iPadざっくり比較【2021年9月版】

注意:最新モデルは別記事にて

本記事は2021年9月時点のもので、古い内容になっています。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。また、最新モデルについては随時更新していく形の記事を作成しているので、お手数ですが下記リンクを参照していただけると幸いです。

モバイル版「Ryzen 4000 シリーズ」の性能を見る【ざっくり評価】 モバイル版「Ryzen 4000 シリーズ」の性能を見る【ざっくり評価】

2021年9月時点での最新のiPad各種をざっくり比較しています。

記事全体の参考

簡易比較表

まずは、各モデルの主要スペックをまとめた簡易比較表を載せています。2021年9月時点での最新モデルが対象です(Wi-Fiモデル)。

iPad簡易比較表(WI-Fiモデル・2021年9月)
iPad 10.2 iPad mini 8.3 iPad Air 10.9 iPad Pro 11 iPad Pro 12.9
価格
※2021年9月15日時点
39,800円~ 59,800円~ 69,080円~ 94,800円~ 129,800円~
画面サイズ 10.2インチ 8.3インチ 10.9インチ 11インチ 12.9インチ
SoC Apple A13 Apple A15 Apple A14 Apple M1 Apple M1
解像度 2160×1620 2266×1488 2360×1640 2388×1668 2732×2048
ディスプレイ Retina Liquid Retina Liquid Retina Liquid Retina Liquid Retina XDR
重量 487g 293g 458g 466g 641g
ストレージ 64G~256GB 64GB~256GB 64GB~256GB 128GB~2TB 128GB~2TB
Wi-Fi Wi-Fi 5 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6
対応コネクタ Lightning
Smart Connector
USB Type-C USB Type-C
Smart Connector
Thunderbolt/USB 4
Smart Connector
Thunderbolt/USB 4
Smart Connector
サイズ
横/高さ/縦
174.1 mm
7.5 mm
250.6 mm
134.8 mm
6.3 mm
195.4 mm
178.5mm
6.1mm
247.6 mm
178.5 mm
5.9 mm
247.6 mm
214.9 mm
5.9 mm
280.6 mm
生体認証 Touch ID
(指紋認証)
Touch ID
(指紋認証)
Touch ID
(指紋認証)
Face ID
(顔認証)
Face ID
(顔認証)
スピーカー 2スピーカー 2スピーカー 2スピーカー 4スピーカー 4スピーカー
カメラ シングル シングル シングル デュアル デュアル
True Tone
5G × ×
Apple Pencil 第1世代 第2世代 第2世代 第2世代 第2世代
対応キーボード Smart Keyboard Bluetoothキーボード Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
通販 Apple Store
Amazon

モデル別ざっくり評価

iPad(第9世代) 10.2インチ

(C)Apple

良い点
  • 価格が安い
  • 高い処理性能(Apple A13)
  • 高い解像度

悪い点
  • ベゼル幅が厚めで、画面サイズの割に本体サイズが大きめ
  • 他モデルより厚みがある(約7.5mm)
  • スピーカーが1側面にしかない(数は2)
  • 最新iPadの中で唯一Lightningコネクタ
  • 最新iPadの中でWi-Fi 6に唯一非対応(2021年9月時点)

10.2インチのiPad 第9世代は、安さと性能コスパ重視のエントリーモデルです。最安値モデルは約4万円と安く、手を出し易いモデルになっているのが魅力です。その安さと性能の高さから、価格.comのタブレットランキング上位を常に維持し続けるのが基本の人気モデルです。先代モデルでは最小ストレージが32GB少なかったのが弱点の一つでしたが、最新の第9世代では64GBからになり(価格は据え置き)、処理性能だけでなくストレージ面でもコスパが向上しました。

2021年9月に登場した第9世代では、プロセッサは「Apple A13」が採用されています。Appleのプロセッサとしては最新ではないですが、その性能は今でも十分高性能と言えるものです。Androidスマホ・タブレットによく利用されるハイエンドSoCに匹敵します。そのため、基本的に同価格帯の他のAndroidやChromebookのタブレットよりも大幅に高性能です。価格の割には画面の解像度も高く、精細な映像を楽しめるのも良いです。

ただし、その性能や機能は一般的なタブレットとしては十分なものですが、他のiPadと比べるとやや劣る点も多いのは覚えておくと良いかもしれません。

まずぱっと見でわかるのは、ベゼル幅の厚さ(画面の縁の大きさ)です。10.2インチのiPadのベゼル幅は比較的厚く、正直やや野暮ったい見た目になっています。2021年9月に登場した第9世代でも、筐体サイズと画面サイズが全く同じだったので、ベゼル幅は全く変わりませんでした。そのため、見た目も重視する人にはやや不向きと言えるかもしれません。関連して、単純に画面サイズの割に本体サイズも大きくなってしまっています。同価格帯で処理性能は優れているという話をしましたが、ベゼル幅に関しては同価格帯以下の他タブレットでもっと優れている機種が普通にある点は留意しておいて損はないかもしれません。軽い処理しかしない前提なら、基本Apple A13ほどの性能が無くても大丈夫なので、見た目重視なら他のベゼル幅が狭くて安い機種を検討しても良いかもしれません。

次に、最新のiPadの中で、唯一Lightningコネクタとなっている点も留意です。Lightning – USB Type-Cの変換ケーブルが同梱しているため、充電器の互換性で困ることはありませんが、他にLightningコネクタ機器を持っていない場合にはiPad専用ケーブルとなってしまう他、他のUSB Type-Cケーブルや機器をiPadに接続したい場合には少し不便です。サブ機としての運用なら許容できる範囲だと思いますが、メイン機としてゴリゴリ使うならやや気になる人も居るかもしれません。

また、買ってから知る人も多そうなのがスピーカーです。iPad 10.2インチでは、スピーカーが2つとも1側面(ホームボタン側)にしかありません。そのため、その面を下にして利用すると音が篭ってしまう可能性がありますし、そうでなくても音の広がりとか臨場感にはやや欠けてしまいます。

ディスプレイも解像度や色域は高く、価格の割には間違いなく良い品質のものが採用されてはいますが、iPadの中で唯一反射防止コーティングやフルラミネーション加工が無い点は、他モデルよりは劣っています。加えて、Apple Pencilも最新のiPadの中では唯一第1世代にしか対応していません。

ディスプレイ品質自体は十分に高いと言えるものなので、クリエイター等じゃなくて、特にこだわりが無ければそこまで気にする必要は無いとは思いますが、予算に余裕があってよりキレイな映像を楽しみたい方は上位のものを検討してみるのも良いと思います。

マイナス面を多く語ることになりましたが、これは他のiPadと比較してのものです。同価格帯のタブレットと比較すると、この10.2インチモデルでも上回っている部分の方が基本的に多いので、そこは勘違いしないようにしましょう。特に、約4万円からという価格の機種としては処理性能が非常に高い点は魅力的です。

他iPadと比べると劣る点も目立つ最も安価なiPad 10.2インチモデルですが、高い処理性能を持ちつつも価格を抑えた機種としては非常に強い選択肢です。

iPad mini 8.3インチ(第6世代)

(C)Apple

良い点
  • 小型で軽量(8.3インチ、約293g)
  • 非常に高い処理性能(Apple A15)
  • 優れたディスプレイ性能

悪い点
  • iPad(10.2インチ)よりも高い(約6万円~)

iPad mini 第6世代は、8.3インチの小型モデルです。重量も非常に軽いため、気軽に手で持ちながら扱えるのが魅力です。処理性能も非常に高いです。

プロセッサには「Apple A15」が採用されています。発売時点ではまだ市場に出ていない最新プロセッサなので、具体的な性能は不明です。ただ、その処理性能は先代の「Apple A14」を当然上回るはずなので、非常に高い処理性能です。「Apple A14」搭載のAirよりも、このminiの方が少し安価なのに、より優れたプロセッサを搭載しているため、処理性能コスパは非常に優れています。サイズ的に用途や目的が異なるのと、この小さい機種でそこまでの処理性能が必要なのかという点はありますが、魅力的です。

先代では厚かったベゼル幅も、第6世代から大分スリムになりました。背面も高級感が増しています。先代では価格の割には野暮ったさもある見た目が少しネックでしたが、その心配はほとんど無くなりました。先代ではLightningコネクタだったのが、USB Type-Cに変わったこともあり、より気軽に持ち歩いて使い易いようになったと思います。

ディスプレイの質はiPad Airに近いものとなっており、同価格帯の中では非常に優れていると思います。「True Tone」にも対応しており、反射防止加工もしっかりしているので、ディスプレイは10.2インチモデルよりも良いです。サイズ的に10.2インチの下位モデルのような印象も受けると思うminiですが、実は若干上位のモデルという感じです。

また、第6世代からはWi-Fi 6に対応した他、Cellularモデルでは5Gにも対応しました。今の時期に出すこの価格の機種なら妥当かなと思いますが、より安価なiPad 10.2インチモデルではまだ対応していない部分なので、迷っている人は材料の一つにはなるかもしれません。

プロセッサ性能やディスプレイの質などを考えるとコスパは非常に優れていて、小型で高級感のあるタブレットは非常に魅力的です。ただし、個人的にはスマホの大画面化が進んでいる現状では、8インチクラスのタブレットは立ち位置がやや微妙な気がします(個人の主観です)。

タブレット購入を考える大体の理由は、スマホよりも大画面のものが欲しいという感じだと思いますが、その要望を十分に満たせるかは怪しい気がします。先代から機体スペックと見た目は良くなったと思いますが、価格自体は安くはない(約6万円から)ですし、有効活用出来なければ意味が無いので、事前にちゃんと使うことになるかを考えて検討すべき機種ではあるのかなと思います。

iPad Air (第4世代) 10.9インチ

(C)Apple

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple A14)
  • 軽量(約458g)
  • 優れたコスパ
  • 高い解像度の優れたディスプレイ

悪い点
  • 高価(6万円台~)
  • リフレッシュレートは60Hz

iPad Airはやや高価ながら各種性能が10.2インチのiPadよりも高い、ミドルレンジモデルです。価格は6万円台からなので安くはありませんが、処理性能も含め色々な点が下位のiPad(10.2インチ)よりも強化されています。長期利用を考えていて、多少予算に余裕があるならおすすめできるモデルです。

まずぱっと見でわかるのが、価格は超高価という程では無いながら、ベゼルが狭くすっきりとした見た目となっており高級感があります。Airという名前の通り、重量も約458gと軽いです。10.9インチながら、下位の10.2インチのiPad(約490g)よりも軽量となっています。

プロセッサには「Apple A14」が採用されています。iPhone 12シリーズにも採用されている、スマホ・タブレット向けのハイエンドSoCです。非常に高い処理性能です。

ディスプレイの質も非常に高く、精細でキレイな映像を楽しむことができます。最大輝度やHDRではiPad Proの方がやや優れてはいるものの、よほど高度なクリエイティブ用途を意識しない限りは、iPad Airでも気にならないと思います。ただし、iPad Proはリフレッシュレートが120Hzとなっているのに対し、iPad Airのリフレッシュレートは60Hzとなっている点は一応注意しておくと良いかもしれません(ただし、現状の動画やスマホ・タブレット向けのゲームは大体60fps上限なので、一般用途ではスクロールやUI操作が滑らかくらいのメリットしかないかも)。

当然上位のiPad Proには劣る要素はあるものの、ほとんどの要素が非常に高いレベルで、コスパは非常に良いです。安さは10.2インチモデルに負けるものの、10.2インチモデルではストレージ容量が最小32GBなのに対し、Airは64GBということもあり、純粋なコスパはAirの方がやや上という印象です。

安い買い物ではなくなりますが、コスパと性能の双方を高いレベルで併せ持つ、一般の人には魅力的なモデルだと思います。

iPad Pro 11インチ(第3世代)

(C)Apple

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple M1)
  • 軽量(約466g)
  • 高い解像度の優れたディスプレイ(高い解像度、色域、120Hz)
  • スピーカーを4つ搭載
  • スリムベゼルですっきりした見た目

悪い点
  • 非常に高価(9万円台~)

iPad Proは、Pro(プロ)と付くように、各種性能が非常に高い、プロ仕様のハイエンドモデルです。価格は非常に高く、11インチモデルは9万円台からとなっています。サイズ感はiPad Air(10.9インチ)に非常に似ており、ベゼルが狭くすっきりした見た目です。

プロセッサは「Apple M1」が搭載されています。MacBookにも採用されているモデルで、タブレットに使うプロセッサとしては非常に高性能です。頭一つ抜けた性能を持っています。

ディスプレイの質も非常に高いです。高い解像度・高色域・120Hzの高リフレッシュレートを持ち、あらゆる面で優れています。スピーカーも4つ搭載しており、オーディオ面でも優れています(他モデルは2つ)。

また、搭載のUSB Type-CポートはThunderbolt4に対応しており、高速なデータ通信が可能な他、互換性が高いです。

価格が非常に高く、正直ここまでの性能が要らない人の方が多いと思うので、購入前に用途からよく考えて検討した方が良いとは思いますが、その性能は非常に素晴らしいタブレットです。

iPad Pro 12.9インチ(第4世代)

(C)Apple

良い点
  • 非常に高い処理性能(Apple M1)
  • 軽量(約466g)
  • 非常に優れたディスプレイ(11インチモデルよりも)
  • 大画面(12.9インチ)
  • スピーカーを4つ搭載
  • スリムベゼルですっきりした見た目

悪い点
  • 非常に高価(12万円台~)
  • やや重い(約641g)

iPad Pro 12.9インチモデルは、各種性能が非常に高い、プロ仕様のハイエンドモデルです。価格は非常に高く、12万円台からとなっています。

画面サイズ以外の大体の仕様は11インチモデルとほぼ同じですが、ディスプレイが「Liquid Retina XDR」となっていて、より良いものになっています。高い解像度・高色域・120Hzの高リフレッシュレートを持ちつつ、11インチモデルより高い最大輝度と非常に高いコントラスト比となっています。より明るくて自然な映像を表示することが可能となっています。そのため、高度なクリエイティブ用途で使う場合には最も適していると言えると思います。

ただし、ディスプレイ性能が影響しているのか、11インチモデルから更に大幅に価格が高くなっています。サイズが大きい点はメリットにもなりますが、デメリットにもなる部分ですし、重量も増え、持ち運びにはややマイナスとなっている部分もあります。

「性能」という点に焦点を当てれば最高のモデルになりますが、プロのクリエイターでなければAirやPro(11インチ)でも大体の人は十分用途を満たせると思うので、慎重に用途や予算を考えて検討しないと良さを活かせないモデルだと思います。

スペック・仕様別比較

価格

iPad(Wi-Fiモデル)の価格を表にまとめているので見ていきましょう。また、4Gや5Gなどのモバイル回線に対応したCellularモデルは、大体16,000円~18,000円程度高くなります。

iPadの価格一覧(Wi-Fiモデル)
iPad iPad mini iPad Air iPad Pro 11 iPad Pro 12.9
64GB 39,800円 59,800円 69,080円
128GB 94,800円 129,800円
256GB 57,800円 77,800円 87,780円 106,800円 141,800円
512GB 130,800円 165,800円
1TB 178,800円 213,800円
2TB 226,800円 261,800円

予算や用途は人によって異なるため、どれが良いとは一概には言えませんが、処理性能と機体性能を考えたコスパはiPad miniが良いと思います。最安値59,800円という価格で、Apple A15搭載で処理性能が非常に高く、その他のスペックもサイズ以外はAirに近いです。

ただ、タブレットとしては10~11インチクラスの方が個人的には実用性や需要があるかなと思うので、そうなると最も安価なiPad 10.2やAirも実用性込みのコスパなら高いと思います。特に、iPad Airは高すぎない価格(Apple store以外で見たら最安値6万円未満ものもあった)でディスプレイ性能も高く、タブレットとして丁度良い見た目で高級感のある見た目なのもポイントが高いです。Apple A14搭載なので処理性能コスパはminiには負けてはしまいますが、Apple A14も非常に高い処理性能です。一般的なタブレットに求められる処理は十分快適に動きますし、色々と丁度満足できるレベルだと思います。

安さを重視するならやはり通常版のiPad(10.2インチ)も魅力的です。最も安価なモデルなので、他モデルと比べると劣る面の方が目立ちますが、同価格帯の他タブレットよりは多く面で勝ることが多いので、安さ重視のコスパでは非常に強い選択肢だと思います。

iPad Proは各種性能は非常に高いですが、やはり価格が非常に高いです。予算に余裕がある人かクリエイター等のプロ向けのモデルとなっています。

プロセッサ(SoC)

iPadに搭載されている各プロセッサの性能についてです。まずは下記にCPUのGeekbenchのスコアをまとめているので見てみましょう。

また、本記事ではGPU(主にグラフィック処理を担当するプロセッサ)については触れていませんが、スマホ・タブレット向けGPUは基本SoC内蔵で、CPU性能に比例する傾向があるので、CPU性能の良さ=GPU性能の良さという認識で概ね構わないです。

ベンチマークの参考

Geekbench 5.3 シングルコア
SoC スコア
Apple M1(8コア)
iPad Pro 11インチ
1716
Apple M1(8コア)
iPad Pro 12.9インチ
1710
Apple A15
iPad mini 第6世代
?
Apple A14(6コア)
iPad Air
1593
Apple A13(6コア)
iPad 第9世代 予測
1336
Apple A12(6コア)
先代iPad,iPad mini ※参考
1116

Geekbench 5.3 マルチコア
SoC スコア
Apple M1(8コア)
iPad Pro 12.9インチ
7378
Apple M1(8コア)
iPad Pro 11インチ
7260
Apple A15
iPad mini 第6世代
?
Apple A14(6コア)
iPad Air
4334
Apple A13(6コア)
iPad 第9世代 予測
3476
Apple A12(6コア)
先代iPad,iPad mini ※参考
2772

まず触れておきたいのが、上位のiPadと並べると性能が低く見えるApple A12やA13も、実はタブレット搭載のプロセッサとしては十分に高性能な部類になる点です。一番安価なiPadでも、一般的な用途なら十分サクサク動きます。下位モデルだと性能が低くて、一般用途でももっさりしちゃうんじゃないかと思う人も居るかもしれませんが、そこまで低性能では無いので安心して大丈夫です。

とはいえ、上位モデルよりは低性能なのも事実です。10.2インチiPad搭載のA13とAir搭載のA14とを比較すると、A14の方がシングルコアで約19%、マルチコアで約25%高速です。Apple M1なら更に高性能です。価格を考えるとそこまで大きい差では無いと思いますが、重い処理やサクサクさを意識するなら、やはりAirかProの方が適していると思います。

Apple A14とM1の性能の違いについては、M1の方がシングルコアで約7%、マルチコアで約68%ほど高速です。M1の方がコア数が多いため、マルチコア性能は大幅に有利です。ただし、シングルコア性能は大差ありません。

マルチコア性能差の大きさに目が行ってしまいますが、マルチコア性能は常に恩恵のある性能ではない点を留意しておいた方が良いです。マルチコア性能は重い処理をした場合には役立ちます。ただし、そもそもタブレット自体が重い処理を日常的にするような端末では無いと思うので、A14とM1のマルチコア性能差が活きる場面はそんなに多くないんじゃないかと思います。

細かい処理やサクサク感は主にシングルコア性能が影響します。そのため、マルチコア性能に差があっても、重い処理をたくさんする訳ではなくてシングルコア性能に差が無いなら、使用感の差は実はほとんど無いです。実際に触ってみても、軽い処理ならレスポンスの差を感じることは出来ませんでした。

プロのクリエイターがごりごり重い処理をさせる目的とかじゃなければ、iPad Airでも十分すぎる処理性能だと個人的には思います。

iPad mini 第6世代に搭載のApple A15の性能は詳細がわからないので、情報が出たら追記したいと思います。ただし、iPad miniで凄く重い処理などをする前提の人はあまり居ないと思うので、総合評価に大きな影響はないかなと思います。先代のApple A12でも十分な処理性能でした。

サイズ・重量

サイズと重量について、表にまとめたので見ていきます。重量はWi-Fiモデルのものです。Cellularモデルだと数g重くなります。

画面サイズ 重量 高さ 厚み
iPad 10.2インチ 487g 174.1 mm 250.6mm 7.5mm
iPad mini 8.3インチ 293g 134.8mm 195.4mm 6.3mm
iPad Air 10.9インチ 458g 178.5mm 247.6mm 6.1mm
iPad Pro 11 11インチ 466g 178.5mm 247.6mm 5.9mm
iPad Pro 12.9 12.9インチ 682g 214.9mm 280.6mm 6.4mm

ベゼル幅の厚いiPad(10.2インチ)は、画面サイズの割には本体サイズが大きめなのがわかります。10.9インチのiPad Airと大して変わらないサイズとなっています。また、厚みも他モデルよりもあります。安さの代償ということになると思いますが、他モデルよりは劣る結果となっています。

iPad miniは、第6世代(Apple A15)モデルからベゼル幅が狭くなりスリムになりました。小型で軽量で、片手で持って使うのには最も適していると思います。

ディスプレイ

各モデルのディスプレイ仕様について表にまとめています。

iPadのディスプレイ比較
iPad iPad mini iPad Air iPad Pro 11 iPad Pro 12.9
ディスプレイ Retina Liquid Retina Liquid Retina Liquid Retina Liquid Retina XDR
画面サイズ 10.2インチ 8.3インチ 10.9インチ 11インチ 12.9インチ
解像度 2160×1620 2266×1488 2360×1640 2388×1668 2732×2048
耐指紋性撥油コーティング
True Tone
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
広色域ディスプレイ(P3)
×
リフレッシュレート 60Hz 60Hz 60Hz 120Hz
ProMotion
120Hz
ProMotion
最大輝度 500nit 500nit 500nit 600nit 600nit
フルスクリーン:1000nit
ピーク:1600nit

MEMO
  • 耐指紋性撥油コーティング
    iPadは全モデル、油分を弾いて皮脂の付着を防止するフッ素加工がされています。
  • フルラミネーションディスプレイ
    液晶パネルとカバーガラスを圧着加工して一体化したディスプレイです。液晶パネルとカバーガラスの隙間が無くなることで、光の反射が抑えられる他、タッチ面と映像との距離が近くなるため、直接映像に触れているようなディスプレイになります。
  • True Tone
    周囲の光に合わせて色や明るさを調整し、より自然な映像にする機能です。

ディスプレイは上位モデルになるほど大きくなり、質も良くなります。用途や予算に合わせて選ぶことになると思います。

最も安価なiPad(10.2)は、iPadの中では最も質は低いディスプレイとなる点に注意です。正確には、ディスプレイの質自体は普通に高いですが、反射防止関連の加工がされていない点で差があります。とはいえ、価格の割には十分に良いディスプレイにはなっているので、強いこだわりが無く、安く済ませたいなら悪くないです。

対して、ディスプレイの質を重視したいなら10.2インチ以外のiPadを選ぶのがおすすめです。特に、iPad Proのディスプレイは、リフレッシュレートが120HzのPro Motionテクロノロジー搭載となっており、他モデルより滑らかな映像描写が可能になっています。他モデルは60Hzですが、120Hzとの差は一目でわかります。とはいえ、現状ではYouTubeなどの動画も基本60fpsなので、一般用途ではあまり恩恵を感じることは無いかもしれません(スクロールやUI操作が滑らかになるくらい)。

また、iPad Pro 12.9インチモデルのみ、Liquid Retina XDRディスプレイとなっており、iPad 11インチモデルよりも上位のものになっています。最大輝度がフルスクリーン時1,000nit、ピーク時1,600nitまで引き上げられている他、10万:1の非常に高いコントラスト比を実現しています。高度な画像・動画を扱うプロのクリエイターの方にはおすすめできる仕様だと思います。ただし、価格も大幅に高くなっています。

生体認証

iPadの生体認証
認証
iPad Touch ID
(指紋認証・ホームボタン)
iPad mini Touch ID
(指紋認証・電源ボタン)
iPad Air
iPad Pro Face ID(顔認証)

iPadの生体認証は、iPad Proのみ顔認証(Face ID)で、他は指紋認証(Touch ID)です。

個人的にはどちらも慣れてしまえば大差ないものだと思っていますが、最近では新型コロナウィルス対策のためにマスク着用した状態での利用も多いことから、顔認証はやや不便さが触れられることがあります。

自宅等での利用なら大して気にする必要はないと思いますが、外出時によく利用する人はよく不便さを感じるかもしれません。実は、今ではマスク着用時でもFace IDでロック解除できる機能が実装されてはいますが、マスク着用姿なら本人以外でもロック解除するという、セキュリティ的には正直微妙なものなので注意が必要です。

上述のようなこともあり、現状では指紋認証の方がやや使い勝手は上なのかなという印象です。

対応コネクタ

iPadのコネクタ
コネクタ
iPad Lightning
iPad mini USB Type-C
iPad Air
iPad Pro USB Type-C
(Thunderbolt/USB 4)

対応コネクタは、上記の表の通りです。最新モデルでは、最も安価なiPad 10.2インチモデルのみLightningコネクタで、他はUSB Type-Cです。

Lightningは使えるケーブルやデバイスが限られるため、USB Type-Cの方が汎用性が高く便利です。他のスマホやPCとも簡単に接続することができます。規格による汎用性を重視(他のモバイル端末とのデバイスの共有)したいなら、最も安価なiPad 10.2インチは避けた方が良いかもしれません。

また、iPad ProのUSB Type-Cポートは「Thunderbolt/USB 4」対応です。超高速なデータ通信が可能で、外部ディスプレイ出力にも強い他、Macbook等で使うデバイスなどとの親和性も高いようです。サブ機ではなく、PCのような使い方も意識したメイン機として運用する場合には強みになると思います。

Wi-Fi・モバイル通信

iPadの無線通信
Wi-Fi モバイル通信
iPad Wi-Fi 5 (802.11 a/b/g/n/ac) 4G LTE
iPad Air Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax)
iPad mini 5G
iPad Pro

iPadの最新モデルのWi-Fiは、iPad 10.2のみWi-Fi 5mini,Air,ProはWi-Fi 6に対応しています。Wi-Fi 6の方が高速なだけでなく、2.4GHzと5.0GHzの同時利用に対応していたり、遅延が減少していたり、スリープ時の電力消費が減っていたりと、実は結構進化しています。

通信速度だけで見れば、Wi-Fi 5でも十分だと思いますが、長期利用や新しい規格に興味がある人は、Wi-Fi 6対応の機種が良いと思います。

モバイル通信に対応したCellularモデルでは、iPad Proとminiが5Gに対応しています。5Gは2021年現在ではまだ満足に使える環境とは言えないと思いますが、遅延や速度は物凄く良化しているので、用途的に活用出来そうな人は対応しておいても良いかもしれません(ただし高いです)。

スピーカー

iPadのスピーカー
スピーカー数
iPad 2(下に2つ)
iPad mini 2(上下に1つずつ)
iPad Air
iPad Pro 4(上下に2つずつ)

スピーカー数はiPad Proのみ4で、他は2となっています。

iPad 10.2インチモデルでは下部に2つ搭載されており、スピーカーの付いた面を下にして置いたりすると、音が篭ってしまう可能性があるため注意が必要です。また、横向きで使用する場合には音が片方からしか聞こえないため、やや違和感があるかもしれない点も注意です。

iPad Airとminiは上下に2つ搭載されています。横向きなら両側から音が聞こえますし、縦向きでも、どちらかからは音がしっかり聞こえるようになっています。スピーカーの音を重視するなら、Airかmini以上のモデルをおすすめしたいです。

iPad Proは、上下に2つずつ搭載されており、どのような使い方でも複数のスピーカーから音が聞こえるようになっています。価格が高いので当然かもしれませんが、やはりiPad Proが頭一つ抜けて良い仕様です。

バッテリー持続時間

iPadのバッテリー持続時間は、公式スペック表では全モデル共通で「Wi‑Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間(携帯電話ネットワーク利用時には9時間)」となっています。テキトーに載せている訳では無く、実際にテストして同じくらいのバッテリー寿命となるように調整しているのだと思われます。

バッテリー持続時間は平均的なタブレットと同程度だと思いますが、全体的にサイズの割に軽量なタブレットとしては、優れたバッテリー性能となっていると思います。

ただし、高い解像度と最大輝度の高いディスプレイを採用しているため、最大輝度等を高く設定すると一気にバッテリー持続時間が短くなる点は注意が必要です。

カメラ

iPadのカメラ
背面カメラ 前面カメラ LiDARスキャナ
iPad シングルレンズ
広角:800万画素
広角:1200万画素 ×
iPad mini シングルレンズ
広角:1200万画素
×
iPad Air 700万画素 ×
iPad Pro デュアルレンズ
広角:1200万画素
超広角:1000万画素
超広角:1200万画素

先代ではiPad無印とminiの前面カメラが弱かったのですが、2021年9月発売モデルからは前面カメラが大幅に強化され、力を入れていることが伺えます。新型コロナウィルスの影響によるテレワークやビデオ通話・会議の増加を見ての対応かもしれません。

また、その影響で前面カメラはミドルレンジモデルのはずのAirだけが画素数が少ないという変な感じになっています。劇的な差が出るほどではないと思いますが、前面カメラでビデオ通話・会議をするために買う人で、キレイさを重視したい人は一応注意です。

背面カメラは最安のiPad無印のみ少し画素数が低いです。色調整などでも少し劣っている部分があるので、背面カメラを重視したいならiPad 10.2インチモデル以外を選ぶのがおすすめです。

iPad Proのカメラ性能は高いです。背面カメラはデュアルレンズ仕様ですし、「LiDARスキャナ」という光で距離を測定する技術が搭載されており、物体間の前後関係を正しく測定することができ、暗い場所でもキレイに撮影できたり、AR関係でも活躍するようです。プロのクリエイター向けというだけあり、おまけレベルの性能ではなくしっかりと重視されています。

Apple Pencil

iPadでは、Apple製の電子ペンである「Apple Pencil」を利用することができます。メモ書きや絵を描いたりする際に役立ちます。世代毎の違いや、iPad毎の対応状況について、下記に画像や表を参考に載せているので見ていきましょう。

(C)Apple

(C)Apple

iPadのApple Pencil対応
対応Apple Pencil 充電
ペアリング
iPad 第1世代(約11,800円) Lightningコネクタ
iPad mini 第2世代(約15,950円) 磁気コネクタ
iPad Air
iPad Pro

モデルによって対応する世代が異なるため、事前に利用予定のiPadに対応したものをチェックしておく必要がある点に注意です。

双方の違いですが、ペアリングや充電方法の違いです。第1世代Apple PencilはLightningコネクタで充電とペアリングを行います。第2世代は、iPad Pro/Airの側面の磁気コネクタにくっつけることで、充電とペアリングを行います。

iPad 10.2は磁気コネクタが無くて、第2世代のApple Pencilでペアリングができないため使うことが無いという感じです。

実際の使用面での違いは、第1世代はつるつるで丸いなめらかな表面となっているの対し、第2世代ではマットで鉛筆のような見た目と質感になっています。また、第2世代では表面をダブルタップすることでツールを切り替える機能があります。特に絵を描いたりする場合には凄く便利だと思います。

それぞれ対応モデルが決まっているため後からの選択の余地はないですが、よく絵を描いたりする人は第2世代のApple Pencilに対応しているiPad 10.2以外が良いかもしれません。

Smart Connector(対応キーボード)

Smart Connectorと対応キーボード
対応キーボード Smart Connector
iPad mini Blutooth ×
iPad Smart Keyboard 〇(側面)
iPad Air Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
〇(背面)
iPad Pro

iPadの対応キーボードは、磁気コネクタであるSmart Connectorの有無と搭載箇所で決まっています。

Smart Connectorの無いiPad miniはBluetoothキーボードのみ対応です。

Smart Connectorが側面にあるiPad(10.2)は、Smart Keyboardに対応しています。

Smart Connectorが背面にあるiPad AirとiPad Proは、Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioに対応しています。

対応キーボードおよび画面サイズ的にも、ノートPCのような運用も意識するならiPad AirかiPad Proがおすすめになります。Magic Keyboardのみタッチパッドも搭載しているので、よりノートPCのような感覚で利用することが可能になります。

まとめ

用途別おすすめモデル

最後に、用途別のおすすめモデルをざっくりとまとめておきます。

iPadおすすめモデル
  • iPad(10.2インチ) – 主に自宅で利用する予算機
    10.2インチiPadは、iPadの中で最も安い価格(最安値4万円弱)ながらその性能自体は十分高性能なのが魅力です。Web閲覧がメインのサブ機なら十分すぎるものだと思います。ただし、ベゼル幅が大きい上に、厚みもiPadの中ではある方なので、見た目はちょっと野暮ったさがあります。ディスプレイもiPadで唯一反射防止加工が無いです。また、Lightningコネクタが汎用性にやや欠けます。そのため、重量は軽くて持ち運びも十分できますが、屋外や外出先での使用には他モデルよりは劣る点が目立つため、主に自宅等で利用する場合におすすめです。iPadの中では最も安価なため劣る点も目立ちますが、安さと性能は魅力的で、同価格帯の他タブレットよりはベゼル幅以外は劣ることはほとんどないと思うので、最強の予算機だと思います。
  • iPad mini(8.3インチ) – 気軽に手で持ったまま使える高性能小型機
    iPad miniは、小型軽量で手で持ったまま使えるのが魅力です。第6世代からはApple A15搭載となり、処理性能も非常に高いです。ベゼルも狭くなり、背面も変わって、見た目に高級感も出ました。ディスプレイ性能もサイズ以外はAirとほぼ同等(仕様表を見る限りは全く同じ)で、非常に優れています。価格は約6万円からと安くはないですが、処理性能やディスプレイ性能を考えるとコスパは非常に優れている機種だと思います。ただ、スマホが大型化している現環境では、8インチクラスのタブレットの立ち位置はやや微妙な感じがします(個人の主観です)。小型ですが価格自体は安くないので、購入の際にはちゃんと有効活用するかを事前にしっかり考えておいた方が良いと思います。
  • iPad Air(10.9インチ) – 一般用途で出来るだけ長く使いたい場合の高性能コスパ機
    iPad Airは、個人的には一般用途ならiPadの中では最も実用性に優れていると思います。最安値モデルで6万円台と安くはないですが、Apple A14搭載で処理性能は非常に高い点や、高いディスプレイ性能を考えると、コスパは悪くないと思います。重量も458gという軽さで、モバイル性も優れています。安さ重視なら10.2インチiPadの方が有利ではありますが、Airの方が高級感のある見た目で、画面サイズもAirの方が大きいのに、軽くて本体サイズはほとんど同じでモバイル性でも勝っています。クリエイターではないのでiPad Proほどのものは必要無いけど、出来るだけ長期間がっつり使っていきたいなら、最有力となる機種だと思います。
  • iPad Pro(11インチ) – 持ち運びも重視した超高性能タブレット
    iPad Proは各種性能が非常に優れているプロ向けのタブレットです。正直、一般用途で使うにはオーバースペックな点も多く、価格も非常に高価なので、予算に余裕がある人やプロクリエイター向けのモデルです。11インチモデルは軽いので、その中でもモバイル性能を重視したい人におすすめのモデルです。
  • iPad Pro(12.9インチ) – PCのような使い方も意識した超高性能タブレット
    iPad Pro 12.9インチは各種性能が非常に優れているプロ向けの大型のタブレットです。大画面で作業がしやすいです。そのサイズを活かし、キーボードを併用すればノートPCに近い感覚で運用することも可能なのも魅力です。11インチモデルと比較すると、サイズだけでなくディスプレイも少し強化されています。11インチモデルと同じく、一般用途で使うにはオーバースペックな点も多く、価格も非常に高価なので、予算に余裕がある人やプロクリエイター向けのモデルです。12.9インチというサイズは、タブレットとしては大型で重い印象も受けますが、一般的なノートPCと比べれば圧倒的に軽いため、持ち運びも全然苦ではないです。

一応ざっとまとめましたが、各モデルは価格も大きく異なりますし、性能も細かく見ていくと結構違いがあるので、参考程度に見てください。と最後に保険をかけたところで、この記事は終わりです。ご覧いただきありがとうございます。気になる点があればコメント頂けると幸いです。

3 COMMENTS

ex

読み応えがあり、非常に参考になりました。

*iPad Airの世代が「第3世代」とありますが、A14搭載と記述がありますので「第4世代」の誤植でしょうか。
*iPad(10.2インチ)のまとめの「同価格帯の他タブレットよりは」以降が消えてるので気になります。

返信する
とねりん:管理人

ありがとうございます。励みになります。
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。誤記が多く恥ずかしいです。教えて頂き感謝です。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です