今選ぶおすすめGPUランキング【コスパ重視・2025年5月最新版】

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今おすすめのGPU(グラボ・ビデオカード)をランキング形式で紹介しています。デスクトップ向けのゲーム用途での評価です。
選定基準は、価格・実用性・電力面等を総合的に評価するようことを意識しています。

注意

掲載の情報は記事更新時点(2025年5月22日)のものです。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。価格は更新時点でのおおよその市場最安値価格です。

生産終了している、もしくは品薄で今後の追加販売が望めないGPUは除外しています。

簡易比較表

本記事でランキング入りさせているGPUをまとめた簡易比較表です。

※各項目の評価はベンチマークスコアや仕様値を基に独自の計算方法で算出したものです。スコアで完全にランキング付けしている訳ではなく、その他の要素によってランキングが前後している可能性があります。

GPU 総合
評価
参考価格 各評価 3DMark
TDP
(TGP)
メモリ(VRAM) コスパ
電力
効率
基本性能 VRAM レイ
トレ
電力
効率
最大消費 価格 DX12
※2
DXR
※3
容量 バス幅 帯域
RX 9070
16GB / 220W
★3.82 ¥114,800~ ★4.24 ★4.29 ★3.88 ★4.98 ★3.45 ★2.16 26979 16052 220W
16GB
256bit 640GB/s
RX 9070 XT
16GB / 304W
★3.76 ¥127,800~ ★4.51 ★4.29 ★4.20 ★4.69 ★2.69 ★1.97 30311 18702 304W
16GB
256bit 640GB/s
Arc B580
12GB / 190W
★3.60 ¥43,800~ ★2.93 ★3.77 ★2.99 ★4.21 ★3.86 ★3.92 14454 7993 190W
12GB
192bit 456GB/s
RTX 5070
12GB / 250W
★3.59 ¥98,800~ ★3.90 ★3.80 ★3.70 ★4.59 ★3.27 ★2.42 22689 14237 250W
12GB
192bit 672GB/s
RX 7900 XT
20GB / 315W
★3.72 ¥109,800~ ★4.21 ★4.61 ★3.69 ★4.23 ★2.59 ★2.24 26904 14230 315W
20GB
320bit 800GB/s
RTX 5070 Ti
16GB / 300W
★3.70 ¥148,800~ ★4.30 ★4.33 ★4.25 ★4.55 ★2.73 ★1.76 27792 19164 300W
16GB
256bit 896GB/s
RTX 5060 Ti 16GB
16GB / 180W
★3.67 ¥79,800~ ★3.36 ★4.36 ★3.26 ★4.43 ★3.82 ★2.76 15963 10322 180W
16GB
128bit 448GB/s
RX 7800 XT
16GB / 263W
★3.62 ¥74,800~ ★3.68 ★4.29 ★3.32 ★3.81 ★3.06 ★2.96 19968 10706 263W
16GB
256bit 624GB/s
RTX 5080
16GB / 360W
★3.61 ¥189,800~ ★4.67 ★4.34 ★4.57 ★4.50 ★2.18 ★1.18 32411 22100 360W
16GB
256bit 960GB/s
RX 7700 XT
12GB / 245W
★3.48 ¥62,980~ ★3.44 ★3.76 ★3.12 ★3.59 ★3.23 ★3.38 17006 9059 245W
12GB
192bit 432GB/s
Arc A770 16GB
16GB / 225W
★3.49 ¥44,800~ ★2.84 ★4.28 ★2.90 ★2.99 ★3.41 ★3.90 13472 7108 225W
16GB
256bit 560GB/s
RTX 4060
8GB / 115W
★3.44 ¥42,980~ ★2.94 ★2.79 ★2.79 ★4.55 ★4.41 ★3.96 10665 6045 115W
8GB
128bit 272GB/s
※1:利用するソフトやプログラム方式などによる。評価は主要ソフトにおける筆者の印象
※2:Time SpyのGraphicsスコア
※3:DirectX Raytracingを用いたレイトレーシング性能。Port Royalのスコア
※表右端の電力効率の数値はTGP/TBPと3DMarkスコアから単純計算したものなので参考程度に

  • 性能スコア(DX12):現在最も主流といえるWindowsで利用するゲーム用APIのベンチマークスコアです。掲載しているのは3DMark Time Spy Graphicsのスコアで、解像度は2560×1440です。
  • 性能スコア(DXR):レイトレーシング性能のスコアです。掲載しているのは3DMark Port Royalのスコアで、DirectX Raytracing(DXR)を用いた レイトレーシング性能を表します。
  • TDP:最大放熱量を表す指標で、大体の消費電力の目安。最近ではTGP(グラフィックスの総消費電力)やTBP(ボードの総消費電力)も使われます。
  • コスパ:(DX12の性能スコア / 価格)の値。
  • 電力効率:(DX12の性能スコア / TDP)の値。

おすすめGPUランキング

現在のおすすめGPUランキングです。高性能GPUのメジャーな用途はゲーミング用だと思うので、それを前提で評価しています。評価基準は「コスパ・価格・性能・実用性」などを総合的に見るという形にしていますが、コスパを特に重視しています。掲載のDX12のスコアは、3DMark Time Spy Graphicsのスコアです。


1位

Radeon RX 9070

参考価格

114,800円~

総合評価: (3.82)
基本性能 (4.24)
VRAM(メモリ) (4.29)
レイトレーシング (3.88)
電力効率 (4.98)
最大消費電力 (3.45)
価格 (2.16)
良い点
  • 非常に優れた性能(RTX 5070を少し上回る)
  • 16GB VRAM(640GB/s)
  • 優れた基本性能コスパ
  • 4K・レイトレーシングでも十分実用的
  • 性能の割に省電力(TBP:220W~)
  • 非常に優れたワットパフォーマンス
  • FSR 4対応(AIベースのアップスケーリング)
  • AFMFが使える(ドライバ動作のフレーム生成)
  • AI性能(FP16/INT8)が前世代から飛躍的に向上
気になる点
  • 非常に高価(11万円~)
  • 9070 XTとの価格差が小さい割には性能差は少し大きめ(10%~15%程度)
  • RadeonはAIやクリエイティブの一部用途でGeForceにやや不利(2025年3月時点)
主要スペック
GPU Radeon RX 9070
区分 準ハイエンド
VRAM
16GB GDDR6(640 GB/s)
TGP/TDP 220W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
26,900
Port Royal
(DXR/レイトレ)
16,000

「RX 9070」はRTX 5070」に近い価格ながら16GB VRAMを備えた上でゲーム性能で上回る、高性能高コスパGPUです。

また、性能の割には省電力(TBP:220W~)で、非常に優れたワットパフォーマンスも魅力です。

前世代(RX 7000)ではGeFoceに対してレイトレーシングで劣るのがネックでしたが、そちらも改善して差が無くなったので、非常に選び易くなっています。

米国における希望小売価格は549ドルでRTX 5070と同じですが、RTX 5070はVRAMが12GBなのに対し、9070は16GBを搭載するのが大きな強みです。

そして、9070のもう一つの大きな魅力は電力面です。性能を考えれば省電力な220W~という仕様で、ワットパフォーマンスが非常に良いです。RTX 50の高効率モデルにも対抗できるレベルとなっています。

また、AI性能でも改善があり、基本性能(FP16 / INT8)が先代から飛躍的に向上しました。

ただし、現状(2025年3月時点)では多くのソフトがCUDAやTensorRTに最適化されている中、AMDのROCmはまだWindowsでネイティブ動作できない関係上、AIにおける使い勝手がGeForceに劣る状況はまだあるものの、RTX 50シリーズではこのクラスの性能の600ドル未満で16GB VRAMを搭載するモデルが無く、AIにおいてはVRAM容量が重要なことを考慮すると、総合的にはAIでも十分戦えるようになったと思います。

このように、各種性能と価格を考えると非常に強力なことは間違いない「RX 9070」ですが、気になるのは一つ上位の「RX 9070 XT」です。

米国での希望小売価格は50ドルしか変わらない割には性能差が少し大きめで、コスパではちょっと劣る印象が強めとなっています。電力面では上回るものの、無印はXTの妥協案的な位置になるのは否定はできないです。

とはいえ、RTX 50と比べるなら十分に競争力のある性能・価格なので、XTとの性能差に惑わされずに評価したいGPUです。

2位

Radeon RX 9070 XT

参考価格

127,800円~

総合評価: (3.76
基本性能 (4.51)
VRAM(メモリ) (4.29)
レイトレーシング (4.20)
電力効率 (4.69)
最大消費電力 (2.69)
価格 (1.97)
良い点
  • ハイエンド級の非常に優れた性能(RTX 5070 Tiの若干下くらい)
  • 16GB VRAM(640GB/s)
  • 同性能帯で特に優れた基本性能コスパ
  • 4K・レイトレーシングでも優れた性能
  • 比較的優れたワットパフォーマンス
  • FSR 4対応(AIベースのアップスケーリング)
  • AFMFが使える(ドライバ動作のフレーム生成)
  • AI性能(FP16/INT8)が前世代から飛躍的に向上
気になる点
  • 非常に高価(12万円台中盤~)
  • 消費電力が多い(304W)
  • RTX 5070 / 5070 Ti に少し劣るワットパフォーマンス
  • RadeonはAIやクリエイティブの一部用途でGeForceにやや不利(2025年3月時点)
主要スペック
GPU Radeon RX 9070 XT
区分 準ハイエンド
VRAM
16GB GDDR6(640 GB/s)
TGP/TDP 304W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
30,300
Port Royal
(DXR/レイトレ)
18,700

「RX 9070 XT」は「RTX 5070 Ti」にも迫るハイエンド級の性能を持ちつもも、12万円台から購入することができるのが魅力のGPUです。準ハイエンド帯では非常に優れたコスパを発揮します

前世代(RX 7000)ではGeFoceに対してレイトレーシングで劣るのがネックでしたが、そちらも改善して差が無くなったので、非常に選び易くなりました。

ゲーム性能は「RTX 5070」を大きく上回り、「RTX 5070 Ti」にも迫るレベルです。

価格的には「RTX 5070」に近いですが、5070は12GB VRAMがネックなので、16GB VRAMを搭載しつつも基本性能で大きく上回る9070 XTは、価格を考えればコスパでは明らかに上回っており、準ハイエンドGPUながら優れたコスパを発揮します。

また、AI性能でも改善があり、基本性能(FP16 / INT8)が先代から飛躍的に向上しました。

ただし、現状(2025年3月時点)では多くのソフトがCUDAやTensorRTに最適化されている中、AMDのROCmはまだWindowsでネイティブ動作できない関係上、AIにおける使い勝手がGeForceに劣る状況はまだあります。とはいえ、前世代と比べると大きく前進したのは間違いなく、元々有利なVRAMコスパの良さもありますから、AI面の差も縮まっており、前世代と比べると選び易くなったのは確かな高コスパGPUです。

3位

Arc B580

参考価格

43,800円~

総合評価: (3.60)
基本性能 (2.93)
VRAM(メモリ) (3.77)
レイトレーシング (2.99)
電力効率 (4.21)
最大消費電力 (3.86)
価格 (3.92)
良い点
  • 比較的安価(4万円台)
  • 価格の割に優れたVRAM(12GB、456GB/s)
  • 価格の割に優れたAI性能・レイトレーシング性能
  • 5万円以下クラスで1440pでも実用的な性能
  • 安価で優れたメディアエンジン
  • 比較的安価ながら、多方面の処理に対応できる優れた実用コスパ
気になる点
  • 実際のゲーム性能がベンチマークスコアよりもやや劣る(実際にはRTX 4060を少し上回る程度)
  • 性能の割には消費電力がやや多め(190W)
  • フルHDでは競合モデルに劣るワットパフォーマンス
  • アイドル消費電力が多い(ASPM有効で改善はする)
  • ドライバの最適化が不安(前世代で酷かったが、改善が進んではいた)
  • 古めのCPUや一部のゲームでパフォーマンスが低下(アップデートに期待)
主要スペック
GPU Arc B580
区分 ミドルレンジ
VRAM
12GB GDDR6(456 GB/s)
TGP/TDP 190W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
14,500
※実性能はRTX 4060の少し上くらい
Port Royal
(DXR/レイトレ)
7,900

「Arc B580」は4万円台後半という比較的安価な価格設定で12GB VRAMを搭載し、重い処理にも高めの対応力を備えるのが魅力のGPUです。

近年注目度が急激に上がった、生成AI・レイトレーシング・メタバースなどではVRAM容量が非常に重要となっています。

5万円以下では8GB VRAMが主流なので、パフォーマンスが制限されることが多いのですが、このB580は12GB VRAMを備えるため、それらの用途でのボトルネックを大きく回避できるのが良いです。

また、基本性能もRTX 4060を少し上回るレベルとなっており、純粋なコスパも悪くないです。

しかも、8GB VRAMのGPUと比べるとfpsの安定性では上回るケースが散見されることもあり、実用コスパが非常に優れています。

出来るだけ費用を抑えつつも、高い対応力を備えたGPUが欲しいなら魅力的なGPUだと思います。

しかし、全てが良いという訳ではなく、特に気になるのは電力面です。

前世代の酷さを考えれば格段に改善はしたものの、未だにフルHDゲームでのワットパフォーマンスはRTX 4060には大きめに劣っており、消費電力も多めです(TBP:190W)。

また、前世代と同じくResizable BARが有効でないとパフォーマンスが大きめに低下するため要件で必須とされています。その他にも、標準のアイドル消費電力がかなり多いためASPM有効が推奨される点などの注意点が残っています。

上記のような点は設定を変えるだけで対応可能なので、大きなネックとは思っていませんが、ドライバではまだ不安を感じさせる点が健在なのは懸念点ではあります。

とはいえ、5万円以下で12GB VRAMを備える実用コスパに優れるGPUは魅力的なので、それを考慮しても十分検討に値すると思います。

追記:発売直後、やや古めのCPUや低性能なCPUではパフォーマンスが大きめに低下する報告が散見されており(Ryzen 5 5600などでも発生)、検証で実際に一部のゲームで該当の現象が確認されています。そのため、使うCPUには注意が必要です(ただし、Intelもこの問題を認識しているようなので、アップデートで改善される可能性あり)。

4位

GeForce RTX 5070

参考価格

98,800円~

総合評価: (3.59)
基本性能 (3.90)
VRAM(メモリ) (3.80)
レイトレーシング (3.70)
電力効率 (4.59)
最大消費電力 (3.27)
価格 (2.42)
良い点
  • 非常に優れた性能(RTX 4070 SUPERを上回る)
  • 1440pでも優れた性能
  • 4K・レイトレーシングでも実用的な性能
  • 性能の割に少なめの消費電力(TGP:250W)
  • 非常に優れたワットパフォーマンス
  • DLSS 4 対応(マルチフレーム生成など)
  • 優れたAI処理性能(VRAMがネックにならない場合)
気になる点
  • 高価(10万円台中盤~)
  • VRAMが価格の割には弱い(12GB、672GB/s)
  • 競合の「RX 9070 / 9070 XT」が16GB VRAM
主要スペック
GPU GeForce RTX 5070
区分 ハイクラス
VRAM
12GB GDDR7(672 GB/s)
TGP/TDP 250W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
 22,690
Port Royal
(DXR/レイトレ)
14,240

「RTX 5070」は優れた性能とワットパフォーマンスを持つハイクラスGPUです。

前世代の「RTX 4070 SUPER」を少し上回る性能持ち、1440pでも高い性能を出すことができます。

ただし、価格の割には少ない12GB VRAMが気になるGPUです。そのVRAM容量のせいで、レイトレーシングや4K高設定などではややネックを感じますし、AIやクリエイティブ用途でもネックになる可能性があります。

価格の近い競合モデル「RX 9070 XT / 9070」では16GB VRAMを搭載する上、基本性能でも負けているので、相対的に見ると微妙感が強めです。

しかし、実際のところは1440p以下でレイトレーシングを使わないのなら12GBでもネックになるケースはほとんどないので、実用面ではネックとならないことも多いと思いますし、前世代のコスパ高評価だった「RTX 4070 SUPER」とコスパ差もさほど大きくはないです。

AIにおいても、現状(2025年3月時点)では多くのソフトがCUDAやTensorRTに最適化されている中、AMDのROCmはまだWindowsでネイティブ動作できない点で優位性があるので、VRAMがネックにならない限りは悪くはないGPUだと思います。

5位

Radeon RX 7900 XT

参考価格

109,800円~

総合評価: (3.72)
基本性能 (4.21)
VRAM(メモリ) (4.61)
レイトレーシング (3.69)
電力効率 (4.23)
最大消費電力 (2.59)
価格 (2.24)
良い点
  • 1440p高設定にも十分対応できる非常に優れた性能
  • 非常に優れたVRAM性能(20GB、800GB/s)
  • 同性能帯で優れた基本性能コスパ
  • 4K・レイトレーシングでも十分実用的な性能
  • AFMFが使える(ドライバ動作のフレーム生成)
気になる点
  • 非常に高価(11万円~)
  • 消費電力が多い(315W)
  • RTX 4070 Ti SUPERに大きく劣るレイトレーシング性能
  • 競合モデルにやや劣るワットパフォーマンス
  • RadeonはAIやクリエイティブの一部用途でGeForceにやや不利(2025年3月時点)
主要スペック
GPU Radeon RX 7900 XT
区分 準ハイエンド
VRAM
20GB GDDR6(800 GB/s)
TGP/TDP 315W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
26,900
Port Royal
(DXR/レイトレ)
14,200

「RX 7900 XT」は20GBの大容量VRAMを搭載するのが魅力の準ハイエンドGPUです。

価格もVRAMや基本性能の割には安く、性能コスパも良いのが魅力のGPUです。

ただし、レイトレーシング性能やAI性能ではGeForceにやや劣ることが多いのがやや気になります。

また、2025年5月時点では新世代の「RX 9070 XT / RX 9070」が登場しており、そちらではレイトレーシング性能やAI性能が大きく向上しているのも相対的に評価を下げています。

GeForceやRX 9000シリーズと比べると、次世代的な用途も含めた場合の実用コスパという点で考えるとやや微妙感もあるので、明らかにお得なVRAM仕様があっても人気がそこまで高くはないGPUです。

一応、AIについてはROCmがWindowsにネイティブ対応できないことが主な原因なので、今後改善される可能性はあるものの、現状では明確に改善される見通しがある訳でもないです。すぐに様々な用途で活躍して欲しい場合にはやはりGeForceが安定です。

現在はレイトレを使わないゲームがメインで、生成AIなどは後々良くなってくれれば良いという感じで将来性に委ねられる人向けのGPUだと思います。

6位

GeForce RTX 5070 Ti

参考価格

148,800円~

総合評価: (3.70)
基本性能 (4.30)
VRAM(メモリ) (4.33)
レイトレーシング (4.25)
電力効率 (4.55)
最大消費電力 (2.73)
価格 (1.76)
良い点
  • 非常に優れたVRAM性能(16GB、896GB/s)
  • 4K・レイトレーシングでも優れた性能
  • 非常に優れたAIパフォーマンス
  • 優れたワットパフォーマンス
  • DLSS 4 対応(マルチフレーム生成など)
気になる点
  • 非常に高価(約15万円~)
  • 消費電力が多い(TGP:300W)
主要スペック
GPU GeForce RTX 5070 Ti
区分 準ハイエンド
VRAM
16GB GDDR7(896 GB/s)
TGP/TDP 300W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
27,800
Port Royal
(DXR/レイトレ)
19,160

「RTX 5070 Ti」はどの用途でも強力な性能を持つ準ハイエンドGPUです。

基本性能は前世代の「RTX 4080 SUPER」を若干下回る程度で非常に高く、VRAMには896GB/sという広い帯域の16GB GDDR7を備えるため、どの用途でも安定した優れたパフォーマンスを発揮するのが魅力です。

ただし、価格の割にはVRAM容量と基本性能が小さく感じるのが気になる点です。

まずVRAMですが、749ドル(発売時:15万円弱~)という価格で16GBは少ないです。「RX 9070 / 9070 XT」は600ドル以下で16GBを搭載しています。

896GB/sという帯域は強力ではあるものの、用途によってはほとんど差が出ませんし、ボトルネック回避の点でも容量が多い方が嬉しいです。

基本性能も先代から大きく向上した感がなく、コスパも「RX 9070 / 9070 XT」の方が強力に見えます。

現状で決め手となりやすい「性能コスパとVRAM」という点で魅力を感じにくいGPUだと思います。

しかし、AIでは現状(2025年3月時点)では多くのソフトがCUDAやTensorRTに最適化されている中、AMDのROCmはまだWindowsでネイティブ動作できない点で優位性があります。そのため、AIでは「RX 9070 XT」を基本上回り、用途によっては大きく上回るのは強みです。

「RX 9000」では9070 XTが最上位と言われていて代替品が無いですし、「RTX 5080」が大きく高価なことを考えると、予算次第では有力な選択肢になることもあると思います。

7位

GeForce RTX 5060 Ti 16GB

参考価格

79,800円~

総合評価: (3.67
基本性能 (3.36)
VRAM(メモリ) (4.36)
レイトレーシング (3.26)
電力効率 (4.43)
最大消費電力 (3.82)
価格 (2.76)
良い点
  • 比較的安価に16GB VRAM(448GB/s)
  • フルHDで快適な性能
  • 1440pでも実用的な性能
  • 少なめの消費電力(TGP:180W)
  • 非常に優れたワットパフォーマンス
  • DLSS 4 対応(マルチフレーム生成など)
  • 8万円以下クラスのGPUの中では、重いAIやレイトレ処理でもボトルネックになりにくい
気になる点
  • 高価(8万円~)
  • 基本性能コスパが悪い
  • 12GB VRAMで足りる用途ならRTX 5070に性能で圧倒的に劣るし、コスパでも少し負ける
主要スペック
GPU GeForce RTX 5060 Ti 16GB
区分 アッパーミドル
VRAM
16GB GDDR7(448 GB/s)
TGP/TDP 180W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
15,963
Port Royal
(DXR/レイトレ)
10,322

「RTX 5060 Ti 16GB」は、ハイエンド級のパフォーマンスを求めないなら、比較的安価にハイエンドな用途も視野に入れることができるのが魅力の実用コスパと汎用性に優れたアッパーミドルGPUです。

8万円という価格でそこそこ高性能な性能を持ちつつ16GB VRAMを搭載するGeForceとなっています。

先代の「RTX 4060 Ti 16GB」も似たコンセプトのGPUでしたが、基本性能とVRAM帯域幅(288GB/s)が低いせいで、16GBの強みを感じにくく、器用貧乏な印象がありました。

しかし、「RTX 5060 Ti 16GB」では基本性能がやや向上した上で、VRAM帯域幅も448GB/sと大きく向上しました。これによって、重めの処理での不安が軽減されているのが嬉しいGPUとなっています。

基本性能は「RX 7700 XT」に近い感じで、フルHDなら重量級ゲームにも十分に対応できます。また、豊富なVRAMのおかげでレイトレーシングや1440pでも実用的なパフォーマンスを期待できます。

更に、GeForceなので、CUDAやTensorRTを使用することができ、特にAIや一部のクリエイティブ用途での汎用性が高いのもポイントです。

VRAMコスパの良いRadeonでは、それらへの対応力が現状はまだ不安があるため、選びにくかったですが、その不安も解消できるのが「RTX 5060 Ti 16GB」です。

このように、8万円という価格ながらハイエンド用途にも一応カバーできる幅広い対応力が魅力となっています。

しかし、大きなデメリットがあります。基本性能コスパの悪さです

ラスタライズにおける性能は「RX 7700 XT」に近いですが、2025年4月時点でそちらの価格が6.3万円~なのに対し、「RTX 5060 Ti 16GB」は8万円~です。

同額の8万円前後だと「RX 7800 XT」がありますが、そちらにはラスタライズ性能では大きめに負けています。

また、一つ上位の「RTX 5070」を見ると、価格は2.5万円~3万円ほど高くなるものの、ベンチマークスコアでは40%以上という圧倒的な差があります。VRAMが12GBで足りる用途ならコスパでも負けます。

数値上のコスパを考えるなら、12GBで足りない用途に限定してようやくギリギリ価値を感じられるレベルの価格設定にはなっています。用途をしっかり考えて選択したいGPUです。

RTX 5070ほどの性能がなくても十分だよって人なら十分魅力的だと思いますが、少しでも高いパフォーマンスやコスパを求める人には一考の余地があるGPUだと思います。

8位

Radeon RX 7800 XT

参考価格

74,800円~

総合評価: (3.62)
基本性能 (3.68)
VRAM(メモリ) (4.29)
レイトレーシング (3.32)
電力効率 (3.81)
最大消費電力 (3.06)
価格 (2.96)
良い点
  • 8万円前後で優れたVRAM性能(16GB、624GB/s)
  • 優れた基本性能コスパ
  • 1440pでも高い性能
  • 4K・レイトレーシングでも使える性能
  • AFMFが使える(ドライバ動作のフレーム生成)
気になる点
  • 高価(7万円台中盤~)
  • 消費電力が多い(263W)
  • ワットパフォーマンス・レイトレーシング性能がが競合モデルに劣る(RTX 4070)
  • RadeonはAIやクリエイティブの一部用途でGeForceにやや不利(2025年3月時点)
主要スペック
GPU Radeon RX 7800 XT
区分 ハイクラス
VRAM
16GB GDDR6(624 GB/s)
TGP/TDP 263W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
19,900
Port Royal
(DXR/レイトレ)
10,700

「RX 7800 XT」は8万円台で優れた性能と16GB VRAMを備え、基本性能コスパが高いのが魅力のGPUです。

基本のゲーム性能は「RTX 4070」と同等か若干高いレベルながら、希望小売価格上は50ドルも安い(日本円でも7000円~1万円くらい安い)ため、コスパが非常に優れているのが魅力です。

そして、特に魅力なのはVRAMを16GB搭載している点です。競合となる「RTX 4070 / 4070 SUPER」の12GB VRAM(504GB/s)よりも優れており、最近注目度の高い生成AIやレイトレーシングでもボトルネックになりにくいですし、「RTX 4060 Ti 16GB」や「RX 7600 XT 16GB」と違って帯域幅も広め(624GB/s)なので、1440pや4Kなどでも高いパフォーマンスを維持しやすいです。

GPUは高性能なハイエンドモデルになるほど基本性能コスパは悪くなる傾向がありますが、この「RX 7800 XT」の基本性能コスパはミドルレンジモデルを含めても高い部類であり、その上で16GB VRAMも付属するため非常にお得感があります。

このように、基本スペックは物凄く強力で魅力的なのが「RX 7800 XT」なのですが、基本性能以外ではやや気になる点も多い点には注意です。

まず、レイトレーシング性能がGeForceよりもやや低い点があります。1440pレイトレーシングにおいては、「RTX 4070」に平均で13%前後ほど劣る結果になっている他、消費電力も「RTX 4070」は200Wなのに対し、この「RX 7800 XT」は263Wなので、発熱も多くワットパフォーマンスもやや劣っています。

更に、2025年1月時点ではAI面でもGeForceにやや劣っているのも注意です。主要ソフトでのAI関連処理やBlenderのGPUレンダリングなどでもGeForce向けに最適化されていることが多い他、AI向けの特化のプログラム(API)がRadeonでは「ROCm」というものになりますが、これが現状はWindowsでネイティブ動作できないなど、実性能でも汎用性でもGeForceでも劣っています。今後改善される可能性はあるものの、現状では明確に改善される見通しがある訳でもないので、AIで使いたい場合にはまだGeForceが安定です。

総評としては、基本性能とVRAMコスパは非常に優れており魅力的なGPUですが、レイトレーシング性能や電力面、AI処理などの最適化では「RTX 4070」に現状まだ劣るので、出来るだけ多方面で安定した性能を発揮して欲しいなら最適とは言えないGPUです。

とはいえ、一つ下の「RTX 4060 Ti 8GB」と比べるなら、価格差が小さめながら基本性能は格段に上となっており、16GB VRAMのおかげでレイトレや生成AIでも大きく後れを取るほどになりません。

まとめると、VRAMが12GBでは不安がある場合でとりあえずは基本性能が高ければ良い人で、その他は将来性に委ねても良いという人向けの高性能GPUかなと思います。

9位

GeForce RTX 5080

参考価格

189,800円~

総合評価: (3.61)
基本性能 (4.67)
VRAM(メモリ) (4.34)
レイトレーシング (4.57)
電力効率 (4.50)
最大消費電力 (2.18)
価格 (1.18)
良い点
  • 圧倒的な処理性能
  • 非常に優れたVRAM性能(16GB、960GB/s)
  • 4K・レイトレーシングでも優れた性能
  • 非常に優れたAIパフォーマンス
  • トップクラスのワットパフォーマンス(2025年時点)
  • DLSS 4に対応(マルチフレーム生成など)
気になる点
  • ものすごく高価(19万円台~)
  • 16GB VRAMは価格の割には少なすぎる
  • 消費電力が非常に多い(360W)
主要スペック
GPU GeForce RTX 5080
区分 ハイエンド
VRAM
16GB GDDR7(960 GB/s)
TGP/TDP 360W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
32,410
Port Royal
(DXR/レイトレ)
22,100

「RTX 5080」は圧倒的な処理性能と非常に優れたワットパフォーマンスが魅力のハイエンドGPUです。

前世代の「RTX 4080」をやや上回る高性能GPUとなっており、様々なハイエンド用途でも高く安定した性能を発揮することができます。

ただし、単純に価格が高すぎてコスパ的にはやや微妙な点もありますし、VRAM容量が価格の割には少なすぎるのが非常に気になります。

米国における希望小売価格は999ドルですが、それで749ドルの「RTX 5070 Ti」、549/599ドル「RX 9070 / 9070 XT」と同じVRAM容量というのは渋すぎます

国内価格で言うなら、2025年3月時点で5070 Tiよりも約5万円高価、RX 9070シリーズには9万円前後も高価なのにVRAM容量が同じです。

最近ではVRAM容量が重要な用途として、レイトレーシングや生成AI、メタバースの普及も進んでいる中で、超高額GPUで16GBは凄く残念です。

様々な追加機能でも多少の追加VRAMを求められる可能性もありますし、20万円もの費用を掛けてもそのボトルネックの不安から解放されないのは悲しいです。

「RTX 5090」が圧倒的な高価さなので、4K・レイトレーシング・AIで妥協できるコスパ範囲での高い性能を求めるなら有力候補とはなるものの、単純なコスパでは下位GPUと比べると微妙感は否めないハイエンドGPUだと思います。

10位

Radeon RX 7700 XT

参考価格

62,980円~

総合評価: (3.48)
基本性能 (3.44)
VRAM(メモリ) (3.76)
レイトレーシング (3.12)
電力効率 (3.59)
最大消費電力 (3.23)
価格 (3.38)
良い点
  • 1440pでも実用的な性能
  • RTX 4060 Tiよりも大幅に高い性能
  • 非常に優れた基本性能コスパ
  • 6万円台で12GB VRAM
  • AFMFが使える(ドライバ動作のフレーム生成)
気になる点
  • 1万円ちょっとの追加でRX 7800 XT 16GBが選べる
  • やや高価(6万円台中盤~)
  • 消費電力が多い(245W)
  • 同世代ではやや悪い電力面
  • RadeonはAIやクリエイティブの一部用途でGeForceにやや不利(2025年3月時点)
主要スペック
GPU Radeon RX 7700 XT
区分 ミドルレンジ上位
VRAM
12GB GDDR6(432 GB/s)
TGP/TDP 245W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
17,000
Port Royal
(DXR/レイトレ)
9,060

「RX 7700 XT」は7万円未満で12GB VRAMと重量級ゲームにも対応できるアッパーミドルクラスの高性能さを持つ、基本性能コスパに優れたGPUです。

基本のゲーム性能は「RTX 3080 10GB」や「RTX 4070」よりも少し下程度の高性能さを持ちますが、価格は7万円未満と安くて基本性能コスパが良いです。

VRAMも12GBで価格の割には高めの仕様を持っており、レイトレーシングを考慮しなければ1440p以下では大きく不足することはほとんどありません。

このように価格と性能だけ見れば優れたGPUだと思うのですが、相対的に見るとやや微妙な点も多いのが気になるGPUなのは注意です。

まず気になるのは一つ上位の「RX 7800 XT」との差です。

2025年2月時点では1万円ちょっとの追加で、16GB VRAM搭載のRX 7800 XTを選ぶことができます。

最近ではレイトレーシングや生成AIやメタバースなどのVRAMを大量に使う用途が増えてきているので、この差は気になります。

また、電力面も微妙で、こちらはRX 7800 XTにやや劣る結果となっている上、対抗のRTX 40シリーズには大幅に負けてしまっています。

更に、2025年3月時点では主要ソフトでのAI関連処理やBlenderのGPUレンダリングなどがGeForce向けに最適化されていることが多いのも気になる点です。今後改善される可能性はあるものの、現状では明確に改善される見通しがある訳でもないので、すぐに様々な用途で活躍して欲しい場合にはやはりGeForceが安定です。

総評としては、RX 7700 XTは「重量級ゲームを快適にプレイできる性能を持っている中で出来るだけ安いGPU」という条件なら強力なGPUであり、需要もあるとは思いますが、少し上の価格帯のGPUが非常に強力なので、相対的に見て第一候補にはなりにくいGPUだと思います。

11位

Arc A770 16GB

参考価格

44,800円~

総合評価: (3.49)
基本性能 (2.84)
VRAM(メモリ) (4.28)
レイトレーシング (2.90)
電力効率 (2.99)
最大消費電力 (3.41)
価格 (3.90)
良い点
  • 安価でハイエンド級のVRAM(16GB、560GB/s)
  • 比較的安価(約4万円~)
気になる点
  • 実際のゲーム性能がベンチマークスコアよりも大幅に劣る(RTX 3060 12GBと同じくらい)
  • ゲームコスパは良くはない
  • 性能の割には消費電力がかなり多い(225W)
  • アイドル消費電力が多い(ASPM有効で改善はする)
  • Resizable BARが有効でないとパフォーマンスが低下
  • ドライバの最適化が怪しい(改善が進んではいる)
主要スペック
GPU Arc A770 16GB
区分 ミドルレンジ下位
VRAM
16GB GDDR6(560 GB/s)
TGP/TDP 225W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
13,500
※実性能は9000弱の
RTX 3060 12GBに近い
Port Royal
(DXR/レイトレ)
7,100

「Arc A770 16GB」は4万円台では破格の16GB VRAMを搭載するのが魅力のGPUです。「RTX 4060 Ti 16GB」や「RX 7600 XT」と違って、帯域幅も560GB/sと広いです。

生成AIやレイトレーシングやメタバースなど、これから利用が広まっていきそうな次世代用途では大容量VRAMを必要とする傾向が強い印象があるため、それらの用途でVRAMボトルネックを回避するためのGPUとしては非常に安価なのが良いです。

しかし、その他では気になる点が多いのに注意です。

まずは、最適化不足が気になる点です。主要なベンチマークでは「RTX 4060 Ti」並みの高いスコアが出ているのに、実ゲーム性能が「RTX 3060 12GB」程度しかなく、ゲームコスパが良くないです。騙されないようにする必要があります。

また、「Arc A770 16GB」を含めた初代の「Arc Aシリーズ」は、登場当初に最適化不足が更に顕著で、不具合等が多発していた点も留意する必要があります。現在(2024年12月時点)ではそこまで深刻なレベルでは無くなっているとは思うものの、他GPUよりは不安定な可能性があります。

また、電力面が競合GPUと比べると明らかに悪いのも気になる点です。ゲーム性能は「RTX 3060 12GB」と同等なのでミドルロークラスの性能ですが、消費電力(TBP)は225Wとなっており、アッパーミドルレベルです。性能を考えれば非常に多く、ワットパフォーマンスが悪いです。

そのため、一般的な4万円台のGPUよりも電源やケースに少し気を遣う必要があります。基本性能がもう少し高ければ、電力制限しての運用を前提とするのも良かったと思いますが、「RTX 3060 12GB」レベルの性能を更に下げて運用するのはちょっと厳しめに感じるのもかゆいところに手が届かない感が強いです。

このように、注意点が多くて上級者向けのGPUではあると思いますが、4万円前後で16GB VRAMと搭載するGPUは非常に魅力的ですし、最適化もかなりの速度で進んではいて、Intelの最新GPU(2025年1月時点)ともベースが同じアーキテクチャということで、これからの最適化も一応期待はできるので、出来るだけ低価格で次世代用途への対応や将来性に期待したい場合には悪くはないと思うGPUです。

12位

RTX 4060

参考価格

42,980円~

総合評価: (3.44)
基本性能 (2.94)
VRAM(メモリ) (2.79)
レイトレーシング (2.79)
電力効率 (4.55)
最大消費電力 (4.41)
価格 (3.96)
良い点
  • 比較的安価(4万円台~)
  • フルHDで十分な性能
  • 優れたフルHDコスパ
  • 非常に省電力(TGP:115W)
  • 小型&低発熱なので小型ケースで採用しやすい
  • 安価にDLSSのフレーム生成を利用できる
  • 非常に優れたワットパフォーマンス(フルHD)
気になる点
  • VRAM性能が低い(8GB、272GB/s)
  • 重量級ゲームや1440p以上やレイトレーシング等ではやや厳しい性能
主要スペック
GPU GeForce RTX 4060
区分 ミドルレンジ下位
VRAM
8GB GDDR6(272 GB/s)
TGP/TDP 115W
3DMark Graphics Score
Time Spy
(DX12)
 10,700
Port Royal
(DXR/レイトレ)
6,040

「RTX 4060」は非常に少ない消費電力(TGP:115W)ながら、フルHDなら重量級ゲームにも対応できる安価なGPUです。安価ながら「RTX 40シリーズ」なので、DLSS 3のフレーム生成を利用できるのも強みです。

特に魅力なのは消費電力の少なさと、それによる効率の良さです。

1080pゲームなら大体快適にプレイできる性能を持ちながら、消費電力が115Wというのは非常に魅力的です。発熱も少なく、ショート基盤製品も発売時から複数登場しているため、小型ケースや排熱に不安があるケースでの運用もしやすいです。

しかし、基本性能自体は他のミドルレンジGPUと比べて高い訳ではない点は注意。前世代の「RTX 3060 Ti」にもやや負けるレベルとなったいます。

そのため、重量級のゲームや、1440p以上の解像度でネイティブ運用は不可能ではありませんが、パフォーマンスとしては厳しいです。

とはいえ、DLSSなども加味すると1080pなら重量級ゲームでも大体快適と言えるパフォーマンスを提供してくれるので、ライト層では満足できる性能にはなっていると思います。

それでは、記事はここまでです。ご覧いただきありがとうございました。

48 COMMENTS

s

要望です

できればでいいんですが、GPUの個別紹介のところにざっくり評価のURLを貼って欲しいです

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とねりん:管理人

ご要望ありがとうございます。

紹介ボックスの最下部にリンクを設置してみました。新GPUの登場などによって状況が変わるため、新しめのGPUのみの掲載にしています。

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OMG

初めまして
現在利用しているグラボを980から4070Tis、もしくは4080sに新調しようと考えているのですが、最近50シリーズの発表がされたこともあり迷っています。

価格帯的には5070tiを考えていたのですが、価格と性能の面で少し様子見をしたほうがいいなどもしあればご教示ください。
※購入目途を2~4月と想定しています。

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とねりん:管理人

はじめまして。
どれだけの供給量があるかなどは不明ですし、実際の価格動向や性能は発売されてからでないと確かなことは言えない、というのは前置きしておくとして、

購入が2月~4月でハイエンドモデルを購入予定なら、RTX 40シリーズよりは「RTX 5070 Ti」を待った方が良いのが基本路線だとは思います。

個人的な見立てでは、「RTX 5070 Ti」はDLSS(AI面)を除外しても「RTX 4080 SUPER」と同等か少し超える性能がありそうだと思っています。そのため、想定価格通り(15万円弱~)なら初動でもコスパは良く、「RTX 4070 Ti SUPER / RTX 4080 SUPER」が多少値下がりする可能性を考慮しても、コスパで大きく劣るようなことにはなりにくそうに感じるのが、待った方が良いかなと思う理由です。

一応、DLSSやAI関連性能はそこまで重視する訳ではない場合で既存モデルが大きく値下がりすれば、RTX 50と比べてもコスパは悪くなくなる可能性もあるとは思います。ただし、今回はRTX 50の発表前に既にNVIDIAが既存モデルの生産・供給を調整して減らしており、市場の在庫が既にあまりない印象なので、従来よりも大幅値下げ品を狙い撃ちするのが難しいかもしれません。

しかし、結局想定最安値価格がいわゆる”アリバイ価格”的なものである可能性もあったりするので、やはり発売まで待たないと確かなことは言えないですね。

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ネコラー

評価は非常に的を射ていましたが、
Radeon独自のAFMFに触れてほしかった感アリマス。
60FPS制限のゲームでもフレーム倍にしてくれますし、画質の劣化云々言われていますが正直体感できないレベルなので。次の更新時に是非触れてあげてください。

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とねりん:管理人

コメントありがとうございます。
確かに、AFMFレベルで気軽に使えるものなら評価に入れるべきですね…。
早速少し追記しておきました。

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DDT

最近バカ売れしているNvidia RTX A2000 6GB、使ってみると名機でしたよ。
ロープロファイルで補助電源不要の消費電力70W、それにもかかわらず性能は1660superやRTX3050クラス。価格が不安定ながらも、38000円程度に下落する事があります。
デメリットは出力がMiniDisplayPortで使い勝手が悪い程度です。

ゲーム用ではないからランクインは難しいですか?

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とねりん:管理人

ご推察の通り、ゲームコスパが同価格帯の他製品と比べると劣るため除外しています。
3.8万円を基準としても、同価格帯の競合製品だと「RTX 3060 12GB」「RTX 4060」「RX 7600」などがありますが、それらと比べるとゲーム性能は大分劣るのに価格が同じなので…。

とはいえ、補助電源不要の低消費電力でロープロファイルのブロワーファンというのは非常に使い勝手が良いのは確かで、ゲームに対して高い要求を求めない場合には非常に良いグラボだと思います。

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迷い人

初めまして!
ゲーミングPCを買い替えようと思っていたので、とても参考になりました!
今のPCがi7-6700k/GTX1070/16GB/SSD 500GBで、RTX3080もしくはRTX3070搭載のPCを選ぼうかと思っています。

GPUランキングでは3070が80より上ですが、買うからにはなるべく性能を追求し、数年間は一線級のスペックを持つものを買いたいと思います(3090は高価すぎる、ゲーム中心ではオーバースペックかと思い諦めました)
ゲームはFF14やPSO2NGS等をウルトラワイドモニタでなるべく高画質でスムーズに動かせるものが欲しいです。

色々な比較サイト様を拝見して検討しておりますが、踏ん切りがつかない状態です。
RTX3080と3070、どちらがより希望を満たせるでしょうか?
非常に難しい話かと思いますが、背中を押していただきたく思います。

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とねりん:管理人

はじめまして。
私自身がコスパと電力効率重視の考えなので、その面でRTX 3070の方を上にしています。ただ、価格の高ささえ我慢できるならコスパも電力効率も大きな差ではないので、予算に余裕があって少しでも高い性能が良いならRTX 3080でも良いと思います。

後のために高い性能を導入するのは良い選択肢だと思いますが、基本的にRTX 3070でも1440pまでなら重いゲームでも十分な性能です。165fpsくらいまでは全然いけると思います。数年前までは1080pでも重いゲームで144fpsを安定させるのは厳しい状況があったので、より高いGPUを導入するメリットも全然あったと思いますが、今では全体的に性能が向上したので、昔ほどのメリットは無いのかなと思います。
質問者様のご利用の環境や要求するレベルによりますが、RTX 3080の方が良いとなるのは、4Kやレイトレーシングで出来るだけ高いfpsを出したい場合などになると思います。どちらかというと、そのあたりを意識するかどうかの話になると思います。

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迷い人

詳しいアドバイスをいただき、恐縮です。
当時、1070を選んだ時も1080との性能差と金額面で妥協して選んでしまった面があるので、今回買うならなるべく妥協はせずに性能で選びたいと思い、3080も視野に入れていました。
ただ、1070からの買い替えとなると3070でも倍近い性能アップに繋がるということもあり、それでも十分かなとは思ってはおりました。今のところ、4Kやレイトレーシング対応ゲームをプレイする予定もないので、仰るように3070でも十分なのかも知れません。
また、Radeon系も考えてはみましたが、今までずっとGeforceを使い続けてきたことと、最近のAMD事情を知らないので、安全を考えてGeforceにしました。

ケースデザインや価格的にドスパラ様での購入を考えていますが、3080搭載PCが入荷待ち状態なので、もう少し待ってみて、FF14の大型アップデートが来る11月までに再入荷し、価格が無理のない範囲でしたら3080を、3070をカスタマイズした以上の価格になってしまうようなら、「GALLERIA XA7C-R37T」or「GALLERIA XA7C-R37」をカスタマイズしたものを考えたいと思います。

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はか

コスパいいものを探してるのに、評価が「高すぎるのが難点」みたいな評価ばっかりでどうなの。ただの高品質ランキングかと

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とねりん:管理人

価格の高さとコスパは別の指標なので、別におかしくはないと思います。
コメント頂いている時点では最新世代GPUがハイエンド品しか出ていないので、そういうものが多くなるのも仕方ないです。

それに、現在の1~3位は順に「RTX 3060 Ti」「RX 6700 / 6750 XT」「RX 6600 / 6650 XT」ですから、少なくとも現時点では比較的安価なものも評価していると思いますが…。

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とねりん:管理人 へ返信する コメントをキャンセル

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