ゲーミングPCの選び方ガイド【パーツ毎の要点】

ゲーミングPCのパーツの選び方についてざっくりまとめています。パーツ(スペック)を見る際の要点などを列挙している感じです。

ゲーミングPCとは言っているものの、デスクトップPC全般的な内容と思って貰って構わない内容になっているはずです。一応「こういう順番で見るのが良いかな」と思う順番で並べてはいますが、飛ばして好きな位置から見ても問題ありません。

注意

本記事の内容は記事更新時点のものになります。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。


STEP.1

最初に考えるのは予算・用途です。どのくらいの重さのゲームをしたいのか、どれぐらいのfpsや設定でプレイしたいのかなどを出来るだけ具体的に想定しておくことが望ましいです。ざっくりと性能・用途と予算の目安を表にまとめているので、よければ参考にしてください。

予算と性能の目安(2021年11月時点)

※2021年11月現在、GPUの価格が高騰しているため、PC価格が従来より大幅に高くなっています。これから大きな値動きがある可能性もあるので、参考程度にご覧ください。

性能・価格帯 中心CPU 中心GPU
超高価格帯
(25万円~)
Core i9 / Ryzen 9
Core i7 / Ryzen 7
GeForce RTX 3070 ~ RTX 3090
Radeon RX 6800 ~RX 6900
高価格帯
(22万円~25万円)
Core i7 / Ryzen 7 GeForce RTX 3060 ~ RTX 3070
Radeon RX 6700 XT
中価格帯
(15万円~22万円)
Core i7 / Ryzen 7
Core i5 / Ryzen 5
GeForce RTX 3060 ~ RTX 3060 Ti
Radeon RX 6600 ~ RX 6700 XT
低価格帯
(10万円~15万円)
Core i5 / Ryzen 5
旧世代のCPU
GeForce GTX 1650 ~ RTX 3060
Radeon RX 6600 ~ RX 6600 XT
性能・価格帯 概要
超高価格帯
(25万円~)
いわゆるハイエンドと呼ばれる性能帯です。CPU・GPUに非常に高性能なハイエンド品が採用されている価格帯です。CPUは「Core i7 / Core i9」「Ryzen 7 / Ryzen 9」が、GPUには「GeForce 70番台以降」「Radeon 800番台以降」が中心に採用されています。
個人利用では基本オーバースペックになると思う性能で、予算に余裕があったり、出来るだけ高い性能を求める人向けです。
ゲームにおいては、1080pや1440pの重いゲームで240fps以上を目指したい場合や、4Kやレイトレーシングでも高いパフォーマンスを出したい人向けです。CPUも基本的に非常に高性能なものが採用されているので、ゲーム配信や動画編集、レンダリングなどでも高いパフォーマンスを得る事ができます。
ただし、コスパ的には大体他モデルより少し悪い他、消費電力が非常に多いです。電力効率もCPUやGPUによっては悪いものがあるので、その必要性については購入前によく検討した方が良いと思います。時間が経ってしまうと、性能もハイエンドとは言えずに消費電力が多くて電力効率が悪いPCになってしまう可能性があることを留意しておきましょう。
高価格帯
(22万円~25万円)
いわゆるアッパーミドルやハイスペックと呼ばれる性能帯です。CPU・GPUに非常に高性能なものが採用されている価格帯です。性能は高くしたいけど、コスパも捨てたくないという人におすすめの製品が多いです。
CPUは「Core i7」か「Ryzen 7」、GPUは「GeForce 60番台 or 70番台」「Radeon 600番台 or 700番台」が中心に採用されています。処理性能はハイエンドには劣りますが、十分高性能でコスパや電力効率が良いものが多いです。効率も意識するなら性能重視でも選ぶ価値のある価格帯です。
ゲームでは1080pや1440pの重いゲームで165fps以上を安定させたい場合や、4Kやレイトレーシングでもそれなりのパフォーマンスを出したい人向けです。CPUはCore i7とRyzen 7が中心的に採用されており、Core i9やRyzen 9には劣るものの十分に高性能です。ゲーム配信や動画編集、レンダリングなどでも高いパフォーマンスを得る事ができるはずです。
中価格帯
(15万円~22万円)
いわゆるミドルレンジと呼ばれる性能帯です。ミドルレンジとは呼ばれつつも、これは上位製品との相対的に比較した場合のもので、十分に高性能と言える性能です。重いゲームや処理が出来る性能を備えつつ、価格も出来るだけ抑えたい場合におすすめです。
CPUは「Core i5」か「Ryzen 5」、GPUは「GeForce 60番台」「Radeon 600番台」が中心に採用されています。名前的に頼りなさも感じるかもしれませんが十分高性能で、全体的にコスパが非常に優れています。
低価格帯
(10万円~15万円)
いわゆるエントリークラスからミドルレンジ下位あたりの性能帯です。最近ではCPUやGPUの性能が大幅に底上げされているので、この価格帯のPCでも重いゲームなども普通に出来ます。ただし、上位モデルと比べるとやはり大幅に性能は劣りますし、もう少し予算をプラスした方がコスパの良いPCを検討できることが多いので、人気はそこまで無い価格帯だと思います。
CPUは「Core i5」か「Ryzen 5」、GPUはエントリーからミドルレンジ下位クラスの安価なものを中心に採用されています。旧世代品が値下がりしたり、在庫処分として採用されることも多い印象です。
STEP.2

CPUPCの頭脳とも呼ばれるパーツです。CPUの性能がPC全体のパフォーマンスに影響するので、基本的にPCパーツの中で最も重要視されます。性能も価格も幅広いので、用途と予算を念頭に置きつつ慎重に選びましょう。

2021年11月現在での最新シリーズは、第12世代Core iシリーズ(12000番台)Ryzen 5000シリーズ(第4世代Ryzen)です。処理性能とコスパは全体的にCore iシリーズの方が良いので無難な選択肢になると思います。その代わり、消費電力は全体的にCoreシリーズの方が多く、特にCore i9はとんでもない消費電力となっているため注意してください。詳しくはベンチマークスコアなどを参考にして選ぶと良いですが、迷うというのであれば、とりあえず最新のCore i7というのが失敗は一番少ないと思います。

また、ゲームにおいてもCPUは重要ではありますが、重量級のゲームをプレイする場合に最も重要なのは、基本的にCPUではなくGPU(グラフィックボード)です。高性能なCPUを用意しても、GPUが低性能だと意味がない点に留意する必要があります。CPUは、高性能なGPUの性能を最大限活かすために見合ったものが必要という感じです(ボトルネックなどと呼ばれます)。

参考:主要CPUの性能
本ブログでも、現在の主要なCPUの性能について下記の記事などでまとめていますので、よければご覧ください。
おすすめ主要CPUの性能比較・一覧表【2022年5月最新版】【デスクトップ】「Core i」と「Ryzen」の違いを比較【ざっくり解説】

また、詳しい性能などは長くなるので触れませんが、本記事でも各モデルの価格・性能の関係をざっくりとまとめておきます。参考までにご覧ください。

価格・性能・用途の関係【CPU】

※モデルは2021年11月時点での最新世代が対象です。Core iは第12世代、Ryzenは第4世代(5000シリーズ)です。性能評価はざっくりとしたものなので参考までにご覧ください。また、Core i3 / Ryzen 3 は最新世代のものが登場していないため旧世代のものとなります。

CPUモデル名 価格の目安
(CPUの価格)
総合
コスパ
ゲーム マルチ
スレッド
消費電力
発熱
Core i9 非常に高価
(約7万円~)
★★★★★(5) ★★★★★(5) ★★★★(1)
Ryzen 9 ★★★★(4) ★★★★★(5) ★★★★★(2)
Core i7 高価
(約4万円~5万円台)
★★★★★(5) ★★★★(4) ★★★★★(2)
Ryzen 7 ★★★★(5) ★★★★★(5) ★★★★★(3)
Core i5 やや高価
(約3万円~4万円)
★★★★(4) ★★★(4) ★★★★★(2)
Ryzen 5 ★★★★(5) ★★★★★(3) ★★★★(4)
Core i3(旧) 安価
(1万円台)
★★★★★(2) ★★★★(1) ★★★★★(5)
Ryzen 3(旧) ★★★★(2) ★★★★★(2) ★★★★(5)
※評価は相対比較。△や☆2だから悪いという訳ではないので注意。

ざっくりとですが、CPUの各項目などについての説明です。参考までにご覧ください。

各スペック項目の簡単な説明【CPU】

CPU 概要
ベンチマーク
スコア
CPUの性能比較の主な指標ですCPUの処理性能を専用のソフトを用いて数値化したもので、PassMarkやCinebenchなどが特に有名です。
クロック
(周波数)
CPUのコアのデータ転送速度を表します。単位は主にGHz。コア数が少なかった昔は性能の指標としてよく用いられていましたが、2021年現在ではCPUのコア数が増えてきた上、ブーストによるクロック上昇も細かく設定されている事が多いため、性能を測る指標としてはあまり役に立たなくなってきています。
高いと発熱量が多くなる傾向があるため、どちらかというと現在では発熱量の目安の一指標として扱われる事が多い気がします。
TDP
熱設計電力の事で、大体の消費電力の目安です。また、TDPが高いと発熱量も多くなります
2021年現在の主流CPUでは、実際の最大の消費電力はTDPの2倍~2.5倍になることが多いため注意が必要です。TDPが高いほど高性能なクーラーが必要となるため注意が必要です。Ryzen 9やCore i9などの上位モデルでは水冷クーラーが推奨されているものもあります。
コア
CPUの中の実際に処理を行う部品のことです。
コアの数が多いほどマルチスレッド性能が高くなり、マルチスレッド性能が重要な処理で有利になります。たとえば、エンコードやレンダリング等では処理時間を短くする事ができたり、複数タスクを同時に実行する際などに有利に働きます。ただし、コア数が多くなるほど発熱や消費電力も多くなる傾向があるので注意が必要です。
スレッド
コアが行う処理の単位のことです。もう少し分かり易くいうと「システム上で認識するコア数」です。
「原則は1コア=1スレッド」ですが、ハイパースレッディング(SMT)という技術で、「疑似的に1コアを2コアに見せる」事により、システム的には「1コア=2スレッド」として扱うCPUがあります(例:4コア8スレッド)。これを利用する事によって、マルチスレッド性能を大幅に高める事が可能です。ただし、この技術ではあくまで疑似的に1コアを2コアとして扱っているだけなので、1コアで1スレッドを担当するよりも1スレッドあたりの処理性能は落ちてしまいます。たとえば、同世代のCPUであれば、4コア8スレッドよりも8コア8スレッドCPUの方が高いマルチスレッド性能を発揮します。
補足事項
  • ボトルネック
    グラフィックボード(GPU)の性能に対して、CPUの性能が低すぎると、GPUの性能を最大限引き出せないことがあります。これを「ボトルネック」と呼びます。そのため、高性能なグラフィックボード(GPU)を使用する際には、CPUもそれに見合った性能のものが必要となります。
  • CPUクーラー
    TDP95W以上のCPUは、付属クーラーが無い場合が多いため、基本的にCPUクーラーの用意が必要になります
    CPUクーラーは「空冷」と「水冷」の二つがあります。ざっくりいうと、空冷はコスパと扱い易さに優れ、水冷は冷却能力と静音性に優れる代わりにやや高価です。付属クーラーと比べると別売りのクーラーの冷却能力は非常に高く、3,000円~4,000円程度のものでも付属クーラーとは比較にならないほどの高い冷却性能を発揮するため、CPUにクーラーが付属している場合でも導入する価値が十分にあります。水冷は、ラジエーターのサイズにもよりますが、更に高い冷却能力を発揮するため、Core i9やRyzen 9等の超多コアのハイエンドCPUやオーバークロックを想定する場合に重宝します。その代わり、空冷よりも高価です。
STEP.3

グラボ(GPU)は、PCの画像処理を専門に担当するパーツです。CPUの画像特化バージョンと思うと分かり易いかと思います。ほとんどのゲームではGPUが処理性能がパフォーマンスの大部分を左右するので、「ゲーミングPC」である所以のパーツで、高性能なグラボが搭載されている事がゲーミングPCである条件とも言えます。核ともいえる重要なパーツです。

ゲーミングPCの購入を考えている場合、恐らくプレイしたいゲームタイトルがあるかと思います。ゲームタイトルによって必要スペックは異なるので、そこは事前に確認した方が良いですが、大体3万円以上のグラボであれば、ほとんどのゲームはそこそこ快適にプレイ可能と思って良いかと思います。ただし、高設定や1080pを越える高解像度、その他165FPS以上を常に維持したいなどの高い要求では3万円クラスのGPUだとやや不足な可能性はあるので、そこは留意しておきましょう。

参考:おすすめGPU

ざっくりとですが、GPUの各項目についての簡単な説明です。

各スペック項目の簡単な説明【GPU】

GPU 概要
ベンチマーク
スコア
(3DMark)
GPUの性能比較の主な指標ですGPUの画像処理性能を専用のソフトを用いて数値化したもので、3DMarkが有名です。
ゲーミング
性能
実際にゲームを動作させた時のフレームレート(FPS)数です。重いゲームは基本的にGPU性能による影響が圧倒的に大きいですが、ゲームによってはCPUの性能も大きく影響するものもあります。
TDP
熱設計電力の事で、大体の消費電力の目安です。また、TDPが高いと発熱量も多くなりますCPUと違い、大体「TDP=最大消費電力」となっているので分かりやすいです(2021年11月時点)。
2021年11月時点でのハイエンドGPUは消費電力が非常に多く(軒並み300W超え)、PCパーツの中でも非常に多い消費電力となっています。電源ユニットの容量を十分に確保しておく必要があります。
価格
主流製品の単体価格は3万~15万円程度(2021年11月時点)。
1920×1080の低設定で構わないなら、安いものでも大体のゲームを快適にプレイ可能です。

また、最近では「GPGPU」というGPUの処理能力を画像処理以外にも応用する技術が実用化されてきているので、GPUの重要度は更に増しています。

参考
  • GPGPU
    本来画像処理専門であるGPUを画像処理以外の目的に応用する技術のこと。元々GPUは簡単な処理に限定すればCPUを凌駕する性能を持っているため、上手く活用出来れば非常に便利。
  • ハードウェアアクセラレーション
    CPUの処理をハードウェア実装(主にGPU)で支援する機能。GPGPUの一種に入る(多分)。
STEP.4

CPUの作業スペースの役割を果たすのがメモリーです。メモリー容量が少ないと、CPUが満足に作業することが出来ず、本来の性能を発揮できません。ゲーミングPCなら最低でも16GB以上は欲しいです。規格もあったものでないと使えないので重要ですが、正直マザーボード(チップセット)毎に使えるものが限られており、選択肢の幅がそんなに無いので、自作PCじゃなければ気にするのは容量と速度くらいで十分です。

また、CPUの内蔵GPU(iGPU)を利用する場合にはメインメモリがGPUにも使用されることになるため、その点も留意しておくと良いです。

メモリ 概要
容量
8GBとか16GBとかのことです。ゲーミングPCなら最低でも16GB以上は欲しいですマザーボードによって最大の容量が違うため注意。
クロック
(速度)
DDR4-3200(PC4-25600)とかの部分です。数字が大きいほど速度が高く、処理も高速になります。第12世代のCoreプロセッサ「Alder Lake」ではDDR5メモリにも対応しましたが、2021年11月時点ではまだ非常に高価です。DDR5メモリでも多くのアプリケーションでは性能差がそこまで出ないようなので、価格が落ち着くまではDDR4で良いと思います。
初期設定では、メモリの速度はCPU(マザーボード)によって対応速度が定められています。たとえばDDR4-3200(PC4-25600)対応CPUなら、最大DDR4-3600(PC4-28800)メモリを用意しても、初期設定ではDDR4-3200(PC4-25600)動作となります。その場合は、メモリをオーバークロック(XMPというメモリ設定を調整する機能を有効にする)する必要があります。メモリとPC側両方がXMPに対応している必要がありますが、CPUのオーバークロックよりはリスクも小さく簡単に適用できます。しかし、動作が不安定になったりする可能性はもちろんあり、何かあっても基本保証の対象外となると思われるので、そこは自己責任となります。
また、速度の違う複数のメモリーをデュアルチャネル等で同時に利用しようとした場合、速度の遅い方に合わせられてしまう点も注意です。
規格
DDR4などのこと。マザーボード(チップセット)に対応したものしか使えません。現在(2021年)の主流はDDR4となっていますが、Intelの第12世代CoreプロセッサーでDDR5も対応しました。既製品やBTO製品を購入するのであれば、規格の合わないものは選べないはずなので、規格については気にする必要ありません。
インターフェース
接続する方式(形状)です。ノートパソコンなら「S.O DIMM」、デスクトップなら「DIMM」となります。既製品やBTO製品を購入するのであれば、規格の合わないものは選べないはずなので気にする必要ありません(そもそも物理的に挿さらない)。
デュアルチャネル
メモリのデュアルチャネルとは、同じ規格・容量のメモリを2枚同時に使用することでデータの転送速度を向上させる技術です。デュアルチャネルではシングルチャネルの場合より帯域幅(一度に扱えるデータ量)が2倍になります。基本的に同一のメモリ2枚1組で使用することが望ましいです。
遅延(レイテンシ)
メモリではメモリ自体の速度だけでなく、遅延(レイテンシ)も性能に影響します。目安となるのは「CL22」や「16-16-16」といった形で示されるメモリタイミングです(CLはCas Latencyの略称)。これは要求があってから実際にメモリが応答してデータを読み書きするまでに掛かるクロック数(時間)を表します。そのため、この数が少ないほど掛かるクロック数(時間)が少なくて良いということにはなりますが、元のメモリの速度によってはCLが多い方が遅延が少ない場合もあるため、同じ規格のメモリ同士ならCL数が少ない方が遅延が少ないという認識で良いです。たとえば、同じDDR4-3200メモリでCL22とCL20のものがあったとしたら、CL20の方が遅延が少なくて実質的に高速という感じです。
ランク
メモリーのランクとは、簡単にいうとメモリコントローラが認識するメモリの数です。大体シングルランクかデュアルランクのどちらかです。1枚のメモリでもデュアルランクだと2と認識されるという感じです。どちらでも性能差自体はほぼ無いみたいですが、デュアルランクだとメモリコントローラーの負担が増える他、コントローラには対応可能なランク数に上限があるため、個人利用なら出来ればシングルランクの方が失敗は無いかなと思います。ただ、仕様表などを見ても載っていないことが多いので、正直気にするだけ無駄な気もします。
STEP.5

ストレージはデータを保存するパーツです。PC内のファイルなどは全てこのストレージに保存します。現在では主にHDDとSSDが利用されています。それぞれの特徴を下記にまとめています

HDD SSD(SATA) M.2 SSD(NVMe,PCIe)
単価 安価 高価 SATAよりも高価
速度
(目安)
低速
(約110~140 MB/s)
速い
(約 550 MB/s)
非常に高速
(約 1700~7000 MB/s)
概要 単価が非常に安い。耐久性も高いので、大容量の頻繁にアクセスする訳ではないデータ保存に最適。 HDDより単価が高いけど、転送速度が速い。NVMe SSDよりは安いので、高速にアクセスしたいデータがたくさんあるけど予算も抑えたい場合などに最適。 SATA接続のSSDよりも更に大幅に高速だけど、価格も更に少し高くなる。ただし、近年ではSATAとの価格差が小さくなっており主流になりつつある。速度自体はSATA SSDよりも3倍~10倍以上高速だけど、ゲームなどのアプリケーションのパフォーマンスにおいてはレイテンシの影響でロード時間が3分の1とか10分の1とかになったりはせず、基本的にわずかに短くなるだけなので、単純なデータの読み書き速度が重要な用途以外では大して影響がない。

HDDは安いですが、SSDと比べると圧倒的に低速です。HDDはアクセス機会が少ない保存用に使うのが適しており、OSなどの頻繁にアクセスするデータはSSDに保存する事が基本です。容量は個人の用途によって様々だと思いますが、OSだけでもある程度容量を使うので、最低でも500GB以上は搭載することをおすすめします。
適切な容量は個人の用途によって異なるため一概には言えませんが、2021年11月現在では「SSD:1TBのみ」か「SSD:500GB + HDD:2TB」といった容量がショップなどでよく見られる主流の構成だと思います。

STEP.6

電源ユニットはPC全体に電力を供給するパーツです。電源ユニットが故障すると最悪PC全てがダメになってしまうため、非常に重要です。ただし、PCの処理性能を向上させるという点ではそこまで貢献しないため、できるだけ安く済ませたくなるのもわかる部分です。下記に留意すべき点をまとめているので、それらの項目を参考に慎重に考えましょう。

電源選びの目安
容量の目安(認証) CPUのTDP GPUのTDP
450W~600W(Bronze) 65W 75W~120W
600W~750W(Bronze~Gold) 65W 150W~220W
600W~850W(Gold) 95W~125W 150W~220W
850W~1000W(Gold~) 95W~125W 175W~320W
80PLUS認証 変換効率(AC 115V時)
使用率 20% 50% 80%
STANDARD 80% 80% 80%
BRONZE 82% 85% 82%
SILVER 85% 88% 85%
GOLD 87% 90% 87%
PLATINUM 90% 92% 89%
TITANIUM 92% 94% 90%
電源ユニットの要点
概要
電源容量
扱える電力の最大量。単位はW(ワット)。使用する電力が電源容量の50%~70%程度のときに電源ユニットの電力変換効率が最も良いとされている(後述の表参照)点があるため、多めの容量を確保しておく。各パーツのTDP等の合計値よりも実際の最大消費電力は基本的に多くなることも考慮し、容量はシステムの最大消費電力の1.5倍~2倍程度が理想。現在(2021年)のゲーミングPCでは、500W~1000W程度が主流。
80PLUS認証
(変換効率)
電力の変換の効率の良いものに付けられる称号のようなもの。変換効率の良さでランク付けされている。詳しくは後述の表を参照。
変換の効率の良いものは、発熱量も少なく故障率が低く寿命も長いが、価格が高くなる。同じ容量でも認証の差で価格の差が非常に大きい
コンデンサ
電力を放出したり蓄えたりする重要な部品。使用温度上限が85℃と105℃のものがあり、105℃の方が寿命が長いと言われている。また、日本製コンデンサは故障率が低く品質が良いとされている。
ただし、一部のコンデンサのみ品質が良いものを利用し「高品質コンデンサを使用」などと銘打つ事もできるし、実際にどんな部品が使われているかは分解して確認するしかなかったりする。
STEP.7

PCの土台となるパーツがマザーボードです。PCのほぼ全てのパーツはマザーボードに設置・接続するため非常に重要なパーツです。一部の主要仕様についてざっくり説明を載せています。また、インターフェース仕様や通信機能の有無など見ておいて損はない部分はありますが、それらは各々が欲しい部分を確認しておくということで割愛させていただきます。

ソケット形状

CPUはマザーボードのCPUソケットに取り付けますが、当然ながらこの形状がCPUと一致している必要があります。事前に使いたいCPUのソケット形状を確認し、それに合っているソケット(チップセット)を搭載したマザーボードを用意する必要があります。ただし、CPUに対応したチップセットを搭載したマザーボードなら、ソケット形状も当然一致するため、対応チップセットのみ確認でも問題ありません。

チップセット

チップセットは、CPUと各パーツとを繋ぐ役割を果たすマザーボードの部品です。拡張性・汎用性や各種機能の有無などに関わります。予算に余裕があり、後に色々カスタマイズをする気があるなら要チェックです。逆に、後にパーツの増設や構成の変更をする気が無いのであれば、最も廉価なモデルでも困る事はほとんどありません。故障や不具合などが頻発していないか程度のチェックで大丈夫です。

「チップセット名の頭文字のアルファベット」がそのチップセットを大まかな特徴を表しています(例:H570、X570)。下記に消費者向けの主要なものを表にまとめていますので参考までにご覧ください(2021年7月時点)。

詳しい拡張性や対応規格については、申し訳ないですが、各自で確認ということで割愛させていただきます。主なものだと「無線機能(Wi-FiとBluetooth)への標準対応」「有線LANの対応速度」「各ポート数」「PCIeスロット(レーン数)」「PCIe 4.0のSSDの利用可能数」などを確認すると良いと思います。


【Intel CPU対応チップセット】

チップセット名の頭文字 価格 機能性 オーバークロック
B(例:B560) ×
H(例:H570) ×
Z(例:Z590)

【AMD Ryzen CPU対応チップセット】

チップセット名の頭文字 価格 機能性 オーバークロック
A(例:A520)
×
B(例:B550)
X(例:X570)
オーバークロック(OC)
マザーボードの中には、CPUのクロックを本来より引き上げる機能を持つものがあります(CPU側も対応している必要有)。性能を本来よりも向上させる事が可能ですが、発熱の増加などによる故障のリスクが高いので、あまり推奨はしません。

VRMフェーズ

マザーボードのVRMフェーズ(CPU VRM)というのは、簡単にいうとCPUに電力を供給するための部品のことです。このVRMフェーズの仕様によって、CPUの安定性、発熱、性能が多少変わってきます。高負荷な処理も頻繁に行う訳ではないならそこまで気にする必要はありませんが、CPUを頻繁に酷使する必要がある場合(あとオーバークロックなどをする際)には、あらかじめチェックしておいて損は無いと思います。

見る必要があるのは数と質です。まずは数ですが、一般的にVRMフェーズ数が多いほど電力を安定して供給できるとされています。供給部品が増えるほど、一つあたりの負荷が減り安定する他、熱源が分かれて一つあたりの発熱が減り、またそれを別々に冷却することが出来るために、熱的にも有利となると言われています。ハイエンドCPUを高負荷で頻繁で使う場合には、VRMフェーズ数が大体10以上のものを選ぶと良いかもしれません。ただし、VRMフェーズ数が増えるということは当然コストも高くなるため、VRMフェーズ数が多いマザーボードほど高価になります

また、数だけでなくVRMの質自体も重要と言われており、具体的には「Dr.MOS」と呼ばれるものが良いと言われています。Dr.MOSは、従来では複数の部品に分かれて構成されていたVRMを一つのチップにまとめたもので、変換効率が良く、発熱が抑えられるとされています。Dr.MOS採用のマザーボードは、大体公式の紹介ページ等で記載があると思うので、確認してみると良いです。ただし、Dr.MOS採用のマザーボードは高価になります。

フォームファクタ

フォームファクタはマザーボードのサイズを表します。消費者向けの主要なのはATXMicro-ATXMini-ITXの3つです。この3つさえ把握していれば基本問題ないです。ATXが一番大きくてかつ主流なので、省スペースPCを希望している訳でなければATXにしておけば拡張性面は基本問題ないです。

フォームファクタ (最大) (最大) 概要
ATX
305mm 244mm 主流の3つの中では最も大きく拡張性が高い。自作や高性能PCでは一番人気。
多くの拡張スロットやストレージベイを備え、大型グラフィックボードも搭載できる。
VRMのフェーズ数が多いのが基本のため、オーバークロックへの耐性も高い。
Micro-ATX
244mm 244mm ATXより縦幅が短く、正方形サイズになっている。横幅は同じ。大型のグラフィックボードも搭載できる。
そこそこの拡張性を保ちつつ、省スペース化されている。
Mini-ITX
170mm 170mm Micro-ATXよりも更に小さくなっている。拡張性は低い。省電力CPUを内蔵GPUで運用する小型PCで利用される。
STEP.8

ゲーミングPCのケースで特に気を付けたいのは「通気性(エアフロー)、冷却性」です。グラボやCPUの空冷クーラーはPCケース内の空気を利用するので、通気性が悪く排熱が十分でないと、熱がこもってしまってパーツの冷却が上手くいかない可能性があります。そのため、ケースファンの大きさや数、設置場所や向きなどを配慮する必要があります。また、ケースによって取り付け可能なケースファンのサイズや数、CPUクーラーのサイズなどは制限があるので、事前にチェックすることを忘れない様にしましょう。

静音性にも大きな影響がありますが、静音性を強化すると、どうしてもエアフロー的にはやや悪影響が出てしまうので難しいところです。水冷クーラーだとケース内の排熱に余裕が出るので、静音性を重視するなら水冷はケース的にも有用と言えると思います。

あまり注目されませんが、BTOのカスタマイズでケースファンの追加オプション項目があることは多いです。ファン自体は基本安価でカスタマイズ価格も安い事が多いので、エアフローが気になる場合には追加してみても良いと思います。

STEP.ラスト

以上でパーツ関連は一通り触れました。最後に最終確認です。用途・予算と構成を見比べ、問題が無いか確認しましょう。問題が無ければ終了です。

また、特に触れていませんでしたが、OSも念のため確認しておきましょう。

最後におすすめショップとか関連記事へのリンクを置いています。

おすすめBTOパソコンショップ

筆者おすすめのコスパの良いBTOパソコンショップを一部軽く紹介しています。

ショップ リンク 概要
FRONTIER(フロンティア) 公式 常時開催セールが非常に安いのがフロンティアです。セール品は他の良コスパショップと比較しても安い場合も多く、非常に魅力的です。コスパは正義。安いだけでなく、電源ユニットに日本製コンデンサを使用した高品質なものを採用するなど、品質へのこだわりも見られる点が好印象です。
ドスパラ 公式 BTOパソコンショップとして非常に知名度の高いドスパラです。常に平均以上のコスパを保っている点が魅力です。2020年7月にPCケースがリニューアルされ、特にフルタワーケースはコスパ重視機にも採用されるものにしてはかなり質が良いと思います。PCパーツショップとしても大手で、自作PC製作にも役立ちます。
パソコン工房 公式 コスパの良いショップです。2021年にリニューアルされたミドルタワーケースが今までより良くなった(変更があるかもしれないので要確認)。元々コスパ自体は良かったので、弱点が減った良コスパショップとして地位を上げていると思います。
PCワンズ 公式 PCワンズは、フルカスタマイズPCが前提のショップです(正確には組み立て代行)。PCパーツショップでもあるPCワンズの単品販売のパーツから選んでいくというシステムのため、非常にカスタマイズ性が高いです。選んだパーツで規格や相性問題がある場合は事前に教えてくれるので、初級者の方でも明らかな失敗は少ないと思います。

2 COMMENTS

とねりん:管理人

誤字申し訳ありません。ご指摘感謝です。修正いたしました。

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