ゲーミングPCの選び方についてざっくりまとめています。パーツ(スペック)を見る際の要点などを列挙している感じです。
「ゲーミングPC」とは言っているものの、デスクトップPC全般的な内容と思って貰って構わない内容になっているはずです。一応「こういう順番で見るのが良いかな」と思う順番で並べてはいますが、飛ばして好きな位置から見ても問題ありません。
最初に考えるのは予算・用途です。ありがちなのは、色々考えている内に予算がどんどん膨れ上がり当初の予算から大幅にオーバーしてしまう事です。そうならない様に、まずは用途・予算の確認して当初の予定をしっかりと決めておきましょう。ざっくりと性能・用途と予算の目安を表にまとめているので、よければ参考にしてください。
予算と性能の目安
予算 | 概要 |
---|---|
高価格帯 (18万円~) |
CPU・GPU共にハイエンドのものが基本的に採用されている価格帯です。あらゆるゲームを快適にプレイ可能です。個人利用では基本的に何をするにしてもオーバースペック気味の性能で、予算に余裕がある人、究極を求める人向けです。
当然のことながらトップクラスの性能を持つため、少しでも高い性能を求める人には有力な選択肢となります。用途としては、日常的にソフトウェアエンコードやレンダリングを行うとか、ゲームを高設定・もしくは超高FPSで安定して動作させたいとか、重めのゲームのライブ配信を行いとかなどが一般的な用途になるかと思います。とはいえ、純粋なコスパや電力効率などは下位の価格帯より劣っている事が多いので、長期的にその性能を活かし続ける事が見込めない状況なら、余計な予算を割いてしまう事になる可能性も高いので、必要性については要検討です。 |
中価格帯 (13万円~17万円程度) |
CPU・GPUにハイクラス~ハイエンドのものが基本的に採用されている価格帯です。ほぼ全てのゲームを快適にプレイ可能です。このクラスで快適にプレイできないゲームがあったとしても、敷居が高すぎて絶対に流行りはしないので気にする必要もありません。コスパの良いパーツが集まっている事が多い価格帯なので、コスパ重視ならおすすめです。
これよりも高い価格帯が必要となるのは、ソフトウェアエンコードやレンダリングの時間を少しでも短くしたい場合や、ゲームで144FPS以上を安定して出したいとかレイトレーシングをもっと快適に利用したいという場合や、経済的に余裕があるので少しでも性能が高い物が欲しいという場合などに限られます。 |
低価格帯 (10万円~13万円程度) |
10万円という金額自体は高いですが、ゲーミングPCでは安価な部類。CPU・GPUにエントリークラス~ミドルクラスのものが基本的に採用されている価格帯です。近年では性能の向上がめざましいので、この価格帯のPCでもほとんどのゲームが普通にプレイ可能です。要求スペックの高いゲームだと、設定を下げないとFPSがあまり出ないこともありますが、設定さえ下げれば大体のゲームがそこそこ快適にプレイできます。逆にいえば、平均144FPS以上を安定して出したいとか、レイトレーシングや高設定などを視野に入れるのであれば、厳しい性能帯ともいえます。また、この価格帯では搭載メモリーが8GBの場合も割と多いですが、メモリーだけはどの性能帯でも16GBは必須に近いと思うので注意しましょう。 |
CPUは言わずとしれたPCの頭脳とも呼ばれるパーツです。CPUの性能がPC全体のパフォーマンスに影響するので、基本的にPCパーツの中で最も重要視されます。性能も価格も幅広いので、用途と予算を念頭に置きつつ慎重に選びましょう。
2020年7月現在での主流は、Intelの第10世代Core iシリーズ(10000番台)と第3世代Ryzen(3000番台)です。ざっくり言うと、Ryzenの方がマルチスレッド性能が高く、Core iシリーズの方がゲーミング性能が高いという特徴があります。詳しくはベンチマークスコアなどを参考にして選ぶと良いですが、迷うというのであれば、とりあえず最新のCore i7というのが失敗は一番少ないと思います。
ちなみに、ゲームにおいてもCPUは重要ではありますが、重量級のゲームをプレイする場合に最も重要なのは、基本的にCPUではなくGPU(グラフィックボード)です。CPUは、高性能なGPU性能を最大限活かすために見合ったものを搭載する必要があるという感じです(ボトルネックなどと呼ばれます)。CPUだけ高性能でも、ゲーミング性能を高める事ができない点は留意しておきましょう。


詳しい性能などは長くなるので触れませんが、各モデルの価格・性能の関係をざっくりとまとめていますので、参考までにご覧ください。
価格・性能・用途の関係【CPU】
※モデルは2020年12月時点での最新世代が対象です。Core iは第10世代、Ryzenは第4世代(Ryzen 3は第3世代)です。
CPUモデル名 | 価格の目安 (CPUの価格) |
総合 コスパ |
ゲーム | マルチ スレッド |
消費電力 発熱 |
---|---|---|---|---|---|
Core i9 | 非常に高価 (約6万円~) |
△ | ★★★★★(5) | ★★★★★(5) | ★★★★★(1) |
Ryzen 9 | 〇 | ★★★★★(5) | ★★★★★★(6) | ★★★★★(2) | |
Core i7 | 高価 (約4万円~5万円) |
〇 | ★★★★★(5) | ★★★★★(4) | ★★★★★(2) |
Ryzen 7 | 〇 | ★★★★★(5) | ★★★★★(5) | ★★★★★(3) | |
Core i5 | やや高価 (約2万円~3万円) |
◎ | ★★★★★(4) | ★★★★★(3) | ★★★★★(3) |
Ryzen 5 | ◎ | ★★★★★(5) | ★★★★★(4) | ★★★★★(4) | |
Core i3 | 安価 (1万円台) |
△ | ★★★★★(2) | ★★★★★(1) | ★★★★★(5) |
Ryzen 3 | ◎ | ★★★★★(3) | ★★★★★(2) | ★★★★★(4) |
ざっくりとですが、CPUの各項目などについての説明です。参考までにご覧ください。
各スペック項目の簡単な説明【CPU】
CPU | 概要 |
---|---|
ベンチマークスコア |
CPUの処理性能を専用のソフトを用いて数値化したもの。CPUの性能比較の主な指標。PassMarkやCinebenchなどが特に有名です。
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クロック (周波数) |
CPUのコアのデータ転送速度を表します。単位は主にGHz。しかし、2020年現在ではCPUのコア数が増えてきた上、ブーストによるクロック上昇も細かく設定されている事も多いため、性能を測る指標としてはあまりアテには出来なくなってきています。
高いと発熱量が多くなる傾向があるため、どちらかというと現在では発熱量の目安の一指標として扱われる事も多い気がします。
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TDP |
熱設計電力の事で、大体の消費電力の目安。TDPが高いと発熱量も多いという感じ。
実際の最大の消費電力はTDPの1.5倍~2倍程度とされています。BTOではあまり意識しなくても良いかもしれませんが、TDPが高いほど高性能なクーラーが必要となるため注意が必要です。Ryzen 9やCore i9の上位モデルでは水冷クーラーが推奨されている事もあります。
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コア |
CPUの中の実際に処理を行う部品のことです。
コアの数が多いほどマルチスレッド性能が高くなり、マルチスレッド性能が重要な処理で有利になります。たとえば、エンコードやレンダリング等では処理時間を短くする事ができたり、複数タスクを同時に実行する際などに有利に働きます。ただし、コア数が多くなるほど発熱や消費電力も多くなる傾向があるので注意が必要です。
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スレッド |
コアが行う処理の単位のことです。もう少し分かり易くいうと「システム上で認識するコア数」です。
「原則は1コア=1スレッド」ですが、ハイパースレッディング(SMT)という技術で、「疑似的に1コアを2コアに見せる」事により、システム的には「1コア=2スレッド」として扱うCPUがあります(例:4コア8スレッド)。これを利用する事によって、マルチスレッド性能を大幅に高める事が可能です。ただし、この技術ではあくまで疑似的に1コアを2コアとして扱っているだけなので、1コアで1スレッドを担当するよりも1スレッドあたりの処理性能は落ちてしまいます。たとえば、同世代のCPUであれば、4コア8スレッドよりも8コア8スレッドCPUの方が高いマルチスレッド性能を発揮します。
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- ボトルネック
グラフィックボード(GPU)の性能に対して、CPUの性能が低すぎると、GPUの性能を最大限引き出せないことがあります。これを「ボトルネック」と呼びます。そのため、高性能なグラフィックボード(GPU)を使用する際には、CPUもそれに見合った性能のものが必要となります。
- CPUクーラー
TDP95W以上のCPUは付属クーラーが無い場合が多く、別途CPUクーラーの用意が必要な場合が多いです。
CPUクーラーは「空冷」と「水冷」の二つがあります。ざっくりいうと、空冷はコスパと扱い易さに優れ、水冷は冷却能力と静音性に優れる代わりにやや高価です。付属クーラーと比べると別売りのクーラーの冷却能力は非常に高く、3,000円~4,000円程度のものでも付属クーラーとは比較にならないほどの高い冷却性能を発揮します。水冷は、ラジエーターのサイズにもよりますが、更に高い冷却能力を発揮するので、Core i9やRyzen 9等の超多コアのハイエンドCPUでは重宝します。代わりに空冷より高価です。
どの製品が良いかよくわからない人は、サイズというメーカーの「虎徹」という空冷クーラーが非常にコスパが良く人気の製品なので、とりあえず見てみるのをおすすめします。4,000円前後の120mmファン1基採用の空冷クーラーです。
グラボ(GPU)は、PCの画像処理を専門に担当するパーツです。CPUの画像特化バージョンと思うと分かり易いかと思います。ほとんどのゲームではGPUが処理性能がパフォーマンスの大部分を左右するので、「ゲーミングPC」である所以のパーツで、高性能なグラボが搭載されている事がゲーミングPCである条件とも言えます。核ともいえる重要なパーツです。
ゲーミングPCの購入を考えている場合、恐らくプレイしたいゲームタイトルがあるかと思います。ゲームタイトルによって必要スペックは異なるので、そこは事前に確認した方が良いですが、大体3万円以上のグラボであれば、ほとんどのゲームはそこそこ快適にプレイ可能と思って良いかと思います。ただし、高設定や1080pを越える高解像度、その他165FPS以上を常に維持したいなどの高い要求では3万円クラスのGPUだとやや不足な可能性はあるので、そこは留意しておきましょう。


ざっくりとですが、GPUの各項目についての簡単な説明です。
各スペック項目の簡単な説明【GPU】
GPU | 概要 |
---|---|
ベンチマークスコア
(3DMark) |
GPUの画像処理性能を、専用のソフトを用いて数値化したもの。GPUの性能比較の主な指標。3DMarkが有名。
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ゲーミング性能
|
実際にゲームを動作させてみた時のFPS数。
|
TDP |
熱設計電力の事で、大体の消費電力の目安。TDPが高いと発熱量も多い。実際の最大の消費電力はTDPの1.5倍~2倍程度とされている。
ハイエンドGPUは消費電力が非常に多く、PCパーツの中でトップの消費電力を誇る。電源ユニットの容量を十分に確保しておく必要があります。
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価格 |
主流製品の単体価格は2万~13万円程度(2020年7月時点)。
1920×1080等の主流解像度で設定も低くて構わないなら、2万円程度のものでも大体のゲームは快適にプレイ可能です。
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また、最近では「GPGPU」というGPUの処理能力を画像処理以外にも応用する技術が実用化されてきているので、GPUの重要度は更に増しています。
- GPGPU
本来画像処理専門であるGPUを画像処理以外の目的に応用する技術のこと。元々GPUは簡単な処理に限定すればCPUを凌駕する性能を持っているため、上手く活用出来れば非常に便利。
- ハードウェアアクセラレーション
CPUの処理をハードウェア実装(主にGPU)で支援する機能。GPGPUの一種に入る(多分)。
CPUの作業スペースの役割を果たすのがメモリーです。メモリー容量が少ないと、CPUが満足に作業することが出来ず、本来の性能を発揮できません。ゲーミングPCなら最低でも16GB以上は欲しいです。他にも速度や規格等のスペック項目はあるものの、正直マザーボード(チップセット)毎に使えるものが限られており、選択肢の幅がそんなに無いので、自作PCじゃなければ深く気にする必要はありません。一つだけ言うなら、AMD製のCPUはメモリーの速度の影響を受けやすい傾向があるので、余裕があれば高速なものにすると良いです。
メモリー | 概要 |
---|---|
容量 |
メモリー容量が多いと、処理の効率が良くなったり重い処理にも対応出来るようになる。ゲーミングPCなら最低でも16GB以上は欲しい。マザーボードによって、最大の容量が違うため注意。
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速度 |
速いと処理の速度も上がる。AMD製のCPUは、特にメモリーの転送速度に性能を左右されると言われている。
とはいえ、最新規格ならめちゃくちゃ遅いという事はまずないので、深く気にする必要はない。速度の違う複数のメモリーを同時に利用しようとした場合、速度の遅い方に合わせられてしまう点は注意。 |
規格 |
マザーボード(チップセット)に対応したものしか使えない。現在(2019年)の主流はDDR4となっている。既製品やBTO製品を購入するのであれば、規格の合わないものは選べないはずなので気にする必要なし。
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インターフェース |
接続する方式(形状)。ノートパソコンなら「S.O DIMM」、デスクトップなら「DIMM」となる。既製品やBTO製品を購入するのであれば、規格の合わないものは選べないはずなので気にする必要なし。
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ストレージはデータを保存するパーツです。PC内のファイルなどは全てこのストレージに保存します。現在では主にHDDとSSDが利用されています。
デスクトップではストレージを2基以上搭載することが大体でき、HDDとSSDを両方搭載したデュアルストレージ構成もあります。SSDは高速ですが単価が高いので、OSや起動用ファイルをメインに保存し、その他のファイルはHDDに保存するという事が想定されています。
適切な容量は、個人の用途によって異なるため一概には言えませんが、2019年12月時点では『SSD:250GB以上,HDD:2TB以上』あたりを目安とにすれば良いかと思います。
HDD | SSD | |
---|---|---|
単価 | 安い | 高い |
速度 | 遅い | 速い |
補足 | 単価が低く、大容量でも安い。耐久性も高いので、データ保存に最適。 | 単価が高いが、転送速度が速い。OSや起動用ファイルはHDDではなくこちらに保存する。 |
高速な点は魅力ですが、従来のSSDでも十分高速で、超大容量のデータ移動を頻繁に行う場合以外は体感できる場面はほとんどないレベルなので、専門的な事をしない人なら恩恵を感じれる機会は割と少ないです。
PC全体に電力を供給するパーツです。電源ユニットが故障すると最悪PC全てがダメになってしまうため、非常に重要です。ただし、PCの処理性能を向上させるという点ではあまり役立たないため、できるだけ安く済ませたくなるのもわかる部分。下記に留意すべき点をまとめているので、それらの項目を参考に慎重に考えましょう。
【電源ユニットの要点】
概要 | |
---|---|
電源容量
|
扱える電力の最大量。単位はW(ワット)。システムの最大消費電力の1.5倍~2倍程度が理想とされている。現在(2019年)のゲーミングPCでは、500W~850W程度が多い。
目安としては「(CPUのTDP+GPUのTDP)×2.5倍前後」。TDPより実際の最大消費電力は高くなる点や、使用する電力が電源容量の50%~70%程度のときに電源ユニットの電力変換効率が最も良いとされている(後述の表参照)点があるため、多めの容量を確保しておく。 |
80PLUS認証
(変換効率)
|
電力の変換の効率の良いものに付けられる称号のようなもの。変換効率の良さでランク付けされている。詳しくは後述の表を参照。
変換の効率の良いものは、発熱量も少なく故障率が低く寿命も長いが、価格が高くなる。同じ容量でも認証の差で価格の差が非常に大きい。
|
コンデンサ |
電力を放出したり蓄えたりする重要な部品。使用温度上限が85℃と105℃のものがあり、105℃の方が寿命が長いと言われている。また、日本製コンデンサは故障率が低く品質が良いとされている。
ただし、一部のコンデンサのみ品質が良いものを利用し「高品質コンデンサを使用」などと銘打つ事もできるし、実際にどんな部品が使われているかは分解して確認するしかなかったりする。 |
【80PLUS認証・変換効率】
使用率 | 20% | 50% | 80% |
---|---|---|---|
STANDARD | 80% | 80% | 80% |
BRONZE | 82% | 85% | 82% |
SILVER | 85% | 88% | 85% |
GOLD | 87% | 90% | 87% |
PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
PCの土台となるパーツがマザーボードです。PCのほぼ全てのパーツはマザーボードに設置・接続します。マザーボードで最低限見るべきなのは「チップセット」、「ソケット形状(CPU)」、「フォームファクタ」の3つです。ただ、ソケット形状はチップセットとCPUの規格が合っていれば確認する必要もないので省力します。上記以外でもインターフェース仕様や通信機能の有無など見ておいて損はない部分はありますが、それらは各々が欲しい部分を確認しておくということで割愛させていただきます。
チップセット
チップセットは、CPUと各パーツとを繋ぐ役割を果たすマザーボードの部品です。拡張性・汎用性や各種機能の有無などに関わります。後に色々カスタマイズをする気があるなら要チェックです。逆に、後にパーツの増設や構成の変更をする気が無いのであれば、最も廉価なモデルでも困る事はほとんどありません。故障や不具合などが頻発していないか程度のチェックで大丈夫です。
「チップセット名の頭文字のアルファベット」がそのチップセットを大まかな特徴を表しています(例:H470、X470)。下記に主要なものを表にまとめていますので参考までにご覧ください(2020年12月時点)。
拡張性については各自確認として、2020年12月時点で把握しておくべきなのは、「PCIe 4.0」への対応です。PCIe 4.0はPCパーツの主要な接続規格の一つで、現在主流のPCIe 3.0よりも新しく高速な規格です。2020年12月時点では、第10世代のCore iシリーズではサポートされておらず、第3世代以降のRyzenの一部のチップセットでのみ利用可能となっています。ただし、ハイエンドGPUであっても、古いPCIe 3.0の帯域を全て使い尽くすことは現状ではまず無いみたいですし、SSDの速度についても、PCIe接続よりも大幅に低速なSATA接続であっても、個人利用ではその差を体感できる場面は限られていると思います。一般的な用途なら正直恩恵を得られる場面はあまりないです。そのため、現状はそこまで気にしなくて大丈夫です。
【Intel CPU対応チップセット】
チップセット名の頭文字 | 価格 | 機能性 | オーバークロック |
---|---|---|---|
B | ◎ | △ | × |
H | 〇 | 〇 | × |
Z | △ | ◎ | 〇 |
X | △ | ◎ | 〇 |
【AMD Ryzen CPU対応チップセット】
チップセット名の頭文字 | 価格 | 機能性 | オーバークロック |
---|---|---|---|
A
|
◎ | △ | × |
B
|
〇 | 〇 | 〇 |
X
|
△ | ◎ | 〇 |
フォームファクタ
フォームファクタはマザーボードのサイズを表します。消費者向けの主要なのはATX、Micro-ATX、Mini-ITXの3つです。この3つさえ把握していれば基本問題ないです。ATXが一番大きくてかつ主流なので、省スペースPCを希望している訳でなければATXにしておけば拡張性面は基本問題ないです。
フォームファクタ | 縦(最大) | 横(最大) | 概要 |
---|---|---|---|
ATX
|
305mm | 244mm | 主流の3つの中では最も大きく拡張性が高い。自作や高性能PCでは一番人気。 多くの拡張スロットやストレージベイを備え、大型グラフィックボードも搭載できる。 VRMのフェーズ数が多いのが基本のため、オーバークロックへの耐性も高い。 |
Micro-ATX
|
244mm | 244mm | ATXより縦幅が短く、正方形サイズになっている。横幅は同じ。大型のグラフィックボードも搭載できる。 そこそこの拡張性を保ちつつ、省スペース化されている。 |
Mini-ITX
|
170mm | 170mm | Micro-ATXよりも更に小さくなっている。拡張性は低い。省電力CPUを内蔵GPUで運用する小型PCで利用される。 |
ゲーミングPCのケースで特に気を付けたいのは「通気性(エアフロー)、冷却性」です。グラボやCPUの空冷クーラーはPCケース内の空気を利用するので、通気性が悪く排熱が十分でないと、熱がこもってしまってパーツの冷却が上手くいかない可能性があります。そのため、ケースファンの大きさや数、設置場所や向きなどを配慮する必要があります。また、ケースによって取り付け可能なケースファンのサイズや数、CPUクーラーのサイズなどは制限があるので、事前にチェックすることを忘れない様にしましょう。
静音性にも大きな影響がありますが、静音性を強化すると、どうしてもエアフロー的にはやや悪影響が出てしまうので難しいところです。水冷クーラーだとケース内の排熱に余裕が出るので、静音性を重視するなら水冷はケース的にも有用と言えると思います。
あまり注目されませんが、BTOのカスタマイズでケースファンの追加オプション項目があることは多いです。ファン自体は基本安価でカスタマイズ価格も安い事が多いので、エアフローが気になる場合には追加してみても良いと思います。
以上でパーツ関連は一通り触れました。最後に最終確認です。用途・予算と構成を見比べ、問題が無いか確認しましょう。問題が無ければ終了です。
また、特に触れていませんでしたが、OSも念のため確認しておきましょう。
おすすめゲーミングPC
今おすすめのゲーミングPCを下記で紹介しているので、良ければご覧ください。

筆者のおすすめBTOパソコンショップ
最後に、ゲーミングPC購入におすすめなBTOパソコンショップを軽く紹介しています。
ドスパラ ~初心者におすすめ~

FRONTIER(フロンティア) ~セール品が抜群の安さとコスパ~

PCワンズ ~単品パーツを選んでフルカスタマイズ~

BTOパソコンショップについては、本サイトの下記記事でもう少し詳しめに紹介しているので、もっと知りたいって方は良ければご覧ください。
おすすめBTOパソコンショップランキング【コスパ・カスタマイズ性】
おすすめBTOパソコンショップ一覧・比較【2020年最新版】
SSDの所の通称がMVMeになっていますよ~
誤字申し訳ありません。ご指摘感謝です。修正いたしました。