon
新しめのCPUなら何でも

※グラフィック関連処理は基本的にCPUではなくGPU主導の処理なので、CPUの性能が高いだけでは意味がないので注意。
※2022年11月時点での筆者の主観的評価です。


詳しい性能についてはベンチマークスコアを確認するのが良いです。恐縮ですが、本サイトにもCPUの性能参考ページがあるので一応載せておきます。良ければご覧ください。

CPU性能比較表(ノートパソコン・タブレットPC)【2024年最新版】

しかし、最近では安価なCPUでも一昔前よりは遥かに性能が上がっているので、文書作成、Web閲覧、動画視聴、などの軽作業しか行わないのであれば、新しめのCPUなら大体どれでも大丈夫です。

逆に、多数のソフトを同時に起動したり重めの作業をよく行ったりする場合には、コア数の多い高性能なCPUがあった方が良いです。中でも、重いゲームや動画や画像などのクリエイティブな用途を含む場合には性能は高いに越したことはなく、Core i7やRyzen 7以上等の高性能モデルが推奨されます。

ただし、重いゲームや画像関連処理に関してメインの処理を行うのは基本的にCPUではなくGPUという事に注意です。CPUの性能もソフト自体の動作を快適にするためや、GPUの性能を最大限引き出すために重要ですが、どんなにCPUが高性能でもGPUが低性能では重いグラフィック処理は不可能です。

CPU性能をより詳しく知りたいなら、ベンチマークソフトというものを用いて性能を数値化したベンチマークスコアというものを参考にすると良いです。

GPU

GPUは画像処理を担当するプロセッサです。CPUの画像処理特化版というと分かり易いと思います。用途や目安について下記の載せています。

GPU性能の目安

GPU性能の目安(2023年3月版)

用途 概要 GPU目安
(赤字は外部GPU,黒字は内蔵GPU)
重いゲーム
データ量の多い動画編集 等
グラボ(単体GPU)搭載必須 GeForce RTX 20~40
Radeon RX 5000~7000M
Quadro
軽めのゲーム
軽い動画(FHD以下)の編集 等
内蔵GPUでも可だけど
低い性能のものは避けた方が良いかも
GeForce GTX 16
Intel Xe Graphics
Radeon 760M~780M
Radeon 660M~680M
Intel Iris Graphics
Radeon RX Vega 5~
動画視聴
簡単な画像加工 等
内蔵GPUでも十分
特に気にしなくてもOK
※ただし、将来性を加味するとAVデコード対応が望ましい
Radeon 610M
Intel UHD Graphics
Radeon RX Vega 3以下

※2023年3月時点での筆者の主観的評価です。


将来性を考慮するならAV1(映像コーデック)対応はしておきたい

GPUの処理性能以外の点で、一般の人でも気にしておきたいのは「AV1」という映像コーデックへの対応です。「AV1」は従来のコーデックよりも圧縮率が高い上、オープンかつ利用料のかからないロイヤリティーなものとなっているため、各動画利用サイトでも採用を進んでいます。

具体的には、内蔵GPUであればCoreなら第11世代以降、Ryzenなら6000シリーズ以降(Vega除く)、外部GPUの場合はGeForceならRTX 30シリーズ以降、RadeonならRX 6000シリーズ以降でAV1デコードに対応しているため、長期利用を見据えた場合には満たしておくことをおすすめしたいです。

以下、ざっとした説明を載せておきますので、興味がある方はご覧ください。

まず、コーデックというのは圧縮や復元(エンコードやデコード)をするソフトウェアや装置のことです。方式のようなものと思うと分かり易いです。AV1映像コーデックで圧縮された動画は復元しないと視聴できませんが、動画というのはデータ量が膨大なため、復元にも非常に大きな処理が必要となります。これをCPUがそのまま処理しようとすると、低性能なCPUではそもそもまとも視聴が不可能だったりしますし、高性能なCPUでも動画視聴の際に毎回高負荷が掛かるのは好ましくありません。

その際に活躍するのが、GPUのハードウェアデコード(復元)機能です。GPUが動画のコーデックに対するハードウェアデコード機能を備えていれば、CPUに任せずにGPUで効率良くデコード処理ができます。GPUというのは単純な処理の性能だけでいえばCPUも圧倒的に高性能なこともあり、占有率もCPUと比べるとかなり軽微で済むため、出来ればGPUに任せたいという感じになります。

2023年現在ではAV1が必須とまでにはなっていないため、どのGPUでも主要な動画サイトで利用される動画のほぼ全てに対応できるため、あまり気にされていませんが、今は「AV1」と呼ばれる次世代の映像コーデックが数を増やしてきている最中なため、GPUにおけるAV1デコード対応は重要な項目です

各動画サイトのAV1採用率は増えていくと思われますし、今新しいPCを購入するのであれば、対応GPUを導入しておくことをできればおすすめしたいです。とはいえ、現状では正直対応していなくても困ることはほとんどないですし、従来のコーデック対応もしばらくは続くと思われますから、予算節約や製品の幅を重視したい場合には切り捨てることも選択肢ではあります。


詳しい性能についてはベンチマークスコアを確認するのが良いです。恐縮ですが、本サイトにもCPUの性能参考ページがあるので一応載せておきます。良ければご覧ください。

GPU(グラフィックボード)性能比較表【2024年最新版】

※グラボ搭載製品の性能の高さは魅力的ですが、価格・重量・バッテリー持続時間といった面は悪化するので注意です。

多くのノートPCのGPUは、CPUに内蔵されているいわゆる内蔵GPUというものを利用しています。この内蔵GPUでも重いグラフィック処理をしないなら十分な性能を持っています。最近のCPUの内蔵GPUの性能は向上しているので、ちょっと高画質な動画を観たり軽いゲームをするくらいだったら、大体の内蔵GPUでもこなせます

ただし、重いゲームやデータ量の多い動画・画像編集をするには内蔵GPUでは厳しいです。高負荷なグラフィック処理を前提とするならグラフィックボード(単体のGPU)がほぼ必須となっています。また、グラフィックボードを搭載すると消費電力が大幅に増加するのでバッテリー持続時間は短くなり、グラフィックボード分の重量も加算されるので重くなってしまい、モバイル性は低下してしまう点は留意しておきましょう。

GPUの性能をより詳しく知りたいなら、ベンチマークソフトというものを用いて性能を数値化したベンチマークスコアというものを参考にすると良いです。

メモリ(RAM)

メモリはCPUの作業スペースとよく表現されるパーツです。ノートPCにおいて最も重要なのはやはり容量です。容量は出来るだけ多い方が良いですが、容量が多いと価格も上がるので予算との兼ね合いになります。

メモリー容量の目安(2023年8月時点)
容量 概要
4GB 心許ない容量。単体の軽作業ならこなせるけど、重めの処理や複数タスクになると厳しいレベル。
8GB 出来れば欲しい最低ライン。軽めの一般的な用途をする際には困らない容量。
ただし、重い処理や複数タスクになるとカクつきを感じるかもしれない容量。
16GB 以上 重いソフトや複数タスクを想定するなら欲しいライン。今は必要なくても、最近は全体的に扱うデータ量が増えてきているので、将来性を考えて導入するのも悪くないと思う容量。

※2023年8月時点での筆者の主観的評価です。

メモリは、ノートPCでは後から増設が出来ない機種も多いので、事前にしっかりと検討しましょう。CPUに高負荷な処理を頻繁に要求したり多数のソフトを常に起動させるような使い方を想定する場合は、16GB以上あると嬉しいです。

ライトな使い方しか想定しない場合は、4GBでも大丈夫かとは思いますが、余裕はない容量なので、個人的には軽作業前提でも8GBはあった方が良いと思います。

速度も出来るだけ速いものの方が良くはありますが、新しめのCPUであればメモリの規格も基本新しいものに限定されており、速度も一定以上が実質保証されているので、重い処理を想定している訳でなければ深く気にする必要はありません。

誰でも気にした方が良いのは、デュアルチャネルに対応しているか、という点です。8GB(4GBx2)16GB(8GBx2)など、メモリを2枚使用している表記が見つけられれば基本大丈夫です。

恐らくWindowsであればほとんどの機種が始めから対応しているとは思いますが、デュアルチャネルに対応していないと、特に内蔵GPU性能が大きく低下する可能性があるので、内蔵GPU利用の製品が多いノートPCでは確認しておきたい部分です。

デュアルチャネル:メモリ2枚を同時使用で性能アップ

デュアルチャネルとは、同じ規格と容量のメモリ2枚を同時に利用することで、帯域幅が拡張されパフォーマンスが向上する仕組みです。特に内蔵GPU性能に大きく影響があるため、内蔵GPU利用が多いノートPCでは特に重要。

Windows機では、ほとんどの製品が始めから対応していると思うので、深く気にする必要はないけど、低価格PCでは8GBx1や4GBx1メモリの製品もあるので一応注意。

その場合には空きスロットがあれば、同規格・同容量のメモリを1枚買い足して挿すだけで簡単に利用できます(一応確実ではないので、機種ごとに要確認)。

その他でも、メモリの性能が高いとCPUやGPUのパフォーマンスが向上したり、消費電力減に繋がる部分もあるので、気にする意味が無い訳ではないのですが、そのような高品質メモリーが採用されるのはほぼ高級機に限定されます。

低価格機やコスパ特化機を求めるなら、あまり参考にならない(もしくは邪魔になる)要素だとは思うので、参考までに下記にざっくりと触れています。

規格について(2023年8月時点)
  • DDR4とDDR5:DDR5は帯域幅が大幅に向上する上、消費電力も若干減る
    2023年8月時点ではメモリはDDR4とDDR5という二つの規格のものが混在しています。CPUによって対応するメモリが異なっています。DDR5の方が新しく高性能な規格となっており、帯域幅が大体1.5倍以上と大幅に広い(高速)な上、消費電力もわずかに削減されているため、優れている規格となっています。DDR5の方が良いのがもちろんですが、やや高価になるので予算との相談になります。重い処理では速度に関してはそこまでメリットではない場合もありますが、消費電力の減少についてはどの製品でも恩恵がある部分なのが悩ましいところです。また、DDR4とDDR5はピン配置が違うため互換性がありません。
  • LPDDR:省電力に特化したメモリ
    モバイル端末のメモリでは単なるDDR4やDDR5ではなく、LPDDR4やLPDDR5などのメモリを見掛けることがあります。このLPというのは「Low-Power」の略で、LPDDRは省電力に特化したメモリ規格となっています。電圧が普通のDDRよりも低くなり消費電力が少なくなっています。モバイル端末ではバッテリーの持続時間を延ばすことにも繋がるので魅力的です。LPDDR5XといったXが付いた上位モデルもあります。モバイル端末においては非常に魅力的ですが、やはりコストが高く高価になるのがデメリットです。
  • 増設する人注意:SO-DIMMがノートPC用
    ノートPCでメモリ増設を考える人は、SO-DIMM(ノートPC向け)とDIMM(デスクトップPC向け)を間違えないようにしましょう。サイズが違うので、物理的に挿さらないです。

【増設する場合】形状はノートは「SO-DIMM」デスクトップは「DIMM」

増設をするのでメモリを個人で買いたいという場合に気を付ける部分です。間違えるとそもそも物理的に挿さらないので注意。

2023年8月時点では、ノートパソコン用のメモリの主流規格は「DDR4」です。ちなみに、同じDDR4でも形状(モジュール)が2つあり、ノートパソコン用のものは「SO-DIMM」というものなので、増設などを検討する際には注意しましょう(デスクトップ用は「DIMM」)。

また、ノートパソコン用では「LPDDR4」や「LPDDR4X」といった規格のものが採用されている事があります。これはノートパソコン用の低消費電力メモリの規格で、バッテリー持続時間の延長化が期待できて非常に魅力的ですが、価格はやや高価なので搭載PCは全体的に高いです。また、上述の「SO-DIMM」等の形状の話からすると例外にあたり、基本的に増設や交換も不可能なので、購入時点で十分な容量を備えておく必要がある点も注意です。

STEP.4

ストレージについてです。ストレージはデータを保存する記録媒体です。HDDとSSDの2種類が主流です。SSDの方が単価が高いですが高速です。2021年現在では新しい製品のほとんどはSSD搭載となっています。また、ノートPCでの採用例はさほど多くないですがeMMcというストレージもあります。

各ストレージの特徴
種類 単価 速度 速度の目安[MB/s]
HDD 安い 低速 110~140
SSD(SATA) 高い 高速 550
SSD(NVMe) 高い 非常に高速 1,500~5,000
eMMc やや高い やや低速 150~300

HDDは単価安いものの速度が低速です。SSDは単価がHDDよりは高いものの高速です。基本的に、ストレージがHDDのみは避けた方が良いという点だけ注意しておけば、後は基本的に容量にさえ気を付ければ大丈夫です。

また、SSDの中でもSATA接続NVMe接続(PCI Express)の2種類がありますが、現在販売されているのモバイル端末に搭載されるのはほぼ全てNVMe接続(PCI Express)です。

ちなみに、同じSSDでもQLCやTLCといったレベルセルという仕様項目があります。ざっくりいうと「PLC→QLC→TLC→MLC→SLC(右の方が良い)」の順に速度や寿命が良くなる代わりに高価になるといった感じの重要な仕様ですが、モバイル端末では仕様が明記されていない事が多いですし、大量の読み書きを頻繁に行う人以外には大きな影響はない部分だと思うので、興味のある方だけ調べてみてください。

STEP.5

サイズについては上述したので、それ以外の部分です。サイズについてはこちらから。


パネル種類

2023年現在、ノートパソコンのディスプレイの多くは液晶ですが、パネルにはいくつか種類があります。また、最近では有機EL(OLED)ディスプレイも採用率が高くなってきています。そちらに関しては液晶パネルの説明の後に説明しています。

液晶パネルの種類と特徴
パネル 視野角 コスト その他
IPS 広い 高い 応答速度を速くしにくい
TN 狭い 低い 応答速度を速くしやすい
VA やや広い
(IPSより僅か狭い)
やや低い 黒の再現性が高い

ほとんどのユーザーにとっては、使用感はIPSパネルが一番良いはずです。実際の製品も最近ではほとんどがIPSパネル採用です。

TNパネルは低コストという魅力的なメリットはあるものの、IPSパネルと見比べてみると視認性が明らかに劣っているのが一目瞭然なレベルの差があります。特に視野角の差は非常に大きいです。最近では採用例が多くはないですが、非常に安価な製品はTNパネルかどうかは一応確認しておいた方が良いです。

ただし、TNパネルには応答速度を早くしやすいというメリットもあるため、高リフレッシュレート(FPS)に対応したディスプレイではTNパネルが採用される事が現在でも多いです。ゲーミングノートなどの場合には注意しておきましょう。IPSパネルは応答速度を速くしにくいという特性はあるものの、最近ではIPSパネルでも高リフレッシュレートの製品が増えてきています。

有機EL(OLED)ディスプレイ

また、上述の液晶ディスプレイとは別に有機EL(OLED)ディスプレイも近年採用が増えています。スマホでは少し前から主流となっている方式です。

有機EL(OLED)は素子自体が発光するため、液晶の欠点である見る角度によって見え方が違うという欠点が解消されている他、消費電力も少なく薄型化し易いなどのメリットがあります。また、色の再現性が高いため、液晶と違って低画質な製品がほぼ無いのもメリットです。比較的安価な製品でも、有機ELならキレイな映像であることが多いです。

その代わり、製造コストが高い、劣化が早い、焼き付きの発生もある、などのデメリットがあります。

特に、劣化や焼き付きのリスクは長期的な利用を考えると致命的なので留意しておく必要があります。最近では耐久性も上がっている印象で、1,2年で大きな影響が出る心配は基本ありませんが、スマホと比べるとノートPCは長く使いたい方も多いと思うので、個人的には長期利用を考えるならまだ液晶の方がおすすめです。とはいえ、描写のキレイさは魅力的ですし、多少劣化しても使えなくなる訳ではないので、欠点を理解した上で導入を検討することをおすすめします。

また、有機ELと液晶のディスプレイの違いは、下記の記事でもざっくり解説しているので、良ければご覧ください。

有機EL(OLED)のメリット・デメリット【ざっくり解説】

解像度とアスペクト比

ディスプレイの解像度は描写可能な画素数を表します。解像度が高いほど、より繊細な描写が可能になります。ただし、解像度が高いほどコストも高くなるため高価になります。

2023年現在の主流は「フルHD(1920×1080)」です。ノートPCは画面サイズが小さいため、フルHDでも十分にキレイな映像に見えます。正直、これ以上の解像度は一般人では言われなければわからない程度の差しかないと思うので、基本的にはフルHD程度あればOKという認識で良いと思います。

とはいえ、高い解像度の外部ディスプレイを接続する場合や、他のPCで利用するようの画像や動画を扱うクリエイティブな用途で使う場合にはフルHDでは物足りないというケースもあると思いますし、そうでなくても意味がない訳ではないので、用途や好みに応じて選択すると良いです。

余談ですが、SurfaceやMacBook等の有名メーカーの高級機も、ディスプレイ解像度が高めになっていることが基本なため高価という側面があったりします。そのため、始めから高解像度で質の高いディスプレイを求めている場合には、SurfaceやMacBookも意外とコスパが悪くない可能性もあるので、チェックしてみると良いかもしれません。

また、解像度の他にアスペクト比(縦幅と横幅の比率)も注目です。従来はフルHD(1920×1080)のような「16:9」が主流でしたが、近年では少し縦の領域が大きくなった「16:10」や「3:2」の採用が増えています。縦の領域が広いと、ウィンドウを縦分割で複数使う場合や、縦スクロールの長いページを見る際などには便利なで汎用性が高くなります。動画やゲームのみを意識するならあまり恩恵は感じないと思いますが、Webページで文字を見る場合や作業をする時間がメインの場合には縦の領域が広いと嬉しいので、アスペクト比も意識すると良いです。

色域

色域は簡単にいうと、PC上で表現できる色を実際にどれだけ表示できるかという感じのディスプレイ性能です。色の鮮やかさや傾向に関わります。色域も基本的に、繊細な描写が必要な画像・動画編集等のクリエイティブな作業をしない場合は特に気にしなくても良い部分だと思います。

色域については規格などもやや複雑なので、ここでは詳しくは触れません。興味のある方は申し訳ないですが各自でお調べくださいませ。

フリッカー(PWM方式かどうか)

確認するのが難しいことが多いため参考程度に触れますが、長時間ディスプレイを見るタイプの使い方を想定する場合には、フリッカーが発生するかどうかもチェックしておくと良いかもしれません。

フリッカーとはディスプレイに発生するちらつきのことを指します。基本的には視認できないことが多いですが、眼精疲労に繋がり、頭痛や肩凝りの原因にもなることがあります。

このフリッカーが発生するのは、ディスプレイが画面の輝度を調整する際にパルス幅変調(PWM)という方法を用いている場合です。PWMは光自体の強さを調整する訳ではなく、バックライトを高速で点滅させることによって輝度を調整する方法です。

輝度が100%の場合にはバックライトが常に点灯しているためフリッカーは基本発生しませんが、100%未満の場合には消灯する時間が生まれるためフリッカーが発生してしまいます。そして、輝度を下げるほど消灯時間が長くなるため、フリッカーを認識しやすくなります。

その頻度はディスプレイによって異なるため、PWM方式なら絶対に悪影響があるという訳ではありません。非常に高速な周波数でのPWMを採用している場合には、特に目が敏感な方を除けば、比較的低い輝度でもフリッカーをほとんど気にする必要がない可能性もあります。詳細は製品(ディスプレイ)ごとに調べる必要がありますが、スペック表などには基本的には記載されないので、レビュー頼りになってしまいます。中々確認が難しいことも珍しくありません。

また、PWMを使用せずに、バックライトの電流を増減することで明るさ自体を調整するDC調光と呼ばれる方法を採用しているディスプレイもあり、そちらではフリッカーが基本発生しません。そのため、フリッカーが気になる方はそちらを選ぶのが最善です。ただし、DC調光を採用しているディスプレイ搭載機の方が高価な傾向があるため、その点は注意が必要です。

STEP.6

その他の仕様についてざっとまとめています。

キーボード

ノートパソコンのキーボードでまず注意しておくべきなのは、テンキーです。画面サイズ15.6インチ未満のモデルではテンキーが無い事が基本です。また、ゲーミングノートでは15.6インチ以上でも無い事が多い点も注意です。

キーピッチも小型のものでは狭くなっていることがある点も注意です。最も一般的なキーボードのキーピッチは19.0mmですが、小型になるにつれ18.5mmや18.0mmのようなものが増えてきます。別のデスクトップ用キーボードも多用するという人は、その差が違和感に繋がる可能性があるため注意です。

また、キースイッチについてはノートパソコンではパンタグラフという方式がほぼ100%使用されているため、選択の余地は基本的にありません。

Wi-Fi

言わずと知れた無線LAN通信の主流規格(正確には認証)です。Wi-Fiを利用してルーターを介してネットに接続します。2020年8月現在での主流規格はWi-Fi 5(11ac)ですが、最新規格はWi-Fi 6(11ax)で、対応製品も増え普及が進められようとしています。

Wi-Fi 6で良くなったところ
  • 通信速度の向上
    実効スループットの一般的上限値(要するに実際の通信速度)がWi-Fi 5の2割以上向上すると言われています。
  • 2.4GHz帯と5.0GHz帯両方に対応
    Wi-Fi 5では5GHz帯しか対応していませんでしたが、Wi-Fi 6では5GHzと2.4GHz帯両方に対応しています。
  • MU-MIMOの最大接続台数増加
    MU-MIMO(後述)の最大接続数がWi-Fi 5の4台から8台へと増加しました。
  • OFMDA方式になり複数台接続時の遅延が減少
    従来のOFMD方式では1台ずつ順番に通信しているような状況で、接続台数が増えると遅くなる傾向がありました。OFMDA方式は一度に複数台分の電波を送れるような感じになり、遅延が軽減されるらしいです。
  • 子機の電力消費を抑える技術追加(TWT)
    Wi-Fi 6では、スマホやPCなどの子機の待機時に通信機能をスリープ状態に移行させて、消費電力を抑える技術「TWT(Target Wake Time)」というものが採用されています。モバイル端末等では、バッテリー消費の軽減が期待できます。

Wi-Fi 6(11ax)は、従来規格より通信速度の向上以外にも良くなった部分が多いので、長く使う前提なら出来ればWi-Fi 6(11ax)対応機種の方が良いと思います。ただし、2020年8月現在では対応機種の価格はやや高めとなっています。

Bluetooth

Bluetoothは、主にイヤホンやヘッドホンなどのオーディオ機器やマウス等の入力機器で使用される無線通信規格です。ほぼ全てのノートPCは対応しているので、正直機能の有無については気にする必要はありません。

2020年8月時点での最新規格はBlutooth 5.1です。新しいほど転送速度が速くなったり範囲が広くなったりしますが、Bluetoothデバイスは端末のすぐ傍で利用するものが多いので、省電力接続時の通信速度が大幅に向上した4.2以降は体感でその差がわかる人はほとんど居ないと思います。

有線LAN

LANポートを備えていれば、LANケーブルを接続して有線LANでインターネットを利用する事ができます。有線LANは電波干渉を受けにくかったり通信が安定するなどのメリットがあります。最近では有線LANポートを備えていない製品が多いので、有線LANをメインで利用したいなら事前に確認しておく必要があります。

後からUSB接続の有線LANアダプターを使用するという手もありますが、ノートPCではただでさえ心許ないUSBポートを埋めてしまうので、出来れば標準装備している方が望ましいと思います。ちなみに、ゲーミングノートでは基本的に標準搭載されているので気にする必要はありません。

筐体の材質

筐体の材質によって特性が異なります。考慮しながら探す人は少ないと思いますが、意外と重要です。

アルミ プラスチック
高コスト 低コスト
排熱性能が良い 断熱性が高い
傷がつきにくい 傷がつきやすい
着色しにくい 着色が容易
硬くて丈夫 衝撃で破損する可能性有

基本的にアルミ製の方が良いです。プラスチック特有のカラーや質感が好きという人以外は、アルミ製の方が利点は多いと思います。ただし、アルミ製のPCは高級機が中心で安価な製品での採用は少なめです。

インターフェース(USB 等)

USB端子など、外部機器と接続するインターフェース(端子)類についてです。

ノートPCの主なインターフェース(2023年3月時点)

規格・形状 概要
USB Type-A 長方形の大きめの形状のUSB。昔はUSBといえばこれという感じだったので、単にUSBとだけ書かれていることも多い。
USBメモリーなど様々なデバイスで幅広く使われる。
USB Type-C スマホの主流インターフェースでもある楕円系(角が丸まっている小さめ)のUSB。
単なるUSBデータ通信だけでなく、超高速な通信ができるThunderboltに対応しているものがある。
HDMI 1本のケーブルで映像と音声をまとめて送信できる規格。
SDカードスロット SDカードを読み取れるスロット。スマホやカメラのデータを簡単に移動させることが出来るので便利。最近では14インチ以下のノートPCでは薄型化や軽量化を優先するために搭載されない事も多い。

ノートPCの本体サイズが小さいほど端子類の総数は少なくなってしまう点は注意しておきましょう。各バージョンによる違いについては細かい話になるので、申し訳ないですが気になる方は各自でお調べになってくださいませ。

USB PDとThunderbolt

USB Type-Cには通常のUSB通信だけでなく以下のような付加機能がついている場合があります。

  • USB PD(USB Power Delivery)
    USB Type-Cで充電することができる機能。ACアダプターを使わずに、スマホと同じように充電することができる。
  • Thunderbolt
    USB Type-Cで超高速なデータ通信を利用できる仕組み。eGPU(外付けのGPUボックス)を利用したい場合などにほぼ必須となる。

※上記の機能利用時には、PC本体・ケーブル・アダプターなどの利用する全てのものが対応している必要があるので注意

Thunderboltに関しては活用できる人はかなり限られていると思いますが、USB PDは誰でもあると嬉しい機能だと思います。

光学ドライブ

光学ドライブはDVDなどの光学ディスクを読み取れる装置です。ノートPCに内蔵すると軽量薄型化の妨げになるため、最近では搭載製品は少なくなっています。

USBの外付けタイプのものを安価に手に入れる事ができますので、無くても対応する事は簡単です。

本記事の内容は以上になります。また何かあれば随時加筆修正したいと思います。

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