【IntelとAMD】CPUの名前についてざっくりまとめ

PC用CPUの名前についての凄くざっくりまとめています。主要な二大メーカーである「Intel」と「AMD」の二つについて見ていきます。物凄くざっくりとしたものになるので、

注意

本記事の内容は記事執筆時点(2020年11月30日時点)のものになります。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

Intel

Intel CPUの名前の構造は下記のようになっています。シリーズ名と世代数の位置だけ覚えればなんとなくの性能がわかるようになっています。AMDも基本同じです(シリーズ名や各数字等が表す意味が少し異なるだけ)。


基本構造(Intel)

Intel CPU名の基本構造は以下のようになっています。

Intel CPU名 基本構造

Core i9-10900K Core i9 10900 K
CPU名 モデル名 モデル番号※赤字が世代数 末尾※ない場合も

モデル名と番号の間に「-(ハイフン)」が挿入されるのもIntel CPUの一つの特徴です。


項目 概要
モデル名 「Core i7 は高性能モデル」の様にモデル毎に特色がある。
モデル番号 先頭の一桁または二桁は世代数を表す。
基本的に数字が大きいほど新しく高性能。
ここの数字が同じなら、末尾等が違っても基本物理的には同じもの。
末尾 特徴や機能性を示す(末尾Uはモバイル版の省電力モデル等)。
モバイル版の10nmプロセス採用CPUだけ少し分かり難い

2020年11月30日時点では、モバイル版の10nmプロセス採用のCPUだけ名前が少し分かり難くなっています。

Core i7-1165G7」を例として挙げると、モデル名はいいとして、「Core i7-1165G7」の11の部分が世代数、65が同モデル内での序列的な部分、G7が末尾という感じになります。G7というのは内蔵GPUのグレードを示しており、「Core i7-1165G7」では「Intel Xe Graphics G7」という内蔵GPUが搭載されています。余談ですが、例に挙げた内蔵GPU「Intel Xe Graphics G7」を含め、10nmプロセスCPUの内蔵GPUは、従来のモデルよりも基本的に高性能です。そのため、それを強調する意味も込めて少し変わった末尾にしたのかもしれません。


モデル名(Intel)

Intel CPU モデル(シリーズ)名

※薄字は現在は廃止されたシリーズ
モデル 概要
Xeon 超多コアの超高性能・超高価格モデル。
主に企業でワークステーション用途で使われる。
Core X 超多コアの超高性能・(超)高価格モデル。Xが末尾につく。
Core Xの中でCore i7とCore i9が存在する。
ソケットが消費者向けチップセットのものでなく、消費電力が非常に多い。
Core i9 「Core i」の超高性能・超高価格モデル。Intelの消費者向けCPUの最高位モデル。
Core i7 「Core i」の高性能・高価格モデル。個人使用での高性能CPUの主流モデル。
Core i5 「Core i」の中性能・中価格モデル。十分高性能ながら価格は安くコスパが良い。
Core i3 「Core i」の低性能・低価格モデル。Pentiumより高性能で、軽処理のみなら十分な性能。
Pentium 低性能・低価格の廉価モデル。Core i3よりも更に安い。Celeronよりは少しだけ高性能。
Celeron 低性能・低価格の廉価モデル。非常に安価。
Core M モバイル端末用の超省電力モデル。
Atom Celeronより低性能の廉価モデル。消費電力が少ない。
Core 2 Quad Core iシリーズ登場以前に高性能CPUモデルとして主流だったモデル。
Core 2 Duo Core iシリーズ登場以前に高コスパCPUモデルとして主流だったモデル。

モデル番号(Intel)

Intel CPU 番号部分

  概要
下2,3桁 【例:Core i9-10900K / Core i7-1165G7】
同モデル内での序列のようなもの。基本的に数字が大きいほど少し高性能。
たとえば「Core i9-10900K」と「Core i9-10850K」なら「10900K」の方が少し高性能。
ただし、Intel CPUは同世代・モデルCPUはコア・スレッド数が基本的に統一されているため、
この部分の違いだけでは大きな性能差にはならない事が多い。
末尾がG1やG7などと付く10nmプロセスモデルではここが2桁になるが、他は3桁(2020年時点)。
先頭1,2桁 【例:Core i9-10900K / Core i7-1165G7 /Core i9-9900K】
世代番号。数字が大きいほど新しい。
10世代以降では2桁、それ以前は1桁となる。

末尾(Intel)

Intel CPU 末尾

【デスクトップPC向け】
※薄字は現在は廃止されたかほとんど使われていないモデル。
末尾 概要
X オーバークロック対応モデル。Core Xシリーズで採用。
K オーバークロック対応モデル。
基本の動作クロックも無印より高いため、オーバークロックしなくても性能は高い。
KF 内蔵GPU無効化かつオーバークロック対応モデル。
F 内蔵GPU無効化モデル。
T 省電力モデル。無印モデルより動作クロックが低下(性能も低下)。
C オーバークロック対応モデル。第5世代のCore iシリーズでのみ採用。
S 省電力モデル。無印モデルより動作クロックが低下(性能も低下)。
R 一体型PCや小型PC向けモデル?数が非常に少ない。
P
第3世代に内蔵GPU無効化モデルとして登場。
その後、
第6世代で普通に内蔵GPUを稼働できるモデルとして再登場。謎。

【ノートPC向け】
※薄字は現在は廃止されたか現在ほとんど使われていないモデル。
末尾 概要
G1 / G4 / G7 内蔵GPUのグレードを示す。G7が最上位。
第10世代以降の10nmプロセスCPUで採用。(2020年11月時点)
U 省電力モデル。
Y 超省電力モデル。消費電力と発熱が少なく冷却ファン無しで運用可能。
主に薄型PCやタブレットPCにて採用。
HK オーバークロック対応かつ高性能な消費電力の多いモデル。
H 消費電力の多い高性能モデル。
HF 消費電力の多い高性能モデルで、内蔵GPU無効化モデル。
HQ クアッドコアかつ高性能モデル。
MQ クアッドコアかつ高性能モデル。第4世代までの採用。恐らくHQの先代モデル。
MX 高性能モデル。第4世代までの採用。恐らくHの先代モデル。
QM クアッドコアモデル。第3世代まで採用。恐らくMQの先代モデル。
M モバイルPC用モデル。第4世代までのスタンダードモデル。
DU 第5,6世代で登場。現在の末尾Uとほぼ同じものと思われる。

AMD

AMD CPUの名前の構造は下記のようになっています。Intelと違いAMDのRyzenではモデル番号の先頭が世代数とは限らない点に注意が必要ですが、基本構造はInteと同じです(シリーズ名や各数字等が表す意味が少し異なるだけ)。


基本構造(AMD)

AMD CPU名 基本構造

Ryzen 9 5900X Ryzen 9 5900 X
CPU名 モデル名 モデル番号※赤字が大きいほど新しいが世代数とは限らない 末尾※ない場合も

項目 概要
モデル名 「Ryzen 7 は高性能モデル」の様にモデル毎に特色がある。
番号 先頭の数値が大きいほど新しいが、世代数とは限らない。
ここの数字が同じなら、末尾等が違っても基本物理的には同じもの。
末尾 特徴や機能性を示す(末尾Uはモバイル版の省電力モデル等)。

モデル名(AMD)

AMD CPU モデル(シリーズ)名

※薄字は現在は廃止されたシリーズ
モデル 概要
EPYC 超多コアの超高性能・超高価格モデル。
主に企業でワークステーション用途で使われる。
Ryzen Threadripper 超多コアの超高性能・超高価格モデル。
ソケットが消費者向けチップセットのものでなく、消費電力が非常に多い。
Ryzen 9 「Ryzen」の超高性能・超高価格モデル。Ryzenの消費者向けCPUの最高位モデル。
Ryzen 7 「Ryzen」の高性能・高価格モデル。個人使用での高性能CPUの主流モデル。
Ryzen 5 「Ryzen」の中性能・中価格モデル。十分高性能ながら価格は安くコスパが良い。
Ryzen 3 「Ryzen」の低性能・低価格モデル。軽処理のみなら十分な性能。
Athlon 低性能・低価格の廉価モデル。Ryzen 3より安いが性能も低い。
Opteron 主に企業でワークステーションやサーバ用途で使われていた
EPYCの前の超多コアの超高性能・超高価格モデル。
A-Series 統合グラフィック搭載(APU)の高性能モデル。
E-Series
主にモバイル端末向けの省電力モデル。
C-Series A-SeriesとE-Seriesと共に発表されたが、ほとんど出回らなかった。
Phenom 内蔵GPU非搭載の高性能モデル。
Sempron 省電力モデル。

モデル番号(AMD)

AMD CPU 番号部分

  概要
下3桁 【例:Ryzen 9 5900X】
同モデル内での序列のようなもの。基本的に数字が大きいほど少し高性能。
たとえば「Ryzen 9 5900X」と「Ryzen 9 5950X」なら「5950X」の方が高性能。
先頭1桁 【例:Ryzen 5900X】
ここの数値が大きいほど新しい。
以前はIntel CPUと同じように世代数を表していたが、現在では一貫性は無くなった。
Ryzenシリーズの先頭数字について

現在のRyzenシリーズでは先頭の数字が世代数と限らなくなっています。ただ、一応ざっくりとした区分けはされているので、興味のある方は下記を参考までにご覧ください。

Ryzenの先頭数字(2020年11月時点)
先頭の数字 デスクトップPC向け ノートPC向け
1 第1世代Ryzen なし
2 第2世代Ryzen
※末尾G(内蔵GPU搭載モデル)のみ第1世代
第1世代Ryzen(APU)
3 第3世代Ryzen
※末尾G(内蔵GPU搭載モデル)のみ第2世代
第2世代Ryzen(APU)
4 第3世代Ryzenの末尾G
(内蔵GPU搭載モデル)
第3世代Ryzen(APU)
5 第4世代Ryzen 未発表

末尾(AMD)

AMD CPU 末尾

【デスクトップPC向け】
※薄字は現在は廃止されたかほとんど使われていないモデル。
末尾 概要
X デスクトップ版Ryzenで採用。付け方はIntelの末尾Kのオーバークロック(以下OC)対応モデルっぽさがあるが、
デスクトップ版のRyzenは末尾がXでなくても基本全モデルがOCに対応しているため、一律の条件がある訳でなく、
単に「消費電力や発熱が多い高性能モデル」という感じのざっくりとした目安で付けられていると思われる。
G 統合グラフィックス搭載モデル(APU)。デスクトップ版Ryzenは末尾Gモデル以外は内蔵GPUが非搭載となっている。
E(e) 省電力化モデル。E無しのベースモデルよりクロックが少し下げられ省電力化されている。
その代わりに性能もベースモデルより少し下がる。
K オーバークロック対応モデル。

【ノートPC向け】
※薄字は現在は廃止されたか現在ほとんど使われていないモデル。
末尾 概要
U 省電力モデル。
H 消費電力の多い高性能モデル。
HS 消費電力の多い高性能モデル。Hのみのモデルより少し省電力化されている
PRO Aシリーズで採用。モデルの識別のためのもので特別な意味はないと思われる。
省電力モデル。
P 超省電力モデル。
e 省電力モデル?

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