Intelが2024年9月11日、デスクトップ向けプロセッサ「Core Ultra 200S(コードネーム:Arrow Lake-S)」を発表しました。2024年9月25日(金)からの発売が予定されています。
その概要についてざっくりと見ていきたいと思います。
※記事掲載当初、各CPUのスレッド数が誤っていました。Pコアのハイパースレッディングが廃止されたため、正しくは、コア数=スレッド数でした。お詫びして訂正いたします。
要点ざっくり
- CPUの処理性能は前世代と大差なさそうで、電力面の改善がメイン
- 発表では前世代の「Core i9-14900K」や「Ryzen 9 9950X」との性能比較が出てきましたが、最大のCPU性能は正直大差はない感じでした。その代わりに電力効率が大幅に改善していることが強調されており、そちらがメインという感じでした。
- 前世代から電力面が大幅に改善
- 前世代と比較すると、消費電力が大幅に減り、電力効率が格段に改善していることをIntelは強調しています。発表によると、今回発表された「Core Ultra 9 285K」と前世代の「Core i9-14900K」のゲーム時のシステム消費電力を「RTX 4090」を搭載したPCでの主要なゲームタイトルで比較すると、平均で73Wも減っているとのことです。また、主要なベンチマークテストを実行した際の消費電力も、最大で58%減っているそうです。
CPU単体ではなくシステム全体なので判断が難しいですが、少なくとも前世代より大幅に改善していることは間違いなさそうです。 - タイル設計(チップレット設計)
- これまでのモノシリック(単一のダイ)ではなく、タイル(チップレット)構造となり、複数のダイから構成されるようになりました。モバイル向けプロセッサでは既に採用されており、それに続きデスクトップ向けでも採用されることになりました。
- TSMC N3B(3nm)プロセス採用で、一気に微細化で追いつく
- 前世代(Raptol Lake)では10nmとなっており、競合のRyzen 7000が5nmする中では微細化面では後れており、実際に電力面では劣っていることが否めませんでしが、Core Ultra 200SシリーズではCPUコア部では「TSMC N3B(3nm)」を採用し、一気に追いつきました。これにより、特に電力面での飛躍的な改善が期待できます。ちなみに、I/OタイルおよびSoCタイルは「TSMC N6(6nm)」、GPUタイルが「TSMC N5P(5nm)」となっています。それらをベースタイル上に載せて構成しています。
- コア数および構成は前世代と同じだけど、Pコアのハイパースレッディングが廃止
- コア数は前世代と同じです。K付きモデルでは、Core Ultra 9が24コア(8P+16E)、Core ultra 7が20コア(8P+12E)、Core Ultra 5が14コア(6P+8E)となっています。ただし、Pコアのハイパースレッディングが廃止され、コア数=スレッド数となりました。スレッド数だけで見ればマイナスとなりますが、プロセス面でかなり進歩しており、同性能でも消費電力や発熱の低減が期待でき、発表内容を見ると最終的なマルチスレッド性能は向上していることが期待できます。
- 価格は前世代と同じかわずかに下
- 希望小売価格は前世代と同じかわずかに低くなっています。仕様を見る限りはコストが増えていそうなのに、同等以下の価格で出してくれるのは嬉しいです。そのおかげでRyzen 9000の対抗モデルよりも一段安い価格となると思われます。
- NPU搭載(最大13TOPS)
- モバイル版プロセッサでは当たり前になってきているNPUが、デスクトップ向けでも遂に搭載されます。性能は最大13TOPS(INT8)ということで高性能ではありませんが、対抗のRyzen 9000ではNPUが搭載されていないので、明確な差となります。
- GPUはXe 4コア(64EU)で、XMX(AIエンジン)は無し
- GPUは「Intel Graphics」となっており、Xeコアが4つ(64EU)です。4MBのL2キャッシュも付属するようです。Fが付くモデルではGPUは非搭載なので注意です。
性能は低いので重い処理は厳しそうですが、前世代のUHD 770は32EUだったので2倍の実行ユニット数となっており、軽いゲームなどへの対応力は高まっています。また、レイトレーシングユニットも1コアにつき1つ搭載されるようです。ただし、性能が低すぎて使い物にはならない気がします。残念ながら、IntelのGPUで搭載例のあるXMX(AIエンジン)の搭載はありませんでした。 - PコアのL2キャッシュが1.5倍に
- PコアのL2キャッシュが1Pコアあたり3MBとなり、前世代の2MBの1.5倍になりました。プロセスの進化のこともありますし、かなりの効率向上が期待できそうです。また、EコアのL2キャッシュ容量(4Eコアあたり4MB)や最大のL3キャッシュ容量(36MB)は変わりませんでした。
- K付きのCore i5が最大消費電力が下がっている
- 電力設定について、K付きはベース電力は125Wで前世代と同じです。最大ターボ電力もCore Ultra 9/7は250Wと前世代とほぼ同じですが、Core Ultra 5は159Wとなっており、前世代の181Wから少し下がっています。
- ソケットはLGA1851へ
- ソケットはLGA1700からLGA1851へと変更となります。ただし、パッケージのサイズは維持されるらしく、LGA1700のCPUクーラーもLGA1851で引き続き使用できることが一部のCPUクーラー製造メーカーから明かされています。しかし、ホットスポットが異なるらしく、最大冷却性能が発揮できない可能性も示唆されており、その場合にはオフセットブラケットなどを利用して対応ができるとの話があります。
また、マザーボードについてはIntel 800シリーズチップセットが対応となります。K付きの発表時点ではZ890のみが発表されています。
ラインナップと要点
Core Ultra 200Sシリーズの初発ラインナップは下記のようになっています。従来通りK付きモデルが先に登場します。
プロセッサ | 価格 1000ロット | CPU | GPU | 電力 | NPU | メモリ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コア (P+E) | スレッド | L2 キャッシュ | L3 キャッシュ | クロック 定格-最大 (GHz) | 統合GPU | Xeコア | 最大 クロック (GHz) | PBP (ベース) | MTP (最大) | エンジン | 最大 TOPS | JEDEC 速度 | 最大 容量 | ||
Core Ultra 9 285K | 589ドル | 24 (8+16) | 24 | 40MB | 36MB | 3.7 – 5.7 3.2 – 4.6 | Intel Graphics | 4 | 2.0 | 125W | 250W | 2x Gen3 | 13 | DDR5 6400 | 192GB |
Core Ultra 7 265K | 394ドル | 20 (8+12) | 20 | 36MB | 30MB | 3.9 – 5.5 3.3 – 4.6 | Intel Graphics | 4 | 2.0 | 125W | 250W | 2x Gen3 | 13 | DDR5 6400 | 192GB |
Core Ultra 7 265KF | 379ドル | 20 (8+12) | 20 | 36MB | 30MB | 3.9 – 5.5 3.3 – 4.6 | – | – | – | 125W | 250W | 2x Gen3 | 13 | DDR5 6400 | 192GB |
Core Ultra 5 245K | 309ドル | 14 (6+8) | 14 | 26MB | 24MB | 4.2 – 5.2 3.6 – 4.6 | Intel Graphics | 4 | 1.9 | 125W | 159W | 2x Gen3 | 13 | DDR5 6400 | 192GB |
Core Ultra 5 245KF | 294ドル | 14 (6+8) | 14 | 26MB | 24MB | 4.2 – 5.2 3.6 – 4.6 | – | – | – | 125W | 159W | 2x Gen3 | 13 | DDR5 6400 | 192GB |
最大性能は前世代と大差なさそう
発表では「Core Ultra 9 285K」と、前世代の「Core i9-14900K」や競合の「Ryzen 9 9950X」との性能比較が示されました。
それを見る限り、前世代の「Core i9-14900K」や「Ryzen 9 9950X」との総合的な性能差は正直小さく、大差ないレベルに見えました。
シングルスレッド性能では14900Kに対しては平均で8%、Ryzen 9 9950Xには4%上回り、マルチスレッド性能では14900Kに対しては平均で15%、Ryzen 9 9950Xには13%上回ると主張していました。
少し上回ってはいるものの、大きな差とは言えないですし、このような発表では若干高めの数値で比較されていることも多いので、やはり性能差は大差無しと見るのが妥当かなと思っています。
また、7950X3Dとのゲーム性能比較では平均で若干負けていることを示すグラフが表示されていました。Intelは負けを認めるような内容はそもそも載せないことが多いので、少し驚きました。その隣に、Blenderなどのコンテンツ創作系のアプリでは全体的に上回っていることを示すグラフがあり、総合的には負けてないよと誇示する感じがありましたが、少なくともゲーム性能重視ならRyzenのX3Dがまたしばらくトップになるかもしれません。
電力面は大幅に改善しており、こっちがメイン
性能面の向上は小さい代わりに、電力面は大幅に改善していることが強調して示されており、今回のCPUはどちらかというとそちらがメインという感じでした。
発表を見ると、Core Ultra 9 285Kの生産性アプリケーションでのシステム消費電力は14900Kよりも最大で58%も減っていると示されており、他の結果を見ても大体40%以上減っている結果となっていました。
効率でいうと、14900Kでは250Wが必要となるマルチスレッド性能を、Core Ultra 9 285Kでは半分の125Wで達成できるとしており、消費電力が大幅に減り、効率も飛躍的に向上しているとアピールしていました。
ゲームにおいても、14900Kと比較して主要タイトルで平均で73Wの電力が削減されているとしており、ゲーム時のCPU温度も平均で13℃も下がっているとのことでした。
電力・温度面は前世代で特に課題だった部分ですし、深刻になった不具合問題もそれ関連の可能性が高そうでしたから、そこで大きな改善があることは朗報です。
ただ、性能比較のときはRyzen 9 9950Xとの比較があったのに、温度や消費電力の話になるとRyzen 9000との比較が全く出てこなかったので、Ryzen 9000と比較するとそこまで優位性がある訳ではないのかと邪推してしまいます。
そもそも前世代の「Core i9-14900K」は電力面ではかなり悪いCPUだったので、そこよりも競合モデルとの比較が知りたかったのが本音ですね。
タイル設計への移行
「Core Ultra 200Sシリーズ」では、従来のモノシリック(単一ダイ)から、タイル設計(複数ダイで構成)に移行しました。モバイル版では既に採用されていましたが、デスクトップ版でも採用されることになりました。
タイル設計では役割ごとにチップを分けて小型化することが出来るため、ダイを有効活用でき、採用プロセスもチップごとに分けて効率化できるので、主にコスト面で有力と言われている構造です。
その代わりに、設計が難しいことや消費電力が増えるのがデメリットとして挙げられます。
一長一短と言えますが、少なくともデスクトップ向けのCPUにおいてはわずかな消費電力増よりはコスト面の大幅な改善の方が嬉しいと思うので、進歩と言えると思います。
CPU部分が3nmになり、Ryzenに微細化で一気に追いつく
CPUのアーキテクチャの説明などで見掛ける「3nm」などはプロセスルールを表したもので、配線の幅を示すものです。これが細いほど、複雑な記述が可能になったりトランジスタをたくさん使えたりして良いとされており、特に電力面での恩恵が大きいとされています。
Intelの前世代は10nmで製造されており、競合の「Ryzen 7000」の5nm に対して明らかに後れているのが懸念点でした。しかし、「Core Ultra 200Sシリーズ」ではCPU部分が3nm(TSMC N3B)となり、微細化が一気に進みました。直接の競合である「Ryzen 9000」が4nmなので、わずかにリードしているレベルです。これにより、特に電力効率の飛躍的な向上が期待されます。
ちなみに、他タイルでは別プロセスで製造されており、I/OタイルおよびSoCタイルは「TSMC N6(6nm)」、GPUタイルが「TSMC N5P(5nm)」となっています。それらをIntelが製造するベースタイル上に載せて構成しています。
今まではIntelが自社で製造するプロセスで賄っていましたが、今回からは核の部分はTSMCで統一されています。当初の目標ではIntelの次世代プロセスが採用される予定もあったかと思うので、恐らくは既存プロセスではRyzenに太刀打ちできないのと、自社のプロセスの開発に遅れなどによる苦肉に策のようにも感じますが、消費者側としては嬉しいですね。
コア数と構成は前世代と同じ
K付きのコア数と構成は前世代と全く同じです。Core Ultra 9が24コア(8P+16E)、Core ultra 7が20コア(8P+12E)、Core Ultra 5が14コア(6P+8E)となっています。
アーキテクチャは更新され、Pコアは「Lion Cove」、Eコアは「Skymont」になり、電力面は格段に改善しているようですが、最大性能自体は前世代から大して向上していないようなので、CPUとしての処理性能自体は前世代から大きく印象を変える必要はなさそうです。
先に登場した「Ryzen 9000シリーズ」の前世代からの性能向上率が微妙だったことが記憶に新しいですが、Coreも同じような感じとなりました。
NPU搭載(13TOPS)
「Core Ultra 200S」ではNPUが搭載されます。モバイル版のMeteor Lakeで採用されたのと同様のもので、処理性能は「最大13TOPS」です。K付きではFモデルも含めて全モデルで搭載されるようです。競合の「Ryzen 9000」ではNPUを搭載しないので明確な優位性となっています。
Windowsの「Copilot+ PC」の要件である40TOPSには遠く及ばないものの、Intelの主張によると、Meteor LakeのNPUをアプリで活かせるように努力をしたため13TOPSでも使い道はあるとのことです。実際、AI処理の全て超高負荷という訳でもないでしょうし、低性能なNPUでも使える機能はあると思います。
また、IntelはNPU以外でも、CPUが最大15TOPS、GPUが最大8TOPSのAI処理性能を備えているとし、パッケージ全体で最大36TOPSのAI処理性能があるとしています。
価格は前世代と同じかわずかに安いくらい
価格は前世代と同じかわずかに安いレベルです。下記が発売時の希望小売価格です。
Core Ultra 200S(K) | Core 14000(K) | |
---|---|---|
Core Ultra 9 / Core i9 | 589ドル – | 589ドル 564ドル |
Core Ultra 7 / Core i7 | 394ドル 379ドル | 409ドル 384ドル |
Core Ultra 5 / Core i5 | 309ドル 294ドル | 319ドル 294ドル |
タイル設計によるコスト効率の改善があるとはいえ、プロセスは微細化が一気に2~3世代分くらい進んでいますし、NPUの新設やGPUのコア増量もあり、総合的なコストが増えているのは間違いない…と思うのですが、まさかの同額以下を維持という形です。
ハードウェア仕様については事前に予想されていた部分も多いので正直驚くことはなかったですが、価格については良い意味で期待を裏切られました。
競合の「Ryzen 9000」を見てみると、9950Xが949ドル、9900Xが499ドル、9700Xが359ドル、9600Xが279ドルとなっているため、「Core Ultra 200S」の方が一段安いことがわかります。
処理性能自体の向上が小さかったことや、前世代で致命的な設計上の欠陥の問題で不信感が高まっていたことを払拭する一貫なのかもしれませんが、発表内容や価格を見ると「Ryzen 9000」よりはコスパが良さそうで非常に魅力的です。
GPUは実行ユニット数が2倍になるも、AIエンジンの搭載は無し
内蔵GPUはXeコア4つ(64EU)のものが採用されており性能は高くありません。新しいXe2ではないようで、前世代とベースのアーキテクチャは同じもののようです。
ただし、前世代のUHD 770では32EUだったので、実行ユニット数は2倍になっています。軽いゲームへの対応力は高まっています。
残念ながら、Intel GPUで搭載例のあるXMX(AIエンジン)の搭載はありませんでした。
他に、一応レイトレーシングユニットが追加されましたが、性能が低すぎて恐らく使い物にならないと思います。
あとがき
かなり久しぶりな気がする、Intelのデスクトップ向けの新世代CPUです。予想されていた通り、コア数と構成に変更はなく電力面の大幅な改善がメインでした。
性能については全体的に予想の範囲内という感じでしたが、価格が前世代とほぼ同じなのは朗報です。Ryzen 9000より一段安いですし、NPU搭載もあるので、総合コスパでは勝ることになると思います。
タイル設計によるコスト効率の改善を考慮しても、最新鋭プロセスの採用やNPU新設を考えると前世代と同等のコストとは考えにくいので、前世代の不具合で悪くなった消費者の印象を、命名規則の変更のタイミングとも併せて一気に払拭するためにかなり頑張った価格設定にしているのかもしれません。単純に、前世代で使用していたIntel製造プロセスのコスト効率が非常に悪かっただけの可能性も無くはないですが…。
何にせよ、発表内容を見る限りの印象は良いです。Ryzen 9000と同じように性能向上率が微妙だった点は少し残念ですが、ほとんどの人にとってはオーバースペックな性能を伸ばすのをとりあえず諦めて、電力面や実用コスパを重視するのは個人的には凄く良いと思います。
お返事が遅くなりました。
ブログもSNSもやらない私としては、ネット上で活躍している方はPCを何台も所持していたり最新だったり物が多かったりするイメージだったのですが意外と簡素なのですね。(ゲーミングでピカピカという意味ではないです。)
そうでした、メモリも同じ数値なら枚数が多い方が優秀でしたね。
メモリスロットの数まで確認するようにします。
いや本当にPCは難しいです。
持ち運びは自室とリビングだけなので重量は気にならなくても、やはり電力消費量ですね。
挙げていただいたPCと年末セール等のPCを比べて決めていきたいと思っております。
簡単な気持ちで質問をさせていただきましたが、管理人様には大変お世話になりました。
まさかデスクトップの不調まで直るとは思ってもなく、管理人様には足を向けて眠れません。笑
最初に言われましたように、今後は気軽にコメントをさせていただこうと思います。
一度この流れはこれでおしまいにさせていただきます。
この度はありがとうございました。
一応、持っているPCの台数だけなら一般の方よりは大分多いかもしれませんけれど、分散させても色々と面倒そうだし使える状態で出しておくのも邪魔なので、自分の場合は実際に使うのは一部だけですね。
ご丁寧な返事とお礼ありがとうございます。励みになります。
納得のいく製品が見つかることを願っております。それでは、また何かあれば。
お返事ありがとうございます。
自作と言っても今回のように誰かに頼らないと完成できない程度ですので知識はからきしです。
価格ドットコムのみなさまにもお世話になった過去があります。
去年の自作の時に当サイトで比較をして、その後はずっと見させてもらっています。色合いやレイアウトがすごく好みです。
早速AMD Software Adrenalin Editionをいれてアップデートしてみました。2窓は問題がなくなりました。スリープとブルスクはまだ分かりませんが、ノートPCの質問からまさかデスクトップの不調が直るとは思ってもいませんでした。本当にありがとうございます。
Memtest86について調べました。これはかなり根気のいる作業ですね・・・PCが1台しかない現状でこれをやると何も手につかなくなってしまうので、ノートPCを買った後にやろうと思います。
電源も10年前は選ばなければ3000円くらいで買えたものが今では5000円以上しますよね。電源が壊れる時は接続してる箇所も一緒に壊れるとあるので心配でもあります。これはごまかして使いつつお財布と相談です。笑
たくさんの参考PCをありがとうございます。こう見るとやはりRyzenは安いですね。消費電力でも優秀ですし。今回のCPUのアップデートを経ても不調が続くようでしたらCoreにして、不調がなくなれば汚名返上でRyzenもありですね。
ちなみに管理人様はどのようなPCを使っているのでしょうか。
こういったサイト運営をされている方はサーバーとかもお持ちなんですか。
最後の段落ですが、内蔵GPUはAMDはそんなに強いんですね。下手なグラボにお金を出すならその分CPUをいいものにして、内臓GPUもよくした方がいいかもしれません。
前回管理人様が仰っていた事がより具体的に分かりました。言われてみるとRTX3050はスコアは上がるけれど中途半端な印象があります。
https://kakaku.com/item/K0001619833/
これはスペックも高くて安くて、10万円未満になれば良いなと思っていましたが、RTX3050が落とし穴?でした。
誰かに聞いてでも、自作するだけで色々とPC内部のことはわかると思うので、最新パーツの性能とか以外は大抵の人よりは詳しいと思いますから、謙遜するほどではないかと思いますよ。
サイトについて褒めていただきありがとうございます。励みになります。
不調が一部改善したようで良かったです。残りの問題も解消されると良いですね。
急ぎでないなら、電源やメモリはとりあえず様子を見て、問題が発生したら検討という形で良いと思います。
本サイトはレンタルサーバーを使ってます。自前で運用することは考えたことないですね…。
自分は何も特別なことはない自作PC使ってますよ。見た目も一切こだわらないタイプですし、メイン機は構成も放置気味で性能も多分想像されるよりは低いと思います。
挙げられた機種はコスパ良いですね。
ただ、やはり重量や電力面はかなり悪いですし、用途を聞く限りは内蔵GPUでも十分そうなので、移動もある程度する予定ならちょっと微妙かもです。
また、メモリが標準だと1枚なので、32GBに増設する前提なら嬉しいですが、16GBで良いから安く済ませたい層からするとちょっと残念な仕様ではあるかもですね。
管理人様から話題を振っていただけると私としてはもっとお話を聞けるので助かります。
ありがとうございます。
自作1台目(10年前)
、Corei5 4570S、内蔵GPU、MB B85M-G、メモリ4GB*2、電源SPGT2-500P/A、テレビTA3203JTへVGA接続
自作2台目(去年)
Ryzen5 5600G、内蔵GPU、MB B450MH、メモリ8GB*2、電源1台目からの流用、テレビTA3203JTへHDMI接続
5600Gでのトラブルを羅列します。
・スリープモードにスムーズに入らない。
・スリープモードからの復帰時にディスプレイの解像度が勝手に変わっている事があります。(必ず低解像度になります。)
・テレビリモコンのメニューボタンを押して出てくるメニュー画面がボタンに触れていないの急に出てくる事があります。(リモコン電池を抜いても出ます。)
・突如ブルスク(デバイスに問題が発生したため、エラー情報を収集しています)になってしまう事が月に何度か起こります。
・4570Sではブラウザの2窓も問題なかったのですが、5600Gでは2窓にするとどちらの画面もカクついたり物凄い遅延になったりします。
CPU性能がよくなってパソコンの処理は重さを感じなくなったので、私の使い方だとPassMark20,000あれば十分かと思います。
しかし5600Gはトラブル続きで参っています。10年も昔で最安価構成の4570Sは問題なく使用できていたので、今の時代はグラボが必要なのかなと思っていました。
思いつく問題はMBの不調、各パーツの相性、電源の老朽化/電力不足、テレビとの相性あたりでしょうか。
デスクトップとノートだと同じ名称のCPUやグラボでも能力に差があると聴いた事があり、私の使用用途からスペックの目安が分からなかったので、この度管理人様にコメントをさせていただきました。
濡れ衣かもしれませんがAMDは嫌だなぁと感じてしまうので、ノートはIntelを考えています。
よろしくお願いいたします。
詳細な追加情報ありがとうございます。自作されるレベルだったのですね…。
5600Gにして処理の重さは感じなくなったとのことですし、状況を見る限りは性能の問題ではなく、パーツの劣化or不具合か、ドライバ問題っぽい気がします。
【スリープモード関連のトラブル】
これは恐らくAMDのドライバの不具合ですね。自分も以前にメイン機にAMDのRadeonを使用していたときに該当の問題が発生したことがありました。
しかし、結構前(多分1年前くらい?)に遭遇した問題かと思うので、最新版のドライバを適用すれば解決するかもしれません。試しに、Vegaよりは新しいですがデスクトップ版Ryzenの内蔵GPU(RDNA 2)で試したところ、スリープモードへの移行・解除はスムーズでした。
復帰時に低解像度になるのは、本来使うはずのGPUのドライバがクラッシュしてしまっていた場合、Windowsの汎用ディスプレイドライバーが使用されるためだと思います。4570Sより5600Gの方が圧倒的に高性能なのは間違いないので、2窓時のラグ等もドライバやパーツの不具合等の何かが悪さしている可能性が高いと思われます。
【ブルスクの多発】
ブルスクの発生原因は多岐に渡りますが、自作で多い原因はメモリだと思います。自作した当初に問題なかったなら関係なさそうですが、5600G機を使い始めた時点からブルスクが多発していたのであれば、メモリは怪しいかもです。
イベントログなどを見てもわからないことが多いので、原因をある程度絞りたいなら、少し面倒ですがMemtest86などでメモリテストをしてみると良いかもです。5600G等のAPUのGPUはメモリの影響を特に受けやすいので、該当PCを使い続けるなら確認しておくと安心ではあります。
次点で疑わしいのはやはり電源かなと思います。電源の寿命は環境と使用状況によって大きく左右しますが、500W BRONZE電源を10年間しっかりと使い続けてきたなら劣化してトラブルが起きてもおかしくはないと思います。
【上記を踏まえた上での候補】
メモリは16GBで容量も問題なさそうですし、4570Sでも動作自体は可能なレベルであったのなら、やはり処理自体は軽いものばかりなので、PassMarkなら12000以上あたりのCoreなら第12世代以降のCore i5↑で問題はなさそうに見えます。
細かなスペックの違いで価格は変わりますが、性能コスパ重視の有力機の価格とスペックを下記に並べて見ます(メモリは16GB↑)。スコアは目安ですが左がCPU(Passmark)で、右がGPU(3Dmark Timespy Graphics)です。
Ryzen 5 7430U~Ryzen 7 7730U:6万円台中盤~(CPU:15200~、GPU:850~1200)※VegaなのでGPUの機能性や効率も悪め(AV1デコードやAFMFないの痛め)
Core i5-1235U~Core i7-1355U:7万円~(CPU:13000~、GPU:1130~1600)
Ryzen 5 7535U/HS~Ryzen 7 7735U/HS:9万円~(CPU:17400~24200、GPU:1550~2400)
Ryzen 5 8540U~Ryzen 7 8840U(Inspiron 14 5445):約7万円台~10万円(CPU:19400~25600、GPU:1500~2780)
Core Ultra 5 125U~Core Ultra 7 165U:11万円~(CPU:17500~18000、GPU:1860前後)
Core Ultra 5 125H~Core Ultra 7 155H:12万円~(CPU:21500~25150、GPU:3120~3450)
【参考】Ryzen 5 5600G:(CPU:20000、GPU:1400前後)
見にくくて申し訳ないですが、多分今だと大体こんな感じかと思います。一応、上でRyzen 7 8840U以降のものはAI処理用のNPUも搭載します。ただ、画面や他の仕様は考慮していないので、あくまで参考までに。
大体Core i5-1235Uくらいの性能は欲しいという感じでPassMark12000以上という感じで指定した次第でした。Ryzen(AMD)はあまり気が進まないみたいですが、丁度10万円弱あたりだと、コスパではRyzenが大分強めだったりはしますね。
ちなみにビデオカード搭載機だと、RTX 3050はスコアは5000前後くらいで11万円~ですが、電力・重量面では格段に悪くて、機体寿命的にも恐らく良くないので、現在では重いグラフィック処理が前提でないならおすすめではないという感じですね。
数年前までは上述のGPUスコアが高くて2000弱とかだったので十分競争力があったのですが、今では3000前後の製品が結構あって、AMDならAFMFというフレーム生成機能が利用できてゲームのfpsを底上げできたりもするので、相対的に大分弱くなりました。それなら、RTX 4050が8500くらいで13万円前後~なので、総合的にはそっちの方が良いよねって感じですね。
お返事ありがとうございます。
返信するボタンを使っていないせいでツリーがごちゃごちゃになってしまいましたが、今回はこのまま続けさせていただきます。
お言葉に甘えてコメント続きます。笑
>【グラフィック面について】
>「Vega」と付く内蔵GPUは現在では性能も低くて機能面でも劣る~
これは今使っているRyzen5 5600Gが不調なので、もしかしてグラフィック性能弱いかもと思っていました。
そのため私の使用用途だとグラボは必須と思っていたのですが、内蔵GPUでもライブ配信ができるとは最近のCPUはすごいですね。
昨今の電気料金事情をみると消費電力の差は馬鹿になりませんね。
グラボを乗せるなら電力効率の良いものを選び、グラボを乗せないのなら内蔵GPUの良いCPUを選ぶという事でしょうか。
ちなみにCore13.14世代は致命的な欠陥で物理的に壊れるおそれがあると目にしたのですが、これは私の使用用途(トレードツール、2窓、2画面、ライブ配信)では影響はありますでしょうか。
仮にグラボ付きのPCを購入したとして、必要な時だけグラボ機能をオンにして普段はオフ、などの節約術はあるのでしょうか。
命名規制という名称もあるうえ、PC界隈からも批判されているとは。管理人様は何でもご存知ですね。素人の私からすると型番が有りすぎて逆に選べないという状況です。
eコアというのは12世代からのようなので、1つめのお返事を踏まえますと、12世代以降・i5・Passmark12000以上・グラボ無し/有りなら電力効率のよいものという感じで大丈夫でしょうか。
長くなりましたがよろしくお願いいたします。
Ryzen 5 5600Gをお使いだったのですね。正直、思ったより性能高めでした。なので、メモリ容量の不足が原因とかでなければ、先に言ったよりも基準を上げた方が良いかも…です。
参考までに現在のメモリ容量と重さを感じるシーンなどがあればお聞きしたいです。
ライブ配信については設定や同時起動のソフトによりますが、配信自体はスマホでも出来るレベルですし、凄く高負荷なものではないですね。最近はゲームなど重い処理をながら配信をする人が多いので、配信=重いと感じているのかもです。
>グラボを乗せるなら電力効率の良いものを選び、グラボを乗せないのなら内蔵GPUの良いCPUを選ぶという事でしょうか。
その通りですね。単純にRTX 3050よりもRTX 4050で性能が大きく上がったというのもあります。
>ちなみにCore13.14世代は致命的な欠陥で物理的に壊れるおそれがある
これはデスクトップPC用のCPUが対象なので、気にしなくて大丈夫です。
一部ではノートPC向けのものでも報告例があるとの話もありますが、該当の問題は電圧(クロック)が想定よりも上がり過ぎることが問題とされていて、ノートPCはデスクトップPCと比べて温度・クロック等の制限が厳しいため発生する確率は低いと思われます。
そのため、個人的には気にするにしても、クロックの高い高消費電力モデルくらいかなと思っています。
>仮にグラボ付きのPCを購入したとして、必要な時だけグラボ機能をオンにして普段はオフ、などの節約術はあるのでしょうか。
そのような使い方も可能ではありますし、Windowsの設定からアプリケーションごとに使用するGPUを個別に設定できたかと思いますが、ドライバを完全に無効化しないとアイドル消費電力は掛かってしまいます。
【CPUの選定について】
Ryzen 5 5600GはPassMarkだと20,000くらいとなっているので、GPUやメモリ容量が問題なら良いのですが、CPU面でも5600Gで不満があるとなるとちょっと見直した方が良いかもしれないので、もうちょっと詳しい事情を聴きたいかもです。
まさかこんなに早くお返事をいただけるとは。
助かりますありがとうございます。
PassMarkスコア12000以上ですね。
これは付属(標準?)のグラフィック性能でも十分でしょうか。
また値段を気にしないのなら、RTX3050くらいはあった方がいいのでしょうか。
(ゲーミングノートPCを見て回ると安価な構成でRTX3050をよく見かけます。)
もう一つ少し脱線するのですが、、、
昔からのインテルCore i7-6700HQとかCorei7-13650HXなどの世代+3桁の名称のCPUだったのが、近年はCore i3-1210UとかCore i7-1370Pなどの世代+2桁のものが主流?になっています。この世代+3桁と世代+2桁ではどういった違いがあるのでしょうか。
当サイトの[CPU性能比較表(ノートパソコン・タブレットPC)【2024年最新版】]のページにも以前は3桁も2桁も混ざっていた気がします。
ご厚意に甘え、また質問をさせていただきました。
多分次のコメントでやりとりが終わるかと思います。
よろしくお願いいたします。
そこまで早くもない気もしますし、そこまで畏まらなくて大丈夫ですよ~
これ以降でも、何か力になれることがあれば、気軽に聞いてくださいませ。
【グラフィック面について】
用途を見る限り、ライブ配信が設定によっては少し重いかもってくらいで高い性能は必須ではないので、最近のCPUでPassMarkで12000以上なら、どのCPUの内蔵グラフィック(GPU)でも多分困らないと思います。
とはいえ、最近は特にCPUによってGPUの性能の差が大きいですし、ライブ配信しながらライブ配信を観るといった感じとなると低性能GPUだと少し怪しい気もするので、気になったPCのGPUの性能を事前に確認しておいた方が良いとは思います。
具体的に一つだけ挙げるなら、Ryzenの旧世代アーキテクチャのCPUで今でも採用される「Vega」と付く内蔵GPUは現在では性能も低くて機能面でも劣る部分があったりしますので、出来ればそこは避けると良いかもです。ランキング等の上位でも採用の多い「Ryzen 5 7530U / 7430U」「Ryzen 7 7730U」などの「Ryzen 7030」はVegaなので特に気を付けたいかもですね。
RTX 3050等のビデオカードについては、多少グラフィック性能を高めつつ出来るだけ安く抑えるにしても、今だとRTX 3050は以前ほどおすすめではないかもです。価格は少し高くなりますが、RTX 4050の方が格段に高性能かつ電力効率も良いのでおすすめです。
これは、最近はCPUの内蔵GPUの性能が飛躍的に向上していて、上位のものだとRTX 3050の少し下くらいの性能まで到達しているためです。
RTX 3050等のビデオカード搭載機は電力や重量面ではデメリットを抱えることになるので、ビデオカード無しのPC(高性能内蔵GPU搭載)にした方が実用コスパは高いかなと思います。
もちろん、RTX 3050の性能はトップクラスの内蔵GPUと比べても未だに少し高いですし、専用のビデオメモリ(VRAM)もありますし、ディスプレイの性能はゲーミングノートやクリエイターノートの方が高い、などのメリットはあるので一概にダメという訳ではないですが、今回のように重いゲームや動画編集などの高負荷なグラフィック処理が用途にないなら、内蔵GPUで対応する方が良いかなと思います。
【命名規則について】
最近命名規則の変更が多くてわかりにくいですよね…。最新世代だと「Core Ultra」ですね。
この点に関しては、普段PC界隈を見ている層にも批判されているレベルで変えすぎだし分かりにくくなっていると思うので、正直深くは気にしない方が良いかなとは思います。
一応、Intelの最近の変更に関して言うと、世代が新しくなって大きめの変更があったので命名規則が変えた、という感じだと思います。
例を挙げると、
「Core i7-6700HQ → Core i7-1370P」みたいなときはEコアの追加が大きな変更でした。ただし、末尾がHの高消費電力・性能重視モデルでは従来のままでした。
「Core i7-1370P → Core Ultra 7 155H」みたいなときは、基盤設計の大幅刷新(大幅なプロセス微細化&タイル設計)、AI処理用のNPUの追加、内蔵GPU性能の大幅な向上などが大きな変更でした。
といった感じです。
はじめまして。
いつもスペックの比較で見させていただいています。
この度ノートPCを初めて買うのですが、どの程度のスペックがあれば良いのか判断ができずに困っています。(ずっとデスクトップでした。)
使用用途は、
1.株やFXのトレードツール(推奨環境Corei5 3GHz↑、メモリ4GB↑、ストレージ:空き容量1GB↑)
2.ライブ配信の視聴(多くてもブラウザ2窓)
3.ネットサーフィン(braveでタブ10個程度)
4.たまにはモニター接続して2画面にするかも
5.いつかは楽器を用いたライブ配信をしてみたい
といった感じです。
ゲームや動画編集などの予定はありません。
質問①仮に上記の5つを同時に立ち上げた時に、どの程度のスペックがあればストレス無く起動できるでしょうか。
質問②また、5.ライブ配信はする予定がないとして、1~4の全てを同時に立ち上げた時は、最低でどの程度のスペックが必要でしょうか。
一応予算としては経費一括計上が出来る10万円未満なのですが、それ以上でも購入はできます。
コメント欄が一時閉鎖されていたので、ダメ元でこちらにコメントしてみました。
お返事がなくても逆恨みなどせず、以前と同じように見させていただきます。
よろしくお願いいたします。
はじめまして。比較表のコメント欄は単純に戻し忘れていただけなのでお気になさらず!
用途を拝見させていただきました。どれも軽いものなので、処理性能は正直そこまで気にする必要はないかもです。
気を付けたいのは、多数のソフトの同時起動前提ならメモリは最低16GBは欲しいところ、というくらいですね。
CPUに関しては新しい「Core i5 / Ryzen 5」以上なら十分だと思いますので、10万円あれば十分用途を満たせるかと思います。
恐らくご覧いただいた性能比較表のPassMarkスコアで、コスパも考慮して目安を一応挙げるとするなら、12000以上くらいを基準にすると良いのではないかと思います。