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2025年版の主要なノートPCショップ(メーカー)をざっくりとまとめた記事です。
掲載の情報は記事更新時点(2025年8月21日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
ショップ一覧とざっくり評価まとめ
まずは、各ショップの一覧と個人的な評価まとめです。あくまで主観なので、参考までにご覧いただければと思います。時期によって大きく変わる可能性があります。
サポートは無償でのものを基準としています。ただ、保証期間や内容を見たものであり、実際のサポートを評価したものではないので注意。サポートは特に参考程度です。
※ショップ名のリンクを押すと、ページ内の紹介部分へスクロールします。
ショップ名 | 短評 | 安さ コスパ | スタン ダードPC | モバイル PC | ゲーム クリエイター | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
Lenovo (レノボ) | 高コスパの大手。 非常に幅広い価格と製品ラインナップ。 コスパ重視なら必見。 | ★4.5 | ★5.0 | ★4.0 | ★4.5 | ★2.5 |
Dell(デル) | 高コスパの大手。 幅広い価格と製品ラインナップ。 安さ重視機のコスパは特に強い。 やや法人よりのマーケティング。 | ★4.5 | ★5.0 | ★3.5 | ★3.5 | ★2.5 |
HP | 高コスパの大手。 非常に幅広い価格と製品ラインナップ。 モバイルPCやや重視。 | ★4.5 | ★4.5 | ★4.5 | ★4.5 | ★2.5 |
ASUS | 高コスパの大手。 ゲーミングモデルが特に強い。 ゲーミング以外も普通に高コスパ。 有機ELディスプレイモデル多め。 | ★4.0 | ★4.5 | ★3.5 | ★5.0 | ★3.5 |
Microsoft (マイクロソフト) | 2 in 1 PC「Surface」を販売。 全モデルタッチ対応で、 MS Office標準付属(一部除く)。 性能コスパは悪め。 | ★2.5 | ★3.5 | ★4.5 | ★2.5 | ★3.5 |
Apple | MacBook を販売。 負荷時でも長めのバッテリー持続。 Windowsではないため汎用性注意。 | ★3.0 | ★3.5 | ★4.5 | ★3.5 | ★3.5 |
MSI | ゲーム・クリエイターPCが中心。 無料保証が2年と長い。 | ★3.5 | ★3.5 | ★4.5 | ★3.5 | ★3.5 |
Acer | 優れたディスプレイ・軽量さで高コスパ。 他の大手海外メーカーのコスパが強くて、 影が薄いけど、コスパ重視なら悪くない。 | ★4.0 | ★3.5 | ★4.5 | ★3.5 | ★2.5 |
Dynabook | 純ではないけど国内メーカー。 国内メーカーの中では悪くないコスパ。 モバイルPCと2 in 1 PCが主力。 | ★2.5 | ★3.5 | ★4.5 | ★1.5 | ★3.0 |
ドスパラ | ゲーム・クリエイター向けが主力。 最近はモバイルPCも出てきた。 価格を頻繁に調整するけど、 安いときは高コスパ。 | ★3.5 | ★3.0 | ★3.5 | ★4.5 | ★2.5 |
マウス コンピューター | 無償の3年のセンドバック保証が魅力。 ゲーム・クリエイター向けは高コスパ。 モバイルPCも豊富。 | ★3.0 | ★2.5 | ★3.0 | ★4.5 | ★2.5 |
NEC(LAVIE) | レノボ傘下の国内メーカー。 国内メーカーながら高コスパ。 モバイルPC重視ラインナップ。 | ★4.0 | ★4.5 | ★3.5 | ★1.5 | ★3.5 |
富士通(FMV) | レノボ傘下の国内メーカー。 MS Office標準モデルが高コスパ。 | ★2.5 | ★4.0 | ★4.5 | ★1.5 | ★3.0 |
パナソニック (Let’s Note) | 数少ない純国内メーカー。 ビジネス向け「Let’s Note」が主軸。 超高品質で軽量でバッテリー持ちも良い。 ホイールパッドや着脱バッテリーも良い。 無償サポートも4年かつ内容も良い。 その代わりめちゃくちゃ高価。 | ★1.0 | ★3.5 | ★5.0 | ★2.0 | ★5.0 |
LG(LG gram) | 軽量モバイルPC「LG gram」を販売。 韓国メーカー。 軽量でバッテリー持続も良い。 4年無償保証も魅力。 (一応キャンペーン扱いなので要確認)。 | ★1.5 | ★3.5 | ★5.0 | ★2.0 | ★4.5 |
エプソン | 数少ない純国内メーカー。 高品質軽量モバイルPCが主力。 超高品質で軽量でバッテリー持ちも良い。 着脱式バッテリーモデルもある。 無償で3年間の部品保証付き。 非常に高価。 | ★1.5 | ★3.5 | ★5.0 | ★1.5 | ★3.5 |
VAIO | 数少ない純国内メーカー。 優れたデザイン性と豊富なカラーの 軽量PCが多数ラインナップ。 VAIOストア購入時に4年無償保証。 非常に高価。 | ★2.0 | ★3.5 | ★4.5 | ★1.5 | ★4.5 |
FRONTIER | ノートPCは あまり力を入れなくなってきた印象。 | ★2.5 | ★2.5 | ★3.0 | ★4.0 | ★2.5 |
公式ストアリンクまとめ
下記に各メーカーの公式ストアのリンクだけまとめて載せています(別タブで開きます)。また、メーカーの公式ストアだけでなく、Amazonや各家電量販店(通販)での取り扱いも多いので、そちらも併せて確認すると良いと思います。Amazon等で購入した方がの方が安く手に入るケースも珍しくはないですが、公式ストア以外で購入すると初期不良・修理対応やサポートを受けるのがやや面倒だったり、公式ストア購入限定のサポートが付属するケースもある点は留意しておきましょう。
ショップ一覧
主要なノートPCショップ(メーカー)をそれぞれ紹介しています。まずは、コスパが比較的良いおすすめショップからまとめています。各評価等についてはなるべく客観的な目線を意識していますが、あくまで主観なのでご了承くださいませ。オススメ度についてはコスパを重視しています。
Lenovo(レノボ)
レノボは中国(北京)に本社を置く、世界でも大手のPCメーカーです。
優れたコスパと非常に幅広い価格とラインナップが大きな魅力で、コスパ重視なら必見のショップとなっています。
また、本社は中国ですが、中国企業っぽさはそこまで強くなくてグローバルな印象を受けるメーカーです。実際、オペレーションセンターはアメリカとシンガポールがメインとなる他、日本でのPC部門はNECと事業統合されているなど、販売国に応じて事業を展開しています。
コスパは本当に優れており、他のコスパ重視メーカーと比較しても優れていることが多いレベルです。コスパの良さで選ぶならHPやデルと並んで筆頭のメーカーだと思います。
製品ラインナップも豊富なので、用途に合う機種が何かしら見つかると思います。色々なショップやメーカーを調べるのが面倒という人には嬉しいと思います。
やはり安さとコスパは正義ですし、豊富なラインナップも兼ね備えるので、一般消費者にとっては特に非常に魅力的なメーカーだと思います。
その代わり、無償サポートは最低限な点は注意です。更に、海外メーカーなので、電話対応も海外の方となる場合も多いことが想定されます。わからないことがあれば、とりあえず自分で調べることが出来る人でないと少し不安かもしれません。
Dell(デル)
デルはアメリカに本社を置く大手メーカーです。魅力は安さとコスパの良さです。ノートPCのコスパの良さで選ぶなら、レノボやHPと並んで筆頭のメーカーだと思います。
また、ほぼ全モデルに即納モデルがあり、価格も通常のモデルと大きくは変わらないのが強みです。法人向けに特に力を入れている印象もあるので、対応の早さは意識されていると思います。
機種の種類は大手メーカーらしく豊富ですが、法人限定モデルが多いです。個人(一般ユーザー)向け製品のラインナップでは、レノボやHPに少しだけ劣る印象です。
とはいえ、個人モデルに限っても製品数は十分ですし、コスパも良いので大きな問題ではないかもしれません。一応、法人モデルは個人でも個人事業主として購入することが普通に可能という話もあるので、気になる方はチェックしてみると良いかもしれません。
無償サポートは最低限です。更に、海外メーカーなので、電話対応も海外の方となる場合も多いことが想定される点もあるので、わからないことがあれば自分で調べることが出来る人でないと少し不安かもしれません。
HP(ヒューレットパッカード)
HPはアメリカに本社を置く大手メーカーです。魅力はコスパの良さと製品ラインナップの豊富さです。コスパが良いPCを多数販売しており、レノボやデルと並んで、ノートPCでは特にコスパが優れたPCメーカーだと思います。
また、頻繁に開催されるセールやキャンペーン対象品が特にお得なので注目です。
2025年時点では「週末限定セール」「〇時間限定タイムセール」「アウトレットセール」の3つが主軸となっています。他に、期間限定のセールが開催されることもあります。
常に何かしらのセールやキャンペーンが行われており、対象品の中には物凄くお得なものもよくあるので必見です。
機種も豊富なので、用途にあった機種が何かしらあると思います。
コスパは優れたHPですが、他の海外大手メーカーと同様に、無償サポートは最低限な点は注意です。更に、海外メーカーなので、電話対応も海外の方となる場合も多いことが想定される点もあるので、わからないことがあれば自分で調べることが出来る人でないと少し不安かもしれません。
ASUS
ASUSは台湾に本社を置くメーカーです。コスパも比較的良い印象で、コスパ重視なら見ておきたいメーカーです。
そして、ASUSはゲーミングノートPCが非常に充実しているのが特徴の一つです。スタンダードなゲーミングノートはもちろん、フリップタイプの2in1のゲーミングノートや、着脱可能なキーボード付きのタブレットタイプのゲーミングPCまであります。
更には、外付けGPUを自社販売していたりなどもしています。ゲーミングノートPCのバリエーションは非常に豊富なので、モバイルゲーミングPCを探すなら必見のメーカーです。
通常価格はレノボやHPなどのコスパの良いショップと比べるとやや高めなことが多い印象ですが、十分高コスパと言えるメーカーだと思います。
セールも頻繁に行っており、対象製品のコスパは良いです。セール価格はAmazon等などの他の販売店でも基本的に反映されますが、公式のASUS Store 限定の商品やセールもあるので、そちらも覗いておくと良いです。
また、ASUSは無償保証が他の大手メーカーよりも若干良いのも強みです。通常の1年保証に加えて、購入1ヶ月以内に製品登録をするだけで「ASUSあんしん保証」というサービスに無料で加入することができます。保証期間の1年で1度のみですが、故障原因不問で負担を部品代金の20%だけで修理対応を受けることができます。他の有料サポートでも故障原因は不問です。
海外メーカーなので、対応は外国の方のことも多いことが想定される点は注意ですが、基本的に故障原因が不問なので、状況説明などに必要なやり取りが少ないと思うので、そこまでネックにならなそうなのも不安が軽減されてい良いです。
Microsoft(Surface)
説明も不要かと思いますが、マイクロソフトはWindowsを開発したアメリカの企業です。PC販売事業では「Surface」を展開しています。着脱可能なタイプカバーを利用して、タブレットとノートPCのどちらとしても使える2 in 1タブレットの先駆けとなったブランドでもあります。
「Surface」は他メーカーでは当たり前ではない特徴がいくつかある点に注目です。
まず一つは、Microsoft Officeが標準で付属している点です(教育・法人モデル除く)。他メーカーなら高い費用が必要となるオフィスですが、マイクロソフトなら費用ゼロで導入できる強みを活かしています。
二つ目は、優れたディスプレイ性能です。Surfaceは全モデルタッチパネル搭載かつやや高めの縦長で高めの解像度という特徴があります。要するに、総じて安価なPCよりもディスプレイの質が優れています。ペンの筆圧や傾き検知にも対応しており、イラスト制作やお絵描きなどにも向いています。更に、一部の機種ではマイクロソフト ペン プロトコル(MPP)による触覚フィードバック機能まで対応しています。
モバイル機としてはタッチパネル搭載は非常に魅力的ですし、解像度や色域なども優れたディスプレイなので、モバイル機としての重要な基本性能が総じて高いのは非常に魅力的です。
ただし、その代わりSurfaceは価格が全体的に高めとなっています。ディスプレイの質の高さやOffice付属の面があるとはいえ、それを考慮しても他のコスパの良い海外メーカーと比べると総合コスパはやや劣る印象です。
サポートは、公式のMicrosoft Storeで購入した場合には基本保証に加えて、60日間の返品無料と、90日間の無償テクニカルサポートが付属する他、60日以内に購入時よりも価格が下がった場合に差額が返金される価格保証まであります。
超大手企業ということもあり、無料でも手厚いサポートとなっていると思います。ただし、初期不良以外の交換対応は基本再生品(他の初期不良などで返品されたものを整備し直したもの)との交換になる(要確認)らしく、新品交換や修理対応ではないらしいので注意が必要です。
価格は高いので予算に余裕がある人向けですが、全モデルで優れたタッチ対応ディスプレイを備えており、公式ストア購入時には無料でも手厚いサポートがあるのは魅力です。
Apple(MacBook)
AppleはiPhoneやMacBookで有名なアメリカに本社を置く企業です。OSには独自開発のMacOS(PC)やiOS(iPhone)を採用しているため、Windowsとは使い勝手が異なる点は留意しておく必要があります。
Apple製品の特色は上述のOSとプロセッサです。2020年11月から「Apple Mシリーズ」という自社開発のプロセッサ搭載品を発売していますが、これが高性能なのはもちろんですが、省電力性に優れたプロセッサとなっているのが魅力的です。
また、Apple Mシリーズは統合GPUの性能も内蔵品としてはかなり高性能となっており、外部GPU無しでもデータ量が多すぎないグラフィック処理なら対応できるのも魅力です。モバイル性能とバッテリー持ちを犠牲にすることなく、クリエイティブ用途にも対応できる汎用性の高いPCとなっています。ただし、残念ながらDirectXにはネイティブ対応していないため、Windows向けのゲームは基本まともにはプレイできない点には注意が必要です。
ディスプレイに関しては、どの機種も一般的なものよりもやや高い解像度と高い色域を備えた優れたものとなっています。ただし、MacBookは2023年6月時点ではタッチ対応機が一つもないのが残念です。慣れた人ならタッチパッドやキーボード操作の方が速いというのはそうかもしれませんが、やはり初心者や高齢者などのPCに詳しくない人はタッチ機能があった方が直観的でわかりやすいと思います。独自OSとタッチ機能無しの点から、PC初級者の人にはおすすめしにくい機種にはなってしまっていると思います。
サポートは、Macでは全製品に1年間のハードウェア保証と90日間のテクニカルサポートが付いています。マイクロソフトと似ています。さすがの超大手企業ということで、無料でもサポートは手厚いです。
MSI
MSIは台湾に本社を置くメーカーです。ノートPCでは主に、クリエイター向けPCやゲーミングノートを中心に販売しています。ゲーミングノートPCのコスパは良いですし、クリエイターノートは見た目も良くて、性能の割には軽量な良い機種が多い印象です。
価格面では、コスパが良い機種もありますが、低価格機やコスパ特化機が少ない(というかほぼ無い)のが気になります。一部ビジネス向けのエントリー機もありますし、セール時にはクリエイター向けの下位機種が安くなったりすることもありますが、基本的には高額で高性能な機種を求める人向けのメーカーだと思います。
高額機が多いMSIですが、本体の無料保証が2年となっており長いのは良いです(2023年6月時点)。一般的には1年なので、明確なメリットです。
高額機が中心のため、一般・ライトユーザー向けには利用し辛いメーカーな印象ですが、無償の製品保証が長いですし、クリエイター・ゲーミング向けPCは魅力的な機種も多いので、該当する方にはおすすめできるメーカーです。
Acer
Acerは台湾に本社を置くメーカーです。どちらかというと、PC以外のゲーミングデバイスを多く販売するメーカーとして有名だと思います(特にモニターなど)。
しかし、近年ではノートPCにも力を入れてきている印象で、製品ラインナップも充実してきています。日本向けの公式ストアもオープンしています。
処理性能コスパの良いPCを中心に販売しており、レノボ、HP、DELLなどと比べても悪くはないレベルだと思います。
2025年8月時点では、性能コスパが良いながらディスプレイや重量面でも良いPCが多く魅力的です。
ただし、タッチ対応製品がほぼなかったり、低価格帯の製品が少なかったりして、まだ大手の海外メーカーと比べると製品幅はやや狭い印象です。
とはいえ、コスパは良いですし、製品幅も充実してきている印象なので、コスパ重視製品を探している場合には覗いておくと良いメーカーです。
Dynabook
Dynabookは旧東芝の日本企業です。現在ではシャープグループとなっています。ただし、シャープは親会社が台湾が本社の鴻海(ホンハイ)の傘下企業なので、純国内メーカーではありません。
価格は、レノボ・デル・HP等のコスパの良い海外メーカーと比べると高めですが、国内メーカーの中では安めでコスパが比較的良い方だと思います。そのため、国内メーカーで出来るだけコスパを良い機種が欲しいならおすすめです。
機種の種類としては、軽量でモバイル性能を重視した機種も多くて、一般ユーザーには嬉しいと思います。ただし、製品はディスプレイ性能を重視したモデルや外部GPU搭載のクリエイターやゲーミング用モデルはなく、一般ユーザー・ライトユーザー向けのみとなっています(2025年8月時点)。
保証については無料では一般的な最低限という感じですが、技術的なのも含め購入前・購入後のサポートを無料で受けることが出来ます。海外メーカーよりも日本人の方が対応される可能性も高いと思うため、初級者の方も安心だと思います。
ドスパラ
ドスパラはゲーミングデスクトップのBTOパソコンショップとして有名な国内メーカーです。
ノートPCはゲーミング・クリエイター向けが主力です。ややバラつきはある印象ですが、良コスパ品はお買い得な印象です。一応ゲーミング・クリエイター向けでないノートPCもありますが、そちらは正直コスパも特別良くはない印象です。
ただし、やはりデスクトップPCがメインのショップなので、ノートPCは製品数が少ない印象です。また、カスタマイズのできるBTOパソコンショップとして有名なドスパラですが、ノートPCではパーツ構成は基本的に変更できません。
無料での保証は1年で、一般的な最低限な感じですが、サイト全体のサポートの評判は悪評がやや目立ちます。大手のサポートの評判はあまりアテにならないのが基本ですが、非常に多い客数をしっかりと捌き切れていない感は正直感じます。ただし、電話による技術的なサポートについては無料なので、そこは良いと思います。
マウスコンピューター
マウスコンピューターはゲーミングデスクトップのBTOパソコンショップとしても有名な国内メーカーです。
個人的な印象よりも機種の数は多かったです。全体的に軽量化に力を入れているようで、サイズの割には軽量なモデルが多かったです。価格はレノボ・デル・HPのような大手の海外メーカーと比べるとやや高いのでコスパ重視機を求める場合には最適とは言えないかもしれませんが、国内メーカーとしては安い部類だと思います。
また、ノートPCでは珍しく、メモリやストレージ容量をカスタマイズすることができるモデルが多いです。価格正直高いなと思いましたが(2023年6月時点)、32GB以上のメモリを最初から導入できるノートPCは多くないですし、そのような機種は大体かなり高価なので、それを考慮すると需要的には妥当な金額なのかもしれません。
マウスコンピューターの強みは国内メーカーとしては安い点もありますが、保証が良い点もあります。無料でも無償の製品保証が3年間付いているため、これは全メーカーで見てもトップクラスに良いと思います。センドバック保証となるため、片道分の送料は負担することになる点は要注意ですが、一般的には1年の保証が3年になるのは魅力的です。
更に、電話サポートについても無料で365日24時間対応と良いです。混雑しているときが多い印象はありますが、平日の夜間でも対応しているのは嬉しいです。
NEC(LAVIE)
NECはレノボ傘下の国内メーカーです。
NECは、国内メーカーの中ではコスパが良いのが魅力です。価格はレノボ・デル・HP等のコスパの良い海外メーカーと比べると高めではあるものの、特価品は大きな差があるほどではないです。国内メーカーで高コスパ機を探すなら有力な選択肢になると思います。
製品は軽量でモバイル性能が高い機種も多くて、一般ユーザーには嬉しいと思います。
ただし、製品は高解像度や外部GPU搭載のクリエイターやゲーミング用モデルがほぼない上、大手海外メーカーには価格でも劣るので、性能コスパ重視の場合にはやや魅力に欠けるかもしれません(2025年8月時点)。
無料の製品保証は1年と一般的です。
富士通(FMV)
富士通はレノボ傘下の国内メーカーです。
価格は、レノボ・デル・HP等のコスパの良い海外メーカーと比べると高めです。
PCは主に仕事用を意識したモデルが中心となっています。Microsoft Office標準付属モデルのコスパは悪くない他、800g未満の超軽量PCなどが用意されています。
処理性能コスパ以外の面での競争力を考えた機種が多いので、処理性能を求められない仕事用PCであれば有力となるかもしれません。
サポートは通常のメーカー保証は一般的な1年ですが、その他のサポートが少し特殊です。
WebチャットおよびLINEによる相談は無料ですが、電話によるアフターサポートも基本メーカー保証と同じ1年が無料で、それ以降は有料です。
電話サポートの受付や説明ページもかなり項目や注意事項が多く、出来るだけ電話での問い合わせを減らしたいという意図が見えます。実際、ほとんどの問い合わせがチャットやQ&Aの確認だけで済むと思うので、対応側が効率を求めるなら正解ですが、消費者側としてはやはり不便なので、ここは少しマイナスかなと思います。
その代わり、恐らくは日本の方による丁寧な対応が期待できる可能性は高いかもしれないです。
Panasonic(Let’s Note)
パナソニックは主にビジネス向けの高品質モバイルPC「Let’s note」をメインに販売しているメーカーです。テレビで記者が使っているPCでもよく見掛けます。
また、数少ない海外メーカーとの直接的な資本提携を行っていないほぼ「純国内メーカー」としても有名です。CPUは海外メーカー品に頼るしかないので、完全な純国産とは言えないかもしれないですが、PC自体の製造から流通までは日本で完結する事業体制となっています(2025年8月時点)。
販売するPCは、生産性とモバイル性を非常に意識した仕様であるというのが特徴です。
まず、画面のアスペクト比はSurfaceでもメイン採用される3:2が基本です。一般的には16:10や16:9が主流なので、それらよりも縦の比率が大きくてオフィス作業に適した仕様です。タッチパネル搭載機や2 in 1タイプのものもあり、用途に応じて選択することができます。
そして、「Let’s note」を象徴する機能の一つ「ホイールパッド」があります。特徴的な丸いタッチパッドが搭載されていますが、その外周部を指でなぞることでマウスホイールのようにスクロールすることができます。
マウスが使えない環境でもスムーズな作業が可能となっており、テーブルを使いにくい環境では非常に有難い機能です。
そして、モバイル性能が非常に優れているのも特徴です。重さは全体的に1kg前後となっており、非常に軽量です(2025年8月時点)。
更に、バッテリー持続時間もサイズ・軽量さの割には長いのも魅力です。
独自のバッテリー技術(電圧が少し高い?)を採用しており、バッテリーの容量が同じでも長時間駆動を実現しています。
しかも、ほとんどの製品で着脱式バッテリーを採用しており、充電が不可能なときの携帯時にも対応できます。
その上、メモリには省電力なLPDDR(X)が基本採用されていたりなど、消費電力自体を減らすことにも余念がないです。モバイル性能をものすごく重視していることがよくわかります。
また、PC自体の品質だけではなく、保証が優れているのも大きな魅力です。通常のメーカー保証は1年と普通ですが、購入から30日以内にユーザー登録をするだけで期間が延長されて4年間の無償保証となります。パーツ代、修理費、運送費も込みで無償となります。無償としては破格の保証です。
このように、ビジネス向けとしては非常に嬉しい要素が詰まっているのが「Let’s note」の魅力と言えます。
そんな、「Let’s note」のデメリットは、価格が非常に高価である点です。
新しい機種だと20万円以上が基本となっており、めちゃくちゃ高価です。
そのため、処理性能コスパはかなり悪いですし、ビデオカードを搭載したモデルなどはないので、ゲーム・クリエイター向けの製品もありません。完全にビジネス向けに特化したマーケティングとなっています。
しかし、最新のLet’s noteは例外なく高品質なモバイルPCとなっていますし、無償保証は破格なので、ビジネス向けとしては十分に魅力はあると思いますし、高価でも残り続けているのが裏付けとなっているかなと思います。
LG(LG gram)
LG(LGエレクロニクス)は、韓国に本社を置くメーカーです。
PCでは、「LG gram」軽量モバイルPCを主軸として販売しています。以前はコスパも少し意識したモデルを少し販売していましたが、2025年現在ではほぼ高品質モバイルPC特化になっています。
販路としては、日本向けの公式ストアは無く、Amazonや家電量販店を始めとした通販で購入するのが基本です。
「LG gram」PCの特徴は、軽量でバッテリー持続時間が長い点です。
2025年8月時点では、14型でも1kg~1.2kg程度、16~17型でも1.2kg~1.4kg程度の軽量PCを販売しており、サイズを考えると非常に軽量です。
更に、サイズと軽量さの割にはバッテリー持続時間も長く、モバイル性能が非常に意識されていることがわかります。
また、「LG gram」は4年間の無償保証が付くのも大きな魅力です(2024年10月8日以降購入製品が対象)。
通常は1年ですが、購入後にユーザー登録をすることで4年に延長されます。パナソニックと同じ形ですね。
ただし、LGの場合は一応延長保証はキャンペーン扱いとなっている他、対象商品も一応個別に掲載されている形なので、事前に確認しておくことをおすすめします。
とはいえ、2025年8月時点では無償の保証としては破格の内容となっており、ビジネス向けとして安定して使いたい方には魅力的です。
そんな「LG gram」ですが、デメリットは非常に高価な点です。
2025年8月時点の新しい世代のモデルは安くても15万円台程度となっており、非常に高価です。処理性能コスパは基本悪いです。
やや似た路線のパナソニックやエプソンと比べると少し安価ですが、日本メーカーでは無い点や、着脱式バッテリーでは無い点などで少し差があります。
総合的に見るとビジネス向けとしての魅力は十分あると思いますが、上述の点や、無償保証の内容が少しだけ厳しめに感じる点もあるので、非常に高価な割には至れり尽くせりというほどではないのが少し気になるところです。
とはいえ、高品質な軽量モバイルPCで品質も優れており、純国産メーカーよりは価格が少し安価なので、コスパも悪すぎるのは嫌だという場合にはやや優先度は上がるかなと思います。
エプソン
エプソンは、数少ない海外メーカーとの直接的な資本提携を行っていない「純国内メーカー」です。
CPUは海外メーカー品に頼るしかないので、完全な純国産とは言えないかもしれないですが、PC自体の製造から流通までは日本で完結する事業体制となっています(2025年8月時点)。
販売するPCは、軽量でモバイル性に優れたものが中心です。
重さは1kg未満のモデルも多数用意されており、非常に軽量です(2025年8月時点)。
また、バッテリー持続時間がサイズ・軽量さの割には長いのも魅力です(下位モデル除く)。
エプソンでは仕様詳細にバッテリー電圧まで明記してあり、15.4Vモデルではサイズ・軽量さの割には持続時間が長めとなっています。
一部モデルでは着脱式バッテリーに対応しているのも嬉しいです。充電が不可能なシーンで長時間使用する場合には重宝します。
また、エプソンは無償保証は1年と一般的ですが、3年間の部品保証が付くのも魅力です。
1年経過後も3年までは修理が必要となった場合でも部品代金が無償となります。完全無償という訳ではないですが、費用を抑えることができます。
非常に優れたビジネス向けのマーケティングを行っているエプソンですが、デメリットは非常に高価である点と、価格比較サイトへの掲載がほぼない点です。
ビジネスシーンにおいては製品自体は価値を感じられるものだと思いますが、始めからエプソンを有力視している人でない限りは選択肢に入ることが少ない(そもそも目に入らない)のがやや勿体なく感じるメーカーだと思います。
VAIO
VAIOは、数少ない海外メーカーとの直接的な資本提携を行っていない「純国内メーカー」です。CPUは海外メーカー品に頼るしかないので、完全な純国産とは言えないかもしれないですが、PC自体の製造から流通までは日本で完結する事業体制となっています(2025年8月時点)。
販売するPCは軽量モバイルPCが主軸となっています。スタンダードモデルも割と多く用意されているものの、正直海外メーカーと比べるとコスパが劣る印象が強いので、他で良さを感じられるモバイルPCの方が魅力があると思います。
また、VAIOはスタイリッシュなデザインと豊富なカラーが特徴です。
他の純国内メーカーといえばパソナニックやエプソンがありますが、そちらはカラーは大体1,2色程度しか用意されていないです。しかも、用意されている色もブラック・ホワイト・シルバー系がほとんどです。
それに対しVAIOは、1モデルに付き3,4色が用意されていることが多い上、白黒系だけでなく、ブロンズ感や木目感を出したブラウン系や、ブルーやグリーンなどの色の用意もあり、豊富なデザインから選ぶことができます。
仕事用とはいえ、デザインも捨てたくはないという人には嬉しい仕様です。
PCの仕様以外でも、VAIOストアからの購入で「VAIOストア パソコン3年あんしんサポート」が付属するのも魅力です。通常のメーカー保証と併せて、4年の無償保証を受けることができるのも強みです。
そして、VAIOのデメリットはやはり価格です。大手の海外メーカーと比べると高価となっており、性能コスパは悪めです。
また、VAIOはパナソニックやエプソンと比べると、モバイルPCとしても少し劣る印象があるのも気になるところです。
たとえば、パナソニックやエプソンではバッテリー着脱式モデルが多くあるのに対し、VAIOでは対応しません(以前は対応モデルもあったけど、2025年時点の現行モデルでは対応がなくなった)。
重量も軽量ではあるものの、パナソニックやエプソンほど特化した軽量さではないモデルが中心だったりなど、少しずつ劣る点がある印象です。
価格では少し安めな印象こそあるものの、海外大手には性能コスパでの勝負を諦めている以上、ビジネスやモバイル性に特化しないとやや厳しめな印象があるので、やや中途半端な立ち位置だと個人的には感じます。
とはいえ、貴重な純国内メーカーな上、その中では唯一のデザイン性も重視したメーカーです。ハイエンド機種以外の取り扱いも多く、旧モデルのアウトレットなどのセールでは大幅値引きで販売されていることもあるので、長期保証の純国内メーカーPCを比較的に安価に手に入れたい場合には有力となる可能性もあると思います。
FRONTIER(フロンティア)
フロンティアはゲーミングデスクトップのBTOパソコンショップとして有名な国内メーカーです。デスクトップのゲーミングPCでは格安のセール品が有名で、コスパ重視としてはトップクラスのショップです。
ただし、ノートPCにはあまり力を入れていない印象です。
それでも以前はゲーミングノートPCに関しては比較的コスパが良くておすすめできる部類でしたが、2025年8月時点では製品ラインナップも正直あまり充実はしておらず、価格も高くコスパも正直イマイチです。
1kg未満の超軽量ノートを投入し始めるなど、また力を入れていくかもしれない雰囲気こそ出ているものの、2025年8月時点ではノートPCを購入するショップとしてはあまりメリットが無さそうに感じるショップです。