「Core i」と「Ryzen」の違いを比較【ざっくり解説】

Intelの主流CPUシリーズのCore i シリーズと、AMDの主流CPUシリーズのRyzenシリーズの違いについてざっくり解説しています。(Core iの末尾Xシリーズや、Ryzen Threadripperシリーズは除外しています)
デスクトップPC向けの最新世代(2020年9月時点)のものを対象としています。

注意
※掲載の情報は記事更新時点(2020年9月)でのものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。価格は、主に価格.comやAmazonでの最安値となっています。

はじめに

本記事はPCの主流CPUの、IntelのCore i シリーズとAMDのRyzenシリーズ各種のデスクトップ向けの最新世代のものを対象としています。
現在(2020年9月)の最新は「Core i」は第10世代(10000番台)で、「Ryzen」は第3世代(3000番台)です

超ざっくり比較

まずは、細かい数値を見ていく前に「Core i」「Ryzen」の各性能についてざっくりとした比較を載せています。「なんとなく各シリーズの特徴を掴めれば」といった感じのかなりざっくりとした比較です。しっかりとした比較ではないため、そのことを頭の中に置いた上でご覧ください。


ざっくり性能比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)

まずは処理性能面です。

ざっくり性能比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)
  Core i シリーズ Ryzen シリーズ
マルチスレッド性能
シングルスレッド性能
ゲーミング性能

※同モデルナンバー内での比較(Core i9とRyzen 9等)
※2020年9月現在で最新のCPUが対象(Core iは第10世代、Ryzenは第3世代)
※ゲーミング性能は高性能なGPU(グラフィックボード・ビデオカード)と同時に利用した場合のもの。

1スレッド(1コア)あたりの性能です。シングルスレッド性能が高いと、軽い処理の速さ(レスポンス)が良くなる他、基本的にどのような用途でも有利に働くため非常に重要です。上記の表では同じ評価にしていますが、2020年9月時点ではIntelの方が僅かに有利 です。
CPUの全コア稼働時の処理性能です。マルチスレッド性能が高いと、動画エンコードやレンダリングなどの膨大な処理を必要とする作業で特に有利になる他、複数の処理を並行して行う場合などでも有利です。

要点をまとめると、Core iシリーズはゲーミング性能に優れており、Ryzenシリーズはマルチスレッド性能に優れています。

第10世代のCore iシリーズではマルチスレッド性能が大幅に強化され、Ryzenとの差が大分縮小されました。第9世代 Core iシリーズ(一つ前の世代)では大敗していたのが、明らかな差という程では無くなりました。

消費電力比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)

消費電力についての比較です。結論を先にいうとRyzenの方が良いです。

消費電力(Blender Open Data)
CPU名称
消費電力(W)
Ryzen 3 3300X
148
Ryzen 5 3600
150
Core i5-10400
153
Ryzen 7 3700X
164
Core i5 10600K
198
Ryzen 9 3900X
231
Core i7-10700K
232
Core i9-10900K
301

参考:

第10世代のCore iシリーズは消費電力が多い

第10世代のCore iシリーズは前世代よりマルチスレッド性能が強化されましたが、その代わりに消費電力が大幅に増加してしまいました。これによって、同モデルナンバー同士だと第3世代Ryzenよりも消費電力は明らかに多く、ワットパフォーマンスも悪いです。当然発熱も多いので、クーラーは第3世代Ryzenよりも注意する必要があります。

付属クーラー比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)

付属クーラーについての比較です。結論を先にいうと、Ryzenの方が良いです。

付属クーラー比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)
項目 Core i シリーズ Ryzen シリーズ
冷却性能 ×
静音性 ×

付属モデルの多さ

Core i シリーズの付属クーラー

Core iシリーズの付属クーラーの性能ですが、基本「冷却性」「静音性」共に悪いです。別売りの1,000円~2,000円のクーラーの方が遥かにマシです。

また、全てのモデルでクーラーが付属している訳でもありません。基本的にTDPが95W未満のCPUには付属していますが、95W以上のCPU(主に末尾K)には付属しないという風になっています。BTOパソコン等であれば、付属していないモデルのCPUでも何かしらのクーラーが当然取り付けてあるので必ず注意しなければならないという訳でもないですが、その分のコストは加算されているはずです。

Ryzen シリーズの付属クーラー

Ryzenシリーズはほぼ全モデルにクーラーが付属しています。また、性能も付属にしては良いです。上位モデルのものだと、1000円~2000円程度の別売りクーラーと同等以上の性能はあると思います。付属にしては上々の出来だと思います。ただし、価格の安いモデルではさすがにそこまで良いものではないので、そこは注意が必要です(ちなみにそれでもIntelよりはマシです)。

高性能モデルでは付属しない上に性能も低いCore iシリーズと比較すると、付属クーラーに関してはRyzenの方が全面的に有利です。費用を少しでも減らすために付属クーラーで利用したいのであれば、ほぼRyzen一択となります。

とはいえ、Ryzenの付属クーラーも付属にしては良いという程度です。他社製のコスパの良い人気クーラー(たとえば虎徹など)には基本的に劣るため、その点は留意してください。高負荷な作業をガンガンさせたいのであれば別売り品を使用することをおすすめします。逆に、高負荷な作業をガンガンさせたい訳ではないなら、後から付ける事も基本的に可能ですので、とりあえず付属品で様子見でも問題ないと思います。

内蔵GPU比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)

内蔵GPUについてです。グラフィックボード等を利用しない場合には、内蔵GPUが必須となります。

内蔵GPU比較(第10世代Core iと第3世代Ryzen)
項目 Core i シリーズ Ryzen シリーズ
内蔵GPUの有無

※一部モデルでは無効(末尾F)

※一部モデルでは搭載(末尾G)

例外はありますが、基本的にCore iシリーズでは搭載していて、Ryzenシリーズでは搭載されていません。

Core iシリーズの内蔵GPU

Core iシリーズでは基本的に内蔵GPUが搭載されています。ただし、末尾がFのモデルは内蔵GPUが利用ができないため注意してください(例:Core i5-10400F)。

とはいえ、内蔵GPUの性能は単体のGPUと比べると圧倒的に低いです。高負荷なグラフィック処理は基本的に厳しく、内蔵GPUがあることによるメリットは、PCにグラフィックボードを搭載しない場合や多数の画面出力を行いたい場合などに限られる点は留意しておきましょう。グラフィックボードを搭載するPC、たとえばゲーミングPCの場合には、内蔵GPUがあったとしても役立つケースはあまりないと思います。

Ryzen シリーズの内蔵GPU

デスクトップ版のRyzen シリーズでは基本的に内蔵GPUが搭載されていません。末尾がGのモデルにのみ搭載されています。ただし、内蔵GPUが搭載されているモデルは、実はアーキテクチャが一つ前の世代のものです。そのため、CPU自体の性能が控えめとなってしまっています。たとえば「Ryzen 5 3400G」は3000番台ですが、アーキテクチャは2000番台(第2世代Ryzen)と同じものとなっています。

内蔵GPUが未搭載だと、グラフィックボードがほぼ必須になります。そのため、超低価格PCを想定する場合には、グラフィックボード分の余計なコストが掛かってしまうので向きません。ただし、高性能なグラフィックボードを搭載する前提ならデメリットはほぼありません。要するに、ゲーミングPCなら気にする必要はほぼありません。

各モデルごとの比較【最新世代】

各モデルごとに、少し詳しく比較・解説しています。
Core i シリーズとRyzen シリーズは、「Core i9」には「Ryzen 9」、「Core i7」には「Ryzen 7」といったように、各モデルナンバーごとに対抗製品が存在します。
そのため、各対抗製品同士を比較することによって、両者の差をより分かり易く知る事ができます。

以下から最新シリーズ(第10世代のCore iと第3世代Ryzen)の主流製品をざっくりと比較しながら見ていきます。


Core i9 と Ryzen 9

Core i9およびRyzen 9は主流CPUにおける最上級モデルです。いわゆるハイエンドと呼ばれる区分に含まれ、その中でも最上位の製品群となります。
主流CPUとしてトップの性能を誇り、両者素晴らしい性能を持っています。その代わり価格は非常に高く、人気モデルの価格は6万円~7万円程度となっています(2020年6月時点)。

第10世代「Core i9」と第3世代「Ryzen 9」
Core i9(第10世代)
マルチスレッド性能
(4.5)
シングルスレッド性能
(5.0)
ゲーミング性能
(5.0)
消費電力・発熱
(1.0)
Ryzen 9(第3世代)
マルチスレッド性能
(5.0)
シングルスレッド性能
(4.5)
ゲーミング性能
(4.0)
消費電力・発熱
(2.0)

Core i9とRyzen 9の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

【主要スペック】
CPU PassMarkスコア コア/スレッド 動作クロック
(最大)
TDP クーラー
の付属
コスパ 参考価格
Ryzen 9 3900X 32850 12/24 3.8GHz(4.6GHz) 105W 0.566 58,000円
Core i9-10900K 24000 10/20 3.7GHz(5.3GHz) 125W × 0.387 62,000円
Core i9-10900KF 23700 10/20 3.7GHz(5.3GHz) 125W × 0.402 59,000円
Core i9-10850K 22900 10/20 3.6GHz(5.2GHz) 125W × 0.409 56,000円
Core i9-10900 21400 10/20 2.8GHz(5.2GHz) 65W 0.412 52,000円
Core i9-10900F 21400 10/20 2.8GHz(5.2GHz) 65W 0.428 50,000円
【Cinebench R15】
CPU シングルスレッド マルチスレッド
Ryzen 9 3900X 213 3168
Core i9-10900K 229 2677
Core i9-10900 224 2291

Core i9の方がシングルスレッド性能とゲーミング性能に優れており、Ryzen 9の方がマルチスレッド性能と消費電力(ワットパフォーマンス)に優れています。ただし、マルチスレッド性能はRyzen 9が大きくリードしているのに対し、シングルスレッド性能とゲーミング性能の差は大差という程では無いです。

また、Ryzen 9の方がコア数とスレッド数が多いのにも関わらず、Core i9の方が消費電力が大幅に多いです。ワットパフォーマンスはRyzen 9の圧勝です。消費電力が大幅に多いということは発熱も多いという事なので、クーラーにも気を付けなければならなりません。たとえば、「Core i9-10900K」では水冷が推奨されています。

対して「Ryzen 9 3900X」は、とりあえずは使えるレベルの空冷クーラーが付属しています。付属じゃ不十分ということで別途クーラーを用意する場合にも、水冷は必須ではなく、空冷でも高性能なものなら大丈夫です。

上記のことなどから、Ryzen 9の方が総合的なコスパは上と見られているのが一般的です。

ただし、Core i9の発熱の多さに関しては、発熱と消費電力が抑えられている「Core i9-10900(F)」を選ぶことである程度問題は解消できます。性能もやや落ちるものの、それでもゲーミング性能はRyzenを上回るため、ゲーミング性能重視なら悪くないです。また、純粋なコスパも「Core i9-10900(F)」の方が少し良いです。

それに、大きく負けているCore i9のマルチスレッド性能も、性能自体は非常に高性能です。膨大なデータ処理をする場合の時間が多少長くなる程度の影響しか基本的にはないです。特に需要のあるゲーミング性能のみを求めたい方も多いと思いますので、ゲーミング性能重視の方はCore i9を選ぶ価値も十分あります。この辺りは好みの問題だと思います。


Core i7 と Ryzen 7

Core i7およびRyzen 7は主流CPUにおける上級モデル(上から2番目)です。いわゆるハイエンドと呼ばれる区分に入ります。
価格はおおよそ4~5万円となっています(2020年6月時点)。
非常に高い性能を発揮しつつ、9ほど価格が高くないため、高性能PCで特に人気のシリーズとなっています。

第10世代「Core i7」と第3世代「Ryzen 7」
Core i7(第10世代)
マルチスレッド性能
(4.0)
シングルスレッド性能
(4.5)
ゲーミング性能
(5.0)
消費電力・発熱
(2.0)
Ryzen 7(第3世代)
マルチスレッド性能
(4.5)
シングルスレッド性能
(4.5)
ゲーミング性能
(4.0)
消費電力・発熱
(3.0)

Core i7とRyzen 7の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

【主要スペック】
CPU PassMarkスコア コア/スレッド 動作クロック
(最大)
TDP クーラー
の付属
コスパ 参考価格
Ryzen 7 3800X 23340 8/16 3.9GHz(4.5GHz) 105W 0.519 45,000円
Ryzen 7 3700X 22700 8/16 3.6GHz(4.4GHz) 65W 0.568 40,000円
Core i7-10700K 19800 8/16 3.8GHz(5.1GHz) 125W × 0.45 44,000円
Core i7-10700KF 19800 8/16 3.8GHz(5.1GHz) 125W × 0.471 42,000円
Core i7-10700 18100 8/16 2.9GHz(4.8GHz) 65W 0.464 39,000円
Core i7-10700F 18100 8/16 2.9GHz(4.8GHz) 65W 0.476 38,000円
【Cinebench R15】
CPU シングルスレッド マルチスレッド
Ryzen 7 3800X 211 2216
Ryzen 7 3700X 204 2114
Core i7-10700K 220 2299
Core i7-10700 212 1840

「第10世代のCore i7」と「第3世代のRyzen 7」は、マルチスレッド性能は大きくは変わりません(省電力モデルは除く)。どちらも8コア16スレッドで定格クロックも近いので、マルチスレッド性能面での実用性はほぼ同じと言って良いです。ただし、シングルスレッド性能およびゲーミング性能では、少しCore i7の方が上なので、処理性能のみの評価としては、第10世代のCore i7の方が若干有利かと思います。

ただし、「Core i7-10700K(F)」は消費電力がめちゃくちゃ多く、従来のCore i7を大きく上回る点に注意が必要です。前世代のCore i9並みの消費電力です。ワットパフォーマンスではRyzen 7の方が有利なので、その面が気になる人はRyzen 7の方がおすすめです。

更に、Ryzen 7には全モデル付属にしては高性能なクーラーが付属するのに対し、Core i7は末尾Kのモデルには付属しません。また、Core i7では付属しているモデルでも、クーラー自体の性能はかなり微妙です。性能面以外ではRyzen 7に優位性があります。Core i7Ryzen 7どちらを選ぶかは、Core i7の「ゲーミング性能というメリット」と、「消費電力(発熱)が多いというデメリット」をどう捉えるかといったところになると思います。

また、「第10世代のCore i7」は「Core i7-10700K」とそれ以外の省電力モデルとで大きな差があることに注意です(他モデルでも同様の傾向があります)。たとえば「Core i7-10700K(F)」と「Core i7-10700(F)」では、定格クロックで0.9GHzもの差があり、マルチスレッド性能が約2割も下がります。ただし、代わりに消費電力と発熱は大きく抑えられているため扱いやすさは上がります。

この辺りの評価は諸説あるかとは思いますが、個人的には総合的には「Core i7-10700(F)」は色々と勝手が良さそうに見えます。マルチスレッド性能が約2割も減少するといっても、コア数とスレッド数は同じなので、エンコードやレンダリング等のコア数とスレッド数が重要な処理では大きな差にはならないと思われるため、実用性的あまり変わらないのではと感じるためです。


Core i5 と Ryzen 5

Core i5およびRyzen 5は主流CPUにおける中級モデルです。いわゆるハイクラス~ミドルクラスに区分されます。
中級とはいっても、現在では十分に高性能です。「可・不可」でいえば不可能な事はないレベルの高性能さです。3~4年前のハイエンドCPUを大きく上回るレベルの性能を持っています。価格はやや幅が広く、おおよそ2万円~3万円台中盤程度となっています。

第10世代「Core i5」と第3世代「Ryzen 5」
Core i5(第10世代)
マルチスレッド性能
(3.5)
シングルスレッド性能
(4.0)
ゲーミング性能
(4.5)
消費電力・発熱
(3.0)
Ryzen 5(第3世代)
マルチスレッド性能
(4.0)
シングルスレッド性能
(4.0)
ゲーミング性能
(4.0)
消費電力・発熱
(3.5)

Core i5とRyzen 5の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

【主要スペック】
CPU PassMarkスコア コア/スレッド 動作クロック
(最大)
TDP クーラー コスパ 参考価格
Ryzen 5 3600X 18330 6/12 3.8GHz(4.4GHz) 95W 0.611 30,000円
Ryzen 5 3600 17800 6/12 3.6GHz(4.2GHz) 65W 0.712 25,000円
Core i5-10600K 15200 6/12 4.1GHz(4.8GHz) 125W × 0.475 32,000円
Core i5-10400 13100 6/12 2.9GHz(4.3GHz) 65W 0.595 22,000円
Core i5-10400F 13100 6/12 2.9GHz(4.3GHz) 65W 0.655 20,000円
【Cinebench R15】
CPU シングルスレッド マルチスレッド
Ryzen 5 3600X 204 1640
Ryzen 5 3600 196 1578
Core i5-10600K 205 1452
Core i5-10400 188 1320

「第10世代のCore i5」と「第3世代のRyzen 5」は、シングルスレッド性能は大差無く、マルチスレッド性能はRyzen 5がやや有利で、ゲーミング性能はCore i5が有利といった感じです。特に「第10世代のCore i5」のゲーミングコスパは非常に優れています。下位モデルの「Core i5-10400(F)」は価格も2万円前後と非常に安いためゲーミングコスパはめちゃくちゃ良く、ゲーム用の出来るだけ安いCPUが欲しいなら物凄く強い選択肢です。

「ゲーミング性能重視やとりあえず広く対応したい」場合にはCore i5、「マルチスレッド性能と高負荷時のワットパフォーマンスを重視したい」場合にはRyzen 5という形で分かり易いです。

ただし、「Core i5-10600K」は中間モデルとは思えないほど消費電力が非常に多いので注意が必要です。従来のCore i7(末尾K)並みです。クーラーも空冷ならそれなりに高性能なものが必要となります(120mm以上のファンのもの推奨)。


Core i3 と Ryzen 3

Core i3およびRyzen 3は主流CPUにおける中の下くらいに位置するモデルです。いわゆるミドルクラス~エントリークラスに区分されます。価格は安く、おおよそ1万円台前半~2万円程度となっています。
価格の安さが魅力のモデルなので、性能は高いとは言えないレベルです。とはいえ、、文書作成やWeb閲覧等などオフィス作業程度であれば十分すぎるくらいの性能は持っています。価格が安いので、特に重い作業をしないのであれば、コスパは良いです。近年では性能自体は順調に向上しており、数世代前のCore i7クラスの性能は持っています。本記事に出ているような最新モデルなら、ゲーミング用途でも普通に使えはします。

とはいえ、Core i5Ryzen 5との性能差が大きいので、少し予算をプラスしてCore i5Ryzen 5を買うだけで性能が大幅に上昇するという状況になっています。「3を買うなら、少しプラスして5買った方がお得」というのが明らかなので、他モデルより明らかに人気が低いです。

第10世代「Core i3」と第3世代「Ryzen 3」
Core i3(第10世代)
マルチスレッド性能
(2.5)
シングルスレッド性能
(3.5)
ゲーミング性能
(3.0)
消費電力・発熱
(4.0)
Ryzen 3(第3世代)
マルチスレッド性能
(3.0)
シングルスレッド性能
(4.0)
ゲーミング性能
(3.5)
消費電力・発熱
(3.5)

Core i3とRyzen 3の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

【主要スペック】
CPU PassMarkスコア コア/スレッド 動作クロック
(最大)
TDP クーラー コスパ 参考価格
Ryzen 3 3300X 12900 4/8 3.8GHz(4.3GHz) 65W 0.832 15,500円
Ryzen 3 3100 12000 4/8 3.6GHz(3.9GHz) 65W 1.043 11,500円
Core i3-10100 8800 4/8 3.6GHz(4.3GHz) 65W 0.629 14,000円
【Cinebench R15】
CPU シングルスレッド マルチスレッド
Ryzen 3 3300X 202 1129
Ryzen 3 3100 181 1019
Core i3-10100 190 885

「第10世代のCore i3」と「第3世代 Ryzen」は、ほぼ全面的にRyzen 3の方が強いです。Core i3は「シングルスレッド性能」「マルチスレッド性能」「ゲーミング性能」全てで負けています。惨敗と言われても仕方ないレベルかもしれないです。特に「Ryzen 3 3300X」は1万円台中盤とは思えない性能を発揮しており、Core i3の価格がかなり下がらないと対抗できそうにないレベルです。

上述のように基本的にRyzen 3の方が有利なので、可能ならRyzen 3(特に3300X)を選択するのがおすすめです。

ただし、Ryzen 3は末尾Gモデル以外で内蔵GPUを搭載していないのに対し、Core i3では末尾Fモデル以外は搭載している点や、最大消費電力もRyzen 3より若干少ないというメリットがあります。グラボを搭載しないPCや、省電力や低発熱を意識したPCなどではCore i3の方が適している場合もあります。

結局どっちが良い?

最後に、「どっちが良いか?」という点について個人的なおすすめを述べています。あくまで参考までにご覧ください

マルチスレッド性能重視(エンコード等)ならRyzen

エンコードやレンダリングなどを頻繁に行う、マルチスレッド性能を重視したい人ならRyzenがおすすめです。

Core iシリーズは第10世代でマルチスレッド性能を強化しましたが、それでもRyzenに届いたとは言えないレベルです。その上、消費電力が増大してワットパフォーマンスはRyzenより明らかに悪いです。マルチスレッド性能面では、Ryzenの方が有利です。

ゲーミング性能重視ならCore i(5以上)

第9世代(一つ前の世代)から引き続き、ゲーミング性能に関してはCore iシリーズの方が上です。第10世代でのその差を更に広げました。依然として、ゲーミング性能重視ならCore iシリーズは強い選択肢です。ただし、Core i3はゲーミング用としてやっぱりちょっと弱いので(使えない訳ではないけど)、Core i5以上をおすすめします。

マルチスレッド性能は、第10世代Core iシリーズは第3世代Ryzenに不利でしたが、コア数はRyzen 9以外は同じになりましたし、差は大分小さくはなりました。従来と同じく「ゲーミング重視なら」と付くのは変わらないものの、マルチスレッド性能重視でも妥協レベルは小さくなりました。

特に「Core i5」のゲーミング性能コスパは非常に良く、魅力的です。


それでは、内容はここまでとなります。ご覧いただきありがとうございました。

性能スコアなどの参考

6 COMMENTS

Gi_RyuZa

返信がとても遅くなってしまって申し訳ございません。
ものすごい、参考になりました。
自作㍶を作る時、cpuはこれを参考に選ばせていただきます。
ありがとうございました。

返信する
たらこ

ゲーミング&動画編集用のPCを作ろうと考えていますがRYZENかCORE iで悩んでます。
文章中にゲーミング性能と言う言葉が出ていますが、【主要スペック】にも【Cinebench R15】にもそれっぽい数値は記載されていないと思うのですが、何を見ればわかるのでしょうか?
★に換算された元情報(他ページ?)を教えてもらえないでしょうか?

返信する
とねりん:管理人

ゲーミング性能は大手レビューサイトの記事等の多数の情報を参考にしながら、私自身が相対的に比較して評価している形なので単一のソースのようなものはありません。申し訳ありません。
Google等で気になるCPUの個別レビュー記事を探すか、宣伝みたいで申し訳ないですが、本サイトでも新着記事の上の方のCPU評価記事ではゲーミング性能(平均FPS)には軽く触れているので、よければご覧ください。

返信する
たらこ

返信ありがとうございました。
返信が遅くなり申し訳ございませんでした。m(_ _)m

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