「Xiaomi Pad 6S Pro」の概要と「Xiaomi Pad 6」との性能比較

「Snapdradoragon 8 Gen 2」搭載で69,800円~という破格のコスパで国内発表・発売された「Xiaomi Pad 6S Pro」の仕様をざっくり見ていきます。前年に登場してコスパ評価も高かった「Xiaomi Pad 6」との各性能も比較していきます。

注意

本記事の内容は記事執筆時点(2024年5月10日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

「Xiaomi Pad 6S Pro」の概要

まずは「Xiaomi Pad 6S Pro」の各性能と概要を見ていきます。

Xiaomi Pad 6S Pro

参考価格

69,800円
(8GB / 256GB)
84,800円
(12GB / 512GB)

総合コスパ評価 :★4.5

CPU性能 ★4.25 | グラフィック性能 ★4.5 | ディスプレイ ★4.5 | 価格 ★3.0

スペック表
OSXiaomi HyperOS
SoCSnapdragon 8 Gen 2
ディスプレイ
12.4型(3:2)液晶
3048×2032(294ppi)
144Hz Gorilla Glass 5
輝度:700nit(標準)、900nit(HBM)
メモリ
8GB / 12GB
ストレージ容量256GB / 512GB
重量590g
無線機能Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.3
生体認証指紋認証、顔認証
カメラ
リア:5000万画素(メイン)+200万画素(深度)
フロント:3200万画素
その他120W ACアダプタ同梱
良い点
  • 非常に優れた処理性能(Snapdragon 8 Gen 2)
  • 非常に優れた処理性能コスパ
  • 非常に優れたディスプレイ(高解像度・高色域・高リフレッシュレート)
  • やや大きめの12.4インチディスプレイ
  • サイズの割に軽量(約590g)
  • アルミボディ
  • Gorilla Glass 5採用(傷の付きにくい画面)※
  • 120W ACアダプター同梱(超高速充電)
気になる点
  • 高価(69,800円~)
  • GPS非対応
  • microSDカードスロット無し

「Snapdragon 8 Gen 2」搭載で7万円~という破格のコスパ

7万円以下で購入できる超高コスパハイエンドAndroidタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro」です。

ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しながら、69,800円~という価格で非常に性能コスパが良いです。価格自体は安くないものの、特にゲーム性能コスパはものすごく良いので、重めのゲームも対応できる高性能なタブレットを出来るだけコスパ良く購入したい方には非常に魅力的な製品です。細かい処理性能については後述します。

ディスプレイは12.4インチの大きめのサイズで、アスペクト比はSurfaceと同じ3:2を採用しており、一般的なタブレットよりも縦の領域が少し広いのがポイントです。

サイズ以外の仕様も高品質で、解像度は3048×2032の高解像度で、リフレッシュレートは最大144Hz、最大輝度も高くてフリッカーフリー認証もあります。「Snapdragon 8 Gen 2」を7万円以下で採用しつつもこのディスプレイ性能は驚きです。

3:2のアスペクト比に加え、オプション品としてタッチパッド付きで角度調整幅の広いカバー&キーボードが用意されていたり、メディア鑑賞だけでなく作業面でも高い実用性を意識した仕様になっていると思います。

Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード

Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード

Xiaomi Pad 6 カバー

Xiaomi Pad 6 カバー

オプション品の定価はタッチパッドキーボードが約16,800円、縦置きにも対応したカバーが4,800円、ペンが約14,800円となっていますが、発売記念でタッチパッドキーボードとペンは現在では公式ストアでタブレット本体との同時購入で5000円値引きされる他、楽天市場では+15%ポイント還元キャンペーンが行われていたりなど、実質的には定価よりも大分安くなっています。安いとは言えないと思いますが、Apple製品のオプション品と比べるならかなりお得ではありますし、Xiaomi Pad 6の方では公式ショップではキャンペーンやセールも結構頻繁に行われていたので、そこも嬉しい点です。

このようにかなりの高コスパ機なのは間違いないですが、弱点として、SDカードスロット、GPSが無い点があるのは注意です。

自宅で使う場合にはさほどネックにはならないと思いますが、車載用や出先で使うには少し不適かもしれないので、そこは注意が必要です。

一部機能の欠如があるため、誰にでもおすすめできる訳ではありませんが、その処理性能コスパ(特にゲーム)はものすごく良いので、主にゲーム用途で使いたい人や、自宅用で長期間使いたい人には非常におすすめできる製品です。

ベンチマークスコアの比較

処理性能の目安となるベンチマークスコアを見ていきます。ただし、一応同じ機種ではなく同SoC採用機種の平均値なので注意してください。

CPU性能(マルチコア)

Geekbench 5 マルチコア
CPU名称スコア
Apple M2
8962
Apple M1
7574
Core i7-1255U
7441
Core i5-1235U
6995
Core i7-1185G7
5571
Snapdragon 8 Gen2
5090
Apple A12Z
4709
Core i5-1135G7
4697
Apple A15
4640
Apple A14
4160
Dimensity 9000
4056
Snapdragon 8 Gen1
3775
Apple A13
3476
Snapdragon 870 5G
3381
Exynos 1380
2854
Snapdragon 860
2657
Dimensity 7050
2154
Core m3-10100Y
1889
Helio G99
1828
Snapdragon 730G
1744
Snapdragon 7c Gen2
1630
Snapdragon 680
1625
MT8183
1293
Celeron N4100
1271
Helio P60T(Chromebook)
926

「Xiaomi Pad 6」や「iPad 第9世代」の約1.5倍のマルチコア性能

「Snapdragon 8 Gen 2」のGeekbench 5のマルチコア性能は、5000を少し超えるくらいです。価格を考えれば非常に高い性能です。

参考に、4万円台で現在では非常に人気のある2機種「Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870)」と「iPad 第9世代(Apple A13)」と比較してみると、約1.5倍前後の性能となっています。

価格も1.5倍くらいなのでCPU性能コスパ的には大差ないように見えますが、上の2機種はどちらも2019年発表の古いSoCなのに対し「Snapdragon 8 Gen 2」は2022年末頃発表の比較的新しいSoCなので、ワットパフォーマンスでは上回ります。

また、最近注目されているAI用のコアも搭載している他、GPU性能では圧倒的に上回っている(後述)ので、総合コスパでは明らかに上回っています。価格が安くはないために同列に考えることはできないものの、コスパ特化なら非常に魅力的です。

上位のSoCとの比較も見てみると、Apple M1などにはさすがにまだ敵わないものの、Apple Mシリーズは消費電力設定がやや高い(Max 18W~20W)なのに対し、「Snapdragon 8 Gen 2」は大体10W~15Wとやや少ない点ではメリットです。

このサイズのタブレットには高負荷なCPU性能を求める機会はさほどない人が多いと思われ、「Snapdragon 8 Gen 2」でも基本十分な性能だと思うので、性能差の割には「Apple M」シリーズに対してネックを感じないかなと思います。個人の考え方次第だとは思いますが、価格の安さの方を魅力に感じる人の方が多い気がします。


GPU性能(ゲーム性能)

GFXBench 5.0 Aztec Ruins Normal Tier offscreen
CPU名称スコア搭載SoC(例)
Apple M2 GPU(8コア)
247
Apple M2
Apple M1 GPU(8コア)
196.9
Apple M1
Adreno 740
143.3
Snaprdagon 8 Gen 2
Iris Xe G7 96EU
112.4
Core i7-1165G7,1255U
Apple A15 GPU(5コア)
112.1
Apple A15
Adreno 730
103.3
Snaprdagon 8 Gen 1,Gen 1+
Mali-G710 MP10
100.6
Dimensity 9000
Iris Xe G7 80EU
98.8
Core i5-1135G7,1235U
Apple A14 GPU
88.8
Apple A14
Apple A13 GPU
78
Apple A13
Apple A12 GPU
56.1
Apple A12
Adreno 650
55
Snaprdagon 870 5G
Adreno 644
46
Snapdragon 7 Gen 1
Adreno 640
40.6
Snapdragon 860
Mail-G68 MP5
34
Exynos 1380
Apple A10 GPU
30
Apple A10
Mail-G68 MP4
27.6
Exynos 1280/Dimensity 7050,900,920
Mail-G76 MP4
20.1
Helio G90T
Adreno 618
18.1
Snapdragon 730G,7c Gen2
UHD Graphics 615
16
Core i3-10100Y / Pentium 6500Y
Mali-G57 MP2
16
Helio G99 / Dimensity 700
UHD Graphics 600
10
Celeron N4100
Mail-G72 MP3
8.5
MT8183 / Helio P60T
Adreno 610
8.3
Snapdragon 680,662

ゲーム性能コスパが圧倒的

ゲーム性能コスパは圧倒的です。7万円以下の機種ではほぼ敵無しで、基本的に圧倒的に上回ります。

「Xiaomi Pad 6」の「Adreno 650(Snapdragon 870)」に対しては約2.6倍、「iPad 第9世代(Apple A13)」には約1.84倍という圧倒的な差をつけており、価格差はおおよそ1.5倍程度なので、コスパでも明らかに上回っています。

「Xiaomi Pad 6S Pro」はSoC以外の部分でも基本高品質ではありますが、このGPU性能が最大の強みだと思います。

しかも、映像コーデックのハードウェアサポートについて、古いSoCでは対応していないことが多い「AV1」のデコードに対応していることも地味に嬉しいです。AV1は圧縮率の高さとロイヤリティフリーの点で将来性を重要視されているコーデックなので、長期利用を見据えるなら対応しておきたい要素の一つです。

画面性能の高さも相まって、ゲームだけでなくメディア鑑賞用としても優秀なタブレットとなっています。

ただし、GPU性能でも「Apple M1」シリーズにはやや負けており、価格差を考えてもコスパ的に大きな差はないかなという印象ではあります。

「Xiaomi Pad 6S Pro」の方が大幅に安価であるため、一般的なタブレット・スマホ向けゲームを楽しむだけなら優位性があるとは思うものの、動画編集など、他の主要な活用法がGPUにはたくさんあるので、ここは用途と求める性能次第かなと思います。

とはいえ、ストレージ容量やAV1サポートを考えると弱点の少なさでは勝っているとは思うので、事前にかなり重めのグラフィック処理を考えている訳でなければ、「Xiaomi Pad 6S Pro」で不満が出ることはあまりないかなとは思います。

「Xiaomi Pad 6」との比較

ここまでに何度か触れましたが、2023年発売の下位モデルの「Xiaomi Pad 6」があり、こちらも価格を考えればコスパは非常に優れています。処理性能も重い処理を想定しないなら十分なものです。

ということで、参考までに各項目を比較してみたいと思います。

機種Xiaomi Pad 6S ProXiaomi Pad 6
画像
参考価格
※2024年5月時点
¥84,800:12GB/512GB
¥69,800:8GB/256GB
¥64,800:8GB/256GB
¥52,000:8GB/128GB
¥44,820:6GB/128GB
OSXiaomi HyperOSMIUI 14 for Pad
※Xiaomi HyperOSへの
アップデート可能
CPU
(Geekbench 5 Multi)
Snapdragon 8 Gen 2
(約5,090)
Snapdragon 870
(約3,381)
GPU
(GFXBench 5.0
Aztec Ruins
Normal Tier offscreen)
Adreno 740
(約143.3)
Adreno 650
(約55)
メモリ8GB / 12GB
LPDDR5X
6GB / 8GB
LPDDR5X
ストレージ256GB / 512GB
UFS 4.0
128GB / 256GB
UFS 3.1
ディスプレイ12.4型 液晶 3:2
3048×2032 (294ppi)
144Hz
700nit(標準)、900nit(HBM)
色域:DPI-P3対応
Gollira Glass 5
11型 液晶 16:10
2880×1800 (309ppi)
144Hz
5500nit(標準)
色域:DPI-P3対応
Gollira Glass 3
インターフェースUSB 3.2 Gen 1
5Gbps
USB3.2 Gen1
5Gbps
無線機能Wi-Fi 7
Bluetooth 5.3
Wi-Fi 6
Bluetooth 5.2
バッテリー容量10000mAh(標準)
9800mAh(最小)
8840mAh(標準)
カメラ【リア】
5000万画(メイン)
+ 200万画素(深度)
【フロント】
3200万画素
【リア】
1300万画素(メイン)
【フロント】
800万画素
GPS非対応非対応
SDカード非対応非対応
重量約590g約490g
サイズ
横幅
奥行
高さ
278.70 mm
191.58 mm
6.26 mm
253.95 mm
165.18 mm
6.51 mm
生体認証指紋認証
顔認証
顔認証
その他6スピーカー
120W ACアダプター
4スピーカー
33W ACアダプター
※公式の仕様表では記載が無かったが、グローバル版ではGollira Galass 5の記載有


全て触れると長くなるので、いくつか特に気になった点だけざっくり触れていこうと思います。

CPU性能は約1.5倍、GPU性能は約2.6倍で、価格差は約2.5万円

先にも触れましたが、処理性能は「Xiaomi Pad 6S Pro」の「Snapdragon 8 Gen 2」の方が格段に高いです。

CPU性能は約1.5倍、GPU性能は約2.6倍となっており、特にゲームなどに影響するGPU性能は圧倒的に高いです。価格差も1.5倍程度なので、コスパでも上回っています。そのため、特に重めのゲームをしたい場合などには6S Proの方がおすすめです。

また、ベンチマークスコア以外の部分でも、「Snapdragon 8 Gen 2」の方にはAI用エンジンも搭載されている他、AV1のハードウェアデコードにも対応しているので、将来性的にも上です。価格差は大きいですが、重い処理と長期利用を見据えるならやはり6S Proの方がおすすめです。

とはいえ、「Xiaomi Pad 6」の「Snapdragon 870」もタブレット全体で見れば高性能な部類であり、軽作業なら十分な性能があります。純粋な処理性能コスパは6S Proの方が高いですが、重いゲームなどを想定しない、あくまでサブ機としての運用なら正直十分かと思います。

価格差は、ストレージやRAM容量の差はありますが、最安値モデル同士だと約2.5万円です。この差をどう捉えるかはその人次第ですが、「Xiaomi Pad 6」ならキーボードカバー込みでも1万円以上安いと考えると大きな差だとは思います。

大きめの12.4インチディスプレイ

12.4インチというやや大きめの画面サイズも「Xiaomi Pad 6S Pro」の特徴の一つです。3:2で縦の領域が広い点もあり、動画などを観るだけでなく、ノートPCのように使いたい人などにも嬉しい仕様だと思います。

「Xiaomi Pad 6」ではカバーキーボードでタブレットの角度調整が不可能だったのに対し、6S Proのタッチパッドキーボードでは110°~165°の範囲調整が可能になったので、ノートPCスタイルでの使い方をメインにしたい方には6S Proの方が向いていると思います。

ただし、サイズが大きいとスペースが必要になったり、取り回し面が悪くなったりなどのデメリットもあるので、ここは用途や好み次第です。特にサブ機運用なら11インチの良さも大きいと思いますので、やはり人次第かなと思います。

また、ディスプレイ(画面)の質としては、6S Proの方が最大輝度がやや明るくて、Gorilla Glass 5採用(グローバル版と同じなら)という点で若干上ですが、こちらは6でも十分な仕様だと思うので、特筆するほどの差は無いかなと思っています。

GPSとSDカードにはどちらも非対応

少し残念かつ注意しなければならないのは、GPSとSDカードには両方とも非対応という点です。

これだけの高コスパを実現しているので仕方ないとも思えますが、外出先での利用やたくさんのデータをローカルで保存したい人には不便に感じる部分だと思います。

処理性能コスパでは、他のAndroidでは太刀打ちできないレベルで高コスパなXiaomiですが、この点があるためサムスンのGalaxy Tabやレノボのタブレットより完全な上位互換とは言えない状況があります。

フロントカメラの画素数が増えたのは大きいかも?

「Xiaomi Pad 6S Pro」ではカメラ画素数も大きく向上しています。

仕様的に外出先での利用に向いているタブレットではないので、個人的にはリアカメラはそこまで重視しなくても良いかなと思いますが、フロントカメラが大幅に強化されたのは大きそうです。残念ながらfpsや対応解像度こそ変わらないものの、ビデオ通話などでの画質改善に貢献する可能性があります。

6S Proは最小ストレージ容量が256GB

こちらも使い方次第ですが、6S Proでは最小のストレージ容量が256GBと多いのも魅力です。前述のようにSDカードは利用できないため、容量に余裕があると安心です。

「Xiaomi Pad 6」の256GBモデルは6万円台と高価で、コスパが一気落ちてしまうので、ストレージ容量の余裕が欲しいなら6S Pro一択レベルかなと思います。

6S Proは指紋認証対応

「Xiaomi Pad 6」では指紋認証に対応していませんが、6S Proでは指紋認証に対応しているのは明確な差です。使い方や好み次第だとは思いますが、結構欲しい人が多い機能だと思うので、事前にチェックしておきましょう。

その他

上記以外にも、6S Proではスピーカー数が6だったり、Wi-Fi 7だったり、120W ACアダプターが同梱していたり、強化されている部分があります。良くはなっていますが、そこまで恩恵を感じない人や使い方も結構ある部分なので、この辺も各自チェックして検討する必要があるかなと思います。


まとめ:総合コスパは6S Proが間違いなく上だけど、宅内専用で重い処理前提じゃないなら6でも十分

結論としては、やはり総合コスパは「Xiaomi Pad 6S Pro」の方が明らかに上です。特にゲーム性能コスパは圧倒的な差(約2.6倍)がありますし、ストレージ容量的にも6S Proの方が魅力的な価格設定なので、ゲーマーの方は基本的に6S Proの方が良いと思います。

それ以外の面でも、AV1のハードウェアデコード対応だったり、AI用コアを一応搭載していたり、新世代SoCなのでワットパフォーマンスでも少し上回っていたり、フロントカメラ画素数が高かったりなど、長期利用や将来性を考えるなら6S Proの方が嬉しい仕様が割とたくさんあるので、予算にある程度余裕があるなら基本的に6S Proにした方が後悔する可能性は低いのではないかと思います。

ただし、最安値モデルなら少し値下げの進行した「Xiaomi Pad 6」の方が約2.5万円も安いのは大きな差です。それに、性能が上位モデルが上なのは当たり前ですし、仕様では上でも実用性で恩恵があるとは限らない可能性があるのも注意です。

そう考える大きなポイントは、「Xiaomi Pad 6」の特に大きな弱点だったのは「GPS」「SDカード」「指紋認証」の3つに対応していなかった点だと思いますが、6S Proで改善されたのは指紋認証のみだからです。AI用コアやAV1デコードに関しても、少なくとも現状は恩恵がほぼ無い部分ですし、サブ機運用ならそこまで気にする人もほとんど居ないのも事実です。

そのため、SoCを筆頭に色々と強化されてはいるものの、「Snapdragon 870」も高性能な部類のSoCですから、そこまで重くない処理しかしないなら、実は6S Proにして大きな恩恵を感じる人というのは、意外と多くないと思います。

GPSがあれば車載用や旅行用として大きな需要を見出せたでしょうし、SDカードが使えれば性能の高さも相まってノートPC代わりの運用としても大きく活躍できたと思いますが、結局のところは主に宅内利用でのタブレットです。

なので、重い処理(特にゲーム)をする訳ではないなら、大きな優位性を持つケースは稀なので、手軽に使えるネットサーフィン・動画鑑賞・軽いスマホゲーをしたい程度のタブレットが欲しいなら、正直6で十分かなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です