海外通販「GearBest」紹介【ざっくり解説】

中国(香港)の海外通販サイト「GearBest(ギアベスト)」について簡単に紹介しています。

GearBestって?


GearBest(ギアベスト)は、本拠地を香港に置く主に中国製品を扱う海外の通販サイトです。幅広い商品を取り扱っていますが、スマホ・PC・タブレット等のいわゆるガジェット類が強いのが特徴です。ちなみに「ガジェット」は携帯可能な電子機器のことを指します。

日本でもHUAWEIなどの中国メーカーの人気スマホは存在し、安さとコスパの良さが魅力です。GearBestでは中国製品を日本で購入するよりもお得に購入する事ができるため、日本でも注目が高まってきています。

※日本サイトも英語版サイトも、アカウントについては共有のものとなっていますので、アカウント登録や細かい情報などを見る際は日本版サイトからの方が分かり易いかもしれません。

基本情報

税金(関税・消費税)

GearBestは日本倉庫もあるようですが、そちらの在庫は少なく、ほとんどが香港(中国)倉庫からの発送となります。そのため、GearBestでの商品の購入は、関税・消費税が別途かかる可能性があります。

課税対象となった場合には、配送業者が立て替える形となるため、配送業者に支払う形になります。商品受け取り時に支払うのが一般的ですが、後日請求の場合もあるようです。ただし、本来課税対象となりそうなケースでも課税されない場合も多いらしく、その辺は割と曖昧です。

関税

まず関税についですが、スマホ・タブレットを含むPC類は課税がないため、GearBestの強みであるガジェット類を購入する場合は基本的に課税されません。

また、仮に課税対象になりそうな商品を購入したとしても、課税されるかの判断は商品が日本に到着したときの税関の判断によるらしく、確実に課税されるとは限らないようです。

消費税

次に消費税ですが、個人輸入の場合は、商品の代金が16,667円以上となった場合に課税されます。本来の輸入消費税は商品代金10,000円までが免税の適用対象ですが、個人輸入(個人使用目的)の場合は、商品代金に0.6を掛けた額を課税価格とするルールがあるため、16,666円までが免税適用の対象となります。
また、一部の主に皮製品については課税価格以下の場合でも課税対象となるようです。GearBestでそれらを購入する方はあまり居ないと思いますが、一応触れておきます。

ただし、消費税に関しても課税対象となる場合でも必ず課税されるとは限らないようです。GearBestが何らかの対応をしているとかの話もありますが、恐らく現場の人間でないと分からない部分なので、深くは追及しません。

この辺りについては、自分も疎いので、気になった場合はご自分で確認される事をおすすめします。


支払い方法

GearBestの支払い方法は、クレジットカードかPayPalの2種類になります。

クレジットカードは、VISAとMasterCardだけでなく、JCBも対応しています。海外では扱いの少ないJCBカードも対応しているのが嬉しいですね。
ただし、海外通販という事で商品がなかなか届かなかったり、商品が破損していた等の報告も散見できますので、買い手保護制度の保証があるPayPalをおすすめします。買い手保護制度は、商品が届かなかったり、説明と著しく異なる商品が届いた場合に返金などをして貰える制度です。PayPalは、登録・利用も簡単ですし、GearBestだけでなく、海外で非常に有名な決済となり便利ですので、登録しておいて損は無いかと思います。

決済の進め方は、日本の通販サイトとほぼ変わりませんので、詳しい流れは省かせて頂きます。


配送方法と送料

GearBestには配送方法が4種類あります。詳しくはこちら(GearBest日本公式ブログ)から確認する事ができます。

配送方法届くまでの推定日数(営業日)送料備考
Unregistered Air Mail15-30日無料追跡が不可
Registered Air Mail15-30日0~300円追跡が可能
Priority Line7-12日0~1100円日本の配送会社が担当
Expedited Shipping3-7日0~3000円有名国際輸送会社「DHL」が担当

GearBestの配送方法

  • Unregistered Air Mail:追跡が不可
    日本での追跡ができない配送方法です。ただし送料は無料です。主にヨーロッパ各国の国営郵便会社のオランダポストが使われ、日本に到着するまでは追跡ができます。
  • Registered Air Mail:追跡が可能
    日本での追跡が可能な配送方法です。料金は0円~300円程度で比較的安いです。日本に到着後も追跡が可能なものの、基本の運輸の状況はUnregistered Air Mailと同じです。
  • Priority Line:日本の配送会社が担当
    各国ごとの専門の運輸方式で、日本では日本の配送会社を利用した配送方法となります。届くまで7~12日程度で、料金は0円~1100円程度です。ただし、スマホ・タブレット等の高額商品では無料となる場合が多いようです。箱が凹んでいた、破れていた等の口コミもあるGearBestですが、こちらは日本の配送サービスを利用しているためその心配も少なく、安心感が強いです。
    GearBest日本公式ブログでは、日本は「Japan Direct Air Mail」が倉庫から日本へ航空便で発送し、日本に到着後は佐川急便が配送する、と書かれていますが、他の方のブログ等で見ると日本郵便と書かれているところもあったので、時期によって違いがあるかもしれません。
    日本の配送会社という事で馴染みも安心感もありますし、スマホ等の高額商品では基本的に送料が無料なようなので、最も安定の配送方法と言えると思います。
  • Expedited Shipping:DHLを利用
    DHLという、配送が早く輸送品質の高い事で有名な国際輸送会社を利用した配送方法です。配達まで3~7日程度と非常に早いです。送料は0~3000円程度ですが、800円程度で済むことが多いらしく1000円を超える事はあまりありません。具体的な送料は主に重量などによって異なります。
    ただし、リモートエリア(遠隔地)の場合は30ドルの追加料金が必要となる場合があります。利用したい場合には、事前にリモートエリアの対象かを確認しておきましょう。

DHLのリモートエリア(遠隔地)対象地域

DHLを利用する「Expedited Shipping」を利用した際に、追加料金が必要となってしまうリモートエリア(遠隔地)の対象地域を下記のPDFで確認する事ができます。郵便番号でまとめられています。

DHLのリモートエリア対象地域:PDF


保証

GearBestの保証は、主に以下になります。

保証概要
7日以内の到着保証初期不良があった場合、商品到着3日以内の連絡で新しい商品と無料交換(送料は初期不良が確認されれば返金)
未開封の30日無条件返金保証未開封の状態で商品到着から30日以内なら、商品を返品し返金を受け取る事が可能(送料は自己負担)
45日返金保証商品に不備があった場合に返品して交換品を貰える(送料は自己負担)
一年無料修理保証商品到着から1年間は無料修理(メーカー・製品の保証がある場合はそちら優先)

中国企業という事でやや不安もある保証ですが、規定では国内の通販サイトにも負けない、かなり充実した保証内容となっていると思います。また、GearBestは、日本語でのやり取りにも対応しているため、気軽にご利用できます。
保証の詳しい内容については下記をご覧ください。


クーポン・セール


GearBestでは、常時開催のフラッシュセールを筆頭に、お得なセールやクーポンが目白押しです。
対象商品が非常に多い上、人気商品も数多くあり、お得感満載です。ランナップ等は時期によって変わりますが、トップページでかなり目立つ形のリンクがあると思いますので、とりあえずトップページを見れば良いです。

注意事項

海外端末を使う事に対しての注意事項です。端末自体の問題というよりも、日本の制度や規格への対応の話。

技適について

GearBestで特に魅力的な商品は、中国製のスマホ・タブレット等のガジェットですが、実は日本国内でのこれらの使用は法令違反となる可能性があります。「技適」と呼ばれるものが関係しています。詳しくは以降で触れますが、技適の有無の確認や利用の判断は自己責任ということだけ最初に触れておきます。


日本国内での無線データ通信の利用は、「技適マーク」というものが付いている機器に許可されています。「技適」とは、技術基準適合証明(または技術基準適合認定)という、電波法(または電気通信事業法)で定められている技術基準に適合している事を証明するものです。

もし「技適マーク」の付いていない機器を利用した場合は、電波法違反となり1年以下の懲役又は100万円以下の罰金となる可能性があるとされています。

「技適」は日本独自の制度であるため、日本向けとして発売されていない機器には基本的に「技適マーク」が付いていません。GearBestは海外通販ですから、当然GearBestで扱う機器にも「技適マーク」が付いていないものも多いです。確認が必要になります。
「でも海外製のスマホ普通にキャリアで扱ってるよ?」って思う人も居ると思いますが、有名キャリアが扱っている海外製スマホは、日本のために技適を取得し日本語対応させた、いわば日本専用機種で、海外向けに販売されているものと違う扱いなのです。

しかし、最近では海外(全世界)向け販売の中国製品でも、技適マークが付与されている場合もあります。ただし、正直本当に技適を受けているのかは怪しい場合もあります。とはいえ、そのような機器を使用した場合「技適マークが付与されている機器しか使っちゃいけない」という内容には違反してない訳ですし、本来は認証の番号の表記されていないといけないのですが、それが無いという場合もあります。

ただ、実はこの「技適」は半ば形骸化しているような制度で、個人の海外スマホの利用で罰則を受けた例はありません。知らずに使用していて、その事を通信局に連絡した結果、「我々は禁止されていると言うだけ」と言われ、何もお咎めが無かったなんて話もあります。この例のように、そもそも技適マークの存在すら知らなかったという人も割と居ると思います。

そもそも、この「技適」はスマホを取り締まるためではなく、主にトランシーバーや大型の無線設備による妨害電波などを懸念してのもののようです。技適マークのない海外スマホを日本で利用している人なんて恐らくたくさん居る中で罰則を受けた人が居ない訳ですから、該当機器を何か悪用しようとでもしない限りは、罰則を受ける可能性は正直低いのではないかと思います。とはいえ、技適のない無線機器で無線通信をする事は間違いなく違法行為なので、技適がない事が確定している機器については使用は控えましょう。

最後に念のため言っておくと、自分は法律に関しては全くの素人なので、凄く的外れのことを言っている可能性もあります。その辺りはご容赦ください。全ての判断はあくまで自己責任でお願いします。

対応バンドやVoLTE(通話)について

海外端末は、日本に向けて最適化されている訳ではないため、通信バンドへの対応が万全でない可能性があります。通常のネットワーク通信であれば、グローバルバージョン端末であれば基本的に問題ないですが、通話のVoLTEに関しては対応されていない場合があります。通話に関しては、端末側の問題というより日本のキャリア側の問題なので実際に使ってみないとわからない部分も多いです。事前に「端末名 海外版 通話(VoLTE)」等で検索をしてみる事をおすすめします。

事前設定(利用までの流れ)

最後に、事前設定の仕方を説明しています。日本で有名な通販サイトでの流れとほぼ変わりません。実際の流れを詳しく説明したページも山ほどあるため、本記事ではかなり簡単に説明しています。


注意
アカウントは英語版サイト・日本版サイトどちらから登録しても共有のものなるため、お好きな方で登録して構いません。「英語版サイト」を翻訳して利用すると日本語の怪しい箇所があるため、本記事では「日本版サイト」を利用した場合を説明しています。

GearBestの事前設定(日本版サイト 2019年9月時点)

GearBestの事前設定について説明しています。

手順1
アカウントの作成

まずはアカウントの作成です。アカウントを新規作成するか、GoogleかFacebookのログイン機能を利用する事になります。
どちらにせよ住所は偽る訳にはいかず、個人情報の登録は必須ですから、安全面としては大差ないかと思います。好きな方で構いません。中国のサービスという事で不安がある方は、アカウントを新規作成して、パスワードを全く新しいものにするのが最も安全だと思います。

新規作成の場合、トップページ右上の「サインイン」というところから「登録」を押します。

すると、メールアドレスとパスワードを入力画面が出てくるので入力します。

入力したメールアドレスに認証用のメールが届きます。届いたメールの中にやたらと長いURLがあるので、そちらをクリックするとアカウント作成完了です。

手順2
通貨を日本円(JPY)に変更
恐らく初期設定では商品の価格が全てドル表示になっていると思いますので、まずこれを日本(JPY)に変更します。日本円の方が分かり易いと思いますし、これをしないと、日本円→ドルへの為替手数料が掛かる可能性があるそうです。

ホームページ右上の「送り先(もしくは発送先)」と表示されているところをクリックします。
すると、送り先と通貨を選択するタブが出ますので、送り先を「Japan」に、通貨を「円 JPY」に設定し、完了です。

手順3
個人情報の登録
 
配達してもらうために必要な情報を登録します。
恐らく多くの方は日本サイトやGoogleChromeを利用しており、日本語で表示されていると思いますが、海外通販サイトなので、基本的に英語で入力していきます。

右上にアカウント名(メールアドレス)が表示されていると思うので、そちらにカーソルを合わせ、「私のプロフィール」という項目を選択します。

そこの「個人情報」というタブから入力していきます。

名前は英語で入力します。(例:田中太郎 → Taro Tanaka)
携帯電話番号は、通常海外では+81を付けて始めの0を省いたりする必要がありますが、このタブではそのままで大丈夫なようです。

保存するを押して、このタブは終了です。

手順4
住所の登録
 
次に住所等を登録していきます。「住所録」というタブを選択します。入力例も一緒に載せています。
電話番号は「+81」と付いている場合は国内電話を表す先頭の0を消します。ただし、付けても大丈夫だったという報告もありました。
そもそも、この手の通販で向こう側から電話がいきなり掛かってくるケースが恐らく稀なので、間違っていても問題になる事があまりなさそう。

これで、必要情報の登録は終わりです。
支払い方法は、アカウントに設定するところが無かったので(見落としていたらごめんなさい)、注文時に毎回選択する形になると思います。

手順5
事前の設定完了!

事前の設定等はこれで終わりです。

あとはAmazon等と同じように、カートに商品を追加し、注文していくよくある形です。特に説明するところもないかと思います。
クーポンやセールを活用して、お得にお買い物をしましょう。

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