【最新版】iPad 全モデル ざっくり比較【2024年5月版】

最新のiPad各種をざっくり比較しています。

注意

本記事の内容は記事更新時点(2024年5月20日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

記事全体の参考

簡易比較表

各モデルの主要スペックをまとめた簡易比較表を載せています。2022年10月時点での最新モデルが対象です(Wi-Fiモデル)。ただし、第9世代iPadについては旧モデルですが、まだ最新モデルと併せての販売が続くようなので記載しています。

掲載の価格は公式ストアにおける通常価格となっていますが、最近ではセールやキャンペーンも多いため、実際には掲載の価格よりも少し安く買える可能性も高いので、その点も一応考慮に入れてご覧いただくと良いかと思います。

製品製品名参考価格画面サイズ
解像度
CPU性能GPU性能SoCRAMストレージ重量
※Wi-Fiモデル
生体認証Wi-Fiスピーカーフロント
カメラ
リア
カメラ
Apple
iPad(第9世代)
44,800円~
10.2インチ
2160×1620
3.75
3.25
Apple A133GB64GB~256GB
487g
指紋認証
(Touch ID)
Wi-Fi 52スピーカー12MP8MP
Apple
iPad(第10世代)
58,800円~
10.9インチ
2360×1640
4.0
3.5
Apple A144GB64GB~256GB
477g
指紋認証
(Touch ID)
Wi-Fi 6
2スピーカー
12MP12MP
Apple
iPad mini
(第6世代)
78,800円~
8.3インチ
2266×1488
4.0
3.5
Apple A154GB64GB~256GB約293g指紋認証
(Touch ID)
Wi-Fi 62スピーカー12MP12MP
Apple
iPad Air M2
98,800円~
128,800円~
11インチ
2360×1640
13インチ
2732×2048
4.5
4.5
Apple M28GB128GB~1TB【11インチ】
約462g
【13インチ】
約618g
指紋認証
(Touch ID)
Wi-Fi 62スピーカー12MP
(超広角)
12MP
Apple
iPad Pro M4
168,800円~
218,800円~
11インチ
2420×1668
13インチ
2752×2064
5.0
4.75
Apple M4
(9/10コア)
8GB/16GB256GB~2TB【11インチ】
約444g
【13インチ】
約579g
顔認証
(Face ID)
Wi-Fi 6E4スピーカー12MP
(超広角)
12MP
Apple
【旧モデル】
iPad Air M1
88,700円~
10.9インチ
2360×1640
4.25
4.0
Apple M18GB64GB~256GB約461g指紋認証
(Touch ID)
Wi-Fi 62スピーカー12MP12MP
Apple
【旧モデル】
iPad Pro 11 M2
124,800円~
11インチ
2368×1668
4.5
4.5
Apple M28GB/16GB128GB~2TB
約466g
顔認証
(Face ID)
Wi-Fi 6
4スピーカー
12MP
(超広角)
12MP
+10MP
(超広角)
Apple
【旧モデル】
iPad Pro 12.9 M2
172,800円~
12.9インチ
2732×2048
4.5
4.5
Apple M28GB/16GB128GB~2TB
約682g
顔認証
(Face ID)
Wi-Fi 6
4スピーカー
12MP
(超広角)
12MP
+10MP
(超広角)

モデル別ざっくり評価

iPad 第9世代 10.2インチ

参考価格

44,800円~

CPU性能 ★3.75 | グラフィック性能 ★3.25

良い点
  • 最も安価(約4万円台中盤~)
  • 高い処理性能(Apple A13)
  • 安価な割に優れたディスプレイ
  • 物理ホームボタン
気になる点
  • ベゼルが厚く、画面サイズの割に本体サイズが大きめ
  • スピーカーが1側面にしかない(数は2)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • 汎用性に劣るLightningコネクタ
  • Wi-Fi 5
  • フルラミネーションや反射防止コーティング無し
  • Apple Pencilは第1世代の対応
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

最も安価なiPad

10.2インチのiPad 第9世代は、旧世代ながら安さと性能コスパ重視が魅力のエントリーモデルです。最安値モデルは約4万円台中盤(2024年5月時点)と他モデルより大幅に安いです。

その価格と軽作業には十分すぎる性能によるコスパの良さから、価格.comのタブレットランキング上位を常に維持し続ける人気モデルで、公式ストアでの新品販売は終了したものの、後継モデルが登場した後でも各所で販売が続けられています。

処理の核となるプロセッサには「Apple A13」が採用されており、結構古めのものですが、軽作業には十分な性能で、スマホゲーなら重めのものも結構対応できます。価格を考えればコスパは良いです。また、価格の割には画面の解像度も高く、精細な映像を楽しめるのも嬉しいです。

このように、iPad(第9世代)は特別重い処理を想定しないなら、ほとんどの人にとっては最もコスパの良い選択肢になると思います。

ただし、iPadにおいては最安値のモデルなので、他のiPadと比べるとやや劣る点も多いのは覚えておくと良いかもしれません。

まず、ぱっと見でもわかるマイナスポイントはベゼルの厚さ(画面の縁の大きさ)です。物理ホームボタンの配置もあり、上下のベゼルが特に厚く、今となっては古臭い見た目と言っても良いかもしれません。今ではもっと安い機種でも優れた見た目の機種がたくさんあるので、見た目を重視する人にはやや不向きと言えるかもしれません。

次に、メインコネクタがLightningコネクタとなっている点も注意です。Lightning – USB Type-Cの変換ケーブルが同梱しているため、充電器の互換性で困ることはありませんが、他にLightningコネクタ機器を持っていない場合にはiPad専用ケーブルとなってしまう他、他のUSB Type-Cケーブルや機器をiPadに接続したい場合には少し不便です。サブ機としての運用なら許容できる範囲だと思いますが、メイン機としてゴリゴリ使うならやや気になる人も居るかもしれません。

また、買ってから知る人も多そうな弱点がスピーカーです。iPad 10.2インチでは、2つしかないスピーカーがどちらも1側面(ホームボタン側)に配置されています。そのため、その面を下にして利用すると音が篭ってしまう可能性があります。また、単純にスピーカーの質も上位機種より劣っています。

ディスプレイも、価格の割には良い品質のものが採用されてはいますが、iPad無印は反射防止コーティングやフルラミネーション加工が無い点も留意です。無印以外のモデルでは全モデルで備えている部分なので、明確な違いです。加えて、Apple Pencilも最新のiPadの中では第1世代にしか対応していないので、イラスト用途で使いたい方はそこも注意です。

このように、上位機種と比べると、処理性能以外でも劣る点がたくさんあるのは留意しておいて損は無いかなと思います。

とはいえ、ほとんどのユーザーはこの価格帯のタブレットはサブ機として運用することを考えると、余計な機能の代わりに安さとコスパに特化したとも言える「iPad (第9世代)」は2024年現在でも非常に強力な選択肢です。

iPad(第10世代)10.9インチ

参考価格

58,800円~

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.5

良い点
  • iPadの中では比較的安価(約5万円台後半~)
  • 高い処理性能(Apple A14)
  • 軽量(約477g)
  • 高解像度の優れたディスプレイ
気になる点
  • 4万円台の第9世代iPadと大して変わらない実用性能
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • フルラミネーションや反射防止コーティング無し
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

優れた性能コスパのスタンダードモデル

無印のiPad 第10世代 10.9インチは、上位モデルよりは安価ながら高級感があり、十分高性能でコスパが良いのが魅力のモデルです。外装はほぼiPad Airと同様のものとなっており、下位モデルを感じさせない見た目になっています。先代ではベゼルがやや厚かったために野暮ったさを感じた見た目が解消された点は見た目重視派には嬉しいと思います。ただし、物理ホームボタンが廃止された点は、賛否両論あるかもしれません。ただし、見た目的には今風になって良くなったと思います。

また、先代から変わった点で他にも大きいのがインターフェース面です。Lightningコネクタが遂に廃止され、USB-Cになりました。汎用性が増しました。見た目といい、USB-Cといい、先代では否めなかった古臭さの残る仕様が無くなっており、今風のタブレットとして仕上げられていると思います。

最安モデルは約6.9万円(2022年10月時点)となっており、円安の影響もあり価格自体は高価な部類ですが、AirやProよりは安価です。性能もタブレット全体でいえば十分ハイエンドといえる高性能さです。ディスプレイも解像度が高く精細です。見た目も性能も十分高性能であり、「下位モデル」という位置付けは忘れたほうが良いモデルだと思います。

性能に関わる面としてもう少し触れると、プロセッサには「Apple A14」が採用されています。やや古めのものですが、その性能は2022年現在でも十分高性能です。Androidスマホ・タブレットによく利用されるハイエンドSoCに匹敵する性能を持ちます。7万円弱~という価格もこのレベルのSoCを搭載したタブレットとしては高い訳ではないので、コスパは良い部類だと思います。ただし、先代(iPad 第9世代)の方が2万円程度も安く、性能は若干落ちるものの軽作業前提ならどちらも大差ないほど高性能という点を考えると、処理性能コスパ的には悪化してしまったのかなと感じます。先代の処理性能コスパが良すぎたのもありますが、少し残念な点です。

また、ディスプレイは高解像度で良い品質のものが採用されてはいますが、iPad無印は反射防止コーティングやフルラミネーション加工が無い点は、他モデルよりは劣っています。外装がAirとほぼ同じになったので、伴って対応するのではと期待された部分ですが、残念ながら従来通りありませんでした。

また、Apple Pencilが最新のiPadの中では唯一第1世代にしか対応していない点も先代と同じです。イラスト用途などで利用したい場合には注意が必要です。

総評として、上位機種よりは安価ながら十分高性能で高級感のある優れたタブレットです。ただし、その性能を考慮しても7万円弱からという価格は安いとは言えないレベルになってしまっているので、Apple Pencil対応や反射防止コーティングなどのディスプレイ仕様でやや劣る点は留意しておくべきかなと思います。

iPad mini 8.3インチ(第6世代)

参考価格

78,800円~

CPU性能 ★4.0 | グラフィック性能 ★3.5

良い点
  • 高い処理性能(Apple A15)
  • 非常に小型で軽量(8.3インチ、293g)
気になる点
  • 高価(7万円台後半~)
  • 価格の割に少ないRAM・ストレージ(4GB/64GB~)
  • microSDカードスロット無し
  • やや厚めのベゼル
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

高性能な小型タブレット

iPad mini 第6世代は、8.3インチの小型モデルです。重量も非常に軽いため、手で持ちながら扱えるのが魅力です。

プロセッサには「Apple A15」が採用されており、処理性能も非常に高いです。小型のため非力な印象を受けるかもしれませんが、ハイエンドスマホ・タブレット並みの高性能さです。その性能を考えると約7.9万円~(2024年5月時点)という価格も高くはなく、処理性能コスパは悪くありません。

また、ディスプレイは無印と違って、反射防止コーティングのされたフルラミネーション仕様のものとなっています。miniという名前から無印よりも下位にも見られそうですが、無印よりも上位のモデルという位置付けです。

軽作業前提の小型タブレットで約7.9万円~というのは確かに高価に感じますが、プロセッサ性能やディスプレイの質などを考えるとコスパは優れている方だと思います。大型スマホのような感覚で手軽に使える機種を求めている人には魅力的だと思います。

とはいえ、現状はスマホは大型化が進んでいるため、差別化が図りにくくなっている印象があるのが懸念点です。

スマホと上手く差別化することができずに有効活用出来なければ意味が無いので、事前にちゃんと使うことになるかを考えて検討すべき機種ではあるのかなと思います。

iPad Air M2 11-13インチ

参考価格

11インチ:99,800円~
13インチ:128,800円~

CPU性能 ★4.5 | グラフィック性能 ★4.5

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple M2)
  • 優れた性能コスパ
  • 軽量(462g / 617g)
  • 高解像度の優れたディスプレイ
気になる点
  • 非常に高価(約10万円~)
  • 13インチモデルが高すぎる(約13万円~)
  • 価格の割に少ないストレージ(128GB~)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • microSDカードスロット無し
  • スピーカー・カメラが価格の割には微妙
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

「Apple M2」搭載でグラフィック性能が格段にアップしたAir

iPad Airは、やや高価ながら非常に優れた性能とコスパを持つモデルです。

価格は最安モデルでも約10万円(2024年5月時点)と非常に高価ですが、SoCに「Apple M2」を搭載しているため処理性能が非常に高く、性能コスパは優れているのが魅力です。

特にそのグラフィック性能は下位モデルや先代のAirよりも格段に向上しており、第10世代iPad(Apple A14)の約3倍、先代のAir(Apple M1)の1.5倍以上となっており、特に重いグラフィック処理を前提とするなら非常に魅力的です。

また、Airという名前の通り、重量がサイズの割に軽量なのも魅力的です。Wi-Fiモデルの場合、11インチモデルは462g、13インチモデルは579gとなっており、いずれもサイズの割には軽量です。

しかし、M2 AirはそのSoCにコストを大きく割かれているのか、それ以外の面では価格の割には微妙な点が多いのは注意です。

特に気になるのはディスプレイです。解像度や色域は問題ありませんが、リフレッシュレートが最大60Hzと低いです。そのため、滑らかな映像にはなりません。実際に60Hzより上で活きる場面はタブレットでは少ないものの、最近では安価なタブレットでも90Hz以上が珍しくないのに、10万円以上のタブレットで60Hzはさすがに残念です。

その他にも、ストレージ容量が最小128GBな点、スピーカーが2つしか搭載されない点、GPSはWi-Fi + Cellularモデルのみ対応の点なども、最安10万円の高額タブレットとしては微妙なところです

また、13インチモデルはほぼ画面サイズのみの違いなのにも関わらず、発売時点では11インチモデルよりも3万円も高価なのも高すぎると思います。

やや高すぎる価格設定で、同価格帯の競合タブレットに処理性能以外では劣っている点が明らかに多い点に注意のモデルですが、重めのグラフィック処理にも対応できる非常に優れた処理性能と、その性能コスパは非常に素晴らしいタブレットです。

iPad Pro M4 11-13インチ

参考価格

11インチ:168,800円~
13インチ:218,800円~

CPU性能 ★5.0 | グラフィック性能 ★4.75

良い点
  • 圧倒的な処理性能(Apple M4)
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、120Hz、高輝度)
  • サイズの割に非常に軽量(約444g / 579g)
  • 非常に薄型(5.1mm / 5.3mm)
  • 優れたカメラ性能
  • 優れたスピーカー
気になる点
  • 高すぎる価格(16万円台~)
  • 価格の割に少ないストレージ(256GB~)
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応
  • 先代からリアの超広角カメラが廃止

「Apple M4」による高性能に加え、どの方面も高品質なハイエンドタブレット

iPad Proは、Pro(プロ)と付くように、各種性能が非常に高い、プロ仕様のハイエンドモデルです。

その代わりに価格は非常に高く、最安モデルでも16万円台となっています。先代では11インチが12万円台~だったことを考えると、SoCや最小ストレージ容量が増えたことを踏まえてもさすがに高くなりすぎ感は正直あるのが難点です。

しかし、その性能はどの方面から見ても非常に高く、弱点がほぼありません。

まずSoCには「Apple M4」が搭載されており、非常に高性能かつ優れたワットパフォーマンスの非常に優秀なものです。CPUのコア数が遂に8コアを超えて9~10コアになったこともあり、CPU性能も先代までよりも一段アップしており、省電力チップとは思えない性能を発揮します。GPU性能も非常に優れており、重めの画像処理やゲームなども十分対応することができる高性能さを持っています。

ディスプレイの質も非常に高いです。高い解像度・高色域・120Hzの高リフレッシュレートを持つハイエンド仕様です。スピーカーも4つ搭載しており、オーディオ面でも優れています(他モデルは2つ)。クリエイティブ用途で強力なのはもちろん、一般的なメディア鑑賞でも非常に高性能です。

そして、これだけの性能を備えながら、非常に薄型で軽量なのが驚きです。11インチでは厚さ5.3mmで重量は約442g~、13インチでは厚さ5.1mmで重量は579g~となっています。超高性能でワットパフォーマンスも良く、薄型軽量ということで、持ち運びにも非常に適した仕様のタブレットに仕上がっています。

価格がものすごく高いので、ここまでの性能が必要かどうか購入前に用途からよく考えて検討した方が良いとは思いますが、予算が潤沢で長く使える高性能タブレットが欲しい人には非常に魅力的だと思います。

【旧世代】iPad Air M1 10.9インチ

参考価格

88,700円~

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.0

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple M1)
  • 非常に優れた性能コスパ
  • 軽量(約461g)
  • 高解像度の優れたディスプレイ
気になる点
  • 高価(8万円台~)
  • 価格の割に少ないストレージ(64GB~)
  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • microSDカードスロット無し
  • スピーカー・カメラが価格の割には微妙
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

「Apple M1」搭載で非常に優れた処理性能コスパ

iPad Airは、やや高価ながら非常に優れた性能とコスパを持つミドルレンジモデルです。価格は約9.3万円~(2022年10月時点)なので安くはありませんが、処理性能も含め色々な点が無印iPadよりも強化されています。

まず触れたいのは重量です。Airという名前の通り、重量は約461gと軽量です。同じくらいのサイズの他タブレットを見ても、このクラスの軽さの製品はほとんどありません。11インチクラスのタブレットを手軽に手で持って使えるのは魅力的です。

次に性能です。プロセッサには「Apple M1」が採用されており、第10世代無印の「Apple A14」やminiの「Apple A15」よりも大幅に高性能です。MacBook Airなどにも採用されるSoCということもあり、タブレットに採用されるSoCとしてはズバ抜けた性能となっています。以前より大幅に値上がりした9万円台という価格でも、このプロセッサ採用なら、他の面が悪くない限りはコスパは良いと言えるレベルです。

ディスプレイの質も非常に高く、精細でキレイな映像を楽しむことができます。最大輝度やHDRではiPad Proの方がやや優れてはいるものの、よほど高度なクリエイティブ用途を意識しない限りは、画面のキレイさに関してはiPad Airでも気にならないと思います。

ただし、iPad Proはリフレッシュレートが最大120Hzとなっているのに対し、iPad Airのリフレッシュレートは60Hzとなっている点は、輝度や色域以上に分かりやすく使用感に結構関わってくる部分なので、そこを重視したい方はProも検討してみると良いかもしれません(ただし、現状の動画やスマホ・タブレット向けのゲームは大体60fps上限なので、一般用途ではスクロールやUI操作が滑らかになるくらいのメリットしかないことがほとんどだったりします)。

このように、第5世代のiPad Airは、多くの面が一般的なタブレットを遥かに凌駕する非常に高性能となっており、iPad下位モデルや同価格帯のAndroidタブレットを大きく突き放す仕上がりです。当然上位のiPad Proには劣る要素はあるものの、高度なクリエイティブ用途を意識しなければ気にならないレベルです。また、iPad Proにも価格の安さで大きく勝っているので、処理性能コスパなら有利となっています。

最安値モデルが5万円程度からということを考えるとかなり高価な買い物になってしまいますが、長期間使い続けるタブレットとしては魅力的な仕上がりになっていると思います。

ただし、最小ストレージ容量が64GBと少ない点は注意が必要です。価格の割には明らかに少ない容量です。iPadではSDカードが使えない点もありますから、ゴリゴリ使うメイン機としては不安が残る容量です。超高性能なプロセッサ搭載の点を考えるとコスパは悪くないとは思いますが、長期利用を考えるならそこはネックになるかもしれません。

【旧世代】iPad Pro M2 11インチ

参考価格

124,800円~

CPU性能 ★4.5 | グラフィック性能 ★4.5

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple M2)
  • 非常に優れた性能コスパ
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、120Hz、高輝度)
  • 軽量(約466g)
  • 非常に優れたカメラ性能
  • 優れたスピーカー
気になる点
  • 非常に高価(12万円台~)
  • 価格の割に少ないストレージ(128GB~)
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

「Apple M2」搭載でグラフィック性能も非常に高いハイエンド11インチタブレット

iPad Proは、Pro(プロ)と付くように、各種性能が非常に高い、プロ仕様のハイエンドモデルです。その代わりに価格は非常に高く、11インチモデルは約12.5万円から(2022年10月時点)となっています。キーボードやスタンドカバー無しでこの価格です。

プロセッサには「Apple M2」が搭載されています。MacBookなどにも採用されているモデルで、タブレットに使うプロセッサとしては非常に高性能で、前世代のM1と並んでズバ抜けた性能を発揮します。M2ではCPU性能こそM1と大差ないものの、GPUとメモリ帯域幅が強化されており、グラフィック性能が大きく向上しています。内蔵GPUとしては破格の性能となっており、今までは外部GPU(グラボ・ビデオカード)でないと厳しいと言われていた重いグラフィック処理にもある程度対応が可能なレベルになっています。

ディスプレイの質も非常に高いです。高い解像度・高色域・120Hzの高リフレッシュレートを持ち、あらゆる面で優れています。スピーカーも4つ搭載しており、オーディオ面でも優れています(他モデルは2つ)。クリエイティブ用途で強力なのはもちろん、一般的なメディア鑑賞でも非常に高性能です。

これだけの性能を備えながら、11インチで重量は約466gと軽量です。重い処理にも対応できますし、持ち運んでの利用も苦になりません。また、搭載のUSB Type-CポートはThunderbolt4に対応しており、高速なデータ通信が可能な他、他の仕様も優れており、その面でも汎用性も高いです。

価格が非常に高く、正直ここまでの性能が要らない人の方が多いと思うので、購入前に用途からよく考えて検討した方が良いとは思います。とはいえ、その性能は非常に素晴らしく、その高性能さながら軽量で、一般用途でも非常に優れた性能を発揮する万能タブレットです。

【旧世代】iPad Pro M2 12.9インチ

参考価格

172,800円~

CPU性能 ★4.5 | グラフィック性能 ★4.5

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple M2)
  • 非常に優れた性能コスパ
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度、120Hz、高輝度)
  • サイズの割に軽量(約682g)
  • 非常に優れたカメラ性能
  • 優れたスピーカー
気になる点
  • ものすごく高価(17万円台~)
  • 価格の割に少ないストレージ(128GB~)
  • microSDカードスロット無し
  • Wi-FiモデルはGPS非対応

大型で超高性能なハイエンドタブレット

iPad Pro 12.9インチモデルは、各種性能が非常に高い、プロ仕様のハイエンドモデルです。その代わり、価格は非常に高く、約17.3万円から(2022年10月)となっています。11インチモデルよりも5万円近く高価になっており、価格が跳ね上がるので11インチモデル以上に人を選ぶプロ仕様のタブレットとなっています。

プロセッサには11インチモデルと同じ「Apple M2」が搭載されています。価格に大幅に差があるのに処理性能がほぼ変わらない点は要注意です。非常に高性能で、タブレットに使うSoCとしては圧倒的な性能なのは変わりませんが、さすがにここまで高価だとゲーミングノートなどが十分視野に入ってきますから、コスパが良いと言えるかは怪しくなっています。

11インチモデルとの違いはディスプレイ仕様です。

まず、サイズが12.9インチとなり、画面が見やすくなった点があります。また、11インチ以下だとやや窮屈だったキーボードと併せてノートPCのように運用するのにも程良いサイズ感です。ただし、画面サイズが大きい点はメリットにもなりますが、大きくなることで重量も増えて、持ち運び的にもややマイナスとなる点は注意です。

サイズだけでなく品質についても強化されています。「Liquid Retina XDR」となっていて、11インチモデルよりも良いものになっています。11インチモデルと同様の高い解像度・高色域・120Hzの高リフレッシュレートを持ちつつ、11インチモデルよりも高い最大輝度と非常に高いコントラスト比を持っており、より明るくて自然な映像を表示することが可能となっています。高度なクリエイティブ用途で使う場合には最も適していると言えると思います。

総評として、「総合性能」ということでは間違いなく最高のモデルですが、やはり価格がネックです。同じSoCのPro(11インチ)と処理性能はほぼ変わらないのに5万円近く高いのはさすがに高すぎるという印象です。更に、グラフィック性能が多少下がっても良いなら、Airでも大差ない性能です。プロのクリエイターでなければAirやPro(11インチ)でも大体の人は十分すぎるほど用途を満たせると思うので、慎重に用途や予算を考えて検討することをおすすめしたいモデルです。

スペック・仕様別比較

ストレージ容量別の価格(2024年5月時点)

iPad(Wi-Fiモデル)のストレージ容量別の価格を表にまとめています。Appleの公式ストアの価格です。

iPadは全モデルでSDカードスロットを搭載しないので、購入時点で必要十分なストレージ容量のモデルを選ぶ必要があります。

ただし、正直なところ、iPadのストレージはかなり割高なので、基本的には最安値モデルを選択して、ストレージを多く使う用途は他デバイスに任すか、なんとかやりくりするのが基本路線になるかなと思います。

iPadの公式価格(Wi-Fiモデル・2024年5月)
iPad
第10世代
iPad mini
Apple A15
iPad Air 11
Apple M2
iPad Air 13
Apple M2
iPad Pro 11
Apple M4
iPad Pro 13
Apple M4
64GB58,800円84,800円
128GB98,800円128,800円
256GB84,800円110,800円114,800円144,800円168,800円218,800円
512GB150,800円180,800円204,800円254,800円
1TB186,800円216,800円272,800円
※16GB RAM
+CPU10コアに
322,800円
※16GB RAM
+CPU10コアに
2TB340,800円
※16GB RAM
+CPU10コアに
390,800円
※16GB RAM
+CPU10コアに

処理性能(CPUとGPU)

iPadに搭載されている各プロセッサの性能についてです。実機で測定したスコアが無い場合は、同じSoC採用の他モデルの性能を載せている場合もあるのでご了承ください。

CPU性能

まずはCPUの性能を見ていきます。CPUはタブレットの頭脳ともいえるパーツで、CPU性能がタブレット全体のパフォーマンスに影響してくるため非常に重要です。Geekbenchというベンチマークのスコアで見てみましょう。

また、グラフィックについてはCPUがメインで担当している訳では無い点に注意です。グラフィックはGPUというパーツが主に担当しているので、そちらはCPUの後に見ていきます。

Geekbench 6.2 マルチコア
SoCスコア
Apple M4(10コア)
iPad Pro M4 11/13
14690
Apple M4(9コア)
iPad Pro M4 11/13
13350
Apple M2(8コア)
iPad Air M2 11/13 等
10093
Apple M1(8コア)
iPad Air 第5世代
8622
Apple A15(6コア)
iPad mini 第6世代 等
5402
Apple A14(6コア)
iPad 第10世代
4689
Apple A13(6コア)
iPad 第9世代
3599

Geekbench 6.2 シングルコア
SoCスコア
Apple M4(10コア)
iPad Pro M4 11/13
3715
Apple M4(9コア)
iPad Pro M4 11/13
3662
Apple M2(8コア)
iPad Air M2 11/13 等
2593
Apple M1(8コア)
iPad Air 第5世代
2363
Apple A15(6コア)
iPad mini 第6世代
2332
Apple A14(6コア)
iPad 第10世代
2072
Apple A13(6コア)
iPad 第9世代
1710

マルチコア性能はAppleシリコン(Apple M1~)になってから格段に向上していることがわかります。そのため、処理性能はiPad Airとそれ以下で結構大きな差があります。

この後見るGPU性能(グラフィック性能)でも似た傾向があるため、処理性能を重視したいならApple Mシリーズを搭載したiPad Air以上のモデルを選ぶのが良いです。

また、iPad Proのみメモリが16GBに増量が可能なので、処理性能を重視したい人はそこも併せて考えると良いです(ただし、めちゃくちゃ高くなります)。

ただし、表では最下位に位置するiPad 第9世代のApple A13も、今でもタブレット搭載のプロセッサとしては十分に高性能な部類になります。一般的な用途なら十分サクサク動きますし、少し重めのスマホゲーくらいなら全然対応できるので、重い処理を想定しないなら正直どれでも困らないと思います。

GPU性能

次に、グラフィック処理を担当するGPUの性能を見ていきます。「GFX Bench 5.0 Aztec Ruins High Tier Offscreen」のベンチマークテストの結果です。

GFX Bench 5.0 Aztec Ruins High Tier Offscreen
SoCスコア
Apple M4 GPU
iPad Pro M4 11/13 等
114.5
Apple M2 GPU
iPad Air M2 11/13 等
100.4
Apple M1 GPU 8コア
iPad Air 第5世代
64.6
Apple A15 GPU
iPad mini 第6世代
41.2
Apple A14 GPU
iPad 第10世代 予測
33
Apple A13 GPU
iPad 第9世代
31

GPU性能もAppleシリコン(Apple M1~)になってから格段に向上していることがわかります。また、GPUのコア数が増加する「Apple M2」から、更にGPU性能は格段に向上していることもわかります。

そのため、重いグラフィック処理を前提とするなら出来れば「Apple M2」以上のSoC搭載モデルが好ましいです。サブ機運用やほとんどの人にとっては正直オーバースペックだとも思います。

少し重めのスマホゲー程度なら、最下位のApple A13でも対応可能なレベルなので、予算と用途と相談して決めると良いです。

また、Apple M3以降でのみAV1映像コーデックのデコードに対応しているため、M4を搭載するiPad Proは処理性能だけでなく少し優位性があります。

AV1とは?

ネット上で視聴できる動画は容量を減らすために圧縮されていますが、その方式を映像コーデックや動画圧縮コーデックと呼びます。

その圧縮方式の一つに「AV1」というものがあり、その圧縮率の高さと、ロイヤリティフリーで使用料などが必要ない点から、将来性が特にあると言われています。

しかし、圧縮(符号化・エンコード)された動画はそのままでは利用できませんから、復号化(デコード)と呼ばれる処理が必要になります。この処理はものすごく負荷が高いので、主にGPUによるハードウェアサポートの元で行うことが好ましいです。これがGPUなどによるハードウェアデコード機能です。

各GPUで対応が広まっていますが、実はAppleはこの対応がやや遅れてしまった経緯があり、Apple M3以降という新しいモデルでしか対応していません。

2024年現在では、AV1はごく一部の動画でのみの利用に留まっているので、AV1デコードは必須の機能ではないものの、将来を考えるなら対応しておきたい部分ではあります。

サイズ・重量

サイズと重量についてです。重量はWi-Fiモデルのものです。Wi-Fi + Cellularモデルだと数g重くなりますが、誤差レベルなので特に考えずに見ていきます。

画面サイズ重量高さ厚み
iPad 第9世代10.2インチ487g174.1 mm250.6mm7.5mm
iPad 第10世代10.9インチ477g179.5 mm248.6mm7.0mm
iPad mini 第6世代8.3インチ293g134.8mm195.4mm6.3mm
iPad Air M2 11インチ10.86インチ462g178.5mm247.6mm6.1mm
iPad Air M2 13インチ12.9インチ617g214.9mm280.6mm6.1mm
iPad Pro M4 11インチ11インチ444g177.5mm249.7mm5.3mm
iPad Pro M4 13インチ13インチ579g215.5mm281.6mm5.1mm

アルミボディで統一されているので、どのモデルも高級感があり、筐体品質は総じて高いです。

少し古い第9世代iPadを除くと、どのモデルもサイズの割には軽量で薄型です。第9世代iPadについても特に悪い訳ではありません。

ですが、特に際立って薄型軽量なのが「iPad Pro M4」です。厚さは5.1~5.3mmで、重量もサイズの割にかなり軽量です。価格がものすごく高いので、気軽にはおすすめできないものの、モバイル性能に特化したいなら非常に魅力的です。

ディスプレイ

各モデルのディスプレイ仕様について表にまとめています。

iPadのディスプレイ比較
iPad
第9世代
iPad
第10世代
iPad miniiPad Air 11
Apple M2
iPad Air 11
Apple M2
iPad Pro 11
Apple M4
iPad Pro 13
Apple M4
ディスプレイRetinaLiquid RetinaLiquid RetinaLiquid RetinaLiquid RetinaUltra Retina
XDR
※OLED
Ultra Retina
XDR
※OLED
画面サイズ10.2インチ10.9インチ8.3インチ10.86インチ12.9インチ11インチ13インチ
解像度2160×16202360×16402266×14882360×16402732×20482420×16682752×2064
耐指紋性撥油
コーティング
True Tone
フルラミネーション
ディスプレイ

反射防止コーティング
広色域ディスプレイ(P3)
××
リフレッシュレート60Hz60Hz60Hz60Hz60Hz120Hz
ProMotion
120Hz
ProMotion
最大輝度500nit500nit500nit500nit600nit1000nit~
1600nit
(フルスクリーン~
HDRピーク時)
1000nit~
1600nit
(フルスクリーン~
HDRピーク時)

MEMO
  • 耐指紋性撥油コーティング
    iPadは全モデル、油分を弾いて皮脂の付着を防止するフッ素加工がされています。
  • フルラミネーションディスプレイ
    液晶パネルとカバーガラスを圧着加工して一体化したディスプレイです。液晶パネルとカバーガラスの隙間が無くなることで、光の反射が抑えられる他、タッチ面と映像との距離が近くなるため、直接映像に触れているようなディスプレイになります。
  • True Tone
    周囲の光に合わせて色や明るさを調整し、より自然な映像にする機能です。

ディスプレイのサイズを除いた品質は、

iPad 無印 < iPad mini、iPad Air < iPad Pro

といった感じになっています。

価格的に仕方ありませんが、最も安価なiPad無印は、iPadの中では最も質は低いディスプレイとなる点に注意です。最大リフレッシュレートは60Hzで、反射防止やフルラミネーションもありません。ただ、広色域ディスプレイ(P3)の表記はないものの、色域は悪くなく、解像度も十分ですし、動画視聴なら60Hzもネックには現状ほとんどならないので、一般的なタブレットと比較して悪い訳ではありません。

次に良いのはminiとAirのディスプレイです。無印から反射防止コーティング、フルラミネーション、高色域(P3)が追加されています。ただし、最大リフレッシュレートは60Hzのままな点は注意です。60Hzより上のリフレッシュレートがあっても、現状の主なタブレットの用途で活きる場面が少ないのは確かですが、Airに関しては最安でも10万円(2024年5月時点)とかなり高価なので、さすがに90Hzくらいには対応して欲しかったのが本音です。

最後にProですが、こちらは他モデルよりもかなり高品質なディスプレイとなっています。

iPad Proは、唯一「OLEDディスプレイ(有機EL)」採用となっているため、色域が広いのはもちろん、非常に高いコントラストを実現しています。

更に、リフレッシュレートが最大120HzのPro Motionテクロノロジー搭載となっており、他モデルより滑らかな映像描写が可能になっているのが大きいです。他モデルは60Hzですが、120Hzとの差は一目でわかります。

また、最大輝度がフルスクリーン時1,000nit、ピーク時1,600nitまで引き上げられているため、屋外などでも見易い非常に明るいディスプレイとなっています。ただし、価格も大幅に高くなっています。

生体認証

iPadの生体認証
認証
iPad 第9世代Touch ID
(指紋認証・ホームボタン)
iPad 第10世代Touch ID
(指紋認証・電源ボタン)
iPad mini
iPad Air
iPad ProFace ID(顔認証)

iPadの生体認証は、iPad Proのみ顔認証(Face ID)で、他は指紋認証(Touch ID)です。

個人的にはどちらも慣れてしまえば大差ないものだと思っていますが、最近では新型コロナウィルス対策のためにマスク着用した状態での利用も多いことから、顔認証はやや不便さが触れられることがあります。

使いたい認証が決まっている場合は、事前に確認しておくことをおすすめします。

コネクタ

iPadのコネクタ
コネクタ
iPad 第9世代Lightning
iPad 第10世代USB-C
(USB 2 / 最大480MB/s)
iPad miniUSB-C
(USB 3 / 最大5GB/s)
iPad Air
iPad ProUSB-C
(Thunderbolt / USB 4)

対応コネクタは、上記の表の通りです。最も安価なiPad 10.2インチモデルのみLightningコネクタで、他はUSB Type-Cです。

10.2インチiPadでもUSBへの変換アダプターが付属するため、物凄く不便ということはありませんが、普通のUSBーCならケーブルや充電器をそのまま使えるのに、Lightningコネクタの場合だけそれらを変更しないといけないのはやはり面倒ではあります。

また、iPad 第10世代(Apple A14)はUSB-Cに対応していますが、規格がUSB 2なので、最大速度は480MB/sとやや遅い点に注意です(mini以降は5GB/s~)。

そして、コネクタでも一番強力なのはiPad Proです。「Thunderbolt/USB 4」対応です。超高速なデータ通信が可能で、非常に汎用性が高いです。高機能なドッキングステーションの利用も可能なので、PCのような使い方も意識したメイン機として運用する場合には強みになると思います。

Wi-Fi・モバイル通信

iPadの無線通信
Wi-Fiモバイル通信
iPad 10.2 第9世代Wi-Fi 5 (802.11 a/b/g/n/ac)4G LTE
iPad 10.9 第10世代Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax)5G
iPad Air
iPad mini
iPad ProWi-Fi 6E (802.11 a/b/g/n/ac/ax)

iPadの最新モデルのWi-Fiは、iPad 10.2インチ(無印)のみWi-Fi 5で、その他はWi-Fi 6に対応しています。

Wi-Fi 6は5より高速なだけでなく、2.4GHzと5.0GHzの両方に対応していたり、遅延が減少していたり、スリープ時の電力消費が減っていたりと、実は結構進化しているので、出来れば対応しておきたいです。ただし、速度だけ見れば基本Wi-Fi 5でも十分だと思います。

長期利用や新しい規格に興味がある人は、Wi-Fi 6に対応しておいた方が良いと思いますが、よほど通信料が多い用途でなければ、現状はどちらでも使用感に大差はないかなという印象です。

また、iPad Pro M4のみ、Wi-Fi 6Eに対応しており、6GHz帯を利用することができます。6GHz帯は、現状ではWi-Fiでの利用が始まったばかりで混雑しにくいため、安定しているのが魅力です。ただし、こちらについても、実用上でWi-Fi 6と大きな違い感じることはほとんどないとは思います。

次にモバイル回線についてですが、iPad 10.2インチ(無印)のみ4G LTEで、その他は5Gに対応しています。モバイル回線については利用しない人も多いと思いますし、現状は5Gが十分に活用できない環境なので、気にしない人が多いとは思いますが、こちらも無印が一段劣る結果となっています。

スピーカー

iPadのスピーカー
スピーカー
iPad 第9世代2(下に2つ)
縦向き時にステレオ
iPad 第10世代2(上下に1つずつ)
横向き時にステレオ
iPad mini
iPad Air
iPad Pro4(上下に2つずつ)
常にステレオ

内蔵スピーカー数はiPad Proのみ4で、他は2となっています。

注意すべきなのは最も安価なiPad 10.2インチモデル(第9世代)です。下部にのみ2つ搭載されているため、スピーカーの付いた面を下にして置いたりすると、音が篭ってしまう可能性があります。また、横向きで使用する場合には音が片方からしか聞こえないため、やや違和感があるかもしれない点も注意です。

一応ステレオ再生には対応しているものの、下部に2スピーカーという仕様なので縦向き時限定となり、動画は横長が基本の現状と噛み合っていません。イヤホンなどを利用する場合には気にする必要はないですが、内蔵スピーカーを利用したい場合には注意が必要です。

次に、無印iPad(第10世代)とiPad miniとAirでは上下に2スピーカーが搭載されています。横向きなら両側から音が聞こえますし、ステレオ再生にも対応しています。逆に縦向き時にはステレオにならないものの、下側が塞がってしまう場合でも、上側からは音が聞こえるようになっており、その点では無印よりも使い勝手が良いです。無印より価格が大幅に高いため、スピーカーのためだけに上位機種を検討するかは予算次第になりますが、内蔵スピーカーを重視するなら、無印は避けてAirかmini以上のモデルが良いです。

最後にiPad Proですが、上下に2つずつ搭載されており、どのような使い方でも複数のスピーカーから音が聞こえるようになっています。価格が高いので当然かもしれませんが、やはりiPad Proが頭一つ抜けて良いスピーカー仕様です。

バッテリーの持続時間

公式のスペック表では、iPadのバッテリー持続時間は全モデル共通で「Wi‑Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間(携帯電話ネットワーク利用時には9時間)」となっています。

ただし、実際にはネットサーフィンや動画再生程度なら、どのモデルでも10時間を上回るバッテリー寿命となっています。AppleのSoCはどれもワットパフォーマンスが非常に優れているので、バッテリー持ちは基本的に非常に良いです。

また、公式のスペック表では全て同じ持続時間が表記されていますが、当然実際には多少の差があり、Apple M2やM4などの効率の優れた新しいモデルほど、持続時間がやや長い傾向があります。

何にせよ、バッテリー持続時間についてはどのモデルも優れています。

ただし、ディスプレイに高い解像度と最大輝度の高いものを採用しているため、輝度を高く設定すると一気にバッテリー持続時間が短くなる点は注意が必要です。

カメラ

iPadのカメラ
背面カメラ前面カメラLiDARスキャナ
iPad 第9世代広角:800万画素広角:1200万画素×
iPad 第10世代広角:1200万画素
iPad mini
iPad Air
iPad Pro超広角:1200万画素

iPadは全モデル前面カメラの画素数が1200万画素と高くなっており、ビデオ通話などでもキレイな映像となる点が特徴として挙げられます。最安の無印モデルでも画素数が同じなのは嬉しい点です。コロナ流行以降、ビデオ通話の需要が急激に増えた影響も考えての仕様だと思われます。また、iPad Proのみ前面カメラに超広角カメラが採用されており、広い範囲を撮影することが出来ます。

背面カメラは全モデルシングルレンズで、第9世代 iPadだけ画素数が少し低いです。

また、iPad Proのみ「LiDARスキャナ」という光で距離を測定する技術が搭載されており、物体間の前後関係を正しく測定することができ、暗い場所でもキレイに撮影できたり、AR関係でも活躍するようです。プロのクリエイター向けというだけあり、おまけレベルの性能ではなくしっかりと重視されています。高級機でもタブレットではここまで高性能なカメラを搭載することがほとんどないので、iPad Proはカメラ重視のタブレットとしては唯一に近い優位性があると思います。

とはいえ、タブレットで背面カメラはそこまで重視されないことが基本なので、特別必要な人以外は気にする必要は正直ないかなとも思います。

また、余談にはなりますが、先代の「iPad Pro Apple M2搭載モデルのリアカメラ」では、1000万画素の超広角レンズのついたデュアルレンズ仕様だったのに、それがApple M4モデルで無くなってしまいました。従来モデルを見るに、Proのカメラは出来るだけ高めようという意思が見えていたので、意外でした。格段に値上がりした上にこのカメラのダウングレードは残念です。

Apple Pencil

iPadでは、Apple製の電子ペンである「Apple Pencil」を利用することができます。メモ書きや絵を描いたりする際に役立ちます。世代毎の違いや、iPad毎の対応状況について、下記に画像や表を参考に載せているので見ていきましょう。※価格については変更がちょくちょくあったりするので、画像の価格は気にしないでください

iPadのApple Pencil対応
対応Apple Pencil
※価格は2024年5月のもの
充電
ペアリング
iPad 第9/10世代Apple Pencil 第1世代
(約16,800円)
Lightningコネクタ
iPad miniApple Pencil USB-C
(約13,800円)
Apple Pencil 第2世代
(約21,800円)
磁気コネクタ
iPad Air M2Apple Pencil(USB-C)
(約13,800円)
Apple Pencil Pro
(約21,800円)
iPad Pro M2

モデルによって対応する世代が異なるため、事前に利用予定のiPadに対応したものをチェックしておく必要がある点に注意です。

細かい機能についてはここでは触れませんが、「Apple Pencil 第1世代」や「Apple Pencil(USBーC)」は、傾きや筆圧検知に対応したシンプルな高性能ペンといった感じなのに対し、「Apple Pencil 第2世代」では表面をダブルタップすることでツールを切り替える機能が付いていたり、、「Apple Pencil Pro」では触覚フィードバックに対応していたりなど、絵を描いたり、頻繁にペンで注釈を加えたりする場合には凄く便利だと思います。

Smart Connector(対応キーボード)

Smart Connectorと対応キーボード
対応キーボードSmart Connector
iPad miniBlutooth×
iPad 第9世代Smart Keyboard(側面)
iPad 第10世代Magic Keyboard Folio
iPad AirMagic Keyboard
Smart Keyboard Folio
(背面)
iPad Pro

iPadの対応キーボードは、磁気コネクタであるSmart Connectorの有無と搭載箇所で決まっています。

Smart Connectorの無いiPad miniはBluetoothキーボードのみ対応です。

Smart Connectorが側面にあるiPad 第9・10世代は、9世代はSmart Keyboardに、第10世代はMagic Keyboard Folioに対応しています。

Smart Connectorが背面にあるiPad AirとiPad Proは、Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioに対応しています。

ただ、着脱式のキーボードが全員が良いというわけでもなく、自由に動かせるBluetoothキーボードの方が良いという人も居るようですし、好みと用途次第だと思います。ただし、ノートPCのようなスタイルで持ち運びたいのであれば、Magic Keyboard(Folio)か、Smart Keyboard Folioがあった方が便利だとは思います。

まとめ

用途別おすすめモデル

最後に、用途別のおすすめモデルをざっくりとまとめておきます。

iPad用途別の評価
  • iPad 第9世代(10.2インチ)  –  主に自宅で利用する予算機
    iPad 第9世代は、iPadの中で最も安い価格ながら処理性能は高性能で、軽作業や少し重めのゲームくらいなら十分なのが魅力です。Web閲覧がメインのサブ機なら十分すぎるものだと思います。また、解像度も同価格帯のタブレットよりは高い2160×1620となっており、安価ながら精細な映像を楽しめるのも魅力です。ただし、その他は上位モデルより劣る点が目立つ点は留意です。まず外装面ですが、ベゼル幅が大きい上に、厚みもiPadの中ではある方なので、見た目はちょっと野暮ったさがあります。ディスプレイも解像度は良いものの、iPadで唯一反射防止加工とフルラミネーション仕様が無い点は気になります。その他、未だにLightningコネクタという点も汎用性に欠けます。本体重量は軽くて持ち運びも十分できる仕様ですが、特に外見やコネクタ面がネックで、屋外や外出先での使用には他モデルよりは劣る点が目立ちます。そのため、主に自宅等で利用する場合におすすめです。安価なので上位機種より劣るのは仕方ないですし、安さと性能コスパは非常に良いです。同価格帯の他タブレットよりはベゼル幅以外は劣ることはほとんどないと思うので、コスパと予算を重視する場合には非常に強力なタブレットだと思います。
  • iPad 第10世代(10.9インチ)  –  出来るだけ安く高級な質感と高性能なタブレットが欲しいなら
    iPad 第10世代は、価格の割に良い性能と高級感のある見た目が魅力です。第9世代では正直時代遅れ感もあった部分が排除されており、今風のデバイスへと進化しています。ただし、価格も少し高くなってしまったため、安さという点での優位性は薄れています。安さとコスパという点では未だに第9世代の方がコスパが上だと思いますが、見た目とUSB-Cなどによる汎用性は魅力ですし、性能も少し上がっているので、安くてコスパが良い方が望ましいけど、旧世代で見た目も古臭いのは嫌だという人におすすめできる予算機です。
  • iPad mini (8.3インチ)  –  気軽に手で持ったまま使える高性能小型機
    iPad miniは小型軽量で手で持ったまま使えるのが魅力です。第6世代からはApple A15搭載となり、小型ながら処理性能も非常に高いです。ベゼルも狭くなり、背面も変わって見た目に高級感も出ました。ディスプレイ性能もサイズ以外はAirとほぼ同等(仕様表を見る限りは全く同じ)で、非常に優れています。価格は安くないですが、処理性能やディスプレイ性能を考えるとコスパは優れている機種だと思います。ただし、スマホが大型化している現環境では、8インチクラスのタブレットの立ち位置はやや微妙な感じがします(個人の主観です)。小型ですが価格自体は安くないので、購入の際にはちゃんと有効活用するかを事前にしっかり考えておいた方が良いと思います。
  • iPad Air M2 (11 / 13インチ)  –  非常に高性能かつ優れたコスパ
    iPad Air M2は、「Apple M2」を搭載し、特にグラフィック性能が先代よりも格段に向上しているのが魅力のモデルです。重めの動画編集やiPad対応ゲームにも十分対応できる性能があります。
    価格は最安10万円~と非常に高いものの、その高性能さのおかげでコスパは悪くありません。そのため、性能の高さとコスパを最も重視するなら一番良いモデルです。
    ただし、処理性能以外の面では価格の割には微妙な点がいくつかある点は注意です。特に最安10万円く(2024年5月時点)のタブレットなのに、最大リフレッシュレートが60Hzな点や、SDカードが使えないのに最大容量が128GBという点を許容できるかという点が大きめの争点になりそうです。
  • iPad Pro M4 (11 / 13インチ) –  めちゃくちゃ高価だけど、隙の無い超高性能ハイエンドタブレット
    iPad Pro M4は、各種性能が非常に優れているプロ向けのタブレットです。価格は最安で17万円近く(2024年5月時点)という非常に高価なのが大きな難点ですが、隙の無い性能なので、予算が潤沢な人にはおすすめできるタブレットです。
    SoCには「Apple M4」を搭載しており、コアあたりの性能が大きく向上しただけでなく、コア数も従来の8から9 or 10へと増えたため、CPU性能が先代よりも大きく向上しています。RAM容量もAir以下では最大8GBまでのところ、Proなら16GBまで増量できることもあり、CPU性能では大きな優位性があります。
    また、Pro以外ではディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなのに対し、Proでは120Hzまで対応している点も大きな違いです。最大輝度も1000nit~と非常に明るいディスプレイで屋外でも見易いです。上記のような優位性をどれだけ重視するかというタブレットになると思います。ただし、正直なところ発売時の17万円弱~という価格はさすがに高すぎるかなと思います

本記事の内容は以上になります。結構主観も含んだ内容になっていると思うので、参考程度に見て頂けると幸いです。何か気になった点があればコメント等でご指摘頂けると幸いです。

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