8コアと6コアでゲーミング性能はどれだけ変わる?【Ryzen 7 5700X vs Ryzen 5 5600】

8コアと6コアのCPUでゲーミング性能にどれだけ差が出るのかを改めて確認です。さくっと見ていきたいと思います。

注意

本記事の情報は記事執筆時点(2022年6月29日)のものです。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

比較するCPU:Ryzen 7 5700X と Ryzen 5 5600

まずは主要な仕様を表にまとめて載せています。

簡易比較表

※価格は2022年6月27日時点でのおおよその市場価格です。

Ryzen 7 5700X Ryzen 5 5600
アーキテクチャ Zen 3 (Vermeer)
コア数 8 6
スレッド数 16 12
クロック 3.4GHz 3.5GHz
ターボクロック 1コア 4.6GHz 4.4GHz
全コア 4.2GHz 4.2GHz
キャッシュ
メモリ
L2 4MB 3MB
L3 32MB
TDP PL1 65W
PL2 76W
価格 約 43,800円
約 28,980円

今回比較しているCPUは「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」です。第12世代Coreのように高効率コアは持たない、シンプルな6コアCPUと8コアCPUです。

同じアーキテクチャで、電力制限値も標準では同じです。クロックの差も小さいので、コア数による性能差がより分かり易い組み合わせでの比較になっています。もちろん他CPUでも同様の差となるかは別の話ですが、大まかな基準としては適しているのではないかと思います。

テストについて

テストは24のゲームでの1080pおよび1440pで行われています。設定は中~高設定です。

また、GPUも「Radeon RX 6600 XT」と「Radeon RX 6950 XT」の2つでテストし、CPU性能とボトルネック関係についても同時に確認していきます。SAMは有効です。

その他のシステムは、マザーボードは「MSI B350 Tomahawk」使用しており、最新のX570などと比べると多少性能が低下する可能性もありますが、今回のCPU2つは消費電力が少ないため、差は出たとしてもわずかだと思われます。BIOSは最新です(記事執筆時点)。メモリはDDR4-3200 CL2が使用されています。

それでは、早速下記から見ていきます。

ゲーミング性能

平均fps

24ゲームの平均fpsのまとめです。

平均FPS(中~高設定)
CPU
6950 XT @ 1080p
Ryzen 7 5700X
196
Ryzen 5 5600
186
6950 XT @ 1440p
Ryzen 7 5700X
175
Ryzen 5 5600
168
6600 XT @ 1080p
Ryzen 7 5700X
140
Ryzen 5 5600
137
6600 XT @ 1440p
Ryzen 7 5700X
100
Ryzen 5 5600
99

6950 XTでは4%~5%程度の差、RX 6600 XTでは1%~2%程度の差

結果を見ると、ハイエンドGPUであるRX 6950 XTの場合には5700Xの方が4%~5%ほど高いです。後に各ゲームごとの差も載せますが、ほとんどのゲームで5700Xの方が上の数値となっており、一部のCPU性能が重要っぽいゲームでは10%以上の差のものもいくつかありました。

この差は大きいため、ハイエンドGPUを搭載する場合にはやはりコア数の多い上位モデルCPUを搭載することが望ましいと言えると思います。

ただし、RX 6600 XTでは平均で1%~2%というわずかな差に留まっており、大部分のゲームではその差は3%以下でした。そのため、RX 6600 XTのような。最新のミドルレンジクラスぐらいまでのGPUの場合には、上位CPUにしてもゲーミング性能はほとんど変わらない傾向があります

1440pの方が差が1%ほど小さい

また、解像度で比べてみると、1080pよりも1440pの方が差が1%ほど小さくなっています。傾向的に、高解像度である方がCPU性能の貢献度が下がっていくという感じだと思います。たとえば4Kほどの高解像度の場合に差がどれほどになるかはわかりませんが、高解像度前提の場合にはCPUによる差は出にくくなっていく可能性があります。


1080p @ RX 6950 XT【相対比較】

ここからは各ゲームでの差を見ていきます。まずは1080pでRX 6950 XTの場合です。

5700X vs 5600(1080p 6950 XT)
GPU名称 5700Xの優位性(%)
CoD:Vanguard
25
Far Sry 6
11
Death Stranding
11
Watch Dogs:Legion
10
The Riftbreaker
10
The Outer Wolrds
6
Halo Infinite
6
Asetto Corsa Competizione
6
F1 2021
6
Shadow of the Tomb Raider
5
Fortnite
4
CS:GO
4
Horizon Zero Dawn
4
Hitoman 3
3
Forza Horizon 5
2
Cyberpunk 2077
2
Battlefield V
2
Assasin’s Creed Valhalla
2
Raibow Six Siege
1
Apex Legends
1
Dying Light 2
1
Raibow Six Extraction
0
The Division 2
0
Total War:Warhammer III
-2

ハイエンドGPUの場合はゲームによっては大きな差も見られ、平均では5%の差

平均の差は5%ほどとなっており、同じGPUとしては大きめにも思える差が見えます。トップのCoDは外れ値っぽいものの、10超えるタイトルも5つありました。また、約半分のタイトルで4%以上の差が見られました。

ただし、逆に言えば半分のタイトルでは3%以下の差となっており、その差は小さいとも言えます。ゲーム以外の用途でCPU性能が重要な処理を行うならCPUは性能が高い方が望ましいですが、ゲームのためだけにCPU性能を強化することはコスパが良いかは場合によっては怪しいです。


1080p @ RX 6600 XT【相対比較】

次に、1080pでRX 6600 XTの場合です。

5700X vs 5600(1080p 6950 XT)
GPU名称 5700Xの優位性(%)
Far Sry 6
11
Asetto Corsa Competizione
7
Fortnite
7
Death Stranding
5
CS:GO
5
Total War:Warhammer III
3
CoD:Vanguard
3
Cyberpunk 2077
2
Horizon Zero Dawn
2
Watch Dogs:Legion
2
The Riftbreaker
2
The Division 2
1
Forza Horizon 5
1
Shadow of the Tomb Raider
1
F1 2021
1
Hitoman 3
1
Raibow Six Extraction
1
Raibow Six Siege
0
The Outer Wolrds
0
Halo Infinite
0
Dying Light 2
0
Battlefield V
0
Assasin’s Creed Valhalla
0
Apex Legends
0

ミドルレンジGPUなら平均で約2%と小さな差

1080pでRX 6600 XTを使用した場合は、平均では約2%と差は小さかったです。差が5%を超えたタイトルはわずか5つで、全体の約2割程度です。ほとんどのタイトルでは差はわずかでした。

まとめ

Ryzen 7 5700X vs Ryzen 5 5600 ゲーミング性能差まとめ(1080p ~ 1440p)
  • ハイエンドGPU(6950 XT)の場合は、平均で約4%~5%とやや大きな差
  • ミドルレンジGPU(RX 6600 XT)の場合は、平均で約1%~2%と小さな差
  • 1440pでは差が約1%ほど縮まり、高解像度であるほどCPU性能の重要度が徐々に減っていく?

ハイエンドGPUならやはりCPU性能は高い方が良さそう

やはりハイエンドGPUならfps差が大きいゲームも結構あるので、ゲームメインでもCPU性能は出来る限り妥協したくないように見えます。ただし、ざっくりとゲーミグコスパ的なものを計算してみると、少し違った見え方が出てきます。

まず、CPUの5から7モデルの価格差はおおよそ1万円~2万円程度だと思います。大体2~3万円から4~5万円くらいという感じです。電源やクーラーの費用も場合によっては追加する必要がありますが、ここでは合わせて2万円と仮定してみます。

CPU単体で見ると価格の上昇率が30%~60%とかになるので大きく見えますが、PC全体で見るとその割合は下がることがポイントです。

ハイエンドGPUは現在は単体で10万円以上することが基本なので、PC全体では最低でも25万円以上はすると仮定します。25万円における2万円は8%となり、CPU単体で見るよりも違った見え方になります。

とはいえ、ハイエンドGPUにおいても平均でのfps差は5%程度(1080p)なので、8%の費用増加ではコスパ的には若干マイナスだったりします。もちろんCPU性能の向上はゲーム以外でも恩恵があるため、一概にコスパが悪いとは言えませんが、ゲーミングコスパのみを考えるのであれば実は賢い選択とも言えない可能性があります。ただし、ゲームタイトルによっては大きな差が出ることもありますし、折角のハイエンドGPUの性能が損なわれる可能性が残っているのは嫌だと思うので、安定としてはやはりハイエンドGPUには高性能CPUという形に落ち着くとは思います。

ミドルレンジ以下のGPUなら高性能CPUにしても効果は薄い

RX 6600 XTの場合は差は平均1%~2%と小さくなっており、高性能CPUにしても大して優位性が得られないという結果が出ました。一部ゲームによっては大きめの差が出るものもありましたが、5%以上の差が出たのは今回テストされたタイトルの約20%と少ないです。

そのため、ゲーム以外にもCPU性能が重要な用途が含まれている訳でなければ、ミドルレンジ以下のGPUならCPUは6コアのRyzen 5やCore i5で十分ということになります。

ただし、将来性を加味すると低性能なCPUにすることは微妙に感じるのも事実なので、そこは用途や考え方次第だと思います。

最後に:CPU性能はゲーム以外でも役立つ点には注意

先でも何度か触れていますが、CPU性能はゲーム以外でも役立ちます。

ここまで語った内容はあくまでゲームに焦点を置いたものなので、その点には注意してください。また、仮に差がほぼないと言われるミドルレンジGPUでの運用であっても、他に重めの処理を伴う場合には高性能なCPUの方が有利です

結局のところ、無難なのはミドルレンジGPUにはミドルレンジCPU、ハイエンドGPUにはハイエンドCPUという形という結論になり、一般的なPCの構成と一致します。そのため、この比較に意味があったのか疑問に感じる部分もありますが、相対的な差については少しは参考になるかなとは思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。