【デスクトップ向け】Core「9 / 7 / 5 / 3」の特徴を比較・解説【2026年最新版】

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デスクトップ向けのIntelの「Core」シリーズの各モデル「9 / 7 / 5 /3」などのナンバリングごとの違いをざっくり解説しています。

本記事の主な対象は「最新世代」+「最新の一つ前の世代」としています。2026年9月時点では「Core Ultra 200」+「第14世代Core」です。本来はナンバリングごとの違いに焦点を当てたページでしたが、Core Ultraで世代間の差も多く出てきたので、現在はそちらの内容も多めです。

注意
本記事の内容は、記事更新時点(2026年9月)のものとなります。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

各シリーズおよびナンバリングごとの特徴をざっくりと表にまとめています。
大まかな特徴を知りたいだけなら、正直ここだけでも良いレベルかもしれません。

世代(シリーズ)の特徴

まずは、2026年9月時点の主要なシリーズ「Core Ultra 200」「Core 14000番台(第14世代Core)」の特徴をざっくりまとめています。

Core Ultra 200
Core Ultra シリーズ2
Arrow Lake
・コア単価が非常に安い
・NPU搭載(13TOPS)

・TSMC 3nm(CPU)
・低消費電力時の電力効率が良い

・競合モデルに劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・DDR5メモリのみ
・マザーボードが少し高価
Core 14000
第14世代Core
Raptol Lake
・コア単価が安い
・マザーボードが非常に安価
・DDR4 / DDR5 メモリどちらにも対応可

・競合モデルに劣るゲーム性能(Ryzen 7000 / 9000)
・Intel 10nm
・高負荷時の電力面が悪い

・既に旧世代で将来性微妙(サポート・NPU)

「Core Ultra 200」は 245K~270K Plus の圧倒的なマルチスレッド性能コスパとNPU搭載が魅力ですが、価格の割にはゲーム性能が低いのが懸念点です。
競合の「Ryzen 7000 / 9000シリーズ」の方がゲームコスパが良く、X3D系にはゲーム性能自体も大きく劣るので、ゲーム重視では最有力となりにくいのが2026年夏時点の立ち位置です。
旧世代の「Core 14000(第14世代)」は、安価なDDR4メモリが採用でき、マザーボードも非常に安価なのが魅力です。とはいえ、既に旧世代で今後のサポートは期待できず、NPUもなく、高負荷時の電力面が悪いなど、将来性は微妙な点は留意しておきたいです。

各モデルの特徴

5~9 のナンバリングごとの各モデルの特徴の簡易比較表です。

Core Ultra 9
(285~)
・24コアによる圧倒的なマルチスレッド性能
・悪くないゲーム性能
・NPU搭載(13TOPS)

・そこそこの内蔵GPU(Xe-LPG 4コア / F版は無し)
・非常に高価(9万円台~)
・競合モデルにやや劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・非常に高消費電力・高発熱
(高負荷時・K付き
Core Ultra 7
(265~270K Plus)
・20~24コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
・悪くないゲーム性能

・NPU搭載(13TOPS)
・そこそこの内蔵GPU(Xe-LPG 4コア / F版は無し)
・やや高価(5~6万円)
・競合モデルにやや劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・高消費電力・高発熱(高負荷時・K付き)
Core Ultra 5 上位
(235~250K Plus)
・14~18コアによる優れたマルチスレッド性能
・比較的安価(3万円台~4万円前後)
・NPU搭載(13TOPS)
・そこそこの内蔵GPU(Xe-LPG 3ー4コア / F版は無し)
・競合モデルに劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・高負荷時には少し多めの消費電力
Core Ultra 5 下位
(225)
・10コアでほとんどの処理で十分なマルチスレッド性能
・安価(2万円台中盤~)
・低消費電力&低発熱
・NPU搭載(13TOPS)
・競合モデルに大きめに劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・内蔵GPUがやや低性能(Xe-LPG 2コア / F版は無し)
Core i9
(14900)
・24コアによる圧倒的なマルチスレッド性能
・優れたゲーム性能
・DDR4 / DDR5 メモリに両対応

・マザーボードが非常に安価
・非常に高価(8万円前後~)
・競合モデルにやや劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・悲惨な電力面
(K付き)
・内蔵GPUが低性能(F版は無し)
・既に旧世代で将来性微妙(サポート・NPU)
Core i7
(14700)
・20コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
・悪くないゲーム性能
・DDR4 / DDR5 メモリに両対応

・マザーボードが非常に安価
・高価(5万円台~)
・競合モデルにやや劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・非常に高消費電力・高発熱(高負荷時・K付き)

・内蔵GPUが低性能(F版は無し)
・既に旧世代で将来性微妙(サポート・NPU)
Core i5 上位
(14600K)
・14コアによる優れたマルチスレッド性能
・比較的安価だった(3万円台)※現在は品薄
・悪くないゲーム性能
・DDR4 / DDR5 メモリに両対応

・マザーボードが非常に安価
・競合モデルにやや劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・高消費電力・高発熱(高負荷時・K付き)

・内蔵GPUが低性能(F版は無し)
・既に旧世代で将来性微妙(サポート・NPU)
Core i5 下位
(14400)
・10コアでほとんどの処理で十分なマルチスレッド性能
・安価(3万円前後)
・低消費電力&低発熱
・DDR4 / DDR5 メモリに両対応

・マザーボードが非常に安価
・新しい世代に大きめに劣るゲーム性能(中身は第12世代)
・内蔵GPUが低性能(F版は無し)
・既に旧世代で将来性微妙(サポート・NPU)

要点比較(モデル別)

次に、各モデルの特徴について、ざっくりだけど少しだけ詳しめにまとめています。

Core Ultra 9
(200番台 / 285K など)

マルチコア
24コア(8 + 16)
ゲーム
※グラボ使用時

36MB L3キャッシュ
内蔵GPU
Xe-LPG 4コア
NPU
13TOPS(INT8)
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 24コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
  • 悪くないゲーミング性能
  • 悪くない内蔵GPU
  • NPU搭載(AI向け・低性能)
気になる点
  • 非常に高価(9万円~)
  • ゲーム性能は Core Ultra 7 とほぼ同じ
  • 高負荷時の消費電力が非常に多い
    (K無しは省電力)
CPU例Core Ultra 9 285K 等
コア24コア(8P+16E)
スレッド24スレッド
キャッシュL2:40MB
L3:36MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS
(INT8 / 最大)
製造プロセス3nm(CPU)
価格9万円台~
Core Ultra 9(200番台)の概要

「24コア」の超高価ハイエンド
ただ、ゲーム性能は「7」と大差なし

「Core Ultra 9(200番台)」は、24コア(8P + 16E)を搭載するハイエンドCPUです。価格は約9万円~と超高価です。
NPUも搭載し、内蔵GPUもそこそこの性能です。
圧倒的なマルチスレッド性能が強みですが、一般のほとんどの人にとっては過剰性能です。
グラボ利用時のゲーム性能も「Core Ultra 7」とほぼ同じです。
そのため、実用性能は「Core Ultra 7」とほぼ変わらないことが多く、高価でコスパが悪いだけの印象が強いです。
検討するのはマルチスレッド性能がとにかく必要な人に限られますが、後にほぼ同じ性能の「Core Ultra 7 270K Plus(24コア)」が約6万円という価格で登場したため、存在意義がほとんど無くなってしまいました。

Core i9
(第14世代 / 14900Kなど)

Core i9-14900K BOX
マルチコア
24コア(8 + 16)
ゲーム
※グラボ使用時

36MB L3キャッシュ
内蔵GPU
UHD 770
NPU
非搭載
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 24コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
  • 優れたゲーミング性能
  • DDR4メモリも使える
  • マザーボードが安価
気になる点
  • 非常に高価(8万円~)
  • 電力・温度面が非常に悪い(無印は省電力)
  • ゲーム性能は Core i7 とほぼ同じ
  • 低性能内蔵GPU(F版は無し)
  • NPU無し
CPU例Core i9-14900K 等
コア24コア(8P+16E)
スレッド32スレッド
キャッシュL2:32MB
L3:36MB
内蔵GPUUHD Graphics 770
※F版は無し
NPU無し
製造プロセス10nm
価格8万円前後~
Core i9(第14世代)の概要

「24コア」の旧世代ハイエンド
ゲーム性能も良いが、電力・温度面が悪すぎる

「Core i9(第14世代)」は、24コア(8P + 16E)を搭載する旧世代のハイエンドCPUです。価格は約8万円~と超高価です。
圧倒的なマルチスレッド性能が強みですが、一般のほとんどの人にとっては過剰性能です。
また、高負荷時の電力・温度面が非常に悪いのが大きなデメリットです。
非常に高いクロックと成熟したプロセスにより「Core Ultra 9(200番台)」を少し超えるゲーム性能を持つのは一応メリットですが、Core i7-14700Kとわずかしか変わらないです。
旧世代のマザーボードやDDR4メモリで節約ができるのはメリットですが、そもそもCore i9のコスパが悪く、ゲームコスパ特化でもCore i7を検討する方が良いので、2026年では選択肢に入ることはほとんどないと思います。
内蔵GPU性能も低く、NPUも無く、旧世代でサポート期間にも難がある点も厳しいので、色々と厳しい旧世代ハイエンドです。

Core Ultra 7 Plus
(200番台 / 270K Plusなど)

マルチコア
24コア(8 + 16)
ゲーム
※グラボ使用時

36MB L3キャッシュ
内蔵GPU
Xe-LPG 4コア
NPU
13TOPS(INT8)
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 24コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
  • 24コアで6万円という驚異のマルチスレッド性能コスパ
  • 悪くないゲーミング性能
  • 悪くない内蔵GPU
  • NPU搭載(AI向け・低性能)
気になる点
  • 高価(6万円~)
  • 高負荷時の消費電力が非常に多い
    (K無しは省電力)
CPU例Core Ultra 7 270K Plus
コア24コア(8P+16E)
スレッド24スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
40 / 36MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS
(INT8 / 最大)
製造プロセス3nm(CPU)
価格約6万円~
Core Ultra 7 Plus(200番台)の概要

6万円で24コアの破格の格安ハイエンド

「Core Ultra 7 270K Plus」は、24コア(8P + 16E)を搭載しつつも6万円という価格の格安ハイエンドCPUです。Core Ultra 7 と銘打たれていますが、「Core Ultra 9 285K」とほぼ同等の性能を持ちます。
圧倒的なマルチスレッド性能はほとんどの人にとって過剰ですが、価格が6万円と高すぎないため、お得感の方が勝ります。
内蔵GPU性能もそこそこ高く、NPUも低性能ながら搭載していることを考えると、将来性や総合コスパ的にはものすごく良いです。
「Ryzen 7 9800X3D」などのゲーム特化CPUを検討できる価格なので、ゲーム特化なら強力ではありませんが、ゲーム特化でないなら強力な選択肢です。

Core Ultra 7(Plus除く)
(200番台 / 265Kなど)

マルチコア
20コア(8 + 12)
ゲーム
※グラボ使用時

30MB L3キャッシュ
内蔵GPU
Xe-LPG 4コア
NPU
13TOPS(INT8)
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 20コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
  • 高くない価格(5万円台~)
  • 非常に優れたマルチスレッド性能コスパ
  • 悪くない内蔵GPU
  • NPU搭載(AI向け・低性能)
気になる点
  • 価格の割には低めのゲーム性能
  • 高負荷時の消費電力が非常に多い
    (K無しは省電力)
CPU例Core Ultra 7 265K 等
コア20コア(8P+12E)
スレッド20スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
36 / 30MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS
(INT8 / 最大)
製造プロセス3nm(CPU)
価格5万円台~
Core Ultra 7(200番台)の概要

約5万円~で20コアのコスパCPU

「Core Ultra 7 (200番台 / Plus除く)」は、20コア(8P + 12E)を搭載しつつも5万円台という価格の格安の準ハイエンドCPUです。
内蔵GPU性能もそこそこ高く、NPUも低性能ながら搭載しています。
5万円クラスとは思えない基本性能と汎用性を備えた、超高コスパCPUです。将来性や総合コスパは驚異的です。
しかし、ゲーム性能は良くはなく「Ryzen 7 7000(無印)」にも若干劣るレベルなのが弱点です。
後に出た「Core Ultra 7 270K Plus」ではキャッシュの微増やシステム改善でゲーム性能が少し高くなっているので、ゲーム重視ならPlusの方がおすすめです。
とはいえ、全体的な仕上がりは価格を考えると信じられないレベルなので、コスパ重視ならとりあえず選択肢に入るレベルのCPUだと思います。

Core i7
(第14世代 / 14700Kなど)

Core i7-14700K BOX
マルチコア (K付き)
(K無し)
20コア(8 + 12)
ゲーム
※グラボ使用時

33MB L3キャッシュ
内蔵GPU
UHD 770
NPU
非搭載
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 20コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
  • 優れたゲーミング性能
  • DDR4メモリも使える
  • マザーボードが安価
気になる点
  • 高価(5.7万円~)
  • 高負荷時の電力・温度面が悪い(無印は省電力)
  • 低性能内蔵GPU(F版は無し)
  • NPU無し
CPU例Core i7-14700K 等
コア20コア(8P+12E)
スレッド28スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
28 / 33MB
内蔵GPUUHD Graphics 770
※F版は無し
NPU無し
製造プロセス10nm
価格5万円台~
Core i7(第14世代)の概要

「20コア」の旧世代ハイエンド
安価なDDR4とマザボが強力
しかし、将来性は微妙

「Core i7-14700系(第14世代)」は、20コア(8P + 12E)を搭載する旧世代の高性能CPUです。価格は約5.5万円~と高価です。
安価な旧世代マザーボードやDDR4メモリを採用できる点が強力で、実はゲームコスパは2026年でも良い部類です。
ゲーム性能は「Ryzen 9000(X3D除く)」に匹敵し、その性能自体は2026年でも十分に現役です。
しかし、以前と比べるとやや値上がりして単体で5万円台後半~となり、Core Ultra 7 265Kよりも1万円前後も高価になっているのが気になるところです。
他にも、内蔵GPU性能も低く、NPUも無く、旧世代でサポート期間にも難がある点などもデメリットもありますし、将来性を考慮すると、現在では一概におすすめしにくいCPUではあります。

Core Ultra 5 Plus
(200番台 / 250K Plusなど)

Core Ultra 5 ロゴ
マルチコア
18コア(6 + 12)
ゲーム
※グラボ使用時

30MB L3キャッシュ
内蔵GPU
Xe-LPG 4コア
NPU
13TOPS(INT8)
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 18コアによる非常に優れたマルチスレッド性能
  • 高くはない価格(4万円前後)
  • 優れたマルチスレッド性能コスパ
  • 悪くない内蔵GPU
  • NPU搭載(AI向け・低性能)
気になる点
  • 安さ重視なら245Kの方が良いし、マルチコア性能重視なら265Kの方が良い
  • 価格の割には多い消費電力(高負荷時)
CPU例Core Ultra 5 250K Plus
コア18コア(6P+12E)
スレッド18スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
30 / 30MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS
(INT8 / 最大)
製造プロセス3nm(CPU)
価格3万円台後半~4万円前後
Core Ultra 5 Plus(200番台)の概要

ミドルレンジとは思えない性能の
18コアの超高コスパミドルレンジ
ただし、Pコアは6つ

「Core Ultra 5 Plus (200番台)」は、18コア(6P + 12E)を搭載し4万円前後という高コスパミドルレンジCPUです。
マルチスレッド性能は「Ryzen 9 7900X / 9900X」に匹敵し、準ハイエンド級の性能を誇りますが、価格はミドルレンジという高コスパCPUです。
また、内蔵GPU性能もそこそこ高く、NPUも低性能ながら搭載しています。カタログスペックのコスパは非常に優れており、汎用性・将来性もあります。
ただし、Pコア(高性能コア)は6コアだけという点に注意が必要です。「Core Ultra 7 / 9」の8Pコアよりも実用マルチコア性能は結構大きめに下がります。
ゲーム性能は良くはなく「Ryzen 7 7000(無印)」にも若干劣るレベルなのが弱点です。
また、同じシリーズの強力なモデルに挟まれているため相対的に微妙に見えるCPUでもあります。
マルチスレッド性能コスパ重視なら「Core Ultra 7 265K(4万円台後半)」、安さ重視なら「Core Ultra 5 245K(3万円台前半)」の方が合理的な選択に見えます。
単体で見れば強力なCPUに見えますが、Eコアが8→12コアになったところで恩恵を感じるユーザーはあまり多くないと思われ、4万円以下クラスなら安さの需要の方が大きいので、245Kの方が人気になると思います。

Core Ultra 5(235~245K)
200番台 / 245Kなど

マルチコア
14コア(6 + 8)
ゲーム
※グラボ使用時

24MB L3キャッシュ
内蔵GPU
245K:Xe-LPG 4コア

235:Xe-LPG 3コア
NPU
13TOPS(INT8)
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 14コアによる優れたマルチスレッド性能
  • 比較的安価(約3.3万円~)
  • 非常に優れたマルチスレッド性能コスパ
  • 悪くない内蔵GPU
  • NPU搭載(AI向け・低性能)
気になる点
  • ゲーム性能が低め
  • 選べるシーンが少ない(BTOや既製品での採用がほぼ無い)
CPU例Core Ultra 5 245K 等
コア14コア(6P+8E)
スレッド14スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
26 / 24MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア(245K)
Xe-LPG 3コア(235)
※F版は無し
NPU13TOPS
(INT8 / 最大)
製造プロセス3nm(CPU)
価格3万円台前半~
Core Ultra 5 上位(200 / 14コア)の概要

14コアで3万円台の高コスパミドル
安価にそこそこの内蔵GPUとNPUも

「Core Ultra 5 (235~245K)」は、14コア(6P + 8E)を搭載し3万円台前半~という安さの超高コスパミドルレンジCPUです。
「Ryzen 7(8コア)」を大きく上回るマルチスレッド性能に加え、そこそこの内蔵GPUとNPUまで付属しており、3万円台とは思えない汎用性と将来性を持つCPUです。
ただし、ゲーム性能だけは発売年の割には低いのがやや懸念点。Ryzen 7000(無印)にも少し劣るレベル。差はそこまで大きくもないので、価格を考えれば十分妥協できるレベルだとは思いますが、選べるシーンが少ないのも難点です。
BTOショップや既製品での販売での採用は非常に稀で、実質的に自作かフルカスタマイズ専用に近い立ち位置です。
低価格高コスパ&将来性を両立したいなら非常におすすめできる選択肢ですが、実際に導入する人は稀なCPUとなっていると思います。

Core i5(14コア)
(第14世代 / 14600Kなど)

Core i5-14600K BOX
マルチコア
14コア(6 + 8)
ゲーム
※グラボ使用時

24MB L3キャッシュ
内蔵GPU
UHD 770
NPU
非搭載
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 高くはない価格(4.2万円~)
  • 14コアによる優れたマルチスレッド性能
  • 比較的優れたゲーミング性能
  • DDR4メモリも使える
  • マザーボードが安価
気になる点
  • 高負荷時の電力・温度面が悪い(無印は省電力)
  • 低性能内蔵GPU(F版は無し)
  • NPU無し
CPU例Core i5-14600K 等
コア14コア(6P+8E)
スレッド14スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
20 / 24MB
内蔵GPUUHD Graphics 770
※F版は無し
NPU無し
製造プロセス10nm
価格3万円台~
※2026年夏時点で品薄
Core i5(第14世代 / 14コア)の概要

「14コア」の旧世代アッパーミドル
品薄値上がりでさすがに微妙に

「Core i5(第14世代 / 14500~)」は、14コア(6P + 8E)を搭載する旧世代のアッパーミドルCPUです。
安価な旧世代マザーボードやDDR4メモリを採用できる点が強力です。
一時は3万円台中盤で販売されていましたが、2026年では品薄になっていることもあり4万円台前半~となっており、安さの魅力は薄れています。
価格の割には優れたマルチスレッド性能に加え、やはりゲーム性能も悪くないのが強みです。14600Kは「Ryzen 7000(X3D除く)」に近いゲーム性能を持っており、その性能自体は2026年でも現役レベルです。
しかし、古いプロセスのせいで高負荷時の電力面は悪く、特にK付きではそれなりに高性能なクーラーも必要になってしまいます。その追加費用を考えると安さの強みもやや微妙です。
他にも、内蔵GPU性能も低く、NPUも無く、旧世代でサポート期間にも難がある点などもデメリットもありますし、将来性を考慮すると、現在ではおすすめしにくいCPUです。

Core Ultra 5(225)
(200番台 / 225など)

マルチコア
10コア(6 + 4)
ゲーム
※グラボ使用時

22MB L3キャッシュ
内蔵GPU
Xe-LPG 2コア
NPU
13TOPS(INT8)
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 安価(約2.5万円~)
  • 一般用途には十分なマルチスレッド性能(10コア)
  • 内蔵GPU搭載(低性能)
  • NPU搭載(AI向け・低性能)
気になる点
  • ゲーム性能が低め
  • +8000円ほどで245K(14コア)が選べる
CPU例Core Ultra 5 225 等
コア10コア(6P+4E)
スレッド10スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
22 / 20MB
内蔵GPUXe-LPG 2コア
※F版は無し
NPU13TOPS
(INT8 / 最大)
製造プロセス3nm(CPU)
価格2万円台中盤~
Core Ultra 5 下位(200番台)の概要

安価にNPU搭載が魅力
マルチスレッド性能もそれなりに高い

「Core Ultra 5 225」は最も安価なCore Ultraです。10コア(6P + 4E)を搭載し、価格は約2.5万円~と安価なのが魅力です。
特に大きな優位性は、安価ながらNPUを搭載している点です。性能低いため、2026年時点では活用法が少ないですが、量子化や最適化が急速に進んでおり、比較的低性能なNPUでも将来的には多くの処理に対応できる可能性が噂されているので、安さの割には将来性があります。
ただし、大きな弱点はやはりゲーム性能の低さです。Ryzen 7000(無印)に少し劣るレベルとなっており、ゲームだけのコスパでは「Ryzen 5 7500F / 7600」に一歩譲ります。
また、+8000円ほどで245Kが選べるのも相対的に微妙な点です。マルチスレッド性能が1.5倍程度になるため、225で少し不安のあるコア数の不安を大きく減らせますし、ゲーム性能もわずかに向上し、おまけで内蔵GPUのコア数も2倍の4コアになります。
とはいえ、2万円台中盤という安さは非常に魅力的で、ゲーム単体のコスパは悪くないので、安さに特化しつつも将来性を最低限取り入れる選択肢として意外と悪くないと思います。

Core i5(14400系)
(第14世代 / 14400Fなど)

Core i5-14600K BOX
マルチコア
10コア(6 + 4)
ゲーム
※グラボ使用時

20MB L3キャッシュ
内蔵GPU
UHD 770
NPU
非搭載
※F版は内蔵GPUなし
良い点
  • 比較的安価(3万円~)
  • 一般用途では基本十分なマルチスレッド性能(10コア)
  • 省電力(65Wベース)
  • DDR4メモリも使える
  • マザーボードが安価
気になる点
  • ゲーム性能は低め
  • 低性能内蔵GPU(F版は無し)
  • NPU無し
CPU例Core i5-14400F 等
コア10コア(6P+4E)
スレッド10スレッド
キャッシュ
(L2 / L3)
9.5 / 20MB
内蔵GPUUHD Graphics 730
※F版は無し
NPU無し
製造プロセス10nm
価格3万円前後~
Core i5 下位(第14世代)の概要

「10コア」の旧世代ミドルレンジ
安価なDDR4&マザーボード
安さ特化PCで有力

「Core i5-14400系(第14世代)」は、10コア(6P + 4E)を搭載する旧世代のミドルレンジCPUです。
安価な旧世代マザーボードやDDR4メモリを採用できる点が強力です。
安価ながら一般的な用途なら基本十分な性能を備え、省電力で扱いやすい点もあり、旧世代でも低価格高コスパミドルレンジの定番CPUの一つとなっています。
しかし、2026年では「Core Ultra 5 225」や「Ryzen 5 7500F~7600」が値下がりして2万円台中盤の選択肢が豊富となっているため、悩ましい選択です。
また、内蔵GPU性能が低く、NPUも無く、旧世代でサポート期間にも難がある点などはデメリットです。
メモリ高騰のおかげで、当面のコスパは相対的に強力になったので悪くはない選択肢ではありますが、将来性を考慮すると、現在ではおすすめしにくいCPUです。
DDR4採用の需要でも、Ryzen 5000シリーズ(Ryzen 7 5700Xなど)に奪われ気味です。

性能の要点

まずは、CPUを選ぶ際に重要になる要点「マルチスレッド性能(マルチコア性能)」「ゲーム性能(グラボ使用時)」「内蔵グラフィック(内蔵GPU)」「NPU(AI性能)」についてざっくりと触れています。

マルチスレッド性能
コアを多数使ったときの全体の処理性能

重要度:


CPUのコアを複数使用した際の性能です。基本的にコアが多くなるほど高性能です。
膨大な量のCPU処理(レンダリングやエンコードなど)や、マルチタスク処理などの際に重要になります。
重要な性能ですが、2026年現在ではCPU全体の性能が以前よりもかなり底上げされており、下位のCPUでも一般用途には十分な性能になっています。

ゲーム性能(グラボ)
グラフィックボード使用時のゲーム性能

重要度:


グラフィックボード(dGPU)を使用した際のゲーム性能(フレームレート)です。
遅延の少なさが重要となっており、特に「L3キャッシュ容量」「シングルコア性能(IPC)」が重要と言われています。
2026年現在では「L3キャッシュ容量」が特に支配的な要因となっており、「Ryzen X3D(追加の大容量L3キャッシュ搭載)」が特に強力です。

内蔵グラフィック性能(内蔵GPU)
今では割と高性能・メインGPUの負荷分散にも

重要度:


GPUはグラフィック処理用のユニットのことです。
内蔵GPU(iGPU)はCPUと同じパッケージに統合されたGPUになります。内蔵グラフィックは、グラフィックボードなどでGPUを別に搭載している場合には無くても困ることはなく、重要度は低くなります
しかし、メリットが無い訳ではなく、たとえばライブ配信のエンコードやゲームと並行起動するブラウザの処理(動画なども含む)だけを内蔵GPUに任せて、メインGPUを重い処理に専念させやすくなるといった点もあるので、あって損はないです。
また、最近では性能や技術が格段に向上しているため、ライトゲーマーなら内蔵GPUでも意外と事足りるケースは多いと思います。

NPU(AI用)
AI用の省電力・低遅延ユニット

重要度: (将来性はある)


NPUはAI処理用のユニットです。GPUでもAI処理を行えますが、NPUはGPUよりも圧倒的に省電力(高効率)かつ低遅延なのが強みです。
しかし、2026年6月時点ではデスクトップ向けチップではNPUは「非搭載」か「あるけど低性能(10~16TOPS / INT8)」の二択で、メーカーは搭載にあまり積極的ではありません。
これは、デスクトップPCではグラフィックボードを搭載していることが多く、グラフィックボードレベルなら非常に優れたAI性能を持つため、NPUの需要がモバイル向けデバイスよりも低いことが要因と思われます。
また、Widnows標準のAI機能の多くがCopilot+ PC(40TOPS~・INT8)向けにしか解放されていないため、低性能なNPUを搭載しても恩恵がかなり限定的になることも普及が進まない要因の一つだと思います。何にせよ、2026年時点ではデスクトップでのNPUの重要度は低いのは否めません。
しかし、最適化や量子化技術の向上により当初の予測よりも低い性能で多数の機能に対応できるようになっていると言われており、10TOPS台でも将来的には多くの機能に対応できる可能性もあるので、将来性は実はあります。

あって困るものでもないので、ゲーム特化ではなく将来性を意識したい人は注意してみても良いかもしれません

この後、各性能の実際の仕様や性能などについて見ていきます。

マルチスレッド性能(コア数):モデルナンバーで分別

マルチスレッド性能の高さはコア数が非常に重要です。コア数が多いほど高性能なのが基本です。

本記事で対象とする「Core Ultra 200」と「第14世代Core」のデスクトップ版においては、どちらもコア構成が同じとなっているためわかりやすいです。

Pコアが「Core Ultra 200」では1スレッド1コアなのに対し、「第14世代Core」では1コア2スレッド(ハイパースレッディング有効)となっている点で差があります。

下記の表の通りになっています。

Core のコア数(デスクトップ):2026年6月時点
コア数※参考価格
(Core Ultra 200/Core 14世代)
Core Ultra 9
Core i9

Core Ultra 7 Plus
24 コア
(8P + 16E)
Core Ultra 9 285K
Core i9-14900K
Core Ultra 7 270K Plus
9~9.5万円
6万円(270K Plus)
Core Ultra 7
Core i7
20 コア
(8P + 12E)
Core Ultra 7 265K
Core i7-14700F
4.6~5.8万円
Core Ultra 5 Plus18 コア
(6P + 12E)
Core Ultra 5 250K Plus3.9万円~
Core Ultra 5(235~)
Core i5(14500~)
14 コア
(6P + 8E)
Core Ultra 5 245KF
Core i5-14600K
3.3~4万円
Core Ultra 5(~225)
Core i5(~14400F)
10 コア
(6P + 4E)
Core Ultra 5 225
Core i5-14400F
2.5~3万円
Core i34 コア
(4P)
Core i3-141001.6~2.2万円
Pコア:高性能コア
Eコア:高効率コア

2026年6月時点の主要世代では、基本的にコア数が多い(数字が大きい)ほどマルチスレッド性能が高いと思って頂いて大丈夫です(Core Ultra 200 と Core 14000)。

新しい世代の方が1コアあたりの性能が高くなる他、CPU内には複数種類のコアが存在するため、必ずしもコア数とマルチスレッド性能の高さが比例する訳ではありませんが、Core Ultra 200 と Core 14000 に関してはコア構成が同じですし、マルチスレッド性能もかなり近いので、特に気にする必要がありません。

また、デスクトップ版Coreの主要シリーズにおけるナンバリングの各モデルの特徴について、下記で文章でもそれぞれ触れているので、興味があればご覧ください。

ゲーム性能:世代とキャッシュ容量が重要

次に、ゲーム性能について触れていきます。

近年ではPCゲームが大きく流行&普及したことで、一般層では特に「高性能グラボと組み合わせた際のゲーム性能」が重視されています。

そのゲーム性能を大きく左右するのが、「世代(アーキテクチャ)」と「キャッシュメモリの容量」です。

2026年2月時点のデスクトップ向けCoreの、超高性能なGPUと組み合わせた際のおおよその平均ゲーム性能(1080p)は下記の表にようになっています(Core i5-12400F 基準)。

Coreのゲーム性能比較(デスクトップ向け・2026年2月版)
世代ゲーム性能
(RTX 4090 使用時)
L2キャッシュ
(Pコアあたり)
L2キャッシュ
(4Eコアあたり)
L3キャッシュ
合計
参考価格
(2026年2月時点)
Core Ultra 200+13~23%3MB4MB22~36MB3.8~9.5万円
第14世代 Core(K)
(14600K~)
+19~30%2MB4MB24~36MB3.5~7.2万円
第14世代 Core
(14400F~)
+2~3%1.25MB2MB~20MB2.1~2.6万円
第12世代 Core
(12000)
基準(12400F)1.25MB2MB~30MB1.8万円
(12400F)
参考:https://www.techpowerup.com/review/amd-ryzen-7-9800x3d/

上の表を見ると、同じGPUを使用していても大きめの性能差があり、特に世代更新やキャッシュ容量が増えることによって大きめの変化があることがわかると思います。

特に気を付けたいのは「Core Ultra 200 シリーズ」です。

「Core Ultra 200 シリーズ」はNPUの搭載や内蔵GPU性能の向上といった将来性や汎用性を重視した一方で、グラボ利用時のゲーム性能は実は少し後退しています。

正直なところ、Core Ultra 200シリーズでも十分に快適なゲーム性能を得ることが出来ますが、デスクトップでの内蔵GPUやNPUは、現状はほとんどの人にとってはあまり価値がないものなので中々難しい選択です。

ベンチマークスコア

ここではベンチマークスコアを載せています。要するに、実際のパフォーマンスです。

本記事の主旨は一応「Core 3~9」の違いなのですが、必要かわからない知識を詰め込むよりも、ベンチマークと価格から判断した方が楽だし、間違いにくいという気もするので、先に載せておこうと思います。

後ろに「主要CPUの仕様と価格一覧」も併せて載せておくので、必要に応じて活用してくださいませ。

マルチスレッド性能

マルチスレッド性能は全コア稼働時の処理性能のことで、コア・スレッド数が多い方が有利な傾向があります。ゲーム性能と必ず関連がある訳ではない点に注意(ゲーム性能比較は後述)。

下記にレンダリングのベンチマークであるCinebench 2024での比較表を載せているので、参考までにご覧ください。対抗のAMDの数値も併せて載せています。

Cinebench 2024 Multi
(マルチスレッド性能)
CPU名称 スコア
Core Ultra 9 285K
2448
Ryzen 9 9950X3D
2417
Ryzen 9 9950X
2305
Core i9-14900K
2257
Core i9-13900K
2187
Ryzen 9 7950X
2142
Ryzen 9 7950X3D
2094
Core Ultra 7 265K
2090
Core i7-14700K
1950
Ryzen 9 9900X
1829
Core i7-13700K
1713
Ryzen 9 7900X
1668
Core i9-12900K
1589
Ryzen 9 5950X
1535
Core Ultra 5 245K
1492
Core i5-14600K
1410
Core i5-13600K
1322
Core i7-12700K
1312
Ryzen 9 5900X
1258
Ryzen 7 9700X
1208
Ryzen 7 7700X
1149
Ryzen 7 7700
1106
Ryzen 7 7800X3D
1104
Core i5-12600K
1023
Ryzen 5 9600X
975
Ryzen 5 7600X
886
Ryzen 7 5800X3D
885
Ryzen 5 7600
849
Core i5-13400F
837
Ryzen 7 5700X
826
Core i5-12400F
679
Ryzen 5 5600X
676
参考:TechPowerUp

ゲーム性能(ハイエンドグラボ利用時)

高性能なGPU(グラフィックボード)と併用した際のCPUのゲーム性能のテスト結果を載せています。重量級ゲームが中心です。対抗のAMDの数値も併せて載せています。

ただし、より低い性能のグラフィックボードを使用する場合にはCPUによって差は生じにくくなる他、非常に軽いゲームの場合は、マルチスレッド性能が重要になったりする点も留意してください。ゲームによって差が出るので、参考までにご覧ください。

10種類のゲームでの平均fps(1080p)
CPU名称 スコア
Ryzen 7 9800X3D
208.6
Ryzen 7 7800X3D
193.1
Core i9-14900K
186.3
Ryzen 9 7950X3D
186.1
Core i9-13900K
185.1
Core i7-14700K
182.5
Core i7-13700K
181.1
Ryzen 9 9950X
180.0
Ryzen 7 9700X
178.4
Ryzen 9 9900X
178.2
Ryzen 5 9600X
177.5
Ryzen 9 7950X
177.0
Core Ultra 9 285K
176.3
Ryzen 7 7700X
175.9
Ryzen 9 7900X
175.2
Ryzen 7 7700
174.8
Ryzen 5 7600X
173.2
Core i5-14600K
172.9
Core Ultra 7 265K
172.1
Ryzen 7 5800X3D
171.7
Core i5-13600K
170.1
Core i9-12900K
168.7
Core Ultra 5 245K
167.1
Core i7-12700K
164.2
Ryzen 9 5950X
158.2
Ryzen 9 5900X
156.2
Core i5-12600K
153.4
Ryzen 7 5700X
147.5
Ryzen 5 5600X
147.1
Core i9-11900K
146.6
Core i5-13400F
145.9
Core i5-12400F
142.7
Ryzen 7 5700G
128.7
Core i5-11400F
114.9
参考:TechPowerUp

消費電力

ここでは消費電力の実測値を載せています。全コア稼働時(レンダリング)と、ゲーム時の2つの平均消費電力です。対抗のAMDの数値も併せて載せています。

消費電力(13ゲーム平均)
CPU名称 消費電力
Core i5-12400F
40
Ryzen 7 7800X3D
46
Ryzen 5 5600X
47
Core i5-13400F
48
Ryzen 7 5700X
49
Ryzen 7 5800X3D
58
Ryzen 7 7700
60
Core Ultra 5 245K
61
Core i5-12600K
61
Ryzen 7 9800X3D
65
Ryzen 5 9600X
66
Ryzen 5 7600X
66
Ryzen 9 7950X3D
68
Ryzen 7 7700X
70
Ryzen 9 7900
71
Ryzen 7 9700X
71
Core i7-12700K
74
Core i5-14600K
76
Core Ultra 7 265K
77
Core i5-13600K
79
Core Ultra 9 285K
94
Ryzen 9 5900X
98
Core i9-12900K
98
Ryzen 9 9900X
100
Core i7-13700K
102
Ryzen 9 9950X
104
Ryzen 9 7900X
104
Ryzen 9 5950X
108
Core i7-14700K
116
Ryzen 9 7950X
116
Core i9-13900K
145
Core i9-14900K
149
参考:TechPowerUp
消費電力(Blender CPUのみ)
CPU名称 消費電力
Ryzen 7 5700X
56
Ryzen 5 5600X
60
Core i5-12400F
63
Core i5-13400F
65
Ryzen 7 7800X3D
74
Ryzen 9 7900
74
Ryzen 7 7700
80
Ryzen 5 9600X
80
Ryzen 7 9700X
80
Ryzen 7 5800X3D
89
Ryzen 5 7600X
102
Ryzen 9 5950X
117
Core i5-12600K
119
Ryzen 9 5900X
133
Core Ultra 5 245K
134
Ryzen 7 7700X
135
Core i5-13600K
139
Core i5-14600K
145
Ryzen 9 7950X3D
147
Ryzen 7 9800X3D
155
Core Ultra 7 265K
155
Core i7-12700K
164
Ryzen 9 9900X
173
Ryzen 9 7900X
197
Ryzen 9 9950X3D
203
Core i7-13700K
212
Ryzen 9 9950X
220
Core i7-14700K
222
Core Ultra 9 285K
235
Core i9-12900K
237
Ryzen 9 7950X
260
Core i9-13900K
279
Core i9-14900K
281
参考:TechPowerUp

内蔵GPUとNPU

CPU以外のプロセッサー、内蔵GPU(主にグラフィック処理用)とNPU(AI処理用)についてです。

ただし、どちらともグラフィックボードが搭載されている場合(主にゲーミングPC)では恩恵がほとんどないのが基本という部分なので、重視したい人は少ないと思います。

主要シリーズの現状の性能は以下のようになっています。ただし、「F」が付くモデルについては内蔵GPUが使えないため、その点に注意してください。

主要なデスクトップ向けCPUのGPUとNPU性能(2025年5月時点)

主要なデスクトップCPU(Windows向け)に搭載されているGPUとNPUの性能比較表です。

内蔵GPU性能(3D Mark Time Spy)
GPU スコア 搭載CPU(例)
Radeon 780M
3278
Ryzen 7 8700G
Radeon 760M
2704
Ryzen 5 8600G
Intel Graphics 4コア
(Core Ultra 200)
2283
Core Ultra 7 265K
Intel Graphics 3コア
(Core Ultra 200)
1873
Core Ultra 5 235
Radeon 740M
1784
Ryzen 5 8500G
Intel Graphics 2コア
(Core Ultra 200)
1012
Core Ultra 5 225
Intel UHD Graphics 770
759
Core i7-14700K
Radeon Graphics
(RDNA 2 / 2CU)
722
Ryzen 7 7700
Intel UHD Graphics 730
609
Core i5-14400
NPUピーク性能
CPU 理論性能(INT8) 搭載CPU(例)
Ryzen 8000
(8600~)
16
Ryzen 5 8600G
Core Ultra 200
13
Core Ultra 7 265K
その他
0
参考:CPU-Monkey , 3DMark

GPUとNPUどちらについても、「Core Ultra 200」の方が一段有利となっています。

まず、GPUについては、「Core Ultra 200」は内蔵GPUとしては比較的高い性能を持ちます。上位モデルなら、軽めのゲームなら快適に動かせるようになりましたし、軽い動画編集も快適になりました。第14世代Coreの内蔵GPUは性能が低く、実用性にかなり差があります。

ただし、モデルによってGPUのコア数に差があるため、その点は注意してください。出来るだけ性能を高くしたいなら、Core Ultra 7 265~のFが付かないモデルを選びましょう。

次にNPUについてです。

「Core Ultra 200」は最大13TOPS(INT8)のNPUを全モデルで搭載しています。第14世代以前のCoreでは搭載されていないので、明確な優位性です。

13TOPSというのは高性能ではないものの、これでも多くのAI処理をローカルで行えるようになっているとIntelは主張しています。実際軽いものなら対応できると思います。

2025年5月時点ではほぼ役立つことはないので決め手となるかは正直微妙ですが、今後利用範囲が拡大され、細かな処理でも活用できるようになれば優位性として機能するかもしれません。

主要モデルの簡易比較表

まずは、記事更新時点(2026年6月)の市場で主要なCoreの簡易比較表を下記に載せています。基本的には「Core Ultra 200S」と「第14世代Core」ですが、旧世代でも一部の人気のCPUは載せている場合があります。

ただし、特に電力面については電力設定通りという訳ではないことが多く、表の電力効率もTDP PL2から単純計算したものとなっているため実際とは異なる点に注意。電力面についても後ろで詳しめに触れているので、気になる方はそちらを参照のこと。

末尾Fのモデルは、Fの付かないモデルから内蔵GPUが無効化されたモデルで、Fの付かないモデルとCPUとしての処理性能は基本的に同じです。クロックに関しては見易さ重視でPコアのもののみ記載しています。

CPU名称 評価 性能
スコア
コア

スレ
ッド
TDP クロック
定格 – 最大
参考価格 NPU
(INT8)
iGPU※
(スコア)
基本 最大
Core Ultra 7 270K Plus
68,457
24
(8+16)
24 125W 250W 3.7 – 5.5GHz 59,800円 13TOPS Xe-LPG 4コア
(2330)
Core Ultra 9 285K
67,331
24
(8+16)
24 125W 250W 3.7 – 5.7GHz 94,980円 13TOPS Xe-LPG 4コア
(2330)
Core i9-14900K ×
59,000
24
(8+16)
32 125W 253W 3.2 – 6.0GHz UHD 770
(759)
Core i9-14900KF ×
59,000
24
(8+16)
32 125W 253W 3.2 – 6.0GHz
Core Ultra 7 265K
58,700
20
(8+12)
20 125W 250W 3.9 – 5.5GHz 47,780円 13TOPS
Core Ultra 7 265KF
58,700
20
(8+12)
20 125W 250W 3.9 – 5.5GHz 45,980円 13TOPS
Core Ultra 5 250K Plus
53,260
18
(6+12)
18 125W 159W 4.2 – 5.3GHz 41,800円 13TOPS Xe-LPG 4コア
(2330)
Core Ultra 5 250KF Plus
53,260
18
(6+12)
18 125W 159W 4.2 – 5.3GHz 38,800円 13TOPS
Core i7-14700K
53,300
20
(8+12)
28 125W 253W 3.4 – 5.6GHz UHD 770
(759)
Core i7-14700KF
53,300
20
(8+12)
28 125W 253W 3.4 – 5.6GHz
Core Ultra 7 265
48,000
20
(8+12)
20 65W 182W 2.4 – 5.3GHz 56,900円 13TOPS Xe-LPG 4コア
(2330)
Core Ultra 7 265F
48,000
20
(8+12)
20 65W 182W 2.4 – 5.3GHz 52,380円 13TOPS
Core Ultra 5 245K
43,600
14
(6+8)
14 125W 159W 4.2 – 5.2GHz 34,980円 13TOPS Xe-LPG 4コア
(2330)
Core Ultra 5 245KF
43,600
14
(6+8)
14 125W 159W 4.2 – 5.2GHz 32,800円 13TOPS
Core i7-14700
42,150
20 28 65W 219W 2.1 – 5.4GHz 58,980円 UHD 770
(759)
Core i7-14700F
42,150
20 28 65W 219W 2.1 – 5.4GHz 54,980円
Core Ultra 5 235
40,460
14
(6+8)
14 65W 121W 3.4 – 5.0GHz 43,980円 13TOPS Xe-LPG 3コア
(1873)
Core i5-14600K
38,750
14
(6+8)
20 125W 181W 3.5 – 5.3GHz UHD 770
(759)
Core i5-14600KF
38,750
14
(6+8)
20 125W 181W 3.5 – 5.3GHz
Core i5-14500
31,350
14
(6+8)
20 65W 154W 2.6 – 5.0GHz UHD 770
(759)
Core Ultra 5 225
31,510
10
(6+4)
10 65W 121W 3.3 – 4.9GHz 28,280円 13TOPS Xe-LPG 2コア
(1012)
Core Ultra 5 225F
31,510
10
(6+4)
10 65W 121W 3.3 – 4.9GHz 24,780円 13TOPS
Core i5-14400
25,460
10
(6+4)
16 65W 154W 2.5 – 4.7GHz 31,980円 UHD 730
(609)
Core i5-14400F
25,460
10
(6+4)
16 65W 148W 2.5 – 4.7GHz 29,880円
Core i3-14100
15,310
4 8 60W 89W 3.4 – 4.5GHz 21,590円 UHD 730
(609)
Core i3-14100F
15,310
4 8 58W 89W 3.4 – 4.5GHz 15,480円
参考:Passmark
※:内蔵GPUのスコアは3D Mark Time Spy Graphics

末尾の意味

K:オーバークロック可能モデル
クロック周波数を従来より引き上げる事が可能なモデル。しかし、オーバークロックは想定されていない発熱の増加が懸念されるため、基本的には非推奨。ただし、オーバークロックをしなくても、無印版より定格やTB時の周波数が高くなっており、オーバークロックを利用しなくても性能が高いので、オーバークロックをする気が無くても、ただの高性能モデルとして扱える。

F:内蔵GPU(iGPU)が無効化モデル
CPU自体に画面出力機能を含むグラフィック機能がないため、別途GPUが必須となる。価格が少し安い。

各指標の説明

評価:筆者の主観によるオススメ度を表しています。主に性能と価格から判断しています。

性能スコア:CPUのベンチマークで有名なPassmarkのスコアです。総合性能を測るテストですが、マルチスレッド性能が高い(=コア数が多い)ほど高いスコアが出る傾向があります。

クロック:CPUのクロック周波数です。見易さ重視でPコアのみ掲載しています。高負荷時には全コアが記載の最大クロックまで上がる訳ではないので注意。

TDP:熱設計電力です。CPUの消費電力や発熱の目安となる指標です。長期的に維持する電力はK無しモデルはベース電力(~65W)、K付きは最大ターボ電力(~253W)となっています。

コア:CPUが実際に処理を行う部品の名称です。コア数が多いほど発熱が多くなる傾向があります。
スレッド:ざっくりいうと、コアが行う仕事を表します。原則は、1コアにつき1スレッドですが、ハイパースレッディング・テクノロジーという技術により、1コアを疑似的に2コアに見せることで、1コアにつき2スレッドを実現したCPUも今では珍しくありません。

電力効率:1Wあたりの性能スコアです。

コスパ:1円あたりの性能スコアです。

参考価格:CPUの現在の価格の参考です。記事更新時点での、価格.comやAmazonなどの最安値となっています。最終更新は2024年10月29日です。

各モデルの評価一覧

各モデルの主要項目の性能の筆者が評価したものを参考に載せています。ゲーム性能は高性能GPUと併用時の場合です。ミドルレンジ以下のGPUの場合にはCPUがボトルネックになりにくいので、表の評価ほどの差は出ない点を留意してください。

総合ざっくり評価
CPU名
マルチ
スレッド
シングル
スレッド
ゲーム
消費電力
発熱
NPU 内蔵GPU
※Fは非搭載
Core Ultra 9
Core Ultra 9(200)
24コア(8P+16E)
24スレッド
★5.0 ★4.75 ★4.5 ★1.5 ~13TOPS ★3.5
Core i9(第14世代)
24コア(8P+16E)
32スレッド
★5.0 ★4.75 ★4.75 ★1.0 無し ★2.0
Core Ultra 7
Core Ultra 7(200 Plus)
24コア(8P+12E)
24スレッド
★5.0 ★4.75 ★4.5 ★1.75 ~13TOPS ★3.5
Core Ultra 7
Core Ultra 7(200)
20コア(8P+12E)
20スレッド
★4.5:K ★4.75 ★4.25 ★2.5:K
★3.75:K無し
~13TOPS ★3.5
Core i7(第14世代)
20コア(8P+12E)
28スレッド
★4.5:K
★4.25:K無し
★4.5 ★4.75:K
★4.5:K無し
★1.25:K
★3.75:K無し
無し ★2.0
Core Ultra 5 ロゴ
Core Ultra 5(200 Plus)
18コア(6P+12E)
18スレッド
★4.5 ★4.5 ★4.25 ★2.75 ~13TOPS ★3.5
Core Ultra 5 ロゴ
Core Ultra 5(200)
14コア(6P+8E)
14スレッド
★4.25:K
★4:K無し
★4.5 ★4.0 ★3.0:K
★4.0:K無し
~13TOPS ★3.5:245
★3.0
:235
Core i5 14コア
(第14世代)

14コア(6P+8E)
20スレッド
★4.0:K
★3.75
:K無し
★4.25:K
★4.0
:K無し
★4.25:K
★3.75
:K無し
★2.75 無し ★2.0
Core Ultra 5 ロゴ
Core Ultra 5(200)
10コア(6P+4E)
10スレッド
★3.25 ★4.25 ★4.0 ★4.25 ~13TOPS ★2.5
Core i5 10コア
(第14世代)

10コア(6P + 4E)
16スレッド
★3.25 ★4.0 ★3.75 ★4.0 無し ★1.75
Core i3(第13世代)
4コア8スレッド
★2.0 ★3.75 ★3.0 ★4.5 無し ★1.75
※ゲーム性能はハイエンドGPUと併用した場合のもの。

KとかFとかの意味【末尾のアルファベット(サフィックス)】

Core を見ていると、「Core Ultra 9 285KF」などのように、末尾にアルファベットが付いているものがあります。

これは主にCPUの大まかな特徴(他製品と比較した場合)を表すものとなっています。Intelの消費者向けデスクトップ版CPUでは、現在では主に以下のようなものが使われています。

末尾(サフィックス) 意味 概要
K 倍率ロックフリー CPUのクロック(周波数)の倍率を自由に変更でき、いわゆる「オーバークロック」が可能な性能特化モデルです。
また、標準のクロックもK無しモデルよりも高く、電力も標準だと多く使う設定となっていることが基本な高消費電力・高発熱モデルでもあります。CPUクーラーには注意する必要があります。
F 内蔵GPU無効 内蔵GPUが無効なモデルです。その分価格が少し安くなっています。映像出力には外部GPUが必須となるため注意。
無印 特になし 特徴が明記されていないモデルです。しかし、KやF付きではないということなので、標準電力設定が省電力なことが多く、オーバークロックができない点は逆に言えば特徴です。

ゲーミングPC用の場合は大体別途グラフィックボードを搭載しており、内蔵GPUが必要でないため、「F」が最も安価でコスパが良いです。

無印はオーバークロックができず、省電力な設定になる傾向があります。しかし、電力設定を調整することで、初期設定よりも性能を少し引き上げたりは出来る場合がある点は覚えておくと良いかもしれません。

K付きはオーバークロックが可能なだけでなく、標準のクロックや電力設定値も高い性能特化モデルです。しかし、ほとんどの場合においては無印の方が電力効率が良く、少しの性能向上のために電力を多く使って発熱も爆増するみたいな場合が多い点に注意。後から悪い意味でK付きの特徴が嫌になった人は、少し最大クロックや最大の消費電力を下げると良いかもしれません。

世代(アーキテクチャ)のざっくり解説

概要

本記事の主旨となる内容は以上で終わりですが、上記では触れなかった内容も参考程度に触れていこうと思います。

ここでは、ゲーム以外の部分も含めた世代の違いについて触れていきます。


まず、2026年6月時点での主要シリーズの主な概要が以下のような感じになっています。

Core Ultra 200~第14・13世代Core シリーズの概要(デスクトップ)
シリーズ コードネーム プロセス ソケット L2キャッシュ L3
キャッシュ
NPU GPU
Pコアあたり 4Eコアあたり
Core Ultra 200
例:Core Ultra 7 265K
Arrow Lake  3nm(CPU)
+6nm(IOD/SoC)
+5nm(GPU)
LGA1851 3MB 4MB 22~36MB ~13TOPS Xe-LPG
(Arc)
Core 第14・13世代
(14600K/13600K~)
例:Core i7-14700F
Raptol Lake 10nm LGA1700 2MB 4MB 24~36MB × Iris Xe
Core 第14・13世代
(~14400/13400)
例:Core i5-14400F
Raptol Lake
Alder Lake
10nm LGA1700 1.25MB 2MB ~20MB × Iris Xe

以下から、各項目についてざっくりと触れていこうと思います。

また、シリーズ別の特徴まとめも参考までに載せておくので、興味がある方はご覧ください(長くて見辛いので初期は非表示にしています)。

世代ごとの比較【Core Ultra 200 と 第14世代 Core】

Arrow Lakeとか(コードネーム)

Intel CPUの説明によく現れる「Arrow Lake」などはCPUのコードネームのことです。~Lakeという名前が特徴です。

ここで知っておきたいのが「アーキテクチャ」というものです。これはCPUの内部の設計面の世代を表します。

厳密にはコードネームとアーキテクチャは異なるのですが、結構相関性があるので、基本的にはどちらでも新しいものほど高性能という認識で良いです。

そしてアーキテクチャ・コードネームが新しいものほど、1コアあたりの性能が上がり、電力効率も向上する傾向があります。そのため、出来るだけ良いCPUが欲しい場合には最新のアーキテクチャ・コードネームのCPUを選ぶことになります。

しかし、このアーキテクチャが新しいほど高価な傾向もあるので、予算と相談することになります。

2025年5月時点の主要Coreシリーズのコードネームは下記のような感じになっており、基本的には新しいほど高性能ですが、Core Ultra 200はゲーム性能のみ第14世代Coreよりも少し低い点に注意が必要です(ただし、最適化の問題らしいので、今後改善される可能性あり)。

Coreのコードネーム(2025年5月時点・デスクトップ向け)
コードネーム発売年月
Core Ultra 200Arrow Lake2024年10月
第14世代CoreRaptor Lake Reflesh2023年10月
第13世代CoreRaptor Lake2022年10月

プロセスルール(ノード):配線の幅

「3nm」などは、CPUの製造プロセスルールを表しています。これは配線の幅のことです。この製造プロセスが小さいほど良いです。

これが細いほど少ない消費電力で運用できるので、電力効率が良い傾向があります。また、より複雑で緻密な設計が可能となるので、処理性能や機能面でも高くなっていることが多いです。

CPUの性能を決める要素はたくさんありますが、基盤となるのはやはり素材と配線なので、このプロセスルールがCPUの質を決める大きな要素の一つとして重要となっています。

2025年のCoreでいうと、「Core Ultra 200」がCPUに3nm、それ以前だと10nmで大きな差があります。そのため、特に電力面においては「Core Ultra 200」の方が格段に優秀なので、電力面重視ならUltraが付くものを選ぶのがおすすめです。

しかし、やはりこのプロセスが細いものほど高価な傾向があるので、予算との相談になります。

また、従来ではチップを単一のダイ(素材)で作られていましたが、最近では主にコスト面の問題からチップレット設計(複数チップから構成)採用が増えているのもポイントです。

チップ構造:モノシリックとチップレット

余談ですが、製造プロセスと関連して、CPUの構造の話があります。

従来は一つのチップに全てを載せて作る「モノシリック」構造が一般的でしたが、コスト効率の向上や、歩留まり(不良品率)の改善を主な目的として、CPU内でも重要な部分には最先端プロセスを使用し、重要度の低い部分ではコスト効率の高い少し安いプロセスを使用するといった、「マルチチップレット(MCM)」採用が増えてきています。

しかし、マルチチップレットはわずかに電力面が悪化することが課題として挙げられており、どちらの設計にもメリットとデメリットが存在するので、構造はメーカー次第となっています。

Coreの製造プロセス(2026年2月時点・デスクトップ向け)
製造プロセス
※小さいほど良い
構造
Core Ultra 200 3nm(CPU)
+6nm(IOD/SoC)
+5nm(GPU)
タイル(チップレット)
第14世代Core10nmモノシリック
第13世代Core10nmモノシリック

ソケット:ソケット面ではIntelは正直微妙

CPUのソケットとは、CPUをマザーボードに取り付ける場所のことです。

ソケットのピンの数は主にCPUの世代によって決まっており、対応したマザーボードでないと使用することができないようになっています。

そのため、世代が新しくなってソケットが変更になってしまうと、既存のマザーボードでは対応ができなくなるため、その新しいCPUを使う場合にはマザーボードも変更する必要があるのが注意する点です。

そして、残念ながらIntelはソケット面では微妙な状況が続いています。一つのソケットの採用期間がRyzenと比べると短いです。

大体2~3年で終了となりますし、その2~3年ではアーキテクチャの大幅刷新を伴わないことも多いので、実質的には基本1世代分しかサポートしないことが多いです。

これに対し、Ryzenは一つのソケットのサポート期間が非常に長い上、X3Dといったゲーム性能を押し上げるモデルもあるため、明らかな差があります。そのため、長期利用かつCPU変更も視野に入れる場合には、正直なところRyzenの方がオススメなことが多いです。

Coreの製造プロセス(2026年2月時点・デスクトップ向け)
ソケット製造プロセス
※小さいほど良い
発売年月
Core Ultra 200LGA1851 3nm(CPU)
+6nm(IOD/SoC)
+5nm(GPU)
2024年10月
第14世代CoreLGA170010nm2023年10月
第13世代CoreLGA170010nm2022年10月
第12世代CoreLGA170010nm2021年11月
参考:Ryzen
Ryzen 9000AM5 4nm(CCD)
+6nm(IOD)
2024年8月
Ryzen 8000AM54nm2024年1月
Ryzen 7000AM55nm(CCD)
+6nm(IOD)
2022年9月
Ryzen 5000AM47nm2020年11月

その他参考

その他の参考情報です。


オーバークロック(OC)

オーバークロック(OC)とは、CPUに標準で設定されている動作クロックよりも高い値を設定して、性能を本来を引き上げることです。引き換えに消費電力や発熱が多くなるデメリットがあります。また、基本的にオーバークロックは保証の範囲外の動作となる点も注意です。基本的には実用性を考慮して使用するものというよりは、一部のPC好きの人が好奇心のために利用する機能になっています。

Intel製の主流CPUの場合、末尾(接尾語)に「K」が付くCPUは「オーバークロック(OC)」が可能となっています。ただし、オーバークロックを利用しない場合でも、定格のクロックがK付きモデルの方が高く、K無しモデルよりは高性能であることが基本のため、オーバークロックしないならK無しの方が良いとは限らない点は注意です。

また、デスクトップ向けのCore i9では基本的に、温度に余裕があると判断できる場合には、本来の設定よりも少しクロックを引き上げる機能、いわゆる「自動オーバークロック機能」が標準搭載されていることが多いです(Adaptive Boost TechnologyやThermal Velocity Boostなど)。


CPUクーラー

CPUはクーラーによる冷却が重要です(ノートPCやタブレット向けのCPUではファンレス駆動向け製品もありますが)。

CPUの冷却が間に合わないと「サーマルスロットリング」という機能が働き、クロックを下げることで低温化を図るため、性能が低下したり動作が不安定になる恐れがあります。そのため、CPUの消費電力に合わせたクーラーを導入することが重要です。

Intel製CPUではTDPが65W以下のモデルではクーラーが付属していますが、基本的に性能は良くないので別のものを使用することが望ましいです。BTOパソコン等では、何もしなくても何かしらのクーラーが搭載されていますが、コスト削減のため冷却性能が十分でないクーラーを標準採用しているケースも多いです。事前に確認しておきましょう。

また、空冷クーラーはPCケース内部の空気を冷却に使用するため、PCケースのエアフロー(排熱性)も非常に重要ということも頭に入れていきましょう。

推奨CPUクーラーのざっくりとした目安を表にまとめています。参考までにご覧ください。

クーラーの目安(Core Ultra 200、第14世代Core)
CPU 推奨クーラー
Core Ultra 9(K)
Core i9(K)
Core i7(K)
簡易水冷
(280mm以上のラジエーター)
Core Ultra 7(K)
Core Ultra 5(K)
Core i5(K)
簡易水冷
(240mm以上のラジエーター)
大型空冷
(120mm以上のファン2基 or 140mmのファン1基)
Core Ultra 5~9(K無し)
Core i5~i9(K無し)
簡易水冷
(120mm以上のラジエーター)
空冷
(120mm以上のファン1基以上)
Core i3 付属クーラー(BOX)
空冷
(92mm以上のファン1基以上)


記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。
また、CPUのその他の情報に関しては、下記の記事も参考になるかもしれません。良ければご覧ください。

CPUとは?【なるべくわかりやすく解説】

7 COMMENTS

あかりあ

説明がとてもわかり易かったです。
最初は10900kを使おうと思っていたのですが11700kのほうが良いということがわかってよかったです

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ゲームPC興味ある

とても分かりやすい記事をありがとうございます。
当方corei7 9700KFというモデルを使っています。
マザーボードがオーバークロックできないものでKのものでなくてもよかったかなと思いましたがベースのものよりも性能高いんですね。この記事に出会わなければわからなかったことです。あと内臓GPU非搭載というのは何かデメリットなどはあるのでしょうか。わたしのPCにはグラフィックボード積んでいます。

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とねりん

内蔵GPU非搭載のデメリットは、グラフィックボードを利用する前提ならほぼ無いと思います。
強いていうなら、グラフィックボードが故障して使えなくなった際に画面が表示する事ができない事や、グラフィックボードを搭載しにくい超小型PCでの利用が難しいというくらいだと思います。
追記:内蔵GPU非搭載モデルではQSVエンコードを利用する事ができません。恐らく大丈夫とは思いますが、積んでいるグラフィックボードがハードウェアエンコード未対応だった場合には困る可能性はあります。

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とねりん

いいえ、必ずしもそうではありません。ですが、”Intelの主流CPU”内なら、基本的にその認識でも構わないです。

「Core X(Extreme Edition)」というシリーズは末尾がXでOC可能ですが、非常に高価かつ消費電力が多いため一般向けではありませんし、以前に末尾CのCPUでOC対応のものがありましたが、現在は恐らく廃止されている、など例外はあります。

また、AMD製のCPUでは末尾Kは関係なく、無印でもOCに対応していたりします。

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通りすがり

Core i3:エントリー~ミドルレンジ の説明で
悪い点:消費電力(発熱)が少ない
とありますが、冬場の暖房器具としての性能かな?

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とねりん

確認不足でした。「良い点」の間違いですね。申し訳ございません。訂正いたしました。

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