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【比較】「Ryzen 9 3900X」と「Ryzen 7 3700X」はどっちが良い?

第3世代Ryzenのハイエンドモデルである「Ryzen 9 3900X」と「Ryzen 7 3700X」ですが、どっちの方が良いのかというのを、両者の性能の差を比較しながら見ていきたいと思います。
一つ一つ細かくというよりは、要点を絞ってざっくりと比較しています。
要点だけ知りたいという方は、目次から「まとめ」だけ見ても良いかも。
※掲載の価格は、記事更新時点での主に価格.comやAmazonでの最安値となっています。

簡易比較表

「Ryzen 9 3900X」と「Ryzen 7 3700X」の簡易比較表です。

【簡易比較表】
CPU名 PassMarkスコア コア(スレッド) TDP クロック周波数
定格 (最大)
ワット
パフォーマンス
コスパ 参考価格
Ryzen 9 3900X 32000 12(24) 105W 3.8GHz (4.6GHz) 304.8 0.492 65,000円
Ryzen 7 3700X 23800 8(16) 65W 3.6GHz (4.4GHz) 366.2 0.553 43,000円
※ベンチマークスコアはPASSMARKを参考にした値。
※商品名がAmazonへのリンクになっており、現在の価格を確認できます。

やはり「Ryzen 9 3900X」のPassMarkスコアの圧倒的な高さが目を引きます。「Ryzen 7 3700X」の数値も「Core i9 9900K」を大きく上回るほどで、非常に高性能なのですが、それにも圧倒的な差をつけています。

対して、コスパとワットパフォーマンスでは「Ryzen 7 3700X」の方がやや有利となっています。価格が「Ryzen 9 3900X」より2万円以上安いことや、TDPが低い(発熱・消費電力が少なめ)ことによるものですね。手の出し易さや扱い易さという点では「Ryzen 7 3700X」の方が上に見えます。
ただし、「Ryzen 9 3900X」もコスパやワットパフォーマンス自体は優れていて、Core i シリーズは圧倒しています。予算に余裕がある方や少しでも高いマルチスレッド性能を求める方なら、「Ryzen 9 3900X」でもコスパを大きく下げる選択にはならなそうです。

この後、各性能についてもう少し詳しく見ていきます。

各性能について

「Ryzen 9 3900X」と「Ryzen 7 3700X」の各種性能についてです。「シングルスレッド性能」「マルチスレッド性能」「ゲーミング性能」の3点を見ていきます。


シングルスレッド性能

シングルスレッド性能はが高いと、軽い処理の処理速度が速くなる他、ほぼ全ての処理に対して有利に働きます。そのため、数あるCPUの指標の中でも、特に重要視される事が多いです。
今回は、Cinebench R15というソフトで測定した数値を見ていきます。
【Cinebench R15 Single】
CPU名称
スコア
Ryzen 9 3900X 203
Ryzen 7 3700X 203

シングルスレッド性能では、差はほぼ無し

シングルスレッド性能は、差がほぼ無いという結果になっているようです。価格は「Ryzen 7 3700X」の方が安いので、シングルスレッド性能比のコスパでは「Ryzen 7 3700X」の方が上という事になります。

マルチスレッド性能

マルチスレッド性能が高いと、マルチタスクの処理や動画エンコードの速度などが速くなります。簡単にいうとCPU全体の全力のパフォーマンスを表します。
シングルスレッド性能と同じく、Cinebench R15というソフトで測定した数値を見ていきます。
【Cinebench R15 Multi】
CPU名称
スコア
Ryzen 9 3900X 3086
Ryzen 7 3700X 2160
Core i9 9900K 2073

マルチスレッド性能は Ryzen 9 が圧倒的有利

マルチスレッド性能は、やはり「Ryzen 9 3900X」が圧倒的にリードしています。多少コスパが良いからと言って無視できるレベルの差ではないので、マルチスレッド性能重視であれば、「Ryzen 9 3900X」が第一候補となるのは間違ない無しですね。
とはいえ、「Ryzen 7 3700X」のスコアも、これまで主流CPUで最高の性能を誇っていた「Core i9 9900K」を上回っており、数値としては非常に高いです。予算を抑えたい、という気持ちがあるなら、マルチスレッド性能重視で「Ryzen 7 3700X」を選んでも愚かな選択とはならないと思います。

ゲーミング性能

ゲーミング性能は、言葉の通りゲームする際のパフォーマンスの性能です。主に実際にゲームを起動してみた際のFPS数で比較されます。
今回は、10種類の人気ゲームでFPS数を測定した平均FPS数(相乗平均)の数値を見ていきます。使用されたGPUは「Geforce RTX 2080 Ti」という超ハイエンドGPUで、解像度は「1080p」、その設定は全ていわゆる「ウルトラ(可能な限り最高の設定)」となっています。
【ゲーミング性能(10種類のゲームでの平均FPS)】
CPU名称
FPS
Core i9 9900K 139.4
Ryzen 9 3900X 128.5
Ryzen 7 3700X 124.9

ゲーミング性能は Ryzen 9 が若干有利

ゲーミング性能は、僅かながら「Ryzen 9 3900X」が優勢でした。ただし、高設定の環境下で平均FPS3~4程度の違いなので、誤差と言ってしまっても良いレベルですね。
価格差を考えれば、ゲーミング性能比のコスパとしては「Ryzen 7 3700X」の方が良さそうです。

ただし、数値としては「Ryzen 9 3900X」がリードしているのは事実ですし、「Ryzen 9 3900X」には圧倒的なマルチスレッド性能の高さという武器があります。ゲームのライブ配信など動画関連の作業が並列的に関わってくると、「Ryzen 9 3900X」の方が大きく有利です。
とはいえ、そのような利用法を頻繁に行う方の割合は多くないと思いますし、「Ryzen 7 3700X」のマルチスレッド性能も非常に高いです。結局多くの人にとっては「Ryzen 7 3700X」がコスパが良く、魅力的に見えそうです。

まとめ

 「Ryzen 9 3900X」と「Ryzen 7 3700X」 どっちが良い?

  • コスパ重視なら「Ryzen 7 3700X」
  • 予算に余裕がある、マルチスレッド性能重視なら「Ryzen 9 3900X」でも良い

コスパ重視なら「Ryzen 7 3700X」

双方魅力があり、どの指標も優秀なので甲乙つけがたいですが、コスパ重視でいうならやはり「Ryzen 7 3700X」となると思います。
2万円以上の価格差は、やはり非常に大きいです。
「Ryzen 9 3900X」の方が圧倒的に高いマルチスレッド性能を持ってはいるものの、「Ryzen 7 3700X」の性能も非常に高く申し分ないので、価格の安さの方が魅力を感じます。
また、TDPも65Wと105Wと大きな差があり、消費電力にも多少なり差が出るため、「Ryzen 9 3900X」にするとなると、電源ユニットをワンランク上のものを用意しなければなりません。本体価格以外にも若干費用が嵩みます。

上記の理由から結論として、コスパ重視なら「Ryzen 7 3700X」の方が良いと思いました。

予算に余裕がある、マルチスレッド性能重視なら「Ryzen 9 3900X」でも良い

コスパ重視なら「Ryzen 7 3700X」と結論付けましたが、「Ryzen 9 3900X」のコスパは悪い訳でなく、むしろ優れています。
 
予算に余裕のある人や、動画エンコードや配信を頻繁に行うような、マルチスレッド性能を重視したい方にとっては、十分に選ぶ価値があります。コスパを妥協したという訳にもなりません。用途を考えた上で選ぶことが重要です。
 
 
それでは、記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。

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