2021年12月時点での、筆者が選ぶおすすめタブレット紹介です。コスパ、価格、性能などに分けて紹介しています。
本記事の内容は記事執筆時点(2021年12月8日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
掲載の価格は記事執筆時点での大体の市場価格です。
概要 | 製品 | 価格 |
---|---|---|
最高のコスパ ほとんどの人はこれでOK (4万円台) | iPad 10.2インチ 第9世代 | 約4万円~ |
Xiaomi Pad 5 | 約4.4万円~ | |
やや高価だけど高性能高品質 (7万円台) | iPad Air 10.9インチ 第4世代 | 約7万円~ |
片手での使用(5万円) | iPad mini 8.3インチ 第6世代 | 約6万円~ |
とにかく安い(1.5万円) | Fire HD 10 2021年モデル | 約1.6万円 |
キーボードとスタンド付きで高コスパ (4万円~7.6万円) | Detachable Chromebook CM3 | 約4万円~ |
IdeaPad Duet 560 Chromebook | 約6.8万円~ | |
あらゆる面が高性能 (9.5万円~) | iPad Pro 11インチ 第3世代(M1) | 約9.5万円~ |
iPad Pro 12.9インチ 第4世代(M1) | 約13万円~ | |
多様性に優れるWindowsタブ (9万円~) | Surface Pro 8 | 約14.8万円~ |
Surface Pro 7 | 約9万円~ |
最高のコスパ:ほとんどの人はこれでOK
iPad 10.2インチ 第9世代
良い点
- 同価格帯の他製品を圧倒する高い処理性能(Apple A13)
- やや安価(4万円~)
- 優れたディスプレイ
- 優れた前面カメラ
悪い点
- 厚いベゼルと物理ホームボタンで見た目はちょっと古臭い
- USB Type-Cが使えない
- スピーカーはステレオだけど下部にのみ搭載(2個)
- 専用のキーボード無し
- Bluetooth 4.2 対応で少し古い
スペック表 | |||
価格 | 39,800円~ ※2021年12月8日時点 | ||
---|---|---|---|
OS | iPad OS | ||
SoC | Apple A13 | ||
RAM(メモリ) | 3GB | ||
ストレージ容量 | 64GB~256GB | ||
ディスプレイ | 10.2インチ IPS 2160×1620 | ||
重量 | 487g(Wi-Fiモデル) | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5) Bluetooth 4.2 セルラーモデルあり | ||
その他 | 指紋認証 SDカードスロット非搭載 USB Type-C無し | ||
販売ページ | Amazon Apple Store |
iPadの無印は、タブレットを購入しようと調べた際に真っ先に勧められることの多い定番のタブレットです。
やはり最大の魅力はその処理性能です。最安4万円という価格ながら「Apple A13」という高性能なプロセッサを搭載しています。現状4万円以下で「Apple A13」ほど高性能なプロセッサを搭載している製品は他にありません。処理性能から見たコスパなら随一です。
ディスプレイも低~中価格帯に属するタブレットとしては比較的優れています。2160×1620という解像度は一般的なFHDタブレット(1920×1200)より精細で、色も鮮やかです。
前面カメラも前世代から大幅に強化されています。第8世代では120万画素だったのが、第9世代では1200万画素と10倍になっています。テレワークやステイホーム需要を考慮した仕様だと思われ、時代に沿ったパフォーマンスを提供してくれています。
iPad無印は、タブレットとして特に重要な処理性能とディスプレイの点において必要十分を上回るものを提供しつつも手頃な価格で、常に市場トップを維持し続ける安定の高コスパタブレットです。
ただし、いくつかの気になる点もあります。
まずはその見た目です。厚いベゼルと下部のホームボタンのせいで、その見た目は正直時代遅れに感じます。ここに関しては、同価格以下の安価なタブレットよりも悪い印象を受けることもあり、価格と性能を考慮しても平均以下となる唯一に近い部分だと思います。
また、未だにLightningコネクタを採用しており、USB Type-Cに対応していない点も残念な点です。今では最新のiPadシリーズの中では唯一対応していません。他機器と充電器等の周辺機器を共有しにくいです。
全く弱点が無い訳ではないですが、価格と性能を考慮すれば許せるレベルだと思いますし、これほど経済的かつ高性能高コスパな製品は他にほぼ無いので、ほとんどのコスパ重視の人におすすめできる製品だと思います。
Xiaomi Pad 5
良い点
- 比較的優れた処理性能(Snapdragon 860)
- やや安価(4.4万円~)
- 非常に優れたディスプレイ(120Hz対応)
- 優れたバッテリー性能
- スピーカー4つ搭載
悪い点
- SDカードスロット無し
- GPS非搭載
- 純正キーボードが日本では未発売(記事執筆時点)
Xiaomi Pad 5は「Snapdragon 860」を搭載し、4万円台という価格の割には高性能かつ、その他の各種性能も優れている高コスパタブレットです。コスパ重視の4万円台タブレットでは一強に近かったiPad無印に対抗できると思うタブレットです。
処理性能はApple A13には及ばないものの、Webページ閲覧や軽いゲームなら十分快適に行える高性能さの「Snapdragon 860」を搭載しています。4万円台のAndroid系タブレットとしてはかなり高性能な部類となっており、よほど重い処理を想定しなければ困ることはほぼ無いと思います。
ディスプレイは4万円台とは思えないほど良いです。2560×1600の高めの解像度に加え、リフレッシュレートも最大120Hzに対応しています。4万円台で「Snapdragon 860」を搭載しつつこのクラスのディスプレイを採用しているのは驚きです。
また、更にはバッテリー容量は8,720mAhと大容量で持続時間が長いです。それなのに、厚み6.85mmで511gと薄型軽量です。総じて、4万円台で実現しているのが信じられないレベルの高品質タブレットだと思います。
ただし、Android系では少し珍しい弱点があります。
一つ目はGPSが非搭載な点です。位置情報が利用できないので、車載用や旅行先などでの利用には不向きかもしれない他、位置情報を使用するサービスやアプリでも不便です。割と致命的な弱点なので、事前に確認しておくことが必須です。
二つ目はSDカードスロットを搭載していない点です。最低でも128GBの内蔵ストレージがありますし、iPadでは無いのが当たり前なので、大きな弱点とは言えないと思いますが、利用したい方は注意が必要です。
やや高価だけど高性能で高品質
iPad Air 10.9インチ 第4世代
良い点
- 優れた処理性能(Apple A14)
- 非常に優れたディスプレイ
- Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応
- 非常に軽量(約458g)
悪い点
- やや高価(約7万円~)
- SDカードスロット無し
スペック表 | |||
価格 | 69,080円~ ※2021年12月8日時点 | ||
---|---|---|---|
OS | iPad OS | ||
SoC | Apple A14 | ||
RAM(メモリ) | 4GB | ||
ストレージ容量 | 64GB ~ 256GB | ||
ディスプレイ | 10.9インチ IPS 2360×1640 | ||
重量 | 458g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6) Bluetooth 5.0 | ||
その他 | 指紋認証 SDカードスロット非搭載 | ||
販売ページ | Amazon Apple store |
iPad Airは軽量かつ高性能なiPadのミドルレンジモデルです。「Apple A14」を搭載しており、非常に高い処理性能を提供します。RAMも4GBと無印より1GB多いです。
ディスプレイ性能も非常に高く、ここも無印よりも良いです。フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、広色域ディスプレイ(P3)の仕様が追加され、より色鮮やかで見易いディスプレイとなっています。非常に質の高いディスプレイです。
「Air」と付くように、軽さも特徴の一つです。10.9インチのタブレットとしてはやや大きめのディスプレイ搭載ながら、約458gという軽量さです。10インチくらいのタブレットでもここまでの軽さのものはほとんど無いくらい軽いです。背面やエッジの質感も高級感に溢れていることもあり、色々なところへ持ち運んで使いたくなる軽量さと見た目となっています。
前面カメラは最新のiPad無印やminiよりもわずかに低性能ですが、それでもタブレットに搭載される前面カメラとしては十分です。
価格は64GBモデルが約7万円からとやや高価な点は気になりますが、目立った欠点もなく、その性能はあらゆる面で必要十分を満たしてくれる上、高級感ある見た目も魅力です。予算に少し余裕があり、出来るだけ長く満足できるタブレットが欲しい方には非常におすすめな一台だと思います。
片手での使用
iPad mini 8.3インチ 第6世代
良い点
- 優れた処理性能(Apple A15)
- 片手で持てる大きさ(8.3インチ)
- 非常に軽量(約293g)
- Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応
悪い点
- やや高価(約6万円~)
- SDカードスロット無し
スペック表 | |||
価格 | 59,800円~ ※2021年12月8日時点 | ||
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OS | iPad OS | ||
SoC | Apple A15 | ||
RAM(メモリ) | 4GB | ||
ストレージ容量 | 64GB ~ 256GB | ||
ディスプレイ | 8.3インチ IPS 2266×1488 | ||
重量 | 約 293g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6) Bluetooth 5.0 | ||
その他 | 指紋認証 SDカードスロット非搭載 | ||
販売ページ | Amazon Apple store |
iPad miniは、8.3インチディスプレイを備えた、超小型軽量の片手で使える小型タブレットです。スマホだと少し小さいけど、10インチ以上のタブレットは片手でさっと使うには大きくて重い…という人に丁度良いサイズ感のタブレットになっています。
プロセッサには最新の「Apple A15」を搭載しており、非常に高性能です。記事執筆時点ではiPad無印やAirよりも高性能となっています。小型ながら非常にパワフルで、スマホ用のゲームなら重いものでも大体快適に動かせます。
ディスプレイも非常に高いです。解像度は他モデルよりもわずかに低いですが、画面サイズが小さいので、精細さはiPad Proを含む他モデルと比較してトップです。非常にキレイです。仕様的には恐らくAirと同じもので、無印からフルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、広色域ディスプレイ(P3)の仕様が追加され、より色鮮やかで見易いディスプレイとなっています。
前面カメラは1200万画素の高性能なものとなっており、ビデオ通話などで活躍します。
画面の小ささは時にはデメリットにもなる点を除けば、目立った欠点の無い高性能高品質タブレットです。単純に小さいタブレットが欲しい人にはもちろん、その非常に高い性能を活かせるスマホゲーをもっと気軽に存分に楽しみたいという人に特におすすめできる製品です。
とにかく安い
Fire HD 10 2021年モデル
良い点
- 非常に安価(約1.6万円)
- 安価さの割には良いディスプレイと処理性能
- 軽量(約465g)
- 優れたバッテリー寿命(公称:12時間)
悪い点
- 処理性能が低い
- GPS非搭載
- 少ないストレージ容量(32GB~64GB)
- 厚いベゼルで正直安っぽいデザイン
- 低性能なカメラ(リア:5MP、フロント2MP)
スペック表 | |||
価格 | 15,980円~ ※2021年12月8日時点 | ||
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OS | FireOS | ||
SoC | Apple A14 | ||
RAM(メモリ) | 3GB | ||
ストレージ容量 | 32GB ~ 64GB | ||
ディスプレイ | 10.1インチ IPS 1920×1200 | ||
重量 | 約 465g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5) Bluetooth | ||
その他 | 生体認証無し SDカードスロット非搭載 | ||
販売ページ | Amazon |
Amazonの Fire HD 10 は非常に安価な10.1インチタブレットです。約1.6万円からと安価ながら、その安価の割には優れたプロセッサとディスプレイを備えている強力な予算機です。特にメディア鑑賞用に最低限のもの欲しいという人にはおすすめです。
プロセッサには「MT 8183」が採用されています。処理性能自体は低性能な部類ですが、軽作業には十分な性能があります。重いゲームは厳しめですが、軽いゲームなら対応できると思います。
ディスプレイも安価さの割には良いです。比較的明るく色の再現性も高めです。ただし、コントラストは低く、張りの無い映像に感じる可能性があります。良いというのも価格を考慮すればの話なので、高いレベルの映像を楽しむにはやはり少し力不足な点は注意が必要です。
その他、カメラ性能の低さや見た目のチープさについては価格を考慮すれば妥協できる点だと思いますが、GPSが非搭載なのは気になります。車載、旅行用のナビ用には適していません。別のオプションやデバイスを用意する必要があります。
GPS非搭載な点は残念ですが、プロセッサとディスプレイについては及第点のものを用意しつつ、約1.6万円という価格は魅力的です。セール時にはもっと安くなることも珍しくないので、その際のコスパは他タブレットを圧倒します。最も安価なiPadを購入するためには4万円が必要ですが、Fire HD 10なら3分1の費用で済みますし、Office Personal 365とキーボード付きカバーセットを購入しても大きなお釣りがきます。
自宅でのメディア鑑賞用の安価なタブレットが欲しい際には、他に敵無しの強力な予算機となっています。
キーボードとスタンド付きで高コスパ
Detachable Chromebook CM3
良い点
- スタンドカバーとキーボード付属
- 収納可能なUSIペン付属
- スタンドカバーは縦置きにも対応
- やや安価(約4万円~)
悪い点
- 処理性能が低い
- 処理性能コスパが悪い
- Bluetooth 4.2 対応で少し古い
- Chromebookによる制限
- 全てのAndroidアプリには対応していない
- 多くのアプリが仮想環境で動作
ASUS Detachable Chromebook CM3 は、スタンドカバー、キーボード、収納可能なUSIペンが標準付属し、様々な使い方に対応した多様性の高いタブレットです。スタンドカバーは縦置きにもしている点は珍しく、使い勝手が非常に良いです。豊富な付属品がありながらも約4万円からという安価さも魅力です。
ただし、処理性能は価格の割には低く、プロセッサは「MT 8183」です。約1.6万円で購入できる Amazon Fire HD 10(2021年モデル)と同じです。また、本機はChromebookのため、アプリは仮想環境で動作することが基本です。通常より少し高い性能が要求されるので、更に性能面では若干マイナスとなります。ただでさえ、性能の低いプロセッサに加えChromebookということもあり、その処理性能は同価格帯の他タブレットより低いです。基本的に軽い作業のみを行うこと前提のデバイスとなっています。
ディスプレイは10.5インチのFHD(1920×1200)です。10インチ台のタブレットとしてはやや大きいです。また、ベゼルも厚いので、思ったより大きい印象を受けるタブレットになっています。見た目は裏面は悪くないですが、ベゼルが露出する画面側はやや不格好にも見えると思います。
価格の割に低い処理性能や厚いベゼルは妥協する必要がありますが、多様な付属品のおかげで、追加の費用なくペン付きの2 in 1タブレットが手に入るのは非常に魅力的です。軽い処理が出来れば良くてどこでも気軽に使いたいという人には非常に嬉しい製品に仕上がっていると思います。
IdeaPad Duet 560 Chromebook
良い点
- スタンドカバーとキーボード付属
- USIペン付属
- OLED(有機EL)ディスプレイ採用
- 非常に優れたバッテリー寿命
- Chromebookにしては高い処理性能
悪い点
- やや高価(6万円台後半~)
- 処理性能が価格に割には高くはない
- やや狭い解像度(1920×1080)
- Chromebookによる制限
- 全てのAndroidアプリには対応していない
- 多くのアプリが仮想環境で動作
IdeaPad Duet 560 Chromebookは、スタンドカバー、キーボード、USIペンが標準付属し、様々な使い方に対応した多様性の高いタブレットです。有機ELディスプレイ採用で、色の再現性が非常に高い他、低性能なモデルが多いChromebookの中では比較的高性能なプロセッサを搭載しているのも魅力です。
プロセッサは「Snapdragon 7c Gen2」が採用されています。ミドルレンジスマホでよく採用されていた Snapdragon 720G や 730G に近い性能です。Chromebookはそれ自体が軽い処理前提といえるものなので、低性能なプロセッサ搭載品が多い中では高性能な部類だと思います。ただし、豊富な付属品があるとはいえ、6万円台後半からのタブレットにしては低めの処理性能です。
ディスプレイは13.3インチの有機ELディスプレイが採用されています。これが本機の大きな強みだと思います。色の再現性が非常に高く、美しい映像を表示することができます。ディスプレイのサイズも13.3インチと大きめなので、10インチ台のタブレットよりも見易いです。有機ELのおかげもあってかベゼルも狭く、見た目も格好いいです。
ただし、少し残念なのは解像度で、タブレットで一般的な「1920x1200(16:10)」ではなく「1920x1080(16:9)」となっており片方の幅が少し狭くなっています。ノートPCやデスクトップPCでは一般的なアスペクト比なので特殊という訳ではないですが、他タブレットよりは若干狭く、視認性が低下している点は留意しておいた方が良いかもしれません。
本体重量は約700gとなっています。サイズの割には軽量です。厚みも約7.23mmと薄型です。サイズが大きいため手で持って使うのはやや厳しめですが、持ち運んで使う分には十分なモバイル性能だと思います。カバーとキーボードを装着すると約1.2kgとなりますが、これでも一般的な13.3インチのノートPCと同程度なので、持ち運ぶ分には問題ないと思います。
バッテリー寿命は公称で約15.5時間となっており、長いです。有機ELディスプレイの恩恵も大きそうです。がっつり使っても1日は大丈夫な性能です。
また、Wi-Fiについて、タブレット全体ではまだWi-Fi 5(11ac)が主流ですが、価格が高めの製品から徐々にWi-Fi 6(11ax)が普及していますが、本機は6万円台後半からという高めの価格設定ながら、古いWi-Fi 5(11ac)までの対応なのが少し気になりました。実用面では現状はほとんど影響が無いと思う部分ですが、期待している人は注意が必要です。
豊富な付属品込みで6万円台からというのは、Surface ProやiPad Proでオプション品を揃えるよりも圧倒的に安いです。各種性能面ではやはり劣りますが、低性能ではないプロセッサを搭載し、軽作業なら問題なく行える性能はあります。Surface ProやiPad Proのようなタブレットが欲しいけど、そこまで高性能なものが必要な訳ではないという人に検討の余地があるタブレットです。
あらゆる面が高性能
iPad Pro 11インチ 第3世代
良い点
- 重いグラフィック処理もこなせる非常に優れた処理性能(Apple M1)
- 非常に優れたディスプレイ(120Hz対応)
- 非常に軽量(約466g)
- 優れたカメラ性能
- スピーカー4つ搭載
- Thunderbolt/USB4 対応
- Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応
悪い点
- 高価(約9.5万円~)
- SDカードスロット無し
- 多分大体の人にはオーバースペック
スペック表 | |||
価格 | 94,800円~ ※2021年12月8日時点 | ||
---|---|---|---|
OS | iPad OS | ||
SoC | Apple M1 | ||
RAM(メモリ) | 8GB / 16GB | ||
ストレージ容量 | 128GB ~ 1TB | ||
ディスプレイ | 11インチ IPS 2388×1688 最大120Hz | ||
重量 | 466g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6) Bluetooth 5.0 | ||
その他 | 背面デュアルカメラ(12MP+10MP) 顔認証 SDカードスロット非搭載 | ||
販売ページ | Amazon Apple store |
iPad Pro は iPad のハイエンドモデルです。あらゆる点が非常に高性能で隙の無いスペックな上、薄型軽量でモバイル性能も犠牲にしていないので、プロ用途でなくても予算に余裕があって失敗したくないなら非常に優れた選択肢だと思います。ここでは11インチモデルの紹介しています。
プロセッサには「Apple M1」が採用されています。MacBook Airなどにも採用されているプロセッサということもあり、タブレット用としては圧倒的な高性能を誇ります。CPU性能も非常に優れていますが、特にGPU性能は内蔵GPUとは思えないほど高性能です。プロ向けの重いグラフィック処理にもある程度対応することができます。タブレットの、しかも内蔵GPUでそんな芸当が出来るのは2021年末現在では iPad Pro くらいです。
ディスプレイ性能も非常に高いです。2388×1668の高解像度に加え、最大輝度が600nitと明るいです。更に、ProMotionテクノロジー搭載でリフレッシュレートは最大120Hzまで対応しています。非常に質の高いディスプレイです。
重量も約461gとなっており、11インチのタブレットとしては非常に軽量です。ナローベゼルで全体的に高級感のある見た目も良く、あちこちで気軽に持ち運べて活躍できるタブレットです。性能は非常に高いですが、Apple M1は電力効率が非常に優れているので、バッテリー性能も悪化していません。
また、iPad Pro はカメラ性能も高いです。背面には1,200万画素と1,000万画素のデュアルカメラを搭載しており、カメラは妥協されがちなタブレットにおいては頭一つ抜けて良いカメラを搭載しています。また、「LiDAR(ライダー)スキャナ」を搭載しており、被写体とその他の物との距離をより正確に把握することが可能となっています。たとえば背景ぼかし機能や暗所でのフォーカス機能などで活躍し、様々な場所や要求に応えることが可能となっています。
その他にも、Wi-Fi 6、Thunderbolt/USB4、セルラーモデルは5G対応など、最新規格や高性能さを詰めこんだハイエンドの名にふさわしい超高品質タブレットです。
9万円台中盤からと非常に高価なのは一般人にとっては致命的と言えると思いますが、その仕様的には高くは感じないレベルの仕上がりのタブレットです。性能が高くても軽量さやバッテリー性能は損なわれず、価格のみが高くなっているため、予算に余裕があるならプロ用途でなくても高性能なタブレットが欲しい人にはおすすめできる高品質タブレットです。とはいえ、一般の人にここまでの性能が必要だったり活かせる人は正直ほとんど居ないと思うのも事実です。処理性能が高めのタブレットが欲しくても、大体の人は下位のiPadでも十分だと思うので、予算と相談しての購入をおすすめします。
iPad Pro 12.9インチモデルの紹介ですが、サイズ以外は11インチモデルと共通の仕様も多い上、価格が大幅にアップしておりほとんどの人にはオーバースペックかつコスパは11インチモデルよりは悪くなると思うので、補足という感じでさくっとの紹介にしています。
iPad Pro 12.9インチ 第5世代
良い点
- 重いグラフィック処理もこなせる非常に優れた処理性能(Apple M1)
- 非常に優れたディスプレイ(120Hz対応、ピーク時最大1600nit)
- サイズの割には非常に軽量(約641g)
- 優れたカメラ性能
- スピーカー4つ搭載
- Thunderbolt/USB4 対応
- Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応
悪い点
- 非常に高価(約13万円~)
- SDカードスロット無し
- ほとんどの人にはオーバースペック
スペック表 | |||
価格 | 129,800円~ ※2021年12月8日時点 | ||
---|---|---|---|
OS | iPad OS | ||
SoC | Apple M1 | ||
RAM(メモリ) | 8GB / 16GB | ||
ストレージ容量 | 128GB ~ 1TB | ||
ディスプレイ | 12.9インチ IPS 2732×2048 最大120Hz フルスクリーン時最大:1,000nit ピーク時最大:1,600nit | ||
重量 | 641g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6) Bluetooth 5.0 | ||
その他 | 背面デュアルカメラ(12MP+10MP) 顔認証 SDカードスロット非搭載 | ||
販売ページ | Amazon Apple store |
iPad Pro 12.9インチモデルは大型のハイエンドタブレットです。あらゆる点が非常に高性能なプロ向け仕様です。サイズと価格以外の仕様は、基本的に11インチモデルと共通なので、お手数ですが上述の11インチモデルの説明をご覧ください。
11インチモデルとサイズと価格以外で違うのは、ディスプレイ仕様です。精細さやリフレッシュレートなどは同じですが、最大輝度が大幅に引き上げられ、より明るい映像を表示する事が可能になっています。フルスクリーン時最大は1,000nitで、素人にはどこでそんな明るさ必要なんだってレベルですが、ピーク時最大輝度に至っては最大1,600nitとなっています。超高性能なディスプレイが超明るく使えます。また、画面サイズは12.9インチを大きくなりましたが、それに合わせて解像度も引き上げられているため、精細さは11インチモデルと変わりません。
重量は641gとなっており、サイズの割には軽量です。とはいえ、大型かつ重量自体はそこそこなので、手で持って使うには11インチモデルよりはやや不便だと思います。ただし、持ち運びには苦労しない軽量さです。
12.9インチと大型化したことにより視認性は向上し、キーボード、スタンドカバーを用いてのPCのようなスタイルでの使い方での利便性が向上しています。
11インチモデルとの仕様の違いについてはここまでとして、総評です。サイズ以外で大きく変わったのはディスプレイ仕様のみ(あと、大型化に伴って放熱性能も多少上がっているかも)です。ですが、価格は11インチモデルの最安約94,800円から129,800円と大幅に上昇しています。正直コスパ的には悪化していると思います。
大型化したことによるノートPCスタイルでの利便性の向上はありますが、更なる追加費用を求められます。ディスプレイ性能は素晴らしいですが、恐らくほとんどの人にとっては必要ない…オーバースペックな機能の追加だと思います。そのため、タブレット自体は本当に素晴らしいものですが、実際に購入し活用するのはごく一部のプロの方なのかなという印象のタブレットです。ただしもちろん、予算に大きな余裕がある人は別です。
多様性に優れるWindowsタブレット
Surface Pro 8
良い点
- 優れた処理性能(Core i5-1135G7,Core i7-1185G7)
- 非常に優れたディスプレイ(120Hz対応)
- Thunderbolt/USB4 対応
- Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応
- 無段階調整のキックスタンド付き
- イヤホンジャックあり
- 専用ペンとの利用で紙のような書き心地
悪い点
- 非常に高価(約14.8万円~)
- 処理性能コスパはiPad Proに大幅に劣る(特にグラフィック性能)
- サイズ割に重い(約891g)
- SDカードスロット無し
スペック表 | |||
価格 | 148,280円~ ※2021年12月8日時点 | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home | ||
CPU | Core i7-1185G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4(法人向け限定) | ||
RAM(メモリ) | 8GB ~32GB | ||
ストレージ容量 | 128GB ~ 1TB | ||
ディスプレイ | 13インチ IPS 2880×1920 最大120Hz | ||
重量 | 約 891g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6) Bluetooth 5.1 | ||
その他 | 顔認証 Office Home and Business 2021 付属 SDカードスロット非搭載 | ||
販売ページ | Amazon Microsoft Store 楽天 |
Surface Pro 8 はWindows 11搭載のMicrosoftの純正タブレットです。「Office Home and Business 2021」が標準付属する他、無段階調整のキックスタンドが本体に付属しています。2 in 1 タブレットとして有名ですが、キーボードは基本的には別途の購入となる点は注意が必要です。Windowsによる多様性と大きめサイズでノートPCとしても使える汎用性の高さで、高い生産性が売りの高品質タブレットです。
CPUには「Core i5-1135G7」または「Core i7-1185G7」が搭載されています。上位のCore i7の方が大幅に高い性能なのかなという印象も持つかもしれませんが、どちらも4コア8スレッドCPUとなっているためCPU性能は大きくは変わらず、実用性面での差は小さいです。ただし、GPU(グラフィック用のプロセッサ)の実行ユニット数はCore i7が96でCore i5が80となっているため、ややCore i7側の方が高いです。(また、Core i3モデルも存在しますが、法人限定モデルとなっているため割愛します)
タブレット全体で見ると非常に高い処理性能を持ちますが、価格が非常に高いので処理性能コスパは良くはないです。たとえば、OSが違うため単純比較はできませんが iPadと比較すると、Apple M1搭載でより安価な iPad Pro(最安9.5万円程度)に大幅に負けています。
ディスプレイ性能は非常に高いです。2880×1920の高解像度に加え、リフレッシュレートは最大120Hzに対応しています。色の再現性や発色も良く、iPad Proにも引けを取っていません。加えて、Surface Pro 8 では触覚センサーが搭載され、専用のペンを利用することで紙のような書き心地を実現することが可能です。イラストなどでの利用では魅力的な機能だと思われます。非常に質の高いディスプレイです。
また、Surfaceシリーズは「Office Home and Business」が標準付属します。「Office Home and Business」は、普通に購入するとなるとパッケージ版なら38,000円程度(2021年12月時点)で、既製品PCで付属している場合でも大体非搭載モデルから2万円程度はプラスされることが多いです。非常に高価なので、Officeが必要な人にとっては実質コスパが大幅に良くなります。
重量は約891gとなっており、サイズの割には重いです。キックスタンド付属の点を考慮しても重いと思います。一応タブレットですが、基本的には机等の上に置いての利用になると思います。
バッテリー寿命は約16時間となっており、長いです。高い解像度のディスプレイを備えながらこのバッテリー性能は凄いと思います。上述の重さの要因の一つには、バッテリー容量の増加もあると思うので、それを考えると多少重くても許せるのかなと思います。
総評ですが、タブレット自体の質は非常に高いといえるSurface Pro 8ですが、やはりネックは価格です。Core i5の最小構成でも14万円台からとなっており、しかもキーボードは別売りです。Surface Pro 8 からはCore i3モデルが法人限定となったこともあり、最小導入価格が大幅に上がっています。一般消費者にとっては気軽には手を出せない価格だと思います。せめて処理性能が重めのゲームや動画編集などもこなせるレベルなら妥協できたと思いますが、その辺りは厳しく、それらをある程度対応できるiPad Proにはコスパで劣っている印象を否めません。
Windowsによる豊富なアプリケーションと多様性は評価でき、Office標準付属も一部のユーザーにとっては高い利益とコスパ良化の効果を与えますが、その価格はやはり高いと言わざるを得ず、一般消費者が家庭用、メディア鑑賞用、軽作業用などに導入するには敷居が高いのが大きなデメリットです。
ビジネスやイラスト系の仕事で利用する人や、予算に余裕のあるWindowsユーザーがターゲットという印象です。
Surface Pro 7
良い点
- 優れた処理性能(Intel第10世代Coreシリーズ)
- 非常に優れたディスプレイ
- Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応
- 無段階調整のキックスタンド付き
- イヤホンジャックあり
- USB Type-A、SDカードスロットあり
悪い点
- 高価(約9万円~)
- やや厚いベゼル
- サイズの割に重い(775g~790g)
- 価格の割には高くない処理性能
スペック表 | |||
価格 | 約9万円~ ※2021年12月8日時点 | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G4 Core i3-1005G1 | ||
RAM(メモリ) | 8GB ~32GB | ||
ストレージ容量 | 128GB ~ 1TB | ||
ディスプレイ | 12.3インチ IPS 2736×1824 | ||
重量 | Core i3, i5:約 775g Core i7:約 790g | ||
主な無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6) Bluetooth 5.0 | ||
その他 | 顔認証 Office Home and Business 2019 付属 | ||
販売ページ | Amazon Microsoft Store 楽天 |
Surface Pro 7 は最新のSurface Pro 8 より一つ旧型のシリーズです。当然Surface Pro 8には劣る点はあるものの、今でも高品質なタブレットといえる製品ですし、旧世代化したことにより価格は大幅に値下がりていることもあって、在庫が市場から無くなるまでは有力な選択肢の一つです。
「Office Home and Business 2019」が標準付属する他、無段階調整のキックスタンドが本体に付属しています。キーボードは基本的には別途の購入となる点は注意が必要です。Surface Pro 8 より安くてコスパは悪くなく、高い生産性が売りの高品質タブレットです。
CPUには「Core i3-1005G1」「Core i5-1035G4」「Core i7-1065G7」の3種類があります。Core i3は2コアでCore i5とCore i7は4コアなので、高い処理性能が良いならCore i5モデル以上が良いです。ただし、Core i3でも軽い処理なら快適に行える性能があるので、軽作業しかしない前提でより安く購入したい人はCore i3も悪くないと思います。
GPU(グラフィック用のプロセッサ)の実行ユニット数はCore i7が64、Core i5が48、Core i3が32となっています。上位モデルになるほど高性能です。ただし、最上位モデルのCore i7だとしても、重い動画編集やゲームは厳しい性能となっています。FHD以下の動画編集や軽いゲームが少し快適になる程度の違いしかないと思われるので、それらが用途に含まれない場合には下位モデルでも実用性は大して変わらないと思います。
ディスプレイ性能は非常に高いです。2736×1824の高解像度ディスプレイです。リフレッシュレートは最大60Hzのため、最大120HzのSurface Pro 8やiPad Proには劣りますが、それ以外は劣らない性能を持っています。ただし、ベゼルはやや厚く、見た目は最新の高級デバイスと比べると劣ると思います。
Surfaceシリーズは「Office Home and Business」が標準付属します。「Office Home and Business」は、普通に購入するとなるとパッケージ版なら38,000円程度(2021年12月時点)で、既製品PCで付属している場合でも大体非搭載モデルから2万円程度はプラスされることが多いです。非常に高価なので、Officeが必要な人にとっては実質コスパが大幅に良くなります。ただし、バージョンは最新の2021ではなく2019という点に一応注意してください。
重量は約775g~790gとなっており、12.3インチという画面サイズの割には重いです。キックスタンド付属の点を考慮しても重いと思います。置いて使うのが基本となると思います。
また、実は価格以外でも Surface Pro 8に対して優位な点が主に2点あります。
一つ目は、USB Type-Aポートがあることです。Surface Pro 8ではType-Aは廃止され、USB Type-Cに置き換えられました。タブレットでUSB Type-Aポートがあるのは珍しいですが、あると結構便利だと思うので嬉しい点だと思います。
もう一つは、SDカードスロットを搭載している点です。最近ではSDカードスロットの無いタブレットやノートPCも増えていますが、SDカード自体はデータ保存やカメラなどでの利用で現役です。外付けのカードリーダーを用いている人も多いと思いますが、出来れば本体にあった方が便利なので嬉しいと思います。
上記の2点のおかげで、他の2 in 1 タブレットよりもノートPCのようにも使えるという印象なのが Surface Pro 7です。Surface Pro 8 は、より狭いベゼルもあり最先端のデバイスという趣で非常に素晴らしいと思いますが、画面が大きくなった以外はノートPC用としての多様性はやや落ちてしまった印象もあるので、差別化が出来ていると思います(旧世代なので市場からは徐々に消えてしまうとは思いますが)。
高い価格の割には厚いベゼルと低い処理性能なのが気になりますが、高いディスプレイ性能と優れた2 in 1性能があり、軽作業の実用性は最新の高級デバイスと比べても差はほとんどありません。旧世代化したことにより従来より大幅に安くなっているため、高品質なWindowsタブレットが欲しいという人にとっては魅力的だと思います。上述のデメリットを受け入れられるならですが、予算と実用性の妥協点としては優れたWindowsタブレットとしては未だに現役だと思います。