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Intelの主流CPUシリーズのCoreシリーズと、AMDの主流CPUシリーズのRyzenシリーズの違いについてざっくり解説しています。(Coreの末尾Xシリーズや、Ryzen Threadripperシリーズは除外しています)
デスクトップPC向けの主要世代(2026年8月27日時点)のものを対象としています。
掲載の情報は記事更新時点(2026年8月27日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。また、価格は主に価格.comやAmazonを参考とした市場価格となっています。
主にデスクトップPC向けの新しい世代のCPUが対象
本記事は、PCの主流CPUであるIntelのCoreシリーズとAMDのRyzenシリーズ各種の主にデスクトップPC向けの市場で主要な新しめの世代のものを対象としています。
現在(2026年4月時点)で主要モデルとして扱うのは、以下のシリーズです。
・Core Ultra 200S(Arrow Lake)
・Core 第14世代(Raptol Lake)
・Ryzen 7000~9000(Zen 4 / Zen 5)
・Ryzen 5000 の一部(Zen 2 / Zen 3)
まずは、細かい数値を見ていく前に主要な「Core」と「Ryzen」の各性能についてざっくりとした比較を載せています。「なんとなく各シリーズの特徴を掴めれば」といった感じのものになります。
しっかりとした比較ではないため、そのことを頭の中に置いた上でご覧ください。
| Core Ultra 200 | Ryzen 9000 | Core 第13,14世代 | Ryzen 7000 | Ryzen 5000 | Ryzen 8000 ※内蔵GPUが魅力 |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| コア Pコア:高性能コア Eコア:高効率コア |
10~24 コア
Eコア:4~16コア
|
6~16 コア
|
4~24 コア
Eコア:0~16コア
|
6~16 コア
|
6~16 コア |
4~8 コア
|
| スレッド |
10~24スレッド
|
12~32 スレッド
|
8~32 スレッド
Eコア:0~16スレッド
|
12~32 スレッド |
12~32 スレッド
|
8~16 スレッド |
| マルチスレッド性能 Cinebench R23 |
Ultra 9 285K:★5.0 Ultra 9 285:★4.5 Ultra 7 270K Plus:★5.0 Ultra 7 265K:★4.75 Ultra 7 265:★4.25 Ultra 5 235~:★4.0 Ultra 5 225:★3.5 |
Ryzen 9 9950系:★5.0 Ryzen 9 9900系:★4.5 Ryzen 7 9700~:★4.0 Ryzen 5 9600系:★3.5 |
i9-14900K:★5.0 i7-14700K:★4.75 i7-14700:~★4.25 i5-14600K:★4.0 i5 -14500:★3.75 i5 -14400:★3.5 i3:★2.25 |
Ryzen 9 7950系:★4.75~ Ryzen 9 7900系:★4.25~ Ryzen 7 7700~:★3.75 Ryzen 5 7600系:★3.25 |
Ryzen 9 5900XT:★4.0 Ryzen 7 5700系:★3.25 Ryzen 5 5600系:★2.75 |
Ryzen 7 8700系:★3.75 Ryzen 5 8600G:★3.25 Ryzen 5 8400F:★3.25 Ryzen 5 8500G:★2.75 |
| シングルスレッド性能 Cinebench R23 |
Ultra 9(K):~2,380 Ultra 7(K): 2,200~2,390 Ultra 5(K):~2,140 Ultra 5(10コア):~1,900? |
Ryzen 9:~2,253 Ryzen 7:~2,232 Ryzen 5:~2,217 |
i9:~2,317 i7:~2,174 i5 K:~2,060 i5 K無:~1,940 i3:~1,720 |
Ryzen 9:~2,070 Ryzen 7:~2,010 Ryzen 5:~1,980 |
Ryzen 9:~1,640 Ryzen 7:~1,600 Ryzen 5:~1,570 |
Ryzen 7:1,800 Ryzen 5:1,780 |
| ゲーミング性能 ※ハイエンドGPU使用時 |
Ultra 7 Plus:★4.25 Ultra 7 / 9:★4.0 Ultra 5:★3.75~ |
9000X3D:★5.0
X3D以外:★4.25 |
i7 / i9:★4.25
i5(K):★4.0 i5(K無し):★3.75 i3:★3.5~ |
7000X3D:★4.75
X3D以外:★4.0 |
5000(G以外): ~★3.75 5000G: ~★3.5 |
★3.75 |
| 参考価格 ※2026年8月時点 |
Ultra 9:89,800円~ Ultra 7:52,800円~ Ultra 5(14コア):30,980円~ Ultra 5(10コア):25,280円~ |
Ryzen 9(16コア):98,900円~ Ryzen 9(12コア):59,500円~ Ryzen 7:39,800円~ Ryzen 5:27,580円~ |
Core i9:80,980円~ Core i7:54,980円~ Core i5:26,980円~ Core i3:13,980円~ |
Ryzen 9(16コア):95,800円~ Ryzen 9(12コア):54,000円~ Ryzen 7:39,800円~ Ryzen 5:25,300円~ |
Ryzen 9:59,250円~ Ryzen 7:31,980円~ Ryzen 5:15,980円~ |
Ryzen 7:~38,800円 Ryzen 5:~28,800円 Ryzen 3:OEM |
| 対応メモリ ※公式最大速度 |
DDR5-6400 | DDR5-5600 | DDR5-5600※ DDR5-4800 DDR4-3200 ※Core i5 K付き以降 |
DDR5-5200 | DDR4-3200 | DDR5-5200 |
| 消費電力 Blender Test 平均消費電力 |
K(9):~235W |
9:~220W 7(X3D):~155W 7:(X3D以外)~80W |
K:~287W K無し:~65W |
X:~237W X3D:~147W X無し:~88W |
全体的に少なめ ~約133W |
非常に少ない ~88W |
| 内蔵GPU 3DMark Time Spy |
×~〇 ~2,330程度 ※末尾FはGPU非搭載 4コア(245~):2,330程度 3コア(235):1,860程度 2コア(225):1,100程度 |
△ 2CU:720程度 |
×~△ ~800程度 ※末尾FはGPU非搭載 |
×~△ 2CU:720程度 ※末尾FはGPU非搭載 |
×~〇 Vega 8:1570程度 ※末尾GのみGPU搭載 現在は8000Gの方が良い |
×~◎ 780M:3,350程度 760M:2,700程度 740M:1,900程度 ※末尾FはGPU非搭載 |
| NPU (INT8) |
〇 ~13TOPS |
× | × | × | × | × / 〇 ~16TOPS ※8600G以降で搭載 |
| 付属クーラー ※BOX版 |
× / 〇 K付きは無し |
× / 〇 X付きは無し |
× / 〇 TDP:65W以下のみ付属 ※一部例外あり (性能は良くはない) |
× / 〇 TDP:65W以下のみ付属 ※一部例外あり (性能は良くはない) |
× / 〇 X付き以外は付属 (性能は良くはない) |
〇 基本付属 ※一部例外あり (性能は良くはない) |
各シリーズの特徴(良い点・気になる点)をざっくりとまとめています。ここで言及する「ゲーム性能」とは、基本的にハイエンドなグラフィックボードを使用した場合のものな点を留意してください。
短評・簡易比較表
| 短評 | ||
|---|---|---|
| Ryzen 9000X3D Zen 5 3D V-Cache | Zen 5で大容量L3キャッシュ搭載。 2026年9月時点でゲームで最強。 ただし、価格が非常に高い。 NPUも無く、内蔵GPUも低性能。 ゲームをやらないならコスパは悪い。 | ・大容量L3キャッシュでトップクラスのゲーム性能 ・TSMC 4nm(CPU) ・優れたマルチスレッド効率 ・AM5(マザーボード)が長期サポート ・非常に高価(6万円前後~10万円台) ・DDR5メモリのみ ・内蔵GPUが低性能 ・NPU無し |
| Ryzen 9000 (X3D除く) Zen 5 | Zen 5のスタンダードなRyzen。 高くはない価格で、 比較的優れたゲーム性能を持つ。 安価なRyzen 5 / 7 がコスパで人気。 ただ、ゲームコスパ特化なら 7800X3Dなどの方が強くはある。 | ・やや安価(3万円弱~) ・TSMC 4nm(CPU) ・比較的優れたゲーム性能 ・優れたマルチスレッド効率 ・AM5(マザーボード)が長期サポート ・ゲーム以外はCore Ultra 200に劣る性能とコスパ ・DDR5メモリのみ ・内蔵GPUが低性能 ・NPU無し |
| Core Ultra 200 Core Ultra シリーズ2 Arrow Lake | 総合性能コスパに優れるシリーズ。 一部モデルが破格のコア単価で、 マルチスレッド性能コスパが超良い。 (245K~270K Plus) AI用の「NPU」を全モデル搭載、 内蔵GPUも価格の割には優れた性能。 NPUの性能は高くない(13TOPS)が、 使える処理は増えているし、 実用性能コスパと将来性が魅力。 ただし、ゲーム性能が悪めなのが懸念点。 同額帯のRyzen 7000/9000にやや劣る。 | ・やや安価(2万円台中盤~) ・コア単価が非常に安い(24コアで6万円など) ・NPU搭載(13TOPS) ・TSMC 3nm(CPU) ・低消費電力時の電力効率が良い ・競合モデルに劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000) ・DDR5メモリのみ ・マザーボードが少し高価 |
| Ryzen 7000X3D | Zen 4で大容量L3キャッシュ搭載。 ゲームで非常に強力。 9000X3Dに若干劣るがやや安価。 低消費電力で非常に優れた効率だけど、 冷却効率が悪く、電力の割に温度が高め。 NPUも無く、内蔵GPUも低性能。 ゲームをやらないならコスパは悪め。 | ・比較的安価(8コアで5万円~) ・TSMC 5nm(CPU) ・大容量L3キャッシュで非常に優れたゲーム性能 ・低消費電力 ・優れたマルチスレッド効率 ・AM5(マザーボード)が長期サポート ・消費電力の割には温度が高め(冷却効率が悪い) ・DDR5メモリのみ ・内蔵GPUが低性能 ・NPU無し |
| Core 14000 第14世代Core Raptol Lake | 旧世代のCore。 安価なDDR4メモリとマザボが使えるため、 低価格帯の強力な選択肢。 安さの割にはゲーム性能も低すぎない。 とはいえ、基本安さ以外は微妙。 最新世代にはゲーム性能や電力面で、 大きく劣る(高負荷時)。 内蔵GPUは低性能でNPUも無い。 | ・安価(2万円台~) ・マザーボードが非常に安価 ・DDR4 / DDR5 メモリどちらにも対応可 ・DDR4メモリが非常に安価 ・競合モデルに劣るゲーム性能(Ryzen 7000 / 9000) ・Intel 10nm ・高負荷時の電力面が悪い ・内蔵GPUが低性能 ・NPU無し |
| Ryzen 5000 (Vermeer) Zen 3 主に5600~(G除く) | 旧世代のRyzen。 安価なDDR4メモリとマザボが使えるため、 低価格帯の強力な選択肢。 Vermeer(5600/5700X 等)は、 CCDあたりのL3キャッシュが32MBで、 価格の割に多いのが魅力。 旧世代ながらCPU負荷が大きいゲームでも、 思ったよりボトルネックになりにくい傾向。 電力面も旧世代の割にはそこそこ良い。 とはいえ、やはり基本安さ以外は微妙。 最新世代にはゲーム性能では大きく劣るし、 内蔵GPUもNPUも無い。 | ・安価(2万円台~) ・マザーボードが非常に安価 ・DDR4メモリが非常に安価 ・L3キャッシュが多め(CCDあたり32MB) (旧世代だけどCPU負荷が高めのゲームでも割と使える) ・旧世代だけど悪くない電力効率 ・競合モデルに劣るゲーム性能(Ryzen 7000 / 9000) ・内蔵GPU無し(Gモデルのみあり) ・NPU無し |
シリーズ別の特徴
Core Ultra 200
圧倒的なマルチスレッド性能コスパ 比較的優れた内蔵GPU NPU搭載 やや高価

例:Core Ultra 7 270K Plus、Core Ultra 5 245K 等
| 価格 | (2.5) |
| マルチコア性能コスパ (245K以降) | (3.5) (5.0) |
| ゲーム性能 (Plus) | (~3.5) (3.75) |
| 消費電力・電力効率 (ゲーム時) | (4.0) (3.0) |
| 内蔵GPU (2~4コア) ※F版は無し | (3.5) (3.0) (2.0) |
| NPU (INT8) | ~13TOPS |
「Core Ultra 200シリーズ」は一部モデルの圧倒的なマルチスレッドの良さと、そこそこの性能の内蔵GPUやNPUの搭載が魅力のシリーズです。非常にお得感のあるモデルとなっています。
また、電力面も比較的良いのも魅力です。CPUには3nmクラスの先端クラスのプロセスが採用されており、低~中電力時の効率は非常に優れています。
コアの大部分がEコア(小型コア)であることや低電力稼働に焦点を当てた設計のため、ハイエンドモデルを高負荷で回すと効率が悪化する点は一応注意が必要ですが、調整も可能ですし、さほどネックではありません。
そして、内蔵GPUの性能とNPUもお得感を底上げする大きなポイントです。
「Core Ultra 5 245K(F除く)以降」ではXe-LPGアーキテクチャの4コアGPUが搭載されており、その性能は「GeForce RTX 1050 Ti」に匹敵するレベルです。少し重めくらいのゲームなら普通に動くので、グラボ無し運用でもライトユースなら十分な性能です。
その他の機能性や効率も悪くなく、ゲーム配信などを行う人は、動画のハードウェアエンコードを内蔵GPUに任せてグラボはゲームに専念させるといった活用もできます。
NPUの方は性能自体は低く(13TOPS / INT8)、グラボ搭載機ならそちらである程度カバーできるため重要度は高くないものの、一部の機能ではグラボではなくNPUの方が良いものもある(主に常時稼働系のもの)ので、あると少し安心できる要素にはなります。
そんな感じで、CPUとしての基本性能コスパが物凄く良いのに、その他の面でもお得感を感じられる部分があるという、非常に魅力的なシリーズが「Core Ultra 200シリーズ」です。
主な弱点としては、グラボ使用時のゲーム性能に関しては「Ryzen X3D(7000 / 9000)」に大きめに劣る点が挙げられます。
また、Ryzenとの比較ではマザーボードの費用もやや不利になることが多い上、サポート期間でも負ける可能性が高いので、ゲーム性能コスパ特化なら最有力ではありません。
とはいえ、懸念のゲーム性能も登場当初よりは若干改善していますし、追加投入となったPlus版では更に若干ゲーム性能が改善しており、Ryzen 9000(X3D以外)に匹敵するレベルになったので、2026年現在ではゲームで弱いCPUというほどではなくなっています。
そのため、ゲームに特化する訳でないなら割とおすすめしやすいシリーズです。
Ryzen 9000X3D
トップのゲーム性能 優れた効率(ゲーム時) ものすごく高価

例:Ryzen 9 9950X3D、Ryzen 7 9800X3D 等
| 価格 | (1.5) |
| マルチコア性能コスパ | (1.5) |
| ゲーム性能 | (5.0) |
| 消費電力・電力効率 (ゲーム時) | (3.0) (4.5) |
| 内蔵GPU | (1.5) |
| NPU (INT8) | 無し |
Ryzen 9000 X3Dはモデルは、2026年現在でトップのゲーム性能を持つCPUです。
64MBの追加L3キャッシュ「3D V-Cache」を搭載した「Zen 5」のRyzenとなっており、ゲーム時の性能が高められているのが大きな魅力です。X3D以外のRyzenや、競合のCoreを上回るゲーム性能を持ちます。
Ryzen 9000X3Dの第2世代の「3D V-Cache」は、CCDの下に配置されるようになったことにより、コアの冷却効率が高められました。これによりクロック増加やオーバークロックも可能になりました。
2026年4月時点では他モデルでは対抗できないレベルのトップのゲーミングCPUとなっています。
しかし、価格は非常に高価になっているのが大きなデメリットです。ベースモデル(非X3D)と比較すると、おおよそ2~3万円も高価になっています。それでいてCPUのコア数自体は変わらないので、マルチスレッド性能コスパは悪いです。
また、9000X3Dでは消費電力も先代(7000X3D)から増加した点は要注意です。9000X3Dでは、恐らくコアの冷却がしやすくなったこと最大温度が先代の89℃から同じ95℃になっていますが、この変更により負荷を高く保ち易くなったことで、性能が上がった反面で消費電力が増加したのではないかと推測されます。
電力制限などの調整をすることで負荷を下げることは可能なので、CPU自体が悪化した訳ではありませんが、先代の標準設定でも省電力で効率も非常に優れていた点は大きな魅力だったと思うので、電力面を重視する場合は調整が必要となったのは大衆的にはマイナスだと思っています。
Ryzen 9000(X3D以外)
優れた電力効率(マルチスレッド) やや高価

Ryzen 9 9900X、Ryzen 7 9700X、Ryzen 5 9500F 等
| 価格 | (2.5) |
| マルチコア性能コスパ | (3.0) |
| ゲーム性能 | (3.5+) |
| 消費電力・電力効率 (ゲーム時) | (4.0) |
| 内蔵GPU ※F版は無し | (1.5) |
| NPU (INT8) | 無し |
Ryzen 9000は「Zen 5」アーキテクチャ採用の最新シリーズです。X3Dモデルについては前述しているため、ここではXおよび無印モデルを対象としています。
Ryzen 9000(非X3D)は、優れたマルチスレッド効率と悪くないゲーム性能を持ち、2027年までの長期サポートが明言されているソケットAM5採用なのが嬉しいです。
しかし、前世代の「Zen 4」のRyzen 7000シリーズと比較するとわずかな向上に留まっています。新世代という感じは正直しないです。
消費電力が前世代からやや低下し、温度が大きめに改善している点は良いですが、総合コスパは大して変わらないので、価格がRyzen 7000シリーズと大差ない程度まで下がらない限りは有力にはならないのではないかと思います。
どうせ高価なCPUを選ぶなら、ゲームや効率で強力な「X3D」モデルを選択する方が満足度は高そうに思います。
第14世代 Core(14000番台)
高コスパなマルチコア性能 比較的優れたゲーム性能 電力面が非常に悪い(K付き/高負荷時) 旧世代

例:Core i9-14900K、Core i7-14700K、Core i5-14400F 等
| 価格 | (3.5) |
| マルチコア性能コスパ | (4.0) |
| ゲーム性能 | (4.0) |
| 消費電力・電力効率 (K付き / K無し) | (1.5) (3.0) |
| 内蔵GPU ※F版は無し | (1.5) |
| NPU | 無し |
第13,14世代のCore(14000/13000番台)は、処理性能コスパに優れたシリーズです。
価格の割に優れたマルチスレッドを持つ上、ゲーム性能はRyzen X3Dほどではないものの高めです。総合性能コスパ重視なら魅力的な選択肢です。
しかし、ソケットが既に旧世代化しており、追加サポートも期待できないし、負荷時の電力効率も悪く、NPUもないので、将来性としては微妙なシリーズでもあります。
古いプロセス採用のため、高負荷時の効率面では最新モデルに圧倒的に劣るので、個人的には省電力で効率も悪くないK無しモデルがおすすめです。K付きモデルを使う場合でも、電力設定を少し引き下げて使うことをおすすめしたいです。
以前は価格の安さが魅力的で有力な選択肢の一つでしたが、2026年時点では以前よりも値上がりしている中、他の新しい世代のCPUが値下がりしてきたので、価格面でも優位性を感じられなくなってきているシリーズです。
なのですが、安価なDDR4が採用できる強みもあり、需要が少し復活してきています(2026年8月時点)。2026年から更に数年は継続して製造が続けられるという話もあり、まだ少し市場に残り続けそうです。
Ryzen 7000 X3D
非常に優れたゲーム性能 優れた電力効率 高価

例:Ryzen 9 7950X3D、Ryzen 7 7800X3D 等
| 価格 | (2.0) |
| マルチコア性能コスパ | (2.0) |
| ゲーム性能 | (4.5) |
| 消費電力・電力効率 | (4.5) |
| 内蔵GPU | (1.5) |
| NPU | 無し |
Ryzen 7000 X3Dはモデルは、64MBの追加L3キャッシュ「3D V-Cache」を搭載した「Zen 4」のRyzenです。これにより、特にゲーム時の性能が高められているのが魅力です。X3D以外のRyzenや、競合のCoreを上回るゲーム性能を持ちます。
更に、電力面が非常に優秀なのも7000X3Dの大きな魅力です。これは、コアの冷却がしにくい構造上、温度、クロック、消費電力の制限が厳しめになっていることに起因します。
この仕様によって、どの処理でも電力効率は非常に優れており、特にゲーム時の効率はものすごく優れているのが大きな魅力です。
ゲームだけでなく、様々な用途で優れた効率を求める場合にもおすすめできるCPUです。重い処理を前提とした総合的な実用コスパに優れたCPUだと思います。
しかし、価格が高価なのはデメリットです。新世代の9000X3Dほどではないものの、コア数を考えると価格が非常に高くい、マルチスレッド性能コスパは悪いです。
後からの調整の必要なく、非常に優れたゲーム性能と効率を手に入れられる点を考慮すれば、長い目で見たコスパは悪いとは思いませんが、初期費用はどうしても高くなるため、予算に応じて選択する必要があります。
Ryzen 7000(X3D以外)
高くはない価格 安価に最新ソケット(AM5)

例:Ryzen 9 7900、Ryzen 7 7700、Ryzen 5 7500F 等
| 価格 | (3.0) |
| マルチコア性能コスパ | (3.5) |
| ゲーム性能 | (3.5) |
| 消費電力・電力効率 | (4.0) |
| 内蔵GPU ※F版は無し | (1.5) |
| NPU | 無し |
Ryzen 7000は「Zen 4」採用のシリーズです。X3Dモデルについては前述しているため、ここではXおよび無印モデルについて触れます。
Ryzen 7000の魅力は、Core(14000/13000番台)よりも優れたマルチスレッド効率を持つことと、ソケットのAM5が2027年までの長期サポートが明言されている点です。同じPCを出来るだけ長く使いたい場合にはおすすめできるシリーズです。
デメリットとしては、第14世代Core(Core 14000)やRyzen 5000と比べると高価ながら、目立って優秀な項目が無い点です。
安さや総合コスパ特化なら旧世代CPUの方が良く、ゲーム重視ならRyzen X3Dの方が良いという感じで、やや中途半端な存在にも思えます。
しかし、長期サポートが期待できるAM5に比較的安価に導入できるのは強みなので、そこでの需要があるCPUです。旧世代CPUはちょっと嫌だけど、費用もできるだけ抑えたいという場合に、丁度良いのがRyzen 7000だと思います。
Ryzen 8000 シリーズ
高性能内蔵GPU NPU搭載グラボ使用時のゲーム性能コスパは悪め

例:Ryzen 7 8700G、Ryzen 5 8600G、Ryzen 5 8500G 等
| 価格 | (3.0) |
| マルチコア性能コスパ | (2.5) |
| ゲーム性能(グラボ) | (3.0) |
| 消費電力・電力効率 | (4.0) |
| 内蔵GPU (8700G~8500G) ※F版は無し | (4.5) (4.0) (3.0) |
| NPU (INT8) | ~16TOPS ※8500以下は無し |
Ryzen 8000Gは強力な内蔵GPU(グラフィック)搭載が魅力のシリーズです。CPUも「Zen 4」なので世代も新しく、電力面も優秀です。
そのため、グラボを利用せずにグラフィック性能を出来るだけ高めたいなら一択レベルの強力なCPUです。ただし、末尾Fモデルでは内蔵GPUが使えないので要注意。
最上位の「Ryzen 7 8700G」に搭載される「Radeon 780M」では、「GeForce GTX 1650」に迫る性能を持っており、重めのゲームも可能なレベルになっています。更に、ゲームでは手軽に使えるフレーム生成機能「AFMF」も利用できるのも強みです。
省電力なので小型ケースなどでも採用しやすい点も良く、ライトユーザーには非常におすすめできるCPUです。
また、8600G以降のモデルではNPU(AIユニット)も搭載しています。高性能ではありませんが、将来性を考えてAI対応もしておきたい人には嬉しいと思います。
長期サポートが期待できるソケットAM5採用となっているため、安価にAM5を導入したい場合にも選択肢に入るシリーズとなっています。
Ryzen 5000(G以外)
非常に安価 コア性能は低め内蔵GPU無し

例:Ryzen 7 5700X、Ryzen 5 5600 等
| 価格 | (4.5) |
| マルチコア性能コスパ | (4.0) |
| ゲーム性能 | (3.0+) |
| 消費電力・電力効率 | (3.5) |
| 内蔵GPU | 無し |
| NPU | 無し |
Ryzen 5000は「Zen 3」採用のシリーズです。旧世代となりますが、価格が安価で、電力面も悪くないのが魅力です。
Ryzen 7(8コア16スレッド)でも2万円台から販売が続けられており、マルチスレッド性能コスパが優れています。しかも、旧世代ながら省電力で扱い易くて効率も悪くないです。そのため、2026年現在でも低価格PC用のCPUとして強力な選択肢です。
旧世代なのはネックの部分でもありますが、マザーボードやメモリも旧世代で安価なものが採用できるため、PC全体の節約としては想像以上に大きくなります。
最新世代の安さ特化マザボを採用するくらいなら、旧世代のちょっと良いマザボを選びたいという場合にも魅力的です。
グラボ利用時のゲーム性能は最新世代には劣るものの、低価格PCではアッパーミドル以下のグラボ採用が中心であり、その性能帯なら大したネックにならないことが多いため、実質的に弱点も気にならないのも強さの要因です。
ここでは、各モデルナンバーごとで比較していきます。
Core シリーズとRyzen シリーズは、Core i9にはRyzen 9、Core i7にはRyzen 7といったように、各モデルナンバーごとに対抗製品が存在します。
そのため、各対抗製品同士を比較することによって、両者の差をより分かり易く知る事ができます。
以下から主要シリーズの主流製品をざっくりと比較しながら見ていきます。
- Coreでは高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)の2種類のコアが搭載されていますが、クロックは高性能コアのものを掲載しています。
- 内蔵GPUは末尾Fモデルでは搭載されない点に注意(Ryzen 5000以下は末尾G以外非搭載)。
- TDP(PL2)が実質の最大消費電力の目安です。PL1やベース電力は、PL2を維持するには冷却や電力に問題がある場合に適用されます。また、省電力モデルでは冷却などに問題がなくてもPL2の継続持続時間に制限が設けられており、一定時間後にPL1に移行するようになっているモデルもあります。
Core 9系 と Ryzen 9

Core Ultra 9 / i9およびRyzen 9は主流CPUにおける最上級モデルです。いわゆるハイエンドと呼ばれる区分に含まれます。
人気モデルの価格は、おおよそ6万円台~11万円台となっています(2026年4月時点)。
主流CPUとしてトップの性能を誇り、両者素晴らしい性能を持っています。特にコア数が非常に多く、マルチスレッド性能は圧倒的です。
しかし、マルチスレッド性能以外は7と大差ない割に高価すぎる点と、電力効率が悪い傾向がある点が弱点です。
まず価格について、主流モデルは9万円以上のモデルですが、さすがに高価すぎます。
下位モデルの性能が現在では大きく底上げされており、マルチスレッド性能は7でも十分というケースが多くなっています。マルチスレッド性能以外の面では7に対して明確な優位性がないのが9なので、正直需要は以前よりも低くなっていると思います。
また、電力面も大きなデメリットです。
9モデルの強みである多コアを活かすには大きな電力が必要ですが、CPUというのは使う電力が一定を超えると電力効率が悪くなっていくのが基本です。そのため、9モデルをフル稼働すると電力面は割と悲惨なことになるのが一般的です。
その性能を最大限活かすためには強力な電源・水冷ユニットが必須となり、更なる追加予算が必要となるのが中々に厳しいところです。
電力制限や電圧などを上手く調整すればある程度低い電力効率良く回すことも不可能ではありませんが、それなりの知識と検証が必要となるので、初心者には厳しいです。
そのため、実用コスパを重視する人にとってはあまり選択肢に入ることはないシリーズだと思います。
| CPU名 |
マルチ
スレッド |
シングル スレッド |
ゲーミング※ |
消費電力
発熱
|
|
|---|---|---|---|---|---|
![]() |
Core Ultra 9(200) 24コア24スレッド 285K 等 |
★5.0 | ★4.75 | ★4.0 | ★2.0 |
![]() |
Ryzen 9 9950系 16コア32スレッド 9950X、9950X3D |
★5.0 | ★4.75 | ★5.0(X3D) ★4.25 |
★2.0(X) |
![]() |
Core i9(14世代) 24コア32スレッド 13900K、14900K 等 |
★5.0 | ★4.75 | ★4.25 | ★1.25 |
![]() |
Ryzen 9 7950系 16コア32スレッド 7950X、7950X3D 等 |
★5.0 | ★4.5 | ★4.75(X3D) ★4.0(その他) |
★2.75(X3D) ★1.75(X) |
![]() |
Ryzen 9 9900系 12コア24スレッド 9900X、9900X3D |
★4.5 | ★4.75 | ★5.0(X3D) ★4.25 |
★2.75 |
![]() |
Ryzen 9 7900系 12コア24スレッド 7900X、7900X3D 等 |
★4.5 | ★4.5 | ★4.75(X3D) ★4.0(その他) |
★4.0(無印) ★3.0(X3D) ★2.25(X) |
![]() |
Ryzen 9 5000
12/16コア 24/32スレッド 5900X、5950X 等 |
★4.5(16コア) ★4.0(12コア) |
★3.5 | ★3.75 | ★3.25 |
Core Ultra 9 / i9とRyzen 9の人気モデルを一部抜粋して比較しています。クロックは最も高性能なコアのものです。
| CPU | Cinebench R23 Multi |
参考価格 | コア/ スレッド |
動作クロック 定格/最大 |
TDP PL1 / 最大 |
キャッシュ L2 / L3 |
内蔵GPU (スコア*) |
NPU (INT8) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ryzen 9 9950X3D2 | 43,563 | 171,790円 | 16/32 | 4.3 / 5.6GHz | 200W 270W |
16MB 192MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 9 9950X3D | 42,369 | 105,480円 | 16/32 | 4.3 / 5.7GHz | 170W 230W |
16MB 128MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 9 9950X | 42,349 | 93,940円 | 16/32 | 4.3 / 5.7GHz | 170W 230W |
16MB 64MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Core Ultra 9 285K | 41,989 | 92,780円 | 24/24 | 3.7 / 5.7GHz | 125W 250W |
40MB 36MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Core i9-14900K | 39,203 | 24/32 | 3.2 / 6.0GHz | 125W 253W |
32MB 36MB |
UHD Graphics 770 (759) |
– | |
| Core i9-14900KF | 39,275 | 24/32 | 3.2 / 6.0GHz | 125W 253W |
32MB 36MB |
– | – | |
| Ryzen 9 7950X | 38,402 | 95,800円 | 16/32 | 4.5 / 5.7GHz | 170W 230W |
16MB 64MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 9 7950X3D | 37,436 | 16/32 | 4.2 / 5.7GHz | 120W 162W |
16MB 128MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– | |
| Ryzen 9 9900X3D | 34,004 | 88,990円 | 12/24 | 4.4 / 5.5GHz | 120W 162W |
12MB 128MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Core i9-14900 | 33,264 | 24/32 | 2.0 / 5.8GHz | 65W 219W |
32MB 36MB |
UHD Graphics 770 (759) |
– | |
| Core i9-14900F | 35,233 | 24/32 | 2.0 / 5.8GHz | 65W 219W |
32MB 36MB |
– | – | |
| Core Ultra 9 285 | 33,299 | 89,800円 | 24/24 | 2.5 / 5.6GHz | 65W 182W |
40MB 36MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Ryzen 9 9900X | 32,876 | 59,270円 | 12/24 | 4.4 / 5.6GHz | 120W 162W |
12MB 64MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 9 7900X | 29,477 | 54,200円 | 12/24 | 4.7 / 5.6GHz | 170W 230W |
12MB 64MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 9 5900XT |
27,986
|
59,930円 | 16/32 | 3.3 / 4.8GHz | 105W 142W |
8MB 64MB |
– | – |
| Ryzen 9 7900X3D | 27,450 | 12/24 | 4.4 / 5.6GHz | 120W 162W |
12MB 128MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– | |
| Ryzen 9 7900 | 25,062 | 59,980円 | 12/24 | 3.7 / 5.4GHz | 65W 88W |
12MB 64MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 9 9950X3D |
|
| Ryzen 9 9950X |
|
| Core Ultra 9 285K |
|
| Core i9-14900K |
|
| Ryzen 9 7950X |
|
| Ryzen 9 7950X3D |
|
| Core i9-13900 |
|
| Ryzen 9 9900X |
|
| Ryzen 9 7900X |
|
| Ryzen 9 5900XT |
|
| Core i9-12900K |
|
| Ryzen 9 7900X3D |
|
| Ryzen 9 7900 |
|
| Ryzen 9 5900X |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Core i9-14900K |
|
| Ryzen 9 7950X3D |
|
| Core i9-13900K |
|
| Ryzen 9 9950X |
|
| Ryzen 9 9900X |
|
| Ryzen 9 7950X |
|
| Core Ultra 9 285K |
|
| Ryzen 9 7900X |
|
| Ryzen 9 7900 |
|
| Core i9-12900K |
|
| Ryzen 9 5950X |
|
| Ryzen 9 5900X |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 9 7900 |
|
| Ryzen 9 5950X |
|
| Ryzen 9 5900X |
|
| Ryzen 9 7950X3D |
|
| Ryzen 9 9900X |
|
| Ryzen 9 7900X |
|
| Ryzen 9 9950X3D |
|
| Ryzen 9 9950X |
|
| Core Ultra 9 285K |
|
| Core i9-12900K |
|
| Ryzen 9 7950X |
|
| Core i9-13900K |
|
| Core i9-14900K |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 9 7950X3D |
|
| Ryzen 9 7900 |
|
| Core Ultra 9 285K |
|
| Core i9-12900K |
|
| Ryzen 9 5900X |
|
| Ryzen 9 9900X |
|
| Ryzen 9 9950X |
|
| Ryzen 9 7900X |
|
| Ryzen 9 5950X |
|
| Ryzen 9 7950X |
|
| Core i9-13900K |
|
| Core i9-14900K |
|
下記からは一部のCPUをピックアップして、所感について触れていこうと思います。

Core Ultra 9 285K
「Core Ultra 7 270K Plus」の登場で存在価値がほぼ消失
| 参考価格 | 約 6万円 |
| コア スレッド | 24コア(8P+16E) 24スレッド |
| L2キャッシュ | 40MB |
| L3キャッシュ | 36MB |
| 内蔵GPU | Xe-LPG 4コア |
| NPU | 13TOPS |
超多コアで非常に優れたマルチスレッド性能を持つ「Core Ultra 9 285K」です。
24コア(8P+16E)による圧倒的マルチスレッド性能に加え、NPUと内蔵GPUも一般用途なら実用的なものが搭載されているのも魅力です。
しかし、同コア数で6万円の「Core Ultra 7 270K Plus」の登場で存在価値がほぼ無くなりました。
2026年8月現在では、285Kは9万円以上もするのにほどほどのゲーム性能しかないし、マルチスレッド性能は高いけどコスパと電力面も悪いという、論外レベルの立ち位置になってしまっています。

Ryzen 9 9950X3D
Ryzen 9 7950X3D
トップクラスのマルチスレッド性能とゲーム性能を両立
| 参考価格 | 10万円台~ |
| コア スレッド | 16コア 32スレッド |
| L2キャッシュ | 16MB |
| L3キャッシュ | 128MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) |
| NPU | – |
16コア32スレッドによる非常に優れたマルチスレッド性能と、大容量キャッシュによるトップクラスのゲーム性能を両立するハイエンドCPUです。
どちらの用途でも電力効率にも優れています。
2026年夏時点の実用性能ではトップと言えるモデルなので、予算に糸目をつけない場合には最有力の選択肢となります。
しかし、その他の面では少し懸念点もあります。
まず、NPUは搭載していない他、内蔵GPUも低性能です。対抗の「Core Ultra 200」ではNPUを搭載しており、上位モデルでは内蔵GPUの性能がそこそこ高いです。
そして、最大の弱点はものすごく高価な点です(10万円台~)。
それぞれの性能で分けて考えると、マルチスレッド性能は約6万円の「Core Ultra 7 270K Plus」と同レベルで、ゲーム性能も6万円前後の「Ryzen 9 9800X3D」と同レベルなので、4~5万円も安いです。
そのため、ゲームとマルチスレッドの双方で最高レベルのものが必要になる用途以外ではコスパは悪くなる点は留意しておきましょう。

Ryzen 9 9950X
Ryzen 9 7950X
Core Ultra 7 270K Plus の登場で存在価値が激減
| 参考価格 | 8万円~ |
| コア スレッド | 16コア 32スレッド |
| L2キャッシュ | 16MB |
| L3キャッシュ | 64MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) |
| NPU | – |
16コア32スレッドによる非常に優れたマルチスレッド性能が魅力のCPUですが、「Core Ultra 9 285K」と同様に「Core Ultra 7 270K Plus」の登場で存在価値が激減しました。
270K Plus は、約6万円で同クラスのマルチスレッド性能を持ち、より優れた内蔵GPUを搭載し、NPUも搭載します。完敗です。
一応、マザーボードのサポート期間では有利なものの、このクラスのCPUでのメリットとしては非常に弱いです。
270K Plusのせいで、ハイエンドCPUはコア数以外でも他に突出した性能が無い限りは存在が危うくなりました。

Ryzen 9 9900X
Ryzen 9 7900
悪くはないけど、Core Ultra 7 270K Plus の方が基本おすすめ
| 参考価格 | 5万円台~ |
| コア スレッド | 12コア 24スレッド |
| L2キャッシュ | 12MB |
| L3キャッシュ | 64MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) |
| NPU | – |
12コア24スレッドで約5万円前後~6万円ほどで比較的優れたマルチスレッド性能コスパが魅力のCPUです。
約6万円で24コア搭載の「Core Ultra 7 270K Plus」が強力すぎるため基本的にはそちらがおすすめではあります。
ただし、価格はマザボを含めると同じか少し安いくらいで、ゲーム性能も同レベルであり、マルチスレッド性能もほとんどの用途で十分な性能があるので、CPU交換を視野に入れたAM5の長期サポートを求めるなら無くはない選択肢です。
とはいえ、それなら「Ryzen 7 9700X / 7700」などでも良い気がしますし、270K Plusならやや高性能な内蔵GPUもあり、NPUもあるので、やはりやや不利かなとは思います。
Core 7系 と Ryzen 7

Core Ultra 7 / i7およびRyzen 7は主流CPUにおける上級モデル(上から2番目)です。
立ち位置はハイクラスと呼ばれる区分に入りますが、現在では性能が非常に高くなっており、これ以上の性能出すには電力効率などを大きめに犠牲にする必要があったりするので、実用性能的にはここもハイエンドと評しても良いレベルです。
人気モデルの価格はおおよそ4万円中盤~6万円程度となっています(2026年4月時点)。
マルチスレッド性能はこそ9モデルよりはやや劣るものの、それ以外は9モデルとほぼ変わらないです。
ハイエンド用途でも使える性能を持ち、ゲーミング性能も9と大差ないので、性能もさほど妥協しない実用コスパ重視CPUとして人気のシリーズとなっています。
| CPU名 |
マルチ
スレッド |
シングル スレッド |
ゲーミング※ |
消費電力
発熱
|
|
|---|---|---|---|---|---|
![]() |
Core Ultra 7 270K Plus 24コア24スレッド |
★5.0 |
★5.0 | ★4.25 | ★2.0 |
![]() |
Core Ultra 7 265系
20コア20スレッド 265K 等 |
★4.75(K) ★4.25(K無し) |
★4.75 | ★4.0 | ★4.0(K無し) ★2.75(K) |
![]() |
Ryzen 7 9800X3D 8コア16スレッド |
★4.0 | ★4.5 | ★5.0 | ★4.25(ゲーム) ★2.75(全コア負荷) |
![]() |
Ryzen 7 9700X 8コア16スレッド |
★3.75 | ★4.5 | ★4.25 | ★4.25 |
![]() |
Core i7(第14世代)
20コア28スレッド 14700F、14700K 等 |
★4.75(K) ★4.0(K無し) |
★4.5 | ★4.25 | ★4.0(K無し) ★1.5(K) |
![]() |
Ryzen 7 7800X3D 8コア16スレッド |
★3.75 | ★4.0 | ★5.0 | ★4.5(ゲーム) ★4.25(全コア負荷) |
![]() |
Ryzen 7 7000(X3D以外)
8コア16スレッド 7700X 等 |
★3.75 | ★4.25 | ★4.0 | ★4.25(無印) ★3.0(X) |
![]() |
Ryzen 7 8000G
8コア16スレッド 8700G 等 高性能内蔵GPU |
★3.5 | ★4.0 | ★3.5 | ★4.0 |
![]() |
Ryzen 7 5000
8コア16スレッド 5700X 等 |
★3.25 | ★3.5 | ★4.5(X3D) ★3.75 |
★3.5 |
Core Ultra 7 / i7とRyzen 7の人気モデルを一部抜粋して比較しています。
| CPU | Cinebench R23 Multi |
参考価格 | コア/ スレッド |
動作クロック 定格 / 最大 |
TDP PL1 / 最大 |
キャッシュ L2 / L3 |
内蔵GPU (スコア*) |
NPU (INT8) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus | 42,595 | 59,800円 | 24/24 | 3.7 / 5.5GHz | 125W 250W |
40MB 36MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Core Ultra 7 265K | 35,812 | 53,980円 | 20/20 | 3.9 / 5.5GHz | 125W 250W |
36MB 30MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Core Ultra 7 265KF | 36,012 | 52,800円 | 20/20 | 3.9 / 5.5GHz | 125W 250W |
36MB 30MB |
– | 13TOPS |
| Core i7-14700K | 34,520 | 68,980円 | 20/28 | 3.4 / 5.6GHz | 125W 253W |
28MB 33MB |
UHD Graphics 770 (759) |
– |
| Core i7-14700KF | 34,643 | 65,480円 | 20/28 | 3.4 / 5.6GHz | 125W 253W |
28MB 33MB |
– | – |
| Core i7-14700 | ~28,424 | 65,800円 | 20/28 | 2.1 / 5.4GHz | 65W 219W |
28MB 33MB |
UHD Graphics 770 (759) |
– |
| Core i7-14700F | ~28,450 | 59,980円 | 20/28 | 2.1 / 5.4GHz | 65W 219W |
28MB 33MB |
– | – |
| Core Ultra 7 265 | ~28,281 | 64,640円 | 20/20 | 2.4 / 5.3GHz | 65W 182W |
36MB 30MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Core Ultra 7 265F | ~27,767 | 53,840円 | 20/20 | 2.4 / 5.3GHz | 65W 182W |
36MB 30MB |
– | 13TOPS |
| Ryzen 7 9850X3D | 23,206 | 88,980円 | 8/16 | 4.7 / 5.6GHz | 120W 162W |
8MB 96MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 9800X3D | 22,911 | 64,800円 | 8/16 | 4.7 / 5.2GHz | 120W 162W |
8MB 96MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 9700X | 21,393 | 40,900円 | 8/16 | 3.8 / 5.5GHz | 65W 88W |
8MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 7700X | 20,135 | 40,000円 | 8/16 | 4.5 / 5.4GHz | 105W 142W |
8MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 7700 | 19,403 | 39,800円 | 8/16 | 3.8 / 5.3GHz | 65W 88W |
8MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 7800X3D | 18,475 | 54,980円 | 8/16 | 4.2 / 5.0GHz | 120W 162W |
8MB 96MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 8700G | 17,982 | 38,800円 | 8/16 | 4.2 / 5.1GHz | 65W 88W |
8MB 16MB |
Radeon 780M (3227) |
16TOPS |
| Ryzen 7 8700F | 17,772 | 23,980円 | 8/16 | 4.1 / 5.1GHz | 65W 88W |
8MB 16MB |
– | 16TOPS |
| Ryzen 7 7700X3D | 16,765 | 58,000円 | 8/16 | 4.0 / 4.5GHz | 120W 162W |
8MB 96MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 7 5700X | 14,309 | 32,980円 | 8/16 | 3.4 / 4.6GHz | 65W 76W |
4MB 32MB |
– | – |
| Ryzen 7 5700X3D | 13,615 | 8/16 | 3.0 / 4.1GHz | 105W 142W |
4MB 96MB |
– | – |
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus |
|
| Core Ultra 7 265K |
|
| Core i7-14700K |
|
| Core i7-13700K |
|
| Core i7-14700(PL解除) |
|
| Ryzen 7 9800X3D |
|
| Ryzen 7 9700X |
|
| Ryzen 7 7700X |
|
| Core i7-14700(65W付近) |
|
| Ryzen 7 7700 |
|
| Ryzen 7 7800X3D |
|
| Ryzen 7 8700G |
|
| Ryzen 7 5700X |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D |
|
| Ryzen 7 7800X3D |
|
| Core i7-14700K |
|
| Core i7-13700K |
|
| Ryzen 7 9700X |
|
| Ryzen 7 7700X |
|
| Ryzen 7 7700 |
|
| Core Ultra 7 265K |
|
| Ryzen 7 5800X3D |
|
| Core i7-12700K |
|
| Ryzen 7 5700X |
|
| Ryzen 7 5700G |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 7 5700X |
|
| Ryzen 7 7800X3D |
|
| Ryzen 7 9700X |
|
| Ryzen 7 7700 |
|
| Ryzen 7 5700G |
|
| Ryzen 7 5800X3D |
|
| Ryzen 7 7700X |
|
| Ryzen 7 9800X3D |
|
| Core Ultra 7 265K |
|
| Core i7-12700K |
|
| Core i7-13700K |
|
| Core i7-14700K |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 7 5700G |
|
| Ryzen 7 7800X3D |
|
| Ryzen 7 5700X |
|
| Ryzen 7 5800X3D |
|
| Ryzen 7 7700 |
|
| Ryzen 7 9800X3D |
|
| Ryzen 7 7700X |
|
| Ryzen 7 9700X |
|
| Core i7-12700K |
|
| Core Ultra 7 265K |
|
| Core i7-13700K |
|
| Core i7-14700K |
|
下記からは一部のCPUをピックアップして、所感について触れていこうと思います。

Core Ultra 7 270K Plus
24コアで約6万円の化け物コスパCPU
NPUも搭載、そこそこの内蔵GPUも
| 参考価格 | 約6万円 |
| コア スレッド | 24コア(8P+16E) 24スレッド |
| L2キャッシュ | 40MB |
| L3キャッシュ | 36MB |
| 内蔵GPU | Xe-LPG 4コア |
| NPU | 13TOPS |
「Core Ultra 7 270K Plus」は2026年3月末ごろに登場した化け物コスパCPUです。
「Core Ultra 9 285K」と同じ24コア構成(8P+16E)で約6万円という安さで、NPUも搭載し、悪くない性能の内蔵GPUまで搭載します。
これまで8万円~9万円必要だった最上位ハイエンド級の性能をわずか6万円で実現しています。このCPUのせいで既存のハイエンドCPUの多くが存在価値を激減させられてしまいました。
ゲーム性能が懸念となっていた「Core Ultra 200シリーズ」ですが、そこも少し改善が進んでおり、「Ryzen 9000(X3D以外)」並みのゲーム性能に到達したことも選び易い要因です。
ただし、依然として「Ryzen 7000X3D / 9000X3D」にはゲーム性能で劣るため、ゲーム性能特化なら最有力の選択肢ではない点には注意が必要です。

Core Ultra 7 265K
270K Plusの方がやはり良いけど、
まだ有力な高コスパCPU
| 参考価格 | 約5.3万円~ |
| コア スレッド | 20コア(8P+12E) 20スレッド |
| L2キャッシュ | 36MB |
| L3キャッシュ | 30MB |
| 内蔵GPU | Xe-LPG 4コア ※F版は無し |
| NPU | 13TOPS |
「Core Ultra 7 265K」は20コアで5万円台中盤の高コスパCPUです。
4万円台の頃は高コスパ筆頭CPUでしたが、270K Plusの登場後に5万円台に値上がりしてやや地位を下げました。
24コアで6万円の「Core Ultra 7 270K Plus」の方が魅力が強い感は否めませんが、それでも十分に有力な高コスパCPUです。
270K Plusの24コアはほとんどの人によってはオーバースペックですし、増えるコアはEコアなので重い処理での効率が良くなる訳でもありません。NPUや内蔵GPUの性能もほぼ同じです。
そのため、安さ重視なら約5,000円前後安い265Kも魅力があります。
ただし、ゲーム性能面では競合CPUと比べてやや微妙な点に注意が必要です。
4万円前後の「Ryzen 7 9700X / 7700」と同クラスのゲーム性能なのでコスパが負ける他、同価格帯の「Ryzen 7 7800X3D / 7700X3D」にはゲーム性能では大敗です。
270K Plusもキャッシュ容量が若干増えた影響でゲーム性能で少し負けるようになっています。

Ryzen 9 9800X3D
ゲーム最強クラスのCPU
ただし、8コアにしては高すぎる
| 参考価格 | 約6.4万円~ |
| コア スレッド | 8コア 16スレッド |
| L2キャッシュ | 8MB |
| L3キャッシュ | 96MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) |
| NPU | – |
「Ryzen 7 9800X3D」は、2026年8月時点でゲーム性能で最強クラスのCPUです。
「3D V-Cache」という追加のL3キャッシュが64MB搭載されており、ゲーム性能が非常に優れているのが特徴です。ゲーム性能は一般消費者が特に意識する性能なので、そこが強力なのが大きいです。
その最強クラスのゲーム性能を備えるCPUの中では最も安価な、6万円台前半程度という価格が魅力です。ハイエンドCPUほどは高くありません。
ただし、ゲーム性能以外の点では微妙な点が多いのが懸念点です。
まず、8コアで6万円というのが高すぎます。全てが高性能コアという点を考慮しても高いです。270K Plusは24コアを6万円で搭載しています。
また、内蔵GPUも低性能で、NPUも搭載していないのも微妙なところです。
しかし、現在のCPUは1コアでも高性能なので、8コアもあれば一般用途なら困ることはほぼなかったりはしますし、ゲーミングPCなら内蔵GPUやNPUの必要性もかなり薄れるので、実質的なところではデメリットがデメリットとして捉えなくても良い人が多いため、非常に人気のゲーム用CPUとなっています。

Ryzen 7 7800X3D
Ryzen 7 7700X3D
旧世代化しても十分に強力なゲームCPU
電力効率も非常に良い
| 参考価格 | 約5.5万円~ |
| コア スレッド | 8コア 16スレッド |
| L2キャッシュ | 8MB |
| L3キャッシュ | 96MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) |
| NPU | – |
「Ryzen 7 7800X3D」は、ゲームで強力な8コアCPUです。7700X3Dもクロックが少し低い以外は同じCPUです。
大容量のL3キャッシュのおかげで非常に優れたゲーム性能を持ちます。
後に登場した「Ryzen 9000X3D」には少し劣るゲーム性能ですが、それ以外のCPUには未だに大きく有利さを保つ十分に強力なゲームCPUです。
8コアCPUにしては高価というデメリットは9800X3Dと同じですが、7800X3Dの方が1万円前後ほど安価なので、まだ正当化できるレベルです。
また、7800X3Dは標準設定で非常に低消費電力で効率が良いのも魅力です。
物理的な設計上、コアの冷却がしにくくなっているため、標準の電力制限がかなり厳しめに設定されていることが要因です。最大化負荷でも80W以下ほどの消費電力となっており、電力効率がものすごく良いです。
デメリットの8コアCPUにしては高価な点や、内蔵GPUが低性能で、NPUもない点は考慮する必要がありますが、ゲームを重視しつつも価格を抑えたい場合には非常に魅力的な選択肢です。

Ryzen 7 9700X
Ryzen 7 7700
無難な8コアミドルCPU
| 参考価格 | 4万円前後~ |
| コア スレッド | 8コア 16スレッド |
| L2キャッシュ | 8MB |
| L3キャッシュ | 32MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) |
| NPU | – |
4万円クラスの無難な8コアミドルCPUです。
明確な強みと言えるものはありませんが、安価なミドル構成用のCPUとして無難です。
一般用途なら十分な性能があり、ゲーム性能もそこそこで、高すぎない価格で、AM5 CPUは安価なマザーボードを選び易いのも良いです。
低消費電力で低発熱なのも良いです。TDPが65W~88Wと標準でも低い値で固定されているので、クーラーや電源にも大して気を遣う必要がなく、BTOでも価格を下げやすいCPUです。
9700Xと7700の性能差は小さいので、市場価格を見ながら選択したいです。

Ryzen 7 5700X
低価格構成で非常に強力
安価なマザボ&DDR4メモリ
| 参考価格 | 約3.2万円~ |
| コア スレッド | 8コア 16スレッド |
| L2キャッシュ | 4MB |
| L3キャッシュ | 32MB |
| 内蔵GPU | – |
| NPU | – |
「Ryzen 7 5700X」は低価格構成で非常に強力な旧世代CPUです。
マザーボードが非常に安価な上、安価なDDR4メモリを採用できるため、最新CPUと比べるとPC全体の費用を大きく抑えることができ、低価格構成では非常に大きいです。
L3キャッシュは多めの32MBを搭載しているため、旧世代の割にはゲーム性能も低すぎず、低価格構成ならネックになりにくいのが人気を支えています。
しかも、旧世代ながら電力面も優秀という点も選びやすいです。
その安さのおかげでグラボのグレードを一つ上げることができるレベルなので、低価格構成では実用コスパがめちゃくちゃ良い人気CPUです。
ただし、内蔵GPUもNPUも搭載しておらず、DDR4メモリと旧世代マザボは次世代では使えない可能性が高く、将来性という点では非常に低いです。

Ryzen 7 8700G
高性能内蔵GPU&NPU搭載
重めのゲームにも対応可能
| 参考価格 | 38,800円~ |
| コア スレッド | 8コア 16スレッド |
| L2キャッシュ | 8MB |
| L3キャッシュ | 16MB |
| 内蔵GPU | Radeon 780M(12CU) |
| NPU | 16TOPS |
「Ryzen 7 8700G」は高性能内蔵GPU搭載が魅力のCPU(APU)です。NPUも搭載しています。
内蔵GPUの「Radeon 780M」はゲームのベンチマークでは「GeForce GTX 1650」にも迫る基本性能を持っており、少し重めのゲームにも対応できるレベルです。
更に、「AFMF」という手軽なフレーム生成機能にも対応していることもポイントです。
操作フレームが変わらない点は注意が必要ですが、見掛けの滑らかさは底上げすることができます。
ライトユーザーならこれ一つで全ての処理に対応できるレベルとなっており、その汎用性の高さが強みです。
ゲームコスパだけを求めるならグラボを搭載する方が良いという点は留意ですが、グラボほどの性能が要らないなら有力な選択肢です。
Core 5系 と Ryzen 5

Core Ultra 5 / i5およびRyzen 5は主流CPUにおける中級モデルです。いわゆるミドルレンジに区分されます。
中級とはいっても現在では十分に高性能で、「可・不可」でいえば不可能な事はないレベルの高性能さです。
価格はやや幅が広く、おおよそ2万円台~4万円となっています。
| CPU名 |
マルチ
スレッド |
シングル スレッド |
ゲーミング※ |
消費電力
発熱
|
|
|---|---|---|---|---|---|
![]() |
Core Ultra 5 250K Plus
18コア(6P+12E) 18スレッド |
★4.5 | ★4.75 | ★4.0 | ★3.5 |
![]() |
Core Ultra 5 235~245K
14コア(6P+8E) 14スレッド |
★4.0(K) ★3.75(K無し) |
★4.5(K) ★4.25(K無し) |
★3.75 | ★4.25(K無し) ★3.75(K) |
![]() |
Core i5-14600K(F)
Core i5-13600K(F) 14コア(6P+8E) 20スレッド |
★4.0 | ★4.25 | ★4.0 | ★2.75 |
![]() |
Core Ultra 5 225
10コア(6P+4E) 10スレッド |
★3.5 | ★4.25 | ★3.75 | ★4.25 |
![]() |
Core i5-14500
Core i5-13500 14コア(6P+8E) 20スレッド |
★3.75 | ★4.0 | ★3.75 | ★4.0 |
![]() |
Ryzen 5 9000
6コア12スレッド Ryzen 5 9600 等 |
★3.75 | ★4.5 | ★4.25 | ★4.0 |
![]() |
Core i5-14400(F)
Core i5-13400(F) 10コア(6P+4E) 16スレッド |
★3.5 | ★4.0 | ★3.75 | ★4.0 |
![]() |
Ryzen 5 7000
6コア12スレッド 7600X 等 |
★3.5 | ★4.0 | ★4.0 | ★4.0(無印) ★3.5(X) |
![]() |
Ryzen 5 8000G
6コア12スレッド 8600G 等 高性能内蔵GPU |
★3.25 | ★4.0 | ★3.75 | ★4.0 |
![]() |
Ryzen 5 5000
6コア12スレッド 5600X 等 |
★2.75 | ★3.5 | ★3.75 | ★4.0 |
Core i5とRyzen 5の人気モデルを一部抜粋して比較しています。
| CPU | Cinebench R23 Multi |
参考価格 | コア/ スレッド |
動作クロック 定格 / 最大 |
TDP PL1 / 最大 |
キャッシュ L2 / L3 |
内蔵GPU (スコア*) |
NPU (INT8) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 5 250K Plus | 31,851 | 40,980円 | 18/18 | 4.2 / 5.3GHz | 125W 159W |
30MB 30MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Core Ultra 5 250KF Plus | 31,851 | 36,980円 | 18/18 | 4.2 / 5.3GHz | 125W 159W |
30MB 30MB |
– | 13TOPS |
| Core Ultra 5 245K | 25,124 | 34,980円 | 14/14 | 4.2 / 5.2GHz | 125W 159W |
26MB 24MB |
Xe-LPG (4コア) (2330) |
13TOPS |
| Core Ultra 5 245KF | 25,188 | 30,980円 | 14/14 | 4.2 / 5.2GHz | 125W 159W |
26MB 24MB |
– | 13TOPS |
| Core i5-14600K | 24,262 | 14/20 | 3.5 / 5.3GHz | 125W 181W |
20MB 24MB |
UHD Graphics 770 (759) |
– | |
| Core i5-14600KF | 24,645 | 14/20 | 3.5 / 5.3GHz | 125W 181W |
20MB 24MB |
– | – | |
| Core Ultra 5 235 | 22,658 | 43,950円 | 14/14 | 3.4 / 5.0GHz | 65W 121W |
26MB 24MB |
Xe-LPG (3コア) (1778) |
13TOPS |
| Core i5-14500 | 22,049 | 14/20 | 2.6 / 5.0GHz | 65W 154W |
11.5MB 24MB |
UHD Graphics 770 (759) |
– | |
| Ryzen 5 9600X | 17,067 | 36,500円 | 6/12 | 3.9 / 5.4GHz | 65W 88W |
6MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 5 9600 | 32,670円 | 6/12 | 3.8 / 5.2GHz | 65W 88W |
6MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– | |
| Ryzen 5 9500F | 27,580円 | 6/12 | 3.8 / 5.2GHz | 65W 88W |
6MB 32MB |
– | – | |
| Core Ultra 5 225 | 17,043 | 31,980円 | 10/10 | 3.3 / 4.9GHz | 65W 121W |
22MB 20MB |
Xe-LPG (2コア) (1079) |
13TOPS |
| Core Ultra 5 225F | 16,415 | 25,280円 | 10/10 | 3.3 / 4.9GHz | 65W 121W |
22MB 20MB |
– | 13TOPS |
| Core i5-14400 | 16,000 | 10/16 | 2.5 / 4.7GHz | 65W 154W |
9.5MB 20MB |
UHD Graphics 730 (609) |
– | |
| Core i5-14400F | 16,150 | 27,980円 | 10/16 | 2.5 / 4.7GHz | 65W 148W |
9.5MB 20MB |
– | – |
| Ryzen 5 7600X | 15,263 | 28,980円 | 6/12 | 4.7 / 5.3GHz | 105W 142W |
6MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 5 7600 | 14,424 | 27,800円 | 6/12 | 3.8 / 5.1GHz | 65W 88W |
6MB 32MB |
RDNA 2 (2CU) (722) |
– |
| Ryzen 5 8600G | 14,067 | 28,800円 | 6/12 | 4.3 / 5.0GHz | 65W 88W |
6MB 16MB |
Radeon 760M (2698) |
16TOPS |
| Ryzen 5 7500F | 13,897 | 25,280円 | 6/12 | 3.7 / 5.0GHz | 65W 88W |
6MB 32MB |
– | – |
| Ryzen 5 8400F | 13,361 | 22,800円 | 6/12 | 4.2 / 4.7GHz | 65W 88W |
6MB 16MB |
– | – |
| Ryzen 5 8500G | 11,521 | 23,980円 | 6/12 | 3.5 / 5.0GHz | 65W 88W |
6MB 16MB |
Radeon 740M (1784) |
– |
| Ryzen 5 5600X | 11,430 | 6/12 | 3.7 / 4.6GHz | 65W 76W |
3MB 32MB |
– | – | |
| Ryzen 5 5600T | 11,465 | 6/12 | 3.5 / 4.5GHz | 65W 76W |
3MB 32MB |
– | – | |
| Ryzen 5 5600GT | ? | 22,850円 | 6/12 | 3.6 / 4.6GHz | 65W 88W |
3MB 16MB |
Radeon RX Vega 7 (1337) |
– |
| Ryzen 5 5600G | 11,077 | 6/12 | 3.9 / 4.4GHz | 65W 88W |
3MB 16MB |
Radeon RX Vega 7 (1337) |
– | |
| Ryzen 5 5600 | 10,988 | 22,980円 | 6/12 | 3.5 / 4.4GHz | 65W 76W |
3MB 32MB |
– | – |
| Ryzen 5 5500GT | ? | 19,620円 | 6/12 | 3.6 / 4.4GHz | 65W 88W |
3MB 16MB |
Radeon RX Vega 7 (1337) |
– |
| Ryzen 5 5500 | 10,605 | 16,670円 | 6/12 | 3.6 / 4.2GHz | 65W 88W? |
3MB 16MB |
– | – |
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Core Ultra 5 250K Plus |
|
| Core Ultra 5 245K |
|
| Core i5-14600K |
|
| Core i5-13600K |
|
| Core Ultra 5 235 |
|
| Core i5-14500 |
|
| Core i5-13500 |
|
| Core i5-12600K |
|
| Ryzen 5 9600X |
|
| Core Ultra 5 225 |
|
| Core i5-14400 |
|
| Core i5-13400 |
|
| Ryzen 5 7600X |
|
| Ryzen 5 7600 |
|
| Ryzen 5 8600G |
|
| Ryzen 5 7500F |
|
| Ryzen 5 8400F |
|
| Core i5-12400 |
|
| Ryzen 5 8500G |
|
| Ryzen 5 5600X |
|
| Ryzen 5 5600G |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 5 9600X |
|
| Ryzen 5 7600X |
|
| Core i5-14600K |
|
| Ryzen 5 7600 |
|
| Core i5-13600K |
|
| Core Ultra 5 245K |
|
| Core i5-12600K |
|
| Ryzen 5 5600X |
|
| Core i5-13400F |
|
| Core i5-12400F |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Ryzen 5 5600X |
|
| Core i5-12400F |
|
| Core i5-13400F |
|
| Ryzen 5 7600 |
|
| Ryzen 5 9600X |
|
| Ryzen 5 7600X |
|
| Core i5-12600K |
|
| Core Ultra 5 245K |
|
| Core i5-13600K |
|
| Core i5-14600K |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Core i5-12400F |
|
| Ryzen 5 5600X |
|
| Core i5-13400F |
|
| Ryzen 5 7600 |
|
| Core Ultra 5 245K |
|
| Core i5-12600K |
|
| Ryzen 5 9600X |
|
| Ryzen 5 7600X |
|
| Core i5-14600K |
|
| Core i5-13600K |
|
下記からは一部のCPUをピックアップして、所感について触れていこうと思います。

Ryzen 5 9600(X)
Ryzen 5 9500F
Ryzen 5 7600(X)
Ryzen 5 7500F
安価に優れたゲームコスパとAM5の長期サポート
| 参考価格 | 2.5~3.5万円 |
| コア スレッド | 6コア 12スレッド |
| L2キャッシュ | 6MB |
| L3キャッシュ | 32MB |
| 内蔵GPU | RDNA 2(2CU) ※F版は無し |
| NPU | – |
2万円台中盤~という安さの割には優れたゲーム性能を持ち、長期サポートのAM5というのが魅力の6コアCPUです。
やはり魅力はゲームコスパの高さです。安価な新しい世代のCPUというだけでなく、L3キャッシュが32MBと安い割には多めなので、安いCPUの中では重いゲームでも比較的ボトルネックになりにくいです。
また、長期サポートのAM5で安価なCPUというのが良く、将来的には別のRyzenへ移行することを考慮した「とりあえず用」としても選び易いです。
DDR5メモリしか使えないのが低価格構成では気になるところですが、低価格向けのCPUとしてはデメリットが少ない選択肢だと思います。

Ryzen 5 8600G
安価にNPUと高性能内蔵
| 参考価格 | 2.9万円前後~ |
| コア スレッド | 6コア 12スレッド |
| L2キャッシュ | 6MB |
| L3キャッシュ | 32MB |
| 内蔵GPU | Radeon 760M(8CU) |
| NPU | 16TOPS |
「Ryzen 5 8600G」は高性能内蔵GPU搭載が魅力のCPU(APU)です。NPUも搭載しています。
内蔵GPU「Radeon 760M」はゲームのベンチマークでは「GeForce GTX 1650」を少し下回るくらいの基本性能を持っています。少し重めくらいのゲームにも対応できるレベルです。
更に、「AFMF」という手軽なフレーム生成機能にも対応しているのがポイントです。
操作フレームが変わらない点は留意しておく必要がありますが、FPSを底上げすることができます。
3万円クラスでCPU一つでこれだけの性能を得られるのは、非常に実用コスパと汎用性に優れていると思います。ライトユーザーならこれ一つでほぼ全ての処理に対応できるレベルです。
ゲームコスパだけを求めるならグラボを搭載する方が良いという点は留意ですが、グラボほどの性能が要らないなら有力な選択肢です。

Core Ultra 5 250K Plus
非常に優れたミドルCPU
圧倒的なマルチスレッド性能コスパ
そこそこの内蔵GPUとNPUも
| 参考価格 | 3.6~4.1万円 |
| コア スレッド | 18コア(6P+12E) 18スレッド |
| L2キャッシュ | 30MB |
| L3キャッシュ | 30MB |
| 内蔵GPU | Xe-LPG 4コア ※F版は無し |
| NPU | 13TOPS |
「Core Ultra 5 250K Plus」は2026年3月末ごろに登場した高コスパミドルレンジCPUです。
4万円クラスという価格ながら18コア(6P+4E)を搭載しており、ミドルレンジとは思えないマルチスレッド性能を発揮します。「Ryzen 9 9900X」にも匹敵するレベルです。
また、ゲーム性能も245Kよりは改善しており、「Ryzen 7 7700」などと同レベルになっています。
NPUも搭載し、そこそこの性能の内蔵GPUもあり、実用コスパが非常に優れたミドルCPUです。
ただし、高負荷時の電力効率がやや悪めな点や、ゲーム性能面は優れている訳ではない点は留意しておきたいです。
特に、ゲーム性能ではほぼ同価格の「Ryzen 7 9700X」に若干負けている点がやや気になります。
AM5の方がマザーボードの選択肢が多く安く、サポート期間も長いのも気になります。
内蔵GPUやNPUや高いマルチスレッド性能が要らず、ゲームや将来的なCPU換装を重視したいなら9700Xの方が少し有利です。
とはいえ、総合的なコスパでいえばミドルレンジでも最強クラスなのは間違いないです。

Core Ultra 5 245K
3万円台中盤とは思えない総合力
非常に優れたマルチスレッド性能コスパ
そこそこの内蔵GPUとNPU
| 参考価格 | 3.2~3.5万円 |
| コア スレッド | 14コア(6P+8E) 14スレッド |
| L2キャッシュ | 26MB |
| L3キャッシュ | 24MB |
| 内蔵GPU | Xe-LPG 4コア ※F版は無し |
| NPU | 13TOPS |
「Core Ultra 5 245K」は3万円台前半~という安さで14コアを搭載しつつ、NPUも搭載し、F無し版ではそこそこの内蔵GPUまで搭載するという、超高コスパCPUです。
K付きですが、消費電力は思ったよりは高くはなく、空冷クーラーでも十分運用可能なのが嬉しいです。
総合力という意味では超強力なのは間違いないのですが、ゲーム性能の低さが致命的となってやや不人気なCPUです。「Ryzen 7000(X3D以外)」を少し下回るゲーム性能となっています。
やはり同予算でゲーム性能を少し伸ばせるならそちらを選ぶ人が多く、ゲーミングPCでDDR5を折角採用するなら「Ryzen 7 9700X / 7700」の方が良いという考えの人が基本となってしまうようで、割と破格の安さですが浮上してきません。
現在では「Core Ultra 5 250K Plus」もあるので、ゲーム性能は多少低くても良いという人以外にはあまり見向きされないCPUとなっています。

Core Ultra 5 225
NPU搭載で最安2万円台中盤
悪くないけど8600Gの方が良い
| 参考価格 | 2.5~3.2万円 |
| コア スレッド | 10コア(6P+4E) 10スレッド |
| L2キャッシュ | 22MB |
| L3キャッシュ | 20MB |
| 内蔵GPU | Xe-LPG 2コア ※F版は無し |
| NPU | 13TOPS |
「Core Ultra 5 225」は安価にNPUを搭載しているのが魅力の「最安の Core Ultra」です。
2026年8月時点で225Fが最安約2.5万円となっており、NPU搭載機としては非常に安価です。登場当初は論外レベルでしたが、今では悪くない選択肢となりました。
とはいえ、同価格帯に「Ryzen 5 8600G」があり、NPUや内蔵GPU目的ならそちらの方が良いです。マザーボードの価格やサポート期間でも劣るので、相対的には微妙だったりします。
メモリ高騰のせいでDDR5採用の安さ特化CPUはやや厳しい立ち位置な上、似たポジションの競合CPUに劣っているので、悪くはないけどあえて選ぶ必要は感じないCPUという印象です。

Core i5-14400
低価格構成で強力
安価なマザボ&DDR4メモリ
5700Xのライバルだけどわずかに不利?
| 参考価格 | 2.7~3.4万円 |
| コア スレッド | 10コア(6P+4E) 16スレッド |
| L2キャッシュ | 9.5MB |
| L3キャッシュ | 20MB |
| 内蔵GPU | UHD Graphics 730 ※F版は無し |
| NPU | – |
「Core i5-14400F」は低価格構成で強力な安価な旧世代CPUです。
本体が約2.7万円~と安価なのはもちろん、マザーボードも安価で、安価なDDR4メモリを採用できるため、最新CPUと比べるとPC全体の費用を大きく抑えることができ、低価格構成では非常に大きいです。
ライバルは「Ryzen 7 5700X」となっており、非常に似た強みを持ちます。
差というと、価格は少し14400Fの方が安いけど、L3キャッシュ容量が5700Xの方が少し多くてボトルネックになりにくい強みがあるという感じです。個人的には5700Xの方がわずかに有利だし、実際人気の印象です。
とはいえ、14400Fも十分高コスパなので、価格を注視したいCPUです。
ただし、内蔵GPUもNPUも搭載しておらず、DDR4メモリと旧世代マザボは次世代では使えない可能性が高く、将来性という点では非常に低いです。
Core 3系 と Ryzen 3

Core 3系およびRyzen 3は主流シリーズにおける下位モデルです。価格は安く、おおよそ1万円台前半~2万円程度となっています。
搭載コアが少ないため、Core 5系 / Ryzen 5以上と比較すると性能は格段に低いです。
とはいえ、現在ではWeb閲覧やOffice作業などの軽作業であれば十分すぎるくらいの性能は持っています。その安価さのおかげで、特に重い作業をしないのであればコスパは悪くありません。
また、消費電力や発熱も少ないため、小さなケースで運用するのにも適しています。ゲーミング用途でも、上位モデルと比べるとパフォーマンスが劣るというだけで、普通に使えはします。
ですが、上位モデルとの性能が非常に大きく、「3を買うなら、少し予算を追加して5買った方がお得」というのが明らかなので、他モデルより人気は低めです。
そのことをメーカーも承知しているのか、特にデスクトップではIntelもAMDもCore 3系およびRyzen 3の販売にあまり積極的ではない印象です。
Intelは第14世代Core以降は「3」の消費者向けの投入がありませんし、AMDもRyzen 5000シリーズ以降は消費者向けの一般販売モデルが無いなど、かなり影の薄いCPUになっています。
とにかく動けば良いので安いPCが欲しいという場合に限り有用なCPUかなと思います。
| CPU名 |
マルチ
スレッド |
シングル スレッド |
ゲーミング |
消費電力
発熱
|
|
|---|---|---|---|---|---|
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Core i3(第13,14世代)
|
★2.0 | ★3.5 | ★3.0 | ★4.25 |
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Core i3(第12世代)
|
★2.0 | ★3.5 | ★3.0 | ★4.25 |
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Ryzen 3(8000G)/OEM限定 ※内蔵GPU重視モデル |
★2.0 | ★3.5 | ★2.75 | ★4.25 |
Core i3とRyzen 3の人気モデルを一部抜粋して比較しています。
| CPU | Cinebench R23 |
参考価格 | コア/ スレッド |
動作クロック 定格/最大 |
TDP PL1 / 最大 |
キャッシュ L2 / L3 |
内蔵GPU (スコア*) |
NPU (INT8) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core i3-14100 | 9,091 | 21,380円 | 4/8 | 3.5 / 4.7GHz | 60W 89W |
5MB 12MB |
UHD Graphics 730 (609) |
– |
| Core i3-14100F | 9,091 | 16,470円 | 4/8 | 3.5 / 4.7GHz | 58W 89W |
5MB 12MB |
– | – |
| Ryzen 3 8300G | OEM限定 | 4/8 | 3.4 / 4.9GHz | 65W 88W |
4MB 8MB |
Radeon 740M (1784) |
– | |
| Core i3-13100 | 8,812 | 4/8 | 3.4 / 4.5GHz | 60W 89W |
5MB 12MB |
UHD Graphics 730 (609) |
– | |
| Core i3-13100F | 8,812 | 4/8 | 3.4 / 4.5GHz | 58W 89W |
5MB 12MB |
– | – | |
| Core i3-12100 | 8,172 | 4/8 | 3.3 / 4.3GHz | 60W 89W |
5MB 12MB |
UHD Graphics 730 (609) |
– | |
| Core i3-12100F | 8,172 | 4/8 | 3.3 / 4.3GHz | 58W 89W |
5MB 12MB |
– | – |
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Core i3-14100 |
|
| Core i3-14100F |
|
| Core i3-13100 |
|
| Core i3-13100F |
|
| Core i3-12100 |
|
| Core i3-12100F |
|
| CPU名称 | スコア |
|---|---|
| Core i3-14100 |
|
| Core i3-14100F |
|
| Core i3-13100 |
|
| Core i3-13100F |
|
| Core i3-12100 |
|
| Core i3-12100F |
|
軽作業限定の安さ特化なら悪くはないけど、コスパを少しでも考えるなら上位モデルの検討を
Core i3 / Ryzen 3は、特に一般消費者向けとしてはコスパは正直微妙です。実際人気もあまり無く、メーカー側もそこまで力を入れていない印象のモデルになります。
なので、基本的には出来ればCore i5 / Ryzen 5以上の上位モデルの検討をおすすめします。
ただ、一応現行モデルの比較はざっくりとやっておきたいと思いますので、興味があればご覧ください。
比較について、Ryzenでは5000/7000シリーズでは一般消費者向けのRyzen 3は一つも投入されなかったためにCore i3との比較が不可能でしたが、2024年1月にようやく「Ryzen 3 8300G」が登場し、比較対象が生まれました。ただ、こちらもOEM限定(ショップ等の既製品PCでのみの販売)なので、ほとんど流通はしなさそうな気はしますが…。それはとりあえず置いておきます。
「第13・14世代のCore i3」と「Ryzen 3 8300G」のコア・スレッド数はどちらも4コア8スレッドです。ただし、Ryzen 3 8300Gは小型の「Zen 4c」コアを3つ含むため、Core i3の方がCPU性能はやや有利です。とはいえ、劇的な差があるほどではないですし、元々軽作業前提のCPUですから、実用性にはさほど影響はないレベルだと思います。
一応、安価なグラボと併せて安さ特化のゲームPCとして運用したい場合にはCore i3が有利にはなりますが、「Ryzen 3 8300G」がOEM限定のため、気にする必要が生まれていません。
そして、最大のポイントは内蔵GPUです。内蔵GPU性能は「Ryzen 3 8300G」の「Radeon 740M」の方が大幅に有利です。
8300Gの内蔵GPUも特別高性能ではないものの、軽いゲームやFHD以下の簡単な動画編集なら比較的快適に行える性能があります。それに対し、Core i3の内蔵GPUはゲームのベンチマークだと半分程度の性能になってしまうので、大きな差です。動画視聴や特に軽いゲームでは問題ないレベルなものの、その他のグラフィック処理は基本厳しめなので、少しでも良いからグラフィック性能を欲しい場合にはRyzen 3 8300Gの優位性は大きいかなと思います。
前述のように、CPU性能やグラボ利用時のゲーム性能ではCore i3が有利な側面もあるものの、立ち位置的にはそれらは基本求められないのが「Core i3 / Ryzen 3」だと思われ、軽作業前提の汎用PCとして考えるなら「Ryzen 3 8300G」がやや有利だと思います。










btoでゲーミングpcを買おうと思ってるんですが、ryzenとintelで悩んでます。
wqhdでのmmoとsteamがメインでfpsはやらないと思います。
予算などをもう少し聞かないと確かなことは言えませんが、
性能重視なら、今だとやや高価になってしまいますが、Intelの第12世代Coreプロセッサー搭載機がおすすめです。
ただし、Core i9は価格も高く電力効率も良くないので、Core i5-12600K(F)かCore i7-12700K(F)をおすすめします。
登場時期的にはやや古めのものになりますが、第11世代のCoreとRyzen 5000シリーズは上記の第12世代よりは大きく安いものが多いので、ゲーミングコスパ重視なら良いと思います。
ryzen5000シリーズだと7か9になるんでしょうか?
コスパと電力効率的には特にRyzen 9が良くて、Ryzen 5も安い分良いです。
Ryzen 7 5800Xは他二つに比べるとコスパと電力効率で劣るので、一歩落ちるかなという感じです。
ただし、最近だと在庫が余っているためか大きめの値引きも見られますし、性能自体は悪くないので、値段次第ではありって感じになると思います。
いつも分かりやすい記事拝見させていただいております。
質問なのですが自分は年度末頃に初めてPCを組もうとしていて構成はRTX3060tiとcorei5 11400Fを想定しております。
ですが色々調べたところこれではボトルネックが出ます。
それでcorei7 10700か11700にしようか迷っているのですが、予算の都合上できるだけ安く済ませたいと思っています。
1万5000円ほど追加してi7に変更する意味はあるのでしょうか?回答よろしくお願いします。
いつも見てくださってありがとうございます。
煮え切らない言い方で申し訳ないですが、Core i7にする必要性は用途や求めるレベルによると思います。少しでもゲームのfpsを上げたいとかマルチスレッド性能が重要な処理を頻繁にやるのであれば、コアが2つ多いCore i7の恩恵は大きいと思います。逆に、重いゲームやソフトのパフォーマンスが多少落ちてでも安く済ませたい場合にはCore i5が適しています。Core i5-11400Fでも2~3年前くらいのCore i7を大幅に超える性能があるので、よほど重い処理じゃなければ大きな不満が出ることは無いと思います。
また、質問の意義を失うことを言ってしまいますが、Intelの第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake)が来月11月の初旬に出ると言われているので、年度末ならそちらが最新世代になるのかなと思います(一応リーク情報です)。なので、発売を待ってみてから考えても良いのかなと思います。
一応軽く噂で言われていることを羅列しておくと、新しいメモリ規格のDDR5に対応しててDDR4より少し高くなるとか、コア仕様がWindows 11に最適化されているかも、とかあるようです。
返信ありがとうございます。
ゲーム以外にも色々手を出したいと思っていたのでi7の方がいいですかね…
メモリも考慮して増設するとか12世代も出たら調べて考えてみます!
今ではCore i5でも普通に高性能なので、重い処理でも基本問題無くこなせると思います。
ただ、たとえばPC全体で20万円の場合の2万円のプラスは1割ですが、コア数が6→8になるならCPUのマルチスレッド性能は少なくとも2~3割の向上は期待できると考えることができます。CPU単体のコスパではCore i5が非常に強いですが、PC全体で考えると高性能なCPUの方がコスパが良く見えます。それと費用が高くなるデメリットをどう考えるかという部分ですね…。
性能向上分を活かせないなら無駄な費用ですが、後になってから換えたいとなっても難しいですから、重い処理も想定するならCore i7以上が無難だという通説はある程度その通りだとは思います。
2D CADを主に使いますがどちらのCPUが最適なのでしょうか?多くのデータを読み込むのですがCPUを選ぶ際どこに1番気をつけたらよいでしょうか?お時間ありましたらご返信のほどよろしくお願いします。
CADについては正直詳しくはないのですが、ソフトの使用映像を見る限りは軽い処理や読み込みが積み重なっていて、処理の手数が多くてレスポンスが重要に見えるので、2DCADは3DCADほどコア数(マルチスレッド性能)は重要でないですが、シングルスレッド性能は高い方が適しているのかなという認識です。
ただ、全体的な処理自体は最近の重いゲームとか動画編集とかよりは恐らく軽いと思うので、最新のCore i5 / Ryzen 5以上という感じで良いと思います。ただ、Core i5とRyzen 5のTDP65Wのモデル(Core i5-11400やRyzen 5 5600G等)は最大クロックが少し低くて、シングルスレッド性能が他モデルより少し低いため、一応向いてはいないかなと思います(全然使えるとは思いますが)。
wqhdでmmorpgやりたいのでグラボとの兼ね合いもあるしryzenは次世代の噂もあるので、年末セールに数年間持ちこたえるスペックをどのレベルの値段で抑えるのかが難しいですね。
そうですね。基本的にはCPUを1ワンク上のものにするより、GPUを1ランク上のものにした方がゲーミングコスパ良いので、コスパを考えるならグラボとの兼ね合いは重要ですね。ただ、GPUのおかげでゲーミング性能は高くても、旧世代のCPUを選ぶのに抵抗がある人も居ると思うので難しいですね。
Ryzenは改良版(3D V-Cache版)のZen3が近い内に投入される予想ですね。次のRyzenの性能も気になりますし、今CPU単体で一番コスパが良いのは「Core i7-12700K(F)」か「Core i5-12600K(F)」だと思いますが、マザーボードが高価なZ690しかないせいで高いのが問題なので、安価なH670やB660が登場すれば少し選び易くなるかもですね。
インテル使ってたから変えようか検討ちゅうです
分かりやすくたいへん参考になりました。
Ryzen 系がよく売れているせいか、ヤフーオークでもインテル系が
安くなってきています。中でも、i7-2000番、3000番のでも
モバイルのCPUは、35度、45度、の低温度でまたよく売れるため
値上がりしちゃってます。 いいのか悪いのか・・
GPU HD4000 搭載のCPUは、非力ながらも・・多少の3Dも
扱えるソフトウエアー搭載なので・・人気が高いです。
Ryzen 7 5700X、Ryzen 5 5600(X無し)に期待したいですね!これもまたコスパ最高か?
5600Xや5800Xはモデルナンバーの割には高すぎるので、本当にそう思います。
vtゔぇちゅだctvじっhgvhvd
Ryzen 3 5300XやRyzen 7 5700Xなど、zen2世代の人気モデルの後継が登場するのが待ち遠しいですね!
人気モデルの後継でした………
こっそり修正しておきました。
私も本当にそう思いますが、今のIntel相手なら多少高くても売れるでしょうから引っ張ってきそうな気もしちゃいますね…。
返信がとても遅くなってしまって申し訳ございません。
ものすごい、参考になりました。
自作㍶を作る時、cpuはこれを参考に選ばせていただきます。
ありがとうございました。
ゲーミング&動画編集用のPCを作ろうと考えていますがRYZENかCORE iで悩んでます。
文章中にゲーミング性能と言う言葉が出ていますが、【主要スペック】にも【Cinebench R15】にもそれっぽい数値は記載されていないと思うのですが、何を見ればわかるのでしょうか?
★に換算された元情報(他ページ?)を教えてもらえないでしょうか?
ゲーミング性能は大手レビューサイトの記事等の多数の情報を参考にしながら、私自身が相対的に比較して評価している形なので単一のソースのようなものはありません。申し訳ありません。
Google等で気になるCPUの個別レビュー記事を探すか、宣伝みたいで申し訳ないですが、本サイトでも新着記事の上の方のCPU評価記事ではゲーミング性能(平均FPS)には軽く触れているので、よければご覧ください。
返信ありがとうございました。
返信が遅くなり申し訳ございませんでした。m(_ _)m
解説参考になりました。ありがとうございます。
いえいえ
参考にしていただけると幸いです