【第9世代と第8世代】Core iシリーズの違いは?どれが良い?【Coffee Lake】

第8世代と第9世代の、デスクトップ用のCore iシリーズ(主流モデル)のまとめです。各CPUの特徴と簡単な説明を載せています。
Core i5 と Core i7 などのモデルごとの違いを知りたい場合は下記をご覧ください。

【性能比較】Core「i9 / i7 / i5 / i3」の違いを解説【2019年最新版】

マイクロアーキテクチャの違い

8000番台の第8世代では「Coffee Lake」、9000番台の第9世代では「Coffee Lake Refresh」というマイクロアーキテクチャが使用されています。ただし、名前にどちらも「Coffee Lake」とあるように、実はどちらもベースは同じマイクロアーキテクチャとなっています。

後に発表された第9世代の「Coffee Lake Refresh」は、第8世代の「Coffee Lake」ほんの少し改良が加えられただけのものなのです。具体的には、放熱能力が少し向上した他、脆弱性の修正がハードウェアレベルで行われています。

第8世代→第9世代のマイクロアーキテクチャの変化
  • 放熱能力が少し向上
  • 脆弱性の修正

要するに、第8世代→第9世代では、性能を直接向上させるようなシステム変化はほぼ無かったという事です。
第9世代のCore iシリーズの方が性能が良いのは、放熱能力が向上した事により、コアを増やしたりクロックを上昇したりする余裕が出た事によります。
そのため、性能の向上は少ないです。CPUの冷却をしっかり出来る前提なら、第8世代と第9世代はコスパ的にはほぼ変わりません。
ただし、第8世代まで最高モデルだったCore i7よりも上位モデルのCore i9が、第9世代から登場したため、性能最高値という意味では第9世代の方が上となります。

コア数などの違い

コア・スレッド数等の違いをざっくり表にまとめています。

シリーズ 世代 コア スレッド 備考
Core i9 第9世代 8 16 Core i9は第9世代からの登場。Core i7 よりも一段高いマルチスレッド性能を発揮する。Intelの主流CPUで最大クロックが5.0GHzが達した初のCPU。
第8世代
Core i7 第9世代 8 8 第8世代からコア数が2つ増えた代わりにハイパースレッディングが廃止され、8コア8スレッドCPUとなった。コア数は増えたが、スレッド数は減り動作クロックも微増程度なので、性能の向上は小さい(7%くらい)。
第8世代 6 12
Core i5 第9世代 6 6 コア・スレッド数に変わりはなく、ほぼクロックが少し高くなっただけ。性能の向上率は非常に小さい。
第8世代 6 6
Core i3 第9世代 4 4 コア・スレッド数に変わりはなく、ほぼクロックが少し高くなっただけ。性能の向上率は非常に小さい。
第8世代 4 4

Core i3とCore i5ではコア・スレッド数共に変わらず、性能の向上も小さめです。Core i7は、Core i9が登場したことにより相対的に格下げされた形となっていて、1コア=2スレッドのハイパースレッディングが廃止され、第8世代からコア数は増えたものの、スレッド数は少なくなっています。

一覧

第8世代および第9世代のCore iシリーズ(主流)CPU一覧です。性能スコアは、PassMarkのベンチマークスコアとなっています。
簡単な評価を添えて表にまとめています。

K:オーバークロック対応。ベースクロックも基本的に高く、オーバークロックを利用しなくても性能は高い。
F:iGPU(内蔵GPU/統合グラフィック)廃止。その分価格が少し安くなっている。
T:省電力モデル。ベースのCPUより省電力だが、性能は落ちる。価格はほとんど変わらない。
評価 CPU 性能スコア 概要 iGPU
Core i9-9900K 20500 第9世代で主流CPUに仲間入りしたCore i9第一号。2019年6月現在、主流CPUの最高性能だが、価格が非常に高い(約60,000円)。 UHD 630
Core i9-9900KF 20500 Core i9-9900Kの内蔵GPUが廃止されたもの。その分少し安くなっている。
グラボ増設前提(ゲーミングPC)なら、内蔵GPUは無くても困らないため、デメリットはほぼ無い。
×
Core i7-9700K 17400 第9世代のCore i7。従来のCore i7と違い、8コア8スレッドで、ハイパースレッディングを使用しない形となっている。性能は相変わらず高性能で、特にシングルスレッド、ゲーミング性能はCore i9にも引けを取らない。 UHD 630
Core i7-9700KF 17400 Core i7 9700Kの内蔵GPUが廃止されたもの。その分少し安くなっている。
グラボ増設前提(ゲーミングPC)なら、内蔵GPUは無くても困らないため、デメリットはほぼ無い。
×
Core i7-9700F 16950 Core i7 9700Kを「内蔵GPUを廃止」「動作クロック低下」「オーバークロック不可」にしたもの。その分安くなっている。
動作クロックを低下させたせいで、性能は僅かに落ちているが、消費電力(発熱)が低下し、価格も大幅に安くなっているので、非常にコスパが良い。
×
Core i7-8700K 16100 第8世代の最上位Core i7(オーバークロック可能)。コスパがあまり良くない上、消費電力(発熱)も多く、第9世代の方が高性能なので、今では選ぶ理由があまり無い。 UHD 630
Core i7-8700 15250 第8世代のCore i7。8700Kほど消費電力(発熱)が多くない上、コスパも悪くないので、第9世代が登場した今でも一定の需要がある。 UHD 630
Core i5-9600K 13500 第9世代のCore i5の最上位モデル。Core i5ながら、高負荷の消費電力(発熱)が多いため扱い辛い。
多少高くても、無印のCore i7を選ぶ方が明らかにコスパが良いので、あまりシェアは伸びない。
UHD 630
Core i5-9600KF 13500 Core i5 9600Kの内蔵GPUが廃止されたもの。 ×
Core i5-9400 12050 ほぼ「Core i5 8400」の動作クロックを0.1GHz引き上げただけのもの。
本体価格が安い上、ゲーミング性能が高いので、コスパが非常に良い。
UHD 630
Core i5-9400F 12050 Core i5 9400の内蔵GPUが廃止されたもの。
グラボ増設前提(ゲーミングPC)なら、内蔵GPUは無くても困らないため、デメリットはほぼ無い。
コスパがめちゃくちゃ良く、ゲーミングPCの最強コスパ筆頭CPU。
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Core i5-8600K 12800 第8世代のCore i5の最上位モデル。Core i5ながら、高負荷の消費電力(発熱)が多いため扱い辛い。
多少高くても、無印のCore i7を選ぶ方が明らかにコスパが良いので、あまりシェアは伸びない。
UHD 630
Core i5-8600 12400 「Core i5 8600K」より僅かに動作クロックが低く、オーバークロックが不可なモデル。 UHD 630
Core i5-8500 12100 第8世代のCore i5の中の更に中間にあたるモデル。Core i5-8400より少しだけ性能が高い。 UHD 630
Core i5-8400 11700 第8世代のCore i5で最も人気だった製品。
2万円台前半ながら、第7世代以前のCore i7級の性能を持ち、ゲーミング性能も高い。第9世代登場まで、最強コスパと名高かった。
UHD 630
Core i3-9350KF 10400 第9世代のCore i3の最上位モデル。ハイパースレッディングを使用しない4スレッドのCPUとしては高い性能持つ。
ただし、本体価格の安さや省電力といった、従来のCore i3の良さが損なわれているため、需要は低い。
×
Core i3-9100F 9000 第9世代のCore i3。内蔵GPUが廃止されている。
本体価格が非常に安く(12,000円前後)、コスパが非常に良い。しかし、最新のゲーミングPCのCPUとしては正直性能不足は否めず、低価格ゲーミングPCぐらいの採用が主となりそう。
内蔵GPUが無いのは、Core i3のターゲット層(ライト層)的には割と致命的。
×
Core i3-8350K 9200 第8世代のCore i3の最上位モデル。ハイパースレッディングを使用しない4スレッドのCPUとしては高い性能持つ。
ただし、本体価格の安さや省電力といった、従来のCore i3の良さが損なわれているため、需要は低い。
UHD 630
Core i3-8300 8860 Core i3-8100より価格と性能が僅かに上になっている。
正直誤差レベルなので、差はあまりない(どっちもそんなに変わらない)。
UHD 630
Core i3-8100 8100 第8世代のCore i3のスタンダードモデル。
安い本体価格によるコスパの良さが魅力。低価格PCでよく採用される。
UHD 630

省電力モデル(末尾T)

末尾Tの省電力モデルは、下記に別枠でまとめています。TDPが一律で35Wと低い(消費電力が少ない)メリットはあるものの、ベースのCPUより性能が落ちるにも関わらず価格は変わらないため、需要は低めです。単体の販売は流通量が少なく、主にメーカー販売の小型PCなどで採用されます。

CPU 性能スコア 概要 iGPU
Core i9-9900T ? Core i5-9600の省電力版 UHD 630
Core i7-9700T ? Core i5-9600の省電力版
Core i5-9600T ? Core i5-9600の省電力版
Core i5-9500T ? Core i5-9600の省電力版
Core i5-9400T ? Core i5-9600の省電力版
Core i3-9300T ? Core i5-9600の省電力版
Core i3-9100T ? Core i5-9600の省電力版。
Core i7-8700T 12700 Core i7-8700の省電力版。
Core i5-8600T 10900 Core i5-8600の省電力版
Core i5-8500T 10000 Core i5-8500の省電力版
Core i5-8400T 9500 Core i5-8400の省電力版
Core i3-8300T 8000 Core i3-8300の省電力版
Core i3-8100T 7400 Core i3-8100の省電力版

おすすめCPU

第8,9世代のCore iシリーズの中で、特におすすめのCPUを紹介しています。掲載の価格は、2019年6月14日時点のものとなっています。

Core i5-9400F

CPU名称
Core i5 9400F
PassMarkスコア
12,050(ミドルクラス上位)
動作クロック 2.9GHz-4.1GHz
コア/スレッド 6/6
TDP 65W
価格 約20,000円
購入ページ Amazon
ざっくり解説
約2万円という価格の安さの超高コスパCPUです。特にシングルスレッド性能とゲーミング性能は、価格を考えれば破格の性能となっています。
やはりマルチスレッド性能は、Core i7以上に比べると劣るものの、不可能な作業はほぼ無いくらいには高性能です。コスパを最重要視するなら、候補筆頭CPUです。

Core i7 9700F

CPU名称
Core i7 9700F
PassMarkスコア
16,950(ハイエンド上位)
動作クロック 3.0GHz-4.7GHz
コア/スレッド 8/8
TDP 65W
価格 約43,000円
購入ページ
ざっくり解説
Core i7-9700Kを「内蔵GPUを廃止」「動作クロックを低下」「オーバークロック不可」にしたものです。その分価格が抑えられた上、消費電力・発熱が減少し、コスパが非常に良くなりました。第9世代のCore i7は、価格が従来のCore i7より高かったのがネックでしたが、この「Core i7-9700F」は、2019年6月現在で約43,000円で、第8世代以前のCore i7に近い価格まで抑えられています。
性能は、従来のCore i7同様全体的に高性能で、弱点の無い仕上がりです。特にシングルスレッド性能とゲーミング性能は非常に高く、Core i9にも引けを取らないレベルになっています。内蔵GPU廃止の面も、グラフィックボード増設前提のゲーミング用途なら欠点にならないため、ハイエンドのゲーミングPC用としてならば、特にコスパが良いです。

Core i9 9900K


CPU名称
Core i9 9900K
PassMarkスコア
20,500(ハイエンド上位)
動作クロック 3.3GHz-5.0GHz
コア/スレッド 8/16
TDP 95W
価格 約61,000円
購入ページ Amazon
ざっくり解説
第9世代から主流CPUに仲間入りしたCore i9です。性能はCore i9の名に恥じぬ性能で、あらゆる面で超高性能です。当然あらゆる用途に対応でき、その性能は非常に魅力的です。
しかし、価格が2019年6月現在で約6万円と非常に高く、気軽には手を出せない状況です。究極を求める上級者向けのCPUとなっています。

Core i7-8700

CPU名称
Core i7 8700
PassMarkスコア
15,200(ハイエンド)
動作クロック 3.2GHz-4.6GHz
コア/スレッド 6/12
TDP 65W
価格 約37,000円
購入ページ Amazon
ざっくり解説
Intel製CPUの第8世代Core i7です。最新の一つ前の世代になりますが、第9世代のCore i7以上が従来より高額だったこともあり、未だに現役です。ワットパフォーマンスの良さが光る良CPUです。

記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。

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