【デスクトップ】「Core」と「Ryzen」の違いを比較【ざっくり解説】

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Intelの主流CPUシリーズのCoreシリーズと、AMDの主流CPUシリーズのRyzenシリーズの違いについてざっくり解説しています。(Coreの末尾Xシリーズや、Ryzen Threadripperシリーズは除外しています)
デスクトップPC向けの主要世代(2026年8月27日時点)のものを対象としています。

注意

掲載の情報は記事更新時点(2026年8月27日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。また、価格は主に価格.comやAmazonを参考とした市場価格となっています。

主にデスクトップPC向けの新しい世代のCPUが対象

本記事は、PCの主流CPUであるIntelのCoreシリーズとAMDのRyzenシリーズ各種の主にデスクトップPC向けの市場で主要な新しめの世代のものを対象としています。
現在(2026年4月時点)で主要モデルとして扱うのは、以下のシリーズです。

・Core Ultra 200S(Arrow Lake)
・Core 第14世代(Raptol Lake)
・Ryzen 7000~9000(Zen 4 / Zen 5)
・Ryzen 5000 の一部(Zen 2 / Zen 3)

ざっくり比較

まずは、細かい数値を見ていく前に主要な「Core」と「Ryzen」の各性能についてざっくりとした比較を載せています。「なんとなく各シリーズの特徴を掴めれば」といった感じのものになります。

しっかりとした比較ではないため、そのことを頭の中に置いた上でご覧ください。


Core Ultra 200 Ryzen 9000 Core 第13,14世代 Ryzen 7000 Ryzen 5000 Ryzen 8000
※内蔵GPUが魅力
コア
Pコア:高性能コア
Eコア:高効率コア
10~24 コア
Pコア:6~8コア
Eコア:4~16コア
6~16 コア
4~24 コア
Pコア:4~8コア
Eコア:0~16コア
6~16 コア
6~16 コア
4~8 コア
スレッド
10~24スレッド
12~32 スレッド
8~32 スレッド
Pコア:8~16スレッド
Eコア:0~16スレッド
12~32 スレッド
12~32 スレッド
8~16 スレッド
マルチスレッド性能
Cinebench R23
Ultra 9 285K:★5.0
Ultra 9 285:★4.5
Ultra 7 270K Plus:★5.0

Ultra 7 265K:★4.75
Ultra 7 265:★4.25

Ultra 5 235~:★4.0
Ultra 5 225:★3.5
Ryzen 9 9950系:★5.0
Ryzen 9 9900系:★4.5

Ryzen 7 9700~:★4.0
Ryzen 5 9600系:★3.5
i9-14900K:★5.0
i7-14700K:★4.75
i7-14700:~★4.25
i5-14600K:★4.0
i5 -14500:★3.75
i5 -14400:★3.5
i3:★2.25
Ryzen 9 7950系:★4.75~
Ryzen 9 7900系:★4.25~

Ryzen 7 7700~:★3.75
Ryzen 5 7600系:★3.25
Ryzen 9 5900XT:★4.0
Ryzen 7 5700系:★3.25
Ryzen 5 5600系:★2.75
Ryzen 7 8700系:★3.75
Ryzen 5 8600G:★3.25
Ryzen 5 8400F:★3.25
Ryzen 5 8500G:★2.75
シングルスレッド性能
Cinebench R23
Ultra 9(K):~2,380
Ultra 7(K):
2,200~2,390

Ultra 5(K):~2,140
Ultra 5(10コア):~1,900?
Ryzen 9:~2,253
Ryzen 7:~2,232
Ryzen 5:~2,217
i9:~2,317
i7:~2,174
i5 K:~2,060
i5 K無:~1,940
i3:~1,720
Ryzen 9:~2,070
Ryzen 7:~2,010
Ryzen 5:~1,980
Ryzen 9:~1,640
Ryzen 7:~1,600
Ryzen 5:~1,570
Ryzen 7:1,800
Ryzen 5:1,780
ゲーミング性能
※ハイエンドGPU使用時
Ultra 7 Plus:★4.25
Ultra 7 / 9:★4.0
Ultra 5:★3.75~
9000X3D:★5.0
X3D以外:★4.25
i7 / i9:★4.25
i5(K):★4.0
i5(K無し):★3.75
i3:★3.5~
7000X3D:★4.75
X3D以外:★4.0
5000(G以外):
~★3.75
5000G:
~★3.5
★3.75
参考価格
※2026年8月時点
Ultra 9:89,800円~
Ultra 7:52,800円~
Ultra 5(14コア):30,980円~
Ultra 5(10コア):25,280円~
Ryzen 9(16コア):98,900円~
Ryzen 9(12コア):59,500円~

Ryzen 7:39,800円~
Ryzen 5:27,580円~
Core i9:80,980円~
Core i7:54,980円~
Core i5:26,980円~
Core i3:13,980円~
Ryzen 9(16コア):95,800円~
Ryzen 9(12コア):54,000円~

Ryzen 7:39,800円~
Ryzen 5:25,300円~
Ryzen 9:59,250円~
Ryzen 7:31,980円~
Ryzen 5:15,980円~
Ryzen 7:~38,800円
Ryzen 5:~28,800円
Ryzen 3:OEM
対応メモリ
※公式最大速度
DDR5-6400 DDR5-5600 DDR5-5600※
DDR5-4800
DDR4-3200
※Core i5 K付き以降
DDR5-5200 DDR4-3200 DDR5-5200
消費電力
Blender Test
平均消費電力

K(9):~235W
K(7):155W~
K(5):~134W
K無し:65W~

9:~220W
7(X3D):~155W
7:(X3D以外)~80W

K:~287W
K無し:~65W
X:~237W
X3D:~147W
X無し:~88W
全体的に少なめ
~約133W
非常に少ない
~88W
内蔵GPU
3DMark Time Spy
×~〇
~2,330程度
※末尾FはGPU非搭載
4コア(245~):2,330程度
3コア(235):1,860程度
2コア(225):1,100程度
△
2CU:720程度
×~△
~800程度
※末尾FはGPU非搭載
×~△
2CU:720程度
※末尾FはGPU非搭載
×~〇
Vega 8:1570程度
※末尾GのみGPU搭載
現在は8000Gの方が良い
×~◎
780M:3,350程度
760M:2,700程度
740M:1,900程度
※末尾FはGPU非搭載
NPU
(INT8)
〇
~13TOPS
× × × × × / 〇
~16TOPS
※8600G以降で搭載
付属クーラー
※BOX版
× / 〇
K付きは無し
× / 〇
X付きは無し
× / 〇
TDP:65W以下のみ付属
※一部例外あり
(性能は良くはない)
× / 〇
TDP:65W以下のみ付属
※一部例外あり
(性能は良くはない)
× / 〇
X付き以外は付属
(性能は良くはない)
〇
基本付属
※一部例外あり
(性能は良くはない)


各シリーズの特徴(メリット・デメリット)

各シリーズの特徴(良い点・気になる点)をざっくりとまとめています。ここで言及する「ゲーム性能」とは、基本的にハイエンドなグラフィックボードを使用した場合のものな点を留意してください。

短評・簡易比較表

短評
Ryzen 9000X3D
Zen 5
3D V-Cache
Zen 5で大容量L3キャッシュ搭載。
2026年9月時点でゲームで最強。
ただし、価格が非常に高い。
NPUも無く、内蔵GPUも低性能。
ゲームをやらないならコスパは悪い。
・大容量L3キャッシュでトップクラスのゲーム性能
・TSMC 4nm(CPU)
・優れたマルチスレッド効率
・AM5(マザーボード)が長期サポート

・非常に高価(6万円前後~10万円台)
・DDR5メモリのみ
・内蔵GPUが低性能
・NPU無し
Ryzen 9000
(X3D除く)
Zen 5
Zen 5のスタンダードなRyzen。
高くはない価格で、
比較的優れたゲーム性能を持つ。
安価なRyzen 5 / 7 がコスパで人気。
ただ、ゲームコスパ特化なら
7800X3Dなどの方が強くはある。
・やや安価(3万円弱~)
・TSMC 4nm(CPU)
・比較的優れたゲーム性能
・優れたマルチスレッド効率
・AM5(マザーボード)が長期サポート

・ゲーム以外はCore Ultra 200に劣る性能とコスパ
・DDR5メモリのみ
・内蔵GPUが低性能
・NPU無し
Core Ultra 200
Core Ultra シリーズ2
Arrow Lake
総合性能コスパに優れるシリーズ。
一部モデルが破格のコア単価で、
マルチスレッド性能コスパが超良い。
(245K~270K Plus)
AI用の「NPU」を全モデル搭載、
内蔵GPUも価格の割には優れた性能。
NPUの性能は高くない(13TOPS)が、
使える処理は増えているし、
実用性能コスパと将来性が魅力。
ただし、ゲーム性能が悪めなのが懸念点。
同額帯のRyzen 7000/9000にやや劣る。
・やや安価(2万円台中盤~)
・コア単価が非常に安い(24コアで6万円など)
・NPU搭載(13TOPS)

・TSMC 3nm(CPU)
・低消費電力時の電力効率が良い

・競合モデルに劣るゲーム性能 (Ryzen 7000 / 9000)
・DDR5メモリのみ
・マザーボードが少し高価
Ryzen 7000X3DZen 4で大容量L3キャッシュ搭載。
ゲームで非常に強力。
9000X3Dに若干劣るがやや安価。
低消費電力で非常に優れた効率だけど、
冷却効率が悪く、電力の割に温度が高め。
NPUも無く、内蔵GPUも低性能。
ゲームをやらないならコスパは悪め。
・比較的安価(8コアで5万円~)
・TSMC 5nm(CPU)

・大容量L3キャッシュで非常に優れたゲーム性能
・低消費電力
・優れたマルチスレッド効率
・AM5(マザーボード)が長期サポート

・消費電力の割には温度が高め(冷却効率が悪い)
・DDR5メモリのみ
・内蔵GPUが低性能
・NPU無し
Core 14000
第14世代Core
Raptol Lake
旧世代のCore。
安価なDDR4メモリとマザボが使えるため、
低価格帯の強力な選択肢。
安さの割にはゲーム性能も低すぎない。
とはいえ、基本安さ以外は微妙。
最新世代にはゲーム性能や電力面で、
大きく劣る(高負荷時)。
内蔵GPUは低性能でNPUも無い。
・安価(2万円台~)
・マザーボードが非常に安価
・DDR4 / DDR5 メモリどちらにも対応可

・DDR4メモリが非常に安価
・競合モデルに劣るゲーム性能(Ryzen 7000 / 9000)
・Intel 10nm
・高負荷時の電力面が悪い

・内蔵GPUが低性能
・NPU無し
Ryzen 5000
(Vermeer)
Zen 3
主に5600~(G除く)
旧世代のRyzen。
安価なDDR4メモリとマザボが使えるため、
低価格帯の強力な選択肢。
Vermeer(5600/5700X 等)は、
CCDあたりのL3キャッシュが32MBで、
価格の割に多いのが魅力。
旧世代ながらCPU負荷が大きいゲームでも、
思ったよりボトルネックになりにくい傾向。
電力面も旧世代の割にはそこそこ良い。
とはいえ、やはり基本安さ以外は微妙。
最新世代にはゲーム性能では大きく劣るし、
内蔵GPUもNPUも無い。
・安価(2万円台~)
・マザーボードが非常に安価
・DDR4メモリが非常に安価

・L3キャッシュが多め(CCDあたり32MB)
 (旧世代だけどCPU負荷が高めのゲームでも割と使える)
・旧世代だけど悪くない電力効率
・競合モデルに劣るゲーム性能(Ryzen 7000 / 9000)
・内蔵GPU無し(Gモデルのみあり)
・NPU無し

シリーズ別の特徴

Core Ultra 200

圧倒的なマルチスレッド性能コスパ 比較的優れた内蔵GPU NPU搭載 やや高価

例:Core Ultra 7 270K Plus、Core Ultra 5 245K 等

価格 (2.5)
マルチコア性能コスパ
(245K以降)
(3.5)
(5.0)
ゲーム性能
(Plus)
(~3.5)
(3.75)
消費電力・電力効率
(ゲーム時)
(4.0)
(3.0)
内蔵GPU
(2~4コア)
※F版は無し
(3.5)
(3.0)
(2.0)
NPU
(INT8)
~13TOPS
良い点
  • 電力効率が良い
  • 優れたシングルコア性能
  • 優れたマルチスレッド性能コスパ(コア単価が非常に安い)
  • Plusモデルはゲーム性能も悪くない
  • NPU搭載(~13TOPS)
  • 優れた内蔵GPU(235以降)
気になる点
  • マザーボードがやや高価(2026年8月時点)
  • 競合モデルに劣るゲーム性能(2026年8月時点)

「Core Ultra 200シリーズ」は一部モデルの圧倒的なマルチスレッドの良さと、そこそこの性能の内蔵GPUやNPUの搭載が魅力のシリーズです。非常にお得感のあるモデルとなっています。

また、電力面も比較的良いのも魅力です。CPUには3nmクラスの先端クラスのプロセスが採用されており、低~中電力時の効率は非常に優れています。

コアの大部分がEコア(小型コア)であることや低電力稼働に焦点を当てた設計のため、ハイエンドモデルを高負荷で回すと効率が悪化する点は一応注意が必要ですが、調整も可能ですし、さほどネックではありません。

そして、内蔵GPUの性能とNPUもお得感を底上げする大きなポイントです。

「Core Ultra 5 245K(F除く)以降」ではXe-LPGアーキテクチャの4コアGPUが搭載されており、その性能は「GeForce RTX 1050 Ti」に匹敵するレベルです。少し重めくらいのゲームなら普通に動くので、グラボ無し運用でもライトユースなら十分な性能です。

その他の機能性や効率も悪くなく、ゲーム配信などを行う人は、動画のハードウェアエンコードを内蔵GPUに任せてグラボはゲームに専念させるといった活用もできます。

NPUの方は性能自体は低く(13TOPS / INT8)、グラボ搭載機ならそちらである程度カバーできるため重要度は高くないものの、一部の機能ではグラボではなくNPUの方が良いものもある(主に常時稼働系のもの)ので、あると少し安心できる要素にはなります。

そんな感じで、CPUとしての基本性能コスパが物凄く良いのに、その他の面でもお得感を感じられる部分があるという、非常に魅力的なシリーズが「Core Ultra 200シリーズ」です。

主な弱点としては、グラボ使用時のゲーム性能に関しては「Ryzen X3D(7000 / 9000)」に大きめに劣る点が挙げられます。

また、Ryzenとの比較ではマザーボードの費用もやや不利になることが多い上、サポート期間でも負ける可能性が高いので、ゲーム性能コスパ特化なら最有力ではありません。

とはいえ、懸念のゲーム性能も登場当初よりは若干改善していますし、追加投入となったPlus版では更に若干ゲーム性能が改善しており、Ryzen 9000(X3D以外)に匹敵するレベルになったので、2026年現在ではゲームで弱いCPUというほどではなくなっています。

そのため、ゲームに特化する訳でないなら割とおすすめしやすいシリーズです。

Ryzen 9000X3D

トップのゲーム性能 優れた効率(ゲーム時) ものすごく高価 

例:Ryzen 9 9950X3D、Ryzen 7 9800X3D 等

価格 (1.5)
マルチコア性能コスパ (1.5)
ゲーム性能 (5.0)
消費電力・電力効率
(ゲーム時)
(3.0)
(4.5)
内蔵GPU (1.5)
NPU
(INT8)
無し
良い点
  • 大容量L3キャッシュ搭載(3D V-Cache)
  • トップクラスのゲーミング性能(2026年時点)
  • 非常に優れたゲーム時の電力効率
  • 優れたシングルコア性能
  • ソケットAM5に対応(長期サポートが期待できる)
気になる点
  • 非常に高価
  • マルチスレッド性能コスパが悪い
  • 標準設定だと高負荷時のマルチスレッド処理時の消費電力&発熱が多い

Ryzen 9000 X3Dはモデルは、2026年現在でトップのゲーム性能を持つCPUです。

64MBの追加L3キャッシュ「3D V-Cache」を搭載した「Zen 5」のRyzenとなっており、ゲーム時の性能が高められているのが大きな魅力です。X3D以外のRyzenや、競合のCoreを上回るゲーム性能を持ちます。
Ryzen 9000X3Dの第2世代の「3D V-Cache」は、CCDの下に配置されるようになったことにより、コアの冷却効率が高められました。これによりクロック増加やオーバークロックも可能になりました。
2026年4月時点では他モデルでは対抗できないレベルのトップのゲーミングCPUとなっています。
しかし、価格は非常に高価になっているのが大きなデメリットです。ベースモデル(非X3D)と比較すると、おおよそ2~3万円も高価になっています。それでいてCPUのコア数自体は変わらないので、マルチスレッド性能コスパは悪いです。
また、9000X3Dでは消費電力も先代(7000X3D)から増加した点は要注意です。9000X3Dでは、恐らくコアの冷却がしやすくなったこと最大温度が先代の89℃から同じ95℃になっていますが、この変更により負荷を高く保ち易くなったことで、性能が上がった反面で消費電力が増加したのではないかと推測されます。
電力制限などの調整をすることで負荷を下げることは可能なので、CPU自体が悪化した訳ではありませんが、先代の標準設定でも省電力で効率も非常に優れていた点は大きな魅力だったと思うので、電力面を重視する場合は調整が必要となったのは大衆的にはマイナスだと思っています。

Ryzen 9000(X3D以外)

優れた電力効率(マルチスレッド) やや高価

Ryzen 9 9900X、Ryzen 7 9700X、Ryzen 5 9500F 等

価格 (2.5)
マルチコア性能コスパ (3.0)
ゲーム性能 (3.5+)
消費電力・電力効率
(ゲーム時)
(4.0)
内蔵GPU
※F版は無し
(1.5)
NPU
(INT8)
無し
良い点
  • 優れたマルチスレッド電力効率
  • 比較的優れたゲーム時の電力効率
  • 競合モデルよりもやや省電力
  • 優れたシングルコア性能
  • ソケットAM5に対応(長期サポートが期待できる)
気になる点
  • やや高価
  • Ryzen X3D や 第14世代Core(i7以降)に劣るゲーム性能

Ryzen 9000は「Zen 5」アーキテクチャ採用の最新シリーズです。X3Dモデルについては前述しているため、ここではXおよび無印モデルを対象としています。

Ryzen 9000(非X3D)は、優れたマルチスレッド効率と悪くないゲーム性能を持ち、2027年までの長期サポートが明言されているソケットAM5採用なのが嬉しいです。

しかし、前世代の「Zen 4」のRyzen 7000シリーズと比較するとわずかな向上に留まっています。新世代という感じは正直しないです。
消費電力が前世代からやや低下し、温度が大きめに改善している点は良いですが、総合コスパは大して変わらないので、価格がRyzen 7000シリーズと大差ない程度まで下がらない限りは有力にはならないのではないかと思います。
どうせ高価なCPUを選ぶなら、ゲームや効率で強力な「X3D」モデルを選択する方が満足度は高そうに思います。

第14世代 Core(14000番台)

高コスパなマルチコア性能 比較的優れたゲーム性能 電力面が非常に悪い(K付き/高負荷時) 旧世代

Core i9-14900K BOX

例:Core i9-14900K、Core i7-14700K、Core i5-14400F 等

価格 (3.5)
マルチコア性能コスパ (4.0)
ゲーム性能 (4.0)
消費電力・電力効率
(K付き / K無し)
(1.5)
(3.0)
内蔵GPU
※F版は無し
(1.5)
NPU無し
良い点
  • 優れたマルチスレッド性能コスパ
  • 優れたゲーム性能(14600以降)
  • 悪くないゲーム性能コスパ
  • 競合モデルよりもやや安価
  • K無しは省電力で比較的優れた電力効率
  • 旧世代マザーボード対応で安価
  • DDR4メモリにも対応(マザボ依存)
気になる点
  • 高負荷時の消費電力・発熱が多い(主にK付き)
  • 高負荷時の電力効率が悪い(主にK付き)
  • 14500以下は低めのゲーム性能
  • ソケットが既に旧世代化している
  • 電力面の管理に致命的な不具合があり、破損する報告が多数あった(主にK付き、現在は修正済み)

第13,14世代のCore(14000/13000番台)は、処理性能コスパに優れたシリーズです。

価格の割に優れたマルチスレッドを持つ上、ゲーム性能はRyzen X3Dほどではないものの高めです。総合性能コスパ重視なら魅力的な選択肢です。

しかし、ソケットが既に旧世代化しており、追加サポートも期待できないし、負荷時の電力効率も悪く、NPUもないので、将来性としては微妙なシリーズでもあります。

古いプロセス採用のため、高負荷時の効率面では最新モデルに圧倒的に劣るので、個人的には省電力で効率も悪くないK無しモデルがおすすめです。K付きモデルを使う場合でも、電力設定を少し引き下げて使うことをおすすめしたいです。
以前は価格の安さが魅力的で有力な選択肢の一つでしたが、2026年時点では以前よりも値上がりしている中、他の新しい世代のCPUが値下がりしてきたので、価格面でも優位性を感じられなくなってきているシリーズです。

なのですが、安価なDDR4が採用できる強みもあり、需要が少し復活してきています(2026年8月時点)。2026年から更に数年は継続して製造が続けられるという話もあり、まだ少し市場に残り続けそうです。

Ryzen 7000 X3D

非常に優れたゲーム性能 優れた電力効率 高価

例:Ryzen 9 7950X3D、Ryzen 7 7800X3D 等

価格 (2.0)
マルチコア性能コスパ (2.0)
ゲーム性能 (4.5)
消費電力・電力効率 (4.5)
内蔵GPU (1.5)
NPU無し
良い点
  • 大容量L3キャッシュ(3D V-Cache)
  • 非常に優れたゲーム性能
  • 非常に優れた電力効率
  • 競合モデルよりも省電力
  • Ryzen 9000X3D よりは安価で、2026年時点では十分強力なゲーム性能
  • ソケットAM5に対応(長期サポートが期待できる)
気になる点
  • 高価でマルチスレッド性能コスパが悪い
  • 消費電力の割に高い温度(冷却がしにくい構造のため。その代わりに温度の制限が厳しめなので安全性は問題ない)

Ryzen 7000 X3Dはモデルは、64MBの追加L3キャッシュ「3D V-Cache」を搭載した「Zen 4」のRyzenです。これにより、特にゲーム時の性能が高められているのが魅力です。X3D以外のRyzenや、競合のCoreを上回るゲーム性能を持ちます。

更に、電力面が非常に優秀なのも7000X3Dの大きな魅力です。これは、コアの冷却がしにくい構造上、温度、クロック、消費電力の制限が厳しめになっていることに起因します。

この仕様によって、どの処理でも電力効率は非常に優れており、特にゲーム時の効率はものすごく優れているのが大きな魅力です。
ゲームだけでなく、様々な用途で優れた効率を求める場合にもおすすめできるCPUです。重い処理を前提とした総合的な実用コスパに優れたCPUだと思います。

しかし、価格が高価なのはデメリットです。新世代の9000X3Dほどではないものの、コア数を考えると価格が非常に高くい、マルチスレッド性能コスパは悪いです。
後からの調整の必要なく、非常に優れたゲーム性能と効率を手に入れられる点を考慮すれば、長い目で見たコスパは悪いとは思いませんが、初期費用はどうしても高くなるため、予算に応じて選択する必要があります。

Ryzen 7000(X3D以外)

高くはない価格 安価に最新ソケット(AM5)

例:Ryzen 9 7900、Ryzen 7 7700、Ryzen 5 7500F 等

価格 (3.0)
マルチコア性能コスパ (3.5)
ゲーム性能 (3.5)
消費電力・電力効率 (4.0)
内蔵GPU
※F版は無し
(1.5)
NPU無し
良い点
  • 優れたマルチスレッド時の電力効率
  • 比較的優れたゲーム時の電力効率
  • ソケットAM5に対応(長期サポートが期待できる)
  • 安価にAM5を導入できる
気になる点
  • 安くはない価格で、どの項目でもトップになれない性能とコスパ
  • X付の温度が非常に高い

Ryzen 7000は「Zen 4」採用のシリーズです。X3Dモデルについては前述しているため、ここではXおよび無印モデルについて触れます。
Ryzen 7000の魅力は、Core(14000/13000番台)よりも優れたマルチスレッド効率を持つことと、ソケットのAM5が2027年までの長期サポートが明言されている点です。同じPCを出来るだけ長く使いたい場合にはおすすめできるシリーズです。

デメリットとしては、第14世代Core(Core 14000)やRyzen 5000と比べると高価ながら、目立って優秀な項目が無い点です。

安さや総合コスパ特化なら旧世代CPUの方が良く、ゲーム重視ならRyzen X3Dの方が良いという感じで、やや中途半端な存在にも思えます。

しかし、長期サポートが期待できるAM5に比較的安価に導入できるのは強みなので、そこでの需要があるCPUです。旧世代CPUはちょっと嫌だけど、費用もできるだけ抑えたいという場合に、丁度良いのがRyzen 7000だと思います。

Ryzen 8000 シリーズ

高性能内蔵GPU NPU搭載グラボ使用時のゲーム性能コスパは悪め

Ryzen 5 8600G BOX

例:Ryzen 7 8700G、Ryzen 5 8600G、Ryzen 5 8500G 等

価格 (3.0)
マルチコア性能コスパ (2.5)
ゲーム性能(グラボ) (3.0)
消費電力・電力効率 (4.0)
内蔵GPU
(8700G~8500G)
※F版は無し
(4.5)
(4.0)
(3.0)
NPU
(INT8)
~16TOPS
※8500以下は無し
良い点
  • 優れた内蔵GPU(8600G / 8700G)
  • 優れたマルチスレッド効率
  • NPU搭載(8600G以降)
  • 省電力
  • ソケットAM5に対応(長期サポートが期待できる)
  • 安価にAM5を導入できる
気になる点
  • グラボ使用時には低めのゲーム性能(他の新しい世代のCPUよりもキャッシュ容量が少ない)
  • 内蔵GPU性能はメモリ性能に大きめに依存

Ryzen 8000Gは強力な内蔵GPU(グラフィック)搭載が魅力のシリーズです。CPUも「Zen 4」なので世代も新しく、電力面も優秀です。

そのため、グラボを利用せずにグラフィック性能を出来るだけ高めたいなら一択レベルの強力なCPUです。ただし、末尾Fモデルでは内蔵GPUが使えないので要注意。
最上位の「Ryzen 7 8700G」に搭載される「Radeon 780M」では、「GeForce GTX 1650」に迫る性能を持っており、重めのゲームも可能なレベルになっています。更に、ゲームでは手軽に使えるフレーム生成機能「AFMF」も利用できるのも強みです。
省電力なので小型ケースなどでも採用しやすい点も良く、ライトユーザーには非常におすすめできるCPUです。
また、8600G以降のモデルではNPU(AIユニット)も搭載しています。高性能ではありませんが、将来性を考えてAI対応もしておきたい人には嬉しいと思います。

長期サポートが期待できるソケットAM5採用となっているため、安価にAM5を導入したい場合にも選択肢に入るシリーズとなっています。

Ryzen 5000(G以外)

非常に安価 コア性能は低め内蔵GPU無し

例:Ryzen 7 5700X、Ryzen 5 5600 等

価格 (4.5)
マルチコア性能コスパ (4.0)
ゲーム性能 (3.0+)
消費電力・電力効率 (3.5)
内蔵GPU無し
NPU無し
良い点
  • 安価
  • マザーボードも安価
  • 優れたマルチスレッド性能コスパ
  • 安価なDDR4メモリ対応
  • 旧世代だけど悪くはない電力効率
気になる点
  • 低めのゲーム性能
  • シングルコア性能が低い
  • ほとんどのモデルで内蔵GPU無し(G以外)
  • 既に旧世代(ソケットも旧世代化)
  • DDR5メモリに非対応

Ryzen 5000は「Zen 3」採用のシリーズです。旧世代となりますが、価格が安価で、電力面も悪くないのが魅力です。
Ryzen 7(8コア16スレッド)でも2万円台から販売が続けられており、マルチスレッド性能コスパが優れています。しかも、旧世代ながら省電力で扱い易くて効率も悪くないです。そのため、2026年現在でも低価格PC用のCPUとして強力な選択肢です。

旧世代なのはネックの部分でもありますが、マザーボードやメモリも旧世代で安価なものが採用できるため、PC全体の節約としては想像以上に大きくなります。

最新世代の安さ特化マザボを採用するくらいなら、旧世代のちょっと良いマザボを選びたいという場合にも魅力的です。
グラボ利用時のゲーム性能は最新世代には劣るものの、低価格PCではアッパーミドル以下のグラボ採用が中心であり、その性能帯なら大したネックにならないことが多いため、実質的に弱点も気にならないのも強さの要因です。

マルチスレッド性能:「7」はCoreが有利で、他は同等レベル

マルチスレッド性能は全コア稼働時の処理性能のことで、コア・スレッド数が多い方が有利な傾向があります。ゲーム性能と必ず関連がある訳ではない点に注意(ゲーム性能比較は後述)。

下記にレンダリングのベンチマークであるCinebench 2024での比較表を載せているので、見てみましょう。

Cinebench 2024 Multi
CPU名称 スコア
Core Ultra 7 270K Plus
2470
Core Ultra 9 285K
2448
Ryzen 9 9950X3D
2417
Ryzen 9 9950X
2305
Core i9-14900K
2257
Core i9-13900K
2187
Ryzen 9 7950X
2142
Ryzen 9 7950X3D
2094
Core Ultra 7 265K
2090
Core i7-14700K
1950
Ryzen 9 9900X
1829
Core i7-13700K
1713
Ryzen 9 7900X
1668
Core i9-12900K
1589
Ryzen 9 5950X
1535
Core Ultra 5 245K
1492
Core i5-14600K
1410
Ryzen 7 9800X3D
1372
Core i5-13600K
1322
Core i7-12700K
1312
Ryzen 9 5900X
1258
Ryzen 7 9700X
1208
Ryzen 7 7700X
1149
Ryzen 7 7700
1106
Ryzen 7 7800X3D
1104
Core i5-12600K
1023
Ryzen 5 9600X
975
Ryzen 5 7600X
886
Ryzen 7 5800X3D
885
Ryzen 5 7600
849
Core i5-13400F
837
Ryzen 7 5700X
826
Core i5-12400F
679
Ryzen 5 5600X
676
参考:TechPowerUp

2024年11月時点の最新世代で価格の近い競合モデル同士を比較すると、マルチスレッド性能は「7」ではCoreが有利で、その他のモデルは同程度の性能です。

ただし、実際の選定には市場価格、電力面、ゲーム性能などの他の要素も考慮する必要がある点に注意が必要です。

ゲーム性能:Ryzen X3Dが強力で、Core、Ryzen(X3D以外)と続く

高性能なGPU(グラフィックボード)と併用した際のCPUのゲーム性能について触れています。内蔵GPUの性能ではないので注意。また、そこまで高性能ではないグラフィックボードと併用する際には、新しめのCPUならどれでも大差ない点も留意しておくと良いです。

それを踏まえた上で、ハイエンドグラボと併用した場合のCPUのゲーム性能は、現状ではRyzenのX3Dモデル(大容量キャッシュ搭載)が一番強力です。

性能で強力なだけでなく、電力効率も非常に優れているため、2024年時点ではゲームでは頭一つ抜けた強さと言っても良いと思います。

本体価格は他モデルより少し高価にはなるものの、電力効率も良くなることを考えればコスト的にも悪い選択肢ではないので、ゲーム特化なら2024年10月時点ではX3Dモデル一択レベルにも感じレベルです。

その後には基本的に、Core(14000 / 13000)、Ryzen(9000 / 7000のX3D以外)、Core(Ultra 200)といった感じで続きます。

下記に「GeForce RTX 4090」を使用して重量級ゲーム(フルHD/最高設定)でのfpsを比較した表を載せておくので、詳しくはそちらを確認してみてください。

ただし、より低い性能のグラフィックボードを使用する場合にはCPUによって差は生じにくくなる他、非常に軽いゲームの場合は、マルチスレッド性能が重要になったりする点も留意してください。

10種類のゲームでの平均fps(1080p/RTX 4090)
CPU名称 スコア
Ryzen 7 9800X3D
208.6
Ryzen 7 7800X3D
193.1
Core i9-14900K
186.3
Ryzen 9 7950X3D
186.1
Core i9-13900K
185.1
Core i7-14700K
182.5
Core i7-13700K
181.1
Ryzen 9 9950X
180.0
Ryzen 7 9700X
178.4
Ryzen 9 9900X
178.2
Ryzen 5 9600X
177.5
Ryzen 9 7950X
177.0
Core Ultra 9 285K
176.3
Ryzen 7 7700X
175.9
Ryzen 9 7900X
175.2
Ryzen 7 7700
174.8
Ryzen 5 7600X
173.2
Core i5-14600K
172.9
Core Ultra 7 265K
172.1
Ryzen 7 5800X3D
171.7
Core i5-13600K
170.1
Core i9-12900K
168.7
Core Ultra 5 245K
167.1
Core i7-12700K
164.2
Ryzen 9 5950X
158.2
Ryzen 9 5900X
156.2
Core i5-12600K
153.4
Core i5-13400F
145.9
Ryzen 7 5700X
147.5
Ryzen 5 5600X
147.1
Core i9-11900K
146.6
Core i5-12400F
142.7
Ryzen 7 5700G
128.7
Core i5-11400F
114.9
参考:TechPowerUp
電力面:無印(KやX無し)は大差なく省電力だけど、その他はCPUによる

電力面についての比較です。

電力面は、TDPが低く設定されているモデル(主にKやX無しモデル)の場合はどれも省電力ですが、それ以外ではCPU次第です。

前まではTDP PL2にあたる数値に近い傾向がありましたが、最近ではそれを大きく下回るCPUが増えてきたので、実測値を確認する方が良いです。

やや抜けはありますが、「全コアの最大負荷時(レンダリング)」と「ゲーム時」実測の電力テストの結果を載せておきます(海外レビュー参考)。

消費電力(Blender CPUのみ)
CPU名称 消費電力
Ryzen 7 5700X
56
Ryzen 5 5600X
60
Core i5-12400F
63
Core i5-13400F
65
Ryzen 7 7800X3D
74
Ryzen 9 7900
74
Ryzen 7 7700
80
Ryzen 5 9600X
80
Ryzen 7 9700X
80
Ryzen 7 5800X3D
89
Ryzen 5 7600X
102
Ryzen 9 5950X
117
Core i5-12600K
119
Ryzen 9 5900X
133
Core Ultra 5 245K
134
Ryzen 7 7700X
135
Core i5-13600K
139
Core i5-14600K
145
Ryzen 9 7950X3D
147
Ryzen 7 9800X3D
155
Core Ultra 7 265K
155
Core i7-12700K
164
Ryzen 9 9900X
173
Ryzen 9 7900X
197
Ryzen 9 9950X3D
203
Core i7-13700K
212
Ryzen 9 9950X
220
Core i7-14700K
222
Core Ultra 9 285K
235
Core i9-12900K
237
Ryzen 9 7950X
260
Core i9-13900K
279
Core i9-14900K
281
参考:TechPowerUp
消費電力(13ゲーム平均)
CPU名称 消費電力
Core i5-12400F
40
Ryzen 7 7800X3D
46
Ryzen 5 5600X
47
Core i5-13400F
48
Ryzen 7 5700X
49
Ryzen 7 5800X3D
58
Ryzen 7 7700
60
Core Ultra 5 245K
61
Core i5-12600K
61
Ryzen 7 9800X3D
65
Ryzen 5 9600X
66
Ryzen 5 7600X
66
Ryzen 9 7950X3D
68
Ryzen 7 7700X
70
Ryzen 9 7900
71
Ryzen 7 9700X
71
Core i7-12700K
74
Core i5-14600K
76
Core Ultra 7 265K
77
Core i5-13600K
79
Core Ultra 9 285K
94
Ryzen 9 5900X
98
Core i9-12900K
98
Ryzen 9 9900X
100
Core i7-13700K
102
Ryzen 9 9950X
104
Ryzen 9 7900X
104
Ryzen 9 5950X
108
Core i7-14700K
116
Ryzen 9 7950X
116
Core i9-13900K
145
Core i9-14900K
149
参考:TechPowerUp

上述の表を見ると、KやXの無い省電力なモデルはどちらも良好な結果を示していますが、それ以外ではRyzenの方が全体的に消費電力が少ないことが分かると思います。

プロセス面などを見てもRyzenの方が有利なこともあり、やはり電力面ではRyzenの方が基本有利です。特に、CoreのK付きの電力面は全体的に悪いですし、下記のような問題(後述)も出てきているので、電力面を気にするなら現状はRyzenの方がおすすめです。

ただし、Coreでは小型コアが含まれる関係で、アイドル消費電力に関してはCoreの方がやや少なめな傾向があるので、アイドル時間が長い場合にはCoreも有力です。

注意:第13世代・14世代のCoreの電力設定不具合による問題

第13・14世代のCoreでは、電力設定の不具合で仕様よりも高い負荷で動作する不具合があるようで、そのまま使い続けるとエラーが出たり動作が不安定になったり、CPUにダメージが入る(要確認)ことにより使用を始めた当初よりもパフォーマンスが低下する問題などが報告されており、Intelもこの問題を認めています。

2025年3月現在では問題修正用のBIOSが各社から提供されており、ほとんどの製品が既に適用されていると思いますが、古い在庫などでは適用されていない可能性もあるので一応注意。

しかし、そもそもCoreのK付き(第13 / 14世代)に関しては、該当の不具合が無かったとしても電力面は悪くて勧められるものではなかったので、Coreを選ぶならK無しモデルが安心だとは思います。

内蔵GPU:Ryzen 8000Gがズバ抜けて高性能

内蔵GPUについては、グラフィックボードを搭載する場合には基本気にする必要がない部分ですが、搭載しない場合には重要です。GPUを搭載しないモデルもあるので、必要な場合には事前のチェックを忘れずにしましょう。

現行モデルの内蔵GPUの性能は、Ryzen 8000Gがズバ抜けて高性能となっています。Coreには2024年2月時点では対抗できるモデルが無いため、実質的に独壇場となっています。各性能はざっくり下記のようになっています。


内蔵GPU比較(2025年3月時点)
項目 Core Ultra 200

Ryzen 7000 / 9000

第13,14世代Core Ryzen 8000
内蔵GPU Intel Graphics
(Xe-LPG)
4コア:245~
3コア:235
2コア:225
Radeon Graphics
(RDNA2 / 2CU)
UHD Xe Graphics 770
UHD Xe Graphics 730
※730はCore i5 400番台以下
Radeon 780M(12CU)
Radeon 760M(8CU)
Radeon 740M(4CU)
内蔵GPUの有無
ほぼ全モデルで選択可能
※末尾Fが非搭載
ほぼ全モデル搭載
※末尾Fのみ非搭載
ほぼ全モデルで選択可能
※末尾Fが非搭載
ほぼ全モデル搭載
※末尾Fのみ非搭載
ゲーム性能
3DMark Time Spy
低性能~やや高性能
4コア(245~):2,330程度
3コア(235):1,860程度
2コア(225):1,100程度
低性能
720 程度
低性能
700~800 程度
高性能
780M:3,350程度
760M:2,700程度
740M:1,900程度


内蔵GPUの性能は、Ryzen 8000Gシリーズが最も高いです。先代のRyzen 5000GのVegaからRDNA 3アーキテクチャへと世代が一気に更新し、性能が飛躍的に向上しました。
次点は「Core Ultra 200」で、こちらも先代と比べると性能が飛躍的に向上し、軽いゲームなら快適にプレイすることが可能になりました。

最後に残りのモデル、「第13、14世代Core」および「Ryzen 7000 / 9000」ですが、これらの内蔵GPU性能は低性能です。先に触れた「Ryzen 8000G」と「Core Ultra 200」の3分の1/3~1/5程度の最低限の性能です。ただ、どのモデルもAV1デコードには対応しているので、動画視聴での不自由はないのでその点は安心して大丈夫です。

まずRyzen 8000から見ていきます。上位の「Ryzen 7 8700G」搭載の「Radeon 780M」のゲーム性能は「GeForce GTX 1650」という少し前のエントリーグラボに迫るレベルにまでなっており、軽いゲームなら非常に快適ですし、やや重めのタイトルも設定など次第である程度動かせるレベルになっています。更に、2024年1月下旬に「AFMF」というフレーム生成機能がRadeon(RDNA 2以降)で非常に手軽に利用できるようになったので、実質ゲーム性能は更に上がります。内蔵GPUながら重量級ゲームも大体動作はできるという凄い内蔵GPUになっています。

「Ryzen 7 8700G」の一つ下位の「Ryzen 5 8600G」だとGPUコア数が12→8へと減少するため、どちらにするか迷う人が多いと思いますが、760Mでも性能低下は思ったよりも小さくて1~2割程度に留まるので、軽い処理前提なら8600Gでも意外と実用性面での差はあまり無いと思います。

しかし、更に一つ下の「Ryzen 5 8500G」ではGPUコア数が4つになってしまい「Ryzen 7 8700G」の3分の1です。そのため、グラフィック性能は大きく下がるので注意が必要です。とはいえ、グラフィック性能は3分の1までは下がらず、3~4割減に留まっているので、軽い処理しかしないなら十分ではあります。ただ、8700Gや8600Gでは搭載するNPU(AI処理用のユニット)が無くなっていたり、グラボ用のPCIeレーンがx4しか用意されていなかったり、CPUのコアも小型コアが含まれていたり、かなりのコストカットが施されたモデルとなっているので、出来れば8600Gか8700Gの方がおすすめです。

「Core Ultra 200」の「Intel Graphics 4コア(Xe-LPG)」は、前のUHD 770の3倍近い性能となっており、軽い処理なら非常に快適になりました。性能的には「Ryzen 5 8500G」のGPUに近いですが、そちらと違ってグラボのレーン数はしっかり確保されているので、後にグラボ有り運用へ移行する場合にも不安がないのは魅力です。NPU搭載もあるので、Ryzen 5 8500Gよりは少し有利です。

NPU:Core Ultra 200 と Ryzen 8000(8600以降)で搭載

「NPU」はAI処理用のユニットです。2023年頃から急速にAI発展&普及が進んでおり、NPUを搭載するプロセッサが多くなっています。WindowsにもAI機能が統合されるなど、NPUは非常に注目されている項目です。

ただし、最近ではGPU(グラボ)も非常に優れたAI処理性能を持ち合わせていることが基本なので、ゲーミングPC利用が多いデスクトップ向けプロセッサでは、モバイル端末ほどはNPUは重要ではない点は留意しておいて良いかなと思います。

2024年10月時点のWindowsデスクトップ向けのプロセッサとしては、「Core Ultra 200」および「Ryzen 8000(8600以降)」でNPUが搭載されています。


NPU比較(2024年10月時点)
項目 Core Ultra 200 Ryzen 8000
※8600以降
Core 第13、14世代
Ryzen 7000 /9000
NPU Intel AI Boost
(NPU3)
AMD Ryzen AI
(XDNA)
無し
ピーク性能
13TOPS
16TOPS –


「Core Ultra 200」および「Ryzen 8000(8600以降)」のAIの最大理論性能は13~16TOPSとなっています。この数値はあまり高くはないです。モバイル向けの最新プロセッサだと50TOPS前後です。

しかし、10TOPS台でもIntelは多くのアプリケーションで活用できるとしています。スマホではもっと低性能なNPUでもAI処理を取り入れた端末もあるので、これは事実だと思います。

GPUで十分なAI性能があるとしても、NPUの方が基本的には効率では優れており、NPU処理できるものは任せた方がGPU負荷を下げることにも繋がるのでメリットはありますので、その辺りも考慮して判断することになります。

メモリ:高騰によるDDR4のCPUの需要が再び再燃

メモリについては、Ryzen 5000 / 第13、14世代CoreはDDR4メモリに対応できるのが強みです。第13、14世代CoreについてはDDR5も対応できるCPUですが、DDR4とDDR5は互換性がなく、マザーボードによって決まるので注意。DDR5の方が高価なので、安価な選択肢があるDDR4の方が有利と言えます。

そして、2025年年末ごろから続いているメモリ高騰の事情で、安価なDDR4メモリを採用できるCPUの需要がまた少し再燃しています。

DDR5の方が大幅に高速ですし、消費電力もわずかに少ないですし、今後主流になるのはDDR5です。将来性や使い回す可能性を考慮するとDDR5の方が有利なのは間違いありませんが、32GBで比較すると数万円も違うので難しい選択となりました。

また、現状の多くのアプリケーションではDDR4でもパフォーマンスが大して変わらない(参考:https://www.techspot.com/review/2351-intel-core-i9-12900k/)という検証結果もあります。メモリ帯域幅が重要な処理をほとんどせず、パーツの流用なども考えない人は、DDR4も予算節約を重視する場合には選択肢に入ります。

付属クーラー比較:省電力モデルのみ搭載で、どれも最低限な性能

付属クーラーについての比較ですが、CoreとRyzenのどちらともTDP(PL1)が65W以下のKやXが付かないモデルのBOX品において付属します(一部例外モデルもあるので事前に要チェック)。TDPが65Wを超えるモデルについては付属しないため注意してください。

省電力モデルにしか付属しないことからも推測できますが、CPU付属クーラーは基本的に冷却性能が低いです。これはIntelもAMDも共通です。基本的に使えれば良いというレベルのもので、静音性と冷却性は共に良くはないです。その点は留意した上で使用するか検討する必要があります。特に、BTOや既製品を購入する場合には初期構成では付属クーラーの場合もあるため、事前の確認は必要です。

別売りの2,000円~程度の安価なクーラーでも大きく性能が向上するため、出来れば別途用意することを個人的にはおすすめしますが、クーラーが付属するモデルが大体65W~88W程度の省電力CPUなので、静音性の低ささえ気にならないなら使用自体には問題はないレベルだと思います。グリスだけ別のものを用意して使うというのも選択肢としては十分ありだと思います。

各モデルごとの比較【最新世代】

ここでは、各モデルナンバーごとで比較していきます。

Core シリーズとRyzen シリーズは、Core i9にはRyzen 9、Core i7にはRyzen 7といったように、各モデルナンバーごとに対抗製品が存在します。

そのため、各対抗製品同士を比較することによって、両者の差をより分かり易く知る事ができます。

以下から主要シリーズの主流製品をざっくりと比較しながら見ていきます。

補足説明
  • Coreでは高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)の2種類のコアが搭載されていますが、クロックは高性能コアのものを掲載しています。
  • 内蔵GPUは末尾Fモデルでは搭載されない点に注意(Ryzen 5000以下は末尾G以外非搭載)。
  • TDP(PL2)が実質の最大消費電力の目安です。PL1やベース電力は、PL2を維持するには冷却や電力に問題がある場合に適用されます。また、省電力モデルでは冷却などに問題がなくてもPL2の継続持続時間に制限が設けられており、一定時間後にPL1に移行するようになっているモデルもあります。


Core 9系 と Ryzen 9

Core Ultra 9 / i9およびRyzen 9は主流CPUにおける最上級モデルです。いわゆるハイエンドと呼ばれる区分に含まれます。

人気モデルの価格は、おおよそ6万円台~11万円台となっています(2026年4月時点)。

主流CPUとしてトップの性能を誇り、両者素晴らしい性能を持っています。特にコア数が非常に多く、マルチスレッド性能は圧倒的です。

しかし、マルチスレッド性能以外は7と大差ない割に高価すぎる点と、電力効率が悪い傾向がある点が弱点です。

まず価格について、主流モデルは9万円以上のモデルですが、さすがに高価すぎます。

下位モデルの性能が現在では大きく底上げされており、マルチスレッド性能は7でも十分というケースが多くなっています。マルチスレッド性能以外の面では7に対して明確な優位性がないのが9なので、正直需要は以前よりも低くなっていると思います。

また、電力面も大きなデメリットです。

9モデルの強みである多コアを活かすには大きな電力が必要ですが、CPUというのは使う電力が一定を超えると電力効率が悪くなっていくのが基本です。そのため、9モデルをフル稼働すると電力面は割と悲惨なことになるのが一般的です。

その性能を最大限活かすためには強力な電源・水冷ユニットが必須となり、更なる追加予算が必要となるのが中々に厳しいところです。

電力制限や電圧などを上手く調整すればある程度低い電力効率良く回すことも不可能ではありませんが、それなりの知識と検証が必要となるので、初心者には厳しいです。

そのため、実用コスパを重視する人にとってはあまり選択肢に入ることはないシリーズだと思います。

Core Ultra 9 / i9と Ryzen 9(2026年8月時点)
総合ざっくり評価
CPU名
マルチ
スレッド
シングル
スレッド
ゲーミング※
消費電力
発熱
Core Ultra 9
Core Ultra 9(200)
24コア24スレッド
285K 等
★5.0 ★4.75 ★4.0 ★2.0
Ryzen 9 9950系
16コア32スレッド
9950X、9950X3D
★5.0 ★4.75 ★5.0(X3D)
★4.25
★2.0(X)
Core i9(14世代)
24コア32スレッド
13900K、14900K 等
★5.0 ★4.75 ★4.25 ★1.25
Ryzen 9 7950系
16コア32スレッド
7950X、7950X3D 等
★5.0 ★4.5 ★4.75(X3D)
★4.0(その他)
★2.75(X3D)
★1.75
(X)
Ryzen 9 9900系
12コア24スレッド
9900X、9900X3D
★4.5 ★4.75 ★5.0(X3D)
★4.25
★2.75
Ryzen 9 7900系
12コア24スレッド
7900X、7900X3D 等
★4.5 ★4.5 ★4.75(X3D)
★4.0(その他)
★4.0(無印)
★3.0(X3D)
★2.25
(X)
Ryzen 9 5000
12/16コア
24/32スレッド
5900X、5950X 等
★4.5(16コア)
★4.0(12コア)
★3.5 ★3.75 ★3.25
※ゲーム性能評価はハイエンドGPUとの併用時のもの。


Core Ultra 9 / i9とRyzen 9の人気モデルを一部抜粋して比較しています。クロックは最も高性能なコアのものです。

主要スペック
CPU Cinebench
R23 Multi
参考価格 コア/
スレッド
動作クロック
定格/最大
TDP
PL1 / 最大
キャッシュ
L2 / L3
内蔵GPU
(スコア*)
NPU
(INT8)
Ryzen 9 9950X3D2 43,563 171,790円 16/32 4.3 / 5.6GHz 200W
270W
16MB
192MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 9950X3D 42,369 105,480円 16/32 4.3 / 5.7GHz 170W
230W
16MB
128MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 9950X 42,349 93,940円 16/32 4.3 / 5.7GHz 170W
230W
16MB
64MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Core Ultra 9 285K 41,989 92,780円 24/24 3.7 / 5.7GHz 125W
250W
40MB
36MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Core i9-14900K 39,203 24/32 3.2 / 6.0GHz 125W
253W
32MB
36MB
UHD Graphics 770
(759)
–
Core i9-14900KF 39,275 24/32 3.2 / 6.0GHz 125W
253W
32MB
36MB
– –
Ryzen 9 7950X 38,402 95,800円 16/32 4.5 / 5.7GHz 170W
230W
16MB
64MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 7950X3D 37,436 16/32 4.2 / 5.7GHz 120W
162W
16MB
128MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 9900X3D 34,004 88,990円 12/24 4.4 / 5.5GHz 120W
162W
12MB
128MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Core i9-14900 33,264 24/32 2.0 / 5.8GHz 65W
219W
32MB
36MB
UHD Graphics 770
(759)
–
Core i9-14900F 35,233 24/32 2.0 / 5.8GHz 65W
219W
32MB
36MB
– –
Core Ultra 9 285 33,299 89,800円 24/24 2.5 / 5.6GHz 65W
182W
40MB
36MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Ryzen 9 9900X 32,876 59,270円 12/24 4.4 / 5.6GHz 120W
162W
12MB
64MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 7900X 29,477 54,200円 12/24 4.7 / 5.6GHz 170W
230W
12MB
64MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 5900XT
27,986
59,930円 16/32 3.3 / 4.8GHz 105W
142W
8MB
64MB
– –
Ryzen 9 7900X3D 27,450 12/24 4.4 / 5.6GHz 120W
162W
12MB
128MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 9 7900 25,062 59,980円 12/24 3.7 / 5.4GHz 65W
88W
12MB
64MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
※GPUスコアは3DMark Time Spy Graphicsの平均スコア。クロックの違いなどは考慮していないので注意。
Cinebench R23 Multi
CPU名称 スコア
Ryzen 9 9950X3D
42369
Ryzen 9 9950X
42349
Core Ultra 9 285K
41989
Core i9-14900K
39203
Ryzen 9 7950X
38402
Ryzen 9 7950X3D
37436
Core i9-13900
32605
Ryzen 9 9900X
32876
Ryzen 9 7900X
29477
Ryzen 9 5900XT
27986
Core i9-12900K
27198
Ryzen 9 7900X3D
27450
Ryzen 9 7900
25062
Ryzen 9 5900X
21878
10ゲームの平均fps(1080p/RTX 4090)
CPU名称 スコア
Core i9-14900K
186.3
Ryzen 9 7950X3D
186.1
Core i9-13900K
185.1
Ryzen 9 9950X
180.0
Ryzen 9 9900X
178.2
Ryzen 9 7950X
177.0
Core Ultra 9 285K
176.3
Ryzen 9 7900X
175.2
Ryzen 9 7900
171.3
Core i9-12900K
168.7
Ryzen 9 5950X
158.2
Ryzen 9 5900X
156.2
参考:TechPowerUp
消費電力(高負荷時 / Belnder)
CPU名称 スコア
Ryzen 9 7900
74
Ryzen 9 5950X
117
Ryzen 9 5900X
133
Ryzen 9 7950X3D
147
Ryzen 9 9900X
173
Ryzen 9 7900X
197
Ryzen 9 9950X3D
203
Ryzen 9 9950X
220
Core Ultra 9 285K
235
Core i9-12900K
237
Ryzen 9 7950X
260
Core i9-13900K
279
Core i9-14900K
281
参考:TechPowerUp
消費電力(13ゲーム平均)
CPU名称 スコア
Ryzen 9 7950X3D
68
Ryzen 9 7900
71
Core Ultra 9 285K
94
Core i9-12900K
98
Ryzen 9 5900X
98
Ryzen 9 9900X
100
Ryzen 9 9950X
104
Ryzen 9 7900X
104
Ryzen 9 5950X
108
Ryzen 9 7950X
116
Core i9-13900K
145
Core i9-14900K
149
参考:TechPowerUp
重視項目・用途別のおすすめCPU(Core 9系 / Ryzen 9)

筆者が選ぶ、用途や重視項目別のおすすめCPUを表にざっとまとめています。末尾Fは省略しているので注意(内蔵GPUが使えない以外は同じ性能)。


重視項目 おすすめCPU
※上の方が高評価
総合性能
実用コスパ
Ryzen 9 9950X3D / 7950X3D >
Ryzen 9 9900X / 7900 ≧
Ryzen 9 9900X3D / 7900X3D
>
Ryzen 9 7950X / Ryzen 9 9950X ≧

Core Ultra 9 285K
>
Core i9-14900K / 13900K
ゲーム性能
※高性能グラボ使用時
Ryzen 9 9950X3D / 9900X3D >
Ryzen 9 7950X3D
/ 7900X3D >
Core i9-14900K / 13900K ≧
Ryzen 9 9950X / 9900X >
Core Ultra 9 285K
マルチスレッド性能 Core Ultra 9 285K ≧
Ryzen 9 9950X3D / 9950X ≧
Core i9-14900K
/ 13900K ≧
Ryzen 9 7950X3D / 7950X
電力・発熱面 Ryzen 9 7950X3D / 7900X3D / 7900 ≧
Ryzen 9 9950X3D / 9900X3D ≧
Core Ultra 9 285K ≧
Core i9-14900
 / 13900
NPU Core Ultra 9 200番台(~13TOPS)

下記からは一部のCPUをピックアップして、所感について触れていこうと思います。

Core Ultra 9 285K
「Core Ultra 7 270K Plus」の登場で存在価値がほぼ消失

参考価格約 6万円
コア
スレッド
24コア(8P+16E)
24スレッド
L2キャッシュ40MB
L3キャッシュ36MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
NPU13TOPS

超多コアで非常に優れたマルチスレッド性能を持つ「Core Ultra 9 285K」です。
24コア(8P+16E)による圧倒的マルチスレッド性能に加え、NPUと内蔵GPUも一般用途なら実用的なものが搭載されているのも魅力です。
しかし、同コア数で6万円の「Core Ultra 7 270K Plus」の登場で存在価値がほぼ無くなりました。
2026年8月現在では、285Kは9万円以上もするのにほどほどのゲーム性能しかないし、マルチスレッド性能は高いけどコスパと電力面も悪いという、論外レベルの立ち位置になってしまっています。

Ryzen 9 9950X3D
Ryzen 9 7950X3D

トップクラスのマルチスレッド性能とゲーム性能を両立

参考価格10万円台~
コア
スレッド
16コア
32スレッド
L2キャッシュ16MB
L3キャッシュ128MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
NPU–

16コア32スレッドによる非常に優れたマルチスレッド性能と、大容量キャッシュによるトップクラスのゲーム性能を両立するハイエンドCPUです。
どちらの用途でも電力効率にも優れています。
2026年夏時点の実用性能ではトップと言えるモデルなので、予算に糸目をつけない場合には最有力の選択肢となります。
しかし、その他の面では少し懸念点もあります。
まず、NPUは搭載していない他、内蔵GPUも低性能です。対抗の「Core Ultra 200」ではNPUを搭載しており、上位モデルでは内蔵GPUの性能がそこそこ高いです。
そして、最大の弱点はものすごく高価な点です(10万円台~)。
それぞれの性能で分けて考えると、マルチスレッド性能は約6万円の「Core Ultra 7 270K Plus」と同レベルで、ゲーム性能も6万円前後の「Ryzen 9 9800X3D」と同レベルなので、4~5万円も安いです。
そのため、ゲームとマルチスレッドの双方で最高レベルのものが必要になる用途以外ではコスパは悪くなる点は留意しておきましょう。

Ryzen 9 9950X
Ryzen 9 7950X

Core Ultra 7 270K Plus の登場で存在価値が激減

参考価格8万円~
コア
スレッド
16コア
32スレッド
L2キャッシュ16MB
L3キャッシュ64MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
NPU–

16コア32スレッドによる非常に優れたマルチスレッド性能が魅力のCPUですが、「Core Ultra 9 285K」と同様に「Core Ultra 7 270K Plus」の登場で存在価値が激減しました。
270K Plus は、約6万円で同クラスのマルチスレッド性能を持ち、より優れた内蔵GPUを搭載し、NPUも搭載します。完敗です。
一応、マザーボードのサポート期間では有利なものの、このクラスのCPUでのメリットとしては非常に弱いです。
270K Plusのせいで、ハイエンドCPUはコア数以外でも他に突出した性能が無い限りは存在が危うくなりました。

Ryzen 9 9900X
Ryzen 9 7900

悪くはないけど、Core Ultra 7 270K Plus の方が基本おすすめ

参考価格5万円台~
コア
スレッド
12コア
24スレッド
L2キャッシュ12MB
L3キャッシュ64MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
NPU–

12コア24スレッドで約5万円前後~6万円ほどで比較的優れたマルチスレッド性能コスパが魅力のCPUです。
約6万円で24コア搭載の「Core Ultra 7 270K Plus」が強力すぎるため基本的にはそちらがおすすめではあります。
ただし、価格はマザボを含めると同じか少し安いくらいで、ゲーム性能も同レベルであり、マルチスレッド性能もほとんどの用途で十分な性能があるので、CPU交換を視野に入れたAM5の長期サポートを求めるなら無くはない選択肢です。
とはいえ、それなら「Ryzen 7 9700X / 7700」などでも良い気がしますし、270K Plusならやや高性能な内蔵GPUもあり、NPUもあるので、やはりやや不利かなとは思います。

Core 7系 と Ryzen 7

Core Ultra 7 / i7およびRyzen 7は主流CPUにおける上級モデル(上から2番目)です。

立ち位置はハイクラスと呼ばれる区分に入りますが、現在では性能が非常に高くなっており、これ以上の性能出すには電力効率などを大きめに犠牲にする必要があったりするので、実用性能的にはここもハイエンドと評しても良いレベルです。
人気モデルの価格はおおよそ4万円中盤~6万円程度となっています(2026年4月時点)。

マルチスレッド性能はこそ9モデルよりはやや劣るものの、それ以外は9モデルとほぼ変わらないです。

ハイエンド用途でも使える性能を持ち、ゲーミング性能も9と大差ないので、性能もさほど妥協しない実用コスパ重視CPUとして人気のシリーズとなっています。

Core Ultra 7 / i7と Ryzen 7(2026年8月時点)
総合ざっくり評価
CPU名
マルチ
スレッド
シングル
スレッド
ゲーミング※
消費電力
発熱
Core Ultra 7
Core Ultra 7 270K Plus
24コア24スレッド
★5.0
★5.0 ★4.25 ★2.0
Core Ultra 7
Core Ultra 7 265系
20コア20スレッド
265K 等
★4.75(K)
★4.25(K無し)
★4.75 ★4.0 ★4.0(K無し)
★2.75(K)
Ryzen 7 9800X3D
8コア16スレッド
★4.0 ★4.5 ★5.0 ★4.25(ゲーム)
★2.75(全コア負荷)
Ryzen 7 9700X
8コア16スレッド
★3.75 ★4.5 ★4.25 ★4.25
Core i7(第14世代)
20コア28スレッド
14700F、14700K 等
★4.75(K)
★4.0(K無し)
★4.5 ★4.25 ★4.0(K無し)
★1.5
(K)
Ryzen 7 7800X3D
8コア16スレッド
★3.75 ★4.0 ★5.0 ★4.5(ゲーム)
★4.25(全コア負荷)
Ryzen 7 7000(X3D以外)
8コア16スレッド
7700X 等
★3.75 ★4.25 ★4.0 ★4.25(無印)
★3.0(X)
Ryzen 7 8000G
8コア16スレッド
8700G 等
高性能内蔵GPU
★3.5 ★4.0 ★3.5 ★4.0
Ryzen 7 5000
8コア16スレッド
5700X 等
★3.25 ★3.5 ★4.5(X3D)
★3.75
★3.5
※ゲーム性能評価はハイエンドGPUとの併用時のもの。


Core Ultra 7 / i7とRyzen 7の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

主要スペック
CPU Cinebench R23
Multi
参考価格 コア/
スレッド
動作クロック
定格 / 最大
TDP
PL1 / 最大
キャッシュ
L2 / L3
内蔵GPU
(スコア*)
NPU
(INT8)
Core Ultra 7 270K Plus 42,595 59,800円 24/24 3.7 / 5.5GHz 125W
250W
40MB
36MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Core Ultra 7 265K 35,812 53,980円 20/20 3.9 / 5.5GHz 125W
250W
36MB
30MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Core Ultra 7 265KF 36,012 52,800円 20/20 3.9 / 5.5GHz 125W
250W
36MB
30MB
– 13TOPS
Core i7-14700K 34,520 68,980円 20/28 3.4 / 5.6GHz 125W
253W
28MB
33MB
UHD Graphics 770
(759)
–
Core i7-14700KF 34,643 65,480円 20/28 3.4 / 5.6GHz 125W
253W
28MB
33MB
– –
Core i7-14700 ~28,424 65,800円 20/28 2.1 / 5.4GHz 65W
219W
28MB
33MB
UHD Graphics 770
(759)
–
Core i7-14700F ~28,450 59,980円 20/28 2.1 / 5.4GHz 65W
219W
28MB
33MB
– –
Core Ultra 7 265 ~28,281 64,640円 20/20 2.4 / 5.3GHz 65W
182W
36MB
30MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Core Ultra 7 265F ~27,767 53,840円 20/20 2.4 / 5.3GHz 65W
182W
36MB
30MB
– 13TOPS
Ryzen 7 9850X3D 23,206 88,980円 8/16 4.7 / 5.6GHz 120W
162W
8MB
96MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 9800X3D 22,911 64,800円 8/16 4.7 / 5.2GHz 120W
162W
8MB
96MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 9700X 21,393 40,900円 8/16 3.8 / 5.5GHz 65W
88W
8MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 7700X 20,135 40,000円 8/16 4.5 / 5.4GHz 105W
142W
8MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 7700 19,403 39,800円 8/16 3.8 / 5.3GHz 65W
88W
8MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 7800X3D 18,475 54,980円 8/16 4.2 / 5.0GHz 120W
162W
8MB
96MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 8700G 17,982 38,800円 8/16 4.2 / 5.1GHz 65W
88W
8MB
16MB
Radeon 780M
(3227)
16TOPS
Ryzen 7 8700F 17,772 23,980円 8/16 4.1 / 5.1GHz 65W
88W
8MB
16MB
– 16TOPS
Ryzen 7 7700X3D 16,765 58,000円 8/16 4.0 / 4.5GHz 120W
162W
8MB
96MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 7 5700X 14,309 32,980円 8/16 3.4 / 4.6GHz 65W
76W
4MB
32MB
– –
Ryzen 7 5700X3D 13,615 8/16 3.0 / 4.1GHz 105W
142W
4MB
96MB
– –
※GPUスコアは3DMark Time Spy Graphicsの平均スコア。クロックの違いなどは考慮していないので注意。
Cinebench R23 Multi
CPU名称 スコア
Core Ultra 7 270K Plus
42595
Core Ultra 7 265K
35812
Core i7-14700K
34520
Core i7-13700K
30668
Core i7-14700(PL解除)
28424
Ryzen 7 9800X3D
22911
Ryzen 7 9700X
21393
Ryzen 7 7700X
20135
Core i7-14700(65W付近)
20000
Ryzen 7 7700
19403
Ryzen 7 7800X3D
18475
Ryzen 7 8700G
17982
Ryzen 7 5700X
14211
10ゲームの平均fps(1080p/RTX 4090)
CPU名称 スコア
Ryzen 7 9800X3D
208.6
Ryzen 7 7800X3D
193.1
Core i7-14700K
182.5
Core i7-13700K
181.1
Ryzen 7 9700X
178.4
Ryzen 7 7700X
175.9
Ryzen 7 7700
174.8
Core Ultra 7 265K
172.1
Ryzen 7 5800X3D
171.7
Core i7-12700K
164.2
Ryzen 7 5700X
147.5
Ryzen 7 5700G
128.7
参考:TechPowerUp
消費電力(高負荷時 / Belnder)
CPU名称 スコア
Ryzen 7 5700X
56
Ryzen 7 7800X3D
74
Ryzen 7 9700X
80
Ryzen 7 7700
80
Ryzen 7 5700G
81
Ryzen 7 5800X3D
89
Ryzen 7 7700X
135
Ryzen 7 9800X3D
155
Core Ultra 7 265K
155
Core i7-12700K
164
Core i7-13700K
212
Core i7-14700K
222
参考:TechPowerUp
消費電力(13ゲーム平均)
CPU名称 スコア
Ryzen 7 5700G
44
Ryzen 7 7800X3D
46
Ryzen 7 5700X
49
Ryzen 7 5800X3D
58
Ryzen 7 7700
60
Ryzen 7 9800X3D
65
Ryzen 7 7700X
70
Ryzen 7 9700X
71
Core i7-12700K
74
Core Ultra 7 265K
77
Core i7-13700K
102
Core i7-14700K
116
参考:TechPowerUp
重視項目・用途別のおすすめCPU(Core Ultra 7 / i7 , Ryzen 7)

筆者が選ぶ、用途や重視項目別のおすすめCPUを表にざっとまとめています。末尾Fは省略しているので注意(内蔵GPUが使えない以外は同じ性能)。


重視項目 おすすめCPU
※上の方が高評価
総合・実用コスパ Core Ultra 7 265K / 270K Plus≧
Ryzen 7 9700X / 7700X / 7700 ≧
Ryzen 7 5700X
>
Core i7-14700
≧
Ryzen 7 7800X3D >
Ryzen 7 9800X3D
ゲーム性能
※高性能グラボ使用時
Ryzen 7 9800X3D >
Ryzen 7 7800X3D
>
Ryzen 7 9700X, Core Ultra 7 270K Plus≧
Ryzen 7 7700(X)
 
マルチスレッド性能 Core Ultra 7 270K Plus >
Core Ultra 7 265K
 ≧
Core i7-14700K
>
Core i7-14700(PL解除) ≧
Core Ultra 7 265 ≧
Ryzen 9 9800X3D
>
Core i7-14700(PL1) ≧
Ryzen 7 7700(X)
/ 9700X
電力・発熱面 Ryzen 7 7800X3D / 7700 ≧
Ryzen 7 9800X3D(ゲーム時) >
Core i7-14700 , Core Ultra 7 265  ≧
Ryzen 7 5700X
>>
Core Ultra 7 265K >
Core Ultra 7 270K Plus
安さ Ryzen 7 5700X >>
Ryzen 7 7700(X) / 9700X >
Core Ultra 7 265K
内蔵GPU
※グラボ無し構成
Ryzen 7 8700G >
Core Ultra 7 265K >
Core Ultra 7 270K Plus
NPU Ryzen 7 8700G(~16TOPS) ≧
Core Ultra 7 200番台(~13TOPS)

下記からは一部のCPUをピックアップして、所感について触れていこうと思います。

Core Ultra 7 270K Plus
24コアで約6万円の化け物コスパCPU
NPUも搭載、そこそこの内蔵GPUも

参考価格約6万円
コア
スレッド
24コア(8P+16E)
24スレッド
L2キャッシュ40MB
L3キャッシュ36MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
NPU13TOPS

「Core Ultra 7 270K Plus」は2026年3月末ごろに登場した化け物コスパCPUです。
「Core Ultra 9 285K」と同じ24コア構成(8P+16E)で約6万円という安さで、NPUも搭載し、悪くない性能の内蔵GPUまで搭載します。
これまで8万円~9万円必要だった最上位ハイエンド級の性能をわずか6万円で実現しています。このCPUのせいで既存のハイエンドCPUの多くが存在価値を激減させられてしまいました。
ゲーム性能が懸念となっていた「Core Ultra 200シリーズ」ですが、そこも少し改善が進んでおり、「Ryzen 9000(X3D以外)」並みのゲーム性能に到達したことも選び易い要因です。
ただし、依然として「Ryzen 7000X3D / 9000X3D」にはゲーム性能で劣るため、ゲーム性能特化なら最有力の選択肢ではない点には注意が必要です。

Core Ultra 7 265K
270K Plusの方がやはり良いけど、
まだ有力な高コスパCPU

参考価格約5.3万円~
コア
スレッド
20コア(8P+12E)
20スレッド
L2キャッシュ36MB
L3キャッシュ30MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS

「Core Ultra 7 265K」は20コアで5万円台中盤の高コスパCPUです。
4万円台の頃は高コスパ筆頭CPUでしたが、270K Plusの登場後に5万円台に値上がりしてやや地位を下げました。
24コアで6万円の「Core Ultra 7 270K Plus」の方が魅力が強い感は否めませんが、それでも十分に有力な高コスパCPUです。
270K Plusの24コアはほとんどの人によってはオーバースペックですし、増えるコアはEコアなので重い処理での効率が良くなる訳でもありません。NPUや内蔵GPUの性能もほぼ同じです。
そのため、安さ重視なら約5,000円前後安い265Kも魅力があります。
ただし、ゲーム性能面では競合CPUと比べてやや微妙な点に注意が必要です。
4万円前後の「Ryzen 7 9700X / 7700」と同クラスのゲーム性能なのでコスパが負ける他、同価格帯の「Ryzen 7 7800X3D / 7700X3D」にはゲーム性能では大敗です。
270K Plusもキャッシュ容量が若干増えた影響でゲーム性能で少し負けるようになっています。

Ryzen 9 9800X3D
ゲーム最強クラスのCPU
ただし、8コアにしては高すぎる

参考価格約6.4万円~
コア
スレッド
8コア
16スレッド
L2キャッシュ8MB
L3キャッシュ96MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
NPU–

「Ryzen 7 9800X3D」は、2026年8月時点でゲーム性能で最強クラスのCPUです。
「3D V-Cache」という追加のL3キャッシュが64MB搭載されており、ゲーム性能が非常に優れているのが特徴です。ゲーム性能は一般消費者が特に意識する性能なので、そこが強力なのが大きいです。
その最強クラスのゲーム性能を備えるCPUの中では最も安価な、6万円台前半程度という価格が魅力です。ハイエンドCPUほどは高くありません。
ただし、ゲーム性能以外の点では微妙な点が多いのが懸念点です。
まず、8コアで6万円というのが高すぎます。全てが高性能コアという点を考慮しても高いです。270K Plusは24コアを6万円で搭載しています。
また、内蔵GPUも低性能で、NPUも搭載していないのも微妙なところです。
しかし、現在のCPUは1コアでも高性能なので、8コアもあれば一般用途なら困ることはほぼなかったりはしますし、ゲーミングPCなら内蔵GPUやNPUの必要性もかなり薄れるので、実質的なところではデメリットがデメリットとして捉えなくても良い人が多いため、非常に人気のゲーム用CPUとなっています。

Ryzen 7 7800X3D
Ryzen 7 7700X3D
旧世代化しても十分に強力なゲームCPU
電力効率も非常に良い

参考価格約5.5万円~
コア
スレッド
8コア
16スレッド
L2キャッシュ8MB
L3キャッシュ96MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
NPU–

「Ryzen 7 7800X3D」は、ゲームで強力な8コアCPUです。7700X3Dもクロックが少し低い以外は同じCPUです。
大容量のL3キャッシュのおかげで非常に優れたゲーム性能を持ちます。
後に登場した「Ryzen 9000X3D」には少し劣るゲーム性能ですが、それ以外のCPUには未だに大きく有利さを保つ十分に強力なゲームCPUです。
8コアCPUにしては高価というデメリットは9800X3Dと同じですが、7800X3Dの方が1万円前後ほど安価なので、まだ正当化できるレベルです。
また、7800X3Dは標準設定で非常に低消費電力で効率が良いのも魅力です。
物理的な設計上、コアの冷却がしにくくなっているため、標準の電力制限がかなり厳しめに設定されていることが要因です。最大化負荷でも80W以下ほどの消費電力となっており、電力効率がものすごく良いです。
デメリットの8コアCPUにしては高価な点や、内蔵GPUが低性能で、NPUもない点は考慮する必要がありますが、ゲームを重視しつつも価格を抑えたい場合には非常に魅力的な選択肢です。

Ryzen 7 9700X
Ryzen 7 7700

無難な8コアミドルCPU

参考価格4万円前後~
コア
スレッド
8コア
16スレッド
L2キャッシュ8MB
L3キャッシュ32MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
NPU–

4万円クラスの無難な8コアミドルCPUです。
明確な強みと言えるものはありませんが、安価なミドル構成用のCPUとして無難です。
一般用途なら十分な性能があり、ゲーム性能もそこそこで、高すぎない価格で、AM5 CPUは安価なマザーボードを選び易いのも良いです。
低消費電力で低発熱なのも良いです。TDPが65W~88Wと標準でも低い値で固定されているので、クーラーや電源にも大して気を遣う必要がなく、BTOでも価格を下げやすいCPUです。
9700Xと7700の性能差は小さいので、市場価格を見ながら選択したいです。

Ryzen 7 5700X
低価格構成で非常に強力
安価なマザボ&DDR4メモリ

参考価格約3.2万円~
コア
スレッド
8コア
16スレッド
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ32MB
内蔵GPU–
NPU–

「Ryzen 7 5700X」は低価格構成で非常に強力な旧世代CPUです。
マザーボードが非常に安価な上、安価なDDR4メモリを採用できるため、最新CPUと比べるとPC全体の費用を大きく抑えることができ、低価格構成では非常に大きいです。
L3キャッシュは多めの32MBを搭載しているため、旧世代の割にはゲーム性能も低すぎず、低価格構成ならネックになりにくいのが人気を支えています。
しかも、旧世代ながら電力面も優秀という点も選びやすいです。
その安さのおかげでグラボのグレードを一つ上げることができるレベルなので、低価格構成では実用コスパがめちゃくちゃ良い人気CPUです。
ただし、内蔵GPUもNPUも搭載しておらず、DDR4メモリと旧世代マザボは次世代では使えない可能性が高く、将来性という点では非常に低いです。

Ryzen 7 8700G BOX

Ryzen 7 8700G
高性能内蔵GPU&NPU搭載
重めのゲームにも対応可能

参考価格38,800円~
コア
スレッド
8コア
16スレッド
L2キャッシュ8MB
L3キャッシュ16MB
内蔵GPURadeon 780M(12CU)
NPU16TOPS

「Ryzen 7 8700G」は高性能内蔵GPU搭載が魅力のCPU(APU)です。NPUも搭載しています。
内蔵GPUの「Radeon 780M」はゲームのベンチマークでは「GeForce GTX 1650」にも迫る基本性能を持っており、少し重めのゲームにも対応できるレベルです。
更に、「AFMF」という手軽なフレーム生成機能にも対応していることもポイントです。
操作フレームが変わらない点は注意が必要ですが、見掛けの滑らかさは底上げすることができます。
ライトユーザーならこれ一つで全ての処理に対応できるレベルとなっており、その汎用性の高さが強みです。
ゲームコスパだけを求めるならグラボを搭載する方が良いという点は留意ですが、グラボほどの性能が要らないなら有力な選択肢です。

「Ryzen 5 8600G」とどっちが良い?

8700Gを検討する人が迷うことが多そうなのが「Ryzen 5 8600G」との選択だと思うので、その差を表で軽くまとめておいておきます。

Ryzen 7 8700GRyzen 5 8600G
参考価格
2026年8月時点
¥38,800¥28,980
CPU
CB R23 Multi
8コア
約17,982
6コア
約1,4067
GPU
3DMark
Time Spy Graphics
Radeon 780M
(12CU)
約3,227
Radeon 760M
(8CU)
約2,698
8700Gと8600Gの比較

Core 5系 と Ryzen 5

Core Ultra 5 / i5およびRyzen 5は主流CPUにおける中級モデルです。いわゆるミドルレンジに区分されます。

中級とはいっても現在では十分に高性能で、「可・不可」でいえば不可能な事はないレベルの高性能さです。

価格はやや幅が広く、おおよそ2万円台~4万円となっています。

Core Ultra 5 / i5と Ryzen 5(2026年8月時点)
総合ざっくり評価
CPU名
マルチ
スレッド
シングル
スレッド
ゲーミング※
消費電力
発熱
Core Ultra 5 ロゴ
Core Ultra 5 250K Plus
18コア(6P+12E)
18スレッド
★4.5 ★4.75 ★4.0 ★3.5
Core Ultra 5 ロゴ
Core Ultra 5 235~245K
14コア(6P+8E)
14スレッド
★4.0(K)
★3.75
(K無し)
★4.5(K)
★4.25(K無し)
★3.75 ★4.25(K無し)
★3.75
(K)
Core i5-14600K(F)
Core i5-13600K(F)
14コア(6P+8E)
20スレッド
★4.0 ★4.25 ★4.0 ★2.75
Core Ultra 5 ロゴ
Core Ultra 5 225
10コア(6P+4E)
10スレッド
★3.5 ★4.25 ★3.75 ★4.25
Core i5-14500
Core i5-13500
14コア(6P+8E)
20スレッド
★3.75 ★4.0 ★3.75 ★4.0
Ryzen 5 9000
6コア12スレッド
Ryzen 5 9600 等
★3.75 ★4.5 ★4.25 ★4.0
Core i5-14400(F)
Core i5-13400(F)
10コア(6P+4E)
16スレッド
★3.5 ★4.0 ★3.75 ★4.0
Ryzen 5 7000
6コア12スレッド
7600X 等
★3.5 ★4.0 ★4.0 ★4.0(無印)
★3.5
(X)
Ryzen 5 8000G
6コア12スレッド
8600G 等
高性能内蔵GPU
★3.25 ★4.0 ★3.75 ★4.0
Ryzen 5 5000
6コア12スレッド
5600X 等
★2.75 ★3.5 ★3.75 ★4.0
※ゲーム性能評価はハイエンドGPUとの併用時のもの。


Core i5とRyzen 5の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

主要スペック
CPU Cinebench R23
Multi
参考価格 コア/
スレッド
動作クロック
定格 / 最大
TDP
PL1 / 最大
キャッシュ
L2 / L3
内蔵GPU
(スコア*)
NPU
(INT8)
Core Ultra 5 250K Plus 31,851 40,980円 18/18 4.2 / 5.3GHz 125W
159W
30MB
30MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Core Ultra 5 250KF Plus 31,851 36,980円 18/18 4.2 / 5.3GHz 125W
159W
30MB
30MB
– 13TOPS
Core Ultra 5 245K 25,124 34,980円 14/14 4.2 / 5.2GHz 125W
159W
26MB
24MB
Xe-LPG (4コア)
(2330)
13TOPS
Core Ultra 5 245KF 25,188 30,980円 14/14 4.2 / 5.2GHz 125W
159W
26MB
24MB
– 13TOPS
Core i5-14600K 24,262 14/20 3.5 / 5.3GHz 125W
181W
20MB
24MB
UHD Graphics 770
(759)
–
Core i5-14600KF 24,645 14/20 3.5 / 5.3GHz 125W
181W
20MB
24MB
– –
Core Ultra 5 235 22,658 43,950円 14/14 3.4 / 5.0GHz 65W
121W
26MB
24MB
Xe-LPG (3コア)
(1778)
13TOPS
Core i5-14500 22,049 14/20 2.6 / 5.0GHz 65W
154W
11.5MB
24MB
UHD Graphics 770
(759)
–
Ryzen 5 9600X 17,067 36,500円 6/12 3.9 / 5.4GHz 65W
88W
6MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 5 9600 32,670円 6/12 3.8 / 5.2GHz 65W
88W
6MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 5 9500F 27,580円 6/12 3.8 / 5.2GHz 65W
88W
6MB
32MB
– –
Core Ultra 5 225 17,043 31,980円 10/10 3.3 / 4.9GHz 65W
121W
22MB
20MB
Xe-LPG (2コア)
(1079)
13TOPS
Core Ultra 5 225F 16,415 25,280円 10/10 3.3 / 4.9GHz 65W
121W
22MB
20MB
– 13TOPS
Core i5-14400 16,000 10/16 2.5 / 4.7GHz 65W
154W
9.5MB
20MB
UHD Graphics 730
(609)
–
Core i5-14400F 16,150 27,980円 10/16 2.5 / 4.7GHz 65W
148W
9.5MB
20MB
– –
Ryzen 5 7600X 15,263 28,980円 6/12 4.7 / 5.3GHz 105W
142W
6MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 5 7600 14,424 27,800円 6/12 3.8 / 5.1GHz 65W
88W
6MB
32MB
RDNA 2 (2CU)
(722)
–
Ryzen 5 8600G 14,067 28,800円 6/12 4.3 / 5.0GHz 65W
88W
6MB
16MB
Radeon 760M
(2698)
16TOPS
Ryzen 5 7500F 13,897 25,280円 6/12 3.7 / 5.0GHz 65W
88W
6MB
32MB
– –
Ryzen 5 8400F 13,361 22,800円 6/12 4.2 / 4.7GHz 65W
88W
6MB
16MB
– –
Ryzen 5 8500G 11,521 23,980円 6/12 3.5 / 5.0GHz 65W
88W
6MB
16MB
Radeon 740M
(1784)
–
Ryzen 5 5600X 11,430 6/12 3.7 / 4.6GHz 65W
76W
3MB
32MB
– –
Ryzen 5 5600T 11,465 6/12 3.5 / 4.5GHz 65W
76W
3MB
32MB
– –
Ryzen 5 5600GT ? 22,850円 6/12 3.6 / 4.6GHz 65W
88W
3MB
16MB
Radeon RX Vega 7
(1337)
–
Ryzen 5 5600G 11,077 6/12 3.9 / 4.4GHz 65W
88W
3MB
16MB
Radeon RX Vega 7
(1337)
–
Ryzen 5 5600 10,988 22,980円 6/12 3.5 / 4.4GHz 65W
76W
3MB
32MB
– –
Ryzen 5 5500GT ? 19,620円 6/12 3.6 / 4.4GHz 65W
88W
3MB
16MB
Radeon RX Vega 7
(1337)
–
Ryzen 5 5500 10,605 16,670円 6/12 3.6 / 4.2GHz 65W
88W?
3MB
16MB
– –
※GPUスコアは3DMark Time Spy Graphicsの平均スコア。クロックの違いなどは考慮していないので注意。
Cinebench R23 Multi
CPU名称 スコア
Core Ultra 5 250K Plus
31851
Core Ultra 5 245K
25124
Core i5-14600K
24262
Core i5-13600K
23734
Core Ultra 5 235
22658
Core i5-14500
22049
Core i5-13500
21135
Core i5-12600K
17660
Ryzen 5 9600X
17067
Core Ultra 5 225
17043
Core i5-14400
16000
Core i5-13400
15890
Ryzen 5 7600X
15263
Ryzen 5 7600
14424
Ryzen 5 8600G
14067
Ryzen 5 7500F
13897
Ryzen 5 8400F
13361
Core i5-12400
12282
Ryzen 5 8500G
11521
Ryzen 5 5600X
11268
Ryzen 5 5600G
11077
10ゲームの平均fps(1080p/RTX 4090)
CPU名称 スコア
Ryzen 5 9600X
177.5
Ryzen 5 7600X
173.2
Core i5-14600K
172.9
Ryzen 5 7600
170.5
Core i5-13600K
170.1
Core Ultra 5 245K
167.1
Core i5-12600K
153.4
Ryzen 5 5600X
147.1
Core i5-13400F
145.9
Core i5-12400F
142.7
参考:TechPowerUp
消費電力(高負荷時 / Belnder)
CPU名称 スコア
Ryzen 5 5600X
60
Core i5-12400F
63
Core i5-13400F
65
Ryzen 5 7600
76
Ryzen 5 9600X
80
Ryzen 5 7600X
102
Core i5-12600K
119
Core Ultra 5 245K
134
Core i5-13600K
135
Core i5-14600K
145
参考:TechPowerUp
消費電力(13ゲーム平均)
CPU名称 スコア
Core i5-12400F
40
Ryzen 5 5600X
47
Core i5-13400F
48
Ryzen 5 7600
50
Core Ultra 5 245K
61
Core i5-12600K
61
Ryzen 5 9600X
66
Ryzen 5 7600X
66
Core i5-14600K
76
Core i5-13600K
79
参考:TechPowerUp
重視項目・用途別のおすすめCPU(Core Ultra 5 / i5 , Ryzen 5)

筆者が選ぶ、用途や重視項目別のおすすめCPUを表にざっとまとめています。末尾Fは省略しているので注意(内蔵GPUが使えない以外は同じ性能)。


重視項目 おすすめCPU
※上の方が高評価
総合・実用コスパ Core Ultra 5 250K Plus≧
Core Ultra 5 245K ≧
Ryzen 5 7500F / 7600 / 7600X ≧
Ryzen 5 9500F / 9600 / 9600X ≧

Core i5-14400F ≧
Core Ultra 5 225 ≧
Core Ultra 5 235
ゲーム性能
※高性能グラボ使用時
Ryzen 5 9500F / 9600 / 9600X ≧
Core Ultra 5 250K Plus≧

Ryzen 5 7500F / 7600 / 7600X ≧
Core Ultra 5 245K
※ミドルレンジ以下のグラボならどれも大差無し
マルチスレッド性能 Core Ultra 5 250K Plus >
Core Ultra 5 245K
≧
Core Ultra 5 235 >
Ryzen 5 9500F / 9600 / 9600X ≒
Core Ultra 5 225 ≒
Core i5-14400 / 13400 ≧
Ryzen 5 7500F / 7600 / 7600X
電力・発熱面 Core Ultra 5 225 / 235 ≧
Core i5-14400
/ 13400 ≧
Core i5-14500 / 13500 >
Ryzen 5 9500F / 9600 / 9600X ≧
Ryzen 5 7500F / 7600 / 7600X
 >
Core Ultra 5 245K ≧
Core Ultra 5 250K Plus
安さ Core i5-14400 ≧
Ryzen 5 7500F / 7600 / 7600X ≧
Core Ultra 5 225 ≧
Ryzen 5 9500F / 9600 / 9600X ≧
Core Ultra 5 245K
>
Core Ultra 5 250K Plus
内蔵GPU
※グラボ無し構成
Ryzen 5 8600G >
Core Ultra 5 250K Plus,
Core Ultra 5 245K
≧
Ryzen 5 8500G
≧
Core Ultra 5 235 >
Core Ultra 5 225
NPU Ryzen 5 8600G(~16TOPS) ≧
Core Ultra 5 200番台(~13TOPS)

下記からは一部のCPUをピックアップして、所感について触れていこうと思います。

Ryzen 5 9600(X)
Ryzen 5 9500F
Ryzen 5 7600(X)
Ryzen 5 7500F

安価に優れたゲームコスパとAM5の長期サポート

参考価格2.5~3.5万円
コア
スレッド
6コア
12スレッド
L2キャッシュ6MB
L3キャッシュ32MB
内蔵GPURDNA 2(2CU)
※F版は無し
NPU–

2万円台中盤~という安さの割には優れたゲーム性能を持ち、長期サポートのAM5というのが魅力の6コアCPUです。
やはり魅力はゲームコスパの高さです。安価な新しい世代のCPUというだけでなく、L3キャッシュが32MBと安い割には多めなので、安いCPUの中では重いゲームでも比較的ボトルネックになりにくいです。
また、長期サポートのAM5で安価なCPUというのが良く、将来的には別のRyzenへ移行することを考慮した「とりあえず用」としても選び易いです。
DDR5メモリしか使えないのが低価格構成では気になるところですが、低価格向けのCPUとしてはデメリットが少ない選択肢だと思います。

Ryzen 5 8600G
安価にNPUと高性能内蔵

参考価格2.9万円前後~
コア
スレッド
6コア
12スレッド
L2キャッシュ6MB
L3キャッシュ32MB
内蔵GPURadeon 760M(8CU)
NPU16TOPS

「Ryzen 5 8600G」は高性能内蔵GPU搭載が魅力のCPU(APU)です。NPUも搭載しています。
内蔵GPU「Radeon 760M」はゲームのベンチマークでは「GeForce GTX 1650」を少し下回るくらいの基本性能を持っています。少し重めくらいのゲームにも対応できるレベルです。
更に、「AFMF」という手軽なフレーム生成機能にも対応しているのがポイントです。
操作フレームが変わらない点は留意しておく必要がありますが、FPSを底上げすることができます。
3万円クラスでCPU一つでこれだけの性能を得られるのは、非常に実用コスパと汎用性に優れていると思います。ライトユーザーならこれ一つでほぼ全ての処理に対応できるレベルです。
ゲームコスパだけを求めるならグラボを搭載する方が良いという点は留意ですが、グラボほどの性能が要らないなら有力な選択肢です。

「Ryzen 7 8700G」とどっちが良い?

8600Gを検討する人が迷うことが多そうなのが「Ryzen 7 8700G」との選択だと思うので、その差を表で軽くまとめておいておきます。

Ryzen 7 8700GRyzen 5 8600G
参考価格
2026年8月時点
¥38,800¥28,980
CPU
CB R23 Multi
8コア
約17,982
6コア
約1,4067
GPU
3DMark
Time Spy Graphics
Radeon 780M
(12CU)
約3,227
Radeon 760M
(8CU)
約2,698
8700Gと8600Gの比較

Core Ultra 5 250K Plus
非常に優れたミドルCPU
圧倒的なマルチスレッド性能コスパ
そこそこの内蔵GPUとNPUも

参考価格3.6~4.1万円
コア
スレッド
18コア(6P+12E)
18スレッド
L2キャッシュ30MB
L3キャッシュ30MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS

「Core Ultra 5 250K Plus」は2026年3月末ごろに登場した高コスパミドルレンジCPUです。
4万円クラスという価格ながら18コア(6P+4E)を搭載しており、ミドルレンジとは思えないマルチスレッド性能を発揮します。「Ryzen 9 9900X」にも匹敵するレベルです。
また、ゲーム性能も245Kよりは改善しており、「Ryzen 7 7700」などと同レベルになっています。
NPUも搭載し、そこそこの性能の内蔵GPUもあり、実用コスパが非常に優れたミドルCPUです。
ただし、高負荷時の電力効率がやや悪めな点や、ゲーム性能面は優れている訳ではない点は留意しておきたいです。
特に、ゲーム性能ではほぼ同価格の「Ryzen 7 9700X」に若干負けている点がやや気になります。
AM5の方がマザーボードの選択肢が多く安く、サポート期間も長いのも気になります。
内蔵GPUやNPUや高いマルチスレッド性能が要らず、ゲームや将来的なCPU換装を重視したいなら9700Xの方が少し有利です。
とはいえ、総合的なコスパでいえばミドルレンジでも最強クラスなのは間違いないです。

Core Ultra 5 245K
3万円台中盤とは思えない総合力
非常に優れたマルチスレッド性能コスパ
そこそこの内蔵GPUとNPU

参考価格3.2~3.5万円
コア
スレッド
14コア(6P+8E)
14スレッド
L2キャッシュ26MB
L3キャッシュ24MB
内蔵GPUXe-LPG 4コア
※F版は無し
NPU13TOPS

「Core Ultra 5 245K」は3万円台前半~という安さで14コアを搭載しつつ、NPUも搭載し、F無し版ではそこそこの内蔵GPUまで搭載するという、超高コスパCPUです。
K付きですが、消費電力は思ったよりは高くはなく、空冷クーラーでも十分運用可能なのが嬉しいです。
総合力という意味では超強力なのは間違いないのですが、ゲーム性能の低さが致命的となってやや不人気なCPUです。「Ryzen 7000(X3D以外)」を少し下回るゲーム性能となっています。
やはり同予算でゲーム性能を少し伸ばせるならそちらを選ぶ人が多く、ゲーミングPCでDDR5を折角採用するなら「Ryzen 7 9700X / 7700」の方が良いという考えの人が基本となってしまうようで、割と破格の安さですが浮上してきません。
現在では「Core Ultra 5 250K Plus」もあるので、ゲーム性能は多少低くても良いという人以外にはあまり見向きされないCPUとなっています。

Core Ultra 5 225
NPU搭載で最安2万円台中盤
悪くないけど8600Gの方が良い

参考価格2.5~3.2万円
コア
スレッド
10コア(6P+4E)
10スレッド
L2キャッシュ22MB
L3キャッシュ20MB
内蔵GPUXe-LPG 2コア
※F版は無し
NPU13TOPS

「Core Ultra 5 225」は安価にNPUを搭載しているのが魅力の「最安の Core Ultra」です。
2026年8月時点で225Fが最安約2.5万円となっており、NPU搭載機としては非常に安価です。登場当初は論外レベルでしたが、今では悪くない選択肢となりました。
とはいえ、同価格帯に「Ryzen 5 8600G」があり、NPUや内蔵GPU目的ならそちらの方が良いです。マザーボードの価格やサポート期間でも劣るので、相対的には微妙だったりします。
メモリ高騰のせいでDDR5採用の安さ特化CPUはやや厳しい立ち位置な上、似たポジションの競合CPUに劣っているので、悪くはないけどあえて選ぶ必要は感じないCPUという印象です。

Core i5-14400 / 14500 BOX

Core i5-14400
低価格構成で強力
安価なマザボ&DDR4メモリ
5700Xのライバルだけどわずかに不利?

参考価格2.7~3.4万円
コア
スレッド
10コア(6P+4E)
16スレッド
L2キャッシュ9.5MB
L3キャッシュ20MB
内蔵GPUUHD Graphics 730
※F版は無し
NPU–

「Core i5-14400F」は低価格構成で強力な安価な旧世代CPUです。
本体が約2.7万円~と安価なのはもちろん、マザーボードも安価で、安価なDDR4メモリを採用できるため、最新CPUと比べるとPC全体の費用を大きく抑えることができ、低価格構成では非常に大きいです。
ライバルは「Ryzen 7 5700X」となっており、非常に似た強みを持ちます。
差というと、価格は少し14400Fの方が安いけど、L3キャッシュ容量が5700Xの方が少し多くてボトルネックになりにくい強みがあるという感じです。個人的には5700Xの方がわずかに有利だし、実際人気の印象です。
とはいえ、14400Fも十分高コスパなので、価格を注視したいCPUです。
ただし、内蔵GPUもNPUも搭載しておらず、DDR4メモリと旧世代マザボは次世代では使えない可能性が高く、将来性という点では非常に低いです。

Core 3系 と Ryzen 3

Core 3系およびRyzen 3は主流シリーズにおける下位モデルです。価格は安く、おおよそ1万円台前半~2万円程度となっています。

搭載コアが少ないため、Core 5系 / Ryzen 5以上と比較すると性能は格段に低いです。

とはいえ、現在ではWeb閲覧やOffice作業などの軽作業であれば十分すぎるくらいの性能は持っています。その安価さのおかげで、特に重い作業をしないのであればコスパは悪くありません。

また、消費電力や発熱も少ないため、小さなケースで運用するのにも適しています。ゲーミング用途でも、上位モデルと比べるとパフォーマンスが劣るというだけで、普通に使えはします。

ですが、上位モデルとの性能が非常に大きく、「3を買うなら、少し予算を追加して5買った方がお得」というのが明らかなので、他モデルより人気は低めです。

そのことをメーカーも承知しているのか、特にデスクトップではIntelもAMDもCore 3系およびRyzen 3の販売にあまり積極的ではない印象です。

Intelは第14世代Core以降は「3」の消費者向けの投入がありませんし、AMDもRyzen 5000シリーズ以降は消費者向けの一般販売モデルが無いなど、かなり影の薄いCPUになっています。

とにかく動けば良いので安いPCが欲しいという場合に限り有用なCPUかなと思います。

Core Ultra i3と Ryzen 3(2024年10月時点)

総合ざっくり評価
CPU名
マルチ
スレッド
シングル
スレッド
ゲーミング
消費電力
発熱
Core i3(第13,14世代)
★2.0 ★3.5 ★3.0 ★4.25
Core i3(第12世代)
★2.0 ★3.5 ★3.0 ★4.25
Ryzen 3(8000G)/OEM限定
※内蔵GPU重視モデル
★2.0 ★3.5 ★2.75 ★4.25
※ゲーム性能評価はハイエンドGPUとの併用時のもの。


Core i3とRyzen 3の人気モデルを一部抜粋して比較しています。

主要スペック
CPU Cinebench
R23
参考価格 コア/
スレッド
動作クロック
定格/最大
TDP
PL1 / 最大
キャッシュ
L2 / L3
内蔵GPU
(スコア*)
NPU
(INT8)
Core i3-14100 9,091 21,380円 4/8 3.5 / 4.7GHz 60W
89W
5MB
12MB
UHD Graphics 730
(609)
–
Core i3-14100F 9,091 16,470円 4/8 3.5 / 4.7GHz 58W
89W
5MB
12MB
– –
Ryzen 3 8300G OEM限定 4/8 3.4 / 4.9GHz 65W
88W
4MB
8MB
Radeon 740M
(1784)
–
Core i3-13100 8,812 4/8 3.4 / 4.5GHz 60W
89W
5MB
12MB
UHD Graphics 730
(609)
–
Core i3-13100F 8,812 4/8 3.4 / 4.5GHz 58W
89W
5MB
12MB
– –
Core i3-12100 8,172 4/8 3.3 / 4.3GHz 60W
89W
5MB
12MB
UHD Graphics 730
(609)
–
Core i3-12100F 8,172 4/8 3.3 / 4.3GHz 58W
89W
5MB
12MB
– –
※GPUスコアは3DMark Time Spy Graphicsの平均スコア。クロックの違いなどは考慮していないので注意。
Cinebench R23 Multi
CPU名称 スコア
Core i3-14100
9091
Core i3-14100F
9091
Core i3-13100
8812
Core i3-13100F
8812
Core i3-12100
8172
Core i3-12100F
8172
Cinebench R23 Single
CPU名称 スコア
Core i3-14100
1742
Core i3-14100F
1742
Core i3-13100
1716
Core i3-13100F
1716
Core i3-12100
1679
Core i3-12100F
1679

軽作業限定の安さ特化なら悪くはないけど、コスパを少しでも考えるなら上位モデルの検討を

Core i3 / Ryzen 3は、特に一般消費者向けとしてはコスパは正直微妙です。実際人気もあまり無く、メーカー側もそこまで力を入れていない印象のモデルになります。

なので、基本的には出来ればCore i5 / Ryzen 5以上の上位モデルの検討をおすすめします。

ただ、一応現行モデルの比較はざっくりとやっておきたいと思いますので、興味があればご覧ください。

比較について、Ryzenでは5000/7000シリーズでは一般消費者向けのRyzen 3は一つも投入されなかったためにCore i3との比較が不可能でしたが、2024年1月にようやく「Ryzen 3 8300G」が登場し、比較対象が生まれました。ただ、こちらもOEM限定(ショップ等の既製品PCでのみの販売)なので、ほとんど流通はしなさそうな気はしますが…。それはとりあえず置いておきます。

「第13・14世代のCore i3」と「Ryzen 3 8300G」のコア・スレッド数はどちらも4コア8スレッドです。ただし、Ryzen 3 8300Gは小型の「Zen 4c」コアを3つ含むため、Core i3の方がCPU性能はやや有利です。とはいえ、劇的な差があるほどではないですし、元々軽作業前提のCPUですから、実用性にはさほど影響はないレベルだと思います。

一応、安価なグラボと併せて安さ特化のゲームPCとして運用したい場合にはCore i3が有利にはなりますが、「Ryzen 3 8300G」がOEM限定のため、気にする必要が生まれていません。

そして、最大のポイントは内蔵GPUです。内蔵GPU性能は「Ryzen 3 8300G」の「Radeon 740M」の方が大幅に有利です。

8300Gの内蔵GPUも特別高性能ではないものの、軽いゲームやFHD以下の簡単な動画編集なら比較的快適に行える性能があります。それに対し、Core i3の内蔵GPUはゲームのベンチマークだと半分程度の性能になってしまうので、大きな差です。動画視聴や特に軽いゲームでは問題ないレベルなものの、その他のグラフィック処理は基本厳しめなので、少しでも良いからグラフィック性能を欲しい場合にはRyzen 3 8300Gの優位性は大きいかなと思います。

前述のように、CPU性能やグラボ利用時のゲーム性能ではCore i3が有利な側面もあるものの、立ち位置的にはそれらは基本求められないのが「Core i3 / Ryzen 3」だと思われ、軽作業前提の汎用PCとして考えるなら「Ryzen 3 8300G」がやや有利だと思います。

46 COMMENTS

ttt

詳しい解説参考になります。
年内を目途にデスクトップPCの新調を考えているのですが、ゲームも”少し”したいと考えています。
現在だとryzenよりintelの方がよいとのことですが、他所で聞くと、ゲームならryzen、という意見もあり、他のサイトも色々拝見しているのですが、決めかねているところです。

実際のところ、したいゲームによって最適化されているcpuが違うというのもあるのかと思いますが、全体的な傾向として、ゲームをするのならこっちが無難、という意見はありますでしょうか?

最初に書きましたように”少し”したい程度なのでグラボの購入はしない予定ですが、予算は10万程なので、GTX1650搭載機なら手の届くところではあります。
このあたりも踏まえてアドバイスいただけますと幸いです。

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とねりん:管理人

はじめまして。

グラボを使用した際のゲーム性能を「第13世代Core」と「Ryzen 7000」で比較した場合、全体の傾向でいうとCoreの方が少し優れている傾向があります(RyzenのX3Dモデルは除く)。とはいえ、ゲームによってはRyzenが有利になるケースもあるため、一応やるゲーム次第という形にはなります。
ただし、上記は質問者様のケースでは恐らく気にする必要はないと思います。

理由は、一般的にCPUのゲーム性能というのは、ボトルネック差を出来るだけ詳細に知るために、高性能なハイエンドGPU(グラボ)を使用した際のfpsで比較するものとなっているためです。ゲームでCPUに求められる処理というのは、GPUが処理した量(主にフレーム数)に応じて増えるため、基本fpsが高いほど高性能なCPUが求められます。「GTX 1650」レベルのエントリークラス以下のGPUを使用する際には非常に軽いゲームでしか高いfpsは出ないため、現在の最新CPU(Core i5 / Ryzen 5 以上)ならボトルネックが発生することはほとんど無く、ゲーム性能差はほとんど出ません。そのため、質問者様のケースではCPUのゲーム性能はあまり気にする必要はないかと思います。その他の処理も同時に処理したりする場合には多少差が出てくる可能性も考えると、どちらかというとマルチスレッド性能差の方が重要かもしれません。

あと、余談にはなりますが、エントリーレベルのGPUを今検討するなら「GTX 1650」よりも「Arc A380」の方がコスパ的には良いと思います。Arcは発売当初は最適化不足が深刻で評価されませんでしたが、現在ではドライバによる改善が結構進んでいる上に値下げも進み、結構お得になっています。
また、「GTX 1650」ではAV1と呼ばれる映像コーデックに対するサポートが無いのが気になります。詳しくは触れませんが、AV1は将来性が期待されており採用率が増えているコーデックです。今購入するPCでは、出来ればデコードは対応しておきたいです。一応、「第13世代Core」も「Ryzen 7000」も内蔵GPUの方でAV1デコードのサポートがあるので、アプリケーションごとに指定したりすれば対応は不可能ではないかもしれませんが、あまりメジャーとは言えない方法にはなりますし、CPU負荷を下げるためにも出来ればグラボ側で対応しておきたいです。

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ttt

詳細なアドバイスに感謝いたします。
エントリークラスのグラボだとCPUはボトルネックにならないのでどちらでもよいが、動画再生面で足を引っ張る可能性があるということですね。
となると下手にグラボに予算をさくくらいなら、少しでも高性能なCPUに予算を割り振るべき、という考えもあるのでしょうか?
所詮内蔵GPUはそれなりなので、ゲームをするなら安物でもグラボを積む方がよい、と思っているのですがどうでしょう?
それとも、予算を少し超えてでもGTX1660程度は積むべきでしょうか?

私の場合、買ったPCは6年以上使うつもりなので、ひとまず内蔵GPUで使ってみて後々必要になった時点でグラボを検討するという方が結果的に無駄が少なくなりそうでしょうか?(中途半端なCPUとグラボの両方を買い替えすることと比べて)
私が何に比重を置くのか次第になるのかとは思いますが、さらなるアドバイスいただけますと幸いです。

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とねりん:管理人

全体を通して概ね正しい認識だと思います。

現状の3万円以下のエントリーレベルのグラボではAV1のサポートが無いものがほとんどなので、AV1コーデックの動画再生では役に立ちません。AV1はまだ普及段階なので現状で困ることはほぼないですが、最低6年使うと考えるならAV1対応の優先度は高いと思います。

ゲームとCPUに関しても概ね認識の通りです。内蔵GPUの性能も向上しているとはいえ、現状はゲームに限れば安物でもグラボの方が高性能なことが基本です。一応、今年後半の発売が予測されている「Ryzen 7000」のAPUモデル(恐らく末尾G)では飛躍的に内蔵GPU性能が向上することが期待できますので、それが登場すれば少し事情が変わるかもしれませんが、現状では重めのゲームも視野に入れるならグラボは必須に近いです。

グラボ分の予算をCPUに予算を割り振るのも、ゲームを意識しないなら十分理にかなった選択肢です。ただし、低グレードなCPUからアップグレードすることを考えると、CPUクーラーで更なる予算追加が必要になったりする点には注意が必要です。

重いゲームが用途に含まれていないなら、内蔵GPUで様子を見るのも手かなと思います。ただ、質問者様がプレイしたいゲームの重さがわからないので、具体的には何とも言えないです。

一応、最後に低価格帯のグラボについてざっと触れておきますが、まず、「GTX 1650」や「GTX 1660」を含む「GTX 16」シリーズは共通してAV1のハードウェアサポートが無いので、個人的には今購入するのはおすすめしません。
今の市場でいうと、2万円台なら「Arc A380」ほぼ一択で、少し予算を増やせるなら「RTX 3060」、「RX 6600 / 6600 XT / 6650 XT」、「Arc A750 / A770」あたりになるかと思います。

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ttt

詳しく解説いただきありがとうございます。
今すぐ購入するというわけではないので、Ryzen 7000での大幅な性能向上が見込めるとのことを期待してしばらく待つことにします。
大変参考になりました。

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とねりん:管理人

全然ありな選択だと思います。
ただ、一応予測で確定情報という訳でもないので、間違っていたらその際には申し訳ありません。

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ヒロト

core i7-12700とRyzen7 5700XのPCで12700の方が5700Xよりも2万円ほど高い構成を見つけたのですが、その値段の差に見合う性能は見られるのでしょうか。その他の構成は同じものとします。

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とねりん:管理人

用途とGPUによると思います。
まず、「Core i7-12700」の方がコア数が多い新しいCPUのため、マルチスレッド性能が「Ryzen 7 5700X」の約1.5倍と大幅に高いです。そのため、高負荷なマルチスレッドが重要な処理で使う場合には十分価値はあると思います。一般的なものでいうと、マルチタスク処理全般や、CPUレンダリング・エンコードなどがあります。
関連して、12700の方がGPUのボトルネックもやや発生しにくい他、単純なゲーム性能もCore i7-12700の方が若干上なので、ハイエンドGPUと組み合わせる際には12700の方が有利になると思います。

総評としては、ベンチマークスコアを見るとやはりマルチスレッド性能差が大きく違うため、2万円(恐らく全体の10%~15%程度?)で1.5倍と考えると価格差から得られる性能としては十分な上、ゲームパフォーマンスやボトルネック面でも少し優秀な「Core i7-12700」の方が純粋なコスパは上だと思います。
ただし、重いマルチスレッド処理を頻繁にする訳でなく、ゲームパフォーマンスなども少しでも高い方が良い訳でないなら、実際の使用感はほぼ変わらないと思うので、安い「Ryzen 7 5700X」の方が良いとなると思います。
また、CPU以外の構成は同じものということでしたが、CPUクーラーが低性能なもので統一されている場合には、省電力な「Ryzen 7 5700X」の方が良いという可能性もあると思います。

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ヒロト

返信ありがとうございます。
この場合のハイエンドGPUというと何番あたりからのことを指すのでしょうか。
また、12700の発熱ではBTOでよく使われるクーラーでは排熱は足りないですか。その場合、どの程度のクーラーが必要ですか。

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とねりん:管理人

ゲームや解像度にもよるので一概には言えないですが、ベンチマークテストの3DMark Time Spyのスコアを参考に見てみると、

【RTX 3060】
5700X:8874(-2.8%)
12700:9128

【RTX 3060 Ti】
5700X:11523(-2.8%)
12700:11855

【RTX 3070】
5700X:12932(-4.4%)
12700:13531

【RTX 3080】
5700X:15929(-6.5%)
12700:17029

上記のような感じになっているので、RTX 3070から少しボトルネック差が出てきているという感じになります。

排熱については、PCケースにもよりますし、CPUクーラーについても具体的な製品がわからないと何とも言えないですが、Core i7-12700の安さ重視製品では120mmファン1基の空冷が多い印象なので、その場合には十分とは言えないかなと思います。
とはいえ、高負荷時に少しだけ性能が落ちるかもって程度で、後から調整も可能な部分なので、CPU付属のクーラーでなければ気にするほどでもないかもしれません。余計なことを言ってしまったかもしれません。
一応、Core i7-12700で空冷なら120mmファン2基 or 140mmファン1基のクーラーがあると安心ではあると思います。

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たかし

AMD Ryzen 7 5700GとIntel Core i5-12400で迷てます。
タスクをたくさん開くので一度Ryzenを使ってみたいのですがソフトの相性や不具合、故障が
心配です。

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とねりん:管理人

恐らく想像しているほどRyzenの方が問題が多発している状況は今ではないと思います。
逆にCoreの方で脆弱性や不具合が発生していることも普通にありますし、よく使用するソフトで問題が多発していないか事前に調べるのは必要だと思いますが、個人的にはそれ以上は気にしても仕方無いのではないかと思います。

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たかし

ありがとうございました。
今までIntelばかり使用していたので不安でした。
ちなみに、とねりんさんは、どちらがお勧めですか。

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とねりん:管理人

価格差と自作とBTOなどで購入するかでも話が変わりますし、どちらが良いとは言えないですね。
理解されているような気がしますが、Ryzen 7 5700Gの他の競合モデルよりゲーミング性能がやや低い点と、Core i5-12400の方がややマルチスレッド性能が低い点を踏まえ、自分の用途や予算などを考慮して決めることになると思います。

また、Ryzenは次世代からチップセットやソケット形状が刷新されるため新世代のものへの交換は不可能になる可能性が高いですが、Coreの方は次世代(13世代)でもソケット形状は維持され既存のマザーボードでも対応されることが予測されているため、後のCPU換装を考えるならCoreの方が有利な点や、DDR5メモリへの対応などでも差があります。

返信する
たかし

ありがとうございました。
BTOで Ryzen 7 5700GはWindows10でi5-12400はWindows11で価格は同額です、
とねりんさんのおっしゃる通り後の事も考えて、パソコンショップに行って来ます。

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とねりん:管理人

差し支えなければ、もう少し詳しい構成(もしくは型番)と価格を教えていただけないでしょうか?
今は次世代のCPUやGPUが控えていて難しい時期なので、一応コスパチェック的なことくらいは出来るかなと思うので、良ければ。

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うどん

Ryzen3 3250UとRyzen5 4500Uのどちらを購入しようか検討しております。
用途としては初心者のword,excel練習用で、コスト重視です。
どちらがおすすめですか?

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とねりん:管理人

オフィス程度の軽作業なら、処理性能はRyzen 3 3250Uでも十分だと思います。
ただ、Ryzen 5 4500Uの方が処理性能は圧倒的に高く、電力効率も大幅に良いです。
長期利用を想定しており、バッテリー駆動時間も長い方が良い場合にはRyzen 5 4500Uの方がおすすめです。

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うどん

コメントありがとうございます!
有益なご意見とても参考になります。
再度、検討致します。

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