2023年3月版のおすすめゲーミングマウスまとめです。対象のゲームジャンルは主に『FPSもしくはTPS』を前提としています。使用感やセンサー性能だけでなく、スイッチ耐久性やバッテリー寿命などの、長期利用を見据えた場合のコスパも評価の主軸としているため、予算も気に掛ける人にもおすすめできる製品群になっていると思います。
おすすめゲーミングマウス早見表
画像 | メーカー 製品名(略称) | 価格 | おすすめ度 | 軽量さ | 機能性 | 長期使用 | 接続 | 重量 | ボタン数 | カウント数 (最大) | センサー | Blue tooth |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ASUS ROG Keris Wireless AimPoint | 11,100円 | 有線/無線 | 75g | 7 | 36000dpi | ROG AimPoint | 〇 | |||||
Razer DeathAdder V2 Pro | 9,980円 | 有線/無線 | 88g | 8 | 20000dpi | Razer Focus+ | 〇 | |||||
HyperX Pulsefire Haste 4P5D | 7,860円 | 有線/無線 | 61g | 6 | 16000dpi | PMW 3335 | × | |||||
Razer Basilisk Ultimate | 11,980円 | 有線/無線 | 107g | 11 | 20000dpi | Razer Focus+ | × | |||||
ロジクール G502 X LIGHTSPEED | 17,600円 | 有線/無線 | 102g | 13 | 25600dpi | HERO 25K | × | |||||
以下、人気だけど選外 | ||||||||||||
ロジクール G703h | 8,000円 | 有線/無線 | 95g | 6 | 25600dpi | HERO 25K | × | |||||
Razer Viper Ultimate | 12,980円 | 有線/無線 | 74g | 8 | 20000dpi | Razer Focus+ | × | |||||
ロジクール PRO X SUPERLIGHT | 16,900円 | 有線/無線 | 61g | 5 | 25600dpi | HERO 25K | × | |||||
G502 WL | 11,700円 | 有線/無線 | 114g | 11 | 25600dpi | HERO 25K | × |
おすすめゲーミングマウスのざっくり紹介
ROG Keris Wireless AimPoint
ROG Keris Wireless AimPoint
スペック表 | |||
メーカー | ASUS | ||
---|---|---|---|
センサー | ROG AimPoint | ||
ボタン数 | 7 | ||
接続 | 有線 / 無線 | ||
重量 | 75g | ||
カウント数(最大) | 36000dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | ライティング無し:119時間 | ||
Bluetooth | 〇 | ||
メインスイッチ(耐久性) | ROGメカニカル(7000万回) +オムロン光学スイッチ×2付属 | ||
その他 | スイッチ換装可能 | ||
サイズ | 62x39x118 mm | ||
価格 | 約11,100円(2023年3月31日時点) |
今筆者のイチオシの「ROG Keris Wireless AimPoint」です。
1万円ちょっとという高すぎない価格ながら、めちゃくちゃコスパが良いASUSの高コスパ軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。
まず使用感の面では、約75gという軽量さで最長119時間の長いバッテリー持続時間を持ちます。通信方式にはBluetoothにも対応しているため、他のモバイル端末でも使える汎用性の高さも魅力です。
センサーにはAimPointと呼称する独自のセンサーが搭載されており、最大36000dpiという非常に高い精度を誇ります。正直ほぼ全ての人にとって無駄すぎるレベルの性能ですが、価格がそこまで高い訳でもないのが凄いところです。
また、最近のASUSのゲーミングマウスではお馴染みですが、スイッチが換装可能というASUS特有の珍しい造りになっているのもポイントです。マウスを長く使える上で大きな障害となるのがチャタリングと主としたスイッチの故障や不具合だと思いますが、「ROG Keriss Wireless AimPoint」では、交換用のスイッチが2つ付属しており、しかも耐久性が高いと言われている光学スイッチです。バッテリー寿命も長いですし、長期使用に耐えうる仕様が揃っているのが嬉しいです。Bluetooth対応のおかげで一般的なマウスとしても使いやすいですし、長期利用を考えるのであればゲーミングでない一般マウスとしてもおすすめできるかもしれない製品だと思います。
このように、Bluetoothにも対応した軽量マウスで、長時間バッテリー駆動で、超高精度なセンサーを搭載し、交換可能スイッチ(2個付属)で長期利用も期待できるという、消費者にとって嬉しい要素が詰まったマウスながら、価格は約11,000円(2023年3月時点)となっており、そこまで高価じゃないため、総合コスパはめちゃくちゃ良いと思います。コアゲーマー以外の消費者心理も考えてくれている素晴らしいマウスだと思います。
DeathAdder V2 Pro
DeathAdder V2 Pro
スペック表 | |||
メーカー | Razer | ||
---|---|---|---|
センサー | Razer Focus+ | ||
ボタン数 | 8 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 88g | ||
カウント数(最大) | 20000dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | 120時間 | ||
Bluetooth | 〇 | ||
メインスイッチ(耐久性) | オプティカル(7000万回) | ||
その他 | |||
サイズ | 61.7×42.7×127 mm | ||
価格 | 約9,980円(2023年3月31日時点) |
Razerのフィット感に定評があるDeathAdderシリーズのワイヤレスゲーミングマウスです。Bluetoothにも対応していて、ゲーミング以外のモバイル端末でも使うことが可能な点も魅力です。バッテリー寿命も最長120時間と長いです。
重量は88gとなっており、最近の軽量マウスと比べるとやや重めです。とはいえ、その差は基本10g~20g程度で、めちゃくちゃ変わる訳でもないですし、適度な重さがある方が好きな人には逆にメリットにもなる部分かと思います。それに、最近の軽量マウスでは削減されていることが多いホイール下のボタンを2個搭載しており、プログラムも可能となっているので、機能性では若干勝っています。
また、スイッチにはRazerの光学スイッチを搭載し、反応速度と耐久性の向上ができます。現状光学スイッチ標準搭載マウスは全体的にやや高めなので、1万円以下でその他の面も悪くない仕様で導入できるのは嬉しいです。
Bluetooth対応で長時間バッテリー駆動と光学スイッチ採用で約1万円という価格は安価で、コスパが良いです。軽量さとセンサー精度の面では人気の高価な軽量マウスと比べると少し劣るものの、大きなデメリットになるほどではないですし、手頃な価格で汎用性のある機能を備えつつ、尖った仕様の無いゲーミングマウスとして、入門用にもおすすめできるマウスだと思います。
HyperX Pulsefire Haste(ワイヤレス版)
HyperX Pulsefire Haste(ワイヤレス版)
スペック表 | |||
メーカー | HyperX | ||
---|---|---|---|
センサー | PMW 3335 | ||
ボタン数 | 6 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 約61g | ||
カウント数(最大) | 16000dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | 100時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | TTC Golden防塵マイクロ (最大6000万回) | ||
その他 | |||
サイズ | 68.8×38.2×124.3 mm | ||
価格 | 約7,860円(2023年3月29日時点) |
HyperXの超軽量ながら安価でコスパの良いワイヤレスゲーミングマウスです。穴ぼこだらけのハニカムシェル構造ですが、防塵・防水耐性がIP55となっており結構しっかりしているため、比較的安心できる製品です。
ハニカムシェル構造により、バッテリー内蔵のワイヤレスながら約61gという超軽量を実現しつつ、バッテリー持続時間も最大100時間(メーカー公表値)と長めなのも嬉しいです。
そして、何よりも嬉しいのが約8,000円という安価さです。他のバッテリー内蔵の超軽量マウスは現状では1万円以上が基本という中、約8,000円という一段安い価格で購入することができます。ほとんど対抗馬の居ない軽量さながら、コスパ特化のマウスに匹敵するコスパの良さです。
ただし、安さの代わりにデメリットが少しある点は注意です。
特に気になるのは、スイッチがメカニカルのものが標準搭載という点です。防塵仕様のスイッチらしいとはいえ、やはりASUSの交換スイッチ付属や光学スイッチと比べると耐久性にはやや不安があります。2年保証なので対応は期待できるものの、交換対応が受けられるとしても手続きが面倒ですし、交換までに少し時間は掛かりますから、やはり製品自体の耐久性が高い方が好ましいです。価格を考えればメカニカルスイッチは一般的であるものの、現在では1万円程度から光学スイッチや交換スイッチ付属マウスが選べることを考えると、長期利用前提のコスパではやや劣る印象です。
次に、こちらはさほど問題ではありませんが、センサー性能が他の1万円クラスのマウスよりもやや低いという点があります。一応のデメリットとしては挙げられるものの、最大16,000dpiもあればよほどのハイセンシ(高感度)でなければ気にならない十分なスペックだと思いますので、実質的には気にしなくて良い部分かなと思います。
といった感じで、もう少し高価なマウスと比べるとコスパでは劣る面があるものの、これだけの軽量さこの安価さのワイヤレス製品は貴重です。出来るだけ費用も抑ええて出来るだけ軽量なマウスが欲しい人には最適な製品になっていると思います。
Basilisk Ultimate(充電ドック無し)
Basilisk Ultimate(充電ドック無しモデル)
スペック表 | |||
メーカー | Razer | ||
---|---|---|---|
センサー | Razer Focus+ | ||
ボタン数 | 11 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 107g | ||
カウント数(最大) | 20000dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | 100時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | オプティカル(7000万回) | ||
その他 | |||
サイズ | 60x42x130 mm | ||
価格 | 約11,980円(2023年3月31日時点) |
Razerの多ボタンで高機能なワイヤレスゲーミングマウスです。
プログラム可能なボタンを11個も搭載しており、好きな操作を割り当てて利用することができます。更に、ホイールの抵抗度を調整できるという珍しい機能も搭載しており、自分好みにカスタマイズできるのが魅力のマウスです。FPS等だけでなくMMOやビジネスシーンでも活かすことができる仕様になっていると思います。
スイッチには光学スイッチを採用しており、速い応答速度となっている他、チャタリング等の誤クリックも発生しにくい仕様のため耐久性にも期待できるのも嬉しいです。
機能性は十分ですが、やはり注意すべきなのは形状と重さです。Razerはエルゴノミクス形状を主張しているものの、やはりかぶせ持ちに適した形状だと思います。重量も最近のワイヤレスマウスとしては重い約107gとなっているのも注意です。一概に悪い部分とは言えないものの、好みに合うかどうかは事前に考えておく必要があります。
また、価格が約11,980円(2023年3月時点)とやや高価なのも、デメリットと言えると思いますが、こちらは機能性が豊富なので、個人的にはそこまで高くは感じません。
重さと形状に合うかどうかに注意ですが、機能性に優れたマウスが欲しい場合にはおすすめできる製品です。
G502 X LIGHTSPEED
G502 X LIGHTSPEED
スペック表 | |||
メーカー | ロジクール | ||
---|---|---|---|
センサー | HERO 25K | ||
ボタン数 | 13 | ||
接続 | 有線 / 無線 | ||
重量 | 102g | ||
カウント数(最大) | 25600dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | 140時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | オプティカル | ||
その他 | 高速スクロール機能 | ||
サイズ | 75x40x132 mm | ||
価格 | 約17,600円(2023年3月31日時点) |
ロジクールの多機能ゲーミングマウスの定番「G502」の最新モデルの「G502 X LIGHTSPEED」です。このLIGHTSPEEDはライティングは無しとなっており、ライティング対応の「G502 X PLUSE」は約2,000円ほど高価になっている点に注意。
プログラム可能なボタンを13個も搭載しており、好きな操作を割り当てて操作できます。また、ホイールの引っかかりを無くせる「高速スクロール」機能を備えており、中央のボタン一つで切り替えることができます。これがゲーム以外の作業やWeb閲覧などでも本当に便利です。非常に優れた機能性です。
また、従来の「G502 LIGHTSPEED(G502 WL)」と比較すると、様々な面で改良が見られます。
まず、特に大きな変更はスイッチで、従来のメカニカルスイッチから光学式スイッチへと変更になりました。光学スイッチは耐久性やチャタリングの発生確率がメカニカルよりも優れていると言われているため、長寿命化が期待できます。特に高価なマウスでは耐久性は気になる部分なので、そこが強化されたのは大きいと思います。
また、重量も102gとなっており、G502 WLの114gから12gも軽量化されています。これにより、Razerで似た特徴を持つ対抗製品の「Basilisk Ultimate」よりも少し軽くなりました。
更に、バッテリー持続時間は最大140時間と非常に長くなっているのも魅力です。ロジクールのゲーミングマウスは保証期間が長い上に対応も良いので、後から対応はできたものの、やはり手続きの手間や交換までの時間を考えると長持ちする方が嬉しいので、スイッチの耐久性やバッテリー時間が格段に向上したことで、長期利用への不安が大きく改善したことが、高価なマウスにとっては非常に大きいかなと思います。
機能性や持続性は非常に良いですが、注意すべきなのは形状(重さ)と価格です。
まず使い心地についてですが、形状がかぶせ持ち向きの形状となっている点は合う合わないや好みが大きく分かれるため、事前に注意しておくことが必要です。また、重量も軽量化はされたものの、重い部類であることは変わらない点にも注意です。
次に、価格です。記事執筆時点(2023年3月)ではRGBライティング無し版でも約17,600円となっており、かなり高価です。機能性を考えれば高すぎるとまでは思いませんが、もっと安価でコスパも機能性も悪くはない選択肢がたくさんあるのも事実です。
価格も高さもあり、癖のあるマウスではありますので、人は選ぶマウスだと思います。
とはいえ、特に高速スクロール機能はゲーム以外でも本当に便利ですし、かぶせ持ち派の人にとっては一度チェックして欲しいマウスです。
人気だけど、選外の製品について
おすすめ製品の紹介については以上ですが、2023年3月現在、市場で人気ながら今回本記事では選外としたいくつかの製品について、その理由なども含めて軽く触れています。
先に行っておくと、スイッチの耐久性やバッテリー寿命の原因が主です。選外とした製品は発売が少し前の製品が多いですが、最近では独自開発のスイッチで耐久性を高めている製品が増えているため、やや古いメカニカルスイッチ搭載製品はやや不利となっている他、センサーや基盤の電力効率が向上しているためかバッテリー寿命も以前より大きく伸びているため、その点で大きく不利に感じる製品が増えています。そのため、数年前からランキング上位を維持している製品は、ランキング上位に居るために上位を維持しているケースも多く、仕様を見たら実は今では以外と微妙かも…みたいなことも多いので注意です。
G703h
G703h
スペック表 | |||
メーカー | ロジクール | ||
---|---|---|---|
センサー | HERO 25K | ||
ボタン数 | 6 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 95g | ||
カウント数(最大) | 25600dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | ライティング無し:60時間 標準ライティング:35時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | |||
その他 | ウェイト付属(10gx1) | ||
サイズ | 68x43x124 mm | ||
価格 | 約8,000円(2023年3月31日時点) |
2019年の発売から現在に至るまで高い人気を誇る、ロジクールの高コスパのワイヤレスゲーミングマウスです。発売当初は最大16000dpiの「HERO 16K」センサーでしたが、現在では最大25600dpiの「HERO 25K」に切り替えられており、やや古い製品ながらセンサー性能は現在でもトップクラスの立ち位置を維持しているのが好印象な製品です。その優れたセンサー搭載ながら、約8,000円という価格(2023年3月時点)でセンサー性能コスパが優れています。
使用感としては、手になじむ形状と、重すぎない95gという重量で、癖が少ない印象を受けます。また、好みで付けれる10gのウェイトも付属しており、使用感と性能を重視した高コスパマウスとして非常に優秀だと思います。
価格も比較的安価ですし、現在でも悪い選択肢ではないと思いますが、気になるのはバッテリー性能とスイッチ耐久性です。
バッテリー寿命はライティング無しで最大60時間となっており、これは100時間以上が主流となっている最近のゲーミングマウスと比較すると短いです。充電の頻度が2倍程度になるのはやや気になりますし、ライティングありだと35時間と大きく短くなるのも気になるところです。
また、スイッチもメカニカルが標準なのもややマイナスです。価格とセンサー性能を考えれば普通ではありますが、現在では1万円程度で高耐久の光学スイッチ搭載マウスも増えているので、コスパ的にはやや劣る印象です。
バッテリーとスイッチの両方の面を考えると、持続性という点では新しいマウスと比べるとやはり大きく劣る印象が強く、価格の安さとセンサー性能には魅力がありますが、今では特におすすめ出来る製品とまでは言えないかなという評価です。
Viper Ultimate(充電ドック無し)
Viper Ultimate(充電ドック無し版)
スペック表 | |||
メーカー | Razer | ||
---|---|---|---|
センサー | Razer Focus+ | ||
ボタン数 | 8 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 74g | ||
カウント数(最大) | 20000dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | 70時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | オプティカル(7000万回) | ||
その他 | 左利きにも対応 | ||
サイズ | 66x38x127 mm | ||
価格 | 約10,483円(2023年3月29日時点) |
Razerの軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。充電ドック付属版もあり、+1,500円~2,000円ほどで購入できます(ただし、評判はあまり良くないようです)。
こちらも上述の「G703h」と同じ2019年発売で、今でも人気の軽量ゲーミングマウスです。
今でも全然悪くはなく、選外にするか一番悩んだ製品ですが、総合的に見て「DeathAdder V2 Pro」の方が良いということで、おすすめを5製品に絞りたかった兼ね合いもあって選外としました。
約74gという軽量さが売りの製品ですが、やや古い製品ながら光学スイッチを採用しており、スイッチの耐久性は安価な製品よりも優れていることが多いのも魅力です。発売から時間が経ったことで値下がりしており、現在(2023年3月)では1万円ちょっとで購入でき、コスパは優れていると思います。
また、ゲーミングマウスではやや珍しく、左利きでも使えるのが良いです。形状は左右対称なので、右利きでももちろん使うことができ、サイドボタンも両側に対応しています。この仕様のせいで恐らくコストが若干増しているため、以前の価格では若干コスパが気になるところでしたが、値下がりした現在では右利き専用でもコスパは良い部類なのが嬉しいです。
といった感じで、正直今でも全然有力な製品ですが、少し気になるのはバッテリー寿命です。最大70時間となっており、100時間以上が主流の最近のマウスと比べると劣ります。G703hも同様ですが、やや古い製品ではネックになることが多いです。
このバッテリー性能に加え、Bluetooth対応が無いという点において、先に述べた同社の「DeathAdder V2 Pro」の方がコスパは一段上だと判断したため選外となりました。14gほど重くなって左利き対応はなくなりますが、バッテリー寿命は大幅に有利で、Bluetooth対応があり、中央ボタンが2個あります。そして、価格も若干安いです。総合コスパを考えるとやはり少し劣る印象です。
とはいえ、軽量さと左利き対応は魅力的で、今でも十分競争力がある製品だと思います。
PRO X SUPERLIGHT
PRO X SUPERLIGHT
スペック表 | |||
メーカー | ロジクール | ||
---|---|---|---|
センサー | HERO 25K | ||
ボタン数 | 5 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 約61g | ||
カウント数(最大) | 25600dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | 70時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | メカニカル | ||
その他 | |||
サイズ | 63.5x40x125 mm | ||
価格 | 約16,900円(2023年3月31日時点) |
ロジクールの超軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。発売から価格.comでも上位を維持し続けている人気製品です。
63g未満という驚異的な軽さを、有線でも中々見ない軽さをハニカムシェル構造(穴だらけのやつ)でもなく実現しているのが驚きのマウスです。
センサーも最大25600dpiの高精度センサーを搭載しており、軽さと基本性能を高めた、特にfpsなど緻密で移動量の多い操作が必要となるゲームで魅力的な製品です。
ただし、価格が約16,900円(2023年3月時点)と非常に高価な割には、現在では軽さとセンサー性能以外は微妙な点も多く、コスパ的にはあまりおすすめはできないという評価です。
かなり高価ながら、スイッチはメカニカル標準となっているため耐久性にはやや不安があります。保証が長いため対応は期待できるものの、やはり面倒ですし、交換品が届くまでの時間を考えると気になるところです。また、バッテリー寿命も新しい競合製品と比べると大きく劣る最長70時間となっており、長期利用を見据えるなら気になる点が多いです。
その他の機能性も最低限なため、価格と他の高機能製品と比べるとマイナスです。ボタン数は5となっており、折角左右対称形状なのに、左利きではサイドボタンが無くて使えません。Bluetooth対応やホイール機能強化もありません。軽さの魅力はあるものの、この機能性で16,000円~17,000円という価格は正直悩みどころです。
軽さのために色々なものを削ぎ落としたということなのだと思いますが、10g~15g程度重くなることを許容できるなら、機能性や耐久性を高めつつ、予算も大きく削減できる選択肢がたくさんありますから、コスパ重視としては正直微妙なところかなというのが本音です。
ワイヤレスでこの軽さは凄いですし、その良さがあるため競争力はもちろんあると思いますが、予算が潤沢でどうしてもとにかく軽いマウスが欲しいという訳でなければ、第一にはおすすめしない製品かなと感じます。
G502 LIGHTSPEED(G502 WL)
G502 WL
スペック表 | |||
メーカー | ロジクール | ||
---|---|---|---|
センサー | HERO 25K | ||
ボタン数 | 11 | ||
接続 | 有線/無線 | ||
重量 | 114g | ||
カウント数(最大) | 25600dpi | ||
バッテリー寿命(最大) | ライティング無し:60時間 標準ライティング:48時間 | ||
Bluetooth | × | ||
メインスイッチ(耐久性) | メカニカル | ||
その他 | ウェイト付属(4g 2個、2g 4個) 高速スクロール機能 | ||
サイズ | 75x40x132 mm | ||
価格 | 約11,700円(2023年3月31日時点) |
ロジクールの多機能ゲーミングマウスの定番「G502」のワイヤレス対応版です。
現在では新モデル(上位モデル?)の「G502 X シリーズ」が登場しているため(上述)、そちらと比較してどちらか片方を入れるなら新モデルの方ということで、こちらは選外です。
かぶせ持ちの右利き専用の形状に、11個のプログラム可能なボタンを搭載している大きめで重めのマウスです。高速スクロール機能(ホイールの引っ掛かりを無くせる機能)も搭載しており、これが本当に便利です。また、取り外し可能なウェイトが付属しており、重さやバランスの調整ができます。
機能性自体は申し分ないですが、新モデルの「G502 X」シリーズやその他の新しめの競合マウスと比較すると、やはりスイッチ耐久性やバッテリー寿命が短いのが気になります。
それに加え、元からの特殊な形状と重い重量は好みが大きく分かれる部分もあり、総合的には現在では中々おすすめの優先度としては低めになっちゃうかなという印象でした。
「G502 X」の登場によって大きく値下がりし、現在では約11,700円と以前よりもかなり導入しやすくはなったものの、新モデルの「G502 X」が高価とはいえ純粋な上位互換という感じですし、似た特徴を持つ競合製品の「Basilisk Ultimate」が近い価格でコスパは若干上の印象なので、やはり現在では少し厳しい立ち位置だと思います。