「GeForce RTX 3090」のざっくり性能比較・評価です。記事執筆時点(2020年9月28日)で実売20万円~の超ハイエンドGPUです。RTX 3080に続いて登場した8nmの「Ampere」アーキテクチャ採用のGPUの性能を見ていきます。
本記事の情報は、記事執筆時点(2020年9月28日)のものです。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
仕様
まずは、前世代のGPUと一緒に主要スペックをざっくりと載せています。
簡易比較表
GPU | 3DMark | CUDA コア数 | メモリ 容量 | メモリタイプ 転送速度 | TDP | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
RTX 3090 | 44100 | 10496 | 24GB | GDDR6X 19.5Gbps | 350W | 約20万円~ |
RTX 3080 | 41500 | 8704 | 10GB | GDDR6X 19Gbps | 320W | 約10万円~ |
Titan RTX | 37400 | 4608 | 24GB | GDDR6 14Gbps | 280W | 約33万円 |
RTX 3070 | 33670 | 5888 | 8GB | GDDR6 14Gbps | 220W | 6万円~7万円? |
RTX 2080 Ti | 33800 | 4352 | 11GB | GDDR6 14Gbps | 250W | 約135,000円 |
RTX 2080 SUPER | 28800 | 3072 | 8GB | GDDR6 15.5Gbps | 250W | 約83,000円 |
RTX 2070 SUPER | 24800 | 2560 | 8GB | GDDR6 14Gbps | 215W | 約50,000円 |
「GeFoce RTX 3090」は色々と型破り感のあるGPUになっています。まず特に目を引くのは24GBの驚異的な容量のGDDR6Xメモリを搭載している点です。メモリバス帯域幅も940 GB/sという規格外な数値になっています。前世代のRTX 2080 TiやTitan RTXと比較すると約1.5倍です。CUDAコア10496基の単純なチップのパフォーマンスはもちろん非常に高い上、帯域幅が重要な処理では更に高い圧倒的なパフォーマンスを提供します。
RTX 3090は前世代のモデルでいうと、メモリ量とその規格外な仕様的に「Titan RTX」の立ち位置になると思われます。ただし「Titan RTX」は約33万円であったのに対し「GeForce RTX 3090」は約20万円からと大幅に安くなっています。また、名前も消費者向けのモデルネームであるGeFoceを冠するようになりました。「Titan RTX」はボードも込みでNVIDIAが製造・販売するリファレンスデザインの「Founders Edition(FE版)」でのみの提供だったのに対し、「GeForce RTX 3090」は各グラフィックボードメーカーが自由に実装・販売できる形の普通のグラフィックボードと同じ扱いです。
とはいえ、従来のTitanシリーズと比べると安いとはいっても非常に高額ですし、コスパ自体は悪い点は従来のTitanと変わらないです。経済的に余裕があり少しでも高い究極のパフォーマンスを求める、もしくは専門分野で利用するという方がターゲットという点は変わらないはずなので、需要が一気に増すということは無いと思います。ただ、手は出し易くなったと思います。
ゲーミング性能(平均FPS)
ゲーミング性能は、言葉の通りゲームをする際のパフォーマンスの性能です。実際にゲームを動作させた際の平均FPS数を見ていきます。今回は23種類のゲームでのデータを基に見ていきます。設定は基本的に最高品質です。使用されたCPUは「Core i9-9900K」、グラフィックボードは「ZOTAC GeForce RTX 3090 Trinity」となっています。その他のスペックなどの詳細は記事上部の参考リンクを参照お願いします。
1080p(最高品質)
FHD(1920×1080)です。最低限の解像度という感じですが、2020年現在では最も主流な解像度です。ハイエンドGPUを使用していても、FPSやTPSでは出来るだけ高いFPS数を維持するためこの設定にするのが主流だと思います。
GPU名称 | 平均FPS |
---|---|
RTX 3090 | 196.4 |
RTX 3080 | 188.4 |
RTX 2080 Ti | 160.0 |
RTX 2080 SUPER | 141.5 |
RTX 2080 | 135.8 |
RTX 2070 SUPER | 126.4 |
Radeon VII | 121.5 |
RX 5700 XT | 119.7 |
RTX 2070 | 113.3 |
RTX 2060 SUPER | 109.4 |
RX 5700 | 108.0 |
GTX 1080 | 96.9 |
RX 5600 XT | 95.9 |
GTX 1070 Ti | 93.6 |
GTX 1660 Ti | 82.3 |
GTX 1660 SUPER | 81.2 |
RX 5500 XT 4GB | 65.1 |
RX 580 8GB | 63.2 |
GTX 1060 6GB | 52.4 |
最高品質でも平均200FPS近く
計測に使用されたゲームは重めのものが多い上、しかも設定も最高品質なのにも関わらず、平均200FPS近く出るという驚異的な性能です。
ただし、RTX 3080との差は約4.2%程度しかありません。1080pのような低い解像度でレイトレーシングも利用しない場合は、RTX 3090の性能は活かすことはできません。価格を考えるとコスパは物凄く悪いです。ワットパフォーマンスや消費電力を考えても、RTX 3090をあえて選ぶ理由はないかなと思います。ただし、レイトレーシング利用時には負荷が大きくなるので、また結果が別になります。
1440p(最高品質)
WQHD(2560×1440)です。
GPU名称 | 平均FPS |
---|---|
RTX 3090 | 165.1 |
RTX 3080 | 155.1 |
RTX 2080 Ti | 124.1 |
RTX 2080 SUPER | 107.2 |
RTX 2080 | 101.5 |
RTX 2070 SUPER | 94.4 |
Radeon VII | 92.5 |
RX 5700 XT | 88.2 |
RTX 2070 | 83.0 |
RTX 2060 SUPER | 80.0 |
RX 5700 | 78.6 |
GTX 1080 | 69.8 |
RX 5600 XT | 68.6 |
GTX 1070 Ti | 67.2 |
GTX 1660 Ti | 58.6 |
GTX 1660 SUPER | 58.3 |
RX 5500 XT 4GB | 46.4 |
RX 580 8GB | 45.5 |
GTX 1060 6GB | 42.3 |
最高品質でも平均165FPS
1440pの最高品質でも平均FPSが165.1です。驚異的な性能です。RTX 3080との差も1080pよりは大きくなり約6.2%となりました。
とはいえ、価格を考えるとやはりコスパは悪いです。RTX 3080でも十分なパフォーマンスが得られているので、1440pでもあえてRTX 3090を選ぶ理由はほぼ無いかなという印象です。
ゲーミングモニターでの4Kの普及はさすがにまだまだ掛かるかなという印象で、次は1440pが主流となっていきそうな気がする点はあるので、出来るだけ高いパフォーマンスにしたいという気持ちもありはするのですが、やはり素の価格が高すぎますね。消費者向けのGeForceになったとはいえ、やはり一般ゲーマー用途でこの性能は持て余しそうな感じです。
4K(最高品質)
4K(3840×2060)です。
GPU名称 | 平均FPS |
---|---|
RTX 3090 | 106.7 |
RTX 3080 | 97.4 |
RTX 2080 Ti | 73.8 |
RTX 2080 SUPER | 62.2 |
RTX 2080 | 58.2 |
RTX 2070 SUPER | 53.8 |
Radeon VII | 53.6 |
RX 5700 XT | 49.7 |
RTX 2070 | 47.2 |
RTX 2060 SUPER | 45.1 |
RX 5700 | 44.4 |
GTX 1080 | 39.4 |
RX 5600 XT | 38.5 |
GTX 1070 Ti | 37.6 |
GTX 1660 Ti | 32.2 |
GTX 1660 SUPER | 31.8 |
RX 580 8GB | 25.2 |
RX 5500 XT 4GB | 23.7 |
GTX 1060 6GB | 23.1 |
平均100FPS超えで実用レベル
最高品質設定の4Kで100FPSを割と余裕を持って超えるという驚異的な性能です。驚異的と言い過ぎな気もしますが、ほんとに驚異的です(ここから先も使います)。4KにもなるとRTX 3080との差も大きくなり、約1割の差で10FPS近くも違います。
高すぎる本体価格のせいでコスパが悪いという点は変わらないものの、100FPS前後での10FPS差は結構大きいので、経済的に余裕がある人で究極の4Kゲーミングパフォーマンスを求める人ならアリかなというレベルにはなっていると思います。
とはいえ、そもそも4Kはモニターがまだ一般的とは言えないレベルですし、1440pとの違いはモニターがよほど大きく無ければ一般の人にはほとんどわからないのでは…と個人的に思います。4Kの高リフレッシュレートのモニターの高額な追加費用も考慮した上で、最高品質の1440pと画質かFPSを多少犠牲にした4Kどちらを選ぶかと言われれば、1440pかな…という人が多いのが現状だとは思います。RTX 3080でも十分に使える性能ではありますし、結果としてやっぱり4Kでも需要はRTX 3080の方が上かなという印象です。
電力関連
消費電力
ゲームプレイ時(高負荷時)の平均消費電力を見ていきます。
GPU名称 | 消費電力[W] |
---|---|
RTX 3090 | 356 |
RTX 3080 | 303 |
RTX 2080 Ti | 273 |
Radeon VII | 268 |
RTX 2080 SUPER | 243 |
RTX 2080 | 215 |
RX 5700 XT | 219 |
RTX 2070 SUPER | 211 |
RX 580 8GB | 198 |
RTX 2070 | 195 |
RTX 2060 SUPER | 184 |
GTX 1070 Ti | 177 |
RX 5700 | 166 |
GTX 1080 | 166 |
RX 5600 XT | 144 |
GTX 1660 SUPER | 128 |
GTX 1660 Ti | 118 |
RX 5500 XT 4GB | 117 |
GTX 1060 6GB | 116 |
RTXをも上回る規格外の消費電力
TDPの350Wというほぼ仕様通りの356Wでした。RTX 3080での303Wも非常に多くて「うーん」と思ったのですが、それを約17.5%も上回ってきました。前世代と比較すると、RTX 2080 Ti の約1.3倍、RTX 2080 の約1.65倍の消費電力です。RTX 3080同様、電源や排熱にはかなりの注意を払う必要があります。
ワットパフォーマンス
1ワットあたりのパフォーマンスを見ていきます。表はRTX 3090を基準とした場合の相対的な差です。1080p、1440p、4Kの3つをまとめて見ていきます。
GPU名称 | ワッパ比較 |
---|---|
GTX 1660 Ti | 130% |
RX 5600 XT | 124% |
RX 5700 | 120% |
GTX 1660 SUPER | 120% |
RTX 2080 | 118% |
RTX 3080 | 113% |
RTX 2070 SUPER | 111% |
RTX 2060 SUPER | 110% |
GTX 1080 | 109% |
RTX 2080 Ti | 108% |
RTX 2080 SUPER | 108% |
RTX 2070 | 108% |
RX 5500 XT 4GB | 103% |
RX 5700 XT | 101% |
RTX 3090 | 100% |
GTX 1070 Ti | 99% |
GTX 1060 6GB | 95% |
Radeon VII | 84% |
RX 580 8GB | 59% |
GPU名称 | ワッパ比較 |
---|---|
RTX 3080 | 110% |
GTX 1660 Ti | 109% |
RX 5600 XT | 104% |
RX 5700 | 103% |
RTX 2080 | 103% |
RTX 3090 | 100% |
RTX 2080 Ti | 99% |
GTX 1660 SUPER | 100% |
RTX 2070 SUPER | 98% |
RTX 2080 SUPER | 97% |
RTX 2060 SUPER | 95% |
RTX 2070 | 93% |
GTX 1080 | 90% |
RX 5700 XT | 88% |
RX 5500 XT 4GB | 85% |
GTX 1070 Ti | 82% |
GTX 1060 6GB | 80% |
Radeon VII | 74% |
RX 580 8GB | 50% |
GPU名称 | ワッパ比較 |
---|---|
RTX 3080 | 107% |
RTX 3090 | 100% |
GTX 1660 Ti | 91% |
RTX 2080 | 89% |
RTX 2080 Ti | 90% |
RX 5600 XT | 89% |
RX 5700 | 88% |
RTX 2080 SUPER | 85% |
RTX 2070 SUPER | 84% |
RTX 2060 SUPER | 81% |
GTX 1660 SUPER | 81% |
RTX 2070 | 80% |
GTX 1080 | 77% |
RX 5700 XT | 75% |
GTX 1070 Ti | 70% |
Radeon VII | 66% |
GTX 1060 6GB | 64% |
RX 5500 XT 4GB | 64% |
RX 580 8GB | 41% |
どの解像度でもRTX 3080にはワットパフォーマンスは劣る
既存のGPUと比較したワットパフォーマンスは、RTX 3080と同じく解像度が高い(負荷が大きい)ほど良いです。
ただし、RTX 3080は1080pでも前世代並みのワットパフォーマンスは出ていましたが、RTX 3090は1080pだと前世代よりも悪化してしまっています。RTX 2080 Tiよりも約8%も悪いです。1080pでRTX 3090の性能はオーバースペック(レイトレーシング利用で設定も高設定とかにしない限りは)感があり、前世代のGPUでも特に困らなかったと思うので、ワットパフォーマンスの悪いRTX 3090はやっぱり不利です。
また、1440pや4Kでは前世代のGPUよりは良くなるものの、RTX 3080には1440pで約10%、4Kで約7%劣ります。要するに、どの解像度でもワットパフォーマンスはRTX 3080には負けてしまっています。
レイトレーシングとDLSS
レイトレーシング
レイトレーシング利用時のパフォーマンスを見ていきます。表にはレイトレーシングを利用していない場合のFPSも併せて載せています。
GPU名称 | 平均FPS |
---|---|
RTX 3090 OFF | 205.0 |
RTX 3080 OFF | 191.8 |
RTX 3090 ON | 160.1 |
RTX 2080 Ti OFF | 156.7 |
RTX 3080 ON | 145.2 |
RTX 2080 SUPER OFF | 131.8 |
RTX 2080 OFF | 124.7 |
RTX 2070 SUPER OFF | 115.4 |
RTX 2080 Ti ON | 107.9 |
RTX 2070 OFF | 102.3 |
RTX 2060 SUPER OFF | 98.5 |
RTX 2080 SUPER ON | 88.6 |
RTX 2060 OFF | 87.6 |
RTX 2080 ON | 83.5 |
RTX 2070 SUPER ON | 76.9 |
RTX 2070 ON | 66.6 |
RTX 2060 SUPER ON | 64.6 |
RTX 2060 ON | 56.3 |
レイトレーシングOFFのRTX 2080 Tiを超えるパフォーマンス
1080pとはいえ、レイトレーシングONでも平均160FPSという非常に高いパフォーマンスを発揮しています。レイトレーシングONでも、レイトレーシングOFFのRTX 2080 Tiを超えるパフォーマンスです。驚異的です。また、レイトレーシング未使用時には約4.2%しかなかったRTX 3080との差も約10.2%と大きくなっています。RTコアがRTX 3080の68基から82基に増えている影響もあると思いますが、高負荷時にはやはりRTX 3090の良さが出ます。
RTX+DLSS
次に、レイトレーシングとDLSSを併用した際のパフォーマンスを見ていきます。こちらも表にはレイトレーシングおよびDLSSを利用していない場合のFPSも載せています。
GPU名称 | 平均FPS |
---|---|
RTX 3090 OFF | 148.5 |
RTX 3090 RTX+DLSS | 141.2 |
RTX 3080 OFF | 137.7 |
RTX 3080 RTX+DLSS | 128.7 |
RTX 2080 Ti OFF | 101.5 |
RTX 2080 Ti RTX+DLSS | 94.9 |
RTX 3090 RTX | 94.0 |
RTX 2080 SUPER OFF | 92.9 |
RTX 3080 RTX | 85.3 |
RTX 2080 SUPER RTX+DLSS | 78.7 |
RTX 2070 SUPER OFF | 76.4 |
RTX 2070 SUPER RTX+DLSS | 70.6 |
RTX 2060 SUPER OFF | 67.1 |
RTX 2060 SUPER RTX+DLSS | 62.4 |
RTX 2080 Ti RTX | 60.0 |
RTX 2080 SUPER RTX | 48.9 |
RTX 2070 SUPER RTX | 43.0 |
RTX 2060 SUPER RTX | 37.3 |
DLSSも併用でパフォーマンスが大幅に向上
これはRTX 30番台からという訳でもないですが、DLSSとレイトレーシングを併用することで、レイトレーシング使用によるFPS低下を補うことができます。RTX 3090のレイトレーシング未使用時の場合と比較すると、FPS低下は約5.1%と僅かです。
Controlはかなり重い部類のゲームなので、レイトレーシング利用時で平均140FPS超えは驚異的なパフォーマンスです。RTX 3090なら、かなり重いゲームで高設定でかつレイトレーシング利用時でも、DLSSに対応していれば平均144FPSいけます。
2020年9月現在では、DLSSとレイトレーシングの両方対応しているというのは対応タイトルがほとんど無いのが悲しいですが、RTX 3090で利用できればレイトレーシング利用時ですら高リフレッシュレートを安定して出せる驚異的なパフォーマンスを持っています。
まとめ
- 4Kゲーミングでも使える非常に高い性能
- レイトレーシングでも144FPS超えを普通に狙える(4Kはさすがに厳しい)
- 高解像度(1440p以上)時のワットパフォーマンスが良い
- 非常に高価(約20万円~)
- コスパは悪い
- 消費電力がめちゃくちゃ多い
- 1080p(レイトレーシング未使用)のワットパフォーマンスは悪い
- RTX 3080にパフォーマンスの高さ以外の面で負ける
性能の高さ以外はRTX 3080の方が優秀
「GeForce RTX 3090」は、先日ざっくり評価した際に、その性能の高さに度肝を抜かれたRTX 3080の性能をおおよそ1割前後上回る化け物スペックGPUです。4Kの最高品質設定のゲーミングですら平均100FPSを超えるので、現状の一般的なゲーム用途においてはあらゆる面で快適です。
また、これからの普及が期待されるレイトレーシング時にも高いパフォーマンスを発揮し、1080pならFPS数が重要なゲームでも普通に実用レベルです。凄いです。
ただ、その性能の高さは素晴らしいのですが、その点以外はRTX 3080に全面的に負けています。性能の高さも1割前後しか違わないというのも痛いと思います。24GBのメモリーによるバス帯域幅を最大限活かせる場合にはもっと差が出る可能性もあるとは思いますが、少なくともゲームでは大きくても1割ちょっと程度の差でした。性能の高さが活かせれば上位モデルの良さということで許せるものですが、RTX 3080利用時にゲームでFPSが足りなかったとしても少し設定を下げるだけで良い話なので、うん。という感じ。
Titanの後継っぽいというところもあり、最上位モデルということで仕方のない部分ではあると思うのですが、特に消費電力の多さはかなりヤバめです。高負荷で常用するとなると電力料金も馬鹿にできない額になると思います。
このクラスのGPUを購入する方にはわざわざ言うまでもないかもしれませんが、消費電力やワットパフォーマンスを考えるならRTX 3080の方が絶対良いですね。こういうとRTX 3080の電力関連は優秀みたいに聞こえますが、RTX 3080も消費電力はめちゃくちゃ多くて決して良い訳ではないです。それでもRTX 3080の方が絶対良いと言えるくらいだということは、留意しておいた方が良いです。
従来のTitanよりは価格が大幅に安くなり、手に入れやすくなった
今回の記事ではRTX 3080や前世代のGPUと比較をしましたが、RTX 3090はどちらかというと従来のTitanの後継のような立ち位置です。
従来のTitanでは30万円以上でしかもFE版しかなかったのが、価格は20万円からと大幅に安くなった上、各メーカーから幅広い製品が提供されるようにもなったのは大きく良くなった点です。消費電力は悪化してしまったものの、従来のTitanを利用していた人からすれば、良い面の方が目立つ結果になっていると思います。
といった感じで、本記事は以上になります。
とても分かりやすいまとめ有難うございます。
近々PCの買い替えを検討していてRTX3070にするか、いっそのことRTX3090も視野に入れてと考えていましたが
普通に楽しむのであればRTX3070で充分そうですね。
少なくともゲームにおいては4Kでも24GBのVRAMが大して活きないようですし、一般消費者の人はまず選択肢に入らないと思います。やはり高価な割にRTX 3080との性能差が小さすぎますね…。
ただ、記事中では触れていませんが、一応RTX 3090はSLI(2枚挿し)にRTX 30シリーズで唯一対応しています。SLIを利用すればRTX 3080を大幅に上回ることは一応出来るので、2枚買えるなら活かすことは出来るかも…しれません。予算とかコスパとか電力効率とかはもっと酷いことになりますけど…。