【ざっくり解説】イヤホン・ヘッドホンの種類・特徴

イヤホン・ヘッドホンの種類や特徴をざっくりまとめています。かなりざっくりめの紹介となっています。

種類

ヘッドホン・イヤホンの種類についてです。「構造」「ドライバーユニット」「形状」の3点についてざっくりと見ていきます。

構造

ドライバーユニット(音の出る部分)が搭載されているヘッドホン部の構造についてです。ハウジングというドライバーユニットが密閉されているかいないかで「密閉型(クローズド型)」と「開放型(オープンエアー型)」の主に2種類に分けられる他、「骨伝導型」という特殊なタイプもあります。ちなみに、イヤホンは基本的に密閉型となっています。

密閉型(クローズド型)
SONY WH-1000XM2
密閉型(クローズド型)は、内部の音が外部に漏れない様に、発音部の後ろ側を覆って密閉したタイプです。遮音性を求める人に適しています。イヤホンは基本的にこちらのタイプです。ただし、音がこもりやすいのが難点です。
良い点
  • 遮音性が高い
  • 低音が力強い
悪い点
  • 音がこもりやすい
開放型(オープンエアー型)
オーディオテクニカ ATH-R70x
開放型(オープンエアー型)発音部の後ろ側を完全には覆っていないタイプです。音がこもらないため、高音がよく伸びますが、遮音性が低いので周りに人の居る環境や外出時には使いにくいです。
良い点
  • 高音がよく伸びる
悪い点
  • 遮音性が低い
  • 音が周囲に漏れやすい
骨伝導

AfterShokz Aeropex
骨伝導は、文字通り骨から音を伝える方式です。耳を通さずに音を聞けるので、周囲の音を聞きながらもヘッドホンからの音も聞けるのが最大のメリットです。
良い点
  • 周囲の音を聞きながら使える
悪い点
  • 音漏れをしやすい
  • 全体的に高価
  • 音質が普通のヘッドホンと少し異なる

駆動方式(ドライバーユニット)

駆動方式はドライバーユニットの音を出す仕組みです。細かく分けるとたくさんの種類がありますが、主要な「ダイナミック型」「バランスド・アーマチュア型」「コンデンサー型」の3種類について簡単に説明しています。

ダイナミック型

最も一般的で採用率が高いのがダイナミック型です。他の駆動方式と比べ低コストながら、広い音域をカバーすることができ、コストパフォーマンスに優れます。目立つ欠点もないため、こだわりが無ければほぼダイナミック型を選択する事になると思います。

バランスド・アーマチュア型

バランスド・アーマチュア型は、繊細な音を表現できるのが特徴です。補聴器などにも利用されています。

ただし、価格は高価な上、表現できる音域も他の方式より比較的狭いです。特に低音域が苦手と言われています。音域の狭さをカバーするため、「低音域用・中音域用・高音域用」のように複数のドライバーを使用する事で補っており、そのためコストが高くなり易いようです。

コンデンサー型(静電型・エレクトロスタティック型)

コンデンサー型は、高い電圧を必要とするため、音を出すのに専用のアンプが必要です。価格も非常に高価です。その代わり、音の再現性が素晴らしく、低音から高音までの広い音域を優れた音質で表現できます。専用のアンプが必要な点や高価な点で、手は出し辛いですが、単純な「音質」に関しては抜群の性能を持っています。

形状

ヘッドホンの形状について説明しています。イヤホンに関してもここで触れています。

オーバーヘッド型
SONY WH-1000XM2

オーバーヘッド型は、ヘッドバンドを頭の上に跨ぐような形で装着するタイプです。「ヘッドホン」と聞いて一番に思い浮かぶであろうのは、このオーバーヘッド型だと思います。ドライバーユニットを大型化できるため、音の良さを求める場合に特に適しています。

主なデメリットは重くて大きい点です。持ち運びにはやや不向きで、髪型が崩れたり、首や肩の疲労にも影響がある点は注意が必要です。

音質に関しては、オーバーヘッド型では密閉型と開放型の両方の製品があり、その種類によって異なるため、購入前にチェックしておくのをおすすめします。

良い点
  • ドライバーユニットが大きいため、音域が広く高音質にしやすい
  • 遮音性が高い(密閉型)
  • 低音が力強い(密閉型)
  • 高音がよく伸びる(開放型)
悪い点
  • 重い
  • 髪型が崩れる
  • 装着感が合わない可能性がある
  • 音がこもりやすい(密閉型)
  • 遮音性が低い(開放型)
カナル型
JVCのカナル型イヤホン

カナル型は、耳に深く差し込んで利用するタイプです。柔らかいシリコンなどの素材のイヤーピースを装着して利用します。遮音性が高い上、軽くて安いのが魅力です。

ただし、ドライバーユニットは小型のものしか採用できないので、音域が狭めのものが多いです。

良い点
  • 遮音性が高い
  • 基本複数サイズのイヤーピースが付属するため、合わずに使えない事がほぼ無い
悪い点
  • ドライバーユニットが小さいため、音域が狭い
インナーイヤー型
BOSE Soundsport wireless

インナーイヤー型は、耳の入り口の出っ張っている部分に引っ掛けて、耳に浅めに差し込んで利用するタイプです。安くて軽い点はカナル型と同様です。形状もカナル型と似ていますが、カナル型ほど耳に深く差し込みません。そのおかげで外部からの遮音性が少し低めになっているので、通勤や通学時などの外出時の利用に適しています。

デメリットは、カナル型と同じく、ドライバーユニットが小型のものがしか採用できない点がまずあります。その他、メリットでもある遮音性が低い点が音漏れし易い点にも繋がっているところや、耳の形状が製品と合わない可能性があることなどもあります。イヤホンが普及し始めの頃はよく見掛けましたが、最近では採用が減ってきました。

良い点
  • 遮音性が低めで、外出時の使用に最適
悪い点
  • 音漏れし易い
  • ドライバーユニットが小さいため、音域が狭い
  • 外れやすい
ネックバンド型
SONY WI-1000X

ネックバンド型は、ネックバンドを首から回して装着するタイプです。外れにくいのが魅力で、運動中の使用に向いています。

良い点
  • 外れにくい
  • コードが邪魔にならない
悪い点
  • 気軽に着脱しにくい
  • ドライバーユニットが小さいため、音域が狭い
耳かけ型
SONY MDR-XB80BS

耳かけ型は、外耳にバンドを引っ掛けて固定するタイプです。安定性が良く、ネックバンド型と同じく運動中の使用に向いています。ただし、耳の形状とバンドの形状が合わないと、継続使用で耳が痛くなったりする事があるので注意が必要です。

良い点
  • 外れにくい
悪い点
  • 気軽に着脱しにくい
  • 合わない可能性がある
  • ドライバーユニットが小さいため、音域が狭い
フルワイヤレス
Apple AirPods

フルワイヤレスは、ワイヤレス接続で、更に左右が分離しているタイプです。AirPodsなどが代表的です。コードがないため邪魔にならず、持ち運びにも非常に適しています。ただし、仕様上バッテリーは小さいものしか搭載できないので、バッテリーの持続時間は短いです。また、価格は高価ですし、左右が完全に分離している上に各本体が小さいので、落としたりなくしてしまったりする危険性が高めです。

良い点
  • 持ち運びが楽
  • 使用中にコードが邪魔にならない
悪い点
  • 小さいのでなくし易い
  • バッテリーの持続時間が短い
  • 高価
  • ドライバーユニットが小さいため、音域が狭い

無線(ワイヤレス)

無線(ワイヤレス)ヘッドホン・イヤホンについてです。

特徴

まずは有線と無線それぞれの特徴をまとめています。

有線

良い点
  • 音質が良い
  • 安い
  • 軽い
悪い点
  • コードが邪魔
  • 断線の恐れがある
  • ミニプラグは故障の可能性が結構高い

物理コードで接続する有線です。端子はミニプラグが一般的となっています。価格の安さと音質の良さが魅力ですが、コードある事による煩わしさやトラブルの可能性があります。


無線(ワイヤレス)

良い点
  • コードがない
  • 再生デバイスを置いたまま、移動が可能
悪い点
  • 音質が悪い
  • 充電が必要
  • 高い
  • 本体に電池や通信機能部が必要なため、有線より重くなる

レシーバーやバッテリーを搭載し、無線で接続して使用するタイプです。音声出力デバイスとコードが繋がっている煩わしさから解放されるのが魅力です。

ただし、レシーバーやバッテリーを必要とする分、どうしても有線よりコストが掛かるので高価にります。人気のものは気軽には手を出しにくい価格設定となっています。他にも、充電が必要、本体重量がやや重いなどのデメリットがあります。

左右分離型でコードが一切ないタイプ(フルワイヤレス)と、左右が繋がっているタイプがあります。

Bluetooth

ワイヤレスヘッドホン・イヤホンで今最も一般的なのがBluetoothという無線通信規格を用いたBluetoothイヤホン・ヘッドホンです。大体のスマートフォンやノートPC・タブレット等のモバイル端末では基本的にBluetoothに対応しているため、すぐに利用することができます。

下記にBluetoothイヤホン・ヘッドホンで知っておいても良い項目について軽く触れています。

Bluetoothの主要項目

コーデック

Bluetoothで音声データを送る際のデータの圧縮方式をコーデックといいます。このコーデックの種類によって、音質や遅延等で違いが生まれます。また、イヤホン・ヘッドホン側とスマホ等の端末側で同じコーデックに対応している必要があるため注意が必要です。

Bluetoothのコーデックの特徴
コーデック 音質 遅延 サンプリング
周波数
/ビット数
ハイレゾ
SBC 48kHz/16bit
AAC 48kHz/16bit
aptX 48kHz/16bit
aptX LL 48kHz/16bit
aptX HD 48kHz/24bit
aptX Adaptive 48kHz/24bit
LDAC × 96kHz/24bit

また、対応コーデックは音質が良く遅延が少ないものほど高価になる傾向があります。特に音質へのこだわりが無ければ深く気にする必要は無いかもしれませんが、SBCしか対応できないという事態は出来れば避けることをおすすめします。

バージョン

2021年5月時点でのBluetoothの最新規格はBluetooth 5.2です。各バージョン毎の細かい違い等は省略しますが、基本的に新しい(数字が大きい)方が通信速度が速く、対応範囲も広いです。上述のコーデックとはまた別のものになり、Bluetoothのバージョンも遅延等に影響してくるため、出来ればBluetooth 5.0以上のものが望ましいと思います。

その他スペック・機能

インピーダンス

インピーダンスとは抵抗の事で、Ω(オーム)という単位で表されます。この値が高いほどノイズが聞こえにくくなりますが、音量も小さくなります。そのため、インピーダンスの高いヘッドホンを使用すると、環境によっては音量を上げても音が思う様に聞こえない場合があります。

再生周波数帯域

再生周波数帯域は、言葉の通り再生可能な周波数帯域の事です。単位はHz(ヘルツ)で表されます。20Hz~20kHzといったように表記されていて、基本的にこの数値の幅が広いほどより高性能です。数値自体の意味は、左側の数値が小さいほどより低い音を表現する事ができ、右側の数値が大きいほどより高い音を表現できるといった形。

ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリングは、文字通りノイズを低減する機能の事です。ノイズキャンセリングは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)パッシブノイズキャンセリング(PNC)の2種類があります。ノイズキャンセリングと表現するのは基本アクティブノイズキャンセリング(ANC)の方で、パッシブノイズキャンセリング(PNC)は遮音性とかそういう表現をされることが多いと思います。

ノイズキャンセリング
  • アクティブノイズキャンセリング(ANC)
    物理的ではなくシステム側でノイズを低減する方式。受け取った音声信号の中から、ノイズと思われる音に対してそれを打ち消す逆位相の音を作り出し、ノイズを打ち消している。ANC対応のヘッドホンは非搭載の物に対して価格が高くなる。
  • パッシブノイズキャンセリング(PNC)
    イヤーパッドやイヤーピースの形状などで、外部音を物理的に遮断する方式。こちらはあまり「ノイズキャンセリング」とは言われず、遮音性が高いなどという表現をされることが多い。

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