【モバイル版】「Core」シリーズ・世代別の特徴比較【最新版】

モバイル版の「Core」シリーズの世代別の特徴比較です。

基本的に最新のものから2~3世代くらいをピックアップして載せていこうと思います。現在掲載しているのは、第12世代(Alder Lake) / 第11世代(Tiger Lake)の2つです。第13世代も既に発表されていますが、まだ市場にはほぼ登場しておらず性能の詳細がわからないので、情報が集まるまで掲載は保留しています。

注意

掲載の情報は記事執筆時点(2023年2月時点)のものです。ご覧になっている際には異なっている可能性があるため注意してください。また、本記事の内容はモバイル端末向けCoreに限った話であり、デスクトップ向けやRyzenとは異なる点も注意してください。

参考リンク(ベンチマークスコア等)

はじめに

本題に入る前に触れておきたいことについて触れています。

本記事では省電力モデル(デフォルトTDP:15W~28W)を見ていく

本記事ではモバイル版で最も主流な省電力モデルを対象としています。デフォルトのTDP(TDP PL1)が15W~28Wのモデルです。35W以上の末尾にHが付くモデルや、10W未満のモデルについては対象外としているため注意してください。

上の二桁が世代番号

Coreシリーズを見る上ではじめに知っておいて欲しいのは世代番号の見分け方です。番号の上から二桁が世代番号となっています。

Coreの世代の見分け方

数字の上から二桁を見る

Core i7-1255U → 第12世代
Core i7-1165G7 → 第11世代

たとえば、「Core i7-1255U」なら第12世代「Core i7-1165G7」なら第11世代といった感じです。また、言うまでもないかもしれませんが、Core i7などの名前は数字が大きいほど高性能モデルです。省電力の主流シリーズでは「Core i3 / Core i5 / Core i7」の3つが登場します(Core i9は末尾Hの高消費電力モデルのみ)。

上記については知っている前提で話をしていくので、はじめに覚えておくことをおすすめします。

簡易比較表

本記事で取り扱う第12~11世代のCoreシリーズの主要モデルについての簡易比較表です。省電力モデル限定です。

この後にも色々と触れていきますが、細かく知りたい訳でなく各モデル同士の比較を自分でしたいという場合には下記の表だけでも正直十分かなと思いますので先に載せておきます。評価については搭載製品の価格なども考慮した筆者の主観によるものなので、参考程度に見てください。

第12~11世代Coreの簡易比較表
簡易比較表
CPU 評価
Cinebench
R23 Multi
コア スレッド クロック
定格 – 最大
TDP 内蔵GPU
Core i7-1280P
3.75
11685
14
(6P+8E)
16
P:1.8 – 4.8 GHz
E:1.3 – 3.6 GHz
28W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i7-1260P
4.0
9603
12
(4P+8E)
16
P:2.1 – 4.7 GHz
E:1.5 – 3.4 GHz
28W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i5-1240P
4.0
8273
12
(4P+8E)
16
P:1.2 – 4.4 GHz
E:1.7 – 3.3 GHz
28W~64W Iris Xe Graphics 80EU
Core i3-1220P
4.0
?
10
(2P+8E)
12
P:1.5 – 4.4 GHz
E:1.1 – 3.3 GHz
28W~64W UHD Xe Graphics 64EU
Core i7-1255U
4.0
7904
10
(2P+8E)
12
P:1.7 – 4.7 GHz
E:1.2 – 3.5 GHz
15W~55W Iris Xe Graphics 96EU
Core i5-1235U
4.25
7037
10
(2P+8E)
12
P:1.3 – 4.4 GHz
E:0.9 – 3.3 GHz
15W~55W Iris Xe Graphics 80EU
Core i3-1215U
3.75
5802
6
(2P+4E)
8
P:1.2 – 4.4 GHz
E:0.9 – 3.3 GHz
15W~55W UHD Xe Graphics 64EU
Core i7-1185G7
3.5
5324
4
8
3.0 – 4.8 GHz
15W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i7-1165G7
3.5
5110
4
8
2.8 – 4.7 GHz
15W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i5-1135G7
3.5
4709
4
8
2.4 – 4.2 GHz
15W~64W Iris Xe Graphics 80EU
Core i3-1115G4
2.75
3038
2
8
3.0 – 4.1 GHz
15W~64W UHD Xe Graphics 64EU

コアについて

第12世代からEコアが追加

現在のCoreシリーズの性能を見る上で非常に重要なのは、Eコアの存在です。

第12世代Coreシリーズ(Alder Lake)から、従来の高性能コア(Pコア)に加え、低消費電力と小型化に特化した効率コア(Eコア)が追加されました。

PコアとEコア
Pコア(高性能コア)
Pコアは処理性能を重視した従来のコアです。高い処理性能を持ちますが、高いクロックにより消費電力・発熱が大きめで、サイズも後述のEコアよりも大きいのが弱点です。
Eコア(高効率コア)
Eコアは効率に特化したコアです。Pコアよりも小型で、少ない消費電力で動くことに特化しています。サイズが小さいため多数搭載しやすいのと、コストも少なくて済むのがメリットです。ただし、1コアで2スレッド動作となるハイパースレッディングに対応していないこともあり、処理性能は最新のPコアと比べると大幅に低い点に要注意です。第12世代CoreのEコアは第6世代のCoreに近いパフォーマンスと言われています。

モバイル版の第12世代以降のCoreでは、PコアよりもEコアの数が多いことが基本となったため、従来のように単純にコア数で性能をざっくり測るということが難しくなっている点に要注意です。

PコアとEコアの内訳を知ることが大切となります。各モデルのコア構成を下記の表にまとめているので見ていきましょう。

Coreシリーズのコアの内訳
Coreシリーズのコアの内訳
世代 モデル コア スレッド
Pコア Eコア 合計
第12世代 – P
(TDP:28W~64W)
Core i7
6
4
8
16
12
20
16
Core i5 4 8 12 16
Core i3 2 8 10 12
第12世代 – U
(TDP:15W~55W)
Core i7 2 8 10 12
Core i5 2 8 10 12
Core i3 2 4 6 8
第11世代
(TDP:15W~28W)
※64W / 28s
Core i7 4 0 4 8
Core i5 4 0 4 8
Core i3 2 0 2 4

また、各モデルのコア数も含めてのざっくりとした所感が以下です。

モデル別の所感
第12世代(P):やや性能重視モデル

第12世代の末尾P(TDP:28W~64W)モデルは、一応省電力モデルという位置付けですが、その中では比較的高消費電力なやや性能重視モデルです。末尾Uモデルよりも多くのコアを搭載し、消費電力もやや多いです。

Eコアは8コアで統一されており、主流モデルのPコアはCore i7およびCore i5が4コア、Core i3が2コアとなっています。合計コアおよびスレッド数は、Core i7およびCore i5が12コア16スレッド、Core i3が10コア12スレッドとなっています。Core i7にPコアが6コアで合計14コアのモデルもありますが、採用が極端に少ないモデルのため、例外としています。

10コア以上のコアを搭載するためマルチスレッド性能は優れており、前世代までのCoreを圧倒します。ただし、TDPが28W~と高いため消費電力は多い点がデメリットです。また、搭載製品がやや高めの印象で、低価格機やコスパ重視機での採用が少ないです。

第12世代(U):省電力性重視モデルで、Core i7でもPコアは2コア

Pコアが2コアで統一されており、EコアはCore i7およびCore i5が8コア、Core i3が4コアとなっています合計コアおよびスレッド数は、Core i7およびCore i5が10コア12スレッド、Core i3が6コア8スレッドとなっています

注意点としては、省電力モデルではあるものの最大のTDPは55Wと高いため高負荷時には高消費電力・高発熱となる場合がある点と、Pコアが2コアしかないため、コア数の多さから想像されるほど高性能では無い点があります。

前述のように、Eコアはコア自体の質は高くはないため、「10コア」などの魅力的な外面に騙されないように注意する必要があります。

第11世代:コア数が少なく性能で圧倒的に劣る

第11世代CoreのコアはPコアのみで、Core i7およびCore i5は4コア、Core i3は2コアです。

第12世代ではCore i5以降は全モデル10コアとなっているなど、Eコアの追加された第12世代と比べるとコア数が圧倒的に少ないため、マルチスレッド性能で圧倒的に劣ります。

重い処理を前提としない場合かつ格安で売られている製品がある時には選択肢に入ることもあると思いますが、基本的には第12世代をおすすめしたいと思います。

以下から各シリーズごとに仕様などの表も交えてもう少し詳しく見ていきます。

各シリーズ

第12世代Coreシリーズ

第12世代Coreシリーズ(Alder Lake)
第12世代Coreシリーズ
コードネーム Alder Lake
プロセス 10nm
コア
6~14コア
Pコア:2~6コア
Eコア:4~8コア
スレッド
8~20スレッド
Pコア:1コア2スレッド
Eコア:1コア1スレッド
内蔵GPU(iGPU)
Iris Xe Graphics
Core i7:96EU
Core i5:80EU
UHD Xe Graphics
Core i3:64EU
TDP
末尾P:28W~64W
末尾U:15W~55W
対応メモリ DDR4、DDR5
発表時期 2022年4月

第12世代Coreの主流モデル
CPU 評価
Cinebench
R23 Multi
コア スレッド クロック
定格 – 最大
TDP 内蔵GPU
Pコア Eコア コア計
Core i7-1280P
3.75
11685
6 8 14 16
P:1.8 – 4.8 GHz
E:1.3 – 3.6 GHz
28W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i7-1260P
4.0
9603
4 8 12 16
P:2.1 – 4.7 GHz
E:1.5 – 3.4 GHz
28W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i5-1240P
4.0
8273
4 8 12 16
P:1.2 – 4.4 GHz
E:1.7 – 3.3 GHz
28W~64W Iris Xe Graphics 80EU
Core i3-1220P
4.0
?
2 8 10 12
P:1.5 – 4.4 GHz
E:1.1 – 3.3 GHz
28W~64W UHD Xe Graphics 64EU
Core i7-1255U
4.0
7904
2 8 10 12
P:1.7 – 4.7 GHz
E:1.2 – 3.5 GHz
15W~55W Iris Xe Graphics 96EU
Core i5-1235U
4.25
7037
2 8 10 12
P:1.3 – 4.4 GHz
E:0.9 – 3.3 GHz
15W~55W Iris Xe Graphics 80EU
Core i3-1215U
3.75
5802
2 4 6 8
P:1.2 – 4.4 GHz
E:0.9 – 3.3 GHz
15W~55W UHD Xe Graphics 64EU


おすすめモデル
  • Core i5-1240P、Core i7-1260P(性能重視)
  • Core i3-1220P、Core i5-1235U、Core i7-1255U(コスパ重視)
  • Core i3-1215U(安さ&コスパ重視)

Eコアが追加された初のシリーズ。前世代よりもマルチスレッド性能が飛躍的に向上

第12世代Coreシリーズは、Eコアが追加された初のシリーズです。小型のEコアを大量追加することによりコア数が一気に増え、マルチスレッド性能が飛躍的に向上しました。

前世代では省電力モデルでは4コアが最高でしたが、第12世代では最大14コア(6P+8E)となりました。1世代の差とは思えないほどの性能向上を果たし、今までは性能コスパで明らかに劣っていたRyzenとの差を一気に縮めることになりました。

電力面でも改善が見られ、前述のレンダリングテストによる測定では前世代から3割以上も向上しています。未だに最新のRyzenと比べるとやや劣るのと、コア数の増大により最大消費電力は増加してしまった点は注意ですが、前世代からは大幅に良くなっています。

このように、第12世代以降とそれ以前(第11世代)のCoreとは圧倒的な差があるため、出来れば第11世代以前よりも第12世代以降を選ぶことを意識しましょう。CPUの処理性能だけ見れば、第11世代のCore i7よりも第12世代のCore i3の方が高いです。

ただし、内蔵GPUは前世代と同じ「Xe」のため性能はほぼ同じです。Core i3のEU数が少し増えた点は変わりましたが、Core i5とCore i7はクロックのわずかな差を除けば前世代と同じものが搭載されています。そのため、グラフィック性能の差はわずかなため、ゲームを快適にプレイしたいなどの要求に対する優位性はほぼ無い点には注意です。相変わらず重いゲームをプレイするにはCoreの内蔵GPUでは厳しいため、GeForceなどの単体のGPU(ビデオカード)の搭載が推奨です。

とはいえ、CPUの処理性能とクロックのわずかな向上により若干の性能向上は見られますし、第12世代からはメモリにDDR5が使えるようになったため、高速なDDR5メモリ搭載時には大きめの性能向上も期待できると思いますので、軽めのゲームやFHD以下の動画編集などでは多少の優位性はあるかもしれません。

コスパ重視ならU(TDP:15W~)がおすすめ

第12世代Coreの主流モデルは末尾U(TDP:15W~)末尾P(TDP:28W~)の二つがあります。

P(TDP:28W~)モデルの方がコア数が多く少し高性能なため魅力的に見えますが、消費電力がやや増加している他、価格も少し高くなっているのがデメリットです。

U(TDP:15W~)モデルはPモデルよりもやや安価で消費電力も少なめですが、Pコアが2コアしかなくコアのほとんどをEコアが占めるため、コア数の割には処理性能が高くない他、電力効率がPモデルに若干劣るのがデメリットです。

PモデルではPコアが4コア以上のモデルがあるためPコアが2コアで固定されていたUモデルと比べると性能が大きく向上しているのがポイントです。関連して、Pコアの数がUモデルより多い「Core i5 / i7 – P」に関しては電力効率もやや向上しているため、処理性能重視なら優れた選択となります。

とはいえ、第12世代ではUモデルでも多くのコアを搭載しており、軽い処理なら十分な性能があるため、重い処理を前提としないなら実用性としては正直大差ないレベルです。Pモデルには価格と消費電力の上昇のデメリットがありますから、基本的にはコスパ重視ならUモデルの方が安いならUモデルで良いかなと思います。Pモデルが優先されるのは、処理性能を特に重視する場合か、価格差がUモデルと大差ない場合となるのかなと思います。

Core i3も性能が底上げされ、安さ重視なら有力に

また、第12世代Coreから全モデルにEコアが追加されて性能が底上げされた影響で、Core i3も前世代までのような低性能感が一気に無くなっているのもポイントです。前世代までのCore i3は「2コアCPU」という低性能感が拭えない仕様となっており、軽い処理前提だとしてもおすすめしにくいレベルのCPUでしたが、第12世代では2つのPコアはそのままにEコアが最低4つも搭載されて性能が大きく向上しているため、軽い処理前提なら十分におすすめ出来るCPUへと進化しました。

Core i3モデルはビジネスモデルの関係でメモリやSSDの容量が少ないことが多いのが残念ですが、軽作業前提で予算を節約するPCを求めている場合には、非常におすすめできるCPUとなっています。

第11世代Coreシリーズ

第11世代Coreシリーズ(Tiger Lake)
第11世代Coreシリーズ
コードネーム Tiger Lake
プロセス 10nm
コア
2~4コア
スレッド
4~8スレッド
内蔵GPU(iGPU)
Iris Xe Graphics
Core i7:96EU
Core i5:80EU
UHD Xe Graphics
Core i3:48EU
TDP
15W~28W(64W / 28s)
対応メモリ DDR4、DDR5
発表時期 2020年9月

第11世代Coreの主流モデル
CPU 評価
Cinebench
R23 Multi
コア スレッド クロック
定格 – 最大
TDP 内蔵GPU
Pコア Eコア コア計
Core i7-1185G7
3.5
5324
4 0 4 8
3.0 – 4.8 GHz
15W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i7-1165G7
3.5
5110
4 0 4 8
2.8 – 4.7 GHz
15W~64W Iris Xe Graphics 96EU
Core i5-1135G7
3.5
4709
4 0 4 8
2.4 – 4.2 GHz
15W~64W Iris Xe Graphics 80EU
Core i3-1115G4
2.75
3038
2 0 2 8
3.0 – 4.1 GHz
15W~64W UHD Xe Graphics 64EU


おすすめモデル
  • 基本的に第12世代以降の方がおすすめ(性能が圧倒的に高い)
  • 重い処理をしない前提で第12世代よりも大きく安い場合に限り、Core i5 / Core i7が選択肢に入る

今は第12世代Coreに性能で圧倒的に劣るため、特別安くない限りは避けたい

第11世代Coreシリーズは、2023年現在ではコア数が最新モデルと比べて少なすぎるため、処理性能で圧倒的に劣るシリーズです。

コア数はCore i5 / i7で4コア、Core i3で2コアとなっています。Core i7ですら4コアと少ないです。第12世代ではCore i3でも最低6コア(2P+4E)を搭載し、Pコアの性能も向上しているため、マルチスレッド性能は第12世代のCore i3にすらやや劣ります。

そのため、出来れば第11世代は避けて第12世代以降を選ぶ方がおすすめです。ただ、ノートPCではディスプレイの性能などCPU以外の部分も多く含まれることもあるので、在庫処分で特別安くなっているモデルがあれば、選択肢に入る可能性はあります。とはいえ、その際にも処理性能を重視するならやはり第12世代以降をおすすめしたいので、軽い処理前提で特別安いモデルがあれば選択肢に入る、という感じになります。

ベンチマークスコア

上述でもベンチマークスコアを載せていましたが、その他の項目なども含めて参考に載せています。RyzenだけでなくCoreの主流モデルも載せています。オレンジ色のバーがRyzenで、青色のバーがCoreとなっています。

マルチコア性能

Cinebench R23 Multi
CPU スコア
Ryzen 7 6800U
10297
Core i7-1260P
9603
Ryzen 7 5800U
8851
Ryzen 7 5700U
8675
Core i5-1240P
8473
Ryzen 5 6600U
8018
Ryzen 5 5600U
7776
Core i5-1235U
7589
Core i7-1255U
7385
Ryzen 5 5500U
7151
Core i3-1215U
6410
Ryzen 3 5300U
5522
Core i7-1185G7
5397
Core i7-1165G7
5186
Core i5-1135G7
4982
Core i3-1115G4
3236

シングルコア性能

Cinebench R23 Single
CPU スコア
Core i7-1260P
1778
Core i7-1255U
1775
Core i5-1240P
1663
Core i5-1235U
1649
Core i3-1215U
1633
Ryzen 7 6800U
1480
Core i7-1185G7
1457
Core i7-1165G7
1455
Ryzen 7 5800U
1427
Ryzen 5 6600U
1425
Ryzen 5 5600U
1362
Core i5-1135G7
1345
Core i3-1115G4
1312
Ryzen 7 5700U
1256
Ryzen 5 5500U
1172
Ryzen 3 5300U
1129

内蔵GPU性能(ゲーム)

Time Spy Graphics(DX12)
GPU名称
搭載CPUの例
スコア
Radeon 680M
Ryzen 7 6800U
2400
Iris Xe G7 96EU (~1400MHz)
Core i7-1260P
1756
Iris Xe G7 96EU (~1300MHz)
Core i7-1165G7
1589
Radeon 660M
Ryzen 5 6600U
1558
Iris Xe G7 80EU(-1300MHz)
Core i5-1240P
1244
Radeon RX Vega 8
Ryzen 7 5700U
1173
Iris Xe G7 80EU(-1300MHz)
Core i5-1135G7
1131
Radeon RX Vega 7
Ryzen 5 5500U
1054
UHD Xe 64EU
Core i3-1220P
1049
Radeon RX Vega 6
Ryzen 3 5300U
839
UHD G4 48EU
Core i3-1115G4
646

電力効率(CPU)

Cinebench R15 Multi 外部モニター
CPU
スコア
Ryzen 7 5800U
48.0
Ryzen 7 6800U
40.2
Ryzen 5 5600U
34.8
Ryzen 7 5700U
34.4
Ryzen 5 6600U
29.9
Ryzen 5 5500U
28.9
Core i7-1260P
28.7
Core i5-1240P
28.4
Core i7-1255U
26.2
Core i5-1235U
24.4
Ryzen 3 5300U
22.5
Core i7-1165G7
20.9
Core i5-1135G7
19.2
Core i3-1215U
17.4
Core i3-1115G4
13.5

グラフを見ても分かる通り、特にマルチスレッド性能が第12世代と第11世代とで圧倒的に差があります。

省電力モデルに限りますが、第11世代のCore i7よりも第12世代のCore i3の方が高性能というほどになっているため、出来れば第12世代を選ぶことをおすすめします。

第11世代も在庫処分価格などでやや安く販売されていたりもしますが、この差を埋めるには結構な値下げが求められます。

結局どれが良い?【選ぶ際の優先順位】

最後に、「結局どれを選ぶのが良いか」という点について筆者の主観を載せておこうと思います。予算や製品の価格、その他の仕様などによって前後する可能性も高いため、参考までにご覧ください。対象は省電力モデル(TDP PL1:15~28W)で、ゲーミングノートやクリエイターノートなどは含まない場合という点に留意してご覧ください。

第12~11世代Coreの優先順位

コスパ重視

優先順位(上が優先)
第12世代Core i5(U)、第12世代Core i7(U)、第12世代Core i5(P)
第12世代Core i3(U)、第12世代Core i7(P)、第12世代Core i3(P)
第11世代Core i5、第11世代Core i7
第11世代Core i3
※同列内は左が優先

性能重視

優先順位(上が優先)
第12世代Core i7(P – 14コア)
第12世代Core i7(P – 12コア)、第12世代Core i5(P)
第12世代Core i7(U)、第12世代Core i5(U)、第12世代Core i3(P)
第11世代Core i5、第11世代Core i7
第11世代Core i3
※同列内は左が優先

大幅な価格差が無い限りは第11世代Coreは1、2段劣るのがやはりポイントです。出来れば第12世代を選びましょう。

また、Core i5とCore i7は省電力モデルだとコア数では実は同じなのが基本ということも覚えておくと良いです(第11~12世代での例外はCore i7の14コアモデルのみ)。差はクロックと内蔵GPUのEU数が80→96となっている点なので、グラフィック性能を高めたい場合にはCore i7を選ぶ意味もありますが、そうでないなら価格差ほどの優位性がないケースも多い点に注意しましょう。


といった感じで記事は以上になります。必要があれば色々と修正・加筆を行う予定なので、何か気になった点やこうした方が良いなどあればコメントで教えて頂けると幸いです。

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