おすすめのタブレットPCまとめ【2024年最新版】

おすすめのタブレットPCまとめ

おすすめのタブレットPCをざっくり紹介しています。価格は安いものから高価なものまで幅広く載せており、基本的にはコスパ重視の選定です。

注意
本記事の内容は、記事更新時点(2024年6月24日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

簡易比較表

本記事で紹介しているタブレットをまとめた簡易比較表です。5つ星の評価については筆者の主観のため、参考程度にしてください。

製品製品名総合
評価
参考価格ディスプレイ短評評価SoCRAMストレージ重量GPSSD
カード
CPUGPU画面価格
Xiaomi

Xiaomi Pad 6

4.5
44,820円~
11インチ
2880×1800
144Hz
4万円台とは思えない品質の超高コスパタブレット。非常に優れた液晶ディスプレイを持ち、処理性能も価格の割に高めのSD870。4.03.54.53.5Snapdragon 8706GB/8GB128GB490g××
Apple

iPad(第9世代)

4.5
44,800円~
10.2インチ
2160×1620
60Hz
最も安いiPad。5万円未満ではダントツのゲーム性能の強さが魅力。4.03.754.03.5Apple A133GB64GB~256GB
487g

(Wi-Fi)

cellular
モデルのみ
×
Xiaomi

Xiaomi Pad 6S Pro

4.5
69,800円~
12.4インチ
3048×2032
144Hz
約7万円~でSD8 Gen2を搭載する、処理性能コスパが凄まじい超高コスパタブレット。画面も12.4インチと大きめで見易く、オプションのキーボードを使えばノートPCライクな使い方もいける。4.254.54.53.0Snapdragon 8 Gen 28GB/12GB256GB~512GB590g××
Lenovo

Lenovo Tab P12

4.5
49,830円~
12.7インチ
2944×1840
60Hz
12.7インチの大きめの画面に加え、GPSとSDカードに対応しているのが魅力。3.53.04.03.5Dimensity 70508GB128GB615g
Samsung

Galaxy Tab S9 FE

4.5
62,400円~
10.9インチ
2304×1440
90Hz
防水・ペン付属・SDカードやGPS対応など、価格の割に非常に優れた機能性と汎用性の高さが魅力。ただし、価格の割に処理性能は低め。3.753.04.253.25Exynos 13806GB128GB
523g
Apple

iPad Air(第5世代)

4.5
78,800円~
10.9インチ
2360×1640
60Hz
M2モデルの登場で旧世代化したけど、7万円台でM1搭載の処理性能コスパはめちゃくちゃ強い。在庫が無くなるまでは強力な選択肢。
ただし、価格の割にディスプレイ性能や機能性は低い。
4.54.753.752.75Apple M18GB64GB~256GB
約461g
(Wi-Fi)
cellular
モデルのみ
×
Xiaomi

Redmi Pad Pro

4.5
41,800円~
+10%pt
12.1インチ
2560×1600
120Hz
4万円前後で12.1インチの優れたディスプレイ搭載が魅力。処理性能も価格を考えれば悪くなく、SDカードも使える。3.753.04.253.75Snapdragon 7s Gen 26GB128GB571g×
Xiaomi

POCO Pad

4.5
44,800円
12.1インチ
2560×1600
120Hz
「Redmi Pad Pro」のRAMとストレージ容量増量版。3.753.04.253.75Snapdragon 7s Gen 28GB256GB571g×
Samsung

Galaxy Tab S9

4.25
114,800円~
11インチ
2560×1600
SD8 Gen2による非常に高い処理性能はもちろん、防水・ペン付属・SDカードやGPS対応で機能性も十分で、OLEDディスプレイ採用の欲張りハイエンドタブレット。4.254.54.251.75Snapdragon 8 Gen 2
for Galaxy
8GB128GB
498g
Xiaomi

Redmi Pad SE

4.25
21,800円~
11インチ
1920×1200
90Hz
約2万円の高コスパタブレット。
安価ながら90Hzディスプレイとアルミボディを採用し、バッテリー持続時間も非常に長い。
3.251.53.754.5Snapdragon 680 4G4GB/6GB

128GB

478g×
Lenovo

Lenovo Tab B9

4.25
19,800円~
9インチ
1340×800
60Hz
約2万円でGPSとSDカード対応が魅力の小型タブレット。仕方ないけど、処理性能は低い。3.01.752.54.5Helio G804GB

64GB

344g
HUAWEI

MatePad 11.5

4.25
39,420円~
11.5インチ
2200×1440
120Hz
GMSが使えないという致命的なデメリットがあるけど、コスパは良く、純正オプション品も安い。楽天ではキーボード・保護フィルム込みでも実質4万円未満で購入できることがあり、破格のコスパ。玄人向け。4.03.254.253.75Snapdragon 7 Gen 16GB128GB499g××
Apple

iPad(第10世代)

4.25
58,800円~
10.9インチ
2360×1640
60Hz
6万円未満では一段高いゲーム性能が魅力。ただし、価格の割にディスプレイ性能や機能性は低い。4.253.753.753.25Apple A144GB64GB~256GB
477g

(Wi-Fi)

cellular
モデルのみ
×
OPPO
OPPO Pad 2
4.25
71,280円~
11.6インチ
2800×2000
144Hz
A4用紙などと同じ7:5(白銀比)の優れたディスプレイ採用。
処理性能も高く重めのゲームにも使える。GPSにも対応。
4.254.04.52.75Dimensity 90008GB256GB
約552g
×
NEC

LAVIE Tab T9

4.25
84,380円~
8.8インチ
2560×1600
144Hz
優れた処理性能でSDカード対応の小型タブレット。4.254.04.52.25Snapdragon 8+ Gen 18GB128GB約365g×
Apple

iPad Air M2

4.25
98,800円~
10.86インチ
2360×1640
12.9インチ
2732×2048
60Hz
Apple M2搭載の超高性能で性能コスパが高いタブレット。
ただし、この価格で60Hzディスプレイはさすがに渋く、Wi-FiモデルはGPS対応もなく、SDカードも使えないので、価格の割には機能性はかなり低い。
4.755.03.752.0Apple M28GB128GB~1TB
約462g
約617g
(Wi-Fi)
cellular
モデルのみ
×
Apple

iPad Pro 11(M2)

4.25
114,800円~
11インチ
2368×1668
120Hz
Apple M2搭載の超高性能タブレット。コスパも良い。
M4モデルの登場で旧世代化したが、高価すぎたので在庫が無くなるまではこちらも強力な選択肢。
4.755.04.51.75Apple M28GB/16GB128GB~2TB
約466g
(WI-Fi)
cellular
モデルのみ
×
Apple

iPad mini(第6世代)

4.0
78,800円~
8.3インチ
2266×1488
60Hz
高性能な小型のiPad。処理性能は高いが、価格の割にディスプレイ性能や機能性は低め。4.254.03.752.75Apple A154GB64GB~256GB約293gcellular
モデルのみ
×
レノボ

Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen) LTE

4.0
30,800円~
10.61インチ
2000×1200
60Hz
約3万円でLTEモバイル回線・GPS・SDカードに対応した高機能タブレット。仕方ないが処理性能は低い。3.251.53.254.25Snapdragon 6804GB64GB465g
レノボ

Lenovo Tab B11

4.0
29,810円~
10.95インチ
1920×1200
60Hz
約3万円でGPSとSDカードに対応した高機能タブレット。処理性能は高くないが、128GBストレージ、AV1デコード対応などは価格の割に良い。3.01.753.254.25Helio G884GB128GB465g
Google
Google Pixel Tablet
3.75
57,800円~
10.95インチ
2560×1600
60Hz
Google純正のタブレット。非常に優れたバッテリー持続時間と長期アップデート保証が魅力。
ただし、正直性能コスパも機能性も高くはない。
4.03.753.753.0Google Tensor G28GB128GB
約493g
××
サムスン

Galaxy Tab A9+

3.75
31,800円~
11インチ
2000×1200
90Hz
安価ながらGPSとSDカードに対応と90Hzディスプレイを持つのが魅力。ただし、ディスプレイの視野角が狭いというレビューが散見される点に注意。3.252.53.04.25Snapdragon 6954GB64GB480g
Apple

iPad Pro 12.9(M2)

3.75
172,800円~
12.9インチ
2732×2048
120Hz
M2搭載で12.9インチの大きめの超高性能タブレット。
超高輝度対応のディスプレイと高性能カメラを備えるクリエイター向けのハイエンドタブレット。
4.755.04.751.0Apple M28GB/16GB128GB~2TB
約682g
(Wi-Fi)
cellular
モデルのみ
×
マイクロソフト

Surface Pro  第11世代
※タイプカバー別売り

3.75
206,780円~
+10%pt
13インチ
2880×1920
120Hz
13インチの大型Windowsタブレット。タイプカバー装着で2 in 1 PCとしても使いやすい。キックスタンドは本体付属。Snapdragon X 搭載で先代からバッテリー持続時間が大幅改善した他、NPU搭載によるAI性能の高さも魅力。Arm版Windowsの制限は要注意。DirectX(ゲーム)の性能は本来より大分落ちる。4.75~4.0~4.51.0
Snapdragon
X Plus/Elite
16GB/32GB256GB~1TB
約895g
(Wi-Fi)
5G
モデルのみ
×

タブレットPC選びの要点

まずはプロセッサ性能です。タブレットの頭脳となる非常に重要なパーツです。その性能がPC全体に影響を与えるため、どんな用途においても重要です。

プロセッサ(SoC)の処理性能
  • シングルコア(CPU)
    シングルコア性能は1コアでの処理性能を表します。シングルコア性能が高いと、軽い処理に掛かる時間が短くなる(サクサク動く)他、全コア稼働時にも当然影響がありますので、ほぼ全ての処理に対して有利に働きます。
  • マルチコア(CPU)
    マルチコア性能は、全コア稼働時の処理性能を表します。マルチコア性能が高いと、高負荷な処理で有利になる他、複数アプリを同時起動した際のパフォーマンスが向上するなどのメリットがあります。
  • GPU
    GPUはグラフィック処理をほぼ専門に担当するプロセッサです。CPUが全般的な処理をしますが、重いグラフィック処理は基本的にGPUが担当します。重いゲームや高画質な動画などを頻繁に利用する際には重視すると良いです。
  • NPU(AI性能)
    NPUは主にAI処理に使われるユニットです。高性能なNPUが搭載されていると、ローカルでAI処理をこなすことができるため、作業効率や電力効率の改善に繋がる可能性があります。ただし、オンラインで利用するAI(ChatGPTなど)の利用には影響しないので、オンラインで利用できれば十分という人には必要という訳ではないです。

CPU性能(2024年3月時点)

現状のタブレット向けの主要SoCにおけるCPUのベンチマークスコアをまとめています。CPU性能はタブレット全体のパフォーマンスに影響するので非常に重要です。

ただし、グラフィック関連処理に関しては主にGPUが担当するため別のものとなります(後述)。

Geekbench 6 マルチコア
CPU名称スコア
Apple M2
8812
Apple M1
7574
Core i7-1255U
7441
Core i5-1235U
6995
Core i7-1185G7
5571
Snapdragon 8 Gen2
5090
Apple A12Z
4709
Core i5-1135G7
4697
Apple A15
4640
Snapdragon 8+ Gen1
4171
Apple A14
4160
Dimensity 9000
4056
Snapdragon 8 Gen1
3775
Apple A13
3476
Snapdragon 870 5G
3381
Snapdragon 7 Gen1
2894
Microsoft SQ1
2875
Exynos 1380
2854
Apple A12
2814
Snapdragon 7s Gen 2
2672
Snapdragon 860
2657
Dimensity 7050
2154
Core m3-10100Y
1889
Helio G99
1828
Snapdragon 730G
1744
Helio G90T
1715
Snapdragon 7c Gen2
1630
Snapdragon 680
1625
Apple A10
1429
Core m3-8100Y
1396
Helio G80
1348
MT8183
1293
Helio G88
1284
Geekbench 6 シングルコア
CPU名称スコア
Apple M2
1925
Apple M1
1728
Core i7-1255U
1671
Apple A14
1593
Apple A15
1590
Core i5-1235U
1548
Core i7-1185G7
1535
Snapdragon 8 Gen2
1489
Core i5-1135G7
1394
Apple A13
1336
Snapdragon 8+ Gen1
1317
Dimensity 9000
1246
Snapdragon 8 Gen1
1240
Apple A12Z
1122
Apple A12
1117
Snapdragon 870
1000
Core m3-10100Y
986
Core m3-8100Y
845
Snapdragon 7 Gen1
791
Dimensity 7050
785
Exynos 1380
783
Snapdragon 7s Gen2
783
Apple A10
777
Microsoft SQ1
739
Snapdragon 860
728
Snapdragon 7c Gen2
556
Snapdragon 730G
547
Helio G90T
545
Helio G99
542
Snapdragon 680
379
Helio G80
371
Helio G88
355
MT8183
303

GPU性能(2024年6月時点)

次にGPUのベンチマークスコアです。主にゲームや簡単な動画編集等に利用したい場合には重視したい項目です。

GFXBench 5.0 Aztec Ruins Normal Tier offscreen
CPU名称fps搭載SoC(例)
Apple M2 GPU(8コア)
247
Apple M2
Apple M1 GPU(8コア)
196.9
Apple M1
Adreno 740
143.3
Snaprdagon 8 Gen 2
Iris Xe G7 96EU
112.4
Core i7-1165G7,1255U
Apple A15 GPU(5コア)
112.1
Apple A15
Adreno 730
103.3
Snaprdagon 8 Gen 1,Gen 1+
Mali-G710 MP10
100.6
Dimensity 9000
Iris Xe G7 80EU
98.8
Core i5-1135G7,1235U
Apple A14 GPU
88.8
Apple A14
Apple A13 GPU
78
Apple A13
Mali-G710 MP7
67.3
Google Tensor G2
Apple A12 GPU
56.1
Apple A12
Adreno 650
55
Snaprdagon 870 5G
Adreno 644
46
Snapdragon 7 Gen 1
Adreno 640
40.6
Snapdragon 860
Mail-G68 MP5
34
Exynos 1380
Apple A10 GPU
30
Apple A10
Mail-G68 MP4
27.6
Exynos 1280/Dimensity 7050,900,920
Adreno 710
27
Snapdragon 7s Gen 2
Mail-G76 MP4
20.1
Helio G90T
Adreno 619
20.0
Snapdragon 750,695,480,4 Gen1
Adreno 618
18.1
Snapdragon 730G,7c Gen2
UHD Graphics 615
16
Core i3-10100Y / Pentium 6500Y
Mali-G57 MP2
16
Helio G99 / Dimensity 700
Mail-G52 MP2(950MHz↑)
12.7
Helio G80,G85,G88
UHD Graphics 600
10
Celeron N4100
Mail-G72 MP3
8.5
MT8183 / Helio P60T
Adreno 610
8.3
Snapdragon 680,662

メモリはCPUの作業スペースとなるパーツです。より容量が多く高速なほど、効率良く作業を行えるため良いです。下記に容量と用途の目安についてざっくり載せています。

プロセッサ(SoC)の処理性能
  • 3GB以下:少ない容量
    少ない容量です。ですが、Web閲覧や本当に軽い作業しか行わないなら大丈夫な容量です。
  • 4GB:軽い処理ならOK
    安くてコスパの良いタブレットで一般的な容量です。比較的少ない容量ですが、軽い処理なら快適に行うことができます。
  • 6GB:軽い処理は快適
    タブレットではやや多めの容量です。軽い処理は快適になります。やや重めの処理やアプリの複数起動を前提とする場合には最低これ以上は欲しいです。
  • 8GB:重い処理もしたい場合に
    タブレットでは多い容量です。重めの処理やアプリの複数起動を前提とする場合におすすめの容量です。
  • 16GB:ハイエンド限定(非常に高価)
    タブレットではかなり多い容量です。ハイエンドモデルのごく一部でしか採用されていません。 ただし、重めの動画編集やゲームなどのPCのような用途も意識するなら無駄ではない容量です。

タブレットPCの画面サイズは8インチ~13インチが主流です。小型:8インチ中型(主流):10~11インチ大型:12~13インチという感じです。当たり前ですが、大きくなるほど重くなる傾向があります。

プロセッサ(SoC)の処理性能
  • 8インチ前後:300g程度
    小型で軽量なタブレットです。モバイル性能が非常に高く、気軽に取り出して手で持ったまま使えるのが魅力です。 ただし、最近ではスマホも大型化しており用途がやや被っている気がするので、個人的には需要はどうなんだろうと思っています。
  • 10~11インチ:450g~600g程度
    スマホとノートPCの中間くらいのサイズ感です。タブレットでは最も一般的な主流のサイズだと思います。気軽に手に取って使える他、スタンドカバーなどを利用して置いても良しの汎用性の高いサイズです。
  • 12インチ~:680g~程度
    大きめのサイズのタブレットです。重量もそこそこあり、このあたりからは片手で持って利用するには少し重いです。高性能な機種が多い傾向があり、価格が高いものが多いです。 純正のキーボードやペンがあるものも多く、やや小型で汎用性の高いノートPCのような使い方も想定されていることが多いです。ノートPCのように使うことがメインだけど、気軽に移動して手で持っての使用もしたい場合に最適です。

タブレットPCのディスプレイの主な要点はパネル種類解像度リフレッシュレート色域の4点です。最近ではアスペクト比のバリエーションも増えているので、そちらもチェックしておくと良いかもしれません。

ディスプレイの要点
  • パネル種類(視野角の広さ・明るさ・色の再現性)
    現在ではパネル種類は基本的には深く気にする必要はありませんが、特に安さに特化したモデルではTNと呼ばれる視野角の狭いものが採用されている可能性が一応あるかもしれないので、それは避けた方が良いです。IPSやVAとか高視野角とか書かれているかどうかを確認しておくと安心です。また、数は多くないですが、有機EL(OLED)採用のディスプレイもあります。有機ELは自然な発色で色鮮やかで、黒の表現も得意です。色表現に関しては液晶よりも基本良いです。ただし、焼き付きや劣化が液晶よりもしやすい点と輝度を上げにくい点に注意が必要です。
  • 解像度(描写・作業領域の広さ)
    タブレットPCの解像度はあまり統一性がありませんが、ノートPCで一般的なFHD(1920×1080)に近い「1920×1200」あたりが多い傾向があります。そのぐらいあれば一般ユーザーなら不満なく使えると思います。クリエイターの方やもっと精細な画像を楽しみたい方が、より高い解像度のディスプレイを検討することになります。
  • リフレッシュレート(紙芝居の枚数)
    リフレッシュレートはディスプレイの更新頻度を表す指標です。単位はHzです。要するに、ディスプレイの表示可能な最大fpsのことで、たとえば60Hzのディスプレイでは最大60fpsの表示しかできません。2021年現在のタブレットでは、主に「60Hz / 90Hz /120Hz」の3種類となっています。高い方がより滑らかな映像になりますが、たとえばYouTube等の動画サイト上の動画は2021年現在ではほぼ全ての動画60fps以下となっているので、少なくとも現状はあまり意味が無い点は注意です。スクロール操作などは滑らかになります。
  • 色域(色の表現の幅広さ)
    色域とは、ディスプレイが再現できる色の範囲のことです。色域の狭いディスプレイだと、色の再現性が低いため、色鮮やかさに欠けたり見にくい画像になる可能性があります。特にクリエイターやキレイな映像を楽しみたい方が気にしておくべき項目です。安さ重視機では色域の狭いディスプレイが採用されることもあるので注意です。
  • アスペクト比(縦横比)
    アスペクト比は、画面の縦と横の長さの比です。タブレットでは16:10とか3:2くらいのディスプレイが主流です。特に意識しなくても不便を感じる事はないと思います。
  • フリッカー(ちらつき)
    フリッカーはディスプレイのちらつきのことを指します。眼精疲労や肩こりなどに繋がる恐れがあるので、長時間の使用を想定している方や、ちらつきに敏感な方は出来ればフリッカーレス製品にしておきたいです。フリッカーレスやDC調光と記載しているものなら基本的に大丈夫ですが、特に記載が無くてもフリッカーレスであるケースもあるので判別は難しめです。

タブレットの主要OSは主にAndroidiPadOSChromeOS(Chromebook)Windowsの4種類です。連携機能や使うアプリの統一などを考えると、使用しているスマホがAndroidならAndroidかChromebookかWindowsiPhoneならiPadという感じが無難ですが、軽作業用向けのサブ機としての運用なら、正直そこまで意識しなくても良いかなとも思います。各OSについて簡単な説明を下記に載せています。

主要OS(タブレット)
  • Android:Google開発のオープンソースOS
    Google開発の汎用のモバイル端末向けのOSです。オープンソースなので、少しカスタマイズされたAndroid系OSも多数存在していますが、iPad・Chromebook・Windows以外は基本Andoird系OSです。Google開発ということもあり、Google系サービスとの併用では特に便利なOSです。また、ウィジェットやホームアプリの設定などによって使い勝手をユーザー好みにカスタマイズすることも出来ます。
  • iPadOS:iPad用のOS
    Apple開発のiPad用のOSです。iPhoneを使っている場合は、連携が出来る機能があるので特に便利なOSです。Androidと比べるとカスタマイズの自由度という面では劣る印象ですが、逆に言えば特に弄ったり調べたりせずとも出来るだけ広い人にストレス無く利用できるような造りが意識されている印象です。
  • ChromeOS:ブラウザを主軸に置いた、セキュリティ面も強力な手軽なOS。ただし制限強め。
    Chromebookで採用されるGoogle開発のOS(Linuxベース)です。他のOSと大きく異なる点は、ウェブブラウザ(Google Chrome)を主軸に使うOSである点です。起動の簡素化による高速起動やOSレベルでの多層防御によるセキュリティの高さが特徴として挙げられ、教育現場での採用も期待されています。ただし、Chromeブラウザ以外のアプリは使えるものに制限があるのが注意点です。また、基本的にエミュレーション動作となるため、本来よりもパフォーマンスが少し失われる点も注意が必要ですし、動作が怪しくなっているものも結構多い印象です。
  • Windows(x86/x64):非常に高い汎用性が魅力だが、タブレット・スマホ向けのOSとしては電力面ではやや不利な印象
    ノートPCやデスクトップPCでも採用されるMicrosoft開発のOSです。使えるソフトが非常に豊富で高い汎用性を備えるのが魅力です。ただし、元のアーキテクチャ設計の関係で、タブレットやスマホ向けのOSとしては主に消費電力・効率面で劣るのがややデメリット。しかし、やはり様々な用途への対応力に関しては非常に魅力的なので、仕事やメイン機として使いたい場合には魅力的。
  • Windows(Arm):優れた省電力性(特にアイドル時)を持つが、まだアプリ対応面で不安がある
    Arm版のWindowsは、一般的なノートPCやデスクトップPCで使われるWindows(x86/x64)とは異なり、スマホやタブレットで主に採用されるArmアーキテクチャを採用したWindowsです。x86系のWindowsよりも省電力性に優れるというメリットがありますが、Windows向けアプリの多くがまだArmにネイティブ対応していないため、非対応アプリではエミュレーション動作となるため、パフォーマンスが低下したり不安定だったりすることがまだ多いのが弱点です。

おすすめタブレット紹介

Xiaomi Pad 6

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.5 | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★3.5

良い点
  • 4万円台で高性能SoC搭載
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度・高色域・高リフレッシュレート)
  • 優れたバッテリー持続時間
  • アルミボディ
  • Gorilla Glass 3採用(傷の付きにくい画面)
気になる点
  • GPS非対応
  • microSDカードスロット無し
  • iPadには劣るゲーム性能
  • AV1デコード無し
スペック表
OSMIUI 14 for Pad
(Android 13ベース)
SoCSnapdragon 870
ディスプレイ11インチ 2880×1800 144Hz
Gorilla Glass 3
メモリ
6GB / 8GB
ストレージ容量128GB
重量490g
GPS×
SDカード×

めちゃくちゃコスパが良いAndroidタブレット「Xiaomi Pad 6」です。

最安5万円以下という価格ですが、スペックを考えれば信じられない安さで、凄まじいコスパです。コスパ最強タブレットといえば長らく「iPad 10.2インチ」がその座を維持してきたと思いますが、ようやくそのコスパを上回ったと言っても過言ではないAndroidタブレットが登場しました。

プロセッサには「Snapdragon 870」を搭載しており、2019年発表の少し古いモデルですが(恐らくはコスト削減のため)、当時のハイエンドSoCなので性能は今でも十分高いです。マルチコア性能は10.2インチiPad搭載の「Apple A13」と同等クラスです。この価格では他の競合製品よりも一段高い性能となっており、非常に処理性能コスパが良いです。

その上ディスプレイ性能も非常に高く、2880×1800の高解像度でリフレッシュレートも最大144Hzまで対応している高色域の液晶ディスプレイです。5万円以下から買えるタブレットとしては非常に優れています。ベゼルも狭くて見た目も良いです。スピーカーも4つ搭載しており、メディア鑑賞も力が入れられています。

更に、先代のXiaomi Pad 5では背面がプラスチック素材だった点がやや安っぽさを感じる点でしたが、後継であるXiaomi Pad 6ではフレームから背面までアルミボディで統一されており、高い質感と放熱性を備えています。本体の厚みは約6.51mmで重量は490gとなっており、薄型軽量で高い質感で、安っぽさはないです。

上述の高い処理性能とディスプレイ性能を備えつつ、シャーシにもこだわっていて約5万円からという価格が本当に凄いと思います。

一応デメリットとして、SDカードスロットや指紋認証が搭載されていない点や、恐らくGPSや高い防水防塵性能には未対応(非公表)な点があり、主に自宅以外で使う場合に必要となりそうな機能が削ぎ落されている点は注意が必要です。

車載用や出先で使うには少し不適かもしれませんが、自宅で使う場合にはさほどネックにはならない点だと思いますし、価格を考えれば致命的ではないかなという印象です。

また、先代ではキーボードカバー等のオプション品が日本向けには発売されなかったりして、入手が少し面倒な事情がありましたが、Xiaomi Pad 6では発売と同時に各種販売が開始されているのも嬉しいです。2023年7月末時点での価格は、カバー(キーボード無し)が約3,980円、キーボードカバーが約13,800円~、スマートペンが約14,800円~となっています。やや高めではありますが、ショップによってはここからポイントが付与されたり値下げされていたりいます。

総合的に見て、約5万円からという価格からは信じられないスペックの超高コスパAndroidタブレットだと思います。

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iPad 第9世代 10.2インチ

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.75 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★3.5

良い点
  • 4万円台で高性能SoC搭載
  • 比較的安価ながら優れたゲーム性能
  • 比較的優れたフロントカメラ(ビデオ通話等で良い)
  • アルミボディ
気になる点
  • 厚めのベゼルと物理ホームボタンでやや古臭さのある見た目
  • USB-CではなくLightningコネクタ採用
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-Fi 5までの対応
  • AV1デコード無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
スペック表
OSiPad OS
SoCApple A13
ディスプレイ10.2型 2160×1620
メモリ
6GB / 8GB
ストレージ容量64GB~256GB
重量487g(Wi-Fiモデル)
GPScellularモデルのみ
SDカード×

現行モデルで一番安いiPad(無印)です。既に新しい第10世代が登場しており、そちらも全体的に強化されて魅力的でしたが、価格は大きく値上がり(+1万円以上)してしまったために、未だにこの第9世代も安さとコスパの点で競争力があります。

最安値モデルとはいえ、プロセッサにはApple A13搭載しているため、基本的に同価格帯の他タブレットよりも優れた処理性能を持つのが最大の魅力です。ディスプレイの解像度も5万円以下のタブレットとしては高く、この価格帯にしては高品質なディスプレイとなっています。低価格といえるタブレットの中ではコスパが非常に優れており、価格.comのランキングでも常に上位となる定番タブレットです。

ただし、充電などに利用するメインコネクタがLightningとなっており、変換ケーブルは付属するもののやや不便な点は注意です。また、物理ホームボタンがあることもあり、上下のベゼルは厚めでデザインはやや古臭さがある点もややマイナス点かなと思います。

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Xiaomi Pad 6S Pro

参考価格

69,800円~

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.5 | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★3.0

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Snapdragon 8 Gen 2)
  • 非常に優れた処理性能コスパ
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度・高色域・高リフレッシュレート)
  • やや大きめの12.4インチディスプレイ
  • サイズの割に軽量(約590g)
  • やや高性能なNPU搭載(26TOPS)
  • アルミボディ
  • Gorilla Glass 5採用(傷の付きにくい画面)
  • 120W ACアダプター同梱(超高速充電)
気になる点
  • 高価(69,800円~)
  • GPS非対応
  • microSDカードスロット無し
スペック表
OSXiaomi HyperOS
SoCSnapdragon 8 Gen 2
ディスプレイ12.4インチ 3048×2032 144Hz
 Gorilla Glass 5
メモリ
8GB / 12GB
ストレージ容量256GB / 512GB
重量590g
GPS×
SDカード×

7万円以下で購入できる超高コスパハイエンドAndroidタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro」です。

ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しながら、69,800円~という価格で非常に性能コスパが良いです。価格自体は安くないものの、特にゲーム性能コスパはものすごく良いので、重めのゲームも対応できる高性能なタブレットを出来るだけコスパ良く購入したい方には非常に魅力的な製品です。

「Snapdragon 8 Gen 2」は2022年末頃発表のハイエンドSoCで、このレベルの格安タブレット採用としては比較的新しいSoCです。「Xiaomi Pad 6」採用の「Snapdragon 870」の3倍近いゲーム性能、未だに人気のある「iPad 第9世代」の「Apple A13」と比べても、2倍近いゲーム性能を持っており、凄まじいゲーム性能コスパを誇るのが非常に魅力的です。また、それらの古めのSoCでは対応していないAV1デコードにも対応しているのも、長期運用を考えるなら地味に嬉しいです。

ディスプレイは12.4インチの大きめのサイズで、アスペクト比はSurfaceと同じ3:2を採用しており、一般的なタブレットよりも縦の領域が少し広いのもポイントです。オプション品としてタッチパッド付きのキーボードが用意されていたり、メディア鑑賞だけでなく作業面でも高い実用性を意識した仕様になっていると思います。サイズ以外の仕様も高品質で、解像度は3048×2032の高解像度で、リフレッシュレートは最大144Hz、最大輝度も高くてフリッカーフリー認証もあります。「Snapdragon 8 Gen 2」を7万円以下で採用しつつもこのディスプレイ性能は驚きです。

ただし、弱点としては、SDカードスロット、GPSが無い点は注意です。

自宅で使う場合にはさほどネックにはならないと思いますが、車載用や出先で使うには少し不適かもしれないので、そこは注意が必要です。

一部機能の欠如があるため、誰にでもおすすめできる訳ではありませんが、その処理性能コスパ(特にゲーム)はものすごく良いので、主にゲーム用途で使いたい人や、自宅用で長期間使いたい人には非常におすすめできる製品です。

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Lenovo Tab P12

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★3.5 | グラフィック性能 ★3.0 | ディスプレイ ★4.0 | 価格 ★3.5

良い点
  • 大型の高解像度ディスプレイ(12.7インチ, 2944×1840)
  • Gorilla Glass 3採用(傷の付きにくい画面)
  • GPS対応
  • microSDカードスロット搭載
  • 価格と仕様の割には多いRAM(8GB)
  • アルミボディ
気になる点
  • 高くはない処理性能
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • やや短めのバッテリー持続時間
スペック表
OSAndroid 13
SoCDimensity 7050
ディスプレイ12.7型 2944×1840
60Hz Gorilla Glass 3
メモリ
8GB
ストレージ容量128GB
重量615g
GPS
SDカード

12.7インチの大型で高機能なのが魅力の「Lenovo Tab P12」です。

12.7インチのタブレットにしては大きめのディスプレイを搭載しているのが最大の特徴で、解像度も2944×1840と高いため、優れた映像描写を実現します。採用の多い11インチ前後では少し小さいなと感じる人に嬉しい仕様となっています。リフレッシュレートは最大60Hzなので、滑らかな映像描写にはなりませんが、高リフレッシュレートは現状動画視聴などではあまり活きる仕様ではないので、動画視聴とWeb閲覧が本機の主要用途だと考えればデメリットというほどでもないかと思います。

更に、GPSやmicroSDスロットも標準搭載しており、RAMも8GBと余裕があるのも魅力です。約5万円の大きめタブレットとしてはディスプレイ性能と機能性が優れており、実用コスパが優れています。

SoCには「Dimensity 7050」が採用されており、性能はミドルレンジです。軽作業には問題ない性能だとは思いますが、同価格帯のXiaomi Pad 6やiPadなどと比べると、処理性能は大きく劣る点は一応留意です。特に、重めのゲームは荷が重い可能性があります。ただし、GPUがAV1デコードに対応している点では少し優位性があります。

このように、高性能ではないSoCがやや気になるものの、12.7型の大きめの高解像度ディスプレイと、GPSやmicroSDスロット搭載で約5万円という価格は、家庭・自宅用のタブレットとしては非常に適した仕様となっていると思います。

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Galaxy Tab S9 FE

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.0 | ディスプレイ ★4.0 | 価格 ★3.25

良い点
  • 優れたCPU性能
  • 優れたバッテリー持続時間
  • Sペン付属
  • GPS対応
  • 比較的優れたディスプレイ(高解像度、90Hz)
  • Gorilla Glass 3採用(傷の付きにくい画面)
  • 高い防水防塵性能(IP68)
  • アルミボディ
  • 長期アップデート保証
気になる点
  • やや高価(6万円台~)
  • 価格の割には大分低いグラフィック性能(iPad 第9世代の3分の1くらい)で重めのゲームには向かない
  • 4万円台の高コスパタブレットが強力
スペック表
OSAndroid 13
SoCExynos 1380
ディスプレイ10.9型 2304×1440 90Hz
メモリ
6GB
ストレージ容量128GB
重量523g
GPS
SDカード

サムスンの長期利用を検討する場合におすすめの、実用コスパの高い10.9型タブレットです。6万円台という価格の割には処理性能がやや低いのが気になりますが、逆に価格の割にはその他の機能性が非常に高く、ハイエンド機種ではないながら隙が非常に少ないタブレットとなっています。

まず本機の魅力である基本性能以外の点から見ていくと、まずタブレットにしては珍しく、IP68という高い防塵・防水性能を持っている点があります。湿気や水気の多い環境でも不安なく使用することができます。

Sペンも標準付属しており、付属品の割には優れた性能なので、出来るだけ安価にペン操作やイラストなどで使用したい場合にも嬉しいと思います。こちらもIP68の防塵・防水性能を備えています。

その他にも、GPSやmicroSDスロットを標準搭載している点も嬉しいですし、バッテリー持続時間も長く、フロントカメラがやや高めの性能になっているのも地味に嬉しいです。

更に、4世代のOSアップグレードと5年間のセキィリティアップデートのサポートが公表されており、長期利用の観点から見て欲しい仕様が多く含まれているのが大きな魅力です。

ただし、やはり価格の割には基本性能が平均か平均よりも少し下程度なのが、特にゲームを目的とする人には少しネックかもしれません。

SoCには「Exynos 1380」が搭載されており、処理性能はAndroidタブレットにしては高めの部類ですが、2023年11月現在では「iPad」「Xiaomi Pad 6」「Huawei MatePad 11.5」など、5万円以下で優れた性能のタブレットが複数台頭しており、それらよりも1~2万円も高価ながら処理性能は劣るので、それを考えると性能コスパは良くはないです。

特に、GPU性能は上記の機種と比べると1,2段劣るため、重めのゲームを前提とする場合にはやや不向きな選択かもしれない点は注意が必要です。ただし、上述の機種では対応してないAV1デコードに対応している点は長期利用を考えるならメリットなので、重いゲームを意識しない場合にはむしろ優位性も一応見出すことはできます。

次にディスプレイは、解像度2304×1440の10.9インチとなっており、リフレッシュレートは最大90Hzとなっています。こちらも前述の5万円程度の高コスパタブレットと比べて優れている訳ではないので、コスパは少し負ける形にはなりますが、11インチクラスのタブレットなら解像度はある程度高ければ差はほとんどわからないものですし、リフレッシュレートは高くてもバッテリー消費が高くなるデメリットもあるので、90Hzあればデメリットとはならないかと思います。

このような感じで、6万円台という価格を考えれば少し低めのSoC・ディスプレイ性能が競合機種と比べると弱点ですが、高い防塵・防水性能、Sペン付属、GPS対応、microSDスロット搭載、長時間バッテリー駆動、長期アップデート、など非常に優れた機能性で隙が少なく、特に長期利用を前提としたい方には丁度良く、それを考えれば価格もそこまで高くは感じない実用コスパに優れたタブレットだと思います。

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iPad Air 第5世代

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★4.5 | グラフィック性能 ★4.75 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★2.75

良い点
  • 10万円未満のタブレットとしては破格の処理性能
  • 比較的優れたフロントカメラ(ビデオ通話等で良い)
  • サイズの割に軽量(約461g)
  • アルミボディ
気になる点
  • 高価(7万円台後半~)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
  • microSDカードスロット無し
スペック表
OSiPadOS
SoCApple M1
ディスプレイ10.9型 2360×1640
メモリ
8GB
ストレージ容量64GB~256GB
重量Wi-Fiモデル:約 461g
GPScellularモデルのみ
SDカード×

高スペックで軽量な、iPadのミドルレンジモデルです。第5世代でプロセッサは「Apple M1」搭載となり、タブレットとしては破格のスペックとなりました。メモリも8GBになり、前世代から倍増しています。重量も約461g(Wi-Fiモデル)と11インチクラスとしては非常に軽量で、持ち運びや手で持って使うことにも適しています。

ディスプレイ性能も非常に高く、リフレッシュレートが60Hzまでしか対応していない点を除けばトップクラスの品質となっている他、また、Magic KeyboardやSmart Keyboard Folioと併用すれば、PCのようにキーボードを利用することもできます。

価格は最小構成でも基本8万円以上と高価ではありますが、その価格でもコスパは良いと言えるほど各種性能が優れています。その丁度良いサイズ感と高性能で高い実用性は非常に魅力的で、長期利用を見据えた一般ユーザー向けのタブレットとして非常におすすめできます。

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Redmi Pad Pro

参考価格

41,800円
(基本+10%ポイント還元)

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★3.75 | グラフィック性能 ★3.0 | ディスプレイ ★4.25 | 価格 ★3.75

良い点
  • 比較的安価(実質3万円台)
  • 12.1インチの優れたディスプレイ(2560×1600、120Hz)
  • Gorilla Glass 3採用(傷の付きにくい画面)
  • アルミボディ
  • microSDカードスロット
  • 3.5mmイヤホンジャック
  • 純正のオプション品が比較的安価
気になる点
  • GPS非対応
  • ゲーム性能は低め
  • AV1デコード無し
スペック表
OSXiaomi Hyper OS
(Android 14ベース)
SoCSnapdragon 7s Gen 2
ディスプレイ12.1インチ 2560×1600
120Hz Gorilla Glass 3
メモリ
6GB
ストレージ容量128GB
重量571g
GPS×
SDカード

実質3万円台のXiaomiの高コスパタブレット「Redmi Pad Pro」です。

発売時の価格は41,800円~でしたが、ポイント還元率が10%に設定されていることがほとんどで、実質3.76万円程度が相場といった感じで、ミドルレンジタブレットとしては安価な部類となっています。

SoCには「Snapdragon 7s Gen 2」が採用されており、価格の割には優れた性能となっていますが、ゲーム性能は低めなのでその点は注意が必要です。

ディスプレイはやや大きめの12.1インチを採用しています。解像度も2560×1600と高めですし、リフレッシュレートも最大120Hzで、価格の割には優れた仕様です。

クアッドスピーカーと3.5mmイヤホンジャックを採用している点も含め、実質3万円台のメディア鑑賞用のタブレットとしては優れた仕様なのが特に魅力的だと思います。

また、純正のカバーやペンなどのオプション品が比較的安価なのも良いです。想定価格はカバー(2,980円)、ペン(6,980円)、キーボード(8,980円)などとなっており、こちらもいずれも10%ポイント還元が多く、純正品としては比較的安価です。ただし、キーボードはBluetooth接続なので充電が必要な点に注意。

ゲーム性能は低めですが、CPU性能は価格の割には高い上に画面も大きいので、ある程度PCライクな使い方にも対応できます。価格の割には汎用性が高くコスパの良いタブレットだと思います。

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POCO Pad

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★3.75 | グラフィック性能 ★3.0 | ディスプレイ ★4.25 | 価格 ★3.75

良い点
  • 比較的安価(4万円台中盤)
  • 12.1インチの優れたディスプレイ(2560×1600、120Hz)
  • Gorilla Glass 3採用(傷の付きにくい画面)
  • 安価で8GB RAM + 256GB ストレージ
  • アルミボディ
  • microSDカードスロット
  • 3.5mmイヤホンジャック
  • 純正のオプション品が比較的安価
気になる点
  • GPS非対応
  • ゲーム性能は低め
  • AV1デコード無し
スペック表
OSXiaomi Hyper OS
(Android 14ベース)
SoCSnapdragon 7s Gen 2
ディスプレイ12.1インチ 2560×1600
120Hz Gorilla Glass 3
メモリ
6GB
ストレージ容量128GB
重量571g
GPS×
SDカード

4万円台で8GB RAMと256GBストレージを備えており、12.1インチの大きめの優れたディスプレイが魅力の「POCO Pad」です。一つ上で紹介している「Redmi Pad Pro」とほぼ同じもので、RAMとストレージ容量が増量されたモデルとなっています。

SoCには「Snapdragon 7s Gen 2」が採用されており、価格の割には優れた性能となっていますが、ゲーム性能は低めなのでその点は注意が必要です。

ディスプレイはやや大きめの12.1インチの2560×1600解像度となっており、動画鑑賞などにも使いやすいのが魅力です。リフレッシュレートも最大120Hzで、Gorilla Glass 3採用なので傷も一般的な格安タブレットより付きにくく、価格の割には優れた仕様です。

クアッドスピーカーと3.5mmイヤホンジャックを採用している点も含め、実質3万円台のメディア鑑賞用のタブレットとしては優れた仕様なのが特に魅力的だと思います。

また、恐らく「Redmi Pad Pro」と同じオプション品を使うことができ、純正のカバーやペンなどのオプション品が比較的安価なのも良いです。想定価格はカバー(2,980円)、ペン(6,980円)、キーボード(8,980円)などとなっており、こちらもいずれも10%ポイント還元が多く、純正品としては比較的安価です。ただし、キーボードはBluetooth接続なので充電が必要な点に注意。

ゲーム性能は低めですが、CPU性能は価格の割には高い上に画面も大きいので、ある程度PCライクな使い方にも対応できます。価格の割には汎用性が高くコスパの良いタブレットだと思います。

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Galaxy Tab S9

参考価格

114,800円

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.5 | ディスプレイ ★4.25 | 価格 ★1.75

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy)
  • 優れたディスプレイ(OLED)
  • 高い防水・防塵性能(IP68)
  • GPS対応
  • Sペン付属
  • microSDカードスロット搭載
  • やや高性能なNPU搭載(26TOPS)
  • アルミボディ
  • Gorilla Glass 5採用(傷の付きにくい画面)
  • 長期アップデート保証
気になる点
  • 非常に高価(10万円以上)
  • 長くはないバッテリー持続時間
  • フリッカーが気になる可能性有(PWM調光:240Hz)
スペック表
OSAndroid 13
SoCSnapdragon 8 Gen 2
for Galaxy
ディスプレイ11型 2560×1600 OLED
120Hz Gorilla Glass 5
メモリ
8GB
ストレージ容量128GB
重量498g
GPS
SDカード

サムスンの2023年時点ではAndroidでは最高峰と言える性能と機能性を併せ持つ11インチハイエンドタブレットです。価格は高価ですが、あらゆる面で高性能で、性能も含め隙が非常に少ないタブレットとなっています。性能の高さはそれなりで良いなら廉価版の「Galaxy Tab S9 FE」の方がおすすめですが、ゲームや少し重めの処理も意識するならこちらも有力です。

SoCには「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を採用しており、Androidタブレットとしては2023年時点でトップクラスの性能を発揮します。Xiaomi Pad 6やiPad 無印などの高コスパミドルレンジタブレットよりも1,2段高い性能です。特にGPU性能(ゲーム性能)は前世代から飛躍的に向上しているため、ゲームを主目的とする高性能タブレットが欲しいなら魅力的です。

処理性能以外の機能性でも非常に優れており、microSDカードスロットを搭載しているためストレージ面での不安も解消される他、IP68の高い防塵・防水性能を持っており、湿気や水気の多い環境でも不安なく使用することができるのも良いです。

Sペンも標準付属しており、付属品の割には優れた性能なので、出来るだけ安価にペン操作やイラストなどで使用したい場合にも嬉しいと思います。こちらもIP68の防塵・防水性能を備えています。

この価格なら当然かもしれませんが、GPSや急速充電にも対応しており、モバイル回線対応モデルが記事更新時点では無い点を除けば、タブレットに求められる機能をほぼ全て網羅している非常に高機能なハイエンドタブレットです。

更には、発売から4世代のOSアップグレードと5年間のセキィリティアップデートのサポートが公表されており、長期利用できる期待が大きいのも大きな魅力です。

一応、弱点という程でもないですが唯一気になるのは、ディスプレイの性能です。11インチの2560×1600で最大120Hzの有機EL(OLED)ディスプレイ採用で、ぱっと見は悪くないですが、PWMを使用している(240Hz~120Hz)らしく、フリッカーが発生していると思われるため、敏感な人は長時間の利用で眼精疲労などに繋がるかもしれません。

価格は、2023年12月時点では大手ショップでは12万円台ですが、他ショップでは10万円前後での販売も多いです。この仕様で10万円なら総合コスパは非常に良いタブレットだと思います。長く使えるハイエンドAndroidタブレットが欲しいなら非常に有力な製品だと思います。

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Redmi Pad SE

参考価格

RAM 4GB:21,800円
RAM 6GB:26,800円

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★3.25 | グラフィック性能 ★1.5 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★4.5

良い点
  • 非常に安価(2.2万円~)
  • 安価ながら比較的優れたディスプレイ(最大90Hzで輝度も必要十分)
  • microSDカードスロット搭載
  • 非常に優れたバッテリー持続時間
  • アルミボディ
気になる点
  • 処理性能が低い
  • グラフィック性能は特に低いので、ゲーム等には向かない
  • GPS非対応
  • Wi-Fi 5までの対応
  • AV1デコード無し
スペック表
OSMIUI 14 for Pad
(Android 13ベース)
SoCSnapdragon 680 4G
ディスプレイ11型 1920×1200
90Hz
メモリ
4GB / 6GB
ストレージ容量128GB
重量478g
GPS×
SDカード

「Redmi Pad SE」は約21,800円~という安さが魅力の高コスパタブレットです。

非常に安価ながら軽作業なら問題ない性能のSoCを備える他、ディスプレイやスピーカーも安さの割には良いです。

プロセッサには「Snapdragon 680 4G」が採用されています。価格相応の性能なので高性能ではありませんが、軽作業なら問題ないレベルの性能です。

ディスプレイは11型の1920×1200で、低価格タブレットでは一般的ですが、リフレッシュレートは最大90Hzまで対応し、ブルーライト低減&フリッカーフリー(DC調光)認証があるのは価格の割には良いです。スピーカーも4つ搭載されており、2万円強のタブレットの割にはメディア鑑賞にも弱くないタブレットだと思います。

また、これだけの低価格の高コスパ機ながら、ボディにはアルミ素材を採用しているのも凄いです。見た目の安っぽさは無く質感は良いです。バッテリー持続時間も非常に優秀ですし、安価ながら多くの面で及第点レベルを達成できる、安価なタブレットとしては強力な選択肢だと思います。

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MatePad 11.5

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.25 | ディスプレイ ★4.25 | 価格 ★3.75

良い点
  • 4万円クラスで高い処理性能
  • 非常に優れた処理性能コスパ
  • 価格の割に優れたディスプレイ(120Hz)
  • 純正キーボードカバーが安め(公式価格:8,800円)
  • アルミボディ
気になる点
  • GMSが使えない(Google Play含むGoogleサービスをOSから直接利用できない)
  • microSDカードスロット無し
  • GPS非対応
  • AV1デコード無し
スペック表
OSHarmonyOS 3.1
SoCSnapdragon 7 Gen 1
ディスプレイ11.5型 2200×1440
120Hz
メモリ
6GB
ストレージ容量128GB
重量499g
GPS×
SDカード×

※当初は公式のスペック表にGPSの記載があったため、紹介でもGPSが使えると記載していましたが、実際にサポートされておらず、後に公式のスペック表からも記載が消えました。お詫びして訂正いたします。

GMSが使えない(Googleアプリが使えない)欠点がありますが、物理仕様から見たコスパはめちゃくちゃ良くて魅力なのが「HUAWEI MatePad 11.5」です。

約4万円程度からという安価さながら、プロセッサには「Snapdragon 7 Gen 1」を搭載しており、売り文句通りの「同価格帯最強クラスのCPUを搭載」しています。少し価格が上の「XiaomiPad 6」や「iPad 10.2 第9世代」には若干劣りますが、近いパフォーマンスを備えています。

また、プロセッサと価格だけでも素晴らしいコスパですが、その他の点も4万円クラスとは思えない高品質さで仕上げられています。

ボディは安価なプラスチックではなくメタリックボディとなっており、やや大きめの11.5インチクラスのタブレットながら重量も499gに抑えられています。ベゼルも狭くて見た目も良いです。

ディスプレイは解像度が2200×1440のIPS、最大120Hzのものとなっており、フリッカーフリー認証も取得しています。価格を考えれば優れたディスプレイ性能となっています。

また、純正のカバー&キーボードの「HUAWEI Smart Keyboard」が約8000円台と安価なのも地味に魅力です。他の競合モデルの純正品のキーボードカバーは「Xiaomi Pad 6」なら13,800円~、「iPad 10.2 第9世代」だと24,800円~程度と非常に高価なので、その点でも安さの利点があります。

このように安価なタブレットとして非常に魅力的な仕様を持つのが「MatePad 11.5」ですが、GMSが利用不可なため、OSから直接Googleアプリが使えない点には要注意です。

「Google Play ストア」も使えないため、アプリは基本的にHUAWEIが用意しているアプリストアや他のアプリストア経由で導入する必要があります。ブラウザ経由ならGoogleサービスも普通に使えるので、サブ機や軽作業用なら意外と困ることは少ないとは思いますが、日本企業の出すアプリなどは基本使えないですし、普通のAndoirdタブレットと比べると不便なのは間違いないので、その点は重々承知した上で購入を検討する必要があります。

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iPad(第10世代)

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★3.75 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★3.25

良い点
  • 6万円前後で非常に優れた処理性能
  • アルミボディ
気になる点
  • 4万円台の第9世代iPadと大して変わらない実用性能
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
スペック表
OSiPad OS
SoCApple A14
ディスプレイ10.9型 2360×1640
メモリ
4GB
ストレージ容量64GB~256GB
重量477g(Wi-Fiモデル)
GPScellularモデルのみ
SDカード

第10世代のiPad無印です。最新のエントリーモデル向けのiPadです。

前世代からデザインなどが刷新され、iPad Airに近い外観になりました。物理ホームボタンは廃止されてベゼルも狭くなり、前世代ではやや古臭さもあった点が解消されました。見た目重視の人にとっては朗報です。また、Lightningが廃止されてUSB-Cになり、Wi-Fi 6にも対応しています。全体的に今時のタブレットという仕様になりました。

プロセッサには「Apple A14」が採用されており、やや古いモデルながら普通に高性能です。AndroidタブレットのハイエンドSoCクラスの性能です。各種仕様が今風に強化されており、エントリーモデルとは思えない仕様と質感のタブレットになっています。

このように従来の無印iPadから大きな刷新となり魅力的ですが、値上がりしてしまったために安価なタブレットとは呼べない価格(約6万円弱)となっている点は注意です。円安の影響もありますが、元値レベルでも値上がりしているので、円安が無くても従来の無印iPadよりもやや高価なモデルとして位置付けられています。見た目やコネクタの刷新、Wi-Fi 6への更新などは魅力的ですが、処理性能自体は第9世代と大して変わらないのに、それで1.5万円高価なのはやや悩ましい選択です。

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OPPO Pad 2

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.0 | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★2.75

良い点
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、144Hz、7:5)
  • 非常に優れた処理性能(Apple A14に近い性能)
  • GPS対応
  • 67Wの高速充電
  • ヘアライン加工のメタルボディ
気になる点
  • 高価(7万円台~)
  • microSDカードスロット無し
  • USB-Cの外部ディスプレイ利用不可
スペック表
OSColorOS 13
(Android 13ベース)
SoCDimensity 9000
ディスプレイ11.6型 2800×2000
144Hz
メモリ
8GB
ストレージ容量256GB
重量552g
GPS
SDカード×

OPPOの11.6インチのハイエンドタブレットです。7万円台価格で「Dimensity 9000」というハイエンドSoCを搭載している、コスパも重視した高級タブレットです。

「Dimensity 9000」は「Apple A14」と近い処理性能を持つハイエンドSoCであり、やや重めの処理やゲームもこなすことができます。更に、AV1デコードにも対応し、電力効率も優れているのも魅力です。7万円台という価格でこの高性能SoCを備えているのは、特に重めのゲームを主目的とする人には非常に嬉しいと思います。

また、ディスプレイのアスペクト比には「7:5」が採用されており、白銀比ともいわれるA4用紙などとほぼ同じ比率です。2024年現在でタブレットで主要なのは「16:9」「16:10」「3:2」などなので、それらよりも正方形に近いです。

日常生活でも見慣れている比率なので使い易そうですし、縦スクロールに適したアプリやサイト作りが多い現状に凄くマッチしていそうなのは確かなので、こちらも魅力の一つだと思います。また、解像度は2800×2000と高く、色域もDPI-P3:97.4%の色鮮やかなもので、リフレッシュレートも最大144Hzと、その他はしっかりとハイエンドらしい仕様です。

価格自体は安くないので、サブ機としてなら第一におすすめできる機種ではありませんが、8万円台以下のタブレットとしては最高レベルの優れた性能と使いやすさを備えた、高性能タブレットです。

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LAVIE Tab T9

参考価格

84,380円~

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.0 | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★2.25

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Snapdragon 8+ Gen 1)
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度・高色域・高リフレッシュレート)
  • 8.8インチの小型タブレット
  • 非常に軽量(約365g)
  • USB Type-Cポート2基
  • microSDカードスロット
  • アルミボディ
気になる点
  • 高価(8万円台~)
  • GPS非対応
スペック表
OSAndroid 13
SoCSnapdragon 8+ Gen 1
ディスプレイ8.8インチ 2560×1600
144Hz
メモリ
8GB
ストレージ容量128GB
重量約365g
GPS×
SDカード

NECの小型の高性能タブレットです。

8.8インチで「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載し、優れた処理性能を発揮します。ディスプレイは144Hzに対応しており滑らかな映像にも対応可能で、microSDカードスロットも備えており、小型の高性能ゲーム向けのタブレットが欲しい人に

おすすめできる製品です。
小型タブレットにしては珍しく、USB Type-Cポートを2基備えるので、外部ディスプレイ出力+有線イヤホン(アダプターは別途必要)などといった使い方も可能です。

対抗製品としてはiPad mini 第6世代(Apple A15)が挙げられますが、ディスプレイ性能やSDカード対応、USBポート数の面などでこちらの方が上回っており、コスパでは勝っている印象です。

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Lenovo Tab B9

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★3.0 | グラフィック性能 ★1.75 | ディスプレイ ★2.25 | 価格 ★4.5

良い点
  • 非常に安価(約2万円~)
  • GPS対応
  • microSDカードスロット搭載
  • nano SIMカードスロット有(LTE版)
気になる点
  • 処理性能が低い
  • グラフィック性能は特に低いので、ゲーム等には向かない
  • ディスプレイの解像度が低い(1340×800)
  • Wi-Fi 5までの対応
  • 内蔵メモリ・ストレージ容量が少ない(4GB/64GB)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
スペック表
OSAndroid 12
SoCHelio G80
ディスプレイ9型 1340×800
メモリ
4GB
ストレージ容量64GB
重量344g
GPS
SDカード

レノボの約2万円の非常に安価な小型タブレットです。非常に手の出し易い価格で、GPSやSDカードスロットが利用できるのが魅力的です。

SoCには「Helio G80」が搭載されており、処理性能が低いのが弱点です。価格が安いので仕方ない部分ですが、軽い処理に限定するなら大きな不自由は感じないレベルだとは思うので、我慢して使うことになります。

ディスプレイの解像度も低いので(1340×800)、動画などの観賞用としては適しているとは言えない点も注意ですが、画面サイズが小さいので、思ったほどは気にならないとは思います。

2万円という安さの代償で、性能面はかなり低いですが、この価格でGPSやSDカードに対応できるのは非常に魅力的ですし、小さなサイズも使い方によっては便利なので、性能は気にしない小型タブレットが欲しい人にはおすすめできる製品です。

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iPad Air M2 11/13インチ

参考価格

98,800円~

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.75 | グラフィック性能 ★5.0 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★2.0

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Apple M2)
  • 比較的優れたフロントカメラ(ビデオ通話等で良い)
  • サイズの割に軽量(約461g)
  • アルミボディ
気になる点
  • 高価(10万円弱~)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
  • microSDカードスロット無し
スペック表
OSiPadOS
SoCApple M2
ディスプレイ10.86型 2360×1640
12.9型 2732×2048
60Hz
メモリ
8GB
ストレージ容量128GB~1TB
重量Wi-Fiモデル:約 461g
GPScellularモデルのみ
SDカード×

高スペックで軽量なiPad Airです。

価格は発売時で最安98,800円~となっており、かなり高価になってしまったiPad Airですが、プロセッサーには「Apple M2」を搭載し、先代よりも性能が向上しました。

その性能は最安10万円弱という価格を考えても高く、特にコア数の増加したGPUのゲーム性能は先代よりも大きくアップしているのが魅力的です。できるだけ高い性能を、できるだけ価格も抑えたいという人におすすめの高性能高コスパタブレットです。

ディスプレイも先代と変わって2モデル展開(11インチと13インチ)となったので、用途に応じて選択することができます。ただし、画面サイズ以外の違いはほぼ無いにも関わらず、13インチモデルの方が3万円も高価なので、性能コスパは11インチモデルの方が良いです。

また、プロセッサー以外の仕様は価格を考えると低い点も注意です。特に、ディスププレイのリフレッシュレートが60Hzなのは、最安10万円クラスのタブレットとしては明らかに微妙です。

SDカードは使えないですし、GPSはWi-Fiモデルでは搭載していない点も注意です。高い性能は魅力ですが、一般的な用途ではApple M2ほどの性能が必要なケースは少なく、基本オーバースペックなので、性能の必要性と機能性の欠如を考慮して選択したいタブレットだと思います。

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iPad Pro 11(M2)

参考価格

114,800円~

総合コスパ評価 :★4.25

CPU性能 ★4.75 | グラフィック性能 ★5.0 | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★1.75

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Apple M2)
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、120Hz、高輝度)
  • 優れたバッテリー持続時間
  • サイズの割に軽量(約466g)
  • 非常に優れたカメラ性能
  • 優れたスピーカー
  • アルミボディ
気になる点
  • 非常に高価(11万円台~)
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
  • AV1デコード無し
スペック表
OSiPadOS
SoCApple M2
ディスプレイ11型 2388×1668
最大600nit / 120Hz
メモリ8GB/16GB
ストレージ容量128GB~2TB
重量約 466g(Wi-Fiモデル)
GPScellularモデルのみ
SDカード×

iPad Proはプロ向けのハイエンドタブレットです。プロセッサには「Apple M2」が搭載されており、これはMacbookなどにも使われているもので、タブレット用のSoCとしてはズバ抜けて高い性能となっています。前世代の「M1」からグラフィック性能も非常に高く、重めの動画編集等もある程度こなせるレベルの処理性能を持ちます。同じSoC搭載の12.9インチも含め、処理性能重視なら一択レベルのプロ(主にクリエイター)向けの製品となっています。

重量は約466g(Wi-Fiモデル)で、サイズの割には軽量で持ち運びも苦ではなく、手で持ったままの利用も十分できる重さです。非常に高い処理性能を備えながら、モバイル性能も高い万能タブレットです。さらに、キーボードと併用すれば、小型PCのようにキーボードも利用することができます。

ディスプレイは120Hzに対応しており滑らかな映像描写が可能となっています。ただし、2022年現在では動画サイト等では大体最大60fpsなので、一般用途では恩恵を感じる場面は、スクロールやUI操作が滑らかになるくらいかもしれないです。

カメラ性能も実は高く、リアカメラはデュアルカメラでLiDARスキャナ技術が搭載されており、物体間の前後関係を正しく測定することが可能です。暗い場所でもキレイに撮影できる他、AR関係でも活躍するようです。

価格は高いですが、各種性能を考えれば意外とコスパは悪くないと思います。円安の影響で値上がりしてしまったものの、サイズ感も丁度良く、軽量なので普通のタブレットとしても優秀な万能さを持っているため、予算に余裕がある人は一般用途でも悪くはないハイエンドタブレットだと思います。

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iPad mini(第6世代)

参考価格

77,800円~

総合コスパ評価 :★4.0

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.0 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★2.75

良い点
  • 非常に優れた処理性能
  • 小型軽量(8.3インチ、293g)
  • アルミボディ
気になる点
  • 高価(7万円台後半~)
  • 価格の割に少ない内蔵メモリ・ストレージ(4GB/64GB~)
  • やや厚めのベゼル
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
スペック表
OSiPadOS
SoCApple A15
ディスプレイ8.3型 2266×1488
メモリ
4GB
ストレージ容量64GB~256GB
重量約293g
GPScellularモデルのみ
SDカード×

8.3インチの小型で軽量さが魅力のiPadです。手で持ったまま気軽に扱えます。プロセッサに「Apple A15」を搭載しているため、処理性能は非常に高くコスパが良いです。ディスプレイ性能も高く、先代機よりもスリムベゼルになり高級感も増しています。

Apple A15の処理性能をこのサイズのタブレットで活かす用途で使う場合があまり無さそうなのと、サイズ的に需要がどうなのかという懸念はありますが、機体スペックから見たコスパは非常に良いので、予算に余裕があり、小型のサブタブレットが欲しい人には優れた製品だと思います。

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Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen) LTE

参考価格

30,800円~

総合コスパ評価 :★4.0

CPU性能 ★3.25 | グラフィック性能 ★1.5 | ディスプレイ ★3.25 | 価格 ★4.25

良い点
  • 安価(3万円台中盤)
  • GPS対応
  • microSDカードスロット搭載
  • nano SIMカードスロット有(LTE版)
  • アルミ合金ボディ
気になる点
  • 処理性能が低い
  • グラフィック性能は特に低いので、ゲーム等には向かない
  • Wi-Fi 5までの対応
  • 内蔵メモリ・ストレージ容量が少ない(4GB/64GB)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
スペック表
OSAndroid 12
SoCSnapdragon 680
ディスプレイ10.61型 2000×1200
メモリ
4GB
ストレージ容量64GB
重量465g
GPS
SDカード

レノボの3万円台という安価さでモバイル通信やGPSも利用できるのが魅力のエントリータブレットです。同じ製品名で「Helio G30」搭載のものもありますが、ここで紹介するのは「Snapdragon 680」搭載のモデルで、2023年12月21日現在では公式の直販でしか取り扱いが無い点に注意です。

SoCには「Snapdragon 680」が搭載されており、性能は高くありませんが、軽い処理ならそこそこ快適に行える性能があります。ここは価格が安いので仕方ないかなと思う部分です。

本機の魅力はその他の面で、まず安価でGPS対応とmicroSDカードを使うことができるのが嬉しいです。更に、モバイル回線(LTE)対応モデルでも約3.5万円前後という安さです。SIMカードを利用する安価なサブ機が欲しい人には丁度良い機種だと思います。

その他にも、スピーカーは4つ搭載している点も、この価格帯のタブレットとしては優れていると思います。

重量も465gと非常に軽くて手軽に使えるので、高い処理性能を求めずに色んなことに対応しておきたいという場合のサブ機には非常に丁度良い製品だと思います。

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Lenovo Tab B11

参考価格

29,810円~

総合コスパ評価 :★4.0

CPU性能 ★3.0 | グラフィック性能 ★1.75 | ディスプレイ ★3.25 | 価格 ★4.25

良い点
  • 安価(約3万円~)
  • GPS対応
  • microSDカードスロット搭載
  • nano SIMカードスロット有(LTE版)
  • ペン付属
気になる点
  • 処理性能が低い
  • グラフィック性能は特に低いので、ゲーム等には向かない
  • Wi-Fi 5までの対応
  • 内蔵メモリ容量が少ない(4GB)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • AV1デコード無し
スペック表
OSAndroid 13
SoCHelio G88
ディスプレイ10.95型 1920×1200
メモリ
4GB
ストレージ容量128GB
重量465g
GPS
SDカード

レノボの3万円弱~という安価さながら、GPSやSDカードスロットが利用でき、ペンも付属しているのが魅力のエントリータブレットです。

SoCには「Helio G88」が搭載されており、処理性能が低いのが弱点です。軽い処理なら特別不自由はない性能ではあるので、軽作業用として割り切る必要があります。ここは価格が安いので仕方ないかなと思う部分です。

本機の魅力はその他の面で、やはりこの価格でGPS対応とmicroSDカードを使うことができるのが特に嬉しいです。また、モバイル回線(LTE)対応モデルもあり、そちらも約3.7万円ほどで選択できます。

その他にも、スピーカーは4つ搭載している点も価格の割には優れていると思います。

重量も465gと非常に軽くて手軽に使えるので、高い処理性能を求めずに色んなことに対応しておきたいという場合のサブ機には非常に丁度良い製品だと思います。

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Google Pixel Tablet

参考価格

57,800円~
(充電スタンド無しモデル)

総合コスパ評価 :★3.75

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.75 | ディスプレイ ★3.75 | 価格 ★3.0

良い点
  • 優れた処理性能
  • 非常に優れたバッテリー持続時間
  • マットな質感のリサイクルアルミボディ
  • 長期アップデート保証
  • 充電機能付きスタンドスピーカー付属モデルあり
気になる点
  • 性能の割にはやや高価(6万円台後半~)
  • GPS非対応
  • microSDカードスロット無し
  • リフレッシュレートが最大60Hz
スペック表
OSAndroid
SoCGoogle Tensor G2
ディスプレイ10.95型 2560×1600
メモリ
8GB
ストレージ容量128GB
重量493g
GPS×
SDカード×

「Google Tensor G2」を採用したGoogle純正タブレットです。高い処理性能と非常に優れたバッテリー性能を備え、Googleによる長期アップデート保証があるのが魅力のタブレットです。

ただし、「Google Tensor G2」のパフォーマンスは高性能ではありますが、7万円前後という価格を考えれば特別良い訳ではない点が気になるところです。2024年6月現在では4~5万円で近い処理性能の高コスパタブレットが多数存在するため、性能コスパ特化ならそこまで強力ではありません。

また、ディスプレイも価格の割にはそこまで強力ではないのも気になる点です。2560×1600の高解像で色鮮やかで明るい液晶ディスプレイという点は良いのですが、リフレッシュレートが60Hzとなっているため、滑らかな映像描写は出来ない点には注意が必要です。最近は比較的安価なタブレットでも90Hz以上が珍しくないので、ここは残念です。

とはいえ、現状の動画鑑賞では60Hzでも困ることは基本ないので、実用性的には大きな影響はないとは思いますし、この点が長時間バッテリー駆動に貢献している可能性もあるので、気にならない人にはプラス要素かもしれません。

このように基本スペックでは、価格の割にはやや微妙感もありますが、将来性を意識すると良いのがポイントです。まず、Androidタブレットは全体的にサポートの期間が短い印象ですが、本機では発売から3年間のソフトウェアアップデート(OS含む)に加え、5年間のセキュリティアップデートが保証されている点は嬉しいです。

また、AV1デコードに対応している点も嬉しいです。AV1は圧縮率が高くロイヤリティフリーな点が良くて将来性が期待されている映像コーデックですが、安価で高性能な高コスパタブレットはやや古いSoC採用が多いため、GPUはAV1デコード機能を持っていないことが多いです。

また、バッテリー持続時間も非常に優れているので、処理性能以外の点では長期間使うタブレットとしては嬉しい機能・性能を持っているタブレットです。

発売から1年ほどは充電機能付きスタンドスピーカーが強制付属だった点が批判を浴びていた印象ですが、後に非付属モデルが出て価格が少し安くなったので、その点の心配は今はありませんが、純正品のキーボードが無いのは残念です。

総評としては、最近の高コスパタブレットと比べるとコスパ自体は確かに見劣りするのは事実ですが、AV1デコード対応や長時間バッテリー駆動は他の競合タブレットよりも優れていることが多い点ですし、Googleによる長期アップデート保証も強みです。その辺りが要求とマッチすれば悪くないタブレットだと思います

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Galaxy Tab A9+

総合コスパ評価 :★3.75

CPU性能 ★3.25 | グラフィック性能 ★2.5 | ディスプレイ ★3.0 | 価格 ★4.25

良い点
  • GPS対応
  • microSDカードスロット搭載
  • 90Hzリフレッシュレート
  • 優れたバッテリー持続時間
  • アルミボディ
気になる点
  • 処理性能は低い
  • 内蔵メモリ・ストレージ容量が少ない(4GB/64GB)
  • ディスプレイの視野角がやや狭い
  • AV1デコード無し
スペック表
OSAndroid 13
SoCSnapdragon 695
ディスプレイ11型 1920×1200
メモリ
4GB
ストレージ容量64GB
重量480g
GPS
SDカード

サムスンのエントリーモデルタブレットです。3万円台前半~という価格の割には高い機能性を持ちつつ、処理性能も軽作業なら困らない程度はあるのが魅力のタブレットです。

SoCには「Snapdragon 695」を搭載しており、高性能という訳ではありませんが、3万前後のエントリータブレットで現在採用が多い「Snapdragon 680」や「Helio G99」よりは少しだけ高い性能を発揮します。

重いゲームは厳しいものの、ゲーム性能は上記の二つよりも1.5倍~2倍程度の性能があるため、軽いゲームなら比較的快適に動作することが出来ます。

また、GPSが利用可能な他、microSDカードスロットを搭載している点も嬉しいです。ここが特に魅力な点で、3万円台のタブレットながらGPSとmicroSDカードが利用できるというだけで貴重ですが、その上で性能も価格を考えれば悪くはない、というのがエントリータブレットとして非常に需要がある仕様となっています。

ただし、明確な弱点としてディスプレイの視野角が狭いとの報告が散見されるのは注意です。液晶がTNパネルの可能性があります。正面から見る場合には大きな問題とはなりませんが、やや角度をつけて見ることが多い人は注意が必要です。

その他にも、RAMが4GBしかなかったり、内蔵ストレージも64GBしかなかったりなど、タブレットにおける基本スペックで弱いのは否めないです。

とはいえ、GPSやmicroSDカードに対応しつつ、価格の割にはまともな処理性能がある大手メーカーのエントリータブレットというのは意外と貴重なので、出来るだけ予算を掛けずに様々なこと(軽い処理)を行うサブ機としては魅力的な機種だと思います。

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iPad Pro 12.9(第9世代)

参考価格

172,800円~

総合コスパ評価 :★3.75

CPU性能 ★4.75 | グラフィック性能 ★5.0 | ディスプレイ ★4.75 | 価格 ★1.0

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Apple M2)
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、120Hz、高輝度)
  • 大型で見易いディスプレイ(12.9インチ)
  • 優れたバッテリー持続時間
  • サイズの割に軽量(約682g)
  • 非常に優れたカメラ性能
  • 優れたスピーカー
  • アルミボディ
気になる点
  • ものすごく高価(17万円台~)
  • 11インチモデルよりも5万円も高いけど処理性能は同等
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
  • AV1デコード無し
スペック表
OSiPadOS
SoCApple M2
ディスプレイ12.9型 2732×2048
120Hz / 超高輝度
メモリ8GB/16GB
ストレージ容量128GB~2TB
重量約 682g(Wi-Fiモデル)
GPScellularモデルのみ
SDカード×

iPad Proはプロ向けの大きめのハイエンドタブレットです。プロセッサには「Apple M2」が搭載されており、これはMacbookなどにも使われているもので、タブレット用のSoCとしてはズバ抜けた性能となっています。前世代の「M1」から向上したグラフィック性能も非常に高く、重めの動画編集等もある程度こなせるレベルの処理性能を持ちます。処理性能重視のプロ(主にクリエイター)向けの製品となっています。

11インチモデルよりも大きくて画面が見易く、ノートPCに近いサイズ感なので、キーボードと併用すれば、比較的ノートPCに近い使用感を得ることが出来ます。重量は大きい分11インチモデルよりは多少重い約682gですが、それでもサイズの割には軽量なので、持ち運びも快適です。

ディスプレイは、2732×2048の高解像度かつ高色域で、リフレッシュレートも最大120Hzのハイエンド仕様です。このあたりは11インチモデルと共通ですが、輝度などの面で11インチモデルよりもディスプレイ性能が更に上がっています。ピーク時最大1,600nitの驚異的な最大輝度となっており、コントラスト比も上がっているため、より明暗のくっきりした映像を描写することができます。どの面を取っても非常に高性能なディスプレイで、正直このレベルのディスプレイを活かせる人は少ないとは思いますが、高価でも良いので、とにかく良いものを導入したいクリエイターの方にはおすすめできます。

ただし、その性能と引き換えに非常に高価です。価格は約17万円台~(2024年3月時点)となっており、キーボードやペンの付属もないタブレット単体価格としては破格の高さです。円安の影響で値上がりしたのも大きいです。その性能は非常に素晴らしいですが、11インチモデルと比べて性能アップしたディスプレイ性能も一部のクリエイター以外には明らかにオーバースペックだと思うため、12.9インチモデルは11インチモデル以上にプロ向けで需要の限られる製品になるのかなと思います。

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Surface Pro 第11世代

※タイプカバー別売り

参考価格

206,780円~
(+10%ポイント)

総合コスパ評価 :★3.75

CPU性能 ★4.75~ | グラフィック性能 ★4.0~ | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★1.0

良い点
  • 非常に優れた処理性能(Snapdragon X Plus/Elite)
  • 優れたAIパフォーマンス(NPU:45TOPS)
  • Windowsの非常に高い汎用性
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、120Hz、Gorilla Glass 5)
  • 13インチの大型で見易いディスプレイ
  • Windows機としては優れたバッテリー持続時間(ロカールビデオ再生:最大14時間)
  • 無段階調整のキックスタンド
  • アルミボディ
  • MPP対応ペンで触覚フィードバック対応
  • Microsoft Office H&B 標準付属(個人向けモデル)
気になる点
  • ものすごく高価(20万円台~)
  • microSDカードスロット無し
  • DirectXのゲーム性能は最適化不足で本来の性能を発揮できていない(発売時点の話で、今後改善される可能性あり)
  • Windowsではまだ主流でないArmアーキテクチャのSoC採用(アプリによってはエミュレーション動作になるため、性能が低下したり、動作が出来なかったり不安定になる可能性がある)
スペック表
OSWindows 11 Home
SoCSnapdragon X Elite(12コア12スレッド)
Snapdragon X Plus(10コア10スレッド)
ディスプレイ13型 2880×1920 120Hz
※EliteモデルはOLED
メモリ16GB/32GB
ストレージ容量128GB~1TB
重量約 895g(Wi-Fiモデル)
GPS5Gモデルのみ(2024年後半登場予定)
SDカード×

マイクロソフト製の13インチ2 in 1タブレットPCの「Surface Pro」の第11世代です。

本体付属の無段階調整スタンドのおかげで使いやすく、イラスト制作用途でも強力な他、別売りのタイプカバーを利用することで、ノートPCのようにも使えるのが魅力の2 in 1タブレットです。

第11世代では、SoCにArmアーキテクチャの「Snapdragon Xシリーズ」を採用し、従来よりも省電力性と性能が大幅に向上した他、高性能なNPUを搭載したことでAIパフォーマンスも優れている点が魅力です。「Copilot+」のNPUのローカル動作要件(40TOPS)をクリアする45TOPSの性能を備えた「Clopilot+ PC」となっています。また、価格は値上げしましたが、メモリの最小容量が16GBになりました。

SoCには「Snapdragon X Plus(10コア)」もしくは「Snapdragon X Elite(12コア)」が搭載されており、価格差は約5万円です(発売時点)。高性能コア(Pコア)2つの差があるため、Eliteの方がやや高性能ではあるものの、Plusでも一般的な用途なら十分なほど非常に高性能です。また、GPUやNPUの仕様は同じなので、5万円差を考えると基本的にはPlusで良いかなと思います。Eliteモデルの場合はディスプレイがOLED(有機EL)になるメリットがありますが、思ったよりもコントラスト比が高くないです。Surface Proは従来から非常に優れた液晶ディスプレイを採用していることもあり、OLEDでもそこまでの優位性もないと個人的に感じるので、やはりPlusで良い感が強いと思います。

GPU性能については、発売時点では最適化不足で本来の性能が出せないケースが多い点に注意が必要です。仕様的には「Core Ultra 7 155H」に匹敵する非常に高いグラフィック性能があるようですが、Arm版WindowsやDirectX対応で難があるのか、3DMark(DirectXのゲームのベンチマーク)では、「Core Ultra 7 155H」の半分~7割程度の性能しか出せてないません。本来なら重めのゲームにも対応できる性能があるはずですが、発売時点ではそこまでには至っていない点に注意してください。今後のドライバによる改善に期待したいところです。

ディスプレイは2880×1920の高い解像度と色域持っている上、リフレッシュレートも最大120Hzとなっており、非常に高品質なディスプレイです。また、Eliteモデルの場合はOLED(有機EL)となりますが、コントラスト比が液晶モデルと大して差がないので、個人的にはそこまで重視しなくても良いかなと思います。

発売時点では最適化面がやや気になるものの、それ込みでも先代(Surface Pro 9)と比べると全体的な性能は向上していますし、メモリは最小16GBになった上、バッテリー持続時間も大きく改善しているため魅力的です。

しかし、最大のネックはやはり価格です。最安206,780円~とものすごく高価です。大手量販店では10%のポイント還元が基本なものの、それを考慮しても実質18万円台です。

先代からの良くなった点として、大幅な性能向上、バッテリー持続時間の改善、最小メモリ容量の増加、などを考えると、コスパ自体はむしろ良くなったレベルだとは思うものの、予算に限りがある人には手を出しにくくはなったと思います。

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