【第10世代と第9世代】Core iシリーズの違いは?どれが良い?【ざっくり評価】

第10世代(Comet Lake)と第9世代(Coffee Lake Refresh)の、デスクトップ用のCore iシリーズ(主流モデル)のまとめです。各CPUの特徴を凄くざっくりと載せています。各モデル毎の違いや性能については下記の記事の方が分かり易いかと思うので、良ければ参考リンクをご覧くださいませ。

【性能比較】Core「i9 / i7 / i5 / i3」の違いを解説【2020年最新版】
注意

本記事の内容は、記事更新時点(2020年8月27日時点)のものとなります。ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

はじめに

まずはじめに、「第10世代と第9世代」についての要点を凄くざっくりと触れています。「各CPUの特徴だけ知りたいよ」って方は飛ばしても構いません。

プロセスルールは変わらず

第10世代のCore iシリーズ(10000番台)も、第9世代(9000番台)と同じ14nmのプロセスルールが使用されています。

プロセスルール

簡単にいうとCPUの配線の幅のこと。小さい方がスペースに余裕が出来て複雑な配線が可能になったりなど、基本的に良い事尽くめ。

ソケットの形状が変わったり、ダイが少し薄くなったり、対応チップセットが新しいものが出たり、などの細かな違いはありますが、基本的には真新しい設計や技術等は追加されていません。期待されていたPCIe 4.0という高速な接続規格にも結局対応しませんでした。なので、実用性という観点では、第9世代と第10世代の比較は、処理能力と価格消費電力(発熱)だけ見れば良いです。

無理をして性能を引き上げ、消費電力が増加

Intelの14nmプロセスのCPUは既に長期に及んでいるため、最適化が恐らく限界に近いです。そのため、プロセスルールの変わらなかった第10世代(Comet Lake)では、処理効率の向上やワットパフォーマンスの向上は僅かで、コア数や増加やクロックの上昇で半ば無理やり性能を上げているような状況です。それに伴い消費電力が大幅に増加してしまっています。

ただし、メーカーの参考価格は同じなので、最大性能比でのコスパは良くなっています。消費電力が増えているとはいっても、後から電力やクロックの制限を行うことも不可能ではないので、価格が同じなら最大性能が高い第10世代の方が基本的にお得です。

対抗の第3世代Ryzenは7nm

ここからは余談ですが、対抗の第3世代Ryzenは7nmプロセスルールとなっており、12nmだった前世代から性能が爆発的に上昇しました。正直なところ、マルチスレッド性能でのワットパフォーマンスは、14nmのIntelのCPUは7nmのRyzenに完敗しています。Intelが大幅に性能(ワットパフォーマンス)を向上させてAMDに対抗するためには、プロセスルールの微細化は必須と言っても良い状況です。

一覧【ざっくり説明付き】

第10世代および第9世代のCore iシリーズ(主流)のCPU一覧です。性能スコアはPassMarkのベンチマークスコアとなっています(2020年6月時点)。全CPUを網羅している訳ではありませんが、主要なものは出来る限り掲載しています。簡単な評価も添えて表にまとめました。


K:オーバークロック対応モデル。K無しのモデルよりはベースクロックも高いので、オーバークロックを利用しなくても性能は高い。
F:iGPU(内蔵GPU/統合グラフィック)廃止モデル。その分価格が少し安くなっている。
T:省電力モデル(TDP35W)。ベースのCPUより省電力だが、性能は落ちる。価格はベースのCPUと同じのためコスパも低くなる。需要低め。
評価 CPU 性能
スコア
概要 iGPU
Core i9-10900K
(10コア/20スレッド)
24000 10コア20スレッドで非常に高い性能を持つが、消費電力がめちゃくちゃ多くてワットパフォーマンスは悪い。安定運用は大型の水冷クーラーが無いと不安なレベル。対抗の「Ryzen 9 3900X」にマルチスレッド性能でも消費電力でも大敗している点も印象が悪い。
電力やクロック制限をすれば熱や消費電力問題は緩和されるが、そこまでするなら下位モデルを選んだ方がコスパが良い。最大性能と価格だけ見たら悪くないが、全体的に見るとマイナス要素が目立つCPU。とはいえ、2020年7月現在の主流CPUの中ではゲーミング性能はトップだし、性能自体は悪くないので、予算に問題がなくゲーミング用途がメインなら優先度は低くは無い。
UHD 630

Core i9-10900KF
(10コア/20スレッド)
23800 Core i7-10700Kの内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。 ×
Core i9-10850K
(10コア/20スレッド)
23000 10900Kのクロックが僅かに低下し価格が安くなっているモデル。性能は10900Kとかなり近く、チップ自体もほぼ同一のものと思われる。消費電力や発熱も10900Kとほぼ同レベルで、単純に10900Kの性能はそのままに価格だけ安くなったモデルと捉えても問題なさそうなモデル。10900Kの価格が安くなった分だけコスパが良くなったよう印象。 UHD 630
Core i9-10900
(10コア/20スレッド)
21400 Core i9-10900Kより動作クロックが低く、性能も低くなったモデル。その代わり消費電力が減少し、価格も少し安くなっている。K付きより性能が低いとはいえ、10コア20スレッドの恩恵は受けることはできるため、レンダリングやエンコードなどコア・スレッド数が重要な処理では優れた性能を発揮する。ゲーミング性能も高い。
ただし、これを選ぶなら、マルチスレッド性能が大きく変わらず価格の安い「Core i7-10700K(F)」を選んだ方が賢くも見えるので、悪くはないが需要は微妙そうなCPU。
UHD 630
Core i9-10900F
(10コア/20スレッド)
21400 Core i9-10900の内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。 ×
Core i7-10700K
(8コア/16スレッド)
19700 8コア16スレッドの第10世代のCore i7の最上位モデル。非常に優れたシングルスレッド性能とゲーミング性能を発揮する。Core i9-9900Kと非常に似たパフォーマンスを発揮するため、実質「Core i9-9900Kの廉価版」といった印象のCPU。マルチスレッド性能も第3世代のRyzen 7に劣らないものを持っており(ワットパフォーマンスでは負けるけど)、ゲーム重視の総合性能コスパは非常に優れている。 UHD 630
Core i7-10700KF
(8コア/16スレッド)
19700 Core i7-10700Kの内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。
ゲーミング性能重視でのハイエンドCPUとしてはコスパが非常に良く、有力な選択肢となる。
×
Core i9-9900K
(8コア/16スレッド)
18900 第9世代のCore i9の最上位モデル。非常に優れたシングルスレッド性能とゲーミング性能を持っている。マルチスレッド性能は第3世代のRyzen 9には大きく劣るものの、性能自体は高い。
Core i9だけは第9世代からハイパースレッディング仕様だったため、マルチスレッド性能も10世代と比較しても大きく劣るという程ではない。「第10世代のCore i7」の登場で相対的にコスパだけは悪くなったが、性能は全然現役のCPU。
UHD 630
Core i9-9900KF
(8コア/16スレッド)
18900 Core i9-9900Kの内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。
内蔵GPUが無いのでグラボが必須だが、グラボ搭載前提ならデメリットはあまりない。
×
Core i7-10700
(8コア/16スレッド)
18000 Core i7-10700Kより動作クロックが低く、性能も少し低くなったモデル。その代わり消費電力が減少し、価格も少し安くなっている。Core i7-10700Kも高評価だが、あちらはクーラーがデュアルファン空冷か水冷くらいは欲しいところなのに対し、10700なら定番の虎徹(120mmクラスのシングルファン空冷)でも多分大丈夫なので、扱いやすさや費用面でやや優位。エンコードやレンダリングの時間をちょっとでも短くしたいって訳じゃなければ、検討して損はない。 UHD 630
Core i7-10700F
(8コア/16スレッド)
18000 Core i7-10700の内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。8コア16スレッドのゲーミング性能重視のCPUとしてはトップクラスのコスパ。 ×
Core i5-10600K
(6コア/12スレッド)
15150 6コア12スレッドの第10世代のCore i5の最上位モデル。Core i5という中間モデルとは思えない高い性能を発揮するが、消費電力が従来のCore i5より爆発的に上昇しており、従来のCore i7(K)並み。
多少高くてもK無しのCore i7を選ぶ方が明らかにコスパが良く見えるため、Core i5の最上位モデルはいつもシェアがあまり伸びない。
UHD 630
Core i7-9700K
(8コア/8スレッド)
14700 第9世代のCore i7。8コア8スレッドでハイパースレッディングを使用しない形となっている。スレッド数が少ないのでマルチスレッド性能は第10世代と比べると劣るが、シングルスレッド性能とゲーミング性能は非常に高く、10世代にも引けを取らない。 UHD 630
Core i7-9700KF
(8コア/8スレッド)
14700 Core i7 9700Kの内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。
内蔵GPUが無いのでグラボが必須だが、グラボ搭載前提ならデメリットはあまりない。
×
Core i7-9700F
(8コア/8スレッド)
14200 Core i7 9700を「内蔵GPUを無効化」「オーバークロック不可」にしたもの。その分安くなっている。
動作クロックを低下させたせいで、性能は僅かに落ちているが、消費電力(発熱)が低下している。価格もCore i7-9700Kと比べると大幅に安くなっているためコスパが良い。
×
Core i5-10400
(6コア/12スレッド)
13100 6コア12スレッドの第10世代のCore i5の下位モデル。2万円台前半と安く、6コア12スレッドで各性能も低くないためコスパが良い。特にゲーミングコスパが非常に良い。 UHD 630
Core i5-10400F
(6コア/12スレッド)
13100 Core i5-10400の内蔵GPUが無効化されたもの。その分少し安くなっている。ゲーミングコスパが非常に良く、2020年6月時点ではゲーミングコスパ最強候補筆頭。 ×
Core i5-9600K
(6コア/6スレッド)
10900 第9世代のCore i5の最上位モデル。Core i5ながら高負荷時の消費電力(発熱)が多いため扱い辛い。
多少高くても、K無しのCore i7を選ぶ方が明らかにコスパが良く見えるため、Core i5の最上位モデルはいつもシェアがあまり伸びない。
UHD 630
Core i5-9600KF
(6コア/6スレッド)
10900 Core i5 9600Kの内蔵GPUが無効化されたもの。内蔵GPUが無いのでグラボが必須だが、グラボ搭載前提ならデメリットはあまりない。 ×
Core i5-9400
(6コア/6スレッド)
9600 6コア6スレッドの第9世代のCore i5の下位モデル。スレッド数が少なくクロックも低いため、マルチスレッド性能はやや物足りないが、価格は安くゲーミング性能も悪くない。 UHD 630
Core i5-9400F
(6コア/6スレッド)
9600 Core i5-9400の内蔵GPUが無効化されたもの。内蔵GPUが無いのでグラボが必須だが、グラボ搭載前提ならデメリットはあまりない。 ×
Core i3-10100
(4コア/8スレッド)
8600 4コア8スレッドの第10世代のCore i3の下位モデル。性能は控えめだが、本体価格が非常に安い。第10世代でスレッド数が倍増しマルチスレッド性能が強化されたが、やはりまだ物足りない。ゲーミングPCのCPUとしては性能不足は未だに否めない。とはいえ、オフィス作業やWeb閲覧等のライトな用途では十分な処理能力はあるため、ライトな用途前提ならコスパは良い。 UHD 630
Core i3-9100
(4コア/4スレッド)
6800 4コア4スレッドの第9世代のCore i3の下位モデル。性能は控えめだが、本体価格が非常に安い。オフィス作業やWeb閲覧等のライトな用途では十分な処理能力はあるため、ライトな用途前提ならコスパは良い。しかし、ゲーミングPCのCPUとしては性能不足は否めない。 UHD 630
Core i3-9100F
(4コア/4スレッド)
6800 4コア4スレッドの第9世代のCore i3。Core i3-9100の内蔵GPUが廃止されたもの。
内蔵GPUが無いのでグラボが必須。なのだが、高性能なグラボで運用するには9100FではCPUの性能不足が否めないため、微妙な立ち位置のCPU。
×

省電力モデル(末尾T)

末尾Tの省電力モデルは、下記に別枠でまとめています。TDPが一律で35Wと低い(消費電力や発熱が少ない)メリットはあるものの、ベースのCPUより性能が落ちるにも関わらず価格は変わらないため、需要は低めです。単体の販売は流通量が少なく、主にメーカー販売の小型PCなどで採用されます。

CPU 性能
スコア
概要 iGPU
Core i9-10900T 17100 Core i9-10900の省電力版
元のCore i9の消費電力を見る限り、TDP35Wという枠内に本当に抑えれているのか疑問に感じてしまう。念のため注意した方が良いかもしれない。
UHD 630
Core i7-10700T ? Core i7-10700の省電力版。
Core i5-10400T ? Core i5-10400の省電力版。
Core i3-10100T ? Core i3-10100の省電力版。
Core i9-9900T 13800 Core i9-9900の省電力版。
Core i7-9700T 11000 Core i7-9700の省電力版。
Core i5-9600T 9500 Core i5-9600の省電力版。
Core i5-9500T 8200 Core i5-9500の省電力版。
Core i5-9400T 7600 Core i5-9400の省電力版。
Core i3-9300T 6500 Core i3-9300の省電力版。
Core i3-9100T 6000 Core i3-9100の省電力版。

各仕様や性能

コアやスレッド等の仕様や、処理性能についてです。


コア数・スレッド数

コア・スレッド数の違いをざっくり表にまとめています。同世代の同モデルナンバーではコア数とスレッド数は共通になっています(第10世代のCore i9のコア数とスレッド数は全て同じという感じ)。

シリーズ 世代 コア スレッド 概要
Core i9 第10世代 10 20 第9世代からコアが2つ増え、10コアに到達しました。性能は向上しましたが、代わりに消費電力が爆発的に上昇してしまいました。高負荷で安定運用するためには水冷クーラーが必須に近いと思われ、扱い難さが気になります。
第9世代 8 16
Core i7 第10世代 8 16 第9世代からコア数は8のまま据え置きですが、スレッド数が倍増(ハイパースレッディング使用)してマルチスレッド性能が大幅に向上しました。その代わり、消費電力も大幅に上昇してしまいました。
第9世代 8 8
Core i5 第10世代 6 12 第9世代からコア数は6のまま据え置きですが、スレッド数が倍増(ハイパースレッディング使用)してマルチスレッド性能が大幅に向上しました。その代わり、消費電力も大幅に上昇してしまいました。
第9世代 6 6
Core i3 第10世代 4 8 第9世代からコア数は4のまま据え置きですが、スレッド数が倍増(ハイパースレッディング使用)してマルチスレッド性能が向上しました。消費電力も上昇しましたが、コア数が4と少ないことも大きくは気にならないレベルです。
第9世代 4 4

全モデルで、スレッド数やコア数の増加およびクロックも上昇となり、マルチスレッド性能が向上しました。その代わり、消費電力が大幅に増加してしまいました(詳しくは後述)。


消費電力とワットパフォーマンス

消費電力:10世代で大幅に増加

高負荷時の消費電力を比較しています。ベンチマークソフトでレンダリング処理を行った際の消費電力を見ていきます。

消費電力(Blender Open Data)
CPU名称
消費電力(W)※少ないほど良い
Core i3-9100F
105
Core i5-9400F
117
Core i3-10100
128
Core i5-9600K
143
Core i5-10400
153
Core i7-9700K
192
Core i5-10600K
198
Core i7-10700K
232
Core i9-9900K
236
Core i9-10900K
301

青のバーが第10世代で、黄色のバーが第9世代です。全体的に増加しているのが見て取れるかと思います。おおよそ20%~38%の増加です。

中でも「Core i9-10900K」は飛び抜けた消費電力を示しており、扱う際には熱処理に十分に配慮する必要があります。これは高負荷時のものなので、常にこれだけの差が出るという訳ではないですが、高負荷な処理を頻繁にさせる人は知っておいた方が良い情報です。

また、消費電力の多さは発熱の多さにも繋がります。よって、第10世代のCore iシリーズを利用する際には、今までのCore iシリーズの同モデルで使っていたものよりも少し良いクーラーが要求されるはずです。使用者がクロックや電力制限を行うことで、ある程度は対応できる部分ではありますが、全体的な割合ではそのようなことを出来る人はごく僅かだと思います。標準仕様でこのような現状となっているのは、個人的にはあまり良くないと感じます。

TDPにも表れています

CPUの仕様には「TDP」という大まかな消費電力の目安となる指標があります。これが第10世代の末尾Kモデル(オーバークロック可能な高性能モデル)では従来より高い125Wとなりました。

TDPの違い
第9世代 第10世代
K:95W K:125W
無印:65W 無印:65W
T:35W T:35W

第9世代までは95Wでした。「TDP」というのは明確な基準的なものはない、割とざっくりとしたものなので、少しの増加では大体変わりません。それを一気に30Wも上げなければいけなくなった点にも無理している部分見えてしまっています。

ワットパフォーマンス:10世代で少し向上

高負荷時のワットパフォーマンスを比較しています。ベンチマークソフトでレンダリング処理を行った際の消費電力と、処理に掛かった時間から高負荷時のワットパフォーマンス(1Wあたりでの処理能力指標)を算出して表にまとめています。

消費電力(Blender Open Data)
CPU名称
ワットパフォーマンス※少ないほど良い
Core i9-10900K
211
Core i7-10700K
217
Core i9-9900K
220
Core i5-10400
221
Core i5-9400F
239
Core i7-9700K
246
Core i5-10600K
254
Core i5-9600K
270
Core i3-10100
274
Core i3-9100F
314

青いバーが第10世代で、黄色いバーが第9世代です。第10世代の方が全体的に少し良くなっています。おおよそ4%~13%程度の向上です。ちょっと意外でした。

ただし、消費電力の増加が20%~38%と大きいのを考えると、この程度の小さな差では不十分だと思います。消費電力が増加するという事は発熱も増加するという事で、扱いにくさへと繋がりますからね。


処理性能

本記事はさくっと要点だけ知りたい方向けなので、細かい数字は無しです。凄くざっくりした評価を載せています。

 

シングルスレッド性能:1コアでの処理性能。高いと、軽い処理に掛かる時間が短くなる(サクサク動く)他、複数コア稼働時のパフォーマンスにも当然関わるので、ほぼ全ての処理に対して有利に働く。

マルチスレッド性能:全コア稼働時(高負荷時)の処理性能。高いと、主にソフトウェアエンコード(CPUエンコード)やレンダリングなどの膨大な量の処理に掛かる時間が短くなる他、複数タスクでのパフォーマンスが向上するなどのメリットがある。

ゲーミング性能:高性能なGPUと同時利用し、ゲームをプレイした際のFPS数の多さ。

性能項目 概要
シングルスレッド 第10世代でCore i7とi9は僅かに向上、Core i3とi5は大きめの向上です。
マルチスレッド 第10世代で大幅に向上しました。マルチスレッド性能が重要なエンコードやレンダリング処理を頻繁に行う場合は、第10世代の方がおすすめです。
ゲーミング 第10世代でCore i7とi9は僅かに向上、Core i3とi5は大きめの向上です。Core i5は元々良かったゲーミングコスパを更に伸ばす結果となり、非常に良いです。Core i3も大きく伸ばしたものの、やはりまだゲーム用CPUとしてはやや力不足感があります。
消費電力・発熱 第10世代で大幅に増加してしまっています。下位モデル(Core i3やCore i5の無印)では大きな問題ではありませんが、TDPが125WのCore i5とCore i7以上は冷却には注意した方が良いです。
コスパ メーカーの参考価格は据え置きなので、最大性能が高い第10世代の方が基本的にコスパは良いです。ただし、第9世代は在庫処分価格で大幅に安くなる可能性もあります。特にCore i7とCore i9は、第10世代でもシングルスレッド性能とゲーミング性能は大して変わらないので、マルチスレッド性能が重要な処理をそこまで行わない人は、安ければ第9世代も選択肢として全然ありです。

第10世代から全体的にマルチスレッド性能は大幅に向上し、その代わりに消費電力が大幅に増加しました。その他、微増~やや向上といった具合です。

おすすめCPU

第9,10世代のCore iシリーズの中で、特におすすめのCPUを紹介しています。掲載の価格は、2020年6月16日時点のものとなっています。

Core i5-10400(F)

CPU名称
Core i5-10400(F)
PassMarkスコア
約13,000(ハイクラス)
動作クロック 2.9GHz-4.3GHz
コア/スレッド 6/12
TDP 65W
価格 10400:約22,000円
10400F:約20,000円
購入ページ AmazonF
ざっくり解説
2万円台前半という安さの高コスパCPUです。第10世代でマルチスレッド性能が大きく強化され、第8世代のCore i7に近いレベルまで高まりました。従来はCore i5はマルチスレッド性能はやや頼りないという印象もありましたが、第10世代からはそうでもなくなりました。
また、特に魅力的なのはゲーミングコスパです。ゲーミング性能も第8世代のCore i7レベルまで高まっており、2万円台前半のCPUとは思えないゲーミング性能の高さです。ゲーミングコスパは2020年6月時点では最強候補筆頭だと思います。
グラフィックボードを搭載する前提の個人なら、内蔵GPU無効化モデルの「Core i5-10400F」の方が安いのでおすすめ。グラボ搭載前提なら目立ったデメリットはありません。企業向けの機能の一部が使えない点や、5画面を超えるような多数の画面出力は難しくなる点には一応注意。

Core i7-10700(F)

CPU名称
Core i7-10700(F)
PassMarkスコア
約18,100(ハイエンド)
動作クロック 2.9GHz-4.8GHz
コア/スレッド 8/16
TDP 65W
価格 10700:約40,000円
10700F:約40,000円
購入ページ
AmazonF
ざっくり解説
第10世代Core i7のTDP65Wモデル。Core i7-10700Kよりも安い価格と低い消費電力が魅力。Core i7-10700Kより性能はやや落ちるものの、8コア16スレッドという部分は同じだし、高いゲーミング性能とマルチスレッド性能が大きく損なわれるほどではないので、扱いやすさとコスパ重視の人におすすめ。
グラフィックボードを搭載する前提の個人なら、内蔵GPU無効化モデルの「Core i7-10700F」の方が安いのでおすすめ。グラボ搭載前提なら目立ったデメリットはありません。企業向けの機能の一部が使えない点や、5画面を超えるような多数の画面出力は難しくなる点には一応注意。


Core i7-10700K(F)



CPU名称
Core i7-10700K(F)
PassMarkスコア
約19,700(ハイエンド上位)
動作クロック 3.8GHz-5.1GHz
コア/スレッド 8/16
TDP 125W
価格 10700K:約47,000円
10700KF:約44,000円
購入ページ AmazonF
ざっくり解説
第10世代のCore i7の最上位モデル。非常に高いゲーミング性能とシングルスレッド性能を持つ。マルチスレッド性能ももちろん高い。高い消費電力と発熱には注意だが、ゲーミング用のハイエンドCPUとしては高いコスパを持つ。前世代の「Core i9-9900K」とかなり似たパフォーマンスを持っており、「Core i9-9900Kの廉価版」といった印象のCPU。「Core i9-9900K」が気になっていたけれど、高すぎて手が出せなかったという人にうってつけのCPU。
グラフィックボードを搭載する前提の個人なら、内蔵GPU無効化モデルの「Core i7-10700KF」も安いのでおすすめ(※2020年7月22日時点、在庫不足によりKFの方がが少し高いです)。グラボ搭載前提なら目立ったデメリットはありません。企業向けの機能の一部が使えない点や、5画面を超えるような多数の画面出力は難しくなる点には一応注意。


記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。

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