【Windows10】認証についてのまとめ

Windows10ライセンスまとめ

Windows10のライセンス認証についてざっくりとしたまとめです。

Windows本体は無料、販売されているのはライセンス
内容に入る前の前提として、WindowsはOSのソフト自体の販売が行われている訳ではなく、Windowsを利用するためのライセンス(プロダクトキー)が販売されています。ソフト自体はネット上で無料でダウンロードする事が可能という点は覚えておきましょう。

簡易比較表

Windows10のライセンス形態についての簡易比較表です。個人利用で主要なのは「パッケージ版」「OEM版」「DSP版」の3つです。基本的にこの3つさえ把握しておけば良いかと思います。無償アップグレード版は、既存のライセンスを流用したものとなっています。

Windows10 ライセンス認証まとめ
他PCへの移行  パーツ交換 価格(Home版)
パッケージ版 約16,000円
DSP版  ※2 ※2
約13,000~16,000円
OEM版 × ※1  PC販売メーカー用のため不明
(恐らくDSP版より安い)
無償アップグレード版
(期間中:~2016/7/29)
無償アップグレード版
(期間終了以降:2016/7/30~)
× ※1
ボリュームライセンス版
(VL版:複数購入用)
? ?
※1 パーツの交換や増設は基本的に可能。マザーボードの交換が不可。
※2 バンドルパーツ(同時購入のパーツ)を継続して利用するという条件付きで可能。(大幅な変更の場合は電話認証の可能性有)
無償アップグレード版

「無償アップグレード版」のライセンスについては、基本のライセンス形態を流用したものです。特別な仕様のライセンスではありませんが、分かり易いように分けて掲載しています。また、無償アップグレード版は配布期間中と終了後でライセンスが異なるため、ネット上の他の既存の情報については要注意です。現在では全て期間終了後のライセンス(OEM版と同じ)となっています。こちらも情報を明確にするため両方記載しています。

Home版では、Windows10はDSP版とパッケージ版との価格の差が小さいです。最大でも3000円程度ですね。なのにも関わず、表を見ればわかる通り、ライセンス認証の自由度はパッケージ版の方が明らかに優遇されています。そのため、コスパはパッケージ版の方が良いです。大幅なハードウェア変更(マザーボードの変更)を行わない場合にはDSP版の方がもちろんお得ですが、先の事はわからないですし、価格差を考えるとパッケージ版安定という印象です。ただし、Pro版に関しては、未だにパッケージ版は2万円台中盤程度と高価なのに対し、DSP版は2万円未満となっているので、DSP版の方がお得です。

また、BTOパソコンや既製品PCでは、DSP版もしくはOEM版が基本構成となっている事が多いです。パッケージ版のWindowsを購入時に導入する主なケースが「自作PC」もしくは「BTOパソコンショップでのオプション選択」というくらいなので、PC初級者は基本的に利用することがないのがいやらしいところです。

次から主にパーツ交換(ハードウェア変更)した場合の認証について、表のそれぞれの項目について見ていきます。


パッケージ版(通常版)

良いところ

  • 1ライセンスにつき1台という条件内なら認証の制限が無い(大幅なパーツ交換や他PCへの移行も可能)
  • USBのインストールメディアが付属する

悪いところ

  • 最も高価(Home版で16,000円程度)

主にOS単体で販売されており個人でも購入できるタイプです。通常版と呼ばれたりもします。価格はWindowsのライセンスの中では最も高価です。ただし、Windows10になってから、Homeに関してはDSP版との価格差が非常に小さくなっており、コスパ的には最も良いという意見が一般的です。(ただし、Pro版は未だに2万円以上と高価なので注意)

購入すると、プロダクトキーと併せてインストール用のUSBメモリーが付属しており、ライセンス認証は1ライセンスにつき1台までという条件内なら基本的に制限なし。パーツ交換はもちろん、他PCへの適用も可能な万能タイプです。プロダクトキーはハードウェアではなくMicrosoftアカウントと紐づけられるため、基本的に電話認証等の手間も必要ありません。仮に電話認証などが必要となったとしても、プロダクトキーを伝えれば、特に問題なく通ります。

しかし、残念ながら既製品(メーカー製)やBTOパソコンのWindows10は、まずこれではありません。この通常版を利用するのは、PCを自作する場合やBTOパソコンショップで自ら選択する場合くらいです。


DSP版

良いところ

  • 価格がパッケージ版より安い(Home版で13,000円~16,000円程度)
  • 同時購入パーツと同時利用なら、ほぼ制限無し(大幅なハードウェア変更の際は電話認証が必要)

悪いところ

  • 何らかのPCパーツを同時購入しなければいけない(単体購入が不可)
  • 同時購入のパーツとの同時利用が条件(マザーボードと紐づけられる)
  • 光学ドライブが必要(DVDでインストールする必要がある)

DSP版のWindows10は、何かしらのPCパーツとの同時購入、およびそのパーツとの同時利用という条件付きのライセンスです。DSP版はDVDメディアでインストールする必要があるため、光学ドライブが必須となります。

DSP版は、同時購入パーツを継続して利用するという条件内であれば、他PCへの移行やパーツ交換・増設もOKという事になっています。
ただし、ライセンス(プロダクトキー)は、使用しているPCのマザーボード(PCそのものと思って問題ない)と紐づけられ、ハードウェア変更があった場合に認識されます。そのため、大幅なパーツ変更を行った場合には、一時的にライセンスが通らなくなる可能性があります。(補足:確定情報ではないですが、ダメなのはマザーボードの交換だけっぽい)

また、認証が通らなくなってしまった際でも、電話認証で同時購入したパーツを継続利用する旨を伝えれば、大体の場合は通ります。やや面倒くささはありますが、実はパッケージ版とほとんど変わらないと言えなくもなかったりします。とはいえ、ライセンスの詳しい詳細についてはあくまで憶測の域を出ないため、大胆な変更を頻繁に行うには不安が残るライセンスです。

実は同時購入のパーツを識別する仕組みはない?(要確認)

DSP版のWindows 10は「同時購入のパーツとの同時利用が条件」となってはいるものの、実はこの条件はあってないようなものとも言われています。なぜかというと、Microsoft側が同時購入の相方のパーツを特定する仕組みが無い可能性があると言われているからです(販売店がちゃんと設定していない場合が多い可能性も考えられるけど)

もしそうであれば、電話認証などが必要になった場合に同時購入のパーツを一緒に利用していなかったとしても、とりあえず「使ってます!」と言っちゃえば、ぶっちゃけ問題ない訳です。

ただし、これは認証が通ったという事例がある事による憶測です。マザーボード自体は当然各パーツを認識している訳なので、しっかり特定できる可能性も否定はできません。確定の情報とは言えないですし、同時購入パーツの同時利用は条項で定められているので、なるべく守るようにしましょう。


OEM版

良いところ

  • 単価がかなり安い(ただし、単体購入は一般的には不可能)

悪いところ

  • 大幅なハードウェア変更は不可(マザーボードに紐づけられる)

主に既製品(メーカー製)にプリインストールされているWindowsのライセンスです。販売メーカー用のライセンスで、一般的には個人での購入はできません。価格は非常に安価とされています。

OEM版もDSP版と同じく、使用しているPCのマザーボードと紐づけられます。ハードウェア変更は基本的にはダメで、メモリーの増設・交換などの比較的軽微なもののみ大丈夫なようです。ストレージや新規のグラフィックボード追加などもOKと言われています。ただし、OEM版で認証が通らなくなった(電話認証が必要となる)際は、通らない可能性も結構高いと思われるので、パーツ交換などは慎重になる必要があります。

安さと引き換えに制限が最もきつく、使い勝手は悪いライセンスといえます。

余談ですが、既製品(メーカー製)と同じ構成のPCを、安い市販パーツを集めて自作しても思ったほど安くならないのは、OEM版の価格の差のせいだと推測できます。


無償アップグレード版

Windows10のリリースから2016年7月29日まで、Windows7/8.1(8)ユーザーに対してWindows10の無償アップグレードサービスが行われました。これを利用してアップグレードしたWindows10が無償アップグレード版と呼ばれています。

無償アップグレード版に利用されるライセンスは、期間内と期間終了後で異なっています。そのため、ネット上の既存の記事では、内容の違うものが入り交じっており、正確な情報を判別しにくい状態です。2019年現在では、無料アップグレード版は全て期間終了後のライセンス(OEM版と同様)となっています。

実は今でも無償アップグレードが可能?
無償アップグレードの期間は終了していますが、どうやら期間終了後の今でも正規版のWindowsであれば、手動なら無償でアップグレードが未だに可能なようです。手順や仕組みは少し複雑なので、説明はここではしませんが、調べれば方法が出てくるようです。

期間終了後:OEM版と同じ(今は全部これ)

無償アップグレード版は、現在は全てOEM版と同様のライセンス形態となっています。マザーボードと紐づけられ、大幅なハードウェア変更は不可能といった形ですね。無償アップグレードした訳なので贅沢は言えないですが、自由度は最も低く安価なライセンスです。

期間内:パッケージ版と同じ(現在は関係ない)

現在では関係ないアップグレード期間中の話です。アップグレード期間中は、パッケージ版と同様のライセンス形態だったようです。基本的に制限無しの万能ライセンスですね。

無償アップグレード期間はPCに不慣れな人も多く利用する上、サーバー負荷などによる不具合の多発も予想されますから、認証やインストールに失敗した場合のために制限をなくしていたと思われる。この事を当時知っていたら上手く活用できたかな、なんて思ったりもしてしまいますね。


ボリュームライセンス(VL)版

ボリュームライセンス版(以下:VL版)は、ざっくり言うと複数一括購入用のライセンスです。期間を決めて契約することになりますが、契約期間が終了しても、特典が受けられないだけでライセンス自体は継続して使用可能です。また、VL版ライセンスでは、「ソフトウェアシュア・ランス(SA)」というオプション契約が可能な唯一のライセンスで、他のライセンスにはないメリットも受ける事が可能です。ダウングレード可能、アップグレード保証などが有名な特典です。ただし、個人ではあまり関係ない特典が多い上、項目が非常に多いです。なので、詳しくは割愛させていただきたいと思います。詳細が知りたい方は、公式HPなどを参照いただければと思います。

まとめ

ライセンスについて見てきました。ここまでの内容をざっくりまとめています。

Windows 10 ライセンスまとめ
  • パッケージ版
    最も高価だが、一台までという以外ほぼ制限のない万能ライセンス。Home版ならDSP版と価格差がほとんどないので、コスパが良い。
  • DSP版
    同時購入パーツとの同時使用が条件のライセンス。パッケージ版より少し安い。実はマザーボード以外の交換は基本OKで、もし認証が通らなくなっても大体電話認証で通る(自己責任)。Home版はパッケージ版との価格差がほとんどないので微妙だが、Pro版はパッケージ版より大分安いのでお得。
  • OEM版
    PC販売メーカー向けのライセンス。恐らく単価は最も安い。ただし制限は厳しく、一度認証が通らなくなると使えなくなる可能性もある。軽微なパーツ交換や増設はOKのようだが、注意が必要。
  • 無償アップグレード版
    Windows 7/8/8.1 からの無償アップグレードを利用したもの。現在ではOEM版と同様のライセンスとなっている。
  • ボリュームライセンス版(VL版)
    複数購入用のライセンス。個人でも3ライセンスから購入は可能だが、機能や特典が組織向けのものがほとんどなので、やはり企業向け。ソフトウェアシュア・ランス(SA)というオプションがあり、ダウングレード可能、アップグレード保証といった特典がある。

備考:WindowsをHDDからSSDへ移す

最後におまけとして、よくありそうな状況について軽く説明しています。

OSがHDDにインストールされている場合に、起動速度を向上させるためにSSDへ変更したいという状況がよくあると思います。特に格安のノートパソコン等を購入した方に多いのではと思います。

この場合のWindowsの認証は、ライセンス形式を問わず、基本的に必要ありません。ストレージの増設や交換は、バックアップという扱いになり、バックアップによるハードウェアの変更は制限が無いので大丈夫なようです。何度も続いた場合はわからないですが、仮に認証が通らなかった場合でも、電話認証等で事情を説明すれば恐らく大丈夫だと思われます。

SSDへの換装の流れ

流れとしては、現在のシステムストレージの内容を、丸ごと移転先の別ストレージへコピーし(クローンの作成)、コピーしたストレージと現在のストレージを入れ替える事になります。クローン作成の機能を持ったバックアップソフトを利用する事になります。フリーソフトであれば、「EaseUS Todo Backup Free」が有名です。

ただし、単純に移行作業自体で問題が起きやすいため、行う場合には参考記事等を見ながら慎重に行うようにしましょう。


記事はここまでです。ご覧いただきありがとうございました。

3 COMMENTS

minmin

大変参考になりました。
今までわからなかったことがわかるようになりました。
本当にありがとうございました。

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匿名

>使用しているPCのマザーボードと紐づけられます

これは間違いです。
マザーボードを交換しても電話で認証すればDSP版であれば、使えます。
PCのマザーボードと紐付けられていたらマザーボードが壊れたらライセンスそのものが
失効してしまいますよね。

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とねりん

間違いではないです。「紐づけられている=同時使用必須」という意味ではなく、個体を認識されている程度のニュアンスで記述しております。誤解があったのなら申し訳ありません。
マザーボードの交換で認証が通らなくなり、電話認証が必要となることが、個体(マザーボード)が認識されている証拠かと思います。
追記:誤解の無いように、少し記述を変更しました。

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