Radeon RX 7000シリーズの性能や特徴まとめ【デスクトップ版・一覧】

デスクトップ版「AMD Radeon RX 7000シリーズ」の性能や特徴の解説をざっくりまとめています。

AMD Radeon RX 7000 シリーズ(デスクトップ)
GPUSMVRAMTGP/TDP希望小売価格
RX 7900 XTX614424GB(960GB/s)355W999ドル
RX 7900 XT537620GB(800GB/s)315W899ドル
RX 7900 GRE512016GB(576GB/s)260W549ドル
RX 7800 XT384016GB(624GB/s)263W499ドル
RX 7700 XT345612GB(432GB/s)245W419ドル
RX 7600 XT204816GB(288GB/s)190W329ドル
RX 760020488GB(288GB/s)165W269ドル
※GPU名は記事内の紹介部分へのリンクです
※価格は2024年10月時点のもの
注意

本記事の内容は記事執筆時点(2024年10月)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

前世代からの主な変更点

まずは「RX 7000シリーズ」が前世代の「RX 6000シリーズ」から変わった主な点を下記にまとめたものを載せています。一部については表の下から軽く説明しています。

RX 7000 / 6000 シリーズの主な違い
RX 7000 シリーズRX 6000 シリーズ
アーキテクチャRDNA 3RDNA 2
製造プロセスGCD:TSMC N5(5nm)
MCD:TSMC N6(6nm)
TSMC N7(7nm)
製造プロセス
(下位モデル)
TSMC N6(6nm)
※RX 7600 XT 以下
TSMC N6(6nm)
※RX 6500 XT 以下
VRAM容量(最大)24GB16GB
CU数(最大)9680
L2キャッシュ(最大)6MB4MB
L3キャッシュ(最大)
※Infinity Cache
96MB128MB
RTコア
(Ray Accelerators)
~96(第2世代)~80(第1世代)
AIアクセラレータ~192無し
AV1コーデック対応エンコード/デコードデコードのみ
※2024年10月時点

ダイ構成の変更:チップレットの採用

まずは基礎的な部分です。

前世代のRX 6000シリーズ「RDNA 2」ではモノシリックダイ(単一ダイ)を使用していましたが、RX 7000シリーズはアーキテクチャが「RDNA 3」へと更新されただけでなく、複数ダイから成るチップレット構成を採用しました。

チップセットのメリットとしては、余分なダイを節約してダイ面積を有効活用し易くなる他、各チップごとに異なるプロセスを採用することでコスト効率が高くなることなどが期待できます。その反面、消費電力や効率が悪化することが主なデメリットとして挙げられます。

プロセスルール(nm)は小さいほど良いのですが、前世代の8nmよりも5nmへと微細化が大きく進行したため、特に効率面で大幅な向上が期待できます。また、前世代で使用していたSamsung 8nmプロセスは歩留まり率が低かった(不良品率が高った)という噂があったため、登場時にSamsungよりも歩留まりが高い(不良品率が低い)と言われていたTSMCへと変更になったことで、コストや効率・発熱面で更なる期待がされました。

プロセス微細化はわずか:7nm → 5nm + 6nm

CPUやGPUは集中的に負荷が掛かるため、特に注目されるのがプロセスルールです。プロセスルールは配線の幅のことで、小さいほど複雑な配線が可能になる他、トランジスタの数を増やすことができます。その結果、性能向上や電力効率の向上に繋がるため、小さいほど良いとされています。その代わり、コストも増大する傾向があります。

RX 6000では7nmだった製造プロセスは、RX 7000では5nm + 6nm(GCD + MCD)という形になりました。GCDがメインのGPUコアなどを扱う部分で、MCDがメモリを扱う部分となります。

数字を見ても分かる通り、微細化はわずかとなっています。このこともあり、前世代から電力効率は向上はしたものの、劇的というほどの向上ではないです。

対抗のGeForce RTXでは、8nm→5nmへと大きく微細化が進んだ上、RX 7000と違って引き続きモノシリックダイを採用したこともあって、RX 7000シリーズは電力効率ではRTX 40シリーズに少し劣るのはポイントかなと思います。

AIアクセラレータの新設

RX 7000シリーズから「AIアクセラレータ」が新設されたのは要注目です。文字通りAI関連の処理を高速化するためのユニットです。1CUあたり2基のAIアクセラレータが搭載されています。

GeForce RTXにおけるTensorコアと似たような立ち位置のものと思われますが、2024年10月現在では一般消費者向けの主だった用途はほとんど無い状況ではあったりします。

とはいえ、AIは今後も利用が広まっていくと思いますし、FSR4ではAIベースのアップスケーリングを提供するというAMDからの発言もあったので、あるのと無いのとでは将来性に大きな差が出そうな部分です。

AV1:エンコードにも対応

「AV1」は映像コーデックの一つです。「RX 6000シリーズ」ではデコードのみの対応でしたが、「RX 7000シリーズ」ではエンコードにも対応しました。

AV1はロイヤリティフリーで圧縮率が高いため、特に将来性のあると言われているコーデックになります。圧縮率が高い反面、負荷が高い他、対応デバイスが少ないなどのデメリットがあるためにまだ主流ではありませんが、4Kなどの高解像度動画を中心に各動画サイトでも採用が増えているコーデックです。

現時点ではそこまで重要ではありませんが、将来性はあるので、特にクリエイターの方は頭の隅に置いておくと良いかもしれません。

ゲーム性能(ベンチマークスコア)

GPUのゲーム性能を測るベンチマークスコアを見ていきます。各モデルの性能については後で触れるので、ここではスコア載せるだけに留めておきます。


ラスタライズ性能(3DMark Time Spy Graphics)

まずは、レイトレーシングなどではない、従来の一般的な方法であるラスタライズによるゲーム性能です。

「3DMark Time Spy」は、2024年10月時点で主要なゲーム性能を測定する主要なベンチマークの一つです。一般的なFHD(1920×1080)よりも高い解像度のWQHD(2560×1440)で、画素数はフルHDの約1.78倍となっています。要求スペックが高めなので、ハイエンドGPUの性能を測るのにも適しています。

Time Spyでは、APIはDX12(DirectX 12)が使用されます。Windowsで主要なグラフィックスのAPIであり、多くのPCゲームで採用されています。

3DMark Time Spy Graphics Score
GPU名称スコア
RTX 4090
36213
RX 7900 XTX
30407
RTX 4080 SUPER
28531
RTX 4080
28127
RX 7900 XT
26616
RTX 4070 Ti SUPER
24454
RTX 4070 Ti
22742
RX 7900 GRE
22363
RTX 3090 Ti
21791
RTX 4070 SUPER
21130
RX 6900 XT
20710
RX 7800 XT
20036
RTX 3090
19932
RX 6800 XT
19271
RTX 4070
17944
RTX 3080 10GB
17692
RX 7700 XT
17006
RTX 3070 Ti
14825
RTX 3070
13789
RTX 4060 Ti 8GB
13473
Arc A770 16GB
13472
RTX 4060 Ti 16GB
13356
RX 6700 XT
12757
Arc A750
12476
RTX 3060 Ti
11893
RX 7600 XT
11270
RX 7600
10836
RTX 4060
10665
RX 6600 XT
9698
RTX 3060 12GB
8867
RTX 3050
6278
参考:3DMark

レイトレーシング性能(3DMark Port Royal)

レイトレーシングは、名前の通り光線の追跡による描画方法です。光と物体の反射や屈折などを現実に近い形で再現し、従来の方法では難しかった複数回の反射なども表現できるので、非常に現実に近い映像を実現することができます。

「3DMark Port Royal」は、DXR(DirectX Raytracing)を利用したレイトレーシング性能を測るテストです。レイトレーシングは従来の方法よりも負荷が大きい上、解像度もFHDよりも高いWQHD(2560×1440)なので、非常に負荷の大きいテストになっています。

レイトレーシングはGPUのメインのシェーダーユニットだけでなく専用コアを利用することが基本なので、その専用コアの性能や最適化具合によっても性能が左右されます。

3DMark Port Royal
GPU名称スコア
RTX 4090
26095
RTX 4080 SUPER
18686
RTX 4080
17903
RX 7900 XTX
16468
RTX 4070 Ti SUPER
15440
RTX 3090 Ti
14844
RX 7900 XT
14134
RTX 4070 Ti
14026
RTX 3090
13641
RTX 4070 SUPER
13155
RX 7900 GRE
12366
RTX 3080 10GB
11564
RTX 4070
11142
RX 7800 XT
10801
RX 6900 XT
10443
RX 6800 XT
9601
RX 7700 XT
9059
RTX 3070 Ti
8871
RTX 3070
8302
RTX 4060 Ti 8GB
8046
RTX 4060 Ti 16GB
8013
Arc A770 16GB
7151
RTX 3060 Ti
6978
Arc A750
6681
RTX 4060
6045
RX 6700 XT
6032
RX 7600 XT
5872
RX 7600
5399
RTX 3060 12GB
5157
RX 6600 XT
4540
RTX 3050
3531
参考:3DMark

RTX 40シリーズに対しての強み

「Radeon RX 7000シリーズ」の対抗製品は「GeForce RTX 40シリーズ」ですが、そちらに対しての強みをざっくり載せています。

VRAM容量の多さ

特に大きいのはVRAM容量の多さです。競合製品同士のVRAM容量を下記にまとめたので、そちらを見てみましょう。

VRAM容量比較
RX 7000VRAMRTX 40VRAM
RTX 409024GB
RX 7900 XTX24GBRTX 4080 SUPER
RTX 4080
16GB
RX 7900 XT20GBRTX 4070 Ti SUPER
RX 7900 GRE16GBRTX 4070 Ti
RTX 4070 SUPER
12GB
RX 7800 XTRTX 4070
RX 7700 XT12GB
RTX 4060 Ti 16GB16GB
RTX 4060 Ti 8GB8GB
RX 7600 XT16GB
RX 76008GBRTX 40608GB

競合同士モデルのVRAM容量を見比べてみると、ミドルレンジ中盤あたりからはRX 7000シリーズの方が4GBずつほど容量が多くなっていることがわかります。

特に差が出るのは12GB→16GBの差です。重量級ゲームでの高画質や4Kやレイトレーシングを意識するなら12GBでは心許ないので16GBが欲しいところですが、2024年10月時点のRTX 40シリーズでそのレベルに安心して対応できるのは最安12万円クラスの「RTX 4070 Ti SUPER」となるのに対し、RX 7000なら最安7万円台中盤の「RX 7800 XT」が選べるというのは魅力的です。

最近(2024年10月時点)では、レイトレや4K、生成AIやメタバースなどの次世代的な用途の普及が進んでいますが、これらの用途では軒並みVRAM容量が非常に重要なので、VRAM容量をたくさん備えておくと安心感がありますから、RX 7000はその意味では非常に強力だと思います。

ただし、ミドルレンジ下位以下ではVRAM容量差がほぼ無いです。電力効率は基本的にRTX 40の方が優れているので、市場価格次第ですが、低価隊ではGeForceがやや有利という印象なのは注意が必要です(ほぼRX 7600とRTX 4060の一点比較ですが)。

気軽に使えるフレーム生成(AFMF)

AMD Radeonの「RDNA 2」以降でのみ使用できる、ゲーム用フレーム生成機能「AFMF(AMD Fluid Motion Frames)」も注目の機能です。

これはゲーム外からフレーム生成して挿入するという機能で、AMD製品の公式のUIソフトから該当機能をオンにするだけで使える、手軽さが非常に魅力です。ゲーム外動作なので、ゲーム側の対応や設定が必要ありません。

特に、fpsがネックになることが多いミドルレンジ帯以下のGPUでは非常に重宝する機能です。

対抗のRTX 40シリーズにもDLSS 3で追加されたフレーム生成機能がありますが、こちらはゲーム側の対応・設定が必要となるので、手軽さや対応の幅広さではAFMFの方が上です。やはり質という点ではDLSSの方が上という意見が多いと思いますが、AFMFもあからさまな品質の劣化が見られるほどではなく、普通に使えるレベルです。

注意:AIではGeForceが有利(2024年10月時点)

Radeonは生成AI等のゲーム以外の用途ではGeForceに劣ることが多いので注意(2024年10月時点)

この後「RX 7000シリーズ」の各モデルについて触れていきますが、その前に触れておきたいのが見出しのことです。

現状(2024年10月時点)では、Radeonは対抗のGeForceにゲーム以外の主要ソフト(生成AIやBlenderのGPUレンダリングを含む)では実際のパフォーマンスでは劣ることが多い点です。

これはGPU自体の問題というよりは最適化の問題です。特に生成AIでは、NVIDIA製のGPU(CUDA)に最適化されていることが多いため、このような差が生まれています。

RadeonにもGeForce(CUDA)と似た立ち位置の「ROCm」というオープンソフトウェアスタックがあり、これが利用できればパフォーマンスの遅れは改善することができるのですが、2024年10月時点ではWindowsで直接使用することが出来ず、Linuxのみの対応となっているのが問題です。WindowsでLinuxを仮想マシンとして実行する「WSL」というものもあり、ベータ版ながら既にROCmを利用することも可能になっているので、それを利用すればある程度デメリットは改善できるものの、GeForceならそもそもそのような手間は基本的に要らないです。

しかも、AIユニットの活用にも差があります。GeForceのTensorコアは2018年に搭載製品が登場したため現在でも対応しているケースがありますが、2022年発売の「RX 7000シリーズ」から新設されたRadeonのAIユニット「AIアクセラレータ」は登場してから日が浅い上に、GeForceを基盤としたAI環境が大分普及してしまっている事情もあり、対応が遅れている印象です。

そのため、少なくとも2024年10月時点ですぐにAI面でも活躍して欲しいなら、GeForceを選ぶ方が無難というのは留意しておいて良いかなと思います。

とはいえ、Radeonの方がVRAM容量コスパは優れているので、ROCmを利用するための少し面倒な設定や環境でも良いからその利点に魅力を感じる人であれば、優れた選択肢にも一応はなり得ますし、

Windows上でもパフォーマンスがGeForceに劣るのと、設定が少し面倒なだけで使えない訳ではないですし、最適化やROCmの対応の問題なので今後改善される可能性は十分あると思います。生成AIでは基本的にVRAM容量が非常に重要なので、最適化が進んだ暁にはVRAM容量コスパに優れるRadeonは強力となるので、すぐに生成AIでガンガン活躍して欲しい訳じゃないなら当面のゲームコスパと将来性を見越してRadeonを選ぶのも悪い選択肢ではないかなと思います。

また、余談ですが、OpenGLに関してはRadeonの方が制限が緩くてGeForceよりも格段に性能が高いので、一応その点は強みになります。

各モデルの特徴

Radeon RX 7900 XTX

VRAM 24GB搭載のウルトラハイエンドGPU

フルHD ★5.0 | 1440p ★4.75 | 4K ★4.0 | レイトレ ★4.0 | 消費電力 ★1.5 | 価格 ★1.5

スペック表
希望小売価格
(米国)
999ドル
※2024年10月時点
プロセスGCD:TSMC N5(5nm)
MCD:TSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 31
ストリーミング
プロセッサー(CU)
6144(96CU)
TBP355W
メモリ種類24GB GDDR6
メモリバス幅,帯域384bit、960 GB/s
TMU384
ROP192
レイアクセラレータ96
AIアクセラレータ192
L2キャッシュ6MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
96MB
クロック (MHz)2300 – 2500
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 577億
ダイサイズ約 529 ㎟
GCD:約 300 ㎟
MCD:約 220 ㎟
発売年月2022年12月

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:30226 Fire Strile:73266 Port Royal:16281

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7900 XTX」はRX 7000シリーズにおける最上位モデルです。希望小売価格は999ドルで、日本でのおおよその市場価格は15万円台~です(2024年10月時点)。

その性能は圧倒的な高さで、4Kやレイトレーシングでも高いパフォーマンスを発揮することができます。

そのゲーム性能も魅力ですが、特に魅力なのは24GBの超大容量VRAMです。最近では生成AIやメタバースなど、VRAM容量が重要かつ将来性の高そうな用途が流行しているため、容量は多ければ多いほど嬉しいです。

対抗のRTX 40シリーズでVRAMを24GB搭載するのは「RTX 4090 24GB」ですが、そちらの価格は30万円前後~となっており、2倍近く高価になってしまうので、RX 7900 XTXの方が圧倒的に安くてVRAMコスパが優れているのが大きな強みです。単純な性能コスパもRTX 4090よりは悪くないのも良いです。

しかし、レイトレーシングに関しては、RX 7000シリーズはRTX 40シリーズに全体的に若干劣るため、同価格帯の対抗モデル「RTX 4080 SUPER」に性能でもコスパでも少し劣る点は注意です。一つ下の「RTX 4070 Ti SUPER」よりも若干上くらいの性能となります。レイトレーシングはVRAMを大量に使うので、VRAM容量が多めなRX 7000シリーズもミドルレンジまではレイトレ性能の不利を感じにくいですが、この価格帯までくると対抗のRTX 40シリーズもVRAMは16GB以上となってネックとなりにくくなるので、差が縮まるためレイトレコスパ差は少し不利になっています。とはいえ、性能自体は非常に高性能ですし、VRAM 24GBのおかげでボトルネックの心配が無いので安定運用への憂いが無くなるメリットは十分あります。

また、2024年10月時点では最適化の関係で生成AIではGeForceの方が大幅に有利なことが多いのも注意です。とはいえ、RTX 4090との比較なら価格差が非常に大きいのでコスパ的には悪い訳ではないです。そのため、将来性と直近のゲームコスパを重視してRX 7900 XTXを選ぶのも悪くないかなと思います。

ただし、そのスペックの高さのその代わりに消費電力も非常に多く、TBPは355Wです。強力な冷却機構が必要となるため、空冷ボードの厚さは大体3スロット以上と非常に分厚い点に注意が必要です。縦も横も非常に大きなボードとなるため、ケースに収まるかどうかの事前チェックは必須です。

とはいえ、高負荷時の電力効率は前世代(RX 6000シリーズ)よりも大幅に優れているため、持ち前の性能の高さを活かせる高負荷な用途であれば、むしろ電力面でも優秀な効率的ハイエンドGPUです。

Radeon RX 7900 XT

20GB VRAM搭載で性能コスパも悪くないハイエンドGPU

フルHD ★4.75 | 1440p ★4.5 | 4K ★3.75 | レイトレ ★3.75 | 消費電力 ★2.25 | 価格 ★2.0

スペック表
希望小売価格
(米国)
899ドル
※2024年10月時点
プロセスGCD:TSMC N5(5nm)
MCD:TSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 31
ストリーミング
プロセッサー(CU)
5376(84CU)
TBP315W
メモリ種類20GB GDDR6
メモリバス幅,帯域320bit、800 GB/s
TMU336
ROP192
レイアクセラレータ84
AIアクセラレータ168
L2キャッシュ6MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
80MB
クロック (MHz)2000 – 2400
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 577億
ダイサイズ約 529 ㎟
GCD:約 300 ㎟
MCD:約 220 ㎟
発売年月2022年12月

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:26331 Fire Strile:67630 Port Royal:14017

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7900 XT」はRX 7000シリーズにおけるハイエンドモデルの一つです。希望小売価格は899ドルで、日本でのおおよその市場価格は約12万円前後~です(2024年10月時点)。

2024年10月時点では希望小売価格は899ドルから変更の発表などは無いはずですが、899ドルなら13万円台~となるはずが実売価格は12万円前後~となっており、最安値は11万円台も見掛けるレベルなので、発表が無いだけで値下がりしている可能性もあるかもしれません。

何にせよ、その実売価格の安さのおかげで、対抗の「RTX 4070 Ti SUPER」よりも1万円程度安いながらもVRAM性能や基本性能で少し上回っているのが魅力です。ハイエンドGPUは全体的にミドルレンジ帯よりも純粋なコスパは悪い傾向がありますが、RX 7900 XTはこのクラスのハイエンドGPUとしてはコスパも悪くないと思います。

非常に優れた性能を持っており、4Kやレイトレーシングでも高いパフォーマンスも期待することができ、より軽負荷な環境なら240fps以上も十分期待できる高性能さです。

その性能もさることながら、特に魅力的なのはやはりVRAMです。20GBを搭載しており、バス幅は320bit、バス帯域幅は800GB/sです。「RTX 4070 Ti SUPER」や「RTX 4080 SUPER」の16GBよりも大容量です。それを12万円クラスで実現しているため、VRAMコスパはGeForceのハイエンドGPUよりも明らかに良いです。

消費電力(TBP)は315Wと多いです。強力な冷却機構が必要となるため、空冷ボードの厚さは3スロット以上が多く、非常に分厚い点に注意が必要です。縦も横も非常に大きなボードとなるため、ケースに収まるかどうかの事前チェックは必須です。

しかし、電力効率は前世代(RX 6000シリーズ)よりも大きく優れているため、持ち前の性能の高さを活かせる高負荷な用途であれば、むしろ電力面でも優秀なハイエンドGPUです。

Radeon RX 7900 GRE

RX 7800 XTよりも電力効率がやや優れた高性能GPU

フルHD ★4.75 | 1440p ★4.25 | 4K ★3.5 | レイトレ ★3.25 | 消費電力 ★2.75 | 価格 ★2.5

スペック表
希望小売価格
(米国)
549ドル
※2024年10月時点
プロセスGCD:TSMC N5(5nm)
MCD:TSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 31
ストリーミング
プロセッサー(CU)
5120(80CU)
TBP260W
メモリ種類16GB GDDR6
メモリバス幅,帯域256bit、576 GB/s
TMU320
ROP192
レイアクセラレータ80
AIアクセラレータ160
L2キャッシュ6MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
64MB
クロック (MHz)1880 – 2245
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 57.7億
ダイサイズ約 529 ㎟
GCD:約 300 ㎟
MCD:約 220 ㎟
発売年月中国:2023年7月末
世界:2024年2月末

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:22146 Fire Strile:56554 Port Royal:12238

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7900 GRE」はRX 7000シリーズにおける高性能モデルの一つです。希望小売価格は549ドルで、日本でのおおよその市場価格は約9万円台~です(2024年10月時点)。ただし、記事執筆の少し前に生産終了してしまったため、今後は品薄になると思われます。

元々は中国限定モデルとして発売されたものですが、後にグローバル投入されました。GREの由来は中国での発売年(2023年)が兎年ということに因んだ「ゴールデン・ラビット・エディション」の略称という嘘みたいなものだったりします。

メインのGPUコアであるCUの数は80となっていますが、これは899ドルの「RX 7900 XT」の84CUと比べて5%程度しか減っていません。それでいて549ドルなので非常にお得感があります。クロックがやや低く設定されているため、実際には「RX 7900 XT」よりは15%程度低いパフォーマンスとはなっているものの、コスパは良いですし、クロックが低いおかげで性能の割に発熱が少ないというメリットもあります。余談ですが、実はGPUパッケージがモバイル版ものを採用しているため、他モデルと少し違った趣となっていると思われます。

性能は非常に優れており、フルHDや1440pでは非常に快適なパフォーマンスです。4Kやレイトレーシングでも実用的な性能を発揮することが期待できます。

VRAMには16GB GDDR6を搭載しており、バス幅は256bit、バス帯域幅は576GB/sです。「RTX 4070 Ti SUPER」や「RTX 4080 SUPER」と同じ16GBを搭載した高性能GPUが10万円以下というのは強みです。

消費電力(TBP)は260Wと多いです。他のハイエンドモデルほどではないものの、強力な冷却機構が必要となります。空冷ボードの厚さは2.5スロット以上が多いです。

電力効率は前世代(RX 6000シリーズ)よりは大きく改善しており、RX 7000シリーズの中でも優秀な部類には入るのですが、対抗馬となる「RTX 4070 SUPER」が同世代で非常に優れた効率を持っているため、「RX 7900 GRE」はやや見劣りする感が強くなってしまった感があります。

同シリーズでは効率的にもコスパ的にも優れた位置だったと思いますが、グローバル投入が遅かった上に数が少なかったことや、対抗の「RTX 4070 SUPER」が優秀で人気だったことも相まって、非常に影の薄いGPUになってしまったと思います。

Radeon RX 7800 XT

7万円台で16GB VRAM搭載が魅力の高性能高コスパGPU

フルHD ★4.5 | 1440p ★4.0 | 4K ★3.25 | レイトレ ★3.0 | 消費電力 ★2.75 | 価格 ★3.0

スペック表
希望小売価格
(米国)
499ドル
※2024年10月時点
プロセスGCD:TSMC N5(5nm)
MCD:TSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 32
ストリーミング
プロセッサー(CU)
3840(60CU)
TBP263W
メモリ種類16GB GDDR6
メモリバス幅,帯域256bit、624 GB/s
TMU240
ROP96
レイアクセラレータ60
AIアクセラレータ120
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
64MB
クロック (MHz)2124 – 2430
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 28.1億
ダイサイズ約 346 ㎟
発売年月2023年9月

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:19945 Fire Strile:50514 Port Royal:10801

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7800 XT」はRX 7000シリーズにおける高性能モデルの一つです。希望小売価格は499ドルで、日本でのおおよその市場価格は約7万円台後半~です(2024年10月時点)。

非常に優れた性能を持っており、フルHD~1440pなら快適なパフォーマンスです。4Kやレイトレーシングでも実用的なパフォーマンスを期待できます。

そして、このGPUの最大の魅力は、16GB VRAMを搭載する高性能GPUとしては安価な7万円台から購入できる点です。

RTX 40シリーズで16GB VRAM搭載の高性能GPUとなると、「RTX 4070 Ti SUPER」以上となってしまうため、費用は12万円台~となってしまいますが、「RX 7800 XT」ならそれを7万円台で実現できるのが大きな強みです。

近い価格の対抗製品は「RTX 4070 12GB」ですが、12GBでは生成AIやメタバースやレイトレーシングなどではやや不安があるので、そこが気になる場合には有力な選択肢となると思います。それに単純にRTX 4070よりも少し安価な上、基本のゲーム性能でもやや上回っているなど、性能コスパも価格の割には良いので選び易いです。

ちなみに、RTX 40シリーズ側にも中価格帯のVRAM容量の少なさをカバーする目的の「RTX 4060 Ti 16GB」というGPUがありますが、「RX 7800 XT」の方が性能が格段に高くてコスパが良いため、そちらよりはこちらを選ぶ方がおすすめです。AIやレイトレーシングなど、本来ならばGeForceが有利な用途でも基本性能差で差が大きく埋まるレベルなので、効率がやや劣る点を除けば「RTX 4060 Ti 16GB」を選ぶメリットはかなり小さめというレベルです。

消費電力(TBP)は263Wと多いです。ここはRTX 4070(200W)と比べると明らかに劣る点なので、そこが気になる方は注意が必要です。263Wは多いので、他のハイエンドモデルほどではないものの、強力な冷却機構が必要となります。空冷ボードの厚さは2.5スロットあたりが多く分厚いです。

電力効率は前世代(RX 6000シリーズ)よりはやや優れていますが、RTX 40シリーズには少し劣るのが基本です。

Radeon RX 7700 XT

6万円台でRTX 4060 Tiよりも格段に高い性能と12GB VRAM

フルHD ★4.25 | 1440p ★3.75 | 4K ★2.75 | レイトレ ★2.5 | 消費電力 ★2.75 | 価格 ★3.25

スペック表
希望小売価格
(米国)
419ドル
※2024年10月時点
プロセスGCD:TSMC N5(5nm)
MCD:TSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 32
ストリーミング
プロセッサー(CU)
3456(54CU)
TBP245W
メモリ種類12GB GDDR6
メモリバス幅,帯域192bit、432 GB/s
TMU216
ROP96
レイアクセラレータ54
AIアクセラレータ108
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
48MB
クロック (MHz)2171 – 2544
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 28.1億
ダイサイズ約 346 ㎟
発売年月2023年9月

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:17006 Fire Strile:42298 Port Royal:9059

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7700 XT」はRX 7000シリーズにおけるミドルレンジモデルの一つです。希望小売価格は419ドルで、発売時の449ドルから30ドル値下げされました。日本でのおおよその市場価格は約6万円台中盤~です(2024年10月時点)。

優れた性能を持っており、フルHDや1440pでは快適なパフォーマンスを期待できます。4Kやレイトレーシングにおいては高性能とは言えないレベルですが、使える性能ではあります。アップスケーリングやフレーム生成を活用すれば快適になる可能性があるので、実用コスパは高いと思います。

VRAMには12GB GDDR6を搭載しており、バス幅は192bit、バス帯域幅は432GB/sです。2024年10月時点では同価格帯(6万円台)の主要GPUが無いに等しいので比較対象がありませんが、価格から見て妥当なVRAM性能だと思います。

しかし、一つ上位の「RX 7800 XT」と価格差が1万円ちょっとしかなくて、そちらは16GB VRAMを搭載する上、CU数も54→60と約1割増加します。地味にL2キャッシュも倍増の4MBになるなど、「RX 7800 XT」と価格差の割に性能差が大きい印象なので、相対的に微妙に見えるのが本音です。出来れば予算を少し追加して「RX 7800 XT」を選ぶ方が、コスパ的にも将来性的にも良いと思います。

消費電力(TBP)は245Wと多いです。ハイエンドGPUほどではないものの、強力な冷却機構が必要となります。空冷ボードの厚さは2.5スロットあたりが中心で分厚いです。

電力効率は前世代(RX 6000シリーズ)よりはやや優れていますが、RX 7000シリーズの中では悪く、RTX 40シリーズにもやや劣るのが基本です。価格の割にはボードサイズも大きくて効率も良くないということで、電力面を重視するなら少し微妙なGPUだと思います。

しかし、5万円台後半~の「RTX 4060 Ti 8GB」と比べると、基本性能は格段に高いですし、VRAM容量の優位性もあります。個人的には「RTX 4060 Ti 8GB」よりは「RX 7700 XT」の方が総合コスパは良く見えるので、電力面や製品数の少なさを気にしなくて良い場合にはおすすめできるGPUだと思います。

Radeon RX 7600 XT

安価に16GB VRAM搭載が魅力だけど、基本性能が低い

フルHD ★3.75 | 1440p ★3.25 | 4K ★2.5 | レイトレ ★2.0 | 消費電力 ★3.5 | 価格 ★3.75

スペック表
希望小売価格
(米国)
329ドル
※2024年10月時点
プロセスTSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 33
ストリーミング
プロセッサー(CU)
2048(32CU)
TBP190W
メモリ種類16GB GDDR6
メモリバス幅,帯域128bit、288 GB/s
TMU128
ROP64
レイアクセラレータ32
AIアクセラレータ64
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
32MB
クロック (MHz)2470 – 2755
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 13.3億
ダイサイズ約 204 ㎟
発売年月2024年1月

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:11270 Fire Strile:31642 Port Royal:5872

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7600 XT」はRX 7000シリーズにおけるミドルレンジモデルの一つです。一つ後で紹介する「RX 7600」のVRAMを16GBに増やし、クロックも少し引き上げたGPUです。希望小売価格は329ドルで、日本でのおおよその市場価格は約5万円前後~です(2024年10月時点)。

フルHDなら多くのタイトルで快適なパフォーマンスを期待できる他、1440p以上は基本的には厳しめの性能ですが、アップスケーリングやフレーム生成を活用すれば実用的に使うことも可能なレベルです。

そして、このGPUの最大のポイントは、わずか5万円程度で16GBという大容量VRAMを搭載している点です。メタバースやVRAM容量の重要度がかなり高い一部のゲームで優れたコスパを発揮します。

なのですが、GPU自体の基本性能が価格の割に低いため、総合的なゲームコスパが悪いのが気になります。そのため、個人的には微妙に感じるのが本音のGPUです。特定の用途に絞り、他の要素を妥協できるならワンチャンありかもってレベルのGPUです。

VRAM容量の多さは生成AIなどが期待されている現環境では非常に魅力的にも見えますが、現状ではRadeonは最適化面でGeForceより不利(前述)なのが致命的です。そのため、VRAMだけ多く搭載したミドルレンジ下位のRadeonは需要が低いと思います。むしろ、価格が高くなった分フルHDコスパが悪化してしまっているので、わずかなメリットに対してデメリットが大きすぎるように感じます。

消費電力(TBP)は190Wとなっており、性能の割には大分多いです。大容量VRAMに加え、クロックも最大2755MHzと高いため、消費電力が多くなっていると思われます。電力効率は同世代では明らかに悪く、前世代(RX 6000シリーズ)の平均レベルとなっています。

AI面での最適化が進んでRadeonでもGeForceと同列レベルになる日が来れば日の目を見る可能性は無くはないものの、そこまでしてこのGPUを選ぶ必要性があるかと言われるとそうでもないと思うので、現状でマッチする人はかなり限られそうなGPUだと思います。

Radeon RX 7600

3万円台で優れたフルHD性能とコスパのミドルレンジGPU

フルHD ★3.75 | 1440p ★3.25 | 4K ★2.25 | レイトレ ★1.75 | 消費電力 ★4.0 | 価格 ★4.25

スペック表
希望小売価格
(米国)
269ドル
※2024年10月時点
プロセスTSMC N6(6nm)
アーキテクチャRDNA 3
コードネームNavi 33
ストリーミング
プロセッサー(CU)
2048(32CU)
TBP165W
メモリ種類8GB GDDR6
メモリバス幅,帯域128bit、288 GB/s
TMU128
ROP64
レイアクセラレータ32
AIアクセラレータ64
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ
(Infinity Cache)
32MB
クロック (MHz)2250 – 2655
(ゲーム – ブースト最大)
トランジスタ数約 13.3億
ダイサイズ約 204 ㎟
発売年月2023年5月

【3DMark Graphicsスコア】 Time Spy:10836 Fire Strile:31629 Port Royal:5399

良い点
気になる点

概要

「Radeon RX 7600」はRX 7000シリーズにおけるミドルレンジモデルの一つです。希望小売価格は269ドルで、日本でのおおよその市場価格は約3.8万円前後~です(2024年10月時点)。

フルHDゲームをターゲットにしたGPUで、フルHDなら多くのゲームで快適なパフォーマンスを期待できます。3万円台にしては優れた性能となっており、2024年時点ではトップクラスのフルHDゲームコスパだと思われるのが魅力です。1440p以上は基本的には厳しめの性能ですが、アップスケーリングやフレーム生成を活用すれば実用的に使うことも可能です。安価ながら、次世代技術を存分に活用すればゲームなら重い設定でも使えなくはないという、実用コスパに優れるGPUです。

VRAMには8GB GDDR6を搭載しており、バス幅は128bit、バス帯域幅は288GB/sです。価格的に仕方ありませんが、VRAM性能は低いので、4Kやレイトレーシングは厳しいスペックです。

消費電力(TBP)は165Wと少なめです。2スロット以下の製品も多いですし、排熱に不安がある小さめのケースでも採用し易いのは魅力です。ただし、数千円ほど高価な対抗製品「RTX 4060」は115Wと更に少なく、より薄いボードやシングルファンのショート基盤モデルも多いので、そちらと比べると見劣りするのがやや気になる点です。処理性能も同等ですし、長く使うことを考えると数千円の電力料金もある程度埋めれるかと思うので、個人的には正直RTX 4060の方がやや優勢だと思っています。

電力効率は前世代(RX 6000シリーズ)よりは優れていますが、同世代の中では悪い部類で、対抗のRTX 4060にも劣ります。

6 COMMENTS

青空かりん

やはりRadeonはAFMF2を上手く使えるか使えないかかな……fpsゲーする人やレイトレ使わない人、steellegendこそが正義!ならRadeonなのかな…
ちなみに俺は日本に売ってないRadeon RX7900XT Phantom Gaming White OCを密林で個人輸入しようと思います(笑)

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とねりん:管理人

そうですね。ミドルレンジ以下だとAFMFの恩恵が大きくなるので、節約・実用ゲームコスパ重視なら確かに大きなポイントになると思います。GeForceにもDLSSのフレーム生成がありますから、一概にRadeon有利とも言えないですが、手軽さの面では優位性があると思います。
AFMFはRX 6000でも使える機能でしたし、GeForceのDLSSと単純比較が難しいので記事では省略しましたが、判断材料としてはあった方が確かに良いと思うので、追記しておこうと思います。
SteelLegendはライティングありの白グラボとしては安くて魅力的ですね。GeForceでは出ていないので、光る白グラボでゲームコスパを求めるなら強みになると思います。

ただし、AFMFについては高性能になるほど必要性は小さくなっていくと思いますから、特にハイエンド帯でRadeonを選ぶ理由は主にVRAM容量を重視したい場合だと思います。GeForceの競合製品よりも大体4GBくらい多いのはでかいです。高画質設定やレイトレや4Kやメタバースや生成AIなど、将来性がありそうな重い処理は軒並みVRAM容量が非常に重要なので、大きな強みですね。
個人輸入価格などは普段見ないのですが、今の為替レートだとRadeon RX7900XT Phantom Gaming White OCは消費税とか込みで多分12万円台前半くらい…?日本でRX 7900 XTやRTX 4070 Ti SUPERの白グラボを探すと最安13万円台中盤とかなので、安いですね。

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青空かりん

個人的に滅茶苦茶気になるのですが個人輸入だとやはり漬物石が届く可能性も否めないじゃ無いですか…そういうハズレを減らせるサイトって言ったらやはりAmazonですかね?それとRadeon特有の(4000番台がズルい)電力多少多めに食うところが個人的にに嫌なんでクロック下げたりRadeon chillとか使ってでも電力下げようと考えてますがやはり愚策でしょうか?CPUは電力食わないようには必然的になるでしょうが、(Core ultraと9000番台、全部消費電力全世代より食わない)電気代も段々高くなっていますし出来ることならやってみるのも良いかなって思います。ちなみに今は9900X3Dを待ってます。(マジレスすれば8000番台と9900X3Dどっちも来年だから8000番台出てから考えろとか言えますがやはり気になるものはしょうがないとも思いますし)

とねりん:管理人

追記:見返して気付きましたが、ハズレ石じゃなくて文字通りただの石って意味ですね!失礼しました。
以前見た事例では販売元ではなく配送業者がやってるケースもあったような気がするので、そこまで気にしてたら正直どうしようもないかもですね…。Amazonクラスの大規模だったらワンチャン保証してくれるってのは確かにあるかもですが。

・Radeonの消費電力が多い
Radeonでは特に、動作を安定させるために高めの電圧で設定されていることが多いと言われているため、設定の調節や低電圧化によって消費電力や電力効率が改善する可能性は高いです。
基本自己責任にはなりますが、負荷を下げる方面で回復不可能なトラブルに陥る確率は低いと思われるので、愚策だとは思わないです。
各方法についてですが、まずRadeon chillはシンプルな可変fps機能なので、気軽に試して良いと思います。
クロックや電圧を下げる行為については個体差がありますが、基本的に電圧が高くなるほど温度や効率面では良くないので、下げれば温度や電力面で大幅な改善を期待することはできると思います。
また、クロックと電圧というのは基本的に比例して設定されているので、最大クロックを下げるのも実質的には最大電圧を下げることが目的です。
「Radeon 低電圧化」などで調べれば検証記事がたくさん出てくると思いますし、そのような調整もAMD製品を導入する楽しみの一つかなと思いますよ。

9900X3Dについては現在のX3D人気を見るとかなり高額になるとは思いますし、大分先になりそうですが、それらを許容できるなら待ってみるのもありだと思います。

青空かりん

いやそのままハズレ石の考えです(文化の違い…?)

とねりん:管理人

合ってたんですね…。少し前にグラボとかiPhoneがただの石にすり替えられてたってニュースを見た気がしたので、それのことだったかと勘違いしました…。

改めて回答しますが、初期不良にしてもハズレ石にしても、未開封の正規品ならどこで購入しても確率的には多分変わらないと思いますよ。一度動作させてみないとわからない部分ですし。
また、初期不良の保証のことを気にされているなら、米Amazonだと多分短期の初期不良のショップ保証しかないので(EVGAなどのグローバル保証の例外もあるけど)、正直国内で買った方が良いと思いますね。

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