ノートPC・タブレットPCのおすすめCPUまとめ【2020年11月版】

2020年11月時点でのノートPC・タブレットPC向けのおすすめCPUのまとめ記事です。ざっくり性能等の解説をしています。WindowsとChrome OS(Chromebook)採用のPC向けです。

注意

本記事の内容は記事執筆時点(2020年11月4日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。
CPU別の評価は筆者の主観的なものです。実際のデータ等を参考にしているものの、あくまで参考までにご覧ください。

コスパ重視:価格の割には性能が高い

コスパ重視のおすすめのCPUです。価格の割には性能が高く省電力性もそこそこ、といった感じのCPUです。通常のTDPは15Wで設定されているのが基本です。単純にコスパが良いのが魅力なのはもちろん、スタンダードノートPCだけでなく軽量なモバイルノートや2 in 1 PCなどでの採用も多く、その機種選択の幅広さも大きな魅力です。

Ryzen 7 4700U

シングルスレッド
(4.0)
マルチスレッド
(4.5)
省電力性
(4.0)
内蔵GPU性能
(4.5)
価格の安さ
(3.0)
総合コスパ
(4.5)

スペック表
PassMarkスコア 約13,800
コア / スレッド 8 / 8
クロック 2.0 – 4.1GHz
TDP 15W
内蔵GPU Radeon RX Vega 7
備考 Thunderbolt未対応
シングルチャネルだと内蔵GPU性能が大きく下がる

8コア8スレッドの超高コスパCPUです。7nmプロセスのZen2アーキテクチャによる優れたマルチスレッド性能とワットパフォーマンスを発揮します。省電力CPUとしては大分ハイエンドな性能をしており、その性能のRyzen 7という上位モデルながら価格が安く非常にコスパが良いです。上位モデルという事もあり、標準でメモリが16GB以上でSSDも512GB以上である場合が多いため、カスタマイズ等の必要もない点も魅力です。

また、CPU性能だけでなく、内蔵GPU性能も内蔵にしては優れた性能を発揮する点も魅力です。ただし、内蔵GPU性能については最近登場した「Tiger Lake」搭載の「Xe Graphics G7」にはやや負けるため、内蔵GPUの性能を出来るだけ高めたいという人はそちらを選ぶ方が良いかもしれません。とはいえ、CPUとしての処理性能はこちらの方が高いですし、登場が早かった分ラインナップも充実しています。内蔵GPU性能を少しでも高めたい訳でないなら、物凄く強い選択肢となるCPUです。

Ryzen 5 4500U

シングルスレッド
(4.0)
マルチスレッド
(4.0)
省電力性
(4.0)
内蔵GPU性能
(4.0)
価格の安さ
(4.0)
総合コスパ
(4.5)

スペック表
PassMarkスコア 約11,500
コア / スレッド 6 / 6
クロック 2.3 – 4.0GHz
TDP 15W
内蔵GPU Radeon RX Vega 6
備考 Thunderbolt未対応
シングルチャネルだと内蔵GPU性能が大きく下がる

6コア6スレッドの高性能高コスパCPUです。7nmプロセスのZen2アーキテクチャによる優れたマルチスレッド性能とワットパフォーマンスを発揮します。Ryzen 5という中位モデルながら、最新の第11世代のCore i7に匹敵するマルチスレッド性能を持っています。その上で、競合となるCore i5搭載製品よりも価格が全体的にやや安いという安価さが魅力です。物凄くコスパが良いです。

また、内蔵GPU性能も、内蔵としては優れた性能を発揮します。ただし、内蔵GPU性能については上位の「Ryzen 7 4700U」や、最近登場した「Tiger Lake」搭載の「Xe Graphics G7」等にはやや負けるため、内蔵GPUの性能を出来るだけ高めたいという人はそちらを選んだ方が良いかもしれません。

ただし惜しいのは、CPU性能的にはややハイエンドな使い方も十分できるのに、最近では薄型化の弊害でメモリ交換が不可の製品が多く、標準で8GBが多いRyzen 5等の中位モデル以下では16GBにできない機種が多い点です。Ryzen 5 4500Uでややハイエンドな使い方もしたい方は、16GBへ増設が可能なのかを確認しておく必要があるので注意しましょう。

Ryzen 3 4300U

シングルスレッド
(3.5)
マルチスレッド
(3.5)
省電力性
(4.0)
内蔵GPU性能
(3.5)
価格の安さ
(4.5)
総合コスパ
(4.0)

スペック表
PassMarkスコア 約8,000
コア / スレッド 4 / 4
クロック 2.7 – 3.7GHz
TDP 15W
内蔵GPU Radeon RX Vega 5
備考 Thunderbolt未対応
シングルチャネルだと内蔵GPU性能が大きく下がる

4コア4スレッドの高コスパミドルレンジCPUです。7nmプロセスのZen2アーキテクチャにより優れたワットパフォーマンスを発揮します。安価モデルながら、少し前のCore i7を匹敵する性能を持つというコスパの良さが魅力です。Ryzenの中では最下位モデルですが、競合のCore i3の性能を大きく上回っています。Office作業やブラウジングなら十分快適に行える性能はもちろんありますし、多少重め処理もある程度なら出来ます。とはいえ、基本的には軽処理を常に快適に行いたいという人に適しているCPUです。

注意点は、スレッド数自体は4と少ない点です。処理するタスク数が多くなると処理がやや遅くなる可能性があります。ベンチマークスコア的には少し前のCore i7に匹敵するレベルですが、過信は禁物です。実用性とコスパの話をすると、価格の安さとコスパの良さはやはり魅力ではあるものの「Ryzen 5 4500U」との価格差が小さいため、マルチスレッド処理はハイエンドな使い方も出来る4500Uを選んだ方が汎用性が高いというのはあるかもしれません。価格が安くその割には性能が高い4300U自体が魅力的なのは間違いないですが、あえて選ぶ理由があるかと言われると微妙という、器用貧乏感は正直あります。

また、内蔵GPUの性能は内蔵にしては高い性能を示しますが、Ryzen 5以降や、最近登場した「Tiger Lake」搭載の「Xe Graphics G7」等には大きく負けます。内蔵GPUの性能を重視したい方はそちらを選ぶ方が良いと思います。

標準で8GBメモリとなっているケースが多いのは「Ryzen 5 4500U」と同様ですが、こちらは性能的に軽作業がメインとなるので8GBあれば問題無いかと思います。

Core i7-1165G7

シングルスレッド
(5.0)
マルチスレッド
(4.0)
省電力性
(3.5)
内蔵GPU性能
(5.0)
価格の安さ
(2.5)
総合コスパ
(4.0)

スペック表
PassMarkスコア 約11,500
コア / スレッド 4 / 8
クロック 2.8 – 4.7GHz
TDP 15W
内蔵GPU Intel Xe Graphics G7(96EU)
備考 TDPによって性能が大きく変動

非常に高性能な内蔵GPUによる汎用性の高さが魅力の4コア8スレッドCPUです。Intelの第11世代の10nmプロセスのTiger Lakeアーキテクチャ採用CPU。

先に触れた通り、魅力はなんといっても高性能な内蔵GPUです。搭載の「Xe Graphics G7(96EU)」は、内蔵GPUで「GeForce GTX 1050 Max-Q」に迫るという高性能さです。競争相手の「Ryzen 7 4700U」の内蔵GPUよりも約3割ほど高性能です。「GeForce MX 350」等のエントリーレベルの単体GPUは実質不要になったと言っても過言でないレベルの性能となっています。今までグラボが必須と言われていたレベルの重いゲームですら、1080pまでなら動作は問題なくできます。ただし、FPS数的には高いとは言えないので留意(そもそも省電力CPUの機体ではリフレッシュレートが大体60Hzなので出ても意味ないけど)。ゲーム用途では軽いゲームを難なくこなすか、重いゲームを雰囲気を掴むためにプレイ出来る程度ではありますが、それでも今までと比べると対応力は物凄く上がっており、競技性の高いゲームを本気でプレイする訳ではないなら問題にならないと思います。

ゲーム以外に関しても、今まではグラボが無いと時間が掛かりすぎるので実質グラボ必須と言われていたようなことも、頻繁にやる訳ではないなら内蔵でいいやくらいのものになっていると思います。ライトユーザーなら内蔵GPUだけでグラフィック関連処理はほぼ全て網羅できるという革新的なものとなっています。

ただし、マルチスレッド性能は対抗相手の「Ryzen 7 4700U」には大幅に負けてしまっており、Ryzen 5 4500Uと同等くらいです。ハイパースレッディングでスレッド数は8なものの、コア数が4なので2020年11月現在のハイエンドCPUとしてはマルチスレッド性能は低めです。4コア8スレッドという仕様は下位のCore i5(例:Core i5-1135G7)でも同じのため、マルチスレッド性能は大差がないです。そのため、マルチスレッド性能を重視するならCore i5の方がコスパは良いです。

とはいえ、マルチスレッド性能自体は普通に高性能なので、マルチスレッド性能が重要な処理でも普通に使えます。ただし、搭載製品の価格が対抗の「Ryzen 7 4700U」搭載機よりはやや高めなことも含めて考えると、内蔵GPU性能に価値を感じないならRyzenの方がコスパ的にはやや有利といった印象。

Core i5-1135G7

シングルスレッド
(4.5)
マルチスレッド
(4.0)
省電力性
(3.5)
内蔵GPU性能
(4.5)
価格の安さ
(3.5)
総合コスパ
(4.5)

スペック表
PassMarkスコア 約9,800
コア / スレッド 4 / 8
クロック 2.4 – 4.2GHz
TDP 15W
内蔵GPU Intel Xe Graphics G7(80EU)
備考 TDPによって性能が大きく変動

高性能な内蔵GPUによる汎用性の高さとリーズナブルな価格によるコスパの良さが魅力の4コア8スレッドCPUです。Core i7はちょっと高い…という人に最適。Intelの第11世代の10nmプロセスのTiger Lakeアーキテクチャ採用CPU。

コア数とスレッド数はCore i7と同じ4コア8スレッドです。キャッシュが減りとクロックも下がるためマルチスレッド性能自体はCore i7よりやや劣りはするものの、基本的に実用性は大きくは変わりません。それなのに価格はCore i7より大幅に安くなるため、コスパが非常に良いです。とはいえ、マルチスレッド性能は競合となるRyzen 5 4500Uにはやはり負けてしまう事になります。搭載機の価格もRyzen 5の方が安い印象なので、マルチスレッド性能コスパを重視したい場合には上位モデルかRyzen 5 4500Uを選んだ方が良い

また、内蔵GPUはCore i7-1165G7と同じ「Xe Graphics G7」ですが、実行ユニット数が96から80に削減されているため性能が若干落ちています。とはいえ、それでも十分に高性能です。軽いゲームなら快適にプレイする事ができますし、重いゲームでも1080pなら動作自体はできるので、雰囲気を掴むためにプレイする事は可能です。

ゲーム以外に関しても、今まではグラボが無いと時間が掛かりすぎるので実質グラボ必須と言われていたようなことも、頻繁にやる訳ではないなら内蔵でいいやくらいのものになっていると思います。ライトユーザーなら内蔵GPUだけでグラフィック関連処理はほぼ全て網羅できるという革新的なものとなっています。

マルチスレッド性能がCore i7やRyzen 5以降に劣るとはいっても、数年前のハイエンドCPUよりはるかに高いくらいには高性能なので、普通にハイエンドな使い方もできないことはないです。物凄く汎用性の高い上に安くてコスパの良いCPUです。

ただし、ミドルレンジCPUという位置付けのため、メモリが標準で8GBが多い上、最近は薄型化の影響で増設が難しい点はRyzen 5同様に注意が必要です。

低価格タブレットやChromebook向け:低性能だけど超省電力で安い

低価格なWindowsタブレットやChromebookにおすすめのCPU紹介です。軽い処理のみする事を前提として、性能よりも省電力性や価格の安さに重点を置いて選んでいます。

Celeron N4100 / N4120

シングルスレッド
(1.0)
マルチスレッド
(1.5)
省電力性
(5.0)
内蔵GPU性能
(1.0)
価格の安さ
(5.0)
総合コスパ
(4.5)

スペック表
PassMarkスコア 約2,460(N4100)
約2,480(N4120)
コア / スレッド 4 / 4
クロック 1.1 – 2.4GHz(N4100)
1.1 – 2.6GHz(N4120)
TDP 6W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 600
備考  

非常に安価で低消費電力のローエンドCPUです。非常に安価ながらコア数は4なので、マルチスレッド性能に関しては物凄く低いという程ではない点が魅力です。軽いタスクなら複数でも割とこなせます。TDPも6Wで非常に省電力です。超省電力のCeleronですが、思ったよりは使える代物です。

Core i3が2020年11月時点では最新世代でもコア数が2(モバイル版の場合、スレッド数は4)なので、マルチスレッド性能に関してはCore i3と大きな差はなかったりします。ただし、シングルスレッド性能は非常に低く、もっさりしていると感じることは結構あるかもしれないのでそこは留意しておきましょう。

グラフィック性能ですが、内蔵GPUの「UHD 600」は非常に低性能です。グラフィック関連処理は軽処理しかできないので注意です。YouTube等で多少高画質な動画を観るくらいなら平気ですが、動画編集などでは基本的にアテにしない方が賢明です。

余談ですが、同シリーズの「Celeron N4000、N4020」は2コア2スレッドで、マルチスレッド性能が大きく下がるので注意です。

Pentium N5000 / N5030

シングルスレッド
(1.0)
マルチスレッド
(1.5)
省電力性
(5.0)
内蔵GPU性能
(1.0)
価格の安さ
(5.0)
総合コスパ
(4.5)

スペック表
PassMarkスコア 約2,600(N4100)
約2,700(N4120)
コア / スレッド 4 / 4
クロック 1.1 – 2.7GHz(N5000)
1.1 – 3.1GHz(N5030)
TDP 6W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 605
備考  

非常に安価で低消費電力のローエンドCPUです。基本的な性能や特徴は上述の「Celeron N4000 / N4120」とほぼ同じです。クロックが少し上昇した分性能が僅かに向上しています。非常に安価ながらコア数は4なので、マルチスレッド性能に関しては低すぎないのが魅力です。軽いタスクなら複数でも割とこなせます。TDPも6Wで非常に省電力です。

Core i3が2020年11月時点では最新でもコア数が2(スレッド数は4)なので、マルチスレッド性能に関してはCore i3と大きな差はあまりなかったりします。ここもCeleronと同様ですが、PentiumはCeleronよりも最大クロックが少し上昇しており、性能が向上している分もあるので、Core i3との性能差は更に小さくなっています。ただし、シングルスレッド性能は非常に低いという点は変わらず、もっさりしていると感じることは結構あるかもしれないのでそこは注意です。

内蔵GPUは「UHD 605」です。Celeronより僅かに性能が向上しているだけで、非常に低性能な点は変わらないです。グラフィック関連処理は軽処理しかできないです。YouTube等で多少高画質な動画を観るくらいなら平気ですが、動画編集などでは基本的にアテにしない方が良いです。

ゲーミングノートPC向け:性能は高いけど消費電力も多い

グラフィックボードを搭載したゲーミングノートPCによく採用されるCPUです。グラフィックボード分の費用が高いため、搭載PCの価格は総じて高価です。また、CPUやGPUの冷却のために大きめのファンなどの冷却機構が採用されるのが基本なため、重量は一般的なノートPCよりも重いです。モバイル用途には適しているとは言えないです。バッテリー消費も多いです。それらのデメリットは留意しておいた方が良いことは先に触れておきます。

Ryzen 4000Hシリーズ

シングルスレッド
(4.5)
マルチスレッド
(5.0)
省電力性
(2.5)
ゲーミング性能
(4.0)
搭載PCの安さ
(2.0)
総合コスパ
(4.0)

※ゲーミング性能は内蔵GPUのものじゃないので注意。同じグラフィックボードを使用した場合にどれだけその性能を引き出せるかといった感じのもの。

スペック表
PassMarkスコア Ryzen 9:20,000前後
Ryzen 7:19,000前後
Ryzen 5:15,000前後
コア / スレッド Ryzen 7, 9:8コア16スレッド
Ryzen 5:6コア12スレッド
クロック モデル数が多いので割愛
TDP H:45W
HS:35W
内蔵GPU Ryzen 9:Radeon RX Vega 8
Ryzen 7:Radeon RX Vega 7
Ryzen 5:Radeon RX Vega 6
モデル名と備考 Ryzen 9 4900H(S)
Ryzen 7 4800H(S)
Ryzen 5 4600H(S)
Thunderbolt未対応

Ryzen 4000シリーズのTDPが35W~45Wの高性能モデルです。末尾がHのみのモデルが45W、HSのモデルは35Wです。

非常に高いマルチスレッド性能を持つため、ゲーミング用途だけでなくレンダリングやCPUエンコードなどでも心強いです。ただし、純粋なゲーミング性能自体はIntelのCore iシリーズ(末尾H)に少し劣るため、ゲームのみの用途ならIntelの方がパフォーマンスは良いです。とはいえ、マルチスレッド性能はこちらのRyzen 4000シリーズの方が有利ですし、採用PCの価格もRyzenの方が全体的に安めな印象なので、総合コスパではやや有利な印象はあります。

どのモデルでも非常に高い性能でコスパは良いですが、Ryzen 9とRyzen 7はコア数とスレッド数が同じでベンチマークスコアも大差ないので、コスパ的には価格が上のRyzen 9の方が少し悪いかもという感じ。

Core i7-10875H

シングルスレッド
(4.5)
マルチスレッド
(4.5)
省電力性
(2.0)
ゲーミング性能
(4.5)
搭載PCの安さ
(1.5)
総合コスパ
(3.5)

※ゲーミング性能は内蔵GPUのものじゃないので注意。同じグラフィックボードを使用した場合にどれだけその性能を引き出せるかといった感じのもの。

スペック表
PassMarkスコア 約15,700
コア / スレッド 8 / 16
クロック 2.3 – 5.1GHz
TDP 45W
内蔵GPU Intel UHD Graphics 630
備考  

8コア16スレッドの高いゲーミング性能を持つハイエンドCPUです。8コアによる高いマルチスレッド性能を持ちつつ、グラフィックボード(外部GPU)利用時のゲームパフォーマンスはこちらの方がやや高いのが魅力です。ゲーミングではトップクラスの性能(2020年11月時点)を持ちつつも、それ以外のハイエンド用途でも高いパフォーマンスを発揮できます。動画などの専門的なソフトはAMDよりIntel CPUの方が相性が良いという話もあるので、そういうのが気になる人も選べるCPUです。

ただし、対抗相手の「Ryzen 4000Hシリーズ」の「Ryzen 7,9モデル」には、マルチスレッド性能は負けてしまうのと、価格もこの「Core i7-10875H」採用PCの方が高い印象があるため、総合コスパ的にはやや不利という印象です。

掲載CPUまとめ

最後に掲載CPUをまとめた表を載せておきます。一部はシリーズで紹介しましたが、表ではシリーズのCPUを個別に載せています。

掲載CPUまとめ
CPU PassMarkスコア コア/ スレッド クロック TDP 内蔵GPU
【コスパ重視】(TDP15W、性能高め)
Ryzen 7 4700U 約13,800 8 / 8 2.0 – 4.1GHz 15W Radeon RX Vega 7
Ryzen 5 4500U 約11,500 6 / 6 2.0 – 4.1GHz 15W Radeon RX Vega 6
Ryzen 3 4300U 約8,000 4 / 4 2.7 – 3.7GHz 15W Radeon RX Vega 5
Core i7-1165G7 約10,900 4 / 8 2.8 – 4.7GHz 15W Xe Graphics G7(96EU)
Core i5-1135G7 約8,400 4 / 8 2.4 – 4.2GHz 15W Xe Graphics G7(80EU)
【安価タブレット、Chromebook向け】(TDP6W、省電力低性能)
Celeron N4100 約2,460 4 / 4 1.1 – 2.4GHz 6W UHD Graphics 600
Celeron N4120 約2,460 4 / 4 1.1 – 2.6GHz 6W UHD Graphics 600
Pentium Silver N5000 約2,600 4 / 4 1.1 – 2.7GHz 6W UHD Graphics 605
Pentium Silver N5030 約2,700 4 / 4 1.1 – 3.1GHz 6W UHD Graphics 605
【ゲーミングノートPC向け】(TDP35W~45W、高性能だけど消費電力多い)
Ryzen 9 4900H 約20,600 8 / 16 3.3 – 4.4GHz 45W Radeon RX Vega 8
Ryzen 9 4900H 約19,800 8 / 16 3.0 – 4.3GHz 35W Radeon RX Vega 8
Ryzen 7 4800H 約19,200 8 / 16 3.0 – 4.2GHz 45W Radeon RX Vega 7
Ryzen 7 4800HS 約18,800 8 / 16 2.9 – 4.2GHz 35W Radeon RX Vega 7
Ryzen 5 4600H 約15,100 6 / 12 3.0 – 4.3GHz 45W Radeon RX Vega 6
Ryzen 5 4600HS 約15,000 6 / 12 3.0 – 4.0GHz 35W Radeon RX Vega 6
Core i7-10875H 約15,700 8 / 16 2.3 – 5.1GHz 45W UHD Graphics 630

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