【比較】「Surface Pro 8」と「Surface Pro 7」の違い

もうすぐ発売となる「Surface Pro 8」と先代機「Surface Pro 7」との比較記事です。各項目についてざっくりとした比較と筆者の所見をまとめています。

ざっくり比較表

まずはざっくりとした比較表を載せています。

Surface Pro 8 簡易比較表
  Surface Pro 8 Surface Pro 7
2in1タイプ セパレート セパレート
価格 ¥148,280~ ¥93,280~
CPU Core i7-1185G7
Core i5-1135G7
Core i3-1115G4(企業等向け)
Core i7-1065G7
Core i5-1035G4
Core i3-1005G1
メモリ 8GB LPDDR4X
16GB LPDDR4X
32GB LPDDR4X
4GB LPDDR4X
8GB LPDDR4X
16GB LPDDR4X
ストレージ
(SSD)
128GB
256GB
512GB
1TB
128GB
256GB
512GB
1TB
GPU(CPU内蔵) Iris Xe G7 96EU
Iris Xe G7 80EU
UHD Xe 48EU
Iris Plus G7
Iris Plus G4
UHD G1
画面 13インチ 最大120Hz
2880 x 1920 (267PPI)
タッチ対応
12.3インチ 60Hz
2736 x 1824 (267PPI)
タッチ対応
バッテリー 公称:51.5Wh  最小:50.2Wh
最大16時間
43Wh
最大10.5時間
主な端子 USB Type-C(USB4.0/Thunderbolt4)×2
3.5mmヘッドフォンジャック
USB Type-A ×1
USB Type-C×1
microSDXC カード リーダー
3.5mmヘッドフォンジャック
無線機能 Wi-Fi 6: 802.11ax
Bluetooth 5.1
5G対応(企業等向け)
Wi-Fi 6: 802.11ax
Bluetooth 5.0
重量 889g i3、i5:775g
i7:790g
カメラ 背面:10MP (4Kビデオ対応)
前面:5MP
背面:8MP (FHDビデオ対応)
前面:5MP
オーディオ デュアルマイク
Dolby Audio搭載 1.6W スピーカー
Dual far-field スタジオマイク
Dolby Atmos搭載 2Wスピーカー
本体サイズ 287 x 208 x 9.3 mm 292 x 201 x 8.5 mm

各項目

外観やサイズと重量

正面斜め

背面(キックスタンド)

左側面

正面

Pro 8 Pro 7
画面サイズ 13インチ 12.3インチ
287 mm 292 mm
高さ 208 mm 201 mm
厚さ 9.3 mm 8.5 mm
重量 889 g 790 g(Core i7)
775 g(Core i5)

外観はPro 8で大きく変わりました。画面サイズは12.3インチから13インチと大型化し、横のベゼルも狭くなりました。以前のSurfaceも見た目は悪くなかったと思いますが、より最新機種っぽいスタイリッシュなデザインになったと思います。

また、ディスプレイは大型化したものの、ベゼルが狭くなったおかげで本体サイズはほとんど変わりません。ただし、厚みは更に増し、9.3mmになりました。iPadは一番厚い無印モデルでも7.5mmですし、上位モデルなら6mm台という情報と比較すると、分厚い印象を受けます。

重量も先代機より100g程度重くなっています。画面サイズが大きくなったため仕方がないとも言える部分ですが、サイズの割には重いです。iPad Pro 12.9インチ(2021年モデル)なんかは約682gということを考えるとかなり重く感じます。

厚みも9.3mmと分厚めなので、薄型軽量とは到底言えない製品になっていると思います。iPad Proのような薄型軽量タブレットや10インチ台のタブレットのように、手で持って利用するのはやや不便だと思うので注意が必要です。

ただし、先代機ではCore i7モデルのみファン付で少し重くなっていたのに対し、Pro 8では全モデル重量が共通のため、全モデルでファンが搭載されていると思われます。モバイル性能には直接影響しませんが、排熱性能は高まっている可能性がある点はプラス要素かもしれません。

とはいえ、サイズ的に手で持って利用することはあまり無い端末だと思いますし、画面サイズが大きくなったプラスの方が大きいのかなと思います。全モデルファン付(多分)という点や、後述のThunderbolt4対応の点を考えると、タブレットというよりはノートPCに近い端末にシフトした感じに見えます。その点を考慮すると、総合的には外観やサイズ感はPro 8で良くなったと言って良いと思います。

ディスプレイ

Surface Pro 8

Surface Pro 7

Pro 8 Pro 7
画面サイズ 13 インチ 12.3 インチ
解像度 2,880 x 1,920 2,736 x 1,824
画素密度 267 PPi 267 PPI
リフレッシュレート 120Hz(規定値60Hz) 60Hz
その他 Dolby Vision 対応

Pro 8ではディスプレイ性能が少し向上しています。12.3インチから13インチに大型化したのと、最大リフレッシュレートが120Hzになりました。ただし、画面の精細さを表す画素密度は、Pro 8とPro 7は同じ「267PPI」となっているため変わりません。また、前の項目でも触れましたが、ベゼルが狭くなったことにより、画面サイズは大きなっても本体の縦横サイズはほとんど変わっていません

リフレッシュレートはいわゆる紙芝居の枚数のことで、高いほど滑らかな映像になります。先代の60Hzから120Hzへと強化され、より滑らかな映像の描写が可能になっています。ただし、Pro 8は内蔵グラフィックス利用のため、重いゲームを高いfpsでプレイするのは厳しいですし、たとえばYouTubeなどの動画も基本60fpsだと思うので、正直一般的な利用方法では活かせる機会はまだ少ないのかなとも思います。ポインタやUIの動きなどを滑らかになりますが、そこは多少カクついても実作業での影響はあまり無いと思いますし。

最後にDolby Visionです。Pro 8ではDolby Visionに対応しています。Dolby VisionというのはHDR(ハイダイナミックレンジ)規格の一つです。HDRというのは、従来(SDR)よりも広い明るさの幅を表現できる技術のことです。HDRだと白飛びや黒つぶれが発生しにくくなります。Dolby VisionはこのHDR規格の一つですが、フリーライセンスのHDR10などと違い、ライセンス料が必要なちょっと良いものになっているようです。わざわざコストを掛けてまで強化しているため、ディスプレイにはやはり力を入れているようです。

全体的にPro 8でディスプレイは強化されたと思います。

CPU性能

Pro 8 Pro 7
Core i7 Core i7-1185G7
(4コア8スレッド)
Core i7-1065G7
(4コア8スレッド)
Core i5 Core i5-1135G7
(4コア8スレッド)
Core i5-1035G4
(4コア8スレッド)
Core i3 Core i3-1115G4
(2コア4スレッド)
※法人モデル限定
Core i3-1005G1
(2コア4スレッド)
Cinebench R20 Multi
CPU名称 スコア
Ryzen 7 5800U
4320
Ryzen 7 5700U
3393
Ryzen 5 5600U
3009
Ryzen 7 4700U
2700
Ryzen 5 5500U
2573
Core i7-1185G7
2477
Ryzen 5 4500U
2171
Ryzen 3 5300U
2058
Core i7-1165G7
1949
Core i5-1135G7
1780
Ryzen 3 4300U
1571
Core i7-1065G7
1543
Core i5-1035G4
1414
Core i5-10210U
1230
Core i3-1115G4
961
Core i3-1005G1
949
Cinebench R20 Single
CPU名称 スコア
Core i7-1185G7
598
Core i7-1165G7
558
Ryzen 7 5800U
543
Ryzen 5 5600U
530
Core i5-1135G7
519
Core i3-1115G4
504
Ryzen 7 5700U
494
Ryzen 7 4700U
477
Ryzen 5 5500U
462
Core i7-1065G7
449
Ryzen 5 4500U
449
Ryzen 3 5300U
441
Ryzen 3 4300U
425
Core i5-1035G4
417
Core i5-10210U
416
Core i3-1005G1
402

参考
https://www.cpu-monkey.com/ja/
https://www.notebookcheck.net/

CPUは前世代のIntel第10世代モデルから第11世代モデルへと更新されました。Surface Pro実機での測定ではないですが、主要CPU(省電力モデル)とのベンチマーク比較も載せています。

前世代からコア数は変わらず、Core i7とCore i5は4コア、Core i3は2コアです。ですが、1コアあたりの性能が約24%~33%も向上しているため、その影響でマルチスレッド性能も向上している形になっています。多少重い処理もこなせる性能だと思いますが、Core i7でも4コアなので、Ryzen 5以上(6コア以上)のCPUなどの方がマルチスレッド性能は高いです。Surfaceはバッテリー駆動がメインになると思われますし、排熱面もノートPCほど良くは無いと思います。そういった点でも性能はやや制限を受ける可能性が高いと思いますし、重い処理はこなせるけど、日常的にやるには向かないということになると思います。

また、Pro 8ではCore i3は法人モデル限定となっています。価格については後ほど詳しく触れますが、その影響で一般消費者モデルの最低額はPro 8の方が大幅に高価になっています。

GPU性能

Pro 8 Pro 7
Core i7 Xe Graphics G7 96EU Iris Plus Graphics G7 64EU
Core i5 Xe Graphics G7 80EU Iris Plus Graphics G4 48EU
Core i3 UHD Graphics  Xe G4 48EU UHD Gprahics G1 32EU
3DMark TimeSpy Graphics
CPU名称 スコア
GeForce RTX 3060
8261
GeForce RTX 2060 Max-Q
5649
GeForce RTX 3050
4839
GeForce GTX 1650 Ti
3679
GeForce GTX 1650
3453
Iris Xe Graphics G7 96EU
Core i7-1165G7 等
1589
Radeon RX Vega 8 (Ryzen 4,5000)
Ryzen 7 5700U 等
1173
Iris Xe Graphics G7 80EU
Core i5-1135G7 等
1131
Radeon RX Vega 7 (Ryzen 4,5000)
Ryzen 5 5500U 等
1045
Radeon RX Vega 6 (Ryzen 4,5000)
Ryzen 3 5300U 等
854
Iris Plus Graphics G7 64EU
Core i7-1065G7 等
791
UHD Xe Graphics G4 48EU
Core i3-1115G4 等
723
Iris Plus Graphics G4 48EU
Core i5-1034G4 等
646
UHD Graphics G1 32EU
Core i3-1005G1 等
429

参考
https://www.3dmark.com
https://www.notebookcheck.net

Surface ProはCPUの内蔵GPUを利用しており、CPUが新しく高性能になったためGPU性能も向上しています。そして、CPU性能以上に向上しているのがGPU性能です。前世代モデルと比べて約1.7倍~2倍と大幅に向上しています

内蔵GPUとディスクリートGPU(ビデオカード・グラフィックボード)には未だに大きな性能差があるため、重いゲームや動画編集を快適にできるほどではないですが、一応出来ない事はないくらいのレベルの性能にはなっていると思います。

軽いゲームなら快適に動作させることができますし、動画もFHD(1080p)クラスのものなら十分に使えるレベルです。ディスプレイサイズが大型化したことでゲームや動画用途でも使い易くなっていることもあり、前世代機よりは大幅に使い勝手は良くなったと思います。

また、動画でない画像なら解像度の高いものでも十分扱えますし、ディスプレイ性能の高さも活かしてイラスト系のことでは十分に活用できる性能だと思います。後に触れるペンでも触覚センサー対応で書き心地の良さが増している事などもありますし、イラスト系では特に強いデバイスに仕上がっている印象です。

メモリ(RAM)

全モデル LPDDR4x Pro 8 Pro 7
Core i7 16GB / 32GB 16GB
Core i5 8GB / 16GB 8GB / 16GB
Core i3 8GB 4GB

メモリはCore i7に32GBモデルが追加されました。ただ、その分価格も高くなっていますし、一般消費者には正直あまり関係ない部分かなと思います。また、法人向け限定ですが、Pro 8のCore i3モデルはメモリが8GBになっているようです。Core i3でも4GBはさすがに頼りなかったので嬉しいかなと思います(法人限定だけど)。

適したメモリ容量ですが、軽い処理前提なら8GBでも基本大丈夫だと思います。重い処理も想定するなら16GB以上のモデルが好ましいです。特に、GPUも内蔵のものを使うため、CPUとGPU双方で重い処理を行いたい場合にはメモリ容量には余裕があった方が処理が快適にはなると思います。

ストレージと違い、後から増設したり交換することが不可能な部分なので、購入時に適した容量のモデルを選択しておきましょう

ストレージ(SSD)

SSD Pro 8 Pro 7
Core i7 256GB / 512GB /1TB 256GB / 512GB /1TB
Core i5 128GB / 256GB /512GB 128GB / 256GB
Core i3 128GB 128GB

初期ストレージは、Core i5に512GBモデルが追加された以外は同じです。

ですが、初期ストレージ以外に変わった点として、Pro 8では内蔵ストレージを交換可能になった点があります。従来のSurface Proシリーズではユーザーからは変更ができない部分でした。ただし、公式の仕様表では128GBまたは256GBのSSDが「取り外し可能なソリッドステートドライブ」と記載があるため、512GBおよび1TBのモデルでは交換できないかもしれない点は注意が必要です。

交換可能なSSD

使用されているSSDが「M.2 2230」という一般消費者向けには販売されていないモデルなのが難しいところではありますが、初期導入ストレージでは256GB追加するにあたり2万円ほどとかなりお高めの費用が掛かるので、大容量にしたい人は始めは容量の少ないモデルを購入し、後から交換する方がお得だと思います。ただし、もし交換したストレージが原因のトラブルがあると恐らく保証の対象外となると思うのでそこは自己責任です。

バッテリー

Pro 8 Pro 7
バッテリー容量 公称:51.5Wh
最小:50.2Wh
43Wh
駆動時間(公称) 最大 16時間 最大10.5時間

バッテリー性能は先代より大幅に良くなっています。容量は約17%~20%程度増え、駆動時間は約1.5倍になっています。画面サイズが大きくなって消費量が増えたと思われるのに、2割程度の容量増加で1.5倍の駆動時間というのは正直疑問にも感じます。しかし、仕様表の補足で詳しい測定状況などが記載されており、どちらも同じ環境で測定された事が明記されているので、恐らく本当に1.5倍くらい良くなっているのでしょう。

最大10.5時間という表記は、1日がっつり使うと持つか怪しいレベルですが、最大16時間となると余裕を持って使えそうなのでかなり違いがあると思います。非常に嬉しい要素です。

価格

ここでは、発売時の価格を見ていきます。「Surface Pro 7」も現在の価格ではなく、発売当時のものになりますので注意してください。現在(Pro 8の発売直前時点)の実際の市場価格との比較については記事の最後の方に載せていますので、興味があればご覧ください。

価格一覧(発売時/税込み)
モデル Pro 8 Pro 7
Core i3 / 4GB / 128GB 109,780円
Core i5 / 8GB / 128GB 148,280円 131,780円
Core i5 / 8GB / 256GB 153,780円 153,780円
Core i5 / 16GB  / 256GB 193,380円 193,380円
Core i5 / 8GB  / 512GB 193,380円
Core i7 / 16GB  / 256GB 215,380円 204,380円
Core i7 / 16GB  / 512GB 247,280円 247,280円
Core i7 / 16GB  / 1TB 281,380円 295,680円
Core i7 / 32GB  / 1TB 325,380円

価格ですが、Core i5の最小構成モデル(8GB/128GB)とCore i7の最小構成モデル(8GB/256GB)が値上がりしています。それに加え、Core i3モデルが法人限定になったこともあり、Pro 8の最安値はなんと約15万円からです。最小費用はかなり高くなってしまいました。Surface Proを十分に活かすには最低でもタイプカバーも必要になりますし、更に追加費用が必要です。キャンペーン等でタイプカバー分安くなったりすることはありますが、それでもタイプカバー込みでやはり最低でも15万円くらいは必要になってしまうと思います。家電量販店のWebショップ等では10%ポイント還元だったりするので、実質13万円台くらいになるケースもあるかもしれませんが、やはり高価です。

性能はもちろん低くなりますが、Pro 7では最安モデルは10万円台から購入できましたから、その差はかなり大きいです。性能を重視しない軽作業限定ならCore i3でも十分な性能ですし、高性能なモデルが必要無い人にとっては手を出しにくい価格設定になってしまったのかなと思います。

それに予算に多少余裕がある場合でも、15万円あれば今ならそれなりのゲーミングノートPCが購入できますし、やはりコスパよりもビジネスやイラスト特化の予算に大きく余裕がある人のデバイスになった気がします。

また、地味にCore i7の16GB/512GBモデルのみ先代機より値下がりしています。元々高過ぎ感があったのでお得感はあまり感じないですが、予算に余裕がある人では嬉しい人も居るかもしれません。

外部接続端子

Pro 8 Pro 7
主な接続端子 USB Type-C ×2
(USB 4.0/Thunderbolt4対応)
3.5mmヘッドフォンジャック
USB Type-A ×1
USB Type-C ×1
3.5mmヘッドフォンジャック
microSDXCカードリーダー

主な外部接続端子は上記のようになっています。厳密には他にも専用タイプカバー用の端子などがありますが、冗長だと思うので省いています。

Pro 8ではついにUSB Type-CがThunderbolt4に対応しました。外部GPU接続や、USB接続、充電機能などの機能を一通り揃えた規格です。活用するのは一部のヘビーユーザーな気はしますが、あって損は無い機能です。

Thunderbolt対応は嬉しいですが、一般消費者にとってそれよりも気になるのは、「USB Type-Aが無くなった点」と「SDカードリーダーが無くなった点」だと思います。

まずは「USB Type-Aが無くなった点」ですが、こちらはさほど問題ではないと思います。多少不便を感じる人も出てくるかもしれませんが、変換ケーブル等で対応は容易にできますし、今後は恐らくPC等でもUSB Type-Cの対応製品が増えていくと思います。

問題は「SDカードリーダーが無くなった点」です。クラウドストレージが普及しつつあるとはいえ、SDカードは今でも主流のストレージの一つです。これを無くすのは、需要とコストや小型化などとの兼ね合いだと思いますが、少し残念です。

前述した内蔵ストレージが交換可能になった点や、クラウドストレージを利用することで対応すれば良いということなのだと思いますが、クリエイターや写真家の方などには少し残念な仕様変更になったのかなと思います。

無線機能

Pro 8 Pro 7
Wi-Fi Wi-Fi 6: 802.11ax Wi-Fi 6: 802.11ax
Bluetooth Blutooth 5.1 Bluetooth 5.0
モバイル回線 5G(法人向け限定) LTE(7+/法人向け限定)

無線機能については、大きな変更はありません。法人向けモデルで5Gモデルが追加されたぐらいです。

Wi-Fiは「Wi-Fi 6」に対応しています。2021年現在では、拡張規格で6GHzにも対応した「Wi-Fi 6E」を除けば最新の規格です。Wi-Fi 5より遅延が減ったり、同時接続台数が増えたり、スリープ時の待機電力が減ったり、などの意外と多く利点のある規格になっています。5Gの凄さに隠れていますが、Wi-Fi 5よりは大分進化した規格です。ただし、利用には同じくWi-Fi 6に対応したルーターが必要となるため注意が必要です。

Bluetoothについては5.0から5.1へとわずかにバージョンアップしています。ただし、正直ほとんど変わりないと思います。

モバイル回線対応は法人向けモデル限定です。これは従来と同じです。Pro 8では5Gに対応しました。言わずもがな通信速度は爆発的に速くなっていると思いますが、対応エリアなどの兼ね合いもあっても実用レベルとは言えないと思うので、現状は5G対応でメリットを感じる法人の方は少ないのかなと思いました。

スピーカーとマイク

Pro 8 Pro 7
Dual far-field スタジオ マイク デュアル マイク
Dolby Atmos® オーディオ搭載 2W ステレオ スピーカー Dolby® Audio™ 搭載 1.6W ステレオ スピーカー

上記の表は、公式の仕様表の記載をそのままコピペしたものになります。若干強化されているようにも感じる表記にはなっています。ただ、先代機ではオーディオ面はまぁ安物よりは良い部類かな程度だったことに加え、今回も製品紹介ページでは一切アピールされていないことからも、あまり期待はしない方が良いのかなと思います。

まずマイクですが、Pro 7では単に「デュアルマイク」と表記されているのに対し、Pro 8では「Dual far-field スタジオ マイク」となっています。far-fieldというのはCortana利用時の音声制御の方式の一つで、少し離れた場所からでも認識できるみたいなものらしいです。詳細は不明ですが、要するにそれだけ感度が良いってことなのでしょうか。何にせよ、何を言っているかは十分聞き取れるの性能はあると思いますが、内蔵マイクという時点で音質にはさほど期待しない方が良いのかなと思います。

スピーカーについては、Pro 7では「Dolby Audio」だったのが、Pro 8では「Dolby Atmos」になっています。このDolbyなんちゃらというのは、音声圧縮技術の種類のことです。Audioは平面での音声圧縮技術なのに対し、Atmosは立体音響とも呼ばれる立体での音声圧縮技術となっています。立体音響技術を活用する人は正直そんなに多くないと思いますが、使用する電力が1.6Wから2Wへと微増していることもあり、音質は良くなっていることが予測できます。

といった感じで、オーディオ面は安価なノートPCやタブレットよりは良いけど、高級機というほどのものではないと思われます。そもそも、現在の高級タブレットではスピーカーが4つ搭載のものが多いですし、2つという時点で力は入れていないなという印象です。iPad Proではオーディオ面でも力を入れているので、ここも大きな差になっていると思います。

単なる通話等では不満を感じることは無いと思いますが、音質も重視したい動画や音声録音等には向いてはいないと思います。

カメラ

Pro 8 Pro 7
5.0MP フロントカメラ(1080p フルHD ビデオ) 5.0MP フロントカメラ(1080p フルHD ビデオ)
10.0MP リアカメラ(1080p HD および 4K ビデオ ) 8.0MP リアカメラ(1080p HD ビデオ )

基本カメラ性能は、フロントカメラは変わらないっぽいですが、リアカメラは画素数が少し増えて4Kビデオ撮影に対応となりました。カメラでもややクリエイティブ用途に強くなっています。ただし、依然としてシングルカメラなので、優れた画質での超広角撮影や望遠撮影などはできません。

フロントカメラは5.0MPで1080pでの動画撮影に対応しています。平均的なノートPCよりは良いと思いますが、最新のiPadや最近のミドルレンジ以上のスマホよりは劣ると思います。正直価格の割には良くない印象です。最近はテレワークによるビデオ会議の増加などもあると思うので、ビジネス用途を重視した端末ならここはもうちょっと頑張って欲しかったというのが本音です。

初期導入ソフト

Pro 8 Pro 7
Windows 11 Home Windows 10 Home
Office Home & Business 2021 Office Home & Business 2019
Xbox Game Pass Ultimate 1ヶ月トライアル

Pro 8では、WindowsやOfficeが最新版の状態でインストールされています。

OSにはつい先日出たばかりのWindows 11が初期導入されています。ただ、大型アップグレードに不具合やトラブルは付き物ですし、Windows 10でも当面はWindows 11へ無料アップグレードすることができるため、これはむしろデメリットなのかなと思います。ただ、致命的な問題が起きるとは限らないですし、起きても恐らく修正プログラムがすぐに提供されるので、デメリットにしても気にするほどではないかもしれません。

次にOfficeですが、2019から2021へと更新されています。Officeは現状かなり完成されていると思うので基本的な機能は変わらないと思いますが、一部新機能がある点と、サポート期間が2021の方が少し長い点があります。機能面での差は小さいと思いますが、2021の方が純粋に上位互換にはなると思うので、Officeを利用したいならやはりPro 8の方が良いと思います。

また、Pro 8ではさらっと「Xbox Game Pass Ultimate 1ヶ月トライアル」が付属しています。「Xbox Game Pass」は Xbox Live Gold や EA Play にラインナップされている多くのゲームをプレイできるサブスクサービスです。Surface Pro 8の上位モデルは、一応ベンチマーク上では重いゲームも動作はできるくらいの性能があります。どれぐらいのfpsや設定でプレイできるのかという確認にも使えるので意外と便利な特典だと思います。

ペン

Surface Slim Pen 2

「Surface Pro 8」では、同時に発表された新モデル「Surface Slim Pen 2」の触覚信号に対応しているのが特徴です。

触覚信号機能を利用すると、紙のような書き心地を実現できると説明されています。イラストレーターの方などには魅力的な機能かもしれません。ペンの本体価格も15,950円(2021年10月29日時点)と先代よりは少し高くなっているものの、凄く値上がりした訳ではありません。また、同時購入での値引きや通販ではポイント還元率が高いこともあり、実際にはもう少し購入できると思います。

ディスプレイ性能の向上もありますし、イラスト関連では非常に強いデバイスになっている印象です。

また、「Surface Slim Pen 2」自体は先代機「Surface Pro 7」などのSurfaceデバイスでも使用することができますが、触覚信号の利用には専用のプロセッサが本体側に必要となるらしく、現状発表されているラインナップでは「Suface Pro 8」と「Surface Laptop Studio」でしか利用することができない点に注意です。逆に、従来のペンを「Surface Pro 8」で使用することも出来ますが、その際には触覚信号機能を利用することができない点も一応注意です。

キーボード(タイプカバー)

Surface Pro Signature キーボード

タイプカバー装着時

Pro 8 Pro 7
Surface Pro Signature キーボード
Surface Pro X
Surface Pro タイプカバー

Surface Pro 8はサイズが大きくなったため、タイプカバーも従来のものとの互換性を失っています。新しい「Surface Pro Signature キーボード」が発売される他、同じ13インチタブレットであるSurface Pro Xのキーボードを使用することができます。

実際の打鍵感はまだわかりませんが、ぱっと見ではサイズ以外は今までのタイプカバーと変わらないように見えるので、ややたわむため頻繁に利用するには向かないものなのかなと思います。

ただ、前述の「Surface Slim Pen」を充電することが出来るようになっています。ここでもペンの使い勝手の良さを強化してきています。ペンを利用する人にとっては収納や充電は少し面倒な部分だと思うので、これは嬉しい仕様だと思います。

先代機との価格比較(Pro 8 発売直前時点)・購入場所

最後に「Surface Pro 8」の発売直前時点での、先代機「Surface Pro 7」との価格比較をしてみたいと思います。価格については前述しましたが、あれは発売当時のものです。現在では在庫処分セールなども多く行われており、定価よりも大幅に安く購入することができます。発売直前なので当然ですが、Pro 8は基本定価のままです。価格込みでPro 8を魅力的に感じるものが少ないようであれば、大幅に安いPro 7を買う方が賢いケースもあるかもしれません。参考までにご覧ください。調査したショップは最下部の購入可能ショップ一覧を参照してください。

価格一覧(2021年10月29日時点/税込み)
モデル Pro 8(ポイント還元) Pro 7(ポイント還元)
Core i3 / 4GB / 128GB 93,280円(+10%)
Core i5 / 8GB / 128GB 148,280円(+1%) 111,980円(+10%)
Core i5 / 8GB / 256GB 153,780円(+1%) 131,780円(+10%)
Core i5 / 16GB / 256GB 193,380円(+1%) 172,499円(+2%)
Core i5 / 8GB / 512GB 193,380円(+1%)
Core i7 / 16GB / 256GB 215,380円(+1%) 182,380円(+10%)
Core i7 / 16GB / 512GB 247,280円(+1%) 202,800円(+10%)
Core i7 / 16GB / 1TB 281,380円(+1%)
Core i7 / 32GB / 1TB 325,380円(+1%)

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