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ゲームに必要なグラボのメモリ(VRAM)を設定別に比較

グラボ(GPU)のゲームにおけるVRAM使用量を、海外サイトのレビューを参考に見ていきたいと思います。

現状、GeForceにおいては6万円以下の主要GPUではVRAMが8GB以下に設定されている状況がありますが、最近のゲームではグラフィックス技術の向上などによって、VRAM使用量は増加している印象があるため、8GBでは不安もある容量なってきたと思います。実際どうなのか見ていきたいと思います。

注意

本記事の内容は記事執筆時点(2024年7月4日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

VRAM(メモリ)使用量比較

実際のゲームにおけるグラボのVRAM使用量を見ていきます。テストではGPUは「GeForce RTX 4090 24GB」が使用されています。24GBの大容量VRAMを搭載しているので、不足する心配はありません。

ただし、テストに使用されたゲームは全体的にグラフィックが優れた新しめのゲームが多くなっているため、もっと軽いゲームならより少なくなる可能性もあります。

各設定名については、分かり易くするために、最も高い設定(プリセット)を「ウルトラ」とし、そこから一つ下がることに「高 → 中 → 低」といった感じで統一しているため、ゲーム内の設定項目名と異なる可能性がある点に注意してください。

1080p(フルHD)

まずはフルHD(1920×1080)です。レイトレーシングやアップスケーリング等は使用していない状態です。現状では恐らく最も主流な解像度であり、基本的に8GBあれば足りると言われている解像度でした。

1080p/中設定
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
8.9
Ratchet & Clank: Rift Apart
8.1
Homeworld 3
7.7
Senua’s Saga: Hellblade 2
7.5
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
7.3
平均
6.9
Horizon: Forbidden West
6.8
The Last of Us Part 1
6.6
Starfield
6.3
Alan Wake 2
6.1
Hogwarts Legacy
6.0
Forza Motorsport
5.6
Ghost of Tsushima
5.4

1080p/高設定
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
10.7
Ratchet & Clank: Rift Apart
9.2
Homeworld 3
8.7
平均
7.9
Senua’s Saga: Hellblade 2
7.8
Horizon: Forbidden West
7.7
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
7.6
The Last of Us Part 1
7.6
Alan Wake 2
7.6
Hogwarts Legacy
7.4
Forza Motorsport
7.4
Starfield
6.8
Ghost of Tsushima
5.9

1080p/ウルトラ
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
11.7
Homeworld 3
10.8
Ratchet & Clank: Rift Apart
10.1
The Last of Us Part 1
9.5
Hogwarts Legacy
9.3
Horizon: Forbidden West
9.1
平均
8.9
Senua’s Saga: Hellblade 2
8.7
Forza Motorsport
8.3
Alan Wake 2
8.0
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
7.9
Starfield
7.0
Ghost of Tsushima
6.5

フルHDなら8GBでも基本足りるけど、高設定以上では足りないケースが増える

フルHDで中設定以下の場合は8GBを超えたのは12タイトル中2タイトルだけで、基本足りるという結果になっています。しかし、比較的低めの設定でも重量級タイトルなら8GBを超えることは普通にあるということが判ります。

最高設定になると12タイトル中9タイトルが8GBを超えており、フルHDでも最高設定の場合は重量級ゲームの多くでVRAMが8GBでは不足する可能性が高いことがわかります。

8GBに到達していない場合でも、高設定以降では7GB台などのギリギリの容量で賄っていくことが基本となるので、余裕がありません。わずかでも他の用途でVRAMが使用されると不足してしまう、ということは留意しておく必要があります。

そのため、重量級タイトルを予定している場合、フルHDだとしても8GBは不安がある容量です。

また、最高設定のどのゲームでも12GBには達していないので、ネイティブのフルHDなら12GBあれば十分な容量です。

1440p(WQHD)

次は1440p(2560×1440)です。レイトレーシングやアップスケーリング等は使用していない状態です。主に1080pでは少し性能を持て余してしまう場合に利用する解像度です。現在の主流解像度はフルHD(1080p)ですが、GPU性能が全体的に大幅に向上してきているため、徐々にこの1440pが主流解像度に切り替わっていく気がします。

1440p/中設定
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
10.8
Ratchet & Clank: Rift Apart
8.7
Senua’s Saga: Hellblade 2
8.1
Homeworld 3
8.0
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
7.6
平均
7.4
The Last of Us Part 1
7.2
Horizon: Forbidden West
7.1
Starfield
6.7
Alan Wake 2
6.7
Hogwarts Legacy
6.5
Forza Motorsport
5.9
Ghost of Tsushima
5.8

1440p/高設定
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
12.6
Ratchet & Clank: Rift Apart
9.8
Homeworld 3
9.0
Senua’s Saga: Hellblade 2
8.4
平均
8.4
Alan Wake 2
8.3
The Last of Us Part 1
8.2
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
8.0
Hogwarts Legacy
7.9
Forza Motorsport
7.7
Horizon: Forbidden West
7.6
Starfield
7.0
Ghost of Tsushima
6.4

1440p/ウルトラ
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
13.3
Homeworld 3
11.2
Ratchet & Clank: Rift Apart
10.8
The Last of Us Part 1
10.2
Hogwarts Legacy
10.0
平均
9.5
Horizon: Forbidden West
9.3
Senua’s Saga: Hellblade 2
9.3
Alan Wake 2
8.7
Forza Motorsport
8.5
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
8.2
Starfield
7.2
Ghost of Tsushima
7.0

1440pで8GBは不安な容量だけど、低~中設定なら意外と足りるタイトルは多い

1440pの中設定以下で8GBに達したタイトルは12タイトル中4タイトルで、割と足りるケースが多いことが判ります。平均も8GB未満なので、タイトルこそ選ぶものの、軽いゲームなら基本8GBでも困らなさそうです。

とはいえ、重量級タイトルに限定しているとはいえ、低~中設定でも3分の1のゲームで不足していますし、VRAM 8GBのGPUはそこまで高性能ではないものが多いですから、そもそも1440pではfpsがそこまで出ないという問題もあります。

足りるケースが多いとはいえ、使用VRAMが8GB以下のタイトルも7GB超えが多くて余裕が基本無くなりますし、基本的にはやはり非推奨かなと思います。1440pで不安やfps低下を感じながら使うよりは、1080p(フルHD)でfps向上や設定を上げれる余地を残した方が安心して利用できると思います。

また、高設定以上になると一気に厳しくなります。12タイトル中7タイトルが8GBに達し、それ以外でも3タイトルは7.6GB以上でギリギリです。平均も8.4GBとなっています。重めのゲームでは不足するケースが多発します。

また、12GBに焦点を当ててみると、1440pでは高設定以上でごく一部のタイトルで12GBに達するものの、平均は10GB以下なので、基本的には1440pで12GBは不足することは意外と少ないようです。

4K(3840×2160)

次は1440p(2560×1440)です。レイトレーシングやアップスケーリング等は使用していない状態です。主に1080pでは少し性能を持て余してしまう場合に利用する解像度です。現在の主流解像度はフルHD(1080p)ですが、GPU性能が全体的に大幅に向上してきているため、徐々にこの1440pが主流解像度に切り替わっていく気がします。

4K/中設定
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
12.3
Ratchet & Clank: Rift Apart
9.6
Senua’s Saga: Hellblade 2
9.3
Homeworld 3
8.9
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
8.6
The Last of Us Part 1
8.6
平均
8.6
Alan Wake 2
8.4
Horizon: Forbidden West
7.9
Starfield
7.7
Hogwarts Legacy
7.7
Ghost of Tsushima
7.2
Forza Motorsport
6.6

4K/高設定
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
14.6
Ratchet & Clank: Rift Apart
10.7
Alan Wake 2
10.4
Homeworld 3
10.1
The Last of Us Part 1
9.8
Senua’s Saga: Hellblade 2
9.7
平均
9.7
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
9.3
Hogwarts Legacy
9.1
Horizon: Forbidden West
8.7
Forza Motorsport
8.5
Starfield
8.0
Ghost of Tsushima
7.6

4K/ウルトラ
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora
16.4
The Last of Us Part 1
12.8
Homeworld 3
11.9
Ratchet & Clank: Rift Apart
11.7
Hogwarts Legacy
11.4
Senua’s Saga: Hellblade 2
11.0
平均
10.9
Alan Wake 2
10.8
Horizon: Forbidden West
10.1
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
9.4
Forza Motorsport
9.2
Starfield
8.2
Ghost of Tsushima
8.2

4Kで8GBはさすがに厳しい。12GBは思ったよりも余裕がある

4Kでは一気に使用メモリが一気に増えます。中設定でも使用VRAMは8GBを超えます。8GB未満でもギリギリのものが多いです。そのため、さすがに4Kの重量級タイトルでは8GBは基本厳しいです。

また、4Kの重量級タイトルとなると12GBでも不安がある容量に思えますが、4Kでも高設定以下のレイトレ無しなら12GBに達するケースはあまり無いようです。4K高設定でも平均10GB未満の使用量です。思ったよりも12GBはやれる容量です。8GBと12GBで大きな差を感じる結果となりました。

レイトレーシング&フレーム生成:レイトレーシングはVRAMを大量に使用する

レイトレーシングとDLSSやFSRのフレーム生成機能を使用した際のVRAM使用量も確認します。

レイトレーシング

1080p/RTウルトラ
ゲームVRAM使用量
Homeworld 3
11.9
Ratchet & Clank: Rift Apart
11.2
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
11.0
平均
10.8
Forza Motorsport
10.3
Alan Wake 2
10.3
Hogwarts Legacy
10.1

1440p/RTウルトラ
ゲームVRAM使用量
Homeworld 3
12.2
Ratchet & Clank: Rift Apart
12
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
11.9
平均
11.5
Alan Wake 2
11.2
Hogwarts Legacy
10.9
Forza Motorsport
10.5

4K/RTウルトラ
ゲームVRAM使用量
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
15.0
Alan Wake 2
13.5
Ratchet & Clank: Rift Apart
13.3
Homeworld 3
13.2
Hogwarts Legacy
13.2
平均
13.2
Forza Motorsport
11.0

レイトレーシングはVRAMを大量に使用する

VRAMの話をするときに問題となるのが、この「レイトレーシング」です。結果を見るとわかりますが、レイトレーシングはVRAMを大量に消費します。レイトレ無しの場合と比較すると、おおよそ2GB強VRAM使用量が増加しています。

1080pレイトレでも平均で11GB近く使用しており、レイトレ無しの4Kウルトラ並みのVRAM使用量です。

また、レイトレはVRAMが不足すると性能が一気に低下するという特徴があります。

そのため、明確に不足する8GBでは、重量級タイトルでは性能が一気に低下するケースが多発すると思われるので、基本的には諦めることになると思います。元の解像度を絞るか、設定を大きく下げるかすれば対応できる可能性はあるものの、レイトレ無しで安定した高fpsにした方が使用感としては正直良いケースが多いと思います。

12GBに焦点を当てて見ると、こちらもさすがに余裕が無くなっています。しかし、一応1080pでは基本的には足りるようなので実用的ではあります。とはいえ余裕がある訳でもないので、他の処理などに使う余力が無いのは注意が必要です。

16GBを基準に見ると、4Kでも不足するケースがほとんど無いようで、1440p以下なら余裕があります。そのため、レイトレーシングも含めて常に安定したパフォーマンスを期待するのであれば、出来れば16GB欲しいという感じにはなると思います。

フレーム生成(DLSS&FSR)

1080p/ウルトラ/フレーム生成
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora(FSR)
15.6
平均
9.9
The Last of Us Part 1(FSR)
9.7
Senua’s Saga: Hellblade 2(DLSS)
9.6
Horizon: Forbidden West(DLSS)
9.3
Ghost of Tsushima(DLSS)
7.9
Starfield(FSR)
7.3

1440p/ウルトラ/ フレーム生成
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora(FSR)
16.4
Senua’s Saga: Hellblade 2(DLSS)
10.7
The Last of Us Part 1(FSR)
10.6
平均
10.6
Horizon: Forbidden West(DLSS)
9.6
Ghost of Tsushima(DLSS)
8.6
Starfield(FSR)
7.7

4K/ウルトラ/フレーム生成
ゲームVRAM使用量
Avatar: Frontiers of Pandora(FSR)
17.3
The Last of Us Part 1(FSR)
13.1
Senua’s Saga: Hellblade 2(DLSS)
12.7
平均
12.2
Horizon: Forbidden West(DLSS)
10.9
Ghost of Tsushima(DLSS)
9.8
Starfield(FSR)
9.3

フレーム生成(DLSS&FSR)でも意外とVRAMを多く使用するので、8GBではネックに

DLSSおよびFSRのフレーム生成機能を利用した場合も、意外とVRAMを使います。無しの場合と比べておおよそ1GBほど増加している傾向です。

そのため、8GBではやはりネックになるケースが多くなると思われます。重量級ゲームでの結果とはいえ、フレーム生成はfpsが低い重量級ゲームでこそ使いたい機能ですから、そこでネックとなるのは痛いところ。

レイトレーシングとは違って、VRAM不足すると一気にfpsが低下するというものではないため、ネイティブ動作に限定するならそこまで意識するところでも無いかもしれませんが、8GBだとレイトレーシングやフレーム生成といった、これから更に重要度が増していきそうな次世代技術でネックとなるのはやはり致命的に感じます。

12GB基準で見てみると、割と余裕があります。特に重量級のゲームの4Kなどでは不足してしまうケースはあるものの、1440p以下なら基本的に大丈夫そうです。

レイトレーシング + DLSSフレーム生成

1080p/RT+フレーム生成
ゲームVRAM使用量
Ratchet & Clank: Rift Apart
12.4
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
12.3
平均
11.5
Alan Wake 2
10.8
Hogwarts Legacy
10.3

1440p/RT+フレーム生成
ゲームVRAM使用量
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
13.4
Ratchet & Clank: Rift Apart
13.3
平均
12.5
Alan Wake 2
11.9
Hogwarts Legacy
11.3

4K/RT+フレーム生成
ゲームVRAM使用量
Cyberpunk 2077: Phantom Liberty
16.4
Alan Wake 2
14.9
平均
14.8
Ratchet & Clank: Rift Apart
14.4
Hogwarts Legacy
13.5

レイトレ + フレーム生成はかなりのVRAMを使うため、16GBは欲しい

レイトレーシングとFSR or DLSSのフレーム生成を併用した場合は、VRAMを非常に大量に使います。

レイトレーシングとフレーム生成の併用は、むしろ低性能なGPUで効果的に働きそうな感じがしますが、低性能GPUだとVRAMが基本少ないので、要件としては逆に厳しくなるという側面があったりします(最終的な性能ではプラスになる可能性も十分ありますが)。

実際のVRAM使用量は、1080pですら平均で11.5GBを記録しますし、12GBを超えるタイトルも少なくないです。1440pになると、平均でも12GBを超えます。

12GBでも危ういということなので、安定したパフォーマンスを求めるなら16GB以上を検討することとなります。ここで難点なのが、特にGeForceでは一気にハードルが上がってしまう点です。GeForceで16GB以上を搭載していて、かつレイトレでも高性能なGPUとなると、最低でも「GeForce RTX 4070 Ti SUPER(最安12万円台)」になってしまいます。

そうなると、実は魅力的なのがRadeonです。たとえば、「RX 7800 XT 16GB」は最安7万円台です(2024年7月現在)。5万円もの価格差があります。

レイトレ性能自体はGeForce有利ではあるものの、レイトレはVRAMが不足するとfpsが一気に低下してしまう特徴がありますから、12GB以下のGeForceではそこが大きなネックとなってしまいます。

「RX 7800 XT 16GB」の競合相手となる「RTX 4070 12GB」を比較した場合、最終的な平均fpsこそ大差ないものの、Radeonの方がfpsの上下のバラつきが少なく、どのゲームでも安定したパフォーマンスを発揮できることが確認できたりするので、高解像度でのレイトレやフレーム生成をしっかりと活用したいなら、Radeonは悪くない選択肢だったりします。

平均値での比較(各設定別)

最後に、上述の各設定ごとの性能の平均値を比較してみます。

1080p(フルHD)

1080p(フルHD)平均
ゲームVRAM使用量
1080p/中設定
6.9
1080p/高設定
7.9
1080p/ウルトラ設定
8.9
1080p/RT
10.8
1080p/フレーム生成
9.9
1080p/RT + フレーム生成
11.5

1440p(WQHD)

1440p(WQHD)平均
ゲームVRAM使用量
1440p/中設定
7.4
1440p/高設定
8.4
1440p/ウルトラ設定
9.5
1440p/RT
11.5
1440p/フレーム生成
10.6
1440p/RT + フレーム生成
12.5

4K(3840×2160)

4K(3840×2160)平均
ゲームVRAM使用量
4K/中設定
8.6
4K/高設定
9.7
4K/ウルトラ設定
10.9
4K/RT
13.2
4K/フレーム生成
12.2
4K/RT + フレーム生成
14.8

レイトレーシングを考えるなら12GBは欲しい

平均値を並べて見てみると、やはりレイトレーシングで一段と使用量が増えるのが目に付きます。1080pでも10.8GBのため、8GBでは明らかに不足するケースが多発しそうなので、基本的には厳しいと思った方が良いでしょう。

そのため、レイトレーシングで安定したパフォーマンスを求めるなら、最低でも12GBは欲しいところです。

また、レイトレーシングを使用しない場合でも画質設定が上がるごとにVRAM使用量は増えるため、1080pでも重量級タイトルでの高設定以上の場合、8GBは厳しめです。

しかし、低~中画質設定なら、重量級タイトルでも意外とVRAM使用量は8GB未満となることも多かったのはポイントです。実は1440pでも低設定なら8GBでもなんとかなるケースが思いのほか多かったのは面白い点でした。

この「設定さえ調整すれば、8GBでも重いゲームで安定したパフォーマンスを大体維持できる」という側面が、GeForceが8GBを多く採用する理由なのかもしれません。とはいえ、明らかに余裕はありませんし、レイトレーシングやフレーム生成への余力を残すためにも、12GB採用が増えて欲しいなと思います。

また、前述の内容と関連しますが、解像度を上げるよりも、実は画質設定を上げた方が増加が大きいのも少し意外な点でした。たとたば、「1080p/ウルトラ(8.9GB)」と「4K/中設定(8.6GB)」を比較すると4Kの方がやや少ないことがわかります。

そのため、VRAMを多くした方が良いかという点にはついては、まず「レイトレーシングを重視するか」という点と、「画質設定をどれだけ重視するか」という点が重要にになってくるのかなと思います。

まとめ

ここまでの内容を踏まえて、各容量ごとの所感をざっとまとめてみました。今回テストされたような重量級ゲームが前提の話なのでその点は留意してください。

8GB:1080pの低~中設定なら大体足りる、が…

1080p(フルHD)なら十分と考えられていた容量だと思いますが、最近の重量級ゲームでは1080pでも8GBを超えることがちらほら見られます。とはいえ、低~中設定のゲーム全体で見れば大体足りるので、画質設定にこだわらないなら全然及第点ではあると思います。何なら、1440pでも低設定なら意外といけたりもする。

しかし、高設定以上になると一気に厳しくなります。そのため、グラフィックにこだわりたいならやはり非推奨。特に、レイトレーシングはVRAMを大量に消費する上に、不足するとfpsが一気に低下するので、8GBは大分厳しい。

「ゲームプレイが可能か」という点で言えば確かに及第点を上げれる容量だけど、低~中設定が基本で、レイトレやフレーム生成にも頼り辛いというのは対応範囲が狭くはあるので、最新技術や最新の重量級ゲームを存分に楽しみたいなら不満を感じる可能性は高そう。

12GB:高設定でも思ったよりもいける

最近は12GBでも余裕はそれほど無いという印象でしたが、実際には高設定でも思ったよりも足りるケースが多かったです。レイトレも1080pなら基本大丈夫でした。不足するのは、VRAMを特に大量に使用するゲームのレイトレーシング(1440p以上)や4Kのウルトラ設定くらいでした。

12GBで足りないという状況は、現状ではヘビーな使い方に限られるということなので、一般的な流行りのゲームをやる上で困ることはまずなさそう。8GBとの差を大きく感じます。

とはいえ、特に高設定・高解像度時のレイトレーシング時には容量の余裕は少ないですし、フレーム生成まで有効にすることを考えると、とにかくグラフィックにこだわりたい方にとってはもう少し欲しい感も一応あります。

16GB:余裕のある容量

2024年時点では余裕のある容量です。16GBあれば、非常に重いゲームや設定でも基本的に不足することはありません。不足するのは、VRAMを非常に大量に使用するごく一部のゲームでの4Kウルトラの場合くらいですが、そこを意識し出すとキリがない感もあるので、実質的には問題ないと見て良いかなとも思います。

グラフィックをとにかく重視したいという場合では12GBでもやや不安があるので、そのような人は16GB以上を基準に選ぶと良さそうです。

20GB以上:ゲームではまず不足することはない

ゲームではまず不足することはない容量です。VRAMを非常に大量に使用するゲームの4Kレイトレであっても、ここまで使うことはほぼ無いです。

4Kレイトレ(ウルトラ)で常用しつつ安定したパフォーマンスを常に出したいという場合には無駄ではないとは思いますが、さすがにそんな人はかなり稀だと思うので、基本的にはゲーム以外でVRAMが重要な用途で使うかもしれないという人向けの容量だと思います。

雑感・あとがき

8GBについてはある程度予想していた通りでした。1080p(フルHD)低~中設定なら大体足りるけど、それ以上の解像度や設定だと厳しくなるという感じですね。

実際問題、ゲームの没入感とか快適さへの影響の大部分はフレームレートが占めると思うので、そうなると1080pの低~中設定が一番合理的ではあり、恐らく大部分のユーザーはこの設定でゲームをプレイしていると思います。そう考えると、8GBは理に叶った容量だとは思います。GeForce(NVIDIA)がAMDよりも少ない8GBで節約しようとするGPU多いのも、そのような実態を鑑みた結果なのかもしれません。そこを割り切るなら、8GBでも正直悪くはないとは思います。

しかし、近年ではゲームのグラフィック向上に比例して、VRAM使用量が増えていると言われており、今回の結果を見ても、重量級ゲームでは1080pでも8GBに到達するケースが割とあります。

また、近年のGPUはゲーム以外の用途でもよく使われるのが懸念点です。生成AI(画像・動画)やメタバースなどは筆頭に挙げられる用途だと思いますが、それらの用途でもVRAM容量は非常に重要なことが基本なのが問題です。

これらのことを考えると、やはりVRAMは8GBじゃ頼りない感を強く感じるので、筆者個人としても、出来れば12GB以上を推奨したいと思っています。

予算の問題もあるので難しいところですが、CPUのメモリと違ってGPUのVRAMは後から増設や交換することが出来ないですから、将来性や実用性を考えるなら、多少他を削ったりしてでも12GB以上のGPUは優先度はかなり高いと思っています。

次世代のGeForceがミドルレンジで12GB以上を搭載してくれることを願っています。

2 COMMENTS

青空かりん

正直4070ti superの16GB使うか考えてたんですけど、3090以上の性能って考えると4Kでも案外DLSS使えば重いゲームもいけちゃったりしてなんやかんや16GBあるのが安牌なんですね…(自分は金銭的に4Kは厳しいのでグラフィック重視ゲーはUDQHDとかで妥協したいと思います笑)ちなみに4060ti 8GB版に関してはもうあれはフルHD専用なんだ…と言った感じで割り切って考えました(笑)16GB版は…完全にAI用ですね笑

返信する
とねりん:管理人

そうですね。
レイトレーシングと4Kを考慮しなければ12GBでも現状は基本足りるので、その辺りを考慮しないならほとんどネックにはならないと思いますよ。

検証タイトルが重量級のものばっかりなので、軽いタイトルなら「RTX 4060 Ti 8GB」でも1440p以上で全然使えたりしますが、重いタイトルでは基本フルHD推奨となりますね(fps的にも)。
16GBモデルは帯域も低いままですから、需要があるのは挙げられたAIと、一応最近ではメタバースなんかでも一応コスパ良いですね(ただ、VRAM容量のみの目的ならArc A770 16GBが破格なので、特化するにしても最強コスパではないのですが)。

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