「AQUOS sense6」の先代機やライバル機との比較【ざっくり比較】

先日、5G対応で高機能コスパ機と予想されるミッドレンジスマホ「AQUOS sense6」が発表されました。貴重な高コスパ国内メーカースマホを、先代機やライバル機と比較しながら見ていきたいと思います。

注意

評価しているsense6は記事執筆時点では未発売の機種です。本記事の内容は記事執筆時点(2021年10月1日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。追記:SIMフリー版の価格が出たので、そこだけ表記を修正しています。

記事掲載当初「sense6はイヤホンジャックが無いかもしれない」と記載していましたが、実際にはありました。お詫びして訂正いたします。

先代機との比較

まずは先代機との比較です。

 sense6sense5Gsense4
画像
参考価格約41,200円~
(発売時/SIMフリー版)
約48,000円~
(発売時/SIMフリー)
約35,800円~
(発売時/SIMフリー)
画面サイズ6.1インチ5.8インチ5.8インチ
CPU(SoC)Snapdragon 690 5GSnapdragon 690 5GSnapdragon 720G
ROM64GB /128GB64GB64GB
RAM4GB / 6GB4GB4GB
接続端子USB Type-CUSB Type-CUSB Type-C
バッテリー容量4570mAh4570mAh4570mAh
解像度2432×10802280×10802280×1080
パネルIGZO OLED
(有機EL)
IGZO液晶IGZO液晶
背面カメラ標準:48MP f/1.8
広角:8MP f/2.4
望遠:8MP f/2.4
標準:12MP f/2.0
広角:12MP f/2.4
望遠:8MP f/2.4
標準:12MP f/2.0
広角:12MP f/2.4
望遠:8MP f/2.4
前面カメラ8MP F値2.08MP F値2.08MP F値2.0
70 mm71 mm71 mm
高さ152 mm148 mm148 mm
厚さ7.9 mm8.9 mm8.9 mm
重量156g178g177g
防水・耐水IPX5/IPX8IPX5/IPX8IPX5/IPX8
防塵IP6IP6IP6
ワイヤレス充電×××
スピーカーモノラルモノラルステレオ
生体認証指紋(画面内)/顔指紋(画面下)/顔指紋(画面下)/顔
イヤホンジャック
おサイフケータイ
NFC
BluetoothBluetooth 5.1Bluetooth 5.1Bluetooth 5.1
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac
5G×

SoCのグレードアップこそありませんでしたが、その他の面が強化されています。

特に嬉しいのは、薄く軽くなった点です。ディスプレイがOLED(有機EL)となった恩恵で、sense4から1mm薄型化しています。重量も22gも軽量化に成功しています。それでいてバッテリー容量は保たれたままです。先代では機能性こそ必要十分ではありましたが、重くて分厚いというのがネックだったので、これは大きいです。これだけでかなりの競争力が見込めると思います。ただし、sense5Gでは熱などが原因と言われる不具合が多発していたようです。より軽く薄くなったsense6で、同様の現象が本機種でも起きないかはやや不安な点ではあります。

ディスプレイサイズも先代の5.8インチから6.1インチへと少し大きくなりました。ですが、横幅は先代機よりも1mm小さくなっており、ベゼルも狭くなっていることがわかります。軽く薄くなった上にベゼルも狭くなり、筐体はスタイリッシュになったと思います。これまでは正直野暮ったい印象もありましたが、脱却しているように見えます。指紋認証も画面内になったため、下部の指紋認証部も無くなりました。

カメラは背面のメインカメラの画素数が大幅に向上しています。また、少し前のハイエンド機種で使われたものと同種のセンサーを強化したものが使われているらしいです。senseシリーズはカメラ性能が良くないというのもよく聞かれる弱点だったので、克服されていると良いと思います。詳しいカメラ性能は詳しいことは発売まではわからないですね。

先代機と同様におサイフケータイや防水・防塵に対応しています。また、MIL規格(米国防総省が定めている過酷な環境に耐えれるかという規格)の基準をクリアしている点も先代機と同じで、耐久性も高いようです(※記事投稿時にはMILの記載が無いと書いていましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします)。

また、これは強化というよりは拡張ですが、sense6では「128GB / 6GB」のモデルが追加されています。先代ではストレージとRAMが「64GB / 4GB」のモデルのみでした。予算に余裕があって各容量を増やしたい方の選択肢が増えています。ただ、sense6はSDカードに対応しているので、個人的にはそこまで嬉しい要素でもないのかなと思ったりもします。

全体的に目立った欠点がなく、かなり競争力があるように見えます。

ただし、確定情報ではありませんが、Band 28(プラチナバンド)に対応していないという噂もあります。一般的に言われる必須バンドには含まれていないバンドですが、高い周波数で屋内でも届きやすいために補助的に有用と言われているプラチナバンドです。様々な電波を利用できる都会なら影響はほぼないかもしれませんが、地方では影響があるのではとやや懸念されています。購入を渋るほどの要因にはならないかもしれませんが、一応触れておこうと思います。

ライバル機との比較

次にライバル機との比較です。人気モデルでかつ価格的に競合となりそうな「Xiaomi Mi 11 Lite 5G」と「OPPO Reno5 A」と比較していきます。

 sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
画像
参考価格約41,200円~
(発売時/SIMフリー版)
約39,800円~
(発売時/SIMフリー版)
約43,800円~
(発売時/SIMフリー版)
画面サイズ6.1インチ6.5インチ6.55インチ
CPU(SoC)Snapdragon 690 5GSnapdragon 765GSnapdragon 780G
ROM64GB /128GB128GB128GB
RAM4GB / 6GB6GB6GB
接続端子USB Type-CUSB Type-CUSB Type-C
バッテリー容量4570mAh4000mAh4250mAh
解像度2432×10802400×10802400×1080
パネルIGZO OLED
(有機EL)
TFT-LCD
(液晶)
AMOLEDドット
(有機EL)
リフレッシュレート最大60Hz?最大90Hz最大90Hz
背面カメラ標準:48MP f/1.8
広角:8MP f/2.4
望遠:8MP f/2.4
メイン:64MP f/1.7
超広角:8MP f/2.2
モノクロ:2MP f/2.4
マクロ:2MP f/2.4
メイン:64MP f/1.79
超広角:8MP /2.2
テレマクロ:5MP f/2.4
前面カメラ8MP f/2.016MP f/2.020MP f/2.24
70 mm74.6 mm75.73 mm
高さ152 mm162 mm160.53 mm
厚さ7.9 mm8.2 mm6.81 mm
重量156g182g159g
防水・耐水IPX5/IPX8IPX5/IPX8IP53
防塵IP6IP6?
ワイヤレス充電×××
生体認証指紋(画面内)/顔指紋(背面)/顔指紋(側面)/顔
イヤホンジャック×
おサイフケータイ
NFC
BluetoothBluetooth 5.1Bluetooth 5.1Bluetooth 5.2
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac/ax
5G

現在競合となりそうな機種との比較です。各項目については下記から分けて触れていきたいと思います。

SoC性能(CPU)

まずはスマホの処理性能の核となるSoCについてです。Geekbench5のスコア(CPU性能)を下記にまとめています。

Geekbench 5.3 マルチコア
CPU名称スコア
Apple A14
4160
Snapdragon 888
3691
Apple A13
3476
Snapdragon 870 5G
3381
Snapdragon 865
3318
Snapdragon 780 5G
2998
Apple A12
2814
Snapdragon 855
2694
Snapdragon 690 5G
1873
Snapdragon 765G
1864
Snapdragon 720G
1765
Snapdragon 730G
1744
Snapdragon 662
1389

Geekbench 5.3 シングルコア
CPU名称スコア
Apple A14
1593
Apple A13
1336
Snapdragon 888
1126
Apple A12
1117
Snapdragon 870 5G
1000
Snapdragon 865
910
Snapdragon 780G 5G
809
Snapdragon 855
744
Snapdragon 690 5G
610
Snapdragon 765G
606
Snapdragon 720G
568
Snapdragon 730G
547
Snapdragon 662
314

sense6では先代のsense5Gと同じ「Snapdragon 690 5G」が搭載されています。ミドルレンジSoCとなっています。処理性能は低くなく、やや重い処理やゲームでも対応できる性能があります。

OPPO Reno5 Aの「Snapdragon 765G」との比較ではほぼ同じ性能ですが、Mi 11 Lite 5Gの「Snapdragon 780G 5G」には大きく劣る性能となっています。ベンチマークスコアでは780Gの方がマルチコアで約1.6倍高い性能を発揮します。

GPU性能でもMi11 Lite 5Gが一段上となっており、処理性能ではダントツです。処理性能コスパならMi 11 Lite 5Gの圧勝です。ただしこれは「Mi 11 Lite 5G」が良い意味でおかしいだけです。sense6でも一般用途なら快適にできる処理性能ですし、価格相応だと思います。

それに、Mi 11 Lite 5Gは結構不具合が多いみたいで(特にゲーム)、持ち前のパフォーマンスを活かせていないというレビューを見掛けます。あまり最適化が上手くいっていないのか、発熱による問題なのかはわかりませんが、留意しておいた方が良いと思います。今後のアップデートで改善する可能性もあると思いますが、少なくとも現時点では安定して使える性能とは言い難いかもしれません。

SoC性能(GPU)

引き続きSoCについてで、次はGPU性能です。

GFXBench 3.0 Manhattan Offscreen
CPU名称スコア
A14 Bionic GPU
Apple A14
174.7
A13 Bionic GPU
Apple A13
162.5
Adreno 660
Snapdragon 888
151
A12 Bionic GPU
Apple A12
127.6
Adreno 650
Snapdragon 865 等
125
Adreno 640
Snapdragon 855
99
Adreno 642
Snapdragon 780 5G
90
Adreno 620
Snapdragon 765G
54
Adreno 618
Snapdragon 720G
41
Adreno 619L
Snapdragon 690 5G
36.5
Adreno 610
Snapdragon 662
19

「Snapdragon 690 5G」の「Adreno 619L」が最も低い性能となっています。Reno5 Aの「Adreno 620」の方が約1.48倍、Mi 11 Lite 5Gの「Adreno 642」の方が約2.47倍も高性能です。

FHD(1080p)までの動画を観るくらいなら差はほとんど感じないと思いますが、重いゲームなどをする際には多少差が出ると思います。ただ、690 5GのAdreno 619Lでも、重いゲームが出来ない訳ではないです。グラフィック設定を少し下げる必要がある可能性があるというのが実用性での差だと思います。

キレイなグラフィックでサクサク動いて欲しいなら大きい差なので注意が必要です。ただし、動けば良いくらいの感じなら大きな不満は生まれないと思います。

また、上でも軽く触れましたが、Mi 11 Lite 5Gは特にゲームでの動作の不具合が結構報告されていて、その性能を活かせるか怪しい部分もあるようなので、注意が必要です。

画面サイズ

画面サイズ
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
6.1インチ6.5インチ6.55インチ

sense6の画面サイズは6.1インチとなっています。最近のAndroidスマホからすると小さめにも見えますが、iPhone 13(無印)モデルと同じですし、個人的には小さくは感じなくて丁度良いサイズだと思います。

Reno5 AやMi 11 Lite 5Gは、6.5インチクラスです。最近では普通な大きさですが、正直個人的には大きく感じ、持ち歩くには少し不便かなと思います。ただ、画面は大きい方が見易いのは確かなので、動画やWeb閲覧等で多用する人は大きい方が便利かもしれません。

どちらが良いかというのは好みの問題だと思いますが、ポケットの中などに入れることや必要十分なサイズというものを意識すると、個人的には6.1インチの方が好みです。

ディスプレイ仕様

ディスプレイ
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
有機EL液晶有機EL

sense6とMi 11 Lite 5GはOLED(有機EL)で、Reno5 Aは液晶です。価格や流行的に有機ELの方が上だと感じている人も多いと思いますが、実はそうではなくどちらも良さがあります。ここは本当に好みや用途次第だと思います。下記にざっくりと特徴をまとめているので、興味がある方は良ければご覧ください。

特徴をざっくりいうと、有機ELの方がキレイな映像で駆動電力も少なく、また薄型化にも適しています。その代わり、素子自体が発光するという特性上、劣化が早いのと焼き付きの可能性があるというのが大きな弱点です。また、コストも液晶よりやや高い他、最大輝度を高くし辛い(ものによっては出来るけど、劣化や焼き付きしやすくなる)などの点もあります。

対して液晶は、有機ELよりもコストが低く劣化もしにくいというのがメリットです。映像も有機ELほどではありませんが、TN液晶以外なら十分にキレイな映像です。ただし、バックライトと偏光フィルターなどの多数の層を使用する仕組み上、有機ELよりも薄型化が難しい点がある他、見る角度によって見え方が多少変わったり、黒を有機ELほど純粋に表現できないという点があります。

そのため大まかにいうと、映像のキレイさを最重視するなら有機EL長期利用や屋外使用を重視するなら液晶、という感じの選び方がおすすめです。

3機種とも解像度はほぼ同じなので、画面の精細さについては変わらないはずです。

画面仕様の中で特に気になるのはリフレッシュレートです。リフレッシュレートというのはいわゆる紙芝居の枚数で、高いほど滑らかな映像になります。他の2機種では最大90Hzとなっていますが、sense6では明言されていません。

一応公式サイトの製品紹介では“120Hzに対応したタッチパネルや制御システムが、機敏でなめらかな操作感を実現しています”とあるものの、これだとリフレッシュレートではなくタッチサンプリングレートのことを言っている可能性があるので断言できません。リフレッシュレートが120Hzなら嬉しいですが、それなら明らかな強みになるので、スペック表に記載していないのが妙です。詳細は実際に発売してからでないとわからないと思いますが、結構購入の決めてにもなり得る部分だと思うので、悩ましいです。今書けないのが申し訳ないですが、判明したら反映したいと思います。

価格

sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
約41,200円~約 39,800円約43,800円

追記:発売時の価格は、4GB / 64GB モデルが価格が41,200円でした。ミドルレンジ機種としては普通です。

RAM / ROM

全機種「6GB / 128GB」モデルがありますが、sense6のみ「4GB / 64GB」の廉価モデルもあります。上述の価格はこの「4GB / 64GB」のものになります。最安値は競合機と大差ないですが、他機種は「6GB / 128GB」な中「4GB / 64GB」で対抗していることになるので、コスパ的には劣っていることになります。

個人的には「4GB / 64GB」でも困る人は少ないと思いますが、本体ストレージをたくさん使いたい人や、複数のアプリを同時に複数起動することが多い人には使用感にも影響があるかもしれないので注意が必要です。

カメラ

カメラの画素数
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
標準:48MPメイン:64MPメイン:64MP
広角:8MP超広角:8MP超広角:8MP
望遠:8MPマクロ:2MPテレマクロ:5MP
モノクロ:2MP 
前面:8MP前面:16MP前面:20MP

実際の性能はやはり発売してからでないと分からない部分ですが、ただ正直なところ、今までのsenseシリーズのカメラ性能を見る限りは期待はしない方が良いのかな…と思います。

sense6のメインカメラの画素数は4,800万画素となっており、他の2機種の6,400万画素に少し劣ります。ただし、このレベルまでいくと画素数よりはソフトウェア処理の方が重要な気がするので、気にする差ではないかなと思います。

搭載レンズからわかることは、OPPO Reno5 AとMi 11 Lite 5Gではマクロ(接写用)が搭載されているのに対し、sense6では望遠カメラが搭載されている点です。

どちらが良いかというのはやはり用途次第なので何とも言えないですが、大体の人がスマホカメラで撮影する場合は比較的近くのものを撮影することが多い気がするので、マクロに対応していた方が嬉しいのかなという印象です。

正直senseシリーズのカメラへの期待度が個人的に低く、Reno5 AとMi 11 Lite 5Gはカメラの映りに関しては普段使い用としては概ね好評なようなので、カメラを重視するなら他2機種の方が失敗する可能性は低い気がします。

また、動画撮影については3機種とも4K/30fps、FHD/60fpsです。

厚み

厚み
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
7.9mm8.2mm6.81mm

sense6の厚さは7.9mmとなっており、sense4から1mm薄くなりました。見た目の安っぽさが解消されていると思います。

Reno5 Aは8.2mmで、Mi 11 Lite 5Gが6.81mmです。Mi 11 Lite 5Gの薄さが凄いので太刀打ちできませんが、7.9mmでも分厚くはないので、特別薄さを重視していなければ不満は出ないと思います。ちなみに、iPhone 13の厚みは7.65mmです。

バッテリー容量

バッテリー容量
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
4570mAh4000mAh4250mAh

バッテリー容量はsense6が一番多いです。画面サイズが一番小さいのに容量が多いので、バッテリー持続時間も結構リードしていると思います。senseシリーズの長所をしっかり受け継いでいます。

ライトユーザーが最も喜ぶ要素の一つだと思うので非常に大きな強みだと思います。sense6に関しては今までのように重いという弱点も無いので、純粋な強みとして機能すると思います。

防水・防塵

sense6とReno5 Aは「IPX5/IPX8」の高い防水性能を備えています。本体が分厚い訳ではないのに素晴らしいと思います。

Mi1 11 Lite 5Gは「IP53」となっており、高めの防滴性能という感じです。水没に対する保護は保証されておらず、他の2機種よりはやや劣っています。

今までに水没させたり水に晒したりした経験がある方は高い防水性能の方が安心かもしれません。

生体認証

3機種とも顔・指紋認証の両方に対応していますが、指紋認証の場所が異なります。

指紋認証の場所
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
画面内背面側面

そもそも顔認証やPINコード認証しか使わない人なら関係ないですし、これもまた好みや人による部分だと思います。ただ、画面を上にして置いた状態だと使えない背面が利便性という意味ではやや劣るのかなという印象です。

イヤホンジャック

イヤホンジャックの有無
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
×

イヤホンジャックはMi 11 Lite 5Gのみ非搭載です。sense6が薄型・軽量化に力を入れつつも搭載してくれたのは嬉しいです。

おサイフケータイ

おサイフケータイへの対応
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
※注意点あり

おサイフケータイには3機種とも対応しています。この安さで性能もそこそこ高い機種が揃いも揃って対応しているのは凄いと思います。

ただしMi 11 Lite 5Gについては、決済の種類によってNFCの設定を都度変えないといけない場合があるようです。複数の決済方法でNFC(おサイフケータイ)を使いたい方は不便に感じるかもしれないので注意です。

Wi-Fi

Wi-Fi
sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
Wi-Fi 5(11ac)Wi-Fi 5(11ac)Wi-Fi 6(11ax)

Mi 11 Lite 5Gのみ「Wi-Fi 6(11ax)」対応となっており優れています。sense6とReno5 Aは「Wi-Fi 5(11ac)」です。

Wi-Fi 6は速度の向上だけでなく、2.4GHzと5.0GHz帯両方の同時接続に対応したため繋がり易くなり、遅延の減少やスリープ時の電力消費を抑える技術なども追加されています。あるに越したことは無いですが、速度だけならWi-Fi 5でも現状は十分なのも事実なので、安い機種では省かれがちです。

実際の使用感には大きな影響は正直与えない部分ですが、Wi-Fi接続を多用する方は検討する要素の一つとして入れても良いかもしれません。

要点ざっくり比較表

前述の「Reno5 A」と「Mi 11 Lite 5G」との比較での要点を改めてざっくりと表にまとめました。

sense6Reno5 AMi 11 Lite 5G
価格4万円ちょっと~3万円台後半4万円台前半
画面サイズ6.1インチ6.5インチ6.55インチ
パネル有機EL液晶有機EL
CPU性能
Geekbench5.3

(約1,873)

(約1,864)

(約2,998)
GPU性能
GFXBench3.0

(約36.5)

(約54)

(約90)
ストレージ64GB / 128GB128GB128GB
RAM4GB / 6GB6GB6GB
バッテリー
リフレッシュレート最大120Hz?最大90Hz最大90Hz
背面カメラ不明
(多分△)
前面カメラ
70 mm74.6 mm約76 mm
高さ152 mm162 mm約161 mm
厚さ7.9 mm8.2 mm約 6.8 mm
重量156 g182 g159 g
防水・耐水IPX5/IPX8IPX5/IPX8IP53
指紋認証位置画面内背面側面
スピーカー
×
モノラル
×
モノラル

ステレオ
・デュアル

イヤホンジャック×
おサイフケータイ
※注意点あり
Wi-FiWi-Fi 5Wi-Fi 5Wi-Fi 6
5G

まとめ

大体書きたいことは上述までで書き切ったと思うので、あとがきみたいな感じのまとめです。

sense6は「必要十分」を掲げているモデルとしては十分な機種だと思います。処理性能も最低限どころか、やや重い処理もいけるレベルです。更に、おサイフケータイや防水性能を維持したままで軽い重量と長いバッテリー寿命を実現しているのは本当に素晴らしいです。

カメラやリフレッシュレートについて実際のパフォーマンスが不明瞭な部分があるので、最終的な評価はそこ次第だと思います。とはいえ、そこが仮に最低限だったとしても、国内メーカーという点も魅力に感じる人も多いと思います。非常に競争力のある製品になっていると思います。

ただし、SoC性能は価格なりという感じですし、競合機は「6GB / 128GB」で4万円前後で勝負している中、sense6は「4GB / 64GB」で同じ価格で勝負しようとしています。他の面での差があるため一概には言えないですが、コスパでは負けている印象です。

とはいえ、それらのライバル機もハイエンド機種に比べると処理性能は劣りますし、実際に出来ることやパフォーマンスの差は大して無い気もします。ハイエンドの高性能機を求めている方は検討する機種じゃないと思いますし、「必要十分」を求めている人には十分満足できるレベルの機種だと思います。

先代までと同様に、カメラを重視したい人にはやや向かない可能性と、他の競合機よりコスパでは劣る点は留意しておくべきかなと思いますが、その点を含めても大体の人には必要十分を満たしてくれる機種だと思いました。

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