2025年版デスクトップ用GPUの性能一覧です。ゲーム性能のベンチマークスコアを掲載しています。また、全て載せると数が多いため需要が低そうなものは除外しています。テーブルリスト版の方が更新頻度が高いので、出来ればそちらを参照した方が良いかと思います。(テーブルリスト版→GPU性能比較表【最新版】)
GPU名の横のカッコ内が性能などを表しています。左からベンチマークスコア(3DMark Time Spy 2560×1440のGraphics Score)、TDP(TGPやTBPなどの場合もあり。消費電力の目安)、価格となっています。
ハイエンド
ハイエンドは最上位群を指します。トップクラスの性能を持つGPUです。従来はハイエンド帯で一区切りにしていましたが、GPUの性能向上率が凄まじく、規格外の性能・価格のものも増えてきたので、ハイエンド上位として区分けすることにしました。
ハイエンド上位ではVRAM容量は16GB以上が基本で、20GB以上ものも多いため、生成AIやレイトレーシングやメタバース等でもボトルネックになりにくいのも魅力です。
ゲームではフルHDや1440pなら非常に快適にプレイすることができ、高性能すぎてハイエンドCPUでもボトルネックとなってしまういケースすらあるレベルです。4Kでも基本的に快適なパフォーマンスとなっており、重量級ゲームの4Kでも実用的な性能を発揮する圧倒的な性能です。
その性能の高さの代わりに、本体価格は非常に高く(2025年2月時点でおおよそ11万円~)、消費電力は300W超えが基本で非常に多いため、発熱も非常に多いです。電源の容量や排熱には十分な注意を払っての運用が必要となります。
GeForce RTX 4090(36210 24GB 450W)
GeForce RTX 5080(32410 16GB 360W)
Radeon RX 7900 XTX(30020 24GB 355W)
GeForce RTX 4080 SUPER(28530 16GB 320W)
GeForce RTX 4080(28130 16GB 320W)
Radeon RX 7900 XT(26200 20GB 315W)
GeForce RTX 4070 Ti SUPER(24450 16GB 285W)
ハイクラス・アッパーミドル
ハイクラス・アッパーミドルは上位群を指します。ミドルハイなどと呼ぶこともあります。ハイエンドには及ばないものの十分に高い性能を持ち、一般的な個人用途であれば、不可能な事は基本的にありません。
VRAM容量は12GB以上が基本となっており、下位のGPUと比べると高解像度(1440p以上)や生成AIやレイトレーシングやメタバースでもボトルネックにもなりにくいです。
ゲームではフルHDなら要求スペックの高いタイトルでも基本快適にプレイする事ができます。1440p以上の高解像度でも基本的には快適にプレイできますが、重量級のゲームやレイトレーシングなどを利用する場合にはやや低いパフォーマンスとなることもあります。
しかし、2025年現在ではアップスケーリングやフレーム生成機能が充実しており、それらの機能を利用すれば、高解像度やレイトレーシングでも快適なことが多いので、実用性能・実用コスパに優れる人気の性能帯です。
高性能な代わりに、本体価格は高いです(2025年2月時点でおおよそ6万円~10万円)。消費電力や発熱も多いため、電源容量や排熱にはある程度の配慮が必要となります。しかし、近年では電力効率が向上しているおかげで200W台のものが増えており、ハイエンドモデルよりは扱い易いです。
Radeon RX 7900 GRE(22360 16GB 260W)
GeForce RTX 4070 Ti(22740 12GB 285W)
GeForce RTX 3090 Ti(21800 24GB 450W)
Radeon RX 6950 XT(21800 16GB 335W)
GeForce RTX 4070 SUPER(21130 12GB 220W)
Radeon RX 6900 XT(20060 16GB 300W)
Radeon RX 7800 XT(19950 16GB 263W)
GeForce RTX 3090(19900 24GB 350W)
GeForce RTX 3080 Ti(19500 12GB 350W)
GeForce RTX 3080 12GB(18850 12GB 350W)
Radeon RX 6800 XT(18800 16GB 300W)
GeForce RTX 4070(17940 12GB 200W)
GeForce RTX 3080 10GB(17700 10GB 320W)
Radeon RX 7700 XT(17000 12GB 245W)
Radeon RX 6800(15500 16GB 250W)
ミドルクラス・ミドルレンジ
ミドルクラス・ミドルレンジは中性能帯を指します。ミドルレンジ上位のものをアッパーミドルと呼んで区別するケースも多いですが、本記事では既に上で載せているので、ここでは「中の中 ~ 中の下」あたりのやや幅広いGPUをここに分類しています。
VRAM容量は8GBが中心となっており、フルHDゲームなら大体及第点の容量ですが、高解像度や生成AIやメタバースなどではボトルネックとなることが多い点に注意する必要があります。
ゲームではフルHDなら多くのゲームで快適、もしくは実用的なパフォーマンスですが、ミドルレンジ下位のGPUの場合は重量級ゲームではギリギリ実用レベルというタイトルも多いので、プレイタイトルの要求性能には注意する必要があります。
しかし、2025年現在ではアップスケーリングやフレーム生成といった機能が充実しているので、それが利用できれば重量級ゲームでもプレイできないということはほとんどありません。
本体価格は幅広く、3万円~6万円程度となっています。上位GPUと比べると比較的安価です。消費電力や発熱も少ないものが多くて扱い易いです。
Arc B580(14720 12GB 190W)
GeForce RTX 2080 Ti (14650 11GB 250W)
GeForce RTX 3070(13800 8GB 220W)
GeForce RTX 4060 Ti 8GB(13470 8GB 160W)
Arc A770 16GB(13430 16GB 225W)
Arc A770 8GB(13410 8GB 225W)
Radeon RX 6750 XT(13400 180W)
GeForce RTX 4060 Ti 16GB(13360 16GB 165W)
Radeon RX 6700 XT(12700 12GB 230W)
Arc B570(12630 10GB 150W)
Arc A750(12500 8GB 200W)
GeForce RTX 3060 Ti(11900 8GB 200W)
GeForce RTX 2080 SUPER (11600 8GB 250W)
Radeon RX 7600 XT(11270 16GB 190W)
GeForce RTX 2080 (11100 8GB 215W)
Radeon RX 7600(10840 8GB 165W)
GeForce RTX 4060(10660 8GB 115W)
Arc A580 (10656 8GB 185W)
GeForce RTX 2070 SUPER (10200 8GB 215W)
GeForce GTX 1080 Ti (10000 11GB 250W)
Radeon RX 6650 XT (9900 8GB 180W)
Radeon RX 6600 XT (9700 8GB 160W)
Radeon RX 5700XT (9330 8GB 225W)
GeForce RTX 2070 (9160 8GB 175W)
Radeon VII (8900 16GB 300W)
GeForce RTX 3060 12GB(8870 12GB 170W)
GeForce RTX 2060 SUPER (8830 8GB 175W)
Radeon RX 5700 (8250 8GB 180W)
Radeon RX 6600 (8200 8GB 132W)
エントリークラス
エントリークラスは下の上くらいの性能帯です。フルHDの重量級以外のゲームなら実用的という感じの性能帯です。動画編集も軽いやフルHD以下なら十分実用的です。
VRAM容量は4GB~8GBが中心と少ない上に基本性能も低いので、高解像度(1440p以上)や生成AI、レイトレーシングやメタバースなどは基本的に厳しい仕様となっている点には注意が必要です。
性能が低い代わりに価格が安価な他(2025年2月時点で1.5万円~3万円程度)、消費電力が少なくて小型なものが多いのも魅力です。
小型PCケースではサイズに制限があったり、発熱も出来るだけ少なくしたい場合があるので、その場合には重宝します。
2025年現在では内蔵GPUでもこのクラスに数えられるものが登場してきており、従来の常識だった”重いゲームではビデオカード・グラボが必須”という認識を改める必要が出てきています。
しかし、全体で見ると未だに低性能ではあり、重いゲームや最新機能などへの対応力はかなり低い点は留意する必要があります。
GeForce RTX 2060 6GB(7660 6GB 160W)
GeForce GTX 1080 (7600 8GB 180W)
Radeon RX 5600 XT 14Gbps(7530 6GB 150W)
GeForce RTX 3060 8GB(7340 8GB 170W)
Radeon RX Vega 64 (7330 8GB 295W)
Radeon RX 5600 XT 12Gbps(6930 6GB 150W)
Radeon RX 5600 (6930 6GB 150W)
GeForce GTX 1070 Ti (6860 8GB 180W)
Radeon RX Vega 56 (6760 8GB 210W)
GeForce GTX 1660 Ti (6403 6GB 120W)
GeForce RTX 3050 8GB (6280 8GB 130W)
GeForce GTX 1660 SUPER (6120 6GB 125W)
GeForce GTX 1070 (6100 8GB 150W)
GeForce GTX 980 Ti (5790 6GB 250W)
GeForce GTX 1660 (5470 6GB 120W)
Radeon RX 6500 XT 4GB (5000 4GB 107W)
GeForce RTX 3050 6GB (4870 6GB 70W)
Radeon RX 5500 XT 8GB (4830 8GB 130W)
Radeon RX 5500 XT 4GB (4820 8GB 130W)
Radeon RX 590 (4800 8GB 225W)
GeForce GTX 1650 SUPER (4710 4GB 100W)
Arc A380 (4450 6GB 75W)
GeForce GTX 980 (4360 4GB 165W)
Radeon RX 580 (4330 4/8GB 185W)
GeForce GTX 1060 6GB (4210 6GB 120W)
Radeon RX 480 (4140 4/8GB 150W)
GeForce GTX 1060 3GB (3890 3GB 120W)
Radeon RX 570 8GB (3850 8GB 150W)
Radeon RX 470 (3680 4GB 120W)
GeForce GTX 1650 GDDR6 (3670 4GB 75W)
GeForce GTX 970 (3650 4GB 145W)
Radeon RX 6400 (3600 4GB 53W)
GeForce GTX 1650 GDDR5 (3430 4GB 75W)
【内蔵GPU】
Radeon 780M【デスクトップ】(3360)
Radeon 760M【デスクトップ】(2700)
ロークラス・ローエンド
ロークラス・ローエンドは低性能帯を指します。古いGPUやCPUの内蔵GPUが中心です。基本的に非常に軽いゲームや動画編集用です。
しかし、このクラスでも上位かつ新しいGPU(主に内蔵GPU)であれば、ゲームではアップスケーリングやフレーム生成機能を利用できる場合があるので、やや重めくらいのゲームなら実用的にプレイできるものもあります。
GeForce GTX 1050 Ti (2360 4GB 75W)
GeForce GTX 1630 (2090 4GB 75W)
GeForce GTX 950 (1910 2GB 90W)
GeForce GTX 1050 (1880 2GB 75W)
Radeon RX 560 (1870 4GB 80W)
Radeon RX 460 (1760 4GB 75W)
GeForce GTX 750 Ti (1280 2GB 60W)
Radeon RX 550 (1200 4GB 50W)
GeForce GT 1030 (1090 2GB 30W)
Geforce GTX 745 (650 4GB 55W)
【内蔵GPU】
Intel Graphics【Core Ultra 200S(4コア)】(2330)
Intel Graphics【Core Ultra 200S(3コア)】(1870)
Radeon 740M【デスクトップ】(1780)
Radeon RX Vega 8 【Ryzen 5000】(1570)
Radeon RX Vega 7 【Ryzen 5000】(1400)
Radeon RX Vega 8 【Ryzen 4000】(1400)
Radeon RX Vega 7 【Ryzen 4000】(1290)
Radeon RX Vega 6 【Ryzen 4000】(1110)
Radeon RX Vega 11 【Ryzen 2,3000】(1190)
Intel Graphics【Core Ultra 200S(2コア)】(1020)
Radeon RX Vega 8 【Ryzen 2,3000】(930)
UHD Xe Graphics 770 (760)
Radeon Graphics 【Ryzen 9000/7000(2CU)】(720)
UHD Xe Graphics 750 (660)
UHD Graphics 730 (640)
Iris Pro Graphics 6200 (560)
Radeon Vega 3 Graphics 【Ryzen 2,3000】(440)
UHD Graphics 630 (430)
HD Graphics 630 (390)
PRO用GPUの比較もお願いします。
NVIDIA RTX A6000 vs AMD Radeon Pro SSG 16GB HBM2 vs AMD Radeon Pro W6800
申し訳ありません、PROモデルに関しては一般需要が低く、そもそもベンチマーク等では測りきれない部分での強みが大きいと思いますので、現時点では載せる予定はありません(邪魔になってしまうため)。