「Core i9-11900K」「Core i5-11600K」のざっくり評価【性能比較】

Intelの第11世代プロセッサRocket Lake「Core i9-11900K」と「Core i5-11600K」のざっくり評価記事です。長期に渡るIntelの14nmプロセス採用の恐らく最終世代ですが、その実力をRyzen 5000シリーズや前世代と比較しながらざっくり見ていきたいと思います。

注意

本記事の内容は記事執筆時点(2021年3月31日)のものとなります。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

簡易比較表

簡易比較表です。現在主要な他の競合CPUも参考に並べています。

簡易比較
CPU名プロセス
ルール
コア
スレッド
クロック
定格-最大
TDP参考価格
(北米)
iGPUL3
キャッシュ
Ryzen 9 5900X7nm12/243.7 – 4.8GHz105W$549無し64MB
Core i9-11900K14nm8/163.5 – 5.3GHz125W$539UHD 750(Xe 32EU)16MB
Core i9-10900K14nm10/203.7 – 5.3GHz125W$479UHD 63020MB
Ryzen 7 5800X7nm8/163.8 – 4.7GHz105W$449無し32MB
Core i7-11700K14nm8/163.6 – 5.0GHz125W$399UHD 750(Xe 32EU)16MB
Core i7-10700K14nm8/163.8 – 5.1GHz125W$319UHD 63016MB
Ryzen 5 5600X7nm6/123.7 – 4.6GHz65W$299無し32MB
Core i5-11600K14nm6/123.9 – 4.9GHz125W$262UHD 750(Xe 32EU)12MB
Core i5-10600K14nm6/124.1 – 4.8GHz125W$262UHD 63012MB
Core i5-1140014nm6/122.6 – 4.4GHz65W$182UHD 730(Xe 24EU)12MB
Core i5-1040014nm6/122.9 – 4.3GHz65W$182UHD 63012MB

前世代からの変更点まとめ
前世代からの変更について、主要なものをざっくりとまとめています。
  • Core i9が10コア→8コアになり、K付きでは新しいブースト機能搭載
    Core i9のコア数が前世代の10コアから8コアへと少なくなりました。その代わりか、K付きのモデルではAdaptive Boost Technologyという温度制限付きの自動オーバークロック機能のようなものが利用可能になっています。
  • 対応メモリがDDR4-3200に
    Ryzenに後れてDDR4-3200に対応しました。
  • PCI-Express 4.0に対応
    400番台以外のチップセットでは対応のBIOSを導入しないと3.0動作となるため注意です。
  • 内蔵GPUがXe Graphicsに
    前世代より最大1.5倍高速になっているそうです。

Core i9は8コアになり、新しいブースト機能搭載(K付きのみ)

最上位モデルは従来と同じCore i9ですが、前世代の10コアから8コアへとコア数が減っています。その代わりなのか、Core i9のK付きのモデルのみAdaptive Boost Technology(ABT)という新しいブースト機能が付属します。

Adaptive Boost Technology(ABT)

Rocket Lakeを含むCPU全般では、さまざまなブーストテクノロジーが導入されています。Adaptive Boost Technology(ABT)もその一つです。

Adaptive Boost Technology(ABT)は、簡単にいうと必要に応じて作動してくれる自動オーバークロック機能のようなものです。4つ以上のコアがアクティブの場合に、全てのコアのターボ周波数を動的に調整するというものです。最大周波数は5.1GHzが定義されています。(ただし、どうやら制限されているのは温度なので、5.1GHz動作時にも温度的に余裕があるなら超えるっぽい?正直よくわからない)

普通のオーバークロックは保証の対象外となってしまうのに対し、ABTはIntelに定められた温度制限の仕様内に留められているため、保証の範囲内となります。ただし、マザーボードのBIOSの設定ではデフォルトでは基本無効になっているようなので、各自で有効にする必要があるかもしれません。

最新のRyzen 5000でも自動オーバークロックみたいな機能を使うことができますが、そちらは確か保証の対象外となっていたと思うので、その点では優位性があります。ただし、どちらも温度が制限内という条件付きで稼働するものなので、普通のオーバークロックほどの故障リスクはないと思います。

対応メモリがDDR4-3200に

対応メモリクロックが前世代のDDR4-2933からDDR4-3200へと向上しました。ただし、最適な状態でDDR-3200をサポートするのはCore i9のK付きのモデル(現時点だと11900Kと11900KF)のみです。該当モデルは「Gear 1」と呼ばれる設定でメモリとメモリコントローラーの周波数が(1:1)で動作しますが、Core i7やCore i5等の他のほとんどCPUでは、「Gear 2」と呼ばれる設定でDDR4-3200をサポートし、メモリがメモリコントローラーの2倍の周波数(2:1)で動作します。本来のDDR4-3200よりもレイテンシが長くなる可能性があります。設定でCore i5等でもGear 1でDDR4-3200以上の速度にすることはできますが、その場合にはオーバークロック扱いとなり保証の対象外となるため注意です。

PCI-Express 4.0に対応

Rocket Lakeでは待望のPCI-Express 4.0に対応し、帯域幅は前世代と比較して2倍になっています。

また、前世代で使われていた400番台チップセット(Z490等)でも、ハード的にはPCIe 4.0に対応していますが、CPUが対応していなかったため、第11世代でPCIe 4.0を利用するには対応BIOSを導入しないといけないため注意してください。

内蔵GPUがXeグラフィックスに

内蔵GPUのアーキテクチャが前世代から変更されXe Graphics 750になっています。これはモバイル版の第11世代CPUのTiger Lake等と同じ設計のものです。EU数(実行ユニット数)がモバイル版の最大96EUから最大48EUへと削減されてていますが、モバイル版より多い電力と高い周波数によって性能は底上げされています。Intelは従来のUHD Graphics 630よりは最大1.5倍高速だと主張しています。

いつもなら上記のようにざっとまとめて性能比較へと移行するのですが、今回は細かい調整が多いので軽く補足説明です。興味のある方だけご覧ください。

処理性能

各処理性能をベンチマークスコアで見ていきます。使用された使用されたGPUは「GeForce RTX 3080」となっています。メモリやクロック設定については下記のようになっています。

  • Core i9-11900K ABT On:アダプティブブーストテクノロジー(ABT)が有効の標準構成。メモリはGear 1のDDR4-3200。
  • Core i9-11900K ABT Off:アダプティブブーストテクノロジー(ABT)が無効の標準構成。メモリはGear 1のDDR4-3200。
  • Core i5-11600K OC:オーバークロック構成。全てのコアが5.0GHzで、メモリはGear 1のDDR4-3600。
  • Core i5-11600K:標準構成。メモリはGear 1のDDR4-2933。

その他の設定や環境等については、お手数ですが冒頭の参考リンク先の記事を参照してください。


シングルスレッド性能

シングルスレッド性能は、1コアでの処理性能を表します。シングルスレッド性能が高いと、軽い処理に掛かる時間が短くなる(サクサク動く)他、全コア稼働時にも当然影響がありますので、ほぼ全ての処理に対して有利に働きます。

今回は、Cinebench R23というベンチマークソフトで測定された数値で見ていきます。レンダリングのベンチマークテストです。

Cinebench R23 Single
CPU名称スコア
Core i9-11900K ABT Off
1688
Core i9-11900K ABT On
1683
Ryzen 9 5900X
1638
Ryzen 7 5800X
1612
Core i5-11600K OC
1597
Core i5-11600K
1568
Ryzen 5 5600X
1544
Core i9-10900K
1397
Core i5 10600K
1268

前世代から大幅に向上し、Ryzenをわずかに上回る

シングルスレッド性能は前世代から大幅に向上しました。11900Kと10900Kの比較では約20.4%、11600Kと10600Kの比較では約23.6%と、大幅に向上しています。対応メモリがDDR4-2933からDDR4-3200へと前進したことやIPCが向上したことが要因だと思われます。

Core i9はRyzen 9やRyzen 7を上回っており、王座を奪還しました。Ryzenの向上率に追い付いているのは凄いです。ただし、その差は大きくはなく、11900K(ABT Off)と5900Xとの比較では約3%、11600Kと10600Kの比較では約1.5%のリードです。Ryzenに対して優位に立ったと言えるかは微妙な差でした。


マルチスレッド性能

マルチスレッド性能は、CPUの全コア稼働時の処理性能を表します。マルチスレッド性能が高いと、動画のソフトウェアエンコード(CPUエンコード)やレンダリングなど、膨大な量の処理に掛かる時間が短くなる他、複数タスクでのパフォーマンスが向上するなどのメリットがあります。

今回は、Cinebench R23というベンチマークソフトで測定された数値で見ていきます。

Cinebench R23 Multi
CPU名称スコア
Ryzen 9 5900X
22230
Core i9-11900K ABT On
16348
Core i9-10900K
15753
Ryzen 7 5800X
15728
Core i9-11900K ABT Off
15573
Core i5-11600K OC
12202
Ryzen 5 5600X
11734
Core i5-11600K
11277
Core i5 10600K
9221

Core i9はコア数が減っても前世代と同等のマルチスレッド性能

Core i9は前世代の10コアから8コアへと削減されましたが、1コアあたりの性能が大幅に向上したため、マルチスレッド性能は同程度に留まっています。更に、11900Kでブースト機能(自動オーバークロック機能)のABTがOnなら性能が約3.8%向上し、少し上回ります。

ただしこれは同時に、Ryzenには依然として大幅に劣ることを意味します。8コアのCore i9-11900Kは、12コアのRyzen 9 5900Xに大幅に劣ります。また、価格は前世代から大きく上昇(約60ドル)してしまったため、Ryzenに対して安さでの競争力がなくなった上に、より安価な前世代のCore i9にコスパでも安さでも劣ります。第11世代のCore i9は8コアCPUとしては素晴らしい性能を持っていますが、最新のRyzenや前世代のCore i9と比較して競争力は正直微妙な気がします。

対してCore i5は、前世代からコア数とスレッド数が変わらないため、マルチスレッド性能が向上しています。オーバークロック無しではRyzen 5 5600Xにはまだ届きませんが、6コアCPUとしては素晴らしい性能です。

また、Core i9やCore i7と違い前世代と同じ価格設定となっているため、純粋に競争力は増しています。ミドルレンジモデルとは思えない高価さのRyzen 5 5600Xにはコスパで大幅に勝ります。

本記事では扱っていませんが、Core i7も前世代からコア数とスレッド数が変わらないためマルチスレッド性能は大幅に向上しているものと思われます。ただし、Core i7もCore i9と同様に価格が上昇してしまったため、コスパ的には大きく進歩とは言えないかもしれません。

やはりまだRyzenには性能では届きませんし、価格の高くなったモデルではコスパ的には後退しているようにも見える結果となりました。ただし、Core i5以下の価格設定が据え置きのモデルに関しては競争力を高める結果となっていると思います。


ゲーミング性能

この項目でのゲーミング性能は、実際にゲームを起動した際の平均FPS数を見ていきます。

今回は6種類のゲームで測定した平均FPSの数値を見ていきます。使用されたGPUは「GeForce RTX 3090」です。2021年3月31日時点では非常に高性能なハイエンドGPUです。その他の設定はウルトラ(可能な限り最高の設定)です。測定に使用されたゲームタイトルやその他の環境は、お手数ですが記事冒頭のリンクからご確認お願いします。

6種類のゲームでの平均FPS(1080p)
CPU名称
スコア
Ryzen 9 5900X
172
Core i9-11900K ABT On
169
Core i9-11900K ABT Off
166
Core i5-11600K OC
166
Ryzen 7 5800X
166
Ryzen 5 5600X
166
Core i9-10900K
156
Core i5-11600K
154
Core i5 10600K
138

6種類のゲームでの平均FPS(1440p)
CPU名称
スコア
Core i9-11900K ABT On
159
Ryzen 9 5900X
156
Core i9-11900K ABT Off
156
Core i5-11600K OC
156
Ryzen 7 5800X
153
Ryzen 5 5600X
153
Core i9-10900K
149
Core i5-11600K
148
Core i5 10600K
135

前世代から向上し、Core i9はRyzen 9と良い勝負

ゲーミング性能は前世代から大幅に向上しています。メモリ速度やIPCの向上が大きそうです。RTX 3090という、前世代ではボトルネックがわずかに発生していたと思われる超ハイエンドGPUでもRyzenとの差はほぼ無くなりました。

ただし、これは複数のゲームでの平均の話なので注意です。IPCで大幅に優位なCore iとマルチスレッド性能で大幅に優位なRyzenとでは、得意なゲームと不得意なゲームが分かれることになる可能性も高いので、fps差が結構大きく出る可能性もあります。

Core i5とCore i9のfps差が小さくなった

Core i9のコア数が減ったこともあってか、前世代では約14fpsあった差(10900Kと10600K)が第11世代では約8~10fps差へと小さくなっています。更に、Core i9は価格が上昇したのに対し、Core i5は価格が据え置きです。元々ゲーミングコスパだけなら上位モデルよりも優位だったCore i5が更に強くなっています。

Core i5はRyzen 5に劣る

Core i5-11600KはRyzen 5 5600Xにゲーミング性能で負けてしまっています。ただ、価格はRyzenより少し安いのでコスパ的には大した差は無いと思われます。

その他

消費電力

ざっくりとした消費電力を見ていきます。計算ソフト「y-cruncher」および3DCDソフト「Blender v2.90」を実行した際の総消費電力を見ていきます。全コア稼働時のCPUのみの消費電力です。数値が低いほど良いです。

平均消費電力(y-cruncher)
CPU名称
スコア
Ryzen 5 5600X
69
Core i5 10600K
100
Ryzen 7 5800X
112
Ryzen 9 5900X
116
Core i5-11600K
168
Core i9-10900K
189
Core i5-11600K OC
189
Core i9-11900K ABT On
206
Core i9-11900K ABT Off
214

平均消費電力(Blender v2.90)
CPU名称
スコア
Ryzen 5 5600X
76
Core i5 10600K
98
Ryzen 7 5800X
117
Core i5-11600K
138
Ryzen 9 5900X
141
Core i5-11600K OC
184
Core i9-11900K ABT Off
204
Core i9-10900K
226
Core i9-11900K ABT On
252

前世代と同じく消費電力は非常に多く、Ryzenに圧倒的に劣る

第11世代も前世代に引き続き消費電力は非常に多いです。差を詳しく見るまでもなく、Ryzenの方が圧倒的に有利です。マルチスレッド性能でもRyzenの方が圧倒的に有利なので、ワットパフォーマンスもRyzenが圧倒的に有利です。

ワットパフォーマンス、発熱の少なさ、省電力性などを求めるならRyzen一択レベルの差があります。処理性能を上げるだけならクロックを上げたり電力制限を緩くすることで多少の対抗はできますが、そのしわ寄せは電力や発熱にきます。設計の面での変更もあり、長期にわたる製造で歩留まりも小さくなっていると思われるIntelの14nmプロセスですが、7nmプロセスという大きく優位な土台のRyzenに電力面で対抗するにはやはり無理があるかもしれません。電力面は、次の10nmプロセスに期待です。

まとめ

ざっくりと見てきましたが、評価をまとめています。メモリ速度など、処理性能に含まれるものは省いています。

Core i9-11900K

正直なところ、コスパや電力が悲惨といっても良いレベルなのでおすすめはできないかもしれません。

良い点
  • 非常に優れたシングルスレッド性能
  • 非常に優れたゲーミング性能
  • 8コアとしては優れたマルチスレッド性能
  • 内蔵GPU性能が向上(Xe Graphics)

悪い点
  • Ryzen 9 5900Xの方が明らかに良くみえる
    Ryzen 9 5900Xに対して、強みであるシングルスレッド・ゲーミングでも大した差は付いておらず、マルチスレッド性能では完敗です。価格も上昇してしまったために安さでもほぼ優位性が無くなり、当然ながらコスパも完敗です。まだ前世代の10900Kの方が、安い分競争力があった気さえします。
  • 価格が上昇
  • コア数が8コアに
    前世代のCore i9は10コアでしたが、今回(第11世代)では8コアになりました。ただし、シングルスレッド性能が向上したためにマルチスレッド性能自体は前世代の10コアとほとんど変わりませんでした。
  • 消費電力が非常に多い
    前世代から引き続き、消費電力が非常に多いです。コア数は8コアに減りましたが、消費電力は前世代の10コアとほぼ同じです。
  • マルチスレッド性能コスパが悪化
    コアが減ってマルチスレッド性能が向上しなかったのに価格は上昇したので、前世代よりもマルチスレッド性能コスパは悪化しています。


Core i5-11600K

第11世代のCore i5は、電力効率以外ではRyzenにも劣らない非常に競争力のあるCPUに仕上がっていると思います。

良い点
  • 優れたシングルスレッド性能
  • 6コアとしては優れたマルチスレッド性能
    Ryzen 5 5600Xには及びませんでしたが、6コアとしては非常に優れた性能です。
  • 優れたゲーミング性能
    上位モデルよりはやや劣りますが、前世代から大きく向上した優れたゲーミング性能です。
  • 非常に優れたコスパ
    前世代より電力面以外の性能がほぼ全て大幅に向上しましたが、価格は据え置きだったので、コスパは非常に良いです。記事執筆時点ではRyzenは価格自体が高いモデルしかないため、安さでも魅力ですし、非常に競争力のあるCPUだと思います。今回は11600Kを見ましたが、11400(F)の方がコスパは更に上になると思われるので、良さそうです。
  • 内蔵GPU性能が向上(Xe Graphics)

悪い点
  • ミドルレンジモデルにしては消費電力がかなり多い
    TDPのPL2の値が引き上げられたため、ミドルレンジモデルにしては消費電力がかなり多いです。ただし、11400(F)等の下位モデルではかなり緩和されていると思います。

Core i9はおすすめできないかも

Core i9はコア数が8コアに減ったにも関わらず前世代から価格が上昇し、コスパが悪くなっています。消費電力も大して少なくなっていないし、正直なところ微妙に見えます。最大の対抗相手となるであろうRyzen 9 5900Xにはシングルスレッドとゲーミングでわずかな優位性があるかもくらいで、その他では完敗に近いです。

本記事では扱っていませんが、コア・スレッド数の同じCore i7の方がコスパは良いと思います。ただし、Core i7も前世代からは価格が上昇しています。

Core i5のコスパはかなり良さそう

Core i5は性能が大幅に向上しつつ価格も据え置きなので、コスパは大幅に向上しています。11600Kではマルチスレッド性能もRyzen 5 5600Xに近付き、6コアとしては非常に高い性能です。それでいて価格はRyzen 5 5600Xよりは安いので、非常に良いです。

ただし、消費電力はミドルレンジモデルとしては多いです。電力面ではRyzenに軍配が上がります。11400(F)等の下位モデルではそこまででもないかもしれませんが、発熱も多いのでクーラーには注意が必要です。

Ryzenの方が有利なのは正直変わらず、Intelが良いなら10nmモデルを待った方が良いかも

前世代からは向上した第11世代の性能ですが、結局Ryzen 5000シリーズに勝るとまでは言えないレベルでした。しかも電力面では完敗です。価格を含めて考えればCore i5はそれなりに競争力があるものだと思うのでそこは評価しますが、高性能モデルを求めるならこれは活かせません。

具体的な投入時期はわからないものの、恐らくは1年以内に10nmの次世代Core iシリーズが発表されると思いますから、Intel CPUが欲しいならそれを待つ方が賢明かな…というのが本音です。10nmに苦戦しているIntelですが、モバイル版CPUでその完成度は増しているのが伺えるため、満を持して登場するデスクトップ版は期待しても良いんじゃないかと思います。


ざっくりとでしたが記事は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。

4 COMMENTS

ヤマ

以前、こちらのHPを見てRyzenを購入しました。ありがとうございます。
ITハンドブック というページではRyzenがこき下ろされてる感じですが、
CPUに対する考え方の違いなのでしょうか? Ryzen派なので気になりました。。。

返信する
とねりん:管理人

お久しぶりです。以前コメントして頂いたRyzen 9 3900の方ですね。ちらっとですが、挙げられたサイトを見てきました。
他の同系統のサイトのことを管理人の私が色々言うのは難しい面もありますし、深入りはせずにふわっと触れたいと思います。

端的に言うなら、おっしゃる通りCPUに対する考え方の違いだと思います。色んな見方や考え方があり、ある程度はあって然るべきものだと思うので、それについてとやかくは言わないことにします。
ただ私から一つ言えるのは、今のRyzenがCoreに対して一方的に劣っているという事は無いので安心して欲しいということです。在庫状況的にはRyzenの方が厳しいのは確かなので、その点で言えば何とも言えないですが…。

返信する
P

なんで一番コスパがいいi7はやらんの?
Intelの方が優れて見えたら困るって意図がバレバレでは?

返信する
とねりん:管理人

そんな意図は全くありません。Core i7やCore i5-11400(F)等も後日評価記事を掲載する予定です。
ただ、一番コスパが良いのは初動モデルでは唯一価格の変わらなかったCore i5だと思います。
また、現時点でも弊サイトの別記事のCPUランキング等ではCore i7を上位にランク付けしていたりもしているので、疑うならご覧くださいませ。

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