内蔵GPUの性能をざっくり解説【性能比較】

内蔵GPUの性能 ざっくり解説

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内蔵GPUの性能についてざっくり解説しています。WindowsPCに採用されるCPUの内蔵GPUを対象としています。

注意

本記事の内容は記事更新時点のものであり、現在は異なる可能性があるため注意してください。

はじめに

まず始めに、「GPU」や「内蔵GPU」についての基礎知識を下記に軽くまとめています。
必要無い方は飛ばして貰って大丈夫です。

「GPU」とは、並列処理が得意な画像処理に特化したプロセッサのことです。
中央処理装置であるCPUは逐次処理が得意ですが、画像などの並列処理は得意ではないため、GPUと役割分担をして処理を行います。
一応、CPUで画像関連の処理が出来ない訳ではないですが、効率が悪い上、中央処理装置に膨大なデータ処理を兼任させ続けるのはシステム的に良くないため、出来れば他のユニットに任せたいという感じになっています。
GPUそのものについては、下記の記事で少し詳しめに触れているので、興味があればご覧ください。

PCにおけるGPUは、主に「内蔵GPU(iGPU)」と「ディスクリートGPU (dGPU)」に分けられます。
ディスクリートGPUは他パーツから独立したタイプのGPUのことです。「外部GPU」「独立GPU」「単体GPU」などと呼ばれることもあります(上の画像でも、わかりやすさ重視で「単体GPU」と表現しています)。
ディスクリートGPUは「グラフィックボード(グラボ)」や「ビデオカード」と呼ばれるパーツに搭載されてPC内部に組み込んで使用します。
一応、「eGPU」と呼ばれる外付けタイプの使い方もありますが、あまりメジャーではありません。効率やコスト面でも一般消費者レベルで活用することはほとんどないと思うので、本記事では割愛させていただています。
以下から、「内蔵GPU」と「ディスクリートGPU(dGPU)」の違いについて言及していきます。

内蔵GPU と ディスクリートGPU を比較

実際に、内蔵GPUとディスクリートGPU(dGPU)とどのような違いがあるのか見ていきます。

まず、要点ごとにざっくりと下記の表にまとめましたので、そちらを見てみましょう。

内蔵GPU
(iGPU)
ディスクリートGPU
(dGPU)
性能
(主要GPUの3DMark
TimeSpy Graphics)
低い
(700~4,000程度)
高い
(主要GPU:~30,000程度)
メモリ
(現在の主要な帯域幅)
CPUのメインメモリと共有で低速
51.2 ~ 136.5 GB/s
※一部例外あり
専用のビデオメモリ(VRAM)で高速
288 ~ 896 GB/s 程度
※人気の価格帯のもの
価格 CPUに内蔵で追加費用無し
無しモデルと比べて+3,000円程度
非常に高価
人気モデル:4~15万円程度
消費電力 非常に低消費電力 非常に高消費電力
主要モデル:75W~320W程度
設置スペース 設置スペースが必要ない 設置スペースが必要
その他 幅広い用途に最適化 モデル別に特化用途がある
※他用途でも使えはする
【ゲームに特化】

GeForce・Radeon RX / DirectX等
【クリエイティブ用途に特化】
Quadro・Radeon Pro / OpenGL等

双方の比較は上記のような感じになります。下記から、それぞれの特徴を見ていきます。


内蔵GPU:汎用性は高いが、処理性能は低い

良い点
  • 追加費用必要なし
  • 消費電力が非常に少ない
  • 幅広い用途に最適化
  • 設置スペース必要なし
  • VRAM容量を変更できる(構成やシステム次第)
気になる点
  • 処理性能が低い(dGPUと比較して)
  • メモリがCPUと共有
  • メモリがdGPUよりも大幅に低速

「処理性能以外は優秀」な内蔵GPU

内蔵GPUは、処理性能以外の面では全体的に優秀です。
まず、CPUと同一パッケージ内に存在するため、設置スペースが必要ありません。デスクトップPCやノートPCでは小型化に貢献しますし、タブレットやスマホでは内蔵GPUが大前提です。

追加費用が必要ないのも大きなメリットです。価格はCPUの価格に含まれていますが、デスクトップPC向けの内蔵GPUの有無による価格差は数千円程度のことが多いです。安価です。
高性能な内蔵GPUを搭載したモデルでは、より高価な費用が加算されていることもありますが、グラフィックボードは最新世代のものは安くても4万円~とかなので、そのあたりと比べるなら安いものです。
そして、消費電力が非常に少ないのもメリットです。サイズが小さく使える電力にも制限があるため、非常に低消費電力&低発熱です。
また、様々な用途に最適化されているという点もあります。
有名なグラフィックボードのシリーズである「GeForce」や「Radeon RX」などはゲーム向けの製品です。他の用途でも使用できますが、ゲーム以外では価格から想像するほどは高性能ではないこともあります。
たとえば、動画のエンコードなどは、内蔵GPU向けのエンコーダ(QSVなど)が非常に成熟しているので、内蔵GPUでも十分なことも多いです。
後述の処理性能の低さという点さえ気にならなければ、内蔵GPUは非常に有力な選択肢です。


やはり「処理性能の低さ」がデメリット

内蔵GPUの大きなデメリットは、やはり処理性能の低さです。
要因としては、サイズが小さいためコアの数を増やしにくいこと、使える電力も限られていること、メモリがCPUと共有など、多数の性能面での制約が挙げられます。

対するグラボ(dGPU)では、大量のコアを搭載し、大量の電力を使うことができ、高速なメモリ(GDDPR)を搭載できるため、処理性能では到底かないません。
ゲーム性能の数値で具体的に比較してみると、2026年時点で上位クラスの内蔵GPUのTime Spy Graphicsのスコアが4,000~7,000なのに対し、デスクトップ向けのグラフィックボードのスコアは、低性能に位置するものでも10,000ちょっと程度で、人気製品だと16,000~30,000くらいです。
実はこれでも昔よりも差が少し縮まっていたりしますが、それでも依然として圧倒的な差があります。


内蔵GPUのメモリ仕様は、安価にVRAMを増やしたい場合では強みになることも

内蔵GPUのメモリについて、内蔵GPUではVRAMを安価に大容量にできたり、後から増設したりすることができたりするのが、条件次第では強みになっていることが少しポイントかもしれません。
ハイエンドな用途ではグラフィックボード(dGPU)の独壇場なのは変わりませんが、出来るだけ安価に重い処理に対応したい場合、内蔵GPUのメモリ仕様が強みになることもあります。グラフィックボードではメモリはパーツ内に組み込まれてユーザーが交換や増設できないためです。その上、超高速なGDDRを採用しているため、グラフィックボードは容量単価が非常に高価なのもデメリットです。
2026年時点では、安価なグラフィックボード(4万円~)ではメモリが8GBしか搭載されないことが多いのですが、8GBは大規模な生成AIモデル(LLM)や重いゲームではネックとなることも珍しくないので、頼りないです。
フレーム生成やアップスケーリングを使う際にも、メモリを少し使ってしまうので、結構不安がある容量になっています。
この差から、メモリをユーザー側で変更できる内蔵GPUの仕様が場合によっては強みになることもあるのが面白い所です。

ディスクリートGPU(グラボ) :高性能だけど、非常に高価

良い点
  • 処理性能が高い
  • 高速な専用メモリ搭載(GDDR)
気になる点
  • 非常に高価
  • 消費電力・発熱が多い
  • 設置スペースが必要
  • メモリ構成は後から変更できない

高性能で高速なメモリが魅力のディスクリートGPU

独立型のGPUである「ディスクリートGPU(以下・dGPU)」は、優れた処理性能と高速なメモリが大きな強みです。
2026年時点ではその性能が大きく底上げされており、下位のdGPUでも重いゲームや動画編集に対応できる性能があります。

内蔵GPUと違って単体のパーツとして存在するdGPUでは、多数のコアを搭載し、大型の冷却機構専用のビデオメモリを搭載することができるため、非常に高い性能を発揮します。

上述の内蔵GPUの説明部分でも触れましたが、2026年における主要な内蔵GPUとdGPUのゲームにおける基本性能の差は、おおよそ4倍~5倍ほどになっており、dGPUの方が圧倒的に高性能です。
高価な点を考慮しても、グラフィック性能が重要な人にとってはお金を掛ける価値がある圧倒的な差となっています。

実は、近年登場している技術の進歩(AIによるものを含む)のおかげで、コアの基本性能の差だけならカバーできる面も多くなっているものの、内蔵GPUでは絶対に敵わないのがメモリの速度です。

CPUのメインメモリ(DDR / LPDDR)を借りる内蔵GPUと、dGPUが使う専用のビデオメモリ(GDDR)の帯域(一度に扱えるデータ量)は、おおよそ4倍~5倍もdGPUのGDDRの方が高速となっています。
そのため、瞬発力が要求される処理では2026年時点でもdGPUのほぼ独壇場となっています。
CPUのメインメモリの帯域もかなり向上しているのですが、ユーザーやゲームの求める解像度や画質の要求レベルが年々高くなっている他、AIなどのメモリの重要な処理も普及してきているので、高速なメモリは非常に需要があります。


非常に高価で、高消費電力で、大きいのがデメリット

性能面では優れている「dGPU」の主なデメリットは「非常に高価」「大型」「高消費電力&高発熱」などが挙げられます。

特に大きなデメリットはやはり、非常に高価な点です。最新世代のdGPU(グラボ)は、下位のものでも4万円台~です(2026年時点)。
人気の高コスパなアッパーミドル~準ハイエンドクラスのものだと、6万円前後~10万円にまで上昇します。超高価ですが、メモリ容量を多くするために高いグレードのものを選ぶ人多いです
また、高性能なものになるほど消費電力も大きくなり、それに伴い発熱も多くなり、サイズも大きくなるのもデメリットです。ケース内の排熱性能や電源の容量などにも注意が必要です。


AIでも活躍するdGPU

また、近年ではAI方面でもdGPUが活躍しているのもポイントです。
実は、最近のdGPUでは「AI処理用の回路やコアを搭載している」ことが一般的となっているため、AIの処理も非常に速いです。高速なメモリ(GDDR)を搭載していることも大きいです。
しばらく期間が経てば、AIはNPUなどに任せる方向に進んでいく可能性はありますが、2026年時点では凄く重いAI処理を一般消費者が行う場合にはdGPU(グラボ)を使うのが一般的となっています。

ベンチマークスコア比較(ゲーム)

ここでは、具体的な数値で内蔵GPUとdGPUを比較してみたいと思います。

ベンチマークスコアが比較しやすいゲーム性能を見ていきたいと思います。下記に表でざっとまとめています。対象GPUは、2026年7月時点で主要なGPUです。

グラボ(dGPU)内蔵GPU(iGPU)

※特に記載が無ければデスクトップ版

内蔵GPUとディスクリートGPU 性能比較
CPU名称 スコア 備考
GeForce RTX 4090
36213
2022年10月発売のハイエンドGPU
GeForce RTX 5080
32411
2025年1月発売のハイエンドGPU
Radeon RX 9070 XT
30313
2025年3月発売の準ハイエンドGPU
GeForce RTX 4080
28127
2022年11月発売の準ハイエンドGPU
GeForce RTX 5070 Ti
27792
2025年2月発売の準ハイエンドGPU
Radeon RX 9070
26953
2025年3月発売の準ハイエンドGPU
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
24454
2024年1月発売の準ハイエンドGPU
GeForce RTX 5070
22689
2025年3月発売のアッパーミドルGPU
GeForce RTX 4070 SUPER
21130
2024年1月発売のアッパーミドルGPU
Radeon RX 7800 XT
20036
2023年9月発売のアッパーミドルGPU
GeForce RTX 4070
17944
2023年4月発売のアッパーミドルGPU
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
15940
2025年4月発売のミドルレンジGPU
GeForce RTX 5060
13717
2025年5月発売のミドルローGPU
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
13473
2023年5月発売のミドルローGPU
GeForce RTX 4060
10665
2023年6月発売のエントリーGPU
GeForce RTX 5050
10253
2023年6月発売のエントリーGPU
Radeon 8060S (Mobile)
9818
Ryzen AI Max+ 395 等に搭載
Radeon 8050S (Mobile)
9327
Ryzen AI Max 390 等に搭載
GeForce RTX 3060 12GB
8867
2021年2月発売のエントリーGPU
Arc B390
6798
Core Ultra X7 358H 等に搭載
GeForce RTX 3050 8GB
6278
2022年1月発売のエントリーGPU
Arc B370
6058
Core Ultra 5 338H 等に搭載
Arc 140V (Mobile)
3889
Core Ultra 7 266V 等に搭載
Radeon 890M (Mobile)
3581
Ryzen AI 9 HX 370 等に搭載
Arc 8コア
(Mobile / Core Ultra 100H)
3412
Core Ultra 7 155H 等に搭載
Arc 130V (Mobile)
3407
Core Ultra 5 226V 等に搭載
Radeon 780M
3357
Ryzen 7 8700G 等に搭載
Radeon 880M (Mobile)
3232
Ryzen AI 9 365 等に搭載
Arc 7コア
(Mobile / Core Ultra 100H)
3109
Core Ultra 5 125H 等に搭載
Intel Graphics 4コア(Xe3)
2922
Core Ultra 7 355 等に搭載
Radeon 860M (Mobile)
2810
Ryzen AI 7 350 等に搭載
Radeon 780M (Mobile)
2779
Ryzen 7 8840U 等に搭載
Radeon 760M
2698
Ryzen 5 8600G 等に搭載
ざっくり重めのゲームを動作できるライン(2500以上)
Intel Graphics 4コア
(Core Ultra 200S)
2330
Core Ultra 7 265K 等に搭載
Radeon 760M (Mobile)
2116
Ryzen 5 8640U 等に搭載
Intel Graphics 3コア
(Core Ultra 200S)
1873
Core Ultra 5 235 等に搭載
Radeon 740M
1784
Ryzen 5 8500G 等に搭載
Radeon 840M (Mobile)
1705
Ryzen AI 5 340 等に搭載
Iris Xe 96EU (Mobile)
1589
Core i7-1255U 等に搭載
Radeon 740M (Mobile)
1534
Ryzen 5 8540U 等に搭載
Iris Xe 80EU (Mobile)
1230
Core i5-1335U 等に搭載
Radeon RX Vega 8
(Mobile / Ryzen 4000~7000)
1173
Ryzen 7 7730U 等に搭載
Radeon RX Vega 7
(Mobile / Ryzen 4000~7000)
1045
Ryzen 5 7530U 等に搭載
Intel Graphics 2コア
(Core Ultra 200S)
1012
Core Ultra 5 225 等に搭載
Intel UHD Graphics 770
759
Core i7-14700 等に搭載
Radeon Graphics 2CU (RDNA2)
722
Ryzen 5 7600 等に搭載
※3DMark Time Spy Graphics score。


内蔵GPUの性能の方が圧倒的に低い

上記の表を見ればわかるかと思いますが、単体のGPUと比較すると内蔵GPUの性能は圧倒的に低いことがわかります。

比較している単体GPUがゲーム用なので、その差が出やすいという点はありますが、ゲーム以外でもこの差が埋まることはさすがにないレベルの差があります。

内蔵GPUのトップ層でも、ミドルレンジGPUに大敗(3~4倍の差)

一口にGPUの性能といってもGPUの使い方は一つではないので、性能差を一概に語ることはできません。

ただし、恐らく一般ユーザーが高性能GPUに求める一番多い事は「ゲームを快適にプレイできる」ことです。今回はとりあえずこれを例にして実際の使用感について言及します。上記の性能比較表もゲームのベンチマークを基にしたものになります。

表にも記載した「GeForce RTX 5050(以下:RTX 5050)」を例として、ゲームベンチマーク(3D Mark Time Spy Graphics)で少し見ていきましょう。

「RTX 5050」は2025年に発売されたGPUで、2026年現在ではグラボという括りでは下位の性能となっています。とはいえ、1080p(フルHD)なら重いゲームでもそれなりに快適なプレイが可能なGPUです。これのスコアが10,000強程度です。

それに対し内蔵GPUの性能を見ていきます。

表に記載した中で、2026年時点では内蔵GPUの中では上位の性能を持ち、使用率も高いと思われる「Arc 140V(Core Ultra 7 256V などに搭載)」を例として見ていきます。

※一応「Arc B390」や「Radeon 8060S」みたいなより高性能な内蔵GPUもありますが、2026年時点ではめちゃくちゃ高価でコスパ的には比較できるレベルではないので例外としています。

「Radeon 780M」のスコアはメモリなどによって多少変わるものの、3,300~3,500程度です。「RTX 5050」と比べると3分の1くらいの性能となります。

また、単体のGPUでは高速な専用ビデオメモリ(VRAM)が付属するため、動画編集やより高い解像度のゲームでも高い性能が見込めますが、内蔵GPUでは共有メモリの帯域幅や消費電力の少なさがネックとなるため、より高負荷な処理では更に不利となることが多いです。

このように、内蔵GPUと単体GPUとではかなりの性能差があるため、重いグラフィック処理を前提とするなら単体GPUの導入が推奨されます。

ただし、内蔵GPUの性能は近年で飛躍的に向上している

内蔵GPUの性能が単体GPUに圧倒的に劣るのは事実ですが、内蔵GPUの性能は近年飛躍的に向上している点はポイントです。本当に驚愕の速度で性能が向上しています。

数年前までは「内蔵GPUで重いゲームをプレイするのは不可能」というのが一般認識でしたが、今では上位の内蔵GPUでフルHD以下であれば、やや重めのゲームも動作は普通に出来るレベルになっています。動画編集などにおいても同様です。

今までは内蔵GPUでは雰囲気を知るためにプレイするという事すら基本不可能だったのが、最新の高性能な内蔵GPUなら動作自体は可能というレベルになっているというのはかなり大きいです。

2026年現在ではそこまでの性能が得られるのは内蔵GPU中でも上位ものに限られる点は注意ですが、ライトユーザーであればもうグラボ搭載機を候補に入れる必要性は薄れてきているのもまた事実です。

アップスケーリングやフレーム生成機能も追い風

また、最近では「アップスケーリング」や「フレーム生成」といった技術が普及してきている点も、内蔵GPUにとっては追い風です。

それぞれ凄く簡単に説明すると、アップスケーリングは「元画像を低解像度で出力し、後から高解像度に調整する」といった感じのもので、フレーム生成は「連続したフレームを比較して、中間フレームを予測して生成・挿入する」といった感じのものです。

どちらも、GPUの基本性能が低くても高い映像の品質を得るのに役立つ、注目の機能です。

この技術は高性能なグラフィックボードでも恩恵はありますが、内蔵GPUのパフォーマンスが底上げされる方が汎用性の向上率は明らかに高いので、内蔵GPUにとっては非常に追い風の技術です。

内蔵GPUで出来ること・出来ないこと

最後に、「内蔵GPUで出来ること・出来ないこと」を用途別にざっくりとまとめています。

出来ること
  • 動画の鑑賞
  • 軽いゲーム
  • 動画のエンコード(QSV / VCN)
  • フルHD(1080p)以下の動画編集
    ※低性能なGPUや処理内容によっては厳しい場合もあり

出来ないこと
  • 重いゲームを快適にプレイ
  • 4K等の高画質な動画の編集

動画鑑賞:内蔵GPUでも快適

まずは動画鑑賞ですが、フルHDなら内蔵GPUでも基本的に快適です(古い低性能でないCPUの場合)

ただし、4Kなどの超高画質動画の場合には古いGPUだと重い可能性があるので一応注意が必要です。

これは、2026年現在ではフルHDを超える画質の動画は、新しいコーデックで圧縮されている場合が増えてきており、古いGPUだとそのコーデックの解凍(デコード)に対応していない可能性が高くなるためです。

一応、GPUがデコードに対応していなくてもCPUで処理することは可能ですが、動画データを直接CPUに処理させるのはかなり負荷が掛かるので、性能によっては安定しないし、そうでなくても微妙という感じです。

とはいえ、2026年ではここが問題となるGPUはかなり減っており、PCでは「Ryzen の Vega は避けたい」程度の認識があればOKです。

以下、もう少し詳しく説明していますが、少し込み入った内容になるので、興味のある方だけご覧ください。


それでは改めて映像コーデックやデコードの説明に入ります。

ざっくりと説明すると、動画というのは元のままだと容量が非常に大きいため、Web上で公開するなどして観て貰うためには圧縮することが必要となります。これをエンコード(符号化 / 暗号化)と呼びます。

エンコード(圧縮)された動画はそのままでは利用することが出来ないため、実際に視聴するにはそのデータを基に視聴できる動画にする必要があります。この作業をデコード(複合化)と呼びます。そのため、動画を視聴するために重要な性能というのはこのデコードの性能になります。

このデコードですが、基本的にはCPUがこなしますが、元動画自体の容量(データサイズ)は非常に大きいため、4Kなどの超高画質動画などはCPUデコードだとかなり負荷が大きいです。最新の高性能CPUならCPUデコードだけでも4K動画を視聴することは不可能ではないですが、CPU使用率は高くなってしまい、発熱や消費電力、その他の作業に影響が出てしまうため、あまり好ましくありません。低性能なCPUでは視聴自体が厳しいです。

そんな時に有難いのがGPUによる動画の再生支援です。ブラウザやGPUが動画のコーデックに対応したデコーターを備えていれば、デコードの補助をしてくれるため、CPUの負荷が大幅に軽減してくれます。ざっくりとまとめると下記のようになっています。

動画のコーデックに
GPUデコードが対応
動画のコーデックに
GPUデコードが未対応
4K等の超高画質動画 快適 かなり重い(CPUデコード)
高性能CPUなら観れるけど、低性能なCPUだと厳しい
FHD程度の動画 快適 そこそこ快適(CPUデコード)
低性能CPUだと少し重い

FHD程度の動画ならたとえGPUの再生支援が無くても普通に観れますし、4Kでアップされた動画も画質を下げて観ることは基本可能なので、視聴自体が出来ないということは基本無いと思います。また、GPUの再生支援は非常に有難い機能ではありますが、いつでも必ず使えるというものではありません。動画視聴について環境変化にもある程度対応したいなら、少しでも新しいGPUにするというのも効果はありますが、高性能なCPUを搭載することの方が確実です。

今の有名な動画配信サイトで有名な動画コーデックはH.264やVP9となっていますが、これらのコーデックには新しめのCPUの内蔵GPUなら大体対応しているため、4Kであっても快適に視聴が可能なはずです。ただし、このコーデックは時代によって移り変わっていくものなので、将来的には動画の主要コーデックが変わってしまいGPUの再生支援を受けれなくなって重くなってしまうということも十分にあり得ます。

次に主流となっていくかもと言われているのは、ロイヤリティフリー(らしい)の「AV1」やH.265の標準後継の「H.266」とされています。しかし、実際にはAV1ですら2020年代中盤にやっと全体で対応が広がってきたというレベルです。H266に関しては、一般層ではほとんど対応されていないレベルです(2026年時点)。

今後主要コーデックがどうなっていくのはかわかりませんが、将来性も考えるならAV1には対応していると少しは安心できるかもしれません。

ちなみに、2026年7月時点でまだ新品での販売見られるCPU(ノート・デスクトップPC向け)でAV1に対応していないGPUは「Vega(古いアーキテクチャのRyzenで採用)」くらいなので、正直そこまで気にするものでもないです。

スマホやタブレットではSnapdragonの安価なモデルではまだ対応していなかったりしますが、スマホで超高画質動画を観る人は多くないと思うので、そちらも実用上は気にする必要はあまりありません。

ゲーム:重めのゲームも内蔵GPUで動かせるくらいになっている

ゲームについて、近年内蔵GPUの性能が飛躍的に向上しているので、重めのゲームでも割と動かせるようにはなってきました。

また、アップスケーリング技術(特にフレーム生成)もどんどん向上しているため、低性能なGPUでもfpsだけなら底上げすることが可能となってきているのも大きいです。

重めのゲームくらいまでなら、内蔵GPUも思ったよりもイケる時代です。

しかし、さすがに「重量級のゲームを中設定以上で快適に」といった条件では内蔵GPUではまだまだ厳しく、グラボが必須となるのでその点は注意です。

動画のエンコード:内蔵GPUでも割といける

動画などのエンコードは内蔵GPUでも割といけます(フルHD以下とかなら)。

これは、エンコードやデコードはGPUのメインのコア部分だけでなく、「エンコーダ」や「デコーダ」といった専用の演算機の影響が大きいためです。

そして、人気の単体のGPUは主にゲーム用であり、エンコーダやデコーダに特化している訳ではないので、エンコードにおいては内蔵GPUともゲームのベンチマークほどは性能に差が出ないことが多いのです。

そのため、4K動画や長時間動画など、膨大なデータ量の動画を扱う場合でない限りは、内蔵GPUで基本大丈夫です。


ちなみに、エンコードについては、GPUによるエンコード(ハードウェアエンコード)ではなく、CPUによるエンコード(ソフトウェアエンコード)を採用することが可能です。

画質も非常に安定しているので質では勝っていたりするのですが、掛かる時間がGPUと比較すると10倍以上などもザラというレベルなので(もちろん状況によるけど)、注意が必要です。

配信初心者などにありがちなミスとして、動画のエンコードをCPUに指定していたせいでカクカクになってしまうというのがあるので、一応知って置いて損はないかなと思います。

QSVとVCN / VCE

2026年7月現在、Intelの内蔵GPUによるエンコードは「QSV(Quick Sync Video)」。AMDの内蔵GPUによるエンコードは「VCN(Video Coding Engine)」というものが主流です。単体のGPUの無いPCをお使いの方でも大体のPCではどちらかは利用可能だと思います。

動画編集:重いものならやはりグラボが欲しいけど、フルHD以下なら内蔵GPUでも

動画編集については、使うソフトや処理によっても異なると思うので一概には言えませんが、フルHD以下なら基本的に内蔵GPU(CPU)でも何とかなると思います。

ただし、解像度が高い動画では書き出しやプレビュー時などの処理ではもっさり感が生まれる可能性はありますし、GPUに使われるメモリの性能が関わってくることもあるので、動画編集においても日常的に重い処理をするなら単体GPUが出来れば欲しいです。

まとめ

最後に、要点だけを箇条書きでまとめています。

内蔵GPU:要点まとめ
  • 内蔵GPUの性能は、グラフィックボードに比べると圧倒的に低い
    内蔵GPUの性能は基本的に、グラフィックボード(ディスクリートGPU)よりも圧倒的に低いです。内蔵GPUのトップでも、ミドルレンジのグラフィックボードに遠く及ばないレベルです。重いゲームやデータ量の多い動画や画像編集を快適に行いたいのであれば、グラフィックボードはほぼ必須というのが現状です。
  • 内蔵GPUの性能は近年飛躍的に向上している
    内蔵GPUの性能は単体GPUには圧倒的に劣りますが、性能自体は近年で飛躍的に向上しています。
    少し前までは重いゲームやデータ量の多い動画・画像編集は内蔵GPUでは「不可能」と言われていたのが、「快適とまでは言えないけどできる」レベルまで向上しています。
    特にゲームではアップスケーリング・フレーム生成でフレームレートの底上げもできるようになってきているので、かなり対応力は上がっています。
  • 動画編集は、フルHD以下くらいなら大丈夫だけど4Kなどは厳しめ
    CPU性能やその他のことにもよりますが、基本的に内蔵GPUでもFHD程度の画質なら問題ありません。4K等の超高画質なものとなると扱うデータ量が跳ね上がるため、内蔵GPUだと厳しいというのが一般的です。
  • 性能は低いけど、汎用性は高く消費電力も少ない
    内蔵GPUの性能は単体GPUに比べると圧倒的に低いですが、消費電力やパーツ費用、汎用性の高さは単体のGPUよりも優位です。
    また、ゲーム用のグラボと比較するなら、エンコードや映像出力などの関しての実用性は大きな差がないこともあるので、高いグラフィック性能を求めない人であれば単体GPUよりも適しているケースもあります。

記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。

11 COMMENTS

moi2

ご検討ありがとうございます。
AI MAX+シリーズはFHDであれば人気のゲームがそれなりに動いてAIに利用するにあたってもメモリが動的に割り当てられて外部GPU利用でボトルネックになるGPUメモリ容量で優位な面白いプロダクトだと思っています。
ご指摘の通りまだ高価でリリースされるらしいデスクトップ用(FP11ソケット)もまだ出ていないのですがまとめの”(内蔵GPUの)性能は単体のGPU(グラボ)に比べると圧倒的に低い”の認識が変わるかもしれないので内蔵GPUについて追いかけておられる記事で言及いただきたいなと思いコメントさせていただきました。
引き続き内蔵GPU観点で継続的にウォッチされている記事として拝読させていただきます。

返信する
とねりん:管理人

確かに、AIなどの新しい用途が増えてVRAM容量の重要度が増しているにも関わらず、単体GPUでは最新モデルでもエントリー~ミドル下位では未だに8GB VRAMが採用され続けている中で、
8GBを大きく超えるメモリを扱えるのはベンチマークスコア以上の価値があるかもしれませんね。

私事ですが、最近「Core Ultra 9 285H」を使う機会があり、最大18GBまで動的にVRAMが割り当てられる設定となっていました。それを見た際に、もう少し性能が高ければ実用性はかなり高そうだなと感じたのを思い出しました。
価格がもう少し下がれば最新のエントリーGPUまでも食われる可能性も十分あるかもしれませんね。

継続的に更新していこうと思いますので、また何かあればご意見くださると助かります。

返信する
moi2

内蔵GPUについて調べていてたどり着きました。
時期に合わせて記事をブラッシュアップされているようですが
2025年2月頃から採用機が発売されているRyzen Al Max+ 300シリーズのGPU性能がかなり高いと聞いて気になっています。
外部GPUとの比較を追加いただけると参考になります。

返信する
とねりん:管理人

はじめまして。

追記:色々と批判的な内容を書いてしまいましたが、参考情報としてはあって悪いものでもないので、ベンチマークリストには掲載し、その後の文で例外とすることを追記しました。

以下、一応参考情報として最初の内容をほぼそのまま残しておきますが、性能比較が見たいなら記事の該当部分だけ見ていただければ大丈夫です。

—–以下はじめの内容—–

Ryzen AI Max 300(Strix Halo)についてはこちらも扱いを少し迷っているところですが、とりあえずは例外製品として載せない方針にしています。
現在一般販売されている385以降のモデルでの評価になりますが、理由は主に下記の2点です。
・ダイが非常に大型(単体チップというよりは大型のGPU/NPUを併設した感じ)
・価格がものすごく高価

【ダイが非常に大型】
端的に言うと、Ryzen AI Max(385~)は大型のGPUとNPUを統合しているため非常に大型化しており、普通のSoCというよりは、単体GPU/NPUを同チップ上に統合したものと表現した方が近いと思うためです。

具体的には、Ryzen AI Max(385~)では、合計ダイサイズは約439㎟です(CPUダイが約70.6㎟*2, IO/GPUダイが約308㎟)。

他のチップと比較すると、Strix Point(Ryzen AI 9 HX 370 等)では~233㎟、Hawk Point(Ryzen 7 8840U等)では~178㎟ 程度となっています。
IO/GPUダイのみで一般的なチップを大きく上回るサイズとなっており、Ryzen AI Maxが規格外の大きさであることがわかります。

そのため、Ryzen AI Maxに統合されるGPU「Radeon 8050S/8060S」などは統合GPUであり、従来の統合GPUを遥かに上回る性能を持ちますが、一般的な他チップと同列に扱うのは不公平感が大きいのでとりあえず別枠かなと思っています。

また、性能が高いだけに高負荷時の消費電力も非常に大きく、こちらも他の一般的なチップと比べると高い点も理由の一つです。

【価格が非常に高価】
価格も理由です。Ryzen AI Max 390以降搭載のノートPCは価格、現在30万円台後半~程度です。
ノートPCと比べると製造コストが小さいミニPCですら20万円中盤~となっており、外部GPU無しのモバイルチップ搭載機とは思えない高額さです。

正直、電力面を重視した高品質なゲーミングノートを検討した方がコスパが良く、一般向け製品とは言い難い立ち位置です。

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Bak.

性能比較の表で、Ryzen 7 7840Uの行は、radeon 740mのtypoな気がします。

1. …gt1030もそうだけど、単体gpuのエントリークラスから、igpuと同程度なものが消えつつある、ぐらいの書き方の方が良いかもしれません。
2. igpuについて、lm studio等を見てると、igpu割り当てメモリ以上のメモリでgpuに計算させているようです。つまり、小容量メモリの単体gpuより、igpuに機にメインメモリを増やした方が良い場合も出てきそうです。

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とねりん:管理人

コメントありがとうございます。参考になります。

「Ryzen 7 7840U」の内蔵GPUは「Radeon 780M」なので、特に間違っていないと思います。もしかしたら、デスクトップ向けとノートPC向けでスコアを分けているので、そこで混乱させてしまったかもしれません(確認はしましたが、見ている箇所が違ったり、こちらの勘違いであれば再度ご指摘いただけると非常に助かります)。

1. エントリークラスの単体GPUと内蔵GPUの記述について
確かにまだ古いPCをお使いの方にとっては多少の需要があるため、不要は言い過ぎたかもしれないですね…。少し記述を変更しました。

2. iGPUの割り当てメモリについて
iGPUの共有メインメモリ(CPU用)は、単体GPUのVRAMよりも基本的に圧倒的に低速なので単純比較は難しいですが、
たとえば、メモリ速度よりも容量が重要な処理の場合には、2GB~6GBなどの単体GPUを利用するよりも、8GB以上のメモリを割り当てられたiGPUの方が快適なケースもあるということでしょうか。
確かにそのケースが出てくる可能性はあると思います。記述を追加させて貰いました。

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kon

私の古いガレリア(cpu ci7 4790 GPU GTX1050 メモり16G )では 「RED DEAD REDEMPTION 2」はゲームのグラフィック設定を最低にしてやっと少し動く程度の性能ですが、RYZEN7 5800Hの安いミニPC(メモリ16G)では内臓グラフィックにも拘わらずぬるぬる動きます。
GTX1050はグラフィックメモリが2Gしかないからで、Ryzen7 5800Hはマザボのメモリを使って8G程度のグラフィックメモリを利用して、メモリ不足にならないようです。

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とねりん:管理人

比較する二つで世代がかなり違うので、他の部分での影響もあるかもしれませんが、興味深い結果ですね。
基本的にグラボのメモリ(GDDR)の方がシステムのメインメモリよりも圧倒的に高速なので、内蔵グラフィックのメモリ容量で多少の優位があったとしても差を埋めるのは難しいのですが、
GTX 1050は古くてメモリ性能も高くありませんし、内蔵グラフィックはメモリは大体最大で2GBまでの割当てなどが多いように思いますが、Ryzen 7 5800H(Radeon RX Vega 8)も仕様上は確かに8GBまで利用が可能なので、最大限活用すれば実用性能が逆転する可能性もあるかもしれませんね。

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kon

返信ありがとうございます。
RUST等のゲームも頻繁に遊んでいますが、ゲームの起動も速く、高設定にしても破綻しないグラフィック性能で、最近手に入れた5800Hの性能に驚いています。
私の書き込みで本当に伝えたかったことは、最近購入したミニPCは、10年近く前のデスクトップをはるかに上回る性能なのですが、この物価高騰の現状なのに、当時のガレリアの半額以下の値段で手に入ったという技術の進歩への驚きと感謝です。
年金とパート収入の身で、寿命を迎えるまでそれなりに楽しく生活したいということを考えると、資産が減るのは抑えたい日々。
なので、最近のパーツの高騰でPCいじりも楽しみにくくなっていましたが、こういう廉価でもそれなりに楽しめる製品があるとほんとに助かります。まあ、CHUWI製品ですけどね。
この10年で我が家の4台の大型画面テレビも、バナソニックが1台ありますが、ハイセンス2台、TCL1台と、あちらの国に家庭を乗っ取られてきましたよ。
あっ、最近買った洗濯機も…(笑)
失礼いたしました。

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Tsubasa-B

こんにちは。
重くないゲームをプレイするためのノートパソコンを探していて、Bing検索からこちらのページにたどり着きました。
CPU内蔵GPUにフォーカスしたページとのことで、消費電力と騒音の大きくないパソコンを探しているので、参考になります。

ただひとつ気になったのですが、iGPUとしては現状最高峰とも言える Intel Iris Xe Graphics について記載されていますが、dGPUとして NVIDIA GeForce GTX 1060 や NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER からしか記載されていません。また、iGPU側は Iris Xe などを「モバイル向け」としていますが、dGPU側は「デスクトップ向け」しか記載されていません。
モバイル向けGPUとしては、この間を埋めるようなスコアになるたくさんの製品があるはずです。残念ですが、ノートパソコンを検討している私のような向きには、iGPUかdGPUかという選択の上では、あまり参考にならないように思いました。

ロークラス前後でも、GeForce GT 1030 や、1030リリースまで長らく発売されていた GeForce GT 730 があります。そもそもデスクトップ向け Intel Core i シリーズのiGPUでは、Intel UHD Graphics 750 が最高ではないかと思いますし、それならば GT 1030 のほうがそれでもまだ高性能な場面もあるように思いますので、dGPUの意味もあるように思います。
なにより、GTX 1060 や GTX 1660 SUPER と UHD 750 や GT 1030 の間を埋める、GTX 1050 や GTX 1050 Ti、GTX 1650がありますし、これらは GT 1030 よりも搭載製品が多く出ているようなので、GTX 1650 は載せる意味があるのではと思います。

また、iGPU側に Iris Xe を載せるのであれば、モバイル向けdGPUとしての GTX 1050Ti(Max-Qも) や GTX 1650(Max-Qも)、GTX 1650 Ti(Max-Qも) はいまでも搭載PCが発売されていますし、なにより GeForce MX450 や MX350、MX330といったモバイル向けのみのラインナップもあります。
iGPU である Iris Xe との比較であれば、MX350、MX450、GTX 1050Tiあたりは、GTX 1660シリーズよりも性能が近いので、比較の意味がやりあると思います。

残念ですが、GTX 1650シリーズやMXシリーズが欠けている現在のリストでは、iGPUとdGPUの性能差を意図的に強調し、dGPUがいかに性能が低いかということをいたずらに強調しているように思いました。
モバイル向けに限っても、GTX 1650 や MX450 を搭載したノートパソコンが少なくない数リリースされているので、これらをあえて排除する必要性はないように思います。

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とねりん:管理人

こんにちは。確かに仰っている点は一部はその通りだと思います。特にモバイル版のGTX 1650など採用率も高いので入れるべきだと思いました。
この記事は元々デスクトップ向けにと作ったものなので、その辺りへの対応が疎かになっていました。ご指摘頂き感謝します。コメント返信後に追加いたします。

その他の点には賛同しかねる部分があります。間を埋めるGPUがたくさんあるとのことですが、それらはほとんどが古いGPUか機能的に何らかの欠点があるものになっていると思います。
載せているGPU群はある程度コスパと実用性を兼ね備えたものを選定しています。購入を勧めている訳ではないとはいえ、需要のある(あった)GPUに絞って載せた方がPCを選ぶ際の参考になりやすいと思い、そうしています。

質問者様は特にGT1030やGeForce MX 450に凄く価値を見出しているように感じますが、これらはNVENCに対応しておらず、クリエイター用途では割と致命的な欠点となるため私の中では選択肢外です。
また、MX 450についても搭載したノートパソコンが少なくないと仰っていますが、本当ですか?
GT1030やMXシリーズ等は上記の問題があり、クリエイター向けとは言い切れない部分があるため標準搭載したPCは少ない傾向があるはずです。特に今では内蔵GPUの性能が格段上がっており、対応範囲が広くなってきていることもあり、汎用性の点でもバッテリー消費の点でもコスパの面でも内蔵GPUを選ぶ方がまだ良いと思います。
ゲーム向けとして考えるなら無くはないですが、それならGTX 1650等を選んだ方がコスパは明らかに良いと思います。

また、仮にGTX 1650 Max-Qのような実質的に価値のあるモバイル向けdGPUの中では低性能なGPUでも、内蔵GPUと比べると性能は圧倒的に高いですし専用のビデオメモリがある点も優位です。
意図していないとはいえdGPUの優位性をより強調するような表になっていた点は申し訳ないとは思いますが、dGPUの方が性能的に圧倒的優位という事実は変わらないと思います。
最後の方のiGPUとdGPUがごっちゃになっていますが、iGPUの性能がいかに低いかを強調しているというのは心外です。iGPUの有用性についても触れていますし、iGPUはダメ!という趣旨の記事にはなっていないはずです。

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