今おすすめのGPU(グラボ・ビデオカード)をランキング形式で5位まで紹介しています。デスクトップ向けのゲーム用途での評価です。
選定基準は、価格・実用性等を総合的に評価するようにしていますが、最優先はコスパと電力効率としています。
掲載の情報は記事更新時点のものです。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。価格は更新時点でのおおよその市場最安値価格です。
簡易比較表
本記事でランキング入りさせているGPUをまとめた簡易比較表です。
GPU名称 | 順位 | 性能スコア | TDP | メモリ | コスパ |
電力
効率
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参考価格 | |||
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DX12 | レイトレ | 容量 | 速度 | バス幅 | ||||||
RTX 3070 | 1 | 13,789 | 8,302 | 220W | 8GB | 14Gbps | 256bit | 0.187 | 62.7 | 73,800円 |
RTX 3060 Ti | 2 | 11,893 | 6,978 | 200W | 8GB | 14Gbps | 256bit | 0.175 | 59.5 | 67,800円 |
RX 6600 XT | 3 | 9,698 | 4,407 | 160W | 8GB | 16Gbps | 128bit | 0.187 | 60.6 | 51,980円 |
RTX 3080 10GB | 4 | 17,692 | 11,564 | 320W | 10GB | 19Gbps | 320bit | 0.161 | 55.3 | 109,800円 |
RX 6600 | 5 | 8,065 | 3,779 | 132W | 8GB | 14Gbps | 128bit | 0.192 | 61.1 | 41,980円 |
- 性能スコア(DX12):DX12(DirectX 12の略)は現在最も主流といえるWindowsで利用するゲーム用APIのことです。掲載しているのは3DMark Time Spy Graphicsのスコアで、解像度は2560×1440。
- 性能スコア(レイトレ):掲載しているのは3DMark Port Royalのスコアで、DirectX Raytracing(DXR)を用いた レイトレーシング性能を表します。
- コスパ:(DX12の性能スコア / 価格)の値。
- 電力効率:(DX12の性能スコア / TDP)の値。
おすすめGPUランキング
現在のおすすめGPUランキングです。高性能GPUのメジャーな用途はゲーミング用だと思うので、それを前提で評価しています。評価基準は「コスパ・価格・性能・実用性」などを総合的に見るという形にしていますが、コスパを特に重視しています。掲載のDX12のスコアは、3DMark Time Spy Graphicsのスコアです。
GeForce RTX 3070

区分
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ハイエンド下位 |
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DX12スコア
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約 13,800 |
TDP
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220W |
メモリ
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8GB GDDR6(448GB/s) |
参考価格
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約 73,800円~※2022年7月1日時点 |
良い点
- RTX 2080 Tiに匹敵する高い性能
- ハイエンドにしては優れたコスパ
- 非常に優れたワットパフォーマンス
悪い点
- 非常に高価(約7.4万円~)
- 消費電力が多い(TDP220W)
「RTX 2080 Ti」に匹敵するハイエンドな性能を持ちながら、価格はハイエンド上位モデルより安く、コスパと電力効率も非常に優れるのが魅力のGPUです。
1080pや1440pなら高設定でも快適なゲーミングパフォーマンスを実現できるのはもちろん、4Kゲーミングやレイトレーシングも視野に入ります。前世代までは15万円クラスのGPUでしか無理だったパフォーマンスを、はるかに安い価格で実現がすることができます。
描画性能だけでなくワットパフォーマンスも非常に優れています。前世代までの全GPUを上回る他、上位モデルのRTX 3080とRTX 3090も上回っており、前例のないワットパフォーマンスを実現しています。RTX 3080以降では多すぎる消費電力もTDP220Wクラスまでに抑えられているため、電源や排熱に余裕ができる点も何気に嬉しいです。
価格と消費電力自体は高いため、やはりハイエンドパーツではあるものの、一般の消費者でも手が届かないことはないレベルで非常に高いゲーミングパフォーマンスを得る事ができる優秀なGPUです。
GeForce RTX 3060 Ti

区分
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ミドルレンジ上位 |
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DX12スコア
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約 11,900 |
TDP
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200W |
メモリ
|
8GB GDDR6(448GB/s) |
参考価格
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約 67,800円~※2022年7月1日時点 |
良い点
- RTX 2080 SUPERを上回る高い性能
- 非常に優れたコスパ
- 優れたワットパフォーマンス
悪い点
- 高価(約67,800円~)
- 消費電力が多い(TDP200W)
ミドルハイくらいの価格で、前世代のハイエンド級の性能を持つ超高コスパGPUです。その性能は前世代のRTX 2080 SUPERを上回り、1080pや1440pで快適なゲームパフォーマンスを提供してくれます。
仕様的にはRTX 3070からコア数やクロックが1~2割下げられた形ですが、メモリ仕様は全く同じです。この価格帯にしては非常に優れている256bitメモリを搭載しており、それでいて価格が約2割も安くなっているのでコスパが非常に優れています。コスパ最重視で選ぶなら最有力となる事は間違いない、超高コスパGPUです。
また、4Kやレイトレーシングも視野に入るレベルです。やはり上位モデルよりはやや頼りなさはあるものの、平均60fps以上くらいは出せる性能はあるので、対人対戦ゲームでなければ十分に実用レベルです。
Radeon RX 6600 XT

区分
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ミドルレンジ上位 |
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DX12スコア
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約 9,700 |
TDP
|
160W |
メモリ
|
8GB GDDR6(256GB/s) |
参考価格
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約 51,980円~※2022年7月1日時点 |
良い点
- 1080pで非常に優れたコスパとワットパフォーマンス
- 同性能帯では少ない消費電力(TDP:160W)
- 他の同性能帯GPUよりやや安価(約51,980円~)
悪い点
- 価格の割にメモリの帯域幅が狭い(256 GB/s)ため、高解像度でやや弱い
- レイトレーシング性能が低い
比較的安価ながら1080pで非常に優れたコスパとワットパフォーマンスを発揮するのが魅力のGPUです。対抗となるRTX 3060よりもAMDの希望小売価格(MSRP)では高価となっていますが、実売価格では同じか少し安いくらいの価格となっている点も結構大きいです。
それでいて、1080pではRTX 3060よりも約14%程度高い性能を持っているため、コスパが非常に優れています。また、160Wという消費電力も同性能・同価格帯のGPUの中では低めで、ワットパフォーマンスも優れています。
ただし、メモリのバス幅が128ビットとなっており帯域幅が狭いため、高解像度では不利となる点は注意です。特に4Kなどの超解像度ではパフォーマンスが大きく低下してしまいます(4KだとRTX 3060と同程度まで落ちます)。また、レイトレーシング性能も低いです。
ハイエンド用途がやや苦手な仕様とはなっている点は気になりますが、一般的な1080pゲーミングなら非常にコスパが良く安いので、ミドルレンジでは非常に強力な選択肢です。
GeForce RTX 3080 10GB

区分
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ハイエンド上位 |
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DX12スコア
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約 17,700 |
TDP
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320W |
メモリ
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10GB GDDR6X(760GB/s) |
参考価格
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約 109,800円※2022年7月1日時点 |
良い点
- ハイエンド上位クラスの非常に高い性能
- ハイエンドにしてはコスパが良い
- 4Kゲーミングでも高いFPS
- レイトレーシング利用時でも高いFPS
悪い点
- 非常に高価(約11万円台後半~)
- 消費電力が非常に多い(TDP320W)
前世代の最上位クラスの「RTX 2080 Ti」を大きく上回る性能持つ、超高性能ハイエンドGPUです。4Kやレイトレーシング利用時でも100FPS超えが難しくないという、驚異的な性能を発揮します。その性能は、前世代の「RTX 2080」と比較すると約1.4~1.5倍という驚異的な性能向上率となっており、現状ゲーム面で困る事はまずないレベルの高性能さです。
搭載されるVRAMのGDDR6Xが、速度が19Gbpsバス幅が320bitとミドルレンジ上位より一段高いものとなっている点も性能の高さに貢献しており、ゲームだけでなく動画編集等などの高負荷な作業全般で有効に働きます。
価格は発売時で約10万円以上と非常に高価です(2022年5月時点では124,800円~くらい)。その高さはやはりネックですが、より上位のGPUが軒並み更に大幅に高価で、コスパが更に悪いこともあり、上述のような4Kやレイトレーシングでも高いパフォーマンスを発揮できるレベルのハイエンドGPUの中では比較的コスパは良い方だったりします。そのため、予算を度外視しない場合のハイエンドGPUとして最適なGPUとなっています。
ただし、消費電力が非常に多く(TDP:320W)、前世代よりも悪化してしまった点は注意が必要です。電源や排熱には十分に気を付ける必要があります。
また、実用レベルになった言われる4Kゲーミングも、そもそもモニター側が4Kで高リフレッシュレートに対応したものが現時点では数が非常に少なくて、価格も非常に高価なので、実際に活かせるかと言われたら微妙だったりする点も一応注意です。
Radeon RX 6600

区分
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ミドルレンジ |
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DX12スコア
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約 8,065 |
TDP
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132W |
メモリ
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8GB GDDR6(224GB/s) |
参考価格
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約 41,980円※2022年7月1日時点 |
良い点
- 1080pで非常に優れたコスパとワットパフォーマンス
- 同性能帯では少ない消費電力(TDP:132W)
- 比較的安価(約41,980円~)
悪い点
- メモリ帯域幅が狭い(224 GB/s)ため、高解像度でやや弱い
- レイトレーシング性能が低い
4万円台前半からという安価さながら1080pでは十分な性能を持ち、コスパとワットパフォーマンスが非常に優れているのが魅力の非常に効率的なGPUです。TDPも132Wと同性能帯ではダントツで少ないため電源容量や排熱にやや余裕が出る点も良いです。
メモリ帯域幅が224GB/sとやや狭いため高解像度ではやや弱い点や、レイトレーシング性能が低い点は弱点ですが、この価格なら仕方ないといえる範囲だと思います。
165fps~240fpsが基準となっている今ではやや性能不足感も気になる人も多そうなGPUだとは思いますが、非常に効率的で優秀なGPUです。出来るだけ低価格でコスパの良いゲーミングPCが欲しい場合には最有力となるGPUだと思います。
それでは、記事はここまでです。ご覧いただきありがとうございました。
初めまして!
ゲーミングPCを買い替えようと思っていたので、とても参考になりました!
今のPCがi7-6700k/GTX1070/16GB/SSD 500GBで、RTX3080もしくはRTX3070搭載のPCを選ぼうかと思っています。
GPUランキングでは3070が80より上ですが、買うからにはなるべく性能を追求し、数年間は一線級のスペックを持つものを買いたいと思います(3090は高価すぎる、ゲーム中心ではオーバースペックかと思い諦めました)
ゲームはFF14やPSO2NGS等をウルトラワイドモニタでなるべく高画質でスムーズに動かせるものが欲しいです。
色々な比較サイト様を拝見して検討しておりますが、踏ん切りがつかない状態です。
RTX3080と3070、どちらがより希望を満たせるでしょうか?
非常に難しい話かと思いますが、背中を押していただきたく思います。
はじめまして。
私自身がコスパと電力効率重視の考えなので、その面でRTX 3070の方を上にしています。ただ、価格の高ささえ我慢できるならコスパも電力効率も大きな差ではないので、予算に余裕があって少しでも高い性能が良いならRTX 3080でも良いと思います。
後のために高い性能を導入するのは良い選択肢だと思いますが、基本的にRTX 3070でも1440pまでなら重いゲームでも十分な性能です。165fpsくらいまでは全然いけると思います。数年前までは1080pでも重いゲームで144fpsを安定させるのは厳しい状況があったので、より高いGPUを導入するメリットも全然あったと思いますが、今では全体的に性能が向上したので、昔ほどのメリットは無いのかなと思います。
質問者様のご利用の環境や要求するレベルによりますが、RTX 3080の方が良いとなるのは、4Kやレイトレーシングで出来るだけ高いfpsを出したい場合などになると思います。どちらかというと、そのあたりを意識するかどうかの話になると思います。
詳しいアドバイスをいただき、恐縮です。
当時、1070を選んだ時も1080との性能差と金額面で妥協して選んでしまった面があるので、今回買うならなるべく妥協はせずに性能で選びたいと思い、3080も視野に入れていました。
ただ、1070からの買い替えとなると3070でも倍近い性能アップに繋がるということもあり、それでも十分かなとは思ってはおりました。今のところ、4Kやレイトレーシング対応ゲームをプレイする予定もないので、仰るように3070でも十分なのかも知れません。
また、Radeon系も考えてはみましたが、今までずっとGeforceを使い続けてきたことと、最近のAMD事情を知らないので、安全を考えてGeforceにしました。
ケースデザインや価格的にドスパラ様での購入を考えていますが、3080搭載PCが入荷待ち状態なので、もう少し待ってみて、FF14の大型アップデートが来る11月までに再入荷し、価格が無理のない範囲でしたら3080を、3070をカスタマイズした以上の価格になってしまうようなら、「GALLERIA XA7C-R37T」or「GALLERIA XA7C-R37」をカスタマイズしたものを考えたいと思います。