レノボ公式ショップのレノボ・ショッピングにて、「Ryzen 7 5800」+「RTX 3070」搭載のゲーミングPCが約19万円で販売中です。8コア以上のCPU+RTX 3070搭載機としては格安です。
普段は単発の特価記事はほとんど出さないのですが、安さの割には売れてなさそう?な印象があったのでたまにはと思って紹介。概要は以下から。
本記事の内容は記事執筆時点(2022年8月23日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
概要
2022年8月20日にApex Legendsの大会「SoulZ – Apex Legends」のシーズン3が行われました。それに併せて、大会協力のレノボが同社のゲーミングブランドの「Legion」製品に使える期間限定クーポンを発行しています。
最近では特定のリンクを踏むだけで適用されるクーポンも多いですが、今回のクーポンはカートに入れて購入手続きページに進んでからEクーポンを各自コピペ・入力して適用する必要がある点に注意が必要です。
対象期間は2022年8月20日~2022年8月28日までとなっています。
クーポン掲載の大会紹介ページ:https://www.lenovo.com/jp/ja/legion-doujou/game-info/soulz2
対象期間:2022年8月20日~2022年8月28日まで
クーポン番号:SOULZ20220828
対象製品:LegionおよびIdeaPad Gaming(※一部対象外あり)
対象製品の数は多いですが、ほとんどの製品で割引率は5%未満と値下げ幅は小さめです。そんな中で大きく割引されていてお得に感じたのが、タイトルにも載せた「Legion T550(AMD)※商品リンク」の「Ryzen 7 5800」+「RTX 3070」モデルです。記事執筆時点で販売価格は188,980円となっており、Ryzen 7 + RTX 3070 搭載機としては安くてゲーミングコスパが非常に良いです。
Ryzen 5000シリーズが第12世代Coreと比べるとゲーミング性能がやや低いのは気になるものの、「RTX 3070」搭載機は現状Core i5やRyzen 5搭載機ですら20万円を下回る製品がほとんどないので、Ryzen 7で約19万円は安いです。
次世代GPUが近付きGPUやゲーミングPCの値下げが活発ですが、現行シリーズの中で特に人気のRTX 3070ではここまで安い製品はあまり出てこないです。
やはり予算に余裕がある場合には次世代GPUを待った方が賢明だとは思いますが、従来通りなら次世代GPUは高性能モデルから発売されるためミドルレンジ以下の販売は暫く先になる他、希望小売価格を下回っている現行のGPUよりは高い価格で暫く販売されると思うので、今出来るだけ安くてコスパの良いPCが欲しいなら、このクラスのコスパのPCなら悪い選択ではないのかなと思います。
以下から該当製品のざっくり紹介も載せておくので、良ければ参考にご覧ください。
Legion T550(Ryzen 7 5800 + RTX 3070)
Legion T550(AMD)
項目 | スペック |
---|---|
価格 | 188,980円 ※クーポン適用時 |
CPU | Ryzen 7 5800 8コア16スレッド |
CPUクーラー | 空冷 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
GPU | GeForce RTX 3070 |
ストレージ | 512GB SSD + 2TB HDD |
チップセット | AMD B550 |
電源 | 650W 80PLUS GOLD |
通信機能 | Wi-Fi 6 / Bluetooth |
Legion T550(AMD)は、Ryzen 5000シリーズを搭載する高コスパモデルです。
ケースはやや小型のタワーモデルながら、RGBライティング対応の120mmのケースファンが標準で3基搭載されており、安さとコスパ重視機の割にはエアフローはまともです。このコスパでRGBファン搭載のゲーミングPCは国内BTOでは珍しいと思うので、見た目も重視したい人には嬉しいと思います
おすすめのクーポン対象モデルは「Ryzen 7 5800」+「RTX 3070」となっています。CPUの性能が現在ではやや弱めなのが気になりますが、その代わりに消費電力や発熱は少なめで、エアフローも悪くないケースなら標準の空冷クーラーのままでも大丈夫そうなのはメリットだと思います。
ストレージは512GB SSD + 2TB HDDとなっています。SSD容量がやや少なめにも感じますが、価格的には妥当ですし、空きスロットはあるようなので後から増設も可能だと思います。
電源は650W GOLDとなっています。やや少なくも見えますが、「Ryzen 7 5800」が「Core i7-12700」などよりも消費電力が大幅に少ない省電力CPUなので、割と妥当な容量です。
やはりRyzen 5000シリーズが第12世代Coreにゲーミング性能でやや劣る点が気になりますが、第12世代Core i7 + RTX 3060 Tiですら、20万円未満の製品はほとんどない点を考えるとゲーミングコスパは優れていると思うので、この価格なら妥協できる点かなと思います。
基本的には安い割には各所欲しいところは抑えている印象ですが、背面のUSBポートが4つと少ない点だけは注意が必要です。一般的なATXマザーボード搭載品では大体6個程度が普通なので少ないです。後からでも対応は出来る部分だと思いますが、念のため留意です。
- Ryzen 7 + RTX 3070で約19万円でゲーミングコスパが非常に良い
- RGBライティングで見た目がかっこいい
- 価格の割にはケースも悪くない
- SSDの容量が少ない(512GB)
- Ryzen 5000のゲーミング性能が第12世代Coreよりもやや低い
- CPUクーラーが高性能ではない空冷
- 背面のUSB Type-Aが4つと少なめ
各性能について
CPUなど各パーツの性能・仕様については下記にまとめています。
CPUの処理性能を他の主要CPUと比較しています。Cinebench R23のマルチスレッドのベンチマークで見ていきます。
CPU名称 | スコア |
---|---|
Ryzen 9 5950X | 28577 |
Core i9-12900K | 27472 |
Core i7-12700K | 22812 |
Ryzen 9 5900X | 21878 |
Core i7-12700 | 21568 |
Core i5-12600K | 17660 |
Core i9-11900K | 16211 |
Ryzen 7 5800X | 15228 |
Core i7-11700K | 15011 |
Ryzen 7 5800 | 14065 |
Ryzen 7 5700G | 14041 |
Ryzen 7 5700X | 13802 |
Core i5-12400 | 12454 |
Ryzen 5 5600G | 11077 |
Ryzen 5 5600X | 10988 |
Core i5-11400 | 10155 |
「Ryzen 7 5800」は8コア16スレッドCPUとなっており、対抗の「Core i7-12700」は12コア20スレッドのため、マルチスレッド性能は大きく負けます。また、ゲーミング性能でもやや劣ります。
CPU性能重視なら今ではおすすめ出来るCPUではありませんが、性能自体は十分高性能です。6コアのCore i5やRyzen 5よりは高性能ですし、ここは価格が価格なので、妥協しなければならない点という感じです。
また、CPUクーラーは空冷(恐らく12cmファン1基)となっており、高い冷却性能とは言えませんが、「Ryzen 7 5800」は第12世代Core i7よりも大幅に消費電力と発熱が少ない省電力CPUで、ケースのエアフローも最低限確保されているので標準のままでも大丈夫なレベルだと思います。
GPUの性能から、ゲーミング性能を他の主要GPUと比較しています。3DMark Time Spy Graphicsのベンチマークスコアで見ていきます。
GPU名称 | スコア |
---|---|
RX 6900 XT | 20336 |
RTX 3090 | 19932 |
RTX 3080 Ti | 19608 |
RX 6800 XT | 18792 |
RTX 3080 10GB | 17692 |
RX 6800 | 15456 |
RTX 3070 Ti | 14825 |
RTX 3070 | 13789 |
RX 6700 XT | 12757 |
RTX 3060 Ti | 11893 |
RX 6600 XT | 9698 |
RTX 3060 | 8867 |
RX 6600 | 8149 |
RTX 2060 6GB | 7661 |
RTX 3050 | 6278 |
GTX 1660 SUPER | 6122 |
RX 6500 XT | 4975 |
GTX 1650 SUPER | 4702 |
GTX 1650 | 3669 |
RX 6400 | 3607 |
「RTX 3070」は現状は高めの性能のミドルレンジ(ミドルハイとかアッパーミドルとか呼ぶ)帯のGPUです。
1080pゲーミングなら144~165fpsといった主要fps帯も十分到達できる快適なゲーミング性能を提供してくれますし、1440pでも十分使えるGPUです。
また、より上位のハイエンドモデルでは消費電力のおおまかな目安となるTDPは300W以上が当たり前なのに対し、RTX 3070のTDPは220Wとなっており大幅に少ないです。その差の割には高性能なので電力効率が良いことも特徴です。
コスパ・電力・性能といった主要な項目全てで効率的で魅力的な数値を出しているGPUとなっていて、現行世代では特に人気のGPUとなっています(年内には恐らく旧世代化しちゃうけど)。
各部の画像です。スライドして切り替えることができます。公式HPから持ってきたもので、実際とは異なる可能性があるため注意してください。
その他の各パーツについて
メモリとストレージ
メモリはDDR4-3200が採用されています。容量は16GBです。現状ではこの価格帯ではごく一般的な構成です。メモリスロットは合計4つで、空きが二つあるため増設が可能です。
SSDは512GBで、HDDも2TB搭載しています。SSD容量が少なめですが、この価格ならまぁ仕方ないという部分だと思います。HDDを補助的に使えますし、M.2の空きスロットがあるようなので、増設も可能だと思います。
電源とPCケース
電源は650W GOLD認証のものが搭載されています。「Ryzen 7 5800」+「RTX 3070」搭載機としては妥当だと思います。
PCケースはやや小型のタワーケースで、ケースファンは120mmが前面に2基、背面に1基搭載されています。
上面は通気できるようになっており防塵パネル付きです。底面にもダストフィルター付きの通気口があります。エアフローは最低限確保されており、10万円台中盤のPCにも採用されるケースとしては比較的良い方だと思います。
また、搭載されるケースファンが全てRGBライティング仕様となっており、ケースも内部の光が見える仕様となっています。見た目はかっこいいと思います。
あとがき
冒頭にも書いた通り、普段はこういう単発の特価記事はほぼ出しません(他の方がすぐに記事も出すし、すぐ売り切れちゃうので)。なのですが、今回紹介した製品はクーポン発行から3日経った割には最短出荷表記が変わっておらず、売れていないっぽかっのと、他サイトでもあまり紹介されていないようなので、たまには紹介しようという感じで出してみました。
紹介製品のコスパは現状はかなり優れていると思いますが、やはり気になるのは次世代GPUです。まだ詳細発表はないため噂レベルの情報しかありませんが、2年ぶりの新世代なのでコスパや電力効率はかなり向上すると思われます。そのため、やはり予算に余裕があって今使えるゲーミングPCを所有しているなら待った方が賢明という点は留意です。
ただ、最新世代GPU搭載で20万円未満のゲーミングPCが登場するまではまだ結構な時間が掛かると思うので、今回紹介した製品などは割と今は需要がある価格帯だと思ったこともあり、紹介しました。
それでは、内容は以上です。また機会があれば何か紹介したいと思います。