Core i5 9400F の仕様について
ベースは「Core i5 8400」と全く同じ
- 動作クロックが僅かに上昇(0.1 GHz)
- 内蔵GPUが廃止
動作クロックが僅かに上昇(0.1GHz)
内蔵GPUが廃止
「Core i5 8400」は内蔵GPUが利用できましたが、「Core i5 9400F」は内蔵GPUが利用できません。粗悪品のダイを有効利用するためとか、理由は色々ありますが、当然その分安くなるため消費者的には嬉しいです。最近は空前のPCゲームブームといっても良い状況です。増設用のグラボ搭載のゲーミングPC利用者も非常に増えているので、正直内蔵GPUなんか要らないって人もかなり多いですからね。
ただし、QSV(IntelCPUの内蔵GPUによるエンコード)は利用できないので、動画制作などを行いたい方は注意が必要です。QSVを利用したいという方には向かないですし、別途搭載するGPUにエンコーダーやデコーダーが付いているかはチェックしましょう(安価なものでなければ大体大丈夫だけど)。
簡易比較表
CPU名 | ベンチマーク | コア(スレッド) | TDP | 定格クロック | TB時最大 | コスパ | 参考価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9 9900K | 20500 | 8(16) | 95W | 3.6GHz | 5.0GHz | 0.315 | 65,000円 |
Core i7 9700K | 17400 | 8(8) | 95W | 3.6GHz | 4.9GHz | 0.363 | 48,000円 |
Core i7 8700K | 16100 | 6(12) | 95W | 3.7GHz | 4.7GHz | 0.366 | 44,000円 |
Core i7 8700 | 15250 | 6(12) | 65W | 3.2GHz | 4.6GHz | 0.391 | 39,000円 |
Core i5 9600K | 13900 | 6(6) | 95W | 3.7GHz | 4.6GHz | 0.421 | 33,000円 |
Core i5 8600K | 12800 | 6(6) | 95W | 3.6GHz | 4.3GHz | 0.4 | 32,000円 |
Core i5 8500 | 12100 | 6(6) | 65W | 3.0GHz | 4.1GHz | 0.417 | 29,000円 |
Core i5 9400F | 12050(推定) | 6(6) | 65W | 2.9GHz | 4.1GHz | 0.524 | 23,000円 |
Core i5 8400 | 11700 | 6(6) | 65W | 2.8GHz | 4.0GHz | 0.433 | 27,000円 |
シングルスレッド性能
CPU名称 | スコア |
---|---|
Core i9 9900K | 221 |
Core i7 9700K | 218 |
Core i7 8086K | 217 |
Core i7 8700K | 203 |
Core i5 9600K | 201 |
Core i5 9400F | 182(推定) |
Core i5 8400 | 177 |
2万円台前半とは思えない、非常に高いシングルスレッド性能
マルチスレッド性能
CPU名称 | スコア |
---|---|
Core i9 9900K | 2063 |
Core i7 9700K | 1515 |
Core i7 8086K | 1421 |
Core i7 8700K | 1411 |
Ryzen 5 2600 | 1316 |
Core i5 9600K | 1074 |
Core i5 9400F | 977(推定) |
Core i5 8400 | 949 |
マルチスレッド性能は、スレッド数が少ないため控えめ
ゲーミング性能
CPU名称 | FPS |
---|---|
Core i9 9900K | 120.7 |
Core i7 9700K | 119.2 |
Core i7 8086K | 116.1 |
Core i7 8700K | 115.7 |
Core i5 9600K | 115.2 |
Core i5 9400F | 114.6(推定) |
Core i5 8400 | 111.3 |
Ryzen 5 2600 | 99.8 |
「Core i5 8400」でも圧倒的だったコスパが更に向上
まとめ
最後にまとめです。
Core i5-9400F の良い点
- 安い(約2万円)
- コスパがめちゃくちゃ良い(特にゲーミング性能)
- TDPが65Wで発熱(消費電力)が少なめ
Core i5-9400F の悪い点
- 内蔵GPUが無効(QSVも利用不可)
- マルチスレッド性能はCore i7に大きく劣る(マルチタスクにはあまり向かない)
- Core i5 8400 の後継に恥じないコスパの良さ
- ゲーミング性能コスパが凄まじく良い
- 内蔵GPU廃止
Core i5 8400 の後継に恥じないコスパの良さ
ゲーミング性能のみのコスパが凄まじく良い
内蔵GPU廃止
コスパがめちゃくちゃ良くて魅力的な「Core i5 9400F」ですが、忘れてはいけないのは「内蔵GPUが廃止されている」点です。「Core i5 9400F」は単体で2万円台前半と低価格で、低価格PCにも使いたくなりますが、グラボが別途必須です。グラボは低性能なものでも設置のスペースや増設の手間が必要ですし、消費電力も増えるため、電源への配慮も必要となります。
また、QSV(IntelCPUの内蔵GPUによるエンコード)は利用できないので、動画制作などを行いたい方は困る方も居るかもしれません。QSVは昔からある機能で、利用者も多く最適化も進んでいます。増設したグラボでハードウェアエンコードが利用できても、あえてQSVを利用しているという方も結構多いと思うので、該当機能を利用したい方にとっては大きな欠点となる可能性はあります。
そのため、「Core i5 8400」の生産がまだ続くのであれば、暫くはそちら主流でいく気はします。CPU自体の性能は大差ないですからね。
それでは、記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。